JPH11231618A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、固定ミラーへの塵等の付着を防止
し、清掃等のメンテナンスを容易にすることが可能な画
像形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】本発明は、原稿載置台にセットされた原稿
を照射する照明系と、原稿からの反射光を撮像レンズを
介して像担持体上に光像として照射するため、これら照
明系及び撮像レンズ等とベース部材を介してその反対側
に少なくとも１枚以上の固定ミラーを備えてなる画像形
成装置において、前記反射光を前記固定ミラーに導くた
め前記ベース部材に形成された窓部に、防塵機能を有す
る光透過部材を設けると共に、該ベース部材に該固定ミ
ラーを覆う部材を設けて固定ミラー空間を密閉したこと
を特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はミラーを備えた光学
系を有し記録媒体上に画像を形成する画像形成装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置は、図４に示すよう
に複写機の装置本体１０１の上面に原稿載置台５０が配
置されている。この原稿載置台５０上に載置された原稿
画像は、原稿面を走査するために照明ランプ５１ａ、第
１ミラー５１ｂなどを有する第１走査系５１によって光
学的に走査される。原稿画像からの反射光は、スリット
（不図示）によって所定幅に切り取られ、第１ミラー５
１ｂ、及び第１走査系５１の１／２の速度で移動する第
２走査系５２上の第２ミラー５２ａ、第３ミラー５２ｂ
を介して撮像レンズ２０に導かれ、さらにベース部材１
に固定配置された第４ミラー５３、第５ミラー５５、第
６ミラー５６を通り本体内部のトナー等のミラーへの付
着を防止するための光透過部材で形成された防塵フィル
ター５７を介して感光ドラム（像担持体）６０上に結像
する。また、照明ランプ５１ａの熱により原稿載置台５
０の温度が上り過ぎないように、冷却ファン６１によ
り、図示しない防塵フィルターを介して外気を内部に引
き込んで冷却している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の画像形成装置においては、固定ミラーと撮像レ
ンズの間のベース部材１には、光を通すための窓部１ａ
が存在するため密閉されておらず、本体外部から冷却フ
ァン６１等により引き込まれた微小な塵、タバコのヤニ
等が、また本体内部のトナーやオイル成分が、長期間の
うちにベース部材１にある窓部１ａのスキマから侵入
し、カバー部材５４で囲われた第５ミラー５５や第６ミ
ラー５６の固定ミラー面に付着し、光量を落とし、画像
に悪影響を与えてしまうことがさけられない。このた
め、定期的に各ミラーやレンズの表面をサービスマンが
清掃することになっているが、固定ミラーである第５ミ
ラー５５や第６ミラー５６は一般に像担持体６０や現像
器６２に接近しているため、清掃するためにそれらのユ
ニットを取りはずすなどの手間がかかるとともに、きれ
いに清掃されたかどうか確認することも困難であった。

【０００４】そこで、本発明は、上記従来のものにおけ
る課題を解決し、固定ミラーへの塵等の付着を防止し、
清掃等のメンテナンスを容易にすることが可能な画像形
成装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、画像形成装置をつぎのように構成したこ
とを特徴とするものである。すなわち、本発明の画像形
成装置は、原稿載置台にセットされた原稿を照射する照
明系と、原稿からの反射光を撮像レンズを介して像担持
体上に光像として照射するため、これら照明系及び撮像
レンズ等とベース部材を介してその反対側に少なくとも
１枚以上の固定ミラーを備えてなる画像形成装置におい
て、前記反射光を前記固定ミラーに導くため前記ベース
部材に形成された窓部に、防塵機能を有する光透過部材
を設けると共に、該ベース部材に該固定ミラーを覆う部
材を設けて固定ミラー空間を密閉したことを特徴として
いる。また、本発明の画像形成装置は、前記固定ミラー
は、前記固定ミラーを覆う部材と共にユニット化され、
撮像レンズ等を含む光学系から着脱可能に構成されてい
ることを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明は、上記したように、反射
光を固定ミラーに導くためベース部材に形成された窓部
に防塵機能を有する光透過部材が設けられ、またベース
部材に固定ミラーを覆う部材を設けて固定ミラー空間を
密閉するように構成されているから、本体外部から冷却
ファン等により引き込まれた微小な塵、タバコのヤニ等
が、また本体内部のトナーやオイル成分が、ベース部材
の隙間から侵入し、固定ミラー面に付着することがな
く、固定ミラーを清掃する必要がなくなり、清掃の手間
を軽減することができる。また、これをユニット化する
ことにより、固定ミラーを含む密閉部材ごと本体から取
り外した後、光透過部材の表面を清掃することが可能と
なるため清掃の手間をさらに軽減させることができる。

【０００７】

【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 ［実施例１］図１に本発明における実施例１に係る画像
形成装置の概略断面を示す。なお図１の本実施例の構成
は、ベース部材に形成された反射光を固定ミラーである
第５ミラー５５、第６ミラー５６に導くための窓部に防
塵機能を有する光透過部材を設け、ベース部材にこれら
固定ミラーを覆う部材を設けて密閉するようにした点を
除き、図４の従来例とほぼ同一の構成・機能を有してい
る。図２は、この従来例と異なる構成の詳細を説明する
ための図であり、同図において固定ミラーである第５ミ
ラー５５と第６ミラー５６は、保持部材６により紙面手
前と奥側で、光路Ｅの外側を保持されベース部材１に固
定されている。防塵機能を有する光透過部材２は密閉部
材３で接着等によりスキ間なく保持された上で、ベース
部材１に窓部近傍でスキ間なく密着固定されている。さ
らに固定ミラーの周囲を箱状の密閉部材５で囲い、密閉
部材５のベース部材１との接合部に、密閉部材５の全周
にわたり弾性を有したシール部材５ａが配置され、密閉
部材５とベース部材１の結合時にはシール部材５ａが接
合面に対し斜めに取り付けているため花ビラが開くよう
に変形密着し、スキマを防止するようになっている。さ
らに、防塵機能を有する光透過部材４が密閉部材５の下
方端部に、弾性を有したシール部材５ｂにより、密閉部
材５に押しつけられることにより、ベース部材１、光透
過部材２、密閉部材３、密閉部材５、光透過部材４によ
り、固定ミラーである第５ミラー５５、第６ミラー５６
は完全に密閉された状態となる。

【０００８】本実施例は、上記のように構成したことに
より、塵等の清掃は固定ミラー５５、５６に触れる必要
がなく、光透過部材２と４の表面だけ行えばよい。この
ため光透過部材２は図１の原稿載置台５０とレンズフー
ド３３を取りはずした状態で、本体上面から容易に目視
可能な状態になり確実な清掃が可能となる。また、光透
過部材４は、像担持体６０等最小限のユニットをはずし
てやれば清掃可能であり、光透過部材４を密閉性をそこ
なわないように図面手前もしくは奥側に引き抜けるよう
引き抜き窓５ｃを設けることで、像担持体６０も取りは
ずすことなく清掃することも可能となる。

【０００９】［実施例２］図３に、本発明における実施
例２の画像形成装置を示す。同図において、第５ミラー
５５と第６ミラー５６は実施例１と同様保持部材６によ
り保持され密閉部材３に密着固定されている。さらに、
その周囲を密閉部材５、光透過部材２、４で覆い、密閉
部材３とシール部材５ａで接合部全周をカバーし、固定
ミラーを完全に密閉した密閉部材ユニット７を形成して
いる。その上で、密閉部材ユニット７をベース部材に図
示していないレール等で手前へ着脱可能に保持するよう
に構成されている。本実施例においては、上記のように
構成したことにより、清掃は、密閉部材ユニット７を本
体から取り出してから、光透過部材２、４の表面だけを
行えばよいため、さらに清掃の効率・確実性の向上を図
ることができる。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、反射光を固定ミラーに導くためのベース部材の窓部
に、防塵機能を有する光透過部材が設けられ、またベー
ス部材に固定ミラーを覆う部材を設けて固定ミラー空間
を密閉するように構成されているから、本体外部から冷
却ファン等により引き込まれた微小な塵、タバコのヤニ
等が、また本体内部のトナーやオイル成分が、ベース部
材の窓部のスキマから侵入し、固定ミラー面に付着する
ことがなく、固定ミラーを清掃する必要がなくなり、ま
たミラー表面の反射膜をキズ付けることもなく、清掃ム
ラによる光学性能に悪影響を及ぼすことが防止され、清
掃の手間を軽減することができる。また、本発明におい
ては、固定ミラーを該固定ミラーを覆う部材と共にユニ
ット化し、撮像レンズ等を含む光学系から着脱可能に構
成することにより、固定ミラーを含む密閉部材ごと本体
から取り外した後、光透過部材の表面を清掃することが
可能となり、清掃の手間をさらに軽減させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に係る複写機本体の概略断面
図である。

【図２】本発明の実施例１に係る密閉構成を説明する概
略断面図である。

【図３】本発明の実施例２に係る密閉構成を説明する概
略断面図である。

【図４】従来例を説明する本体の概略断面図である。

【符号の説明】

１：ベース部材 １ａ：光路窓 ２：光透過部材 ３：密閉部材 ４：光透過部材（防塵ガラス） ５：密閉部材 ５ａ、５ｂ：シール部材 ６：固定ミラー保持部材 ７：密閉部材ユニット ５５：第５ミラー（固定ミラー） ５６：第６ミラー（固定ミラー）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿載置台にセットされた原稿を照射する
   照明系と、原稿からの反射光を撮像レンズを介して像担
   持体上に光像として照射するため、これら照明系及び撮
   像レンズ等とベース部材を介してその反対側に少なくと
   も１枚以上の固定ミラーを備えてなる画像形成装置にお
   いて、 前記反射光を前記固定ミラーに導くため前記ベース部材
   に形成された窓部に、防塵機能を有する光透過部材を設
   けると共に、該ベース部材に該固定ミラーを覆う部材を
   設けて固定ミラー空間を密閉したことを特徴とする画像
   形成装置。
2. 【請求項２】前記固定ミラーは、前記固定ミラーを覆う
   部材と共にユニット化され、撮像レンズ等を含む光学系
   から着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項
   １に記載の画像形成装置。