JPH112315A - 歯車装置 - Google Patents
歯車装置Info
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- JPH112315A JPH112315A JP17312797A JP17312797A JPH112315A JP H112315 A JPH112315 A JP H112315A JP 17312797 A JP17312797 A JP 17312797A JP 17312797 A JP17312797 A JP 17312797A JP H112315 A JPH112315 A JP H112315A
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- lid
- bearing
- gear box
- ring
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Abstract
(57)【要約】
【課題】軸受が発熱した時、軸方向に膨張可能な軸受保
持構造として軸受に過大な荷重が作用して焼付に至るの
を防止することにある。 【解決手段】軸受を支持する蓋を、軸受を支持する部分
と歯車箱への取付フランジ部分に分離し、両者を歯車の
噛合部の方向で、両者と同一平面に配置した薄板で連結
し、残りの隙間をゴム等の弾性体で埋めて構成したもの
である。
持構造として軸受に過大な荷重が作用して焼付に至るの
を防止することにある。 【解決手段】軸受を支持する蓋を、軸受を支持する部分
と歯車箱への取付フランジ部分に分離し、両者を歯車の
噛合部の方向で、両者と同一平面に配置した薄板で連結
し、残りの隙間をゴム等の弾性体で埋めて構成したもの
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄道車両駆動用歯車
装置の軸受を支持する歯車装置に関するものである。
装置の軸受を支持する歯車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の歯車装置の軸受支持構造について
一例を用いて説明する。図11は従来の歯車装置の一例
を示す側面図で、第12図は図11のB−B矢視方向断
面における要部断面図である。図11,12において、
小歯車1は2個の円錐ころ軸受2を支持する蓋3,4を
介して歯車箱5に、シム6によって軸受2の隙間(内・
外輪ところとの間の隙間)を調整して組立てられる。大
歯車7は小歯車1と噛合い、両端に車輪(図示略)を組
込む車軸8に嵌着され、小歯車1と同様の構造により歯
車箱5に組立てられる。図11において、歯車箱5はツ
リ装置9を介して台車の一部(点線で表示)に支えられ
る。図13は蓋3,4と蓋3,4に各々嵌着された軸受
2の外輪との間に、弾性体10を軸方向にはさんだ軸受
支持構造を示す。本図において図12と同一符号の部品
は同図と同一の部品を示す。
一例を用いて説明する。図11は従来の歯車装置の一例
を示す側面図で、第12図は図11のB−B矢視方向断
面における要部断面図である。図11,12において、
小歯車1は2個の円錐ころ軸受2を支持する蓋3,4を
介して歯車箱5に、シム6によって軸受2の隙間(内・
外輪ところとの間の隙間)を調整して組立てられる。大
歯車7は小歯車1と噛合い、両端に車輪(図示略)を組
込む車軸8に嵌着され、小歯車1と同様の構造により歯
車箱5に組立てられる。図11において、歯車箱5はツ
リ装置9を介して台車の一部(点線で表示)に支えられ
る。図13は蓋3,4と蓋3,4に各々嵌着された軸受
2の外輪との間に、弾性体10を軸方向にはさんだ軸受
支持構造を示す。本図において図12と同一符号の部品
は同図と同一の部品を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すように、
従来の歯車装置の軸受支持構造において、予期した以上
に軸受2が発熱・膨張するような場合には軸受2の隙間
は負となり、蓋3,4と歯車箱5で構成されたハウジン
グとの間で過度の荷重が発生し、軸受2の焼付に至るこ
とがあった。また、従来歯車箱5の蓋3,4の取付部は
大小歯車の噛合位置付近において蓋3,4を軸方向に微
少変位させる点で変形しやすい部分であり、他の部分は
歯車箱の壁が蓋3,4の取付部外周付近に通っているの
で、蓋3,4を軸方向に変位させることはほとんどなか
った。このような歯車装置にトルクが負荷されると、歯
車による離心力から円錐ころ軸受の場合に軸受2の内部
でスラス力を発生させ、歯車の噛合位置付近において蓋
3,4を軸方向に微小変位させる変形を起こし、両軸受
2は小歯車1に対しミスアライメントを起こし、軸受の
発熱の原因にもなっていた。図13に示す軸受支持構造
の場合は、軸受2の外輪が弾性体10を圧縮して軸方向
に移動可能としたものであるが、回転方向にも移動して
しまう不具合を発生することがあった。本発明は上述し
た点に鑑みて創案されたもので、その目的するところ
は、これらの課題を解決した歯車装置を提供することに
ある。
従来の歯車装置の軸受支持構造において、予期した以上
に軸受2が発熱・膨張するような場合には軸受2の隙間
は負となり、蓋3,4と歯車箱5で構成されたハウジン
グとの間で過度の荷重が発生し、軸受2の焼付に至るこ
とがあった。また、従来歯車箱5の蓋3,4の取付部は
大小歯車の噛合位置付近において蓋3,4を軸方向に微
少変位させる点で変形しやすい部分であり、他の部分は
歯車箱の壁が蓋3,4の取付部外周付近に通っているの
で、蓋3,4を軸方向に変位させることはほとんどなか
った。このような歯車装置にトルクが負荷されると、歯
車による離心力から円錐ころ軸受の場合に軸受2の内部
でスラス力を発生させ、歯車の噛合位置付近において蓋
3,4を軸方向に微小変位させる変形を起こし、両軸受
2は小歯車1に対しミスアライメントを起こし、軸受の
発熱の原因にもなっていた。図13に示す軸受支持構造
の場合は、軸受2の外輪が弾性体10を圧縮して軸方向
に移動可能としたものであるが、回転方向にも移動して
しまう不具合を発生することがあった。本発明は上述し
た点に鑑みて創案されたもので、その目的するところ
は、これらの課題を解決した歯車装置を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
するための手段は、 (1)請求項1 鉄道車両用歯車装置において、軸受を
支持する蓋を、軸受を嵌合する部分と歯車箱への取付フ
ランジ部分に分離し、該軸受を嵌合する部分と該歯車箱
への取付フランジ部分を歯車の噛合部寄りの方向で連結
して構成したことにある。
するための手段は、 (1)請求項1 鉄道車両用歯車装置において、軸受を
支持する蓋を、軸受を嵌合する部分と歯車箱への取付フ
ランジ部分に分離し、該軸受を嵌合する部分と該歯車箱
への取付フランジ部分を歯車の噛合部寄りの方向で連結
して構成したことにある。
【0005】(2)請求項2 鉄道車両用歯車装置にお
いて、歯車箱を、歯車箱の本体と軸受を支持する蓋を取
付けるフランジ部分に分離し、歯車箱の本体と軸受を支
持する蓋を歯車の噛合部寄りの方向で連結して構成した
ことにある。
いて、歯車箱を、歯車箱の本体と軸受を支持する蓋を取
付けるフランジ部分に分離し、歯車箱の本体と軸受を支
持する蓋を歯車の噛合部寄りの方向で連結して構成した
ことにある。
【0006】(3)請求項3 鉄道車両用歯車装置にお
いて、小歯車軸受を支持する蓋を取付ける一対のフラン
ジ部分を、歯車の噛合部と反対方向で連結する歯車箱の
軸方向側面の壁の部分を取り去り、この開口部をゴム等
の弾性体で塞いで歯車箱となしたことにある。
いて、小歯車軸受を支持する蓋を取付ける一対のフラン
ジ部分を、歯車の噛合部と反対方向で連結する歯車箱の
軸方向側面の壁の部分を取り去り、この開口部をゴム等
の弾性体で塞いで歯車箱となしたことにある。
【0007】(4)請求項4 両者を連結したとき生じ
る隙間を、ゴムなどの弾性体で埋めるよう構成した請求
項1又は2記載のものである。
る隙間を、ゴムなどの弾性体で埋めるよう構成した請求
項1又は2記載のものである。
【0008】(5)請求項5 歯車箱の開口部を、小歯
車と噛合する大歯車が入る程に小歯車軸受を支持する蓋
を取付けるフランジ部分より延長して歯車箱の軸方向側
面の壁を取り去った請求項3記載のものである。
車と噛合する大歯車が入る程に小歯車軸受を支持する蓋
を取付けるフランジ部分より延長して歯車箱の軸方向側
面の壁を取り去った請求項3記載のものである。
【0009】(6)請求項6 軸受を支持する蓋を、前
記軸受との嵌合部を有するリングと、歯車箱との嵌合部
を有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に分離
し、前記リングを該分離された蓋内に収納し、歯車箱の
内部側に面する前記リングと該分離された蓋の歯車箱と
の嵌合部の両端面を、一方は歯車の噛合位置の方向で、
他方は該反対方向でかつ該噛合位置の方向では前記リン
グと、該反対方向では該分離された蓋とをリング状の薄
板により連結して軸受を支持する蓋を構成したものであ
る。
記軸受との嵌合部を有するリングと、歯車箱との嵌合部
を有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に分離
し、前記リングを該分離された蓋内に収納し、歯車箱の
内部側に面する前記リングと該分離された蓋の歯車箱と
の嵌合部の両端面を、一方は歯車の噛合位置の方向で、
他方は該反対方向でかつ該噛合位置の方向では前記リン
グと、該反対方向では該分離された蓋とをリング状の薄
板により連結して軸受を支持する蓋を構成したものであ
る。
【0010】(7)請求項7 各々のリングと蓋の連結
部分を、歯車の噛合位置の方向に特定しない請求項1,
2,4又は6記載のものである。
部分を、歯車の噛合位置の方向に特定しない請求項1,
2,4又は6記載のものである。
【0011】(8)請求項8 リングと蓋を歯車箱の外
部の方向の端面で連結した請求項6記載のものである。
部の方向の端面で連結した請求項6記載のものである。
【0012】(9)請求項9 軸受を支持する蓋を、前
記軸受との嵌合部を有するリングと歯車箱との嵌合部を
有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に分離し、
前記リングを該分離された蓋内に同軸上に収納し、両者
を上部および下部で垂直方向に各々ピンを通して、該ピ
ンの軸を中心にわづかに前記リングを回転可能に一体化
し、該分離された蓋のフランジ部で歯車箱に取付けて軸
受を保持する構成としたものである。
記軸受との嵌合部を有するリングと歯車箱との嵌合部を
有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に分離し、
前記リングを該分離された蓋内に同軸上に収納し、両者
を上部および下部で垂直方向に各々ピンを通して、該ピ
ンの軸を中心にわづかに前記リングを回転可能に一体化
し、該分離された蓋のフランジ部で歯車箱に取付けて軸
受を保持する構成としたものである。
【0013】(10)請求項10 リングと蓋との間に
他のリングを同軸上に設け、蓋と該他のリングとの間は
垂直方向に前記他のリングと元来のリングとの間は軸直
角水平方向に各々ピンで回転可能に連結し、これを歯車
箱に取付けて軸受を支持する構成とした請求項9記載の
ものである。
他のリングを同軸上に設け、蓋と該他のリングとの間は
垂直方向に前記他のリングと元来のリングとの間は軸直
角水平方向に各々ピンで回転可能に連結し、これを歯車
箱に取付けて軸受を支持する構成とした請求項9記載の
ものである。
【0014】(11)請求項11 軸受を支持する蓋
を、軸受との嵌合部を有するリング状の蓋と歯車箱との
嵌合部を有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に
分離し、前記リング状の蓋を後者の蓋に内蔵し、両者の
間を軸中心部で軸方向に嵌合部を構成して一体化し、軸
受を支持する構成としたものである。
を、軸受との嵌合部を有するリング状の蓋と歯車箱との
嵌合部を有し、歯車箱へ取付けるフランジを有する蓋に
分離し、前記リング状の蓋を後者の蓋に内蔵し、両者の
間を軸中心部で軸方向に嵌合部を構成して一体化し、軸
受を支持する構成としたものである。
【0015】(12)請求項12 歯車装置におい
て、軸受を支持する蓋を、歯車箱との嵌合部と歯車箱へ
の取付フランジを有する蓋と、該蓋の歯車箱との嵌合部
の内径部に位置し、軸受との嵌合部を有し、片端に前記
蓋の歯車箱への嵌合部の先端にどうづけする部分を設け
たリングに分離し、該リングを前記蓋に歯車箱の内側方
向から挿入し、該両者で形成するどうつけ面の歯車の噛
合部寄りの一部において前記蓋と該リングとを一体化
し、残りの該どうづけ面にわずかに隙間を設けて構成し
たものである。 (13)請求項13 歯車装置において、歯車箱との
嵌合部と取付フランジを有し、該嵌合部の内側に、軸直
角断面において前記フランジより歯車箱の奥側に軸受を
嵌合する部分を有する軸受を支える蓋の歯車箱への嵌合
部において、内径側では軸受を嵌合する部分より手前
で、外径側では歯車箱への取付フランジの近傍で該嵌合
部を約半周切断して得られるスリットを形成したもので
ある。次に、その作用について説明する。本発明による
軸受支持構造によると、予期せぬ軸受の発熱・膨張に際
し、歯車箱の巾が歯車の噛合部においてわずかに拡大し
た状況において、軸受を支持する蓋の軸受を支持する部
分と歯車箱への取付部との間で、該噛合部と反対方向の
部分で歯車箱の巾を拡大させる方向にわずかに拡大さ
せ、軸受への過大な荷重の作用を防止し、軸受を支持す
る蓋のミスアライメントの発生を防止することができ
る。
て、軸受を支持する蓋を、歯車箱との嵌合部と歯車箱へ
の取付フランジを有する蓋と、該蓋の歯車箱との嵌合部
の内径部に位置し、軸受との嵌合部を有し、片端に前記
蓋の歯車箱への嵌合部の先端にどうづけする部分を設け
たリングに分離し、該リングを前記蓋に歯車箱の内側方
向から挿入し、該両者で形成するどうつけ面の歯車の噛
合部寄りの一部において前記蓋と該リングとを一体化
し、残りの該どうづけ面にわずかに隙間を設けて構成し
たものである。 (13)請求項13 歯車装置において、歯車箱との
嵌合部と取付フランジを有し、該嵌合部の内側に、軸直
角断面において前記フランジより歯車箱の奥側に軸受を
嵌合する部分を有する軸受を支える蓋の歯車箱への嵌合
部において、内径側では軸受を嵌合する部分より手前
で、外径側では歯車箱への取付フランジの近傍で該嵌合
部を約半周切断して得られるスリットを形成したもので
ある。次に、その作用について説明する。本発明による
軸受支持構造によると、予期せぬ軸受の発熱・膨張に際
し、歯車箱の巾が歯車の噛合部においてわずかに拡大し
た状況において、軸受を支持する蓋の軸受を支持する部
分と歯車箱への取付部との間で、該噛合部と反対方向の
部分で歯車箱の巾を拡大させる方向にわずかに拡大さ
せ、軸受への過大な荷重の作用を防止し、軸受を支持す
る蓋のミスアライメントの発生を防止することができ
る。
【0016】これらの軸受を支える蓋は、歯車の噛合部
の方向において軸受を支持する部分と歯車箱への取付部
分とが連結されたり、内外のリングをピンで連結した
り、中心部に設けた嵌合部で一体化しているので、歯車
装置の中で歯車中心距離をたもちながら、軸受に作用す
る回転力やスラスト・ラジアル力に対しても十分抗力を
もつことができる。また、歯車箱本体に同様の工作を施
しても同様の作用が得られる。以下、本発明の一実施例
を、図面に基づいて詳述する。
の方向において軸受を支持する部分と歯車箱への取付部
分とが連結されたり、内外のリングをピンで連結した
り、中心部に設けた嵌合部で一体化しているので、歯車
装置の中で歯車中心距離をたもちながら、軸受に作用す
る回転力やスラスト・ラジアル力に対しても十分抗力を
もつことができる。また、歯車箱本体に同様の工作を施
しても同様の作用が得られる。以下、本発明の一実施例
を、図面に基づいて詳述する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による軸受支持構
造の一実施例を示す要部断面図で、蓋13,14が従来
の蓋3,4に対応する。蓋14には図2で示すように、
歯車箱5への取付フランジ部内周に沿って、歯車の噛合
部に相対する方向において途切れた円弧状のスリット1
4cが工作され、そこを弾性体14dで埋めている。蓋
13も同様にスリット13cが工作され、そこを弾性体
13dで埋めている。以上のごとくにして、蓋13は分
割された蓋13a,13b,スリット13c,弾性体1
3dから構成されている。勿論蓋14についても同様で
ある。なお、同図において、他の符号で示す部品は図1
2のものと同一の部品である。
造の一実施例を示す要部断面図で、蓋13,14が従来
の蓋3,4に対応する。蓋14には図2で示すように、
歯車箱5への取付フランジ部内周に沿って、歯車の噛合
部に相対する方向において途切れた円弧状のスリット1
4cが工作され、そこを弾性体14dで埋めている。蓋
13も同様にスリット13cが工作され、そこを弾性体
13dで埋めている。以上のごとくにして、蓋13は分
割された蓋13a,13b,スリット13c,弾性体1
3dから構成されている。勿論蓋14についても同様で
ある。なお、同図において、他の符号で示す部品は図1
2のものと同一の部品である。
【0018】図3は本発明による軸受支持構造を歯車箱
に適用した例を示す要部断面図、図4は図3の側面図
で、蓋3,4は従来の形状とし、歯車箱15に図1,2
で説明したのと同様のスリット15aを工作し、そこを
弾性体15bで埋めたものである。
に適用した例を示す要部断面図、図4は図3の側面図
で、蓋3,4は従来の形状とし、歯車箱15に図1,2
で説明したのと同様のスリット15aを工作し、そこを
弾性体15bで埋めたものである。
【0019】図5は図3,4で説明した歯車箱に工作し
たスリットを拡大して採用した例で、同図の如く小歯車
軸受を支持する蓋を取付ける一対のフランジ部分を、歯
車の噛合部と反対方向で連結する歯車箱の壁の部分を取
り去り、さらに大歯車が入る程この開口部を広げ、歯車
を組込んだ後にこの開口部をゴム等の弾性体で塞ぐこと
によって歯車装置となす歯車箱16を示すものである。
たスリットを拡大して採用した例で、同図の如く小歯車
軸受を支持する蓋を取付ける一対のフランジ部分を、歯
車の噛合部と反対方向で連結する歯車箱の壁の部分を取
り去り、さらに大歯車が入る程この開口部を広げ、歯車
を組込んだ後にこの開口部をゴム等の弾性体で塞ぐこと
によって歯車装置となす歯車箱16を示すものである。
【0020】図6(a)は、本発明による軸受支持構造
の一実施例を示す要部断面図である。図6(a)におい
て、軸受を支持する嵌合部を有するリング23aは歯車
箱への取付フランジ部を有する蓋23bの内径側に配置
され、蓋23bとリング状の薄板23cとは歯車の噛合
部の方向で、リング23aとリング状の薄板23cとは
その反対側の部分で各々間座23d,23eをはさんで
連結して軸受を支持する蓋23となし、図12で示す従
来の歯車装置の要部断面図における蓋3に対応させるも
のである。
の一実施例を示す要部断面図である。図6(a)におい
て、軸受を支持する嵌合部を有するリング23aは歯車
箱への取付フランジ部を有する蓋23bの内径側に配置
され、蓋23bとリング状の薄板23cとは歯車の噛合
部の方向で、リング23aとリング状の薄板23cとは
その反対側の部分で各々間座23d,23eをはさんで
連結して軸受を支持する蓋23となし、図12で示す従
来の歯車装置の要部断面図における蓋3に対応させるも
のである。
【0021】図6(b)は、本発明による軸受支持構造
の一実施例を示す要部断面図である。図6(b)におい
て、軸受を支持する嵌合部を有するリング24aは歯車
箱への取付フランジ部を有する蓋24bの内径側に配置
され、蓋24bと薄板24cとは歯車の噛合部の方向
で、リング24aと薄板24cはその反対側の部分で各
々連結して軸受を支持する蓋24となし、これを図12
で示す従来の歯車装置の要部断面図における蓋4に対応
させるものである。
の一実施例を示す要部断面図である。図6(b)におい
て、軸受を支持する嵌合部を有するリング24aは歯車
箱への取付フランジ部を有する蓋24bの内径側に配置
され、蓋24bと薄板24cとは歯車の噛合部の方向
で、リング24aと薄板24cはその反対側の部分で各
々連結して軸受を支持する蓋24となし、これを図12
で示す従来の歯車装置の要部断面図における蓋4に対応
させるものである。
【0022】図7,8は本発明による軸受支持構造の実
施例を示すもので、図7(a)は側面図、図7(b)は
断面図、また図8(a),(b)も同様である。図7
(a),(b)において、軸受を支持する嵌合部を有す
るリング34aは歯車箱への取付フランジを有する蓋3
4bに内蔵されて、ピン34cにより該ピン34cを中
心にわづかに回転可能に連結され、軸受を支持する蓋3
4をなす。
施例を示すもので、図7(a)は側面図、図7(b)は
断面図、また図8(a),(b)も同様である。図7
(a),(b)において、軸受を支持する嵌合部を有す
るリング34aは歯車箱への取付フランジを有する蓋3
4bに内蔵されて、ピン34cにより該ピン34cを中
心にわづかに回転可能に連結され、軸受を支持する蓋3
4をなす。
【0023】図8(a),(b)においては、リング4
4aが図7のリング34aに、蓋44cが図7の蓋34
bに、ピン44dが図7のピン34cに対応し、リング
44aと蓋44cとの間にリング44bが介在し、リン
グ44aとリング44bとの間はピン44eにより。リ
ング44bと蓋44cとの間はピン44dにより、ピン
44eとピン44dとは互いに軸直角平面で90°位相
を異にして、それぞれ連結されて軸受を支持する蓋44
をなす。
4aが図7のリング34aに、蓋44cが図7の蓋34
bに、ピン44dが図7のピン34cに対応し、リング
44aと蓋44cとの間にリング44bが介在し、リン
グ44aとリング44bとの間はピン44eにより。リ
ング44bと蓋44cとの間はピン44dにより、ピン
44eとピン44dとは互いに軸直角平面で90°位相
を異にして、それぞれ連結されて軸受を支持する蓋44
をなす。
【0024】図9は本発明による軸受支持構造の一実施
例を示すもので、軸受を支持する嵌合部を有する蓋54
aは歯車箱への取付フランジを有する蓋54bとの間で
軸中心部において構成される嵌合部により一体化され、
軸受を支える蓋54をなす。
例を示すもので、軸受を支持する嵌合部を有する蓋54
aは歯車箱への取付フランジを有する蓋54bとの間で
軸中心部において構成される嵌合部により一体化され、
軸受を支える蓋54をなす。
【0025】図10は本発明による軸受支持構造の一実
施例を示す説明図で、歯車箱との嵌合部と歯車箱への取
付フランジを有する蓋64aと、該蓋の歯車箱との嵌合
部の内径部に位置し、軸受との嵌合部を有し、片端に前
記蓋の歯車箱への嵌合部の先端にどうづけする部分を設
けたリング64bとが該どうづけ面にわずかに隙間を明
けて蓋64をなしたものである。
施例を示す説明図で、歯車箱との嵌合部と歯車箱への取
付フランジを有する蓋64aと、該蓋の歯車箱との嵌合
部の内径部に位置し、軸受との嵌合部を有し、片端に前
記蓋の歯車箱への嵌合部の先端にどうづけする部分を設
けたリング64bとが該どうづけ面にわずかに隙間を明
けて蓋64をなしたものである。
【発明の効果】以上の説明したように本発明によれば、
軸受の予期せぬ発熱・膨張に際して軸受に過大な荷重を
作用させずに軸受の焼付を防止することができる。ま
た、この時軸受のミスアライメントを防止して軸受に作
用する偏荷重による発熱も防止して軸受の焼付を防止す
ることができ、実用上、極めて有用性の高いものであ
る。
軸受の予期せぬ発熱・膨張に際して軸受に過大な荷重を
作用させずに軸受の焼付を防止することができる。ま
た、この時軸受のミスアライメントを防止して軸受に作
用する偏荷重による発熱も防止して軸受の焼付を防止す
ることができ、実用上、極めて有用性の高いものであ
る。
【図1】図1は本発明による軸受支持構造の一実施例を
示す要部断面図である。
示す要部断面図である。
【図2】図2は図1のA方向矢視要部側面図である。
【図3】図3は本発明による軸受支持構造を歯車箱に適
用した例を示す要部断面図である。
用した例を示す要部断面図である。
【図4】図4は図3の側面図である。
【図5】図5は本発明による軸受支持構造を歯車箱に適
用した例を示す斜視図である。
用した例を示す斜視図である。
【図6】図6はは本発明による軸受支持構造の一実施例
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図7】図7は本発明の軸受支持構造の他の実施例を示
す図である。
す図である。
【図8】図8は本発明の軸受支持構造の他の実施例の図
である。
である。
【図9】図9は本発明の更に他の実施例を示す図であ
る。
る。
【図10】図10は本発明による軸受支持構造の一実施
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図11】図11は従来の歯車装置を示す側面図であ
る。
る。
【図12】図12は図11のB−B矢視方向断面におけ
る要部断面図である。
る要部断面図である。
【図13】図13は従来の歯車装置を示す図12に対応
する要部断面図である。
する要部断面図である。
1 小歯車 2 軸受 3,4 蓋 5 歯車箱 6 シム 7 大歯車 8 車軸 9 ツリ装置 10 弾性体 13,14 蓋 15,16 歯車箱 13a,13b 蓋 14a,14b 蓋 13c,14c,15a スリット 13d,14d,15b 弾性体 23,24,34,44,54,64蓋 23a,24a,34a リング 44a,44b,64b リング 23b,24b,34b,44c 蓋 54a,54b,64a 蓋 23c,24c 薄板 23d,23e 間座 34c,44d,44e, ピン
Claims (13)
- 【請求項1】 歯車装置において、軸受を支持する蓋
を、軸受を嵌合する部分と歯車箱への取付フランジ部分
に分離し、該軸受を嵌合する部分と該歯車箱への取付フ
ランジ部分を歯車の噛合部寄りの方向で連結して構成し
たことを特徴とする歯車装置。 - 【請求項2】 歯車装置において、歯車箱を、歯車箱の
本体と軸受を支持する蓋を取付けるフランジ部分に分離
し、歯車箱の本体と軸受を支持する蓋を歯車の噛合部寄
りの方向で連結して構成したことを特徴とする歯車装
置。 - 【請求項3】 歯車装置において、小歯車軸受を支持す
る蓋を取付ける一対のフランジ部分を、歯車の噛合部と
反対方向で連結する歯車箱の軸方向側面の壁の部分を取
り去り、この開口部をゴム等の弾性体で塞いで歯車箱と
なした事を特徴とする歯車装置。 - 【請求項4】 両者を連結したとき生じる隙間を、ゴム
などの弾性体で埋めるよう構成した請求項1又は2記載
の歯車装置。 - 【請求項5】 歯車箱の開口部を、小歯車と噛合する大
歯車が入る程に小歯車軸受を支持する蓋を取付けるフラ
ンジ部分より延長して歯車箱の軸方向側面の壁を取り去
った請求項3記載の歯車装置。 - 【請求項6】 軸受を支持する蓋を、前記軸受との嵌合
部を有するリングと、歯車箱との嵌合部を有し、歯車箱
へ取付けるフランジを有する蓋に分離し、前記リングを
該分離された蓋内に収納し、歯車箱の内部側に面する前
記リングと該分離された蓋の歯車箱との嵌合部の両端面
を、一方は歯車の噛合位置の方向で、他方は該反対方向
でかつ該噛合位置の方向では前記リングと、該反対方向
では該分離された蓋とをリング状の薄板により連結して
軸受を支持する蓋を構成したことを特徴とする歯車装
置。 - 【請求項7】 各々のリングと蓋の連結部分を、歯車の
噛合位置の方向に特定しない請求項1,2,4又は6記
載の歯車装置。 - 【請求項8】 リングと蓋を歯車箱の外部の方向の端面
で連結した請求項6記載の歯車装置。 - 【請求項9】 軸受を支持する蓋を、前記軸受との嵌合
部を有するリングと歯車箱との嵌合部を有し、歯車箱へ
取付けるフランジを有する蓋に分離し、前記リングを該
分離された蓋内に同軸上に収納し、両者を上部および下
部で垂直方向に各々ピンを通して、該ピンの軸を中心に
わづかに前記リングを回転可能に一体化し、該分離され
た蓋のフランジ部で歯車箱に取付けて軸受を保持する構
成とした事を特徴とする歯車装置。 - 【請求項10】 リングと蓋との間に他のリングを同軸
上に設け、蓋と該他のリングとの間は垂直方向に前記他
のリングと元来のリングとの間は軸直角水平方向に各々
ピンで回転可能に連結し、これを歯車箱に取付けて軸受
を支持する構成とした請求項9記載の歯車装置。 - 【請求項11】 軸受を支持する蓋を、軸受との嵌合部
を有するリング状の蓋と歯車箱との嵌合部を有し、歯車
箱へ取付けるフランジを有する蓋に分離し、前記リング
状の蓋を後者の蓋に内蔵し、両者の間を軸中心部で軸方
向に嵌合部を構成して一体化し、軸受を支持する構成と
した事を特徴とする歯車装置。 - 【請求項12】 歯車装置において、軸受を支持する蓋
を、歯車箱との嵌合部と歯車箱への取付フランジを有す
る蓋と、該蓋の歯車箱との嵌合部の内径部に位置し、軸
受との嵌合部を有し、片端に前記蓋の歯車箱への嵌合部
の先端にどうづけする部分を設けたリングに分離し、該
リングを前記蓋に歯車箱の内側方向から挿入し、該両者
で形成するどうつけ面の歯車の噛合部寄りの一部におい
て前記蓋と該リングとを一体化し、残りの該どうづけ面
にわずかに隙間を設けて構成したことを特徴とする歯車
装置。 - 【請求項13】 歯車装置において、歯車箱との嵌合部
と取付フランジを有し、該嵌合部の内側に、軸直角断面
において前記フランジより歯車箱の奥側に軸受を嵌合す
る部分を有する軸受を支える蓋の歯車箱への嵌合部にお
いて、内径側では軸受を嵌合する部分より手前で、外径
側では歯車箱への取付フランジの近傍で該嵌合部を約半
周切断して得られるスリットを形成したことを特徴とす
る歯車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17312797A JPH112315A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 歯車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17312797A JPH112315A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 歯車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH112315A true JPH112315A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15954636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17312797A Pending JPH112315A (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 歯車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH112315A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223362A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 歯車装置 |
-
1997
- 1997-06-13 JP JP17312797A patent/JPH112315A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010223362A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Toyo Electric Mfg Co Ltd | 歯車装置 |
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