JPH11232981A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPH11232981A
JPH11232981A JP3071698A JP3071698A JPH11232981A JP H11232981 A JPH11232981 A JP H11232981A JP 3071698 A JP3071698 A JP 3071698A JP 3071698 A JP3071698 A JP 3071698A JP H11232981 A JPH11232981 A JP H11232981A
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Hiroyuki Honda
浩之 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部等から侵入した固定接触子の端子面上の
異物が端子装置自身の開閉振動などで固定接点の可動接
点側の面に付着し、可動接点と固定接点との間に異物が
噛み込むことによる接触不良を、防止できる開閉器を得
る。 【解決手段】 開閉器において、可動接点7Aと対向し
この可動接点7Aと接離する固定接点8Aを有する固定
接触子8を、その長手方向に順に、端子部8Cと段差形
成部8Dと固定接点8Aを設置する固定接点設置面部8
Bとを階段形状に形成し、固定接点設置面部8Bの固定
接点8Aを設置した側の面を、段差形成部8Dと固定接
点設置面部8Bとの境界折り曲げ部8Eによって形成さ
れる凸側の面とするとともに、段差形成部8Dに貫通穴
13を設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は開閉器に関するも
ので、より詳しくは開閉器の端子の接点への異物防止構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は従来の開閉器の端子装置
の一例を示す図である。図8は開閉器が例えば盤などに
取り付けられた状態を示しており、図において、1は樹
脂で成形された取付台、2はこの取付台上に設けられケ
イ素鋼板で積層された固定鉄心、3は固定鉄心2に対向
して設置されケイ素鋼板で積層された可動鉄心、4は固
定鉄心2と可動鉄心3とを引き外しばね(図示せず)に
抗して吸着させる駆動力を付与する電磁コイル、5は樹
脂で成形され角窓5Aを有するクロスバ−で、その下端
では可動鉄心3を保持している。
【0003】クロスバ−5の角窓5Aに挿入される押し
ばね6により押圧保持され、可動接点7Aを有する可動
接触子7が設けられており、この可動接点7Aと対向し
て、電磁コイル4のオン・オフで可動接点7Aと接離す
る固定接点8Aを固定接点設置面部8B上に有する固定
接触子8が設けられている。この固定接触子8は、開閉
器を外部回路と接続するための端子部8Cを備え、この
端子部8Cのねじ孔と端子ねじ9とが螺合されている。
【0004】また、固定接触子8の端子部8Cを取り付
ける樹脂からなるベ−ス10が設けられており、そのベ
ース10に、可動接点7Aと固定接点8Aとを遮蔽する
ように覆う消弧グリッド11を保持しているアークボッ
クス12が取り付けられている。
【0005】次に、上記従来の開閉器の動作について説
明する。電磁コイル4に電流を印加し可動鉄心3が固定
鉄心2に吸引されることにより、可動接触子7の可動接
点7Aが固定接触子8の固定接点8Aと接触して開閉器
に接続される回路を閉じることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の開閉器は以上に
述べたように構成されており、例えば外部等より侵入し
た固定接触子8の端子部8C上にある異物が開閉器自身
の開閉振動などで、図9に示す矢印Zの様に、端子部8
Cから固定接点設置面部8Bを通って固定接点8Aの可
動接点7Aとの接触面に付着すると、前述した開閉器の
動作を行なった際に可動接点7Aと固定接点8Aとの間
に異物が噛み込み、そのため接触不良を起こしてしまい
回路を閉じることができなくなるといった問題があっ
た。
【0007】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、固定接点面上に異物が噛み込む
こと無く、回路の閉路時の接触不良を防止することがで
きる開閉器を得るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る開閉器
は、可動接点と対向しこの可動接点と接離する固定接点
を有する固定接触子を、その長手方向に順に、端子部と
段差形成部と前記固定接点を設置する固定接点設置面部
とを階段形状に形成し、前記固定接点設置面部の前記固
定接点を設置した側の面を、前記段差形成部と前記固定
接点設置面部との境界折り曲げ部によって形成される凸
側の面とするとともに、前記段差形成部に貫通穴を設け
たものである。
【0009】また、固定接点設置面部と貫通穴との間に
突出片を設けたものである。
【0010】また、段差形成部が凸面を形成し端子部平
面上に中央部が張り出した形状であるものである。
【0011】また、固定接点設置面部と端子部とが同一
平面にある固定接触子を有する開閉器において、前記固
定接点設置面部と前記端子部との間に突出壁を設けたも
のである。
【0012】さらに、突出壁の端子部側に貫通穴を設け
たものである。
【0013】また、突出壁が凸面を形成し端子部平面上
に中央部が張り出した形状であるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明による開
閉器の端子装置の第1の実施の形態を図1ないし図3を
用いて説明する。図中、従来例の図面と同一符号のもの
は、従来例のものと同一または相当部分を示し、説明を
省略する。図1ないし図3において、固定接触子8の固
定接点設置面部8Bと端子部8Cとの間には、固定接点
設置面部8Bが可動接点7A方向に高くなるよう段差形
成部8Dが設けられており、この段差形成部8Dには貫
通穴13が設けられている。また、固定接点設置面部8
Bと段差形成部8Dとの折り曲げ部を境界折り曲げ部8
Eとする。
【0015】次に、上記の様に構成された端子装置の作
用について図3を参照して説明する。図3は開閉器が配
線盤などに取り付けられている状態の、この開閉器を正
面から見て天井方向に備えられた固定接触子8の斜視図
を示しており、その固定接触子8において、開閉器の組
立時、また外部回路との配線接続時などにおいて、外部
から端子部8C上に侵入した異物が、開閉器自体の開閉
振動などで移動していく場合、例えば図3において矢印
Xのように端子部8Cから固定接点8Aに向かって移動
していくときに、その進路を妨げるように段差形成部8
Dが形成されているため、異物が段差形成部8D上でと
どまりやすくなり、異物が固定接点8Aまで到達して固
定接点8Aに付着しにくい構造になっている。
【0016】さらに、段差形成部8Dに進路を妨げられ
た異物は、矢印Yのように段差形成部8Dに設けられた
貫通穴13や段差形成部8Dの両側に排除される。
【0017】実施の形態2.この発明の第2の実施の形
態を図4を用いて説明する。図4において図3と異なる
構成は、固定接点設置面部8Bと貫通穴13の間すなわ
ち境界折り曲げ部8E近傍に、突出片14を設けたこと
である。
【0018】上記の様に構成された開閉器の固定接触子
8では、前述のように段差形成部8D上でとどまってい
る異物が排除されず、固定接点設置面部8Bから固定接
点8A上に移動しようとした場合、突出片14が壁とな
って異物の段差形成部8Dから固定接点8Aまでの進行
が妨げられ、さらにその進行が妨げられた異物は、貫通
穴13や段差形成部8Dの両側によって固定接触子8上
より排除されるため、固定接点8Aに到達し付着するこ
とはない。
【0019】実施の形態3.この発明の第3の実施の形
態を図5を用いて説明する。図5において図3と異なる
のは、段差形成部が、固定接点設置面部8Bの左右両側
へと傾斜した面8Fの形状を呈するものである。端子部
8Cより固定接点8A上に移動しようとする異物は、前
述の傾斜した面8Fが壁となり異物の進行が妨げられ、
傾斜した面8Fに案内され、異物は矢印Vの様に固定接
触子8の左右どちらかより排除されるため、異物が固定
接点8Aに到達し付着することはない。
【0020】実施の形態4.この発明の第4の実施の形
態を図6を用いて説明する。図6における固定接触子8
は、固定接点設置面部8Bと端子部8Cとが同一平面上
にある平板状であるが、固定接点設置面部8Bと端子部
8Cとの間に突出壁15を設け、その突出壁15の端子
部8C側に隣接する位置に貫通穴16を設けている。
【0021】この実施の形態のものにおいて、固定接点
8A上に移動しようとする異物は、矢印Wのように突出
壁15によってその進行を妨げられ、その異物は突出壁
15に隣接する貫通穴16により固定接触子8の面上よ
り排除されるため、異物が固定接点8Aに到達し付着す
ることはない。
【0022】実施の形態5.この発明の第5の実施の形
態を図7を用いて説明する。図7における固定接触子8
は固定接点設置面部8Bと端子部8Cとが同一平面上に
ある平板状であって、固定接点設置面部8Bと端子部8
Cの間に突出壁17を設け、この突出壁17は固定接点
設置面部8Bの左右両側へと傾斜した面を形成してい
る。
【0023】端子部8C上より固定接点8A上に移動し
ようとする異物は、矢印Uのように突出壁17の斜面に
よって異物の進路が妨げられ、その斜面に案内され固定
接触子8の左右どちらかより排除される。このため、異
物が固定接点8Aに到達し付着することはない。
【0024】
【発明の効果】以上に述べたとおりこの発明によれば、
可動接点と対向しこの可動接点と接離する固定接点を有
する固定接触子を、その長手方向に順に、端子部と段差
形成部と前記固定接点を設置する固定接点設置面部とを
階段形状に形成し、前記固定接点設置面部の前記固定接
点を設置した側の面を、前記段差形成部と前記固定接点
設置面部との境界折り曲げ部によって形成される凸側の
面とすることにより、端子部より移動しようとする異物
は段差形成部で固定接点設置面部への進行が妨げられ、
固定接点に付着しにくくし、異物が固定接点に噛み込む
ことを無くし、また、前記段差形成部に貫通穴を設ける
ことにより、異物を段差形成部より排除することが容易
であり、開閉器による回路の閉路時に接触不良を防止す
るといった効果がある。
【0025】また、固定接点設置面部と貫通穴との間に
突出片を設けたことにより、さらに異物が固定接点面上
に到達しにくく、開閉器による回路の閉路時の接触不良
をさらに防止できる。
【0026】また、段差形成部を、凸面を形成し端子部
平面上に中央部が張り出した形状とすることにより、異
物を固定接触子上より排除でき、固定接点面上に異物が
噛み込むこと無く、開閉器による回路の閉路時に接触不
良を防止するといった効果がある。
【0027】また、固定接点設置面部と端子部とが同一
平面にある固定接触子を有する開閉器において、前記固
定接点設置面部と前記端子部との間に突出壁を設けたこ
とにより、端子部より移動しようとする異物が突出壁に
より固定接点設置面部への進行が妨げられ、固定接点に
付着しにくくし、異物が固定接点に噛み込むことを無く
し、開閉器による回路の閉路時に接触不良を防止すると
いった効果がある。
【0028】さらに、突出壁の端子部側に貫通穴を設け
たことにより、異物を突出壁の表面より排除することが
できる、といった効果がある。
【0029】また、突出壁を凸面を形成し端子部平面上
に中央部が張り出した形状とすることにより、異物が固
定接点設置面部の両側へと導かれ排除できる、といった
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の開閉器の半断面
図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図3】 本発明の第1の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図7】 本発明の第5の実施の形態の開閉器の固定接
触子を示した斜視図。
【図8】 従来の開閉器の半断面図。
【図9】 従来の開閉器の固定接触子を示した斜視図。
【符号の説明】
7 可動接触子 7A 可動接点 8 固定接触子 8A 固定接点 8B 固定接点設置面部 8C 端子部 8D 段差形成部 8E 境界折り曲げ部 8F 段差形成部の傾斜した面 13,16 貫通穴 14 突出片 15,17 突出壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動接点と対向しこの可動接点と接離す
    る固定接点を有する固定接触子を、その長手方向に順
    に、端子部と段差形成部と前記固定接点を設置する固定
    接点設置面部とを階段形状に形成し、前記固定接点設置
    面部の前記固定接点を設置した側の面を、前記段差形成
    部と前記固定接点設置面部との境界折り曲げ部によって
    形成される凸側の面とするとともに、前記段差形成部に
    貫通穴を設けたことを特徴とする開閉器。
  2. 【請求項2】 固定接点設置面部と貫通穴との間に突出
    片を設けたことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
  3. 【請求項3】 段差形成部が凸面を形成し端子部平面上
    に中央部が張り出した形状であることを特徴とする請求
    項1に記載の開閉器。
  4. 【請求項4】 固定接点設置面部と端子部とが同一平面
    にある固定接触子を有する開閉器において、前記固定接
    点設置面部と前記端子部との間に突出壁を設けたことを
    特徴とする開閉器。
  5. 【請求項5】 突出壁の端子部側に貫通穴を設けたこと
    を特徴とする請求項4に記載の開閉器。
  6. 【請求項6】 突出壁が凸面を形成し端子部平面上に中
    央部が張り出した形状であることを特徴とする請求項4
    に記載の開閉器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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