JPH0912044A - 閉塞栓及びこの閉塞栓を備えた容器 - Google Patents

閉塞栓及びこの閉塞栓を備えた容器

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JPH0912044A
JPH0912044A JP7166666A JP16666695A JPH0912044A JP H0912044 A JPH0912044 A JP H0912044A JP 7166666 A JP7166666 A JP 7166666A JP 16666695 A JP16666695 A JP 16666695A JP H0912044 A JPH0912044 A JP H0912044A
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plug
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JP7166666A
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Fujiko Yamada
富士子 山田
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47KSANITARY EQUIPMENT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; TOILET ACCESSORIES
    • A47K1/00Wash-stands; Appurtenances therefor
    • A47K1/14Stoppers for wash-basins, baths, sinks, or the like

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛生的、排水口の開口の容易化、小形化、作
業の容易化、閉塞時の確実化などを図ることができる閉
塞栓及びこの閉塞栓を備えた容器を提供することにあ
る。 【構成】 開口部2と、この開口部2から所定の間隔を
おいて対向的に位置し、該開口部2の中央に形成されて
いる中央部3と、前記開口部2の開口端と前記中央部3
の外周囲間を密接的に被覆している外周壁部4とから構
成され、排水口21の開口壁面に密接することにより該
排水口21の閉塞が可能な閉塞栓であって、前記中央部
3側から前記開口部2側に向かって突出されているとと
もにその双方に対し同軸的に位置する位置決め用嵌入部
7を備えている閉塞栓である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体用の閉塞栓及びこの
閉塞栓を備えた容器に関し、特に、たとえば、食器洗い
用桶,洗面器,バケツ,食品洗浄容器,食器用水切りケ
ース,コップ受けケース,笠立てケース,花器,幼児用
浴槽(ベビーバス),浴槽,身体障害者用浴槽,タラ
イ,飼育用水槽,浴槽,流し台,洗面台タライの排水口
などを閉塞する閉塞栓、及びそれらの食器洗い用桶など
の液体用容器に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の閉塞栓として、例えば、流水口
に密着的に嵌合して閉塞する構造が知られている。ま
た、例えば、閉塞すべき流水口より大きい開口部と、こ
の開口部から所定の間隔をおいて対向的に位置し、該開
口部の中央に形成されている中央部と、前記開口部の開
口端と前記中央部の外周囲間を密接的に被覆している外
周壁部とから構成され、前記中央部が前記流水口と所定
の間隔をおいて対向的に位置し前記開口端側が前記流水
口の開口壁面に密接することにより該流水口の閉塞が可
能な閉塞栓の構造が知られている(昭和59年実用新案
公開第96419号公報記載)。
【0003】この閉塞栓は、前記開口端側に吸盤部が形
成され、この吸盤部を流水口の開口壁面に吸着させるこ
とによって該流水口を閉塞する構造とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した前
者の閉塞栓は、閉塞時の水密性を図るために比較的長い
構造となり、この長い構造により閉塞栓の外周面と流水
口の内周面が汚れ易く、不衛生であるという問題点があ
る。また、前記したような長い構造及び流水口への密着
的な嵌合により流水口からの取り外しが困難となる場合
がある。特に、このような問題点は、閉塞栓に大きな液
圧がかかるような場合により生じ易い。
【0005】この点、後者の閉塞栓は、前者のような問
題点がないが、閉塞する際の位置決め手段を欠くため、
その開口端側を大きく形成して閉塞する際の至便性を図
らねばならない。このような開口端側の大型化は、閉塞
栓自体の大型化という問題点に帰着する。一方、前記し
たような食器洗い用桶やバケツなどの容器において、内
部に溜めた液体を入替える場合には、手で容器を傾けて
内部の液体を排出させたり、或いは容器を持ち上げつつ
傾けて液体を排出させるが、このような作業は煩雑であ
り、疲労を伴うという問題点がある。また、排出時に液
体が不必要な個所に飛散したり、流し台のシンクなどか
ら溢れ出すという虞もある。更に、容器への注水と排出
を同時に行いながら容器内の所定の物を洗浄する場合な
どには、容器の上部開口端から液体を溢れ出させなくて
はならず、多くの時間と液体量が必要とされ、無駄にな
る。
【0006】また、流し台などにおいては、ダブルシン
ク構造とされているものがあるが、このようなダブルシ
ンク構造は、シンクが複数であるため、流し台が大型化
し、また、双方のシンクを使用して所定の物を洗浄する
場合には、その所定の物をシンク間で移動させなければ
ならず、作業が煩雑である。本発明の目的は、前記した
種々な問題点を解決するとともに、閉塞時の確実化を図
ることができる閉塞栓及びこの閉塞栓を備えた容器を提
供することにある。
【0007】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。すなわち、本発明の閉塞栓は、閉塞
すべき上流側の排水口より大きい開口部と、この開口部
から所定の間隔をおいて対向的に位置し、該開口部の中
央に形成されている中央部と、前記開口部の開口端と前
記中央部の外周囲間を密接的に被覆している外周壁部と
から構成され、前記中央部が前記排水口と所定の間隔を
おいて対向的に位置し前記開口端側が前記排水口の開口
壁面に密接することにより該排水口の閉塞が可能な閉塞
栓であって、前記中央部側から前記開口部側に向かって
突出されているとともにその双方に対し同軸的に位置す
る位置決め用嵌入部を備え、この位置決め用嵌入部の前
記排水口への嵌入により閉塞時の位置決めがなされる構
造としたものである。この場合に、第1に、少なくとも
前記開口端側がフレキシブルに形成され、前記排水口か
らの排出が閉塞される液圧によって前記開口端側が変形
されることにより、前記開口端側の前記開口壁面への密
接度が大きくされる構造とすることができる。第2に、
前記位置決め用嵌入部が前記中央部側に着脱自在に係合
されて形成されている構造とすることができる。第3
に、前記位置決め用嵌入部が前記中央部側から前記開口
部側に向かって次第に狭小となるテーパ状に形成され、
閉塞時に、この位置決め用嵌入部のテーパ面が排水口の
開口端に当接する構造とすることができる。第4に、外
部と連通可能な密閉空間が前記位置決め用嵌入部の内部
に形成され、この密閉空間内の圧力変化によりテーパ面
側が拡縮する構造とすることができる。第5に、前記開
口部より小さく、該開口部と同軸的に位置している第2
開口部と、この第2開口部のフレキシブルな第2開口端
と前記中央部の外周囲間を密接的に被覆している第2外
周壁部とを備え、前記開口端側及び前記第2開口端側が
前記開口壁面に密接することにより外部と連通可能な第
2密閉空間がその双方間に形成される構造とすることが
できる。また、本発明の閉塞栓は、閉塞すべき上流側の
排水口より大きい開口部を有する第1吸盤と、閉塞すべ
き下流側の排水口より大きい開口部を有する第2吸盤と
を備え、前記第1吸盤が排水口の上流側の開口壁面に吸
着すると同時に前記第2吸盤が排水口の下流側の開口壁
面に吸着することにより前記排水口が閉塞される構造と
したものである。また、本発明の容器は、第1に、前記
した何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって排水口
が閉塞される構造としたものである。第2に、前記した
何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって排水口が閉
塞されるとともに、この排水口が開口している底部が該
排水口側に向かって下降する傾斜面に形成されている構
造としたものである。第3に、前記した何れかの閉塞栓
を備え、この閉塞栓によって排水口が閉塞されるととも
に、少なくとも設置時に前記排水口の下流側の開口端を
その設置面から離反させる脚部が形成されている構造と
したものである。第4に、前記した何れかの閉塞栓を備
え、この閉塞栓によって排水口が閉塞されるとともに、
前記閉塞栓に連結具が連結されている構造としたもので
ある。
【0009】
【作用】前記した本発明の閉塞栓によれば、閉塞すべき
上流側の排水口より大きい開口部と、この開口部から所
定の間隔をおいて対向的に位置し、該開口部の中央に形
成されている中央部と、前記開口部の開口端と前記中央
部の外周囲間を密接的に被覆している外周壁部とから構
成され、前記中央部が前記排水口と所定の間隔をおいて
対向的に位置し前記開口端側が前記排水口の開口壁面に
密接することにより該排水口の閉塞が可能な閉塞栓であ
って、前記中央部側から前記開口部側に向かって突出さ
れているとともにその双方に対し同軸的に位置する位置
決め用嵌入部を備え、この位置決め用嵌入部の前記排水
口への嵌入により閉塞時の位置決めがなされる構造とさ
れていることにより、中央部が排水口と所定の間隔をお
いて対向的に位置し開口端側が排水口の開口壁面に密接
することにより排水口を閉塞することができ、また、開
口部側に向かって突出されているとともに中央部と開口
部の双方に対し同軸的に位置する位置決め用嵌入部を備
えているので、この位置決め用嵌入部の排水口への嵌入
により閉塞時の閉塞栓の位置決めを的確に行うことがで
きる。この結果、排水口に密着的に嵌合して閉塞する構
造の閉塞栓のような長い構造が不要とされ、閉塞栓の外
周面と排水口の内周面が汚れ難く衛生的である。また、
閉塞栓の位置決めが的確になされるため、排水口の閉塞
時に閉塞栓の外周面側に加わる液圧の均一化が図られ、
閉塞時の確実化と安定化を図ることができる。なお、本
発明の閉塞栓は、位置決め用嵌入部が排水口へ嵌入する
構造とされているが、この位置決め用嵌入部は閉塞栓の
位置決めのものであるため、排水口への密着的な嵌合と
必要以上の長さが不要とされる。また、本発明の閉塞栓
は、排水口への密着的な嵌合により排水口からの取り外
しが困難となる問題点を解消することができる。一方、
本発明の閉塞栓は、位置決め用嵌入部による閉塞時の位
置決めを的確に行うことができるので、前記した昭和5
9年実用新案公開第96419号公報記載の閉塞栓のよ
うに開口端側を大きく形成して閉塞する際の至便性を図
る必要性がなく、開口端側の小形化、これによる閉塞栓
自体の小形化を図ることができる。また、位置決め用嵌
入部の自重と位置決め用嵌入部の排水口への嵌入によ
り、閉塞時の閉塞栓の動きを確実に防止することがで
き、閉塞の確実化や安定化を図ることができる。この場
合に、第1に、少なくとも前記開口端側がフレキシブル
に形成され、前記排水口からの排出が閉塞される液圧に
よって前記開口端側が変形されることにより、前記開口
端側の前記開口壁面への密接度が大きくされる構造とす
ると、その密接度の増加による閉塞時の確実化や安定化
を図ることができる。第2に、前記位置決め用嵌入部が
前記中央部側に着脱自在に係合されて形成されている構
造とすると、位置決め用嵌入部の分離による閉塞栓の清
掃が可能となり、衛生的である。第3に、前記位置決め
用嵌入部が前記中央部側から前記開口部側に向かって次
第に狭小となるテーパ状に形成され、閉塞時に、この位
置決め用嵌入部が排水口の開口端に当接する構造とする
と、位置決め用嵌入部の排水口への嵌入の容易化を図る
ことができ、位置決め時の至便性を図ることができる。
更に、その位置決め用嵌入部のテーパ面の排水口の開口
端への当接により位置決め精度や閉塞時の排水口に対す
る水密性を向上させることができる。また、種々な排水
口の大きさの差異をも吸収することが可能となる。第4
に、外部と連通可能な密閉空間が前記位置決め用嵌入部
の内部に形成され、この密閉空間内の圧力変化によりテ
ーパ面側が拡縮する構造とすると、フレキシブルな開口
端側の変形に対応してテーパ面側が拡縮し(開口端側の
変形量が大きくなるに従いテーパ面側が縮小し)、この
結果、位置決め用嵌入部のテーパ面の排水口の開口端へ
の当接による閉塞時の排水口に対する水密性を一層向上
させることができる。第5に、前記開口部より小さく、
該開口部と同軸的に位置している第2開口部と、この第
2開口部のフレキシブルな第2開口端と前記中央部の外
周囲間を密接的に被覆している第2外周壁部とを備え、
前記開口端側及び前記第2開口端側が前記開口壁面に密
接することにより外部と連通可能な第2密閉空間がその
双方間に形成される構造とすると、第2密閉空間の減圧
に伴う吸着機能による閉塞を行うことができる。前記し
た昭和59年実用新案公開第96419号公報記載の閉
塞栓においては、その吸盤部が閉塞栓本体の外周側にま
で形成されているため、閉塞栓自体の大型化という問題
点があるが、本発明においては、吸盤部である密閉空間
が閉塞栓の内部側にのみ形成されているため、閉塞栓の
小形化を図ることができる。また、前記した本発明の閉
塞栓は、閉塞すべき上流側の排水口より大きい開口部を
有する第1吸盤と、閉塞すべき下流側の排水口より大き
い開口部を有する第2吸盤とを備え、前記第1吸盤が排
水口の上流側の開口壁面に吸着すると同時に前記第2吸
盤が排水口の下流側の開口壁面に吸着することにより前
記排水口が閉塞される構造とされていることにより、排
水口に密着的に嵌合して閉塞する構造の閉塞栓のような
長い構造が不要とされ、閉塞栓の外周面と排水口の内周
面が汚れ難く衛生的である。また、吸着機能による閉塞
時の排水口に対する水密性の向上を図ることができる。
また、本発明の容器は、前記した何れかの閉塞栓を備
え、この閉塞栓によって排水口が閉塞される構造とされ
ていることにより、前記した閉塞栓の効果を有する容器
として利用することができ、他方、内部に溜めた液体を
入替える場合などには、閉塞栓を排水口から取り外すこ
とにより液体を排水口から排出させることができるの
で、手で容器を傾けて内部の液体を排出させたり、或い
は容器を持ち上げつつ傾けて液体を排出させる作業が不
要とされ、この結果、排出作業の容易化や労力の軽減化
を図ることができ、また、排出時の液体の飛散や流し台
のシンクなどからの溢れ出しを確実に防止することがで
きる。更に、容器への注水と排出を同時に行いながら容
器内の所定の物を洗浄する場合などには、容器の上部開
口端から液体を溢れ出させる必要性がなく、容器の底部
の排水口から液体を排出させることができるので、洗浄
時などにおける時間と液体量の軽減化を図ることができ
る。また、本発明の容器は、閉塞栓付きの排水口を有す
るので、流し台のシンクなどに適時設置して使用するこ
とにより、ダブルシンク構造とすることなく、ダブルシ
ンクの機能を果たすことができるので、流し台などの小
形化を図ることができる。また、ダブルシンク構造にお
いて、双方のシンクを使用して所定の物を洗浄する場合
には、その所定の物をシンク間で移動させなければなら
ず、作業が煩雑となるが、このような問題点をも解消す
ることができる。更に、第1に、前記した何れかの閉塞
栓を備え、この閉塞栓によって排水口が閉塞されるとと
もに、この排水口が開口している底部が該排水口側に向
かって下降する傾斜面に形成されている構造とすると、
前記した本発明の容器の効果を有する他に、排出後の液
体の容器内への不要な残留を確実に防止することができ
る。第2に、前記した何れかの閉塞栓を備え、この閉塞
栓によって排水口が閉塞されるとともに、少なくとも設
置時に前記排水口の下流側の開口端をその設置面から離
反させる脚部が形成されている構造とすると、前記した
本発明の容器の効果を有する他に、排水口の下流側の開
口端がその設置面から離反するため、液体の排水口から
排出される液体が排水口の下流側の開口端と設置面間に
留まることを確実に防止することができ、この結果、排
水口からの排出の適切化や迅速化を図ることができる。
第3に、前記した何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓に
よって排水口が閉塞されるとともに、前記閉塞栓に連結
具が連結されている構造とすると、排水口の開口時にそ
の連結具を引っ張って閉塞栓を排水口から取り外すこと
ができるので、排水口の開口時の容易化や労力の軽減化
を図ることができる。また、連結具の自由端側を所定の
個所に連結することにより、紛れ混む虞のある閉塞栓を
探し出す手間が不要とされ、閉塞栓の紛失防止を図るこ
とができる。
【0010】
【実施例1】図1は本発明の第1実施例である閉塞栓を
示す斜視図、図2はその第1実施例である閉塞栓を示す
断面図、図3はその第1実施例である閉塞栓の閉塞時を
示す断面図、図4は第1実施例である容器を示す斜視図
である。第1実施例の閉塞栓1は、閉塞すべき上流側の
円形状の排水口21(図3,4に示す)より大径の円形
状の開口部2と、この開口部2から所定の間隔をおいて
対向的に位置し、該開口部2の中央に形成されている中
央部3と、前記開口部2の開口端と前記中央部3の外周
囲間を密接的に被覆している外周壁部4とから構成さ
れ、これらの開口部2、中央部3、外周壁部4は塩化ビ
ニールなどの合成樹脂の弾性材によって一体的でフレキ
シブルに形成されている。本実施例においては、市販の
吸盤によって笠状ないし椀状に形成されている。また、
開口部2、中央部3、外周壁部4を透明に形成してその
透明色により閉塞栓1の圧迫感を無くすようにしてあ
る。
【0011】前記中央部3の外面には、連結孔5Aを有
する連結部5が形成され、この連結部5にステンレス製
の玉鎖などの連結具6が連結されている。他方、前記中
央部3の内周面には、前記開口部2側に向かって突出さ
れているとともにその中央部3側と前記開口部2側の双
方に対し同軸的に位置する短円柱状の位置決め用嵌入部
7が硬質の合成樹脂などによって形成されている。位置
決め用嵌入部7の外径は、排水口21の内径より僅かに
小径とされ、この位置決め用嵌入部7の排水口21への
遊嵌により閉塞時の位置決めがなされる構造とされてい
る。また、位置決め用嵌入部7はその先端面が開口部2
の開口端より僅かに外方に突出する程度の短い長さに形
成されている。位置決め用嵌入部7の基端面、即ち、中
央部3の内周面に対向する面は、その中央部3の内周面
の凹状曲面に対応して凸状曲面に形成されている。この
場合に、図2の破線で示すように、位置決め用嵌入部7
の基端面側にフレンジ7Aを形成し、このフレンジ7A
の下面が排水口21の開口されている開口壁面22に密
接する構造とすることも可能である。このようなフレン
ジ7Aを有する構造とすると、フレンジ7Aの下面の開
口壁面22への密接により閉塞栓1による閉塞時の排水
口21に対する水密性を向上させるという効果の他に、
例えば、液圧などの大きな押圧力によって閉塞栓1が押
圧された際に位置決め用嵌入部7が排水口21に深く浸
入し過ぎて開口部2、中央部3、外周壁部4が変形して
排水口21から漏水するという問題点を解消することが
できる。
【0012】また、図2の破線で示すように、開口部2
の開口端側の外周面に摘子片8を形成し、この摘子片8
を摘むことにより閉塞栓1によって閉塞された排水口2
1を開口する構造とすることも可能である。位置決め用
嵌入部7の基端面の軸芯上には係合用雌部7Bが形成さ
れ、他方、中央部3の内周面の軸芯上からは係合用雄部
3Aが突出され、この係合用雄部3Aが係合用雌部7B
に嵌合して位置決め用嵌入部7が中央部3側に着脱自在
に係合されて形成されている。
【0013】この場合に、係合用雌部7Bを中央部3側
に形成し、係合用雄部3Aを位置決め用嵌入部7側に形
成することも可能である。次に、このような構造の閉塞
栓1を備えている容器23について図3,4などに基づ
いて説明する。なお、第1実施例においては、食器洗い
用桶としての容器23について適用されているが、本発
明の容器23は、このような食器洗い用桶に限定される
ものではなく、例えば、洗面器,バケツ,食品洗浄容器
23,食器用水切りケース,コップ受けケース,笠立て
ケース,花器,幼児用浴槽(ベビーバス),浴槽,身体
障害者用浴槽,タライ,飼育用水槽,浴槽,流し台,洗
面台タライの排水口21などを閉塞する閉塞栓1、及び
それらの食器洗い用桶などの液体用容器23に適用する
ことが可能である。
【0014】図3,4に示すように、容器23の平滑面
状の底部、即ち、前記した開口壁面22には、円形状の
排水口21が開設され、この排水口21が前記した構造
の閉塞栓1によって閉塞される構造とされている。図4
に示すように、容器23の縁部には係合孔からなる係合
部24が形成され、この係合部24に前記した閉塞栓1
の連結具6の一端側が係合されて連結されている。ま
た、容器23の縁部には、係止孔25Aを有する係止部
25が形成され、この係止部25を壁面のフックなどの
所定個所に係止することにより、不使用時の容器23を
所定個所に保管できるようになっている。
【0015】容器23の底部には脚部26が形成され、
この脚部26により容器23の底部が排水口21側に向
かって下降する傾斜面に形成され、また排水口21の下
流側の開口端が所定の設置個所にその設置面から離反さ
れるようになっている。特に、後者の構造は、例えば、
容器23の排水口21と流し台のシンクなどの排水口
(図示せず)とを互いに位置合わせさせて容器23内の
液体を排出させる場合などに流し台のシンク面などを汚
すことなく、迅速に排出させることができる。
【0016】次に、第1実施例の作用について説明す
る。前記した第1実施例の閉塞栓1によって容器23の
排水口21を閉塞する場合には、位置決め用嵌入部7を
排水口21に嵌入させて閉塞時の閉塞栓1の位置決めを
行い、中央部3を排水口21と所定の間隔をおいて対向
的に位置させ開口端側を排水口21の開口壁面22に密
接させる。その後に、容器23内に所定の液体を注入す
る。この注入の際に、その水勢による閉塞栓1のずれの
虞が位置決め用嵌入部7の排水口21への嵌入により確
実に防止される。図3に示すように、容器23内へ注入
された液体の液圧により閉塞栓1はその開口端側が押圧
されて次第に偏平状に変形され、開口端側の開口壁面2
2への密接度が次第に大きくなり、その密接度の増加に
より閉塞時の確実化や安定化が図られる。
【0017】例えば、このようにして注入された液体に
より、容器23内に所定の物を入れて洗浄した後にその
液体を排出する場合には、閉塞栓1の連結具6を引っ張
って閉塞栓1を排水口21から取り外して排水口21を
開口させ、その排水口21より排出させる。このような
構成からなる第1実施例によれば、以下のような効果を
有する。
【0018】第1に、位置決め用嵌入部7の排水口21
への嵌入により閉塞時の閉塞栓1の位置決めを的確に行
うことができる。また、閉塞栓1の位置決めが的確にな
されるため、排水口21の閉塞時に閉塞栓1の外周面側
に加わる液圧の均一化が図られ、閉塞時の確実化と安定
化を図ることができる。また、排水口21に密着的に嵌
合して閉塞する閉塞栓1のような長い構造が不要とさ
れ、閉塞栓1の外周面と排水口21の内周面が汚れ難く
衛生的である。なお、第1実施例の閉塞栓1において、
位置決め用嵌入部7が排水口21へ嵌入する構造とされ
ているが、この位置決め用嵌入部7は閉塞栓1の位置決
めのものであるため、排水口21への密着的な嵌合及び
必要以上の長さが不要とされ、この結果、前記したよう
な効果を有する。
【0019】第2に、第1実施例の閉塞栓1は、排水口
21への密着的な嵌合により排水口21からの取り外し
が困難となる問題点を解消することができる。第3に、
第1実施例の閉塞栓1は、位置決め用嵌入部7による閉
塞時の位置決めを的確に行うことができるので、前記し
た昭和59年実用新案公開第96419号公報記載の閉
塞栓1のように開口端側を大きく形成して閉塞する際の
至便性を図る必要性がなく、開口端側の小形化、これに
よる閉塞栓1自体の小形化を図ることができる。また、
位置決め用嵌入部7の自重と位置決め用嵌入部7の排水
口21への嵌入により、閉塞時の閉塞栓1の動きを確実
に防止することができ、閉塞の確実化や安定化を図るこ
とができる。
【0020】第4に、位置決め用嵌入部7が前記中央部
3側に着脱自在に係合されて形成されているため、位置
決め用嵌入部7の分離による閉塞栓1の清掃が可能とな
り、衛生的である。第5に、第1実施例の容器23は、
内部に溜めた液体を入替える場合などにおいて、閉塞栓
1を排水口21から取り外すことにより液体を排水口2
1から排出させることができるので、手で容器23を傾
けて内部の液体を排出させたり、或いは容器23を持ち
上げつつ傾けて液体を排出させる作業が不要とされ、こ
の結果、排出作業の容易化や労力の軽減化を図ることが
でき、また、排出時の液体の飛散や流し台のシンクなど
からの溢れ出しを確実に防止することができる。更に、
容器23への注水と排出を同時に行いながら容器23内
の所定の物を洗浄する場合などには、容器23の上部開
口端から液体を溢れ出させる必要性がなく、容器23の
底部の排水口21から液体を排出させることができるの
で、洗浄時などにおける時間と液体量を軽減させること
ができる。
【0021】第6に、第1実施例の容器23は、閉塞栓
1付きの排水口21を有するので、流し台のシンクなど
に適時設置して使用することにより、ダブルシンク構造
とすることなく、ダブルシンクの機能を果たすことがで
きるので、流し台などの小形化を図ることができる。ま
た、ダブルシンク構造において、双方のシンクを使用し
て所定の物を洗浄する場合には、その所定の物をシンク
間で移動させなければならず、作業が煩雑となるが、こ
のような問題点をも解消することができる。
【0022】第7に、第1実施例の容器23は、排水口
21が開口している底部が該排水口21側に向かって下
降する傾斜面に形成されているため、排出後の液体の容
器23内への不要な残留を確実に防止することができ
る。第8に、第1実施例の容器23は、設置時に前記排
水口21の下流側の開口端をその設置面から離反させる
脚部26が形成されて排水口21の下流側の開口端がそ
の設置面から離反する構造とされているため、液体の排
水口21から排出される液体が排水口21の下流側の開
口端と設置面間に留まることを確実に防止することがで
き、この結果、排水口21からの排出の適切化や迅速化
を図ることができる。
【0023】第8に、第1実施例の容器23は、閉塞栓
1に連結具6が連結されているため、排水口21の開口
時にその連結具6を引っ張って閉塞栓1を排水口21か
ら取り外すことができ、排水口21の開口時の容易化や
労力の軽減化を図ることができる。また、連結具6の自
由端側を所定の個所に連結することにより、紛れ混む虞
のある閉塞栓1を探し出す手間が不要とされ、閉塞栓1
の紛失防止を図ることができる。
【0024】
【第2実施例】図5は本発明の第2実施例である閉塞栓
を示す斜視図、図6はその第2実施例である閉塞栓を示
す断面図、図7はその第2実施例である閉塞栓の閉塞時
を示す断面図である。第2実施例の閉塞栓1は、位置決
め用嵌入部7が中央部3側から開口部2側に向かって次
第に狭小となるテーパ状に形成され、閉塞時に、この位
置決め用嵌入部7のテーパ面7Cが排水口21の開口端
に当接する構造とされている。
【0025】図6などに示すように、位置決め用嵌入部
7の内部には外部と連通可能な密閉空間9が形成され、
この密閉空間9内の圧力変化によりテーパ面7C側が拡
縮する構造とされている。このため、位置決め用嵌入部
7は、前記した第1実施例と異なり、塩化ビニールなど
の合成樹脂などの弾性材によってフレキシブルに形成さ
れている。第2実施例においては、市販の吸盤によって
笠状ないし椀状に形成されている。
【0026】位置決め用嵌入部7はフレキシブルに形成
されていることにより密閉空間9が外部と連通可能とさ
れている。即ち、常時は、位置決め用嵌入部7の内周面
側の外周端が外周壁部4の内周面に密接していることに
より密閉空間9が形成され、他方、この位置決め用嵌入
部7の内周面側の外周端が変形してその外周端と外周壁
部4の内周面との間に僅かな隙間が生じることにより密
閉空間9が外部と連通する構造とされている。
【0027】前記した実施例1と同様に、位置決め用嵌
入部7の基端面の軸芯上には係合用雌部7Bが形成さ
れ、他方、中央部3の内周面の軸芯上からは係合用雄部
3Aが突出され、この係合用雄部3Aが係合用雌部7B
に嵌合して位置決め用嵌入部7が中央部3側に着脱自在
に係合されて形成されているが、開口部2などの拡縮や
位置決め用嵌入部7のテーパ面7Cの拡縮などに、特に
その縮小時に対応できるように係合用雌部7Bは深く形
成され、この深い係合用雌部7Bに係合用雄部3Aが軸
方向に遊びをもって嵌合している。そして、位置決め用
嵌入部7のテーパ面7Cの拡縮に伴って係合用雄部3A
が係合用雌部7Bにその軸方向に沿って上下動する構造
とされている。
【0028】その他の構成において、第2実施例は第1
実施例と同様とされている。このような構成からなる第
2実施例は、位置決め用嵌入部7が中央部3側から開口
部2側に向かって次第に狭小となるテーパ状に形成さ
れ、閉塞時に、この位置決め用嵌入部7のテーパ面7C
が排水口21の開口端に当接する構造とされているた
め、位置決め用嵌入部7の排水口21への嵌入の容易化
を図ることができ、位置決め時の至便性を図ることがで
きる。更に、その位置決め用嵌入部7のテーパ面7Cの
排水口21の開口端への当接により位置決め精度や閉塞
時の排水口21に対する水密性を向上させることができ
る。また、種々な排水口21の大きさの差異をも吸収す
ることが可能となる。
【0029】更に、密閉空間9内の圧力変化、すなわ
ち、容器23内の液体の閉塞栓1への押圧力の変化に伴
う密閉空間9内の圧力変化によりテーパ面7C側が拡縮
する構造とされているため、フレキシブルな開口端側の
変形に対応してテーパ面7C側が拡縮し(開口端側の変
形量が大きくなるに従いテーパ面7C側が縮小し)、こ
の結果、位置決め用嵌入部7のテーパ面7Cの排水口2
1の開口端への当接による閉塞時の排水口21に対する
水密性を一層向上させることができる。
【0030】
【第3実施例】図8は本発明の第3実施例である閉塞栓
を示す斜視図、図9はその第3実施例である閉塞栓を示
す断面図、図10はその第3実施例である閉塞栓の閉塞
時を示す断面図である。この第3実施例の閉塞栓1は、
開口部2より小さく、該開口部2と同軸的に位置してい
る第2開口部10と、この第2開口部10のフレキシブ
ルな第2開口端11と中央部3の外周囲間を密接的に被
覆している第2外周壁部12とを備え、開口部2の開口
端側及び第2開口端11側が開口壁面22に密接するこ
とにより外部と連通可能な第2密閉空間13がその開口
部2の開口端側と第2開口端11側の双方間に形成され
る構造とされている。第2開口端11がフレキシブルに
形成されていることにより第2密閉空間13が外部と連
通可能とされている。即ち、常時は、位置決め用嵌入部
7の内周面側の外周端及び第2開口端11が開口壁面2
2に密接していることにより第2密閉空間13が形成さ
れ、他方、この位置決め用嵌入部7の内周面側の外周端
ないし第2開口端11の何れか、或いはその双方が変形
してその外周端ないし第2開口端11と開口壁面との間
に僅かな隙間が生じることにより第2密閉空間13が外
部と連通する構造とされている。
【0031】第3実施例における第2外周壁部12は、
塩化ビニールなどの合成樹脂の弾性材によって形成され
ている。また、市販の吸盤によって笠状ないし椀状に形
成され、この第2外周壁部12の第2中央部3を介して
位置合わせ用嵌入部が中央部3に形成されている。第3
実施例においては、中央部3の内周面の軸芯上から突出
している係合用雄部3Aが第2外周壁部12の第2中央
部3及び位置決め用嵌入部7の基端面の軸芯上の軸芯上
の係合用雌部7B,7Bに夫々嵌合していることによ
り、第2外周壁部12の中央部を介して位置決め用嵌入
部7が中央部3に形成されている。
【0032】その他の構成においては、第3実施例は第
1実施例と同様とされている。この第3実施例の閉塞栓
1によれば、第2密閉空間13の減圧に伴う吸着機能に
よる閉塞を行うことができる。なお、この第2密閉空間
13の吸着時の減圧は、閉塞栓1を開口壁面22に押圧
することによって減圧しても良く、或いは容器23内に
注入された液圧の押圧によって減圧されるようにしても
良い。
【0033】また、前記した昭和59年実用新案公開第
96419号公報記載の閉塞栓1においては、その吸盤
部が閉塞栓1本体の外周側にまで形成されているため、
閉塞栓自体の大型化という問題点があるが、第3実施例
においては、吸盤部である第2密閉空間13が閉塞栓1
の内部側にのみ形成されているため、閉塞栓1の小形化
を図ることができる。
【0034】
【第4実施例】図11は本発明の第4実施例である閉塞
栓を示す斜視図、図12はその第4実施例である閉塞栓
の閉塞時を示す断面図である。この第4実施例の閉塞栓
1は、閉塞すべき上流側の排水口21より大きい開口部
2を有する第1吸盤31と、閉塞すべき下流側の排水口
21より大きい開口部2を有する第2吸盤32とを備
え、図12に示すように、前記第1吸盤31が排水口2
1の上流側の開口壁面22に吸着すると同時に前記第2
吸盤32が排水口21の下流側の開口壁面22に吸着す
ることにより排水口21が閉塞される構造とされてい
る。第1吸盤31と第2吸盤32の材質は、塩化ビニー
ルなどの合成樹脂の弾性材によって形成されている。ま
た、市販の吸盤によって笠状ないし椀状に形成されてい
る。
【0035】この閉塞栓1の使用に際しては、上流側と
下流側の排水口21側の双方の開口壁面22に第1吸盤
31と第2吸盤32とを同時に吸着させて上流側と下流
側の排水口21を覆って閉塞する。この第4実施例の閉
塞栓1においても排水口21に密着的に嵌合して閉塞す
る閉塞栓のような長い構造が不要とされ、閉塞栓1の外
周面と排水口21の内周面が汚れ難く衛生的である。ま
た、吸着機能による閉塞時の排水口21に対する水密性
の向上を図ることができる。
【0036】
【第5実施例】図13は本発明の第5実施例である閉塞
栓を示す斜視図、図14はその第5実施例である閉塞栓
を示す断面図、図15はその第5実施例である閉塞栓の
閉塞時を示す断面図である。この第5実施例の閉塞栓1
は、前記した第2実施例の閉塞栓1に、更に、第2の位
置決め用嵌入部7を形成したものである。この第2の位
置決め用嵌入部7は、図13の実線で示すように円筒形
状の部材、或いは同図の破線で示すようにその円筒形状
に沿って短冊状に配置された複数の棒状ないし帯状部材
によって形成されている。
【0037】第5実施例の閉塞栓1によれば、このよう
な第2の位置決め用嵌入部7が形成されているため、閉
塞栓1の閉塞時の位置決めをより一層確実に行うことが
できる。以上、本発明者によってなされた発明を実施例
に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】たとえば、前記実施例の閉塞栓1において
は、合成樹脂製とされているが、本発明の閉塞栓はその
ような合成樹脂製に限定されるものではない。また、本
発明の閉塞栓1の形状は、前記実施例の形状に限定され
るものではない。更に、前記実施例の閉塞栓1における
連結具6は、玉鎖などによって形成されているが、本発
明の連結具はそのような玉鎖などの連結具6に限定され
るものではない。
【0039】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。 (1) 前記した本発明の閉塞栓によれば、閉塞すべき上流
側の排水口より大きい開口部と、この開口部から所定の
間隔をおいて対向的に位置し、該開口部の中央に形成さ
れている中央部と、前記開口部の開口端と前記中央部の
外周囲間を密接的に被覆している外周壁部とから構成さ
れ、前記中央部が前記排水口と所定の間隔をおいて対向
的に位置し前記開口端側が前記排水口の開口壁面に密接
することにより該排水口の閉塞が可能な閉塞栓であっ
て、前記中央部側から前記開口部側に向かって突出され
ているとともにその双方に対し同軸的に位置する位置決
め用嵌入部を備え、この位置決め用嵌入部の前記排水口
への嵌入により閉塞時の位置決めがなされる構造とされ
ていることにより、中央部が排水口と所定の間隔をおい
て対向的に位置し開口端側が排水口の開口壁面に密接す
ることにより排水口を閉塞することができ、また、開口
部側に向かって突出されているとともに中央部と開口部
の双方に対し同軸的に位置する位置決め用嵌入部を備え
ているので、この位置決め用嵌入部の排水口への嵌入に
より閉塞時の閉塞栓の位置決めを的確に行うことができ
る。この結果、排水口に密着的に嵌合して閉塞する閉塞
栓のような長い構造が不要とされ、閉塞栓の外周面と排
水口の内周面が汚れ難く衛生的である。また、閉塞栓の
位置決めが的確になされるため、排水口の閉塞時に閉塞
栓の外周面側に加わる液圧の均一化が図られ、閉塞時の
確実化と安定化を図ることができる。なお、本発明の閉
塞栓は、位置決め用嵌入部が排水口へ嵌入する構造とさ
れているが、この位置決め用嵌入部は閉塞栓の位置決め
のものであるため、排水口への密着的な嵌合と必要以上
の長さが不要とされる。 (2) 本発明の閉塞栓は、排水口への密着的な嵌合により
排水口からの取り外しが困難となる問題点を解消するこ
とができる。 (3) 本発明の閉塞栓は、位置決め用嵌入部による閉塞時
の位置決めを的確に行うことができるので、前記した昭
和59年実用新案公開第96419号公報記載の閉塞栓
のように開口端側を大きく形成して閉塞する際の至便性
を図る必要性がなく、開口端側の小形化、これによる閉
塞栓自体の小形化を図ることができる。 (4) 本発明の閉塞栓は、位置決め用嵌入部の自重と位置
決め用嵌入部の排水口への嵌入により、閉塞時の閉塞栓
の動きを確実に防止することができ、閉塞の確実化や安
定化を図ることができる。 (5) 前記した場合に、少なくとも前記開口端側がフレキ
シブルに形成され、前記排水口からの排出が閉塞される
液圧によって前記開口端側が変形されることにより、前
記開口端側の前記開口壁面への密接度が大きくされる構
造とすると、その密接度の増加による閉塞時の確実化や
安定化を図ることができる。 (6) 前記した場合に、前記位置決め用嵌入部が前記中央
部側に着脱自在に係合されて形成されている構造とする
と、位置決め用嵌入部の分離による閉塞栓の清掃が可能
となり、衛生的である。 (7) 前記した場合に、前記位置決め用嵌入部が前記中央
部側から前記開口部側に向かって次第に狭小となるテー
パ状に形成され、閉塞時に、この位置決め用嵌入部のテ
ーパ面が排水口の開口端に当接する構造とすると、位置
決め用嵌入部の排水口への嵌入の容易化を図ることがで
き、位置決め時の至便性を図ることができる。更に、そ
の位置決め用嵌入部のテーパ面の排水口の開口端への当
接により位置決め精度や閉塞時の排水口に対する水密性
を向上させることができる。また、種々な排水口の大き
さの差異をも吸収することが可能となる。 (8) 前記した場合に、外部と連通可能な密閉空間が前記
位置決め用嵌入部の内部に形成され、この密閉空間内の
圧力変化によりテーパ面側が拡縮する構造とすると、フ
レキシブルな開口端側の変形に対応してテーパ面側が拡
縮し(開口端側の変形量が大きくなるに従いテーパ面側
が縮小し)、この結果、位置決め用嵌入部のテーパ面の
排水口の開口端への当接による閉塞時の排水口に対する
水密性を一層向上させることができる。 (9) 前記した場合に、前記開口部より小さく、該開口部
と同軸的に位置している第2開口部と、この第2開口部
のフレキシブルな第2開口端と前記中央部の外周囲間を
密接的に被覆している第2外周壁部とを備え、前記開口
端側及び前記第2開口端側が前記開口壁面に密接するこ
とにより外部と連通可能な第2密閉空間がその双方間に
形成される構造とすると、第2密閉空間の減圧に伴う吸
着機能による閉塞を行うことができる。前記した昭和5
9年実用新案公開第96419号公報記載の閉塞栓にお
いては、その吸盤部が閉塞栓本体の外周側にまで形成さ
れているため、閉塞栓自体の大型化という問題点がある
が、本発明においては、吸盤部である第2密閉空間が閉
塞栓の内部側にのみ形成されているため、閉塞栓の小形
化を図ることができる。 (10)前記した本発明の閉塞栓によれば、閉塞すべき上流
側の排水口より大きい開口部を有する第1吸盤と、閉塞
すべき下流側の排水口より大きい開口部を有する第2吸
盤とを備え、前記第1吸盤が排水口の上流側の開口壁面
に吸着すると同時に前記第2吸盤が排水口の下流側の開
口壁面に吸着することにより前記排水口が閉塞される構
造とされていることにより、排水口に密着的に嵌合して
閉塞する閉塞栓のような長い構造が不要とされ、閉塞栓
の外周面と排水口の内周面が汚れ難く衛生的である。ま
た、吸着機能による閉塞時の排水口に対する水密性の向
上を図ることができる。 (11)前記した本発明の容器によれば、前記した何れかの
閉塞栓を備え、この閉塞栓によって排水口が閉塞される
構造とされていることにより、前記した閉塞栓の効果を
有する容器として利用することができ、他方、内部に溜
めた液体を入替える場合などには、閉塞栓を排水口から
取り外すことにより液体を排水口から排出させることが
できるので、手で容器を傾けて内部の液体を排出させた
り、或いは容器を持ち上げつつ傾けて液体を排出させる
作業が不要とされ、この結果、排出作業の容易化や労力
の軽減化を図ることができ、また、排出時の液体の飛散
や流し台のシンクなどからの溢れ出しを確実に防止する
ことができる。更に、容器への注水と排出を同時に行い
ながら容器内の所定の物を洗浄する場合などには、容器
の上部開口端から液体を溢れ出させる必要性がなく、容
器の底部から液体を排出させることができるので、洗浄
時などにおける時間と液体量の軽減化を図ることができ
る。 (12)前記した本発明の容器によれば、閉塞栓付きの排水
口を有するので、流し台のシンクなどに適時設置して使
用することにより、ダブルシンク構造とすることなく、
ダブルシンクの機能を果たすことができるので、流し台
などの小形化を図ることができる。また、ダブルシンク
構造において、双方のシンクを使用して所定の物を洗浄
する場合には、その所定の物をシンク間で移動させなけ
ればならず、作業が煩雑となるが、このような問題点を
も解消することができる。 (13)前記した場合に、前記した何れかの閉塞栓を備え、
この閉塞栓によって排水口が閉塞されるとともに、この
排水口が開口している底部が該排水口側に向かって下降
する傾斜面に形成されている構造とすると、前記した本
発明の容器の効果を有する他に、排出後の液体の容器内
への不要な残留を確実に防止することができる。 (14)前記した場合に、前記した何れかの閉塞栓を備え、
この閉塞栓によって排水口が閉塞されるとともに、少な
くとも設置時に前記排水口の下流側の開口端をその設置
面から離反させる脚部が形成されている構造とすると、
前記した本発明の容器の効果を有する他に、排水口の下
流側の開口端がその設置面から離反するため、液体の排
水口から排出される液体が排水口の下流側の開口端と設
置面間に留まることを確実に防止することができ、この
結果、排水口からの排出の適切化や迅速化を図ることが
できる。 (15)前記した場合に、前記した何れかの閉塞栓を備え、
この閉塞栓によって排水口が閉塞されるとともに、前記
閉塞栓に連結具が連結されている構造とすると、排水口
の開口時にその連結具を引っ張って閉塞栓を排水口から
取り外すことができるので、排水口の開口時の容易化や
労力の軽減化を図ることができる。また、連結具の自由
端側を所定の個所に連結することにより、紛れ混む虞の
ある閉塞栓を探し出す手間が不要とされ、閉塞栓の紛失
防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である閉塞栓を示す斜視図
である。
【図2】その第1実施例である閉塞栓を示す断面図であ
る。
【図3】その第1実施例である閉塞栓の閉塞時を示す断
面図である。
【図4】第1実施例である容器を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例である閉塞栓を示す斜視図
である。
【図6】その第2実施例である閉塞栓を示す断面図であ
る。
【図7】その第2実施例である閉塞栓の閉塞時を示す断
面図である。
【図8】本発明の第3実施例である閉塞栓を示す斜視図
である。
【図9】その第3実施例である閉塞栓を示す断面図であ
る。
【図10】その第3実施例である閉塞栓の閉塞時を示す
断面図である。
【図11】本発明の第4実施例である閉塞栓を示す斜視
図である。
【図12】その第4実施例である閉塞栓の閉塞時を示す
断面図である。
【図13】本発明の第5実施例である閉塞栓を示す斜視
図である。
【図14】その第5実施例である閉塞栓を示す断面図で
ある。
【図15】その第5実施例である閉塞栓の閉塞時を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 閉塞栓 2 開口部 3 中央部 3A 係合用雄部 4 外周壁部 5 連結部 5A 連結孔 6 連結具 7 位置決め用嵌入部 7A フレンジ 7B 係合用雌部 7C テーパ面 8 摘子片 9 密閉空間 10 第2開口部 11 第2開口端 12 第2外周壁部 13 第2密閉空間 21 排水口 22 開口壁面 23 容器 24 係合部 25 係止部 25A 係止孔 26 脚部 31 第1吸盤部 32 第2吸盤部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉塞すべき上流側の排水口より大きい開
    口部と、この開口部から所定の間隔をおいて対向的に位
    置し、該開口部の中央に形成されている中央部と、前記
    開口部の開口端と前記中央部の外周囲間を密接的に被覆
    している外周壁部とから構成され、前記中央部が前記排
    水口と所定の間隔をおいて対向的に位置し前記開口端側
    が前記排水口の開口壁面に密接することにより該排水口
    の閉塞が可能な閉塞栓であって、前記中央部側から前記
    開口部側に向かって突出されているとともにその双方に
    対し同軸的に位置する位置決め用嵌入部を備え、この位
    置決め用嵌入部の前記排水口への嵌入により閉塞時の位
    置決めがなされることを特徴とする閉塞栓。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記開口端側がフレキシブル
    に形成され、前記排水口からの排出が閉塞される液圧に
    よって前記開口端側が変形されることにより、前記開口
    端側の前記開口壁面への密接度が大きくされることを特
    徴とする請求項1記載の閉塞栓。
  3. 【請求項3】 前記位置決め用嵌入部が前記中央部側に
    着脱自在に係合されて形成されていることを特徴とする
    請求項1、または2記載の閉塞栓。
  4. 【請求項4】 前記位置決め用嵌入部が前記中央部側か
    ら前記開口部側に向かって次第に狭小となるテーパ状に
    形成され、閉塞時に、この位置決め用嵌入部のテーパ面
    が排水口の開口端に当接することを特徴とする請求項
    2、または3記載の閉塞栓。
  5. 【請求項5】 外部と連通可能な密閉空間が前記位置決
    め用嵌入部の内部に形成され、この密閉空間内の圧力変
    化によりテーパ面側が拡縮することを特徴とする請求項
    4記載の閉塞栓。
  6. 【請求項6】 前記開口部より小さく、該開口部と同軸
    的に位置している第2開口部と、この第2開口部のフレ
    キシブルな第2開口端と前記中央部の外周囲間を密接的
    に被覆している第2外周壁部とを備え、前記開口端側及
    び前記第2開口端側が前記開口壁面に密接することによ
    り外部と連通可能な第2密閉空間がその双方間に形成さ
    れることを特徴とする請求項2、または3記載の閉塞
    栓。
  7. 【請求項7】 閉塞すべき上流側の排水口より大きい開
    口部を有する第1吸盤と、閉塞すべき下流側の排水口よ
    り大きい開口部を有する第2吸盤とを備え、前記第1吸
    盤が排水口の上流側の開口壁面に吸着すると同時に前記
    第2吸盤が排水口の下流側の開口壁面に吸着することに
    より前記排水口が閉塞されることを特徴とする閉塞栓。
  8. 【請求項8】 前記請求項1、2、3、5、6、または
    7記載の何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって排
    水口が閉塞されることを特徴とする容器。
  9. 【請求項9】 前記請求項1、2、3、5、6、または
    7記載の何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって排
    水口が閉塞されるとともに、この排水口が開口している
    底部が該排水口側に向かって下降する傾斜面に形成され
    ていることを特徴とする容器。
  10. 【請求項10】 前記請求項1、2、3、5、6、また
    は7記載の何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって
    排水口が閉塞されるとともに、少なくとも設置時に前記
    排水口の下流側の開口端をその設置面から離反させる脚
    部が形成されていることを特徴とする容器。
  11. 【請求項11】 前記請求項1、2、3、5、6、また
    は7記載の何れかの閉塞栓を備え、この閉塞栓によって
    排水口が閉塞されるとともに、前記閉塞栓に連結具が連
    結されていることを特徴とする容器。
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