JPH11231701A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11231701A
JPH11231701A JP4469198A JP4469198A JPH11231701A JP H11231701 A JPH11231701 A JP H11231701A JP 4469198 A JP4469198 A JP 4469198A JP 4469198 A JP4469198 A JP 4469198A JP H11231701 A JPH11231701 A JP H11231701A
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Yasuyuki Kobayashi
康之 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリスタやトナーブリスタの発生を防止しつ
つ、部品破損等の発生も防止することのできるベルトニ
ップ方式の定着装置を提供する。 【解決手段】 加熱定着部材1と、加熱定着部材1と圧
接される定着位置Aと離間される待機位置Bとの間で移
動可能に配設される無端ベルト状のベルト定着部材3
と、前記ベルト定着部材3を移動させるベルト移動手段
4と、定着位置以外においてベルト定着部材3を回転駆
動するベルト駆動手段5とを備える定着装置において、
定着位置A及び待機位置Bからのベルト定着部材3の移
動が検知される移動検知手段6と、前記移動検知手段6
により、定着位置Aからのベルト定着部材3の移動が検
知された条件下でベルト駆動手段5の動作を開始させ、
待機位置Bからのベルト定着部材3の移動が検知された
条件下でベルト駆動手段5の動作を停止させるベルト制
御手段7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの画像形成装置において未定着ト
ナー画像を加熱・加圧定着させるための定着装置に係
り、特に、ベルト状の定着部材が用いられる所謂ベルト
ニップ方式の定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定着装置としては、加熱
ロール等の加熱定着部材に対してロール状やベルト状の
加圧部材を圧接配置し、加熱定着部材と加圧部材との間
に形成された圧接部(ニップ部)に未定着トナー画像を
担持した用紙を通過させ、用紙上の未定着トナー画像を
加熱・加圧することにより用紙上に定着させるものが知
られている。
【0003】また、近年、この種の定着装置が用いられ
る画像形成装置、特にフルカラー画像形成装置において
は、トナー画像の発色性や画像品質を向上させるという
観点から、記録用紙として用紙の表面または表裏両面に
合成ゴムや合成樹脂等からなるコート層を数μm〜数十
μmの厚さにコーティングした所謂コート紙が用いられ
るようになってきている。
【0004】前記コート紙上に形成された未定着トナー
画像を上記の定着装置において定着させる場合、コート
紙に必要以上の熱量が加えられると、コート紙上のコー
ト層が部分的に押し上げられる、所謂ブリスタと呼ばれ
る現象(以下、単にブリスタという)が発生することが
ある。この現象は、コート紙の内部においてコート紙中
に含まれる水分が定着装置の加熱定着部材によって加熱
されて気化、膨張し水蒸気となったときに、この水蒸気
の外部への放散がコート紙表面のコート層により阻害さ
れ、結果としてコート層の薄い部分やコート層が欠如し
ている部分から集中的に外部に放出されてしまうために
生ずるものである。よって、このようなブリスタが発生
すると、コート紙表面の平滑性が失われ、コート紙上の
画像に画質障害を生じることとなる。
【0005】また、前記ブリスタと呼ばれる現象以外に
も、例えばフルカラー画像のように密度の高い未定着ト
ナー画像が形成されたコート紙を上記定着装置によって
定着させる場合、コート紙上のトナー層に気泡が発生す
る、所謂トナーブリスタと呼ばれる現象(以下、単にト
ナーブリスタという)を生じることもある。この現象
は、トナーに含まれる水分やコート紙中に含まれる水分
が定着装置の加熱定着部材によって加熱されて気化、膨
張し水蒸気となったときに、これらの水蒸気の用紙裏面
側への放散がコート紙表面ののコート層によって阻害さ
れ、結果としてコート紙上のトナー層が存在する部位か
ら集中的に外部に放出されてしまうために生ずるもので
ある。従って、このようなトナーブリスタが発生した場
合にも、ブリスタと同様に、コート紙上の画像に画質障
害を生じることとなる。
【0006】上記のブリスタやトナーブリスタを防止し
うる技術的手段としては、以下に示す二つの方法が既に
知られている。第一の方法は、定着動作を高温且つ短時
間で行う方法であり、これは、記録用紙の表面だけ加熱
して記録用紙内部まで熱が伝わらないうちに定着動作を
完了させることにより、記録用紙内部の水分の蒸発を抑
え、ブリスタやトナーブリスタの発生を防止するもので
ある。また、第二の方法は、記録用紙の裏面側に加える
熱量を少なくする方法であり、上記第一の方法と同様に
記録用紙内部の水分の蒸発を抑え、ブリスタやトナーブ
リスタの発生を防止するものである。
【0007】しかしながら、上記第一の方法を採用する
場合には、定着装置を高温に維持する必要があり、その
分だけ定着装置の消費電力が増大してしまう。特に、高
速の定着装置への適用時には更に消費電力の増大をきた
すこととなり、消費電力に制限のある高速の定着装置へ
の適用が難しいという問題があった。
【0008】また、第二の方法の場合には、前記第一の
方法と比較して加熱時間は相対的に長い時間が必要とさ
れるものの、用紙裏面側の温度を低く抑えることで消費
電力を抑えることができ、従って高速の定着装置への適
用も可能となる。
【0009】上述のような加熱時間を長くすることがで
き且つ定着速度を高速化できる定着装置として、例えば
特開平5−150679号公報に示すように、複数のロ
ールに張架された無端ベルト状の定着ベルトを加熱ロー
ルに圧接させる所謂ベルトニップ方式の定着装置が知ら
れている。ところが、この種のベルトニップ方式の定着
装置にあっては、次のような問題が生じる。
【0010】すなわち、上記ベルトニップ方式の定着装
置を用いて、コート紙の定着を行う場合について考えて
みると、待機中は定着装置が停止することから、待機時
の定着ベルトの表面温度は、加熱ロールと圧接する部分
のみが加熱ロールと略同等の温度まで加熱されて高くな
る一方、他の部分は低温のままとなる。従って、この状
態から定着動作を開始した場合には、定着ベルトの周長
方向にそって部分的に高温の部分が生ずることとなり、
その結果、定着ベルトの高温部分に記録用紙がニップさ
れるような場合には、ブリスタ及びトナーブリスタが発
生するおそれがある。
【0011】このようなベルト定着温度の表面温度の不
均一さは、定着動作を開始する前に定着ベルトを空回転
させることにより解消されるが、これでは、定着ベルト
の表面温度が、定着時に略加熱ロールの表面温度と同一
の温度まで上昇してしまうために、ブリスタ及びトナー
ブリスタの発生を防止することができなくなってしま
う。
【0012】そこで、本願出願人は、上記第二の方法を
実現可能な定着装置として、特願平10−1865号に
おいて、加熱ロールの表面に、複数のロールによって張
架された加熱源を有する定着ベルトを圧接させ、前記加
熱ロールと定着ベルトとの圧接部に未定着トナー像を担
持した転写材を通過させることにより、熱及び圧力によ
って定着処理を行う定着装置において、前記加熱ロール
の設定温度と定着ベルトの設定温度を異なる値に設定
し、前記加熱ロールと定着ベルトとを接触及び離間させ
る接離手段を設けるとともに、前記ベルト定着部材を独
自に回転駆動させる駆動手段を設けたものについて提案
を行っている。
【0013】そして、上記の定着装置において、スタン
バイ中は接離手段により加熱ロールと定着ベルトとを離
間させ、駆動手段によって定着ベルトを空回転させ、定
着端ベルトを加熱ロールよりも低い温度に加熱して定着
ベルトの表面温度を加熱ロールよりも低い一定の温度に
加熱するとともに、定着時には接離手段によってこれら
加熱ロールと定着ベルトとを圧接させるようにすれば、
定着時に定着ニップ域において用紙の表裏から加わる温
度に差を生じることとなるため、記録用紙内部の水分の
蒸発を抑え、ブリスタ及びトナーブリスタを防止するこ
とが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の技術
的手段においては、定着ベルトの移動開始・終了のタイ
ミングと駆動手段による定着ベルトの駆動開始・停止の
タイミングとの関係が重要となる。例えば、加熱ロール
と定着ベルトとが離間される前に駆動手段による定着ベ
ルトの駆動が開始されるような場合には、加熱ロールと
定着ベルトとが圧接されたまま別個に駆動されることと
なり、特に、両者間に速度差があるような場合には、加
熱ロール及び定着ベルトの各駆動源に不要の負荷がかか
ってしまい駆動源の構成部品の破損等を生じやすくなる
という技術的課題が見られる。また、加熱ロールと定着
ベルトとが離間された状態から圧接された状態へと移行
する際、加熱ロールと定着ベルトとが圧接された後も駆
動手段による定着ベルトの駆動が停止されない場合に
は、やはり加熱ロールと定着ベルトとが圧接されたまま
別個に駆動されることとなり、上記と同様のトラブルを
生ずるおそれがある。
【0015】更に、加熱ロールから定着ベルトを離間さ
せた際に、定着ベルトが駆動手段とギヤ機構等を介して
連結されるタイプにあっては、駆動手段の動作開始タイ
ミングを正確に制御しないと、ギヤ機構等の噛み合い不
良等が生ずるという懸念もある。
【0016】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたものであって、定着ベルトの移動開始
・終了のタイミングと駆動手段による定着ベルトの駆動
開始・停止のタイミングとの関係を最適化することによ
り、ブリスタやトナーブリスタの発生を防止しつつ、部
品破損等の発生も防止することのできるベルトニップ方
式の定着装置を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、加熱源を有し回転可能に配設される加
熱定着部材1と、前記加熱定着部材1と異なる温度に加
熱する加熱源を有し複数のロール群2に回転可能に張架
配設され、且つ、加熱定着部材1と圧接されて記録材上
の未定着画像を加熱・加圧定着する定着位置Aと離間さ
れて待機する待機位置Bとの間で移動可能に配設される
無端ベルト状のベルト定着部材3と、前記ベルト定着部
材3を移動させるベルト移動手段4と、定着位置以外に
おいてベルト定着部材3を回転駆動するベルト駆動手段
5とを備える定着装置において、定着位置A及び待機位
置Bからのベルト定着部材3の移動が検知される移動検
知手段6と、前記移動検知手段6により、定着位置Aか
らのベルト定着部材3の移動が検知された条件下でベル
ト駆動手段5の動作を開始させ、待機位置Bからのベル
ト定着部材3の移動が検知された条件下でベルト駆動手
段5の動作を停止させるベルト制御手段7とを備えるこ
とを特徴とする。
【0018】このような技術的手段において、加熱定着
部材1としては、内部または外部に加熱源を有するロー
ル状の部材や無端ベルト状の部材等適宜選定して差し支
えない。
【0019】また、ベルト定着部材3の移動範囲の一端
である定着位置Aは、加熱定着部材1とベルト定着部材
3との圧接によって定着に必要な適正ニップ圧力が形成
される位置より適宜選定して差し支えなく、一方、他端
の待機位置Bは、少なくとも加熱定着部材1とベルト定
着部材3とが離間される位置より適宜選定して差し支え
ない。
【0020】更に、ベルト定着部材3を定着位置A及び
待機位置Bで移動停止させる制御を確実に行うという観
点からすれば、前記ベルト制御手段7は、移動検知手段
6により定着位置A及び待機位置Bへのベルト定着部材
3の到達が検知された条件下で、ベルト定着部材3の移
動を停止させるようベルト移動手段を制御することが好
ましい。
【0021】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、ベルト移動手段4によりベル
ト定着部材3が定着位置Aから待機位置Bへの移動を開
始すると、移動検知手段6はベルト定着部材3が定着位
置Aから移動したことを検知してベルト制御手段7に信
号を送出し、この検知結果に基づいて、ベルト制御手段
7はベルト駆動手段5の動作を開始させる。
【0022】一方、ベルト移動手段4によりベルト定着
部材3が待機位置Bから定着位置Aへの移動を開始する
と、移動検知手段6はベルト定着部材3が待機位置Bか
ら移動したことを検知してベルト制御手段7に信号を送
出しこの検知結果に基づいて、ベルト制御手段7はベル
ト駆動手段5の動作を停止させる。従って、加熱定着部
材1とベルト定着部材3とが圧接される定着位置Aで
は、ベルト定着部材3の駆動は行われないこととなり、
部品破損等の発生は防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。図2は、本発明
が適用された定着装置の実施の一形態を示す。同図にお
いて、符号11は、加熱源を有して図示しない駆動源に
より矢印方向に所定の速度で回転駆動される加熱定着ロ
ールを示している。本実施の形態において、加熱定着ロ
ール11は、例えばハロゲンランプからなる加熱源を覆
うコア外径61mm、厚み1.5mmのアルミニウム円
筒と、その表面に被覆される厚さ2mm、硬度33゜の
シリコンゴム層と、その上にコーティングされる厚さ2
μmのバイトンゴム(デュポン社の登録商標)層とから
構成されたものであって、図示しない温度制御装置によ
り、その表面温度が例えば150℃となるように制御さ
れている。
【0024】また、この加熱定着ロール11の下方側に
は、加熱定着ロール11とニップ域を形成する定着ベル
ト24を備えたベルトユニット20が配置されている。
ここで、ベルトユニット20は、図2及び図3に示すよ
うに、支持ロール21、22及び23に張架され回転可
能に配設された定着ベルト24とから主として構成さ
れ、これら各支持ロール21、22、23には、それぞ
れの回転軸の中心にシャフト21a、22a、23aが
設けられるようになっている。また、各支持ロール2
1、22、23の軸方向端部両側には夫々支持板27が
配設されており、この支持板27に設けられた孔にシャ
フト21a、22a、23aは回転自在にはめ込まれ、
支持されるようになっている。
【0025】ここで、支持ロール21、22、23は、
ステンレスにより構成され、また、定着ベルト24は、
厚さ75μm、幅340mm、外径68mmのポリイミ
ドフィルムに厚さ100μmのシリコンゴム及びバイト
ンゴム(デュポン社の登録商標)がコーティングされた
ものが用いられている。
【0026】また、支持ロール23内部には、例えばハ
ロゲンランプからなる加熱源が内蔵され、定着ベルト2
4を加熱定着ロール11とは異なった温度に加熱する加
熱ロールを兼用するようになっている。そして、その加
熱温度は、加熱定着ロール11よりも30℃低い温度に
加熱するように設定され、トナー像Tを担持する用紙P
の裏面側へ加えられる熱量が抑えられるようになってい
る。
【0027】更に、加熱定着ロール11と定着ベルト2
4との圧接部の定着ベルト24の内面側には、シリコン
ゴムによって構成された圧力パッド26が、その両端が
支持板27に形成された切り欠き部にはめ込まれるよう
にして配設されている。
【0028】また、このベルトユニット20には、これ
を支持し且つ移動させるラッチユニット30が取り付け
られている。本実施の形態において、ラッチユニット3
0は、ベルトユニット20の両端側からベルトユニット
20を支持するリフト部材31と、このリフト部材31
を回転軸32を介して揺動させる正逆方向に回転可能な
ステッピングモーター33とから構成される。
【0029】ここで、リフト部材31によるベルトユニ
ット20の支持は、リフト部材31の揺動自由端の上部
側に設けられた貫通孔31aにシャフト21aが貫通、
固定され、且つ、リフト部材31の上縁部略中央に設け
られた形状略半円状の凹部31bにベルトユニット20
の圧力パッド26の下側に支持板27の両端面を貫通す
るように配設された支持シャフト28の両端部が搭載さ
れることにより行われている。また、回転軸32は、図
3に示すように、フレーム51の両端側面を貫通して回
転自在に設けられ、ステッピングモーター33は、フレ
ーム51の外側に設けられるようになっている。
【0030】更に、支持ロール21の下方側には、待機
時に定着ベルト24を空回転させるベルト駆動機構40
が設けられている。本実施の形態において、ベルト駆動
機構40は、駆動源となる駆動モーター41と、駆動モ
ーター41の駆動力が回転軸42を介して伝達されるギ
ヤ43と、待機時にこのギヤ43と係合して支持ロール
21を回転駆動するギヤ25とから構成されている。
【0031】ここで、回転軸42は、図3に示すよう
に、フレーム51の一旦側面を貫通して回転自在に設け
られるものであり、フレーム51の外側に設けられる駆
動モーター41の駆動力をギヤ43に伝達するようにな
っている。また、ギヤ25は、リフト部材31の外側で
シャフト21aに取り付けられるようになっており、ラ
ッチユニット30によりベルトユニット20が下方側に
移動したときにギヤ43と係合するようになっている。
【0032】更に、本実施の形態では、図4に示すよう
に、ベルトユニット20の移動を制御するベルト制御系
100が設けられている。本実施の形態において、ベル
ト制御系100は、用紙Pの定着装置への進入が検知さ
れる用紙検知センサ101と、この用紙検知センサ10
1の用紙検知信号に基づいてステッピングモーター33
及び駆動モーター41の動作を制御する制御装置102
とから構成されている。ここで、制御装置102は、加
熱定着ロール11の動作も制御するようになっている。
【0033】更に、ベルト制御系100には、ベルトユ
ニット20の位置が検知される位置検知センサ103が
設けられている。本実施の形態において、位置検知セン
サ103は、ベルトユニット20の定着ベルト24が加
熱定着ロール11に適正ニップ圧力で圧接される定着位
置と、定着ベルト24と加熱定着ロール11とが離間さ
れ且つベルトユニット20の支持ロール21に設けられ
たギヤ25とベルト駆動機構40のギヤ43とが完全に
係合する待機位置とを検知するものである。そして、こ
の位置検知センサ103の検知結果に基づいて、制御装
置102は、ベルトユニット20の位置制御手段も兼用
するようになっている。本実施の形態において、用紙検
知センサ101及び位置検知センサ103としては、例
えば光センサ等が用いられる。
【0034】次に、本実施の形態における定着プロセス
を図5に示すタイミングチャート及び図6に示すフロー
チャートに基づいて説明する。まず、定着処理を行う
前、制御装置102は、加熱定着ロール11の回転を停
止させ、また、ベルトユニット20を待機位置に待機さ
せ、駆動モーター41を回転させている。従って、待機
位置ではベルトユニット20のギヤ25とベルト駆動機
構40のギヤ43とが係合されることにより、定着ベル
ト24が回転駆動されている。この状態で、加熱定着ロ
ール11は150℃に、また、定着ベルトは120℃に
夫々加熱されている。
【0035】そして、時間t1において、用紙検知セン
サ101によるトナー像Tを担持した用紙Pの進入が検
知されると、制御装置102は、加熱定着ロール11の
回転を開始させ、また、ステッピングモーター33を動
作させてベルトユニット20を待機位置から定着位置へ
と移動を開始させる。このとき、駆動モーター41は、
ベルトユニット20に移動に伴ってギヤ25とギヤ43
との係合が解除される時間t2まで回転して定着ベルト
24を回転駆動し、これらの係合が解除された時点で回
転を停止する。
【0036】その後、時間t3でベルトユニット20が
定着位置へ到達し、これが位置検知センサ103によっ
て検知されると、制御装置102は、ステッピングモー
ター33の動作を停止させベルトユニット20を定着位
置で停止・保持させる。そして、時間t4からt5の間
で用紙P上のトナー像Tの定着が行われる。このとき、
加熱定着ロール11よりも定着ベルト24側の方が低温
であるため、ブリスタやトナーブリスタ等の発生は防止
される。
【0037】時間t5にて用紙Pが定着ニップ域を通過
すると、制御装置102は、ステッピングモーター33
を逆方向に動作させ、ベルトユニット20を定着位置か
ら待機位置へと移動を開始させると同時に、駆動モータ
ー41の回転を開始させギヤ43を空回転させる。そし
て、時間t6にてギヤ25とギヤ43とが係合され、再
び定着ベルト24はベルト駆動機構40により回転駆動
されることとなる。
【0038】また、時間t7でベルトユニット20が待
機位置へと到達し、これが位置検知センサ103によっ
て検知されると、制御装置102は、ステッピングモー
ター33の動作を停止させてベルトユニット20を待機
位置で停止・保持させる。
【0039】このように、ベルトユニット20が定着位
置から待機位置へと移動する際に、ベルト駆動機構40
のギヤ43を予め空回転させるようにしているため、ギ
ヤ25がギヤ43に当接する場合にも、これらの間で噛
み合わせ不良などを生じることなく、係合が行われる。
【0040】尚、本実施の形態においては、駆動モータ
ー41の駆動開始をベルトユニット20の移動開始時間
t5と同時としていたが、これに限られるものではな
く、前記時間t5からベルトユニットのギヤ25とベル
ト駆動機構40のギヤ43とが当接する時間t6までの
タイミングより適宜選定して差し支えない。
【0041】また、本実施の形態では、ベルト駆動機構
40とベルトユニット20との間の駆動力の伝達をギヤ
によって行っていたが、これに限られるものではなく、
ロールを定着ベルト24表面に圧接して行ってもよい。
このような態様にあっては、この駆動力の伝達に設けら
れるロールを、定着ベルト24に離型剤を供給するオイ
ル供給ロールと兼用すれば、部品点数も削減される。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ベルト
定着部材の移動開始・終了のタイミングと駆動手段によ
るベルト定着部材の駆動開始・停止のタイミングとの関
係を最適化することができるようにしたので、ブリスタ
やトナーブリスタの発生を防止しつつ、部品破損等の発
生も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る定着装置の概要を示す説明図で
ある。
【図2】 本発明が適用されたベルト定着装置の実施の
一形態を示す説明図である。
【図3】 実施の形態に係る定着装置を上面から見た説
明図である。
【図4】 実施の形態に係る定着装置の制御系を示す説
明図である。
【図5】 実施の形態に係る定着装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】 実施の形態に係る定着装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…加熱定着部材,2…ロール群,3…ベルト定着部
材,4…ベルト移動手段,5…ベルト駆動手段,6…移
動検知手段,7…ベルト制御手段,A…定着位置,B…
待機位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱源を有し回転可能に配設される加熱
    定着部材と、 前記加熱定着部材と異なる温度に加熱する加熱源を有し
    複数のロール群に回転可能に張架配設され、且つ、加熱
    定着部材と圧接されて記録材上の未定着画像を加熱・加
    圧定着する定着位置と離間されて待機する待機位置との
    間で移動可能に配設される無端ベルト状のベルト定着部
    材と、 前記ベルト定着部材を移動させるベルト移動手段と、 定着位置以外においてベルト定着部材を回転駆動するベ
    ルト駆動手段とを備える定着装置において、 定着位置及び待機位置からのベルト定着部材の移動が検
    知される移動検知手段と、 前記移動検知手段により、定着位置からのベルト定着部
    材の移動が検知された条件下でベルト駆動手段の動作を
    開始させ、待機位置からのベルト定着部材の移動が検知
    された条件下でベルト駆動手段の動作を停止させるベル
    ト制御手段とを備えることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、 前記ベルト制御手段は、移動検知手段により定着位置及
    び待機位置へのベルト定着部材の到達が検知された条件
    下で、ベルト定着部材の移動を停止させるようベルト移
    動制御手段を制御することを特徴とする定着装置。
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