JPH11233600A - 静電吸着装置、及びその静電吸着装置を用いた真空処理装置 - Google Patents

静電吸着装置、及びその静電吸着装置を用いた真空処理装置

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JPH11233600A
JPH11233600A JP10136199A JP13619998A JPH11233600A JP H11233600 A JPH11233600 A JP H11233600A JP 10136199 A JP10136199 A JP 10136199A JP 13619998 A JP13619998 A JP 13619998A JP H11233600 A JPH11233600 A JP H11233600A
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electrode
electrostatic
electrostatic attraction
attraction device
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Ken Maehira
謙 前平
Ko Fuwa
耕 不破
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不均一な残留吸着力を生じない静電吸着装置、
及びその静電吸着装置を用いた真空処理装置を提供す
る。 【解決手段】静電吸着装置2の吸着板12の表面を凹凸
に形成し、その凸部91、92が吸着板12内部の正負電
極15、16上に配置されるようにする。載置面18上
に基板20を載置したときに、基板20の裏面と凸部9
1、92の表面とが面接触し、凹部8の底面とは非接触の
状態で静電吸着される。凸部91、92表面と接触してい
る部分では、基板20と電極間の距離は一定になるか
ら、凸部91、92上では静電吸着力は均一であり、残留
吸着力も均一になる。従って、多数の基板を処理する際
に、基板間の静電吸着力が等しくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空雰囲気内で被加
工物を吸着する静電吸着装置、及びその静電吸着装置を
用いた真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体装置や液晶装置等の製造
工程に於いて、基板上に絶縁膜や金属膜等を形成する工
程や、それらの薄膜をエッチングしたり、パターニング
する工程等、処理対象物の基板を真空槽内で吸着保持す
る必要がある。
【0003】一般に、基板を吸着保持する装置には、圧
力差を利用する真空吸着装置が用いられているが、薄膜
形成工程やエッチング工程は真空雰囲気内で行われるた
め、真空吸着装置は使用できない。
【0004】そこで従来より、図4に示すような静電吸
着装置110が用いられている。この静電吸着装置11
0は、耐熱性の絶縁材料(セラミックス)で構成された吸
着板112を有しており、その内部底面側には、図示し
ない抵抗加熱ヒータが設けられている。また、吸着板1
12内部の表面側には、導電性材料が平板状に成形され
て成る電極115、116が、少なくとも2個以上設け
られている。
【0005】吸着板112の表面は平坦に成形され、そ
の部分で載置面118が構成されており、この静電吸着
装置110を予め真空槽内に配置しておき、基板120
を真空槽内に搬入し、載置面118上に載置すると、一
方の電極115と基板120との間、及び他方の電極1
16と基板120との間にそれぞれコンデンサが形成さ
れる。
【0006】各電極115、116は、電源113、1
14にそれぞれ接続されており、それらの電源113、
114を起動し、一方の電極115に正電圧を印加し、
他方の電極116に負電圧を印加すると、基板120と
電極115、116の間に形成されたコンデンサが充電
され、電極115、116と基板120との間に生じる
クーロン力によって、基板120が吸着板112に静電
吸着される。
【0007】基板120が吸着板112に静電吸着され
た状態では、基板120の裏面は載置面118に密着し
ており、吸着板112内部の抵抗加熱ヒータに通電する
と、熱伝導によって基板120が加熱され、基板120
を所望温度に昇温させることができる。
【0008】しかしながら上記従来技術の静電吸着装置
110では、基板120を昇温させ、所定の真空処理を
行った後、電源113、114を停止させ、電極11
5、116への印加電圧をゼロにしても、吸着板112
には残留吸着力が残存し、基板120が載置面118に
吸着されたままになってしまう。
【0009】その状態で、基板120を載置面118上
から持ち上げようとすると、基板120が振動したり、
甚だしい場合には破損する等の問題がある。
【0010】上記のような残留吸着力は、電極115、
116に対し、静電吸着時とは逆極性の電圧を印加すれ
ば消滅させることができるが、残留吸着力は、載置面1
18内で不均一であるため、完全に除去することは困難
である。
【0011】また、真空処理が終了した基板を取り去っ
た後、未処理の基板を載置し、静電吸着する場合には、
残留吸着力が静電吸着力にも影響を及ぼす。この場合、
残留吸着力が不均一であると、静電吸着力が不均一にな
ってしまい、その結果、吸着板112から基板への熱伝
導が不均一になり、薄膜形成速度やエッチング速度等が
ばらついてしまう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合に鑑みて創作されたもので、その目的は、不均
一な残留吸着力を生じない静電吸着装置、及びその静電
吸着装置を用いた真空処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電気絶縁性の材料で構成さ
れ、内部に導電性材料で構成された電極が設けられた吸
着板を有し、前記吸着板表面に形成された載置面上に処
理対象物の基板を載置し、前記電極に電圧を印加する
と、前記基板を静電吸着できるように構成された静電吸
着装置であって、前記載置面は凹凸に形成され、その凸
部は、電極上に位置するように構成されたことを特徴と
する。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の静
電吸着装置であって、前記電極は、互いに絶縁された正
電極と負電極とを有することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の静
電吸着装置であって、前記正電極の前記凸部に対面する
面積と、前記負電極の前記凸部に対面する面積とは、互
いに略等しくされたことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3のいずれか1項記載の静電吸着装置であって、前記
正電極上の前記凸部の上端の面積と、前記負電極上の前
記凸部上端の面積とは、互いに略等しくされたことを特
徴とする。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか1項記載の静電吸着装置であって、前記
載置面の凹部内に熱媒体ガスを流せるように構成された
ことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明は、真空処理装置であ
って、真空槽内に、請求項1乃至請求項5のいずれか1
項記載の静電吸着装置が配置され、前記静電吸着装置上
に配置された処理対象物を静電吸着し、真空雰囲気内で
処理できるように構成されたことを特徴とする。
【0019】本発明は上記のように構成されており、処
理対象物が載置される載置面は凹凸に形成されており、
載置面の凸部表面と基板の裏面とは面接触しており、載
置面の凹部底面は、基板の裏面とは非接触の状態にあ
る。
【0020】電気絶縁性材料で構成された吸着板内に
は、グラファイト等の導電性材料が平板に形成された電
極が設けられており、載置面の凸部は、その電極上に位
置するように配置されている。この場合、電極と、その
凸部上の基板裏面との間には吸着板を構成する電気絶縁
性材料が存在し、その間の距離も短いので、凸部上の基
板と電極との間で形成されるコンデンサの容量は大きく
なっている。従って基板に働く吸着力が大きくなる。
【0021】他方、電極と、凹部上の基板裏面との間は
電気絶縁性材料がなく、距離が大きいため、その間に形
成されるコンデンサの容量は非常に小さなものになり、
基板に働く吸着力は無視できるようになる。
【0022】従来技術の静電吸着装置110では、載置
面118は平坦であり、電極115、116上の他、電
極115、116間にも電気絶縁性材料が配置されてい
るので、各電極115、116と基板120裏面の全領
域で、容量の大きいコンデンサが形成されるため、基板
の全面に大きな吸着力が働く。
【0023】電極115、116と載置面118とが平
行である場合、電極115、116上方位置の載置面1
18上の点Aでは、電極115、116と基板120と
の距離D1は一定値になるのに対し、電極115、11
6間の上方位置の載置面118上の点Bでは、電極11
5、116との距離D2は場所によって異なる大きさに
なる。
【0024】ところで、基板裏面の接触表面に残留する
電荷量Q(t)は、電極115、116と基板120の間
に形成されるコンデンサの容量をC、電極115、11
6に電圧を印加したときのコンデンサの電荷量をQ0
電荷が放出されるときの、放電経路中の電気絶縁性材料
の抵抗値をR、放出開始後の経過時間をtとすると、次
式で表される。 Q(t) = Q0・{1−exp(−t/RC)}
【0025】上式から分かるように、抵抗値Rが変わる
と、残留する電荷量Q(t)が変わり、その結果、残留吸
着力が変化する。ここで抵抗値Rは距離Dに比例するた
め、基板表面の吸着力は場所によって変化することにな
る。
【0026】本発明では、載置面は凹凸に成形されてお
り、載置面上の基板は、凸部下方に位置する電極からク
ーロン力が及ぼされる。基板裏面の面内のうち、凸部と
接触した部分では、電極との距離は一定であり、従って
抵抗値Rは一定であるので、残留電荷量Q(t)や残留吸
着力も一定になる。
【0027】他方、凹部上では、コンデンサの容量は非
常に小さいので、静電吸着力や残留吸着力は無視でき
る。従って、基板への残留吸着力は凸部表面の静電吸着
力で決まるので、残留吸着力の大きさにはばらつきが生
じない。
【0028】
【発明の実施の形態】図1を参照し、符号2は、本発明
の一例の真空処理装置であり、スパッタリング法によっ
て薄膜を形成するスパッタリング装置である。この真空
処理装置2は、真空槽21を有しており、その天井側に
は、ターゲット22が配置され、底壁側には、支持台2
3が設けられている。支持台23上には、図2に示すよ
うな、本発明の一例の静電吸着装置10が設けられてい
る。
【0029】その静電吸着装置10は、耐熱性の電気絶
縁性材料(セラミックス)から成る吸着板12を有してお
り、該吸着板12内部の底壁側には、図示しない抵抗加
熱ヒータが設けられている。また、吸着板12内部の表
面近傍位置には、導電性材料が平板状に成形されて成る
正電極15と負電極16とが、互いに絶縁された状態
で、少なくとも2個設けられている。
【0030】吸着板12表面は凹凸に形成され、その部
分で載置面18が構成されており、正電極15の表面上
と負電極16の表面上には、符号91、92で示す凸部が
それぞれ配置されている。従って、凸部91、92間には
凹部8が位置しており、凹部8の下方には、電極15、
16は配置されていない。
【0031】各凸部91、92の表面7は平坦に形成され
ており、静電吸着装置10が支持台23上に水平に配置
された場合、正負電極15、16と凸部91、92の表面
7は水平になるように構成されている。その状態では、
各凸部91、92は、正負電極15、16の鉛直上方にそ
れぞれ位置している。
【0032】このような真空処理装置2を用いて基板表
面に薄膜を形成する場合には、先ず、図示しない基板搬
送ロボットによって真空槽21内に基板20を搬入し、
昇降機構25を動作させ、静電吸着装置10に挿通され
た昇降軸26を上昇させ、基板搬送ロボット上から昇降
軸26先端に基板20を移載する。
【0033】次いで、昇降軸26を降下させ、昇降軸2
6先端に乗せた基板20を、載置面18上に乗せる。
【0034】載置面18に形成された凸部91、92の表
面7は面一に形成されており、載置面18上の基板20
は、その裏面が凸部91、92の表面7と面接触した状態
で支持されている。従って、凹部8の底面は、基板20
の裏面と非接触になっている。図1はその状態を示して
おり、載置面18上に載置された基板20は、ターゲッ
ト22と対向配置されている。
【0035】正負電極15、16には、電源13、14
がそれぞれ接続されており、各電源13、14を起動し
て、正電極15に正電圧を印加し、負電極16に負電圧
を印加すると、正負の電極15、16と基板20との間
に形成されるコンデンサが充電され、それによって発生
するクーロン力で基板20が載置面18に静電吸着され
る。その場合、凸部91、92は正負電極15、16の上
方に位置しているから、基板20裏面と正負の電極1
5、16との間の距離(最小距離)は一定になっており、
従って、凸部91、92上の静電吸着力は一定である。
【0036】次いで、吸着板12内の抵抗加熱ヒータに
通電し、凸部91、92からの熱伝導によって基板20を
加熱すると共に、真空槽21内を図示しない真空排気系
によって真空排気する。基板20が所定温度まで昇温
し、真空槽21内が所定圧力に到達した後、ガスボンベ
24からアルゴンガスを導入する。
【0037】そして、スパッタリング電源27を起動
し、ターゲット22に電圧を印加し、ターゲット22表
面近傍にアルゴンガスプラズマを発生させるとアルゴン
ガスプラズマがターゲット22に入射し、表面からター
ゲット22を構成する物質が飛び出す。その物質が基板
20表面に付着すると薄膜が成長する。
【0038】基板20表面に薄膜が所定膜厚まで形成さ
れたところで、スパッタリング電源27を停止させ、薄
膜成長を終了させる。次いで、抵抗加熱ヒータへの通電
を停止させ、吸着板12内に冷却水を循環させ、基板2
0を冷却した後、電源13、14を停止させ、正負電極
15、16への印加電圧をゼロにし、静電吸着を解除す
る。
【0039】各凸部91、92上では静電吸着力が一定で
あるから、静電吸着を解除した場合の残留吸着力は、各
凸部91、92上で一定になるので、その状態で、昇降機
構25によって昇降軸26を上昇させ、基板20を載置
面18から放す際に、基板20の破損や落下が生じるこ
とない。
【0040】昇降軸26先端に乗せられた基板20は、
図示しない基板搬送ロボットに移載した後、真空槽21
外に搬出する。次いで、その基板搬送ロボットによって
未処理の基板を昇降軸26上に乗せ、載置面18上に載
置し、静電吸着して薄膜形成を続行する。
【0041】この静電吸着装置10では、静電吸着力が
均一であり、従って、残留吸着力も均一であるから、載
置面18上に新しく載置された基板へ及ぼされる静電吸
着力も均一になり、従って、多数の基板を連続処理する
際に、各基板は、等しい静電吸着力で吸着され、同じ条
件で加熱される。
【0042】次に、本発明の他の静電吸着装置30を説
明する。図3の上側は平面図、下側はA−A線截断面図
である。図3を参照し、この静電吸着装置30は、上記
静電吸着装置10と同様の基本構造となっており、絶縁
性材料で構成された吸着板42内部に、正電極45と負
電極46とを有している。
【0043】基板50を載置する載置面48には凹凸が
形成されており、その凸部391、392は、それぞれ正
電極45と負電極46上に配置され、凸部391、392
間に形成された凹部38の下方には、正負電極45、4
6のいずれも配置されないようになっている。このよう
な載置面48上に基板50を載置すると、その裏面は凸
部391、392の表面37と面接触し、凹部38底面と
は非接触の状態になる。
【0044】吸着板42内部の電極45、46の下方位
置には、抵抗加熱ヒータが設けられており、そして、こ
の静電吸着装置30では、吸着板42は、凹部38内に
アルゴンガスや窒素ガス等の熱媒体ガスを導入できるよ
うに構成されている。
【0045】正電極45と負電極46とは、吸着板42
内で互いに絶縁されており、正電極45は電源43に接
続され、負電極46は、電源44に接続されており、従
って、正電極45と負電極46との間には所望の電圧を
印加することができるように構成されている。
【0046】上記のような吸着板42の載置面48上に
基板50を載置し、電源43、44を起動して電極4
5、46に正負の電圧を印加すると、基板50は載置面
48上に静電吸着される。
【0047】その状態で凹部38内に熱媒体ガスを導入
し、抵抗加熱ヒータに通電すると、凹部38内に充満す
る熱媒体ガスが加熱され、基板50は、凸部391、3
2からの熱伝導の他、熱媒体ガスを介した熱伝導によ
って加熱される。このように、この静電吸着装置30で
は、基板50裏面全体が加熱されるので、載置面48に
凹凸を設けても、基板50の加熱速度や熱制御性が悪化
しないようになっている。
【0048】また、正電極45の上部表面(凸部391
対面する表面)の面積と、負電極46の上部表面(凸部3
2に対面する表面)の面積とは互いに略等しくなるよう
に構成されており、従って、正負電極45、46上で互
いに略等しい静電吸着力が発生し、不均一な残留吸着力
が生じないようになっている。更に、凸部391、392
の上端部分の面積は、正電極45上と負電極46上で互
いに略等しくなっており、従って、基板50裏面と正負
電極45、46間で形成されるコンデンサの容量値は互
いに等しくなるため、基板50に作用する残留吸着力は
一層均一化されている。
【0049】以上説明した静電吸着装置10、30で
は、正電極15、45に正電圧を印加し、負電極16、
46に負電圧を印加したが、本発明はそれに限定される
ものではなく、いずれか一方の電極を接地電位に置き、
他方の電極に正又は負の電圧を印加してもよい。
【0050】上記静電吸着装置10、30では、正電極
15、45と負電極16、46を1枚ずつ有していた
が、正負電極15、45、16、46のそれぞれを複数
枚に分割したものも本発明に含まれる。また、各電極1
5、45、16、46のパターンには図示した以外にも
種々のものがあるが、それらも本発明に含まれる。
【0051】上記静電吸着装置30では、基板50を静
電吸着したときに、熱媒体ガスが凹部内に充満するよう
にしたがが、熱媒体ガスは、希ガス等のガスであって真
空処理工程に影響を与えない種類のものであれば、凹部
の端部から真空槽内に流出するように構成してもよい。
【0052】なお、上記真空処理装置2は、スパッタリ
ング装置であったが、真空蒸着装置やCVD装置等の薄
膜形成装置の他、エッチング装置等の真空雰囲気内で基
板を静電吸着する必要がある種々の真空処理装置を広く
含むものである。
【0053】
【発明の効果】不均一な残留吸着力が発生しないので、
静電吸着装置上から基板を離し損なったり、基板が割れ
たりすることがない。静電吸着力に影響を与える残留吸
着力が均一なので、多数の基板を連続処理する際に、各
基板を等しい静電吸着力で保持することができる。従っ
て、基板間での真空処理結果にばらつきがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の静電吸着装置と、その静電吸着
装置を使用した真空処理装置の一例
【図2】静電吸着装置を拡大した図
【図3】本発明の静電吸着装置の他の例
【図4】従来技術の静電吸着装置の例
【符号の説明】
2……真空処理装置 7、37……載置面 8、3
8……凹部 91、92、391、392……凸部 1
0、30……静電吸着装置 12、42……吸着板
15、16、45、46……電極 21……真空槽

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性の材料で構成され、内部に導電
    性材料で構成された電極が設けられた吸着板を有し、 前記吸着板表面に形成された載置面上に処理対象物の基
    板を載置し、前記電極に電圧を印加すると、前記基板を
    静電吸着できるように構成された静電吸着装置であっ
    て、 前記載置面は凹凸に形成され、その凸部は、電極上に位
    置するように構成されたことを特徴とする静電吸着装
    置。
  2. 【請求項2】前記電極は、互いに絶縁された正電極と負
    電極とを有することを特徴とする請求項1記載の静電吸
    着装置。
  3. 【請求項3】前記正電極の前記凸部に対面する面積と、
    前記負電極の前記凸部に対面する面積とは、互いに略等
    しくされたことを特徴とする請求項2記載の静電吸着装
    置。
  4. 【請求項4】前記正電極上の前記凸部の上端の面積と、
    前記負電極上の前記凸部上端の面積とは、互いに略等し
    くされたことを特徴とする請求項2又は請求項3のいず
    れか1項記載の静電吸着装置。
  5. 【請求項5】前記載置面の凹部内に熱媒体ガスを流せる
    ように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれか1項記載の静電吸着装置。
  6. 【請求項6】真空槽内に、請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項記載の静電吸着装置が配置され、前記静電吸着
    装置上に配置された処理対象物を静電吸着し、真空雰囲
    気内で処理できるように構成されたことを特徴とする真
    空処理装置。
JP10136199A 1997-12-08 1998-05-19 静電吸着装置、及びその静電吸着装置を用いた真空処理装置 Pending JPH11233600A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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