JPH11231138A - 光フィルタおよび光通信システム - Google Patents

光フィルタおよび光通信システム

Info

Publication number
JPH11231138A
JPH11231138A JP10028834A JP2883498A JPH11231138A JP H11231138 A JPH11231138 A JP H11231138A JP 10028834 A JP10028834 A JP 10028834A JP 2883498 A JP2883498 A JP 2883498A JP H11231138 A JPH11231138 A JP H11231138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
mode
section
cladding
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10028834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3966978B2 (ja
Inventor
Kensuke Shima
研介 島
Akira Wada
朗 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP02883498A priority Critical patent/JP3966978B2/ja
Publication of JPH11231138A publication Critical patent/JPH11231138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3966978B2 publication Critical patent/JP3966978B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸の煩雑な調整や、精密な加工を行わずに
作製することができる光フィルタを提供する。 【解決手段】 基本モードのLP01モード以外に、少な
くともひとつのモードを導波する導波構造を有する光フ
ァイバ2の長さ方向に、局所的に摂動が付与された摂動
付与部2c,2dを2箇所以上形成して光フィルタとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定波長を選択的に
減衰させることができる光フィルタに関し、特に光軸の
煩雑な調整や、精密な加工を行わずに作製することがで
きる光フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の光フィルタの一例を示す
概略構成図である。符号21,21は光ファイバであっ
て、これらの光ファイバ21,21は、それぞれ光ファ
イバ保持部22,22によって保持されている。一方、
符号23,23はコリメートレンズであって、これらの
コリメートレンズ23,23は、誘電体多層膜フィルタ
25を間にはさんで、それぞれレンズ保持部24,24
によって保持されている。この光フィルタにおいて、一
方の光ファイバ21から出力された光は、一方のコリメ
ートレンズ23を介して誘電体多層膜フィルタ25に入
射し、ここで特定波長の光が損失させられる。ついでこ
の特定波長が損失した光は、他方のコリメートレンズ2
3を介して他方の光ファイバ21に入射し、出力され
る。
【0003】図11は従来の光フィルタの他の例を示す
斜視図であって、符号31は入出力光ファイバ、32は
導波路基板、33はスリット、34は導波路、35は誘
電体多層膜フィルタである。導波路基板32の導波路3
4の両端にはそれぞれ入出力光ファイバ31,31が接
続されている。一方、導波路基板32の中央付近には、
導波路34に対して斜めに、かつこの導波路34を横切
るように形成されたスリット33に、誘電体多層膜フィ
ルタ35が挿入され、接着、固定されている。この光フ
ィルタにおいては、一方の入出力光ファイバ31から出
力された光が導波路34を介して誘電体多層膜フィルタ
35に入射し、ここで特定波長の光が損失させれられ
る。そして誘電体多層膜フィルタ35を通って特定波長
が損失した光は、他方の導波路34から他方の入出力光
ファイバ31に入射し、出力される。
【0004】しかしながら、図10に示す構成の光フィ
ルタの製造においては、光ファイバ21,21、コリメ
ートレンズ23,23、および誘電体多層膜フィルタ2
5を正確に配置して光軸を調整する必要があり、製造効
率や製品歩留まりが低かった。また図11に示す構成の
光フィルタの製造においては、導波路基板32にスリッ
ト33を形成した後、このスリット33に誘電体多層膜
フィルタ35を挿入し、接着、固定する工程があり、精
密な加工が必要であった。また、導波路34と入出力光
ファイバ31との接続において、光軸の調整が面倒であ
るという問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、光軸の煩雑な調整や、精密な加工
を行わずに作製することができる光フィルタを提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、基本モードのLP01モード以外
に、少なくともひとつのモードが導波する導波構造を有
する光ファイバの長さ方向に、局所的に摂動が付与され
た摂動付与部が2箇所以上形成されてなることを特徴と
する光フィルタを提案する。前記光ファイバは、コアと
クラッドを有し、このクラッドは、前記コアの周上に設
けられ、このコアよりも低屈折率の第1の層と、この第
1の層の周上に設けられ、この第1の層よりも低屈折率
の第2の層を備えていると好ましい。また、前記光ファ
イバは、基本モードのLP01モード以外に、LP02モー
ドのみが導波するものであると好ましい。また、本発明
においては、本発明の光フィルタを使用したことを特徴
とする光通信システムを提案する。また、本発明におい
て光ファイバとは、裸光ファイバ、光ファイバ素線、光
ファイバ心線などを包含するものとする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光フィルタの構成
の一例を示したものである。符号2は光ファイバであっ
て、この光ファイバ2は、裸光ファイバ2aの上に、被
覆層2bが設けられなるものである。この光ファイバ2
は、途中の被覆層2bが一部除去されて、裸光ファイバ
2aが露出している。この裸光ファイバ2aが露出した
部分には、2つの摂動付与部2c,2dが形成されてい
る。そしてこれらの摂動付与部2c,2dによって、前
記光ファイバ2が第1の区間1aと第2の区間1bと第
3の区間1cとに区切られて、この光フィルタが構成さ
れている。
【0008】前記裸光ファイバ2aは、純石英ガラス、
あるいはフッ素、ゲルマニウムなどのドーパントの添加
によって屈折率が調整された石英ガラスから形成されて
いる。前記被覆層2bは、光ファイバ素線とするために
裸光ファイバ2aの上に設けられた1次被覆と、さらに
この光ファイバ素線を光ファイバ心線とするために、こ
の1次被覆の上に設けられた2次被覆とからなるもので
ある。被覆層2bを構成する1次被覆は、通常紫外線硬
化型樹脂、シリコーン樹脂などからなり、2次被覆は、
ナイロンなどからなるものである。
【0009】裸光ファイバ2aは、後述する通り、クラ
ッドが二層以上の構造をなしており、中心部のコアと、
このコアの上に設けられたクラッドの第1の層までの構
造では、基本モード(LP01モード)のみが導波するシ
ングルモード光ファイバの構造となっている。さらに、
本発明において裸光ファイバ2aは、基本モード以外の
モードのうち、少なくともひとつのモードがクラッドを
ほとんど損失なく伝搬するように、クラッドに導波構造
をもつことを必須とする。以下、裸光ファイバ2aのク
ラッドをほとんど損失なく伝搬する基本モード以外のモ
ードをクラッドモードということにする。これに対して
前記中心部を導波するモード、すなわちLP01モードを
基本モードとよぶことにする。またこれらのモード以外
のモードを放射モードとよぶことにする。本発明は、光
ファイバ2において、基本モードとクラッドモードを導
波させ、さらに摂動付与部2c,2dにおける前記基本
モードと前記クラッドモードとのモード結合関係を制御
することによって、光フィルタとしての特性を得るもの
である。
【0010】裸光ファイバ2aはコアとクラッドを有
し、このクラッドが、前記コアの周上に設けられた、こ
のコアよりも低屈折率の第1の層と、この第1の層の周
上に設けられた、この第1の層よりも低屈折率の第2の
層を備えているものが好適である。
【0011】図2(a)、図2(b)は、裸光ファイバ
2aの屈折率分布の例を示すものである。図2(a)に
示すデプレスドクラッド型は、高屈折率のコア3aと、
この周上に形成された前記コア3aより低屈折率の第1
のクラッド(第1の層)3bと、この周上に形成された
前記第1のクラッド3bより低屈折率の中間部(第2の
層)3cと、この周上に形成された前記中間部3cより
も高屈折率で、前記コア3aよりも低屈折率の第2のク
ラッド3dとから構成されている。すなわちこのデプレ
スドクラッド型においては、第1のクラッド3bと中間
部3cと第2のクラッド3dとの三層からクラッド3e
が形成されている。これらコア3a,第1のクラッド3
b,中間部3c,第2のクラッド3dは同心円状に配置
されている。
【0012】例えば、前記コア3aと前記第1のクラッ
ド3bとの比屈折率差は0.2〜4%、この第1のクラ
ッド3bと前記中間部3cとの比屈折率差は0.1〜
0.4%、この中間部3cと前記第2のクラッド3dと
の比屈折率差は0%以上とされる。前記第1のクラッド
3bの屈折率と前記第2のクラッド3dの屈折率とは、
等しくても異なっていてもよい。またコア3aの外径は
3〜10μm、第1のクラッド3bの外径は20〜50
μm、中間部3cの外径は第1のクラッド3bの外径に
5μmを足した値以上、第2のクラッド3dの外径は約
125μmとされる。また例えば、前記コア3aはゲル
マニウム添加石英ガラスからなり、第1のクラッド3b
と第2のクラッド3dは純石英ガラスからなり、前記中
間部3cはフッ素添加石英ガラスからなるものである。
【0013】図2(b)に示す階段型クラッド型は、高
屈折率のコア4aと、この周上に形成された前記コア4
aより低屈折率の第1のクラッド(第1の層)4bと、
この周上に形成された前記第1のクラッド4bより低屈
折率の第2のクラッド(第2の層)4cとから構成され
ている。すなわちこの階段型クラッド型においては、第
1のクラッド4bと第2のクラッド4cとの二層からク
ラッド4dが形成されている。これらコア4a,第1の
クラッド4b,第2のクラッド4cは同心円状に配置さ
れている。
【0014】前記コア4aと前記第1のクラッド4bと
の比屈折率差は0.2〜4%、前記第1のクラッド4b
と前記第2のクラッド4cとの比屈折率差は0.1〜
0.4%とされる。また前記コア4aの外径は3〜10
μm、前記第1のクラッド4bの外径は20〜50μ
m、前記第2のクラッド4cの外径は約125μmとさ
れる。また例えば、前記コア4aはゲルマニウム添加石
英ガラスからなり、前記第1のクラッド4bは純石英ガ
ラスからなり、前記第2のクラッド4cはフッ素添加石
英ガラスからなるものである。
【0015】図3は、図2(b)に示す階段型クラッド
型の屈折率分布を有する裸光ファイバ2aの、波長15
00〜1600nm帯域におけるLP01モード(基本モ
ード)とLP02モードとLP03モードの電界分布の一例
を示すグラフである。ここで、これらの電界分布は、コ
ア4aと第1のクラッド4bと第2のクラッド4cまで
の屈折率分布構造を考慮して求めたものである。この例
において、コア4a、第1のクラッド4b、第2のクラ
ッド4cの半径は、それぞれ4.5μm、20μm、6
2.5μm(層の厚さでいうと、それぞれ4.5μm、
15.5μm、42.5μm)である。
【0016】このグラフからわかるように、この光ファ
イバのLP01モード(基本モード)の電界は、裸光ファ
イバ2aの中心のコア4aとその近傍に分布している。
これは例えば、コア4aと第1のクラッド4bとからな
るシングルモード光ファイバを想定した場合、このシン
グルモード光ファイバのLP01モードの電界とほぼ同様
の分布となっている。LP02モードの電界は、コア4a
の周上に設けられた第1のクラッド4bとその近傍に分
布している。すなわちこの裸光ファイバ2aは、LP02
モードがクラッド4dを導波する導波構造を有すること
がわかる。LP03モードの電界は、コア4a、第1のク
ラッド4b、第2のクラッド4cにわたって分布してい
る。
【0017】図2(a)に示すデプレスドクラッド型の
屈折率分布を有する裸光ファイバ2aにおいても、LP
01モードの電界は、コア3aとその近傍に分布し、LP
02モードの電界は、コア3aの周上に設けられた第1の
クラッド3bとその近傍に分布している。
【0018】このように、デプレスドクラッド型あるい
は階段型クラッド型の屈折率分布を有するものは、第1
のクラッド3b,4bの周上に、これらよりも低屈折率
の中間部3cあるいは第2のクラッド4cが設けられて
いるため、LP02モードなどの高次モードは、コア3
a,4aの周上に設けられた第1のクラッド3b,4b
あるいはその近傍に選択的に分布し、クラッド3e,4
dをほとんど損失なく伝搬するクラッドモードとなって
いる。
【0019】前記摂動付与部2c,2dは、裸光ファイ
バ2aに、その長さ方向において局所的に摂動を付与し
た部分である。摂動とは「屈折率分布の変化」、あるい
は「屈折率の変化」のことである。すなわち摂動付与部
2c,2dにおいては、「屈折率分布の変化」、あるい
は「屈折率の変化」によって、他の部分とはモードフィ
ールドが変化している。このモードフィールドの変化に
よって、摂動付与部2c,2dにおいては、複数のモー
ド間でのモード結合が発生する。「屈折率分布の変化」
あるいは「屈折率の変化」とは、具体的には、例えば裸
光ファイバ2aのコア径の縮径または拡径、あるいは裸
光ファイバ2aに添加されたドーパンドの拡散、あるい
は裸光ファイバ2aのコアの屈折率の変化の形成であ
る。
【0020】以下図4を用いて光フィルタの基本的な動
作について説明する。第1の区間1aに光を入射する
と、第1の区間1aを基本モードが伝搬する。第1の区
間1aを伝搬した基本モードは、摂動付与部2cにおい
て第2の区間1bの基本モードとクラッドモードに結合
し、分割された状態で第2の区間1bを伝搬する。つい
で摂動付与部2dにおいて、第2の区間1bを伝搬した
基本モードのほとんどは、第3の区間1cの基本モード
に結合する。一方、第2の区間1bを伝搬したクラッド
モードは第3の区間1cの基本モードとクラッドモード
に結合する。
【0021】このとき、第2の区間1bを伝搬したクラ
ッドモードのほとんどが、第3の区間1cの基本モード
に結合すれば、第1の区間1aを伝搬した基本モードの
光を、第3の区間1cから少ない損失で出力させること
ができる。すなわち第1の区間1aの基本モードの光の
強度と、第3の区間1cから出力される基本モードの光
の強度との差が小さくなる。
【0022】これに対して第2の区間1bを伝搬したク
ラッドモードの光のほとんどが、第3の区間1cの基本
モードに結合しなければ、第1の区間1aを伝搬した基
本モードの光を、第3の区間1cから大きい損失で出力
させることができる。すなわち第1の区間1aの基本モ
ードの光の強度と、第3の区間1cから出力される基本
モードの光の強度との差が大きくなる。
【0023】さらに、前記第1の区間1aの基本モード
の光の強度と、第3の区間1cの基本モードの光の強度
との差には、波長依存性がある。すなわち摂動付与部2
dにおいて、第2の区間1bの基本モードから第3の区
間1cの基本モードに結合する光の位相と、第2の区間
1bのクラッドモードから第3の区間1cの基本モード
に結合する光の位相とが一致し、これらの間の差(以
下、位相差と記す)がなければ、第2の区間1bのクラ
ッドモードの光のほとんどが、第3の区間1cの基本モ
ードに結合する。一方、前記位相差が半波長存在する場
合、第2の区間1bのクラッドモードの光のほとんど
は、第3の区間1cの基本モードに結合しない。そして
前記位相差は波長依存性があり、伝搬光の波長の変化に
対応して周期的に変化する。この結果、この光フィルタ
の波長−透過損失特性においては、波長の変化に対応し
て、周期的な透過損失の増加と低下が繰り返される。
【0024】厳密には、第1の区間1aの基本モード
は、第2の区間1bの基本モードとクラッドモードの他
に、一部放射モードにも結合する。また第2の区間1b
の基本モードは、第3の区間1cの基本モードの他に、
一部クラッドモードや放射モードにも結合する。第2の
区間1bのクラッドモードは、第3の区間1cの基本モ
ードやクラッドモードの他に、一部放射モードにも結合
する。ここで、複数のクラッドモードや放射モードへの
結合も考慮すると、モード結合関係が複雑になって、明
確な波長に対する周期的な損失変化が得られなくなる。
このため基本モードはひとつのクラッドモードにのみ結
合することが望ましい。ただし、デプレスドクラッド
型、あるいは階段型クラッド型の屈折率分布を有するも
のは、基本モードがコア3a,4aに分布し、これらに
隣接する第1のクラッド3b,4bにクラッドモードが
選択的に分布しているので、実質的には、放射モードへ
の結合は無視することができる。そこで、クラッドモー
ドの中でLP02モードのみが導波されることが望まし
い。これは例えば以下のようにすることで可能となる。
使用波長範囲における第1のクラッド3b,4bにおけ
る正規化周波数νが、4〜7の範囲内の値となるように
することにより、LP03モード以上の高次モードがカッ
トオフとなって、LP02モードのみが導波される。ここ
でνは、 ν=2π/λ・na・(2Δ)1/2 で表される。式中、λは光の波長、nは第1のクラッド
3b,4bの屈折率、aは第1のクラッド3b,4bの
半径、Δは第1のクラッド3b,4bと中間部3c,第
2のクラッド4cとの比屈折率差を表している。ここ
で、前記正規化周波数νの数値範囲では、LP11モード
などのLPkmモード(k≠0)の中の低次モードが導波
される場合があるが、光ファイバの延伸、紫外光露光な
どによる摂動を、異方性がないように付与することによ
り、LP01モードからLPkmモードへの結合をほとんど
ないようにすることができる。
【0025】以下、数式を用いてさらに詳細に説明す
る。第1の区間1aを伝搬する基本モードの電界は、以
下の式(1)で表される。
【0026】
【数1】
【0027】前記式(1)において、Aは電界の振幅、
ωは光の周波数、tは時間、βiは第1の区間1aの基
本モードの伝搬定数である。ここで、第1の区間1aの
基本モードと第2の区間1bの基本モードとの結合効率
をa1、結合時の位相のずれをφ1、第2の区間1bの基
本モードの伝搬定数をβ01としたとき、第2の区間1b
の基本モードの電界は、以下の式(2)で表される。
【0028】
【数2】
【0029】また、第1の区間1aの基本モードと第2
の区間1bのクラッドモードとの結合効率をa2とし、
結合時の位相のずれをφ2、第2の区間1bのクラッド
モードの伝搬定数をβ02としたとき、第2の区間1bの
クラッドモードの電界は、以下の式(3)で表される。
【0030】
【数3】
【0031】ついで、第2の区間1bの基本モードから
第3の区間1cの基本モードに結合する光の電界は、以
下の式(4)で表される。
【0032】
【数4】
【0033】前記式(4)において、b1は第1の区間
1aの基本モードと第2の区間1bの基本モードとの結
合効率、φ3は結合時の位相のずれ、β3は第3の区間1
cの基本モードの伝搬定数、Lは第2の区間1bの長さ
を表している。また第2の区間1bのクラッドモードか
ら第3の区間1cのクラッドモードに結合する光の電界
は、以下の式(5)で表される。
【0034】
【数5】
【0035】前記式(5)において、b2は第2の区間
1bのクラッドモードと第3の区間1cの基本モードと
の結合効率、φ4は結合時の位相のずれを示している。
またここで、ΔΦを以下の式(6)のように定義する。
【0036】
【数6】
【0037】すると第3の区間1cを伝搬する基本モー
ドの光の振幅の自乗は、以下の式(7)で表される。
【0038】
【数7】
【0039】したがって、第1の区間1aを伝搬する基
本モードの光の強度と、第3の区間1cを伝搬する基本
モードの光の強度との比率は、第1の区間1aから第3
の区間1cへの光の透過効率を表しており、これは以下
の式(8)で表される。
【0040】
【数8】
【0041】ここで、モードの実効屈折率をne、真空
中での光の波長をλとすると、モードの伝搬定数は、以
下の式(9)で表される。
【0042】
【数9】
【0043】この式(9)を、前記式(8)に代入する
と、光の透過効率は以下の式(10)のようになる。
【0044】
【数10】
【0045】この式(10)において、n01は第2の区
間1bの基本モードの実効屈折率、n02は第2の区間1
bのクラッドモードの実効屈折率を示している。この式
(10)の右辺の第3項は、光の透過効率を表してお
り、これにより、この光ファイバの構成は、波長λに対
して周期的な透過損失変化を有するものであって、光フ
ィルタとして用いることができることがわかる。
【0046】そしてこの式(10)より、損失ピークの
波長間隔は、第2の区間1bの長さLによって決定され
ることがわかる。すなわち第2の区間1bの長さLが大
きい場合には、損失ピークの波長間隔は短くなり、第2
の区間1bの長さLが小さい場合には、損失ピークの波
長間隔は長くなる。したがって、第2の区間1bの長さ
Lを変化させることによって、損失ピークの波長間隔を
調整し、光フィルタの特性を変化させることができる。
さらに前記式(10)より、摂動付与部2c,2dにお
ける結合効率a1,a2,b1,b2を調整することによっ
て、損失ピークの大きさを調整できることがわかる。
【0047】ところで、本発明の光フィルタは、例えば
以下のようにして製造することができる。図5(a)
は、本発明の光フィルタの製造装置と製造方法の一例を
示す概略構成図である。図中符号5aは炭酸ガスレーザ
で、この炭酸ガスレーザ5aから発生したレーザ光は、
ミラー5bを介して進行方向が調整され、さらにレンズ
5cによって集光され、照射されるようになっている。
【0048】一方光ファイバ2は、その中央部の被覆層
2bが除去され、裸光ファイバ2aが露出された状態に
なっている。またクランプ5d,5dは支持ネジ5eに
よって支持されており、これらのクランプ5d,5d
は、前記光ファイバ2の裸光ファイバ2aが露出された
部分の両側の被覆層2bの終端部分を把持している。こ
れらのクランプ5d,5dは支持ネジ5eを回転させる
ことによって、この支持ネジ5eの長さ方向にそって移
動させることができるようになっている。
【0049】摂動付与部2c,2dを形成するにおいて
は、炭酸ガスレーザ5aから発生したレーザ光を、ミラ
ー5bとレンズ5cを介して裸光ファイバ2aに照射し
て加熱し、この裸光ファイバ2aを局所的に軟化させ
る。ついで一方のクランプ5dを、他方のクランプ5d
から遠ざかる方向に移動させる。すると図5(b)に示
すように、裸光ファイバ2aにおいて、前記レーザ光の
照射によって軟化した部分が延伸されて縮径部2eが形
成され、これが摂動付与部2cとなる。ついで、レーザ
光の照射位置を裸光ファイバ2aの長さ方向にそって移
動させ、同様の操作を繰り返すと、図5(b)に示すよ
うに縮径部2fが形成され、これが摂動付与部2dとな
る。裸光ファイバ2aを軟化させて延伸する際の加熱温
度は、通常1500〜2200℃とされる。また加熱時
間は0.1〜10秒とされる。
【0050】また、延伸を行わずに摂動付与部2c,2
dを形成することもできる。例えばレーザ光の照射によ
って、裸光ファイバ2aを局所的に800〜2000℃
に加熱すると、裸光ファイバ2aを構成している石英ガ
ラスに添加されているドーパントが拡散する。この結
果、この加熱部分のモードフィールドが変化し、摂動付
与部2c,2dを形成することができる。また、紫外光
を照射して、露光することによって摂動付与部2c,2
dを形成することもできる。すなわち、ゲルマニウム添
加石英ガラスに、紫外光を照射すると、屈折率が上昇す
ることが知られている。したがって、ゲルマニウム添加
石英ガラスからなるコアを有する裸光ファイバ2aに、
その長さ方向において局所的に紫外光を照射すると、こ
の部分のコアの屈折率が上昇する。この結果、モードフ
ィールドが変化し、摂動付与部2c,2dを形成するこ
とができる。
【0051】また、この光フィルタの特性に係るパラメ
ータである前記第2の区間1bの長さL、あるいは結合
効率a1,a2,b1,b2は、以下のようにして調整する
ことができる。第2の区間1bの長さLは、設計時に設
定することもできるし、摂動付与部2c,2dを形成し
た後に、第2の区間1bの一部あるいは全体を加熱し、
長さ方向に延伸することによって変化させることができ
る。このときの加熱温度は、一般に約1000℃以上と
される。また、第2の区間1bのモードフィールドに大
きな変化を生じないように、第2の区間1b全体を加熱
し、緩やかに延伸すると好ましい。
【0052】また、摂動付与部2c,2dを形成する際
の条件を変更することによって、結合効率a1,a2,b
1,b2を調整することができる。例えば加熱、延伸によ
って縮径部2e,2fを形成する場合には、延伸長など
を調整することによって、結合効率a1,a2,b1,b2
を調整することができる。加熱によってドーパンドを拡
散させる場合には、加熱温度、加熱時間を変更すること
によって、結合効率a1,a2,b1,b2を調整すること
ができる。また紫外光の照射によって屈折率の上昇を図
る場合には、紫外光の照射時間、照射回数などを変更す
ることによって、結合効率a1,a2,b1,b2を調整す
ることができる。
【0053】実際の摂動付与部2c,2dの形成作業
は、光フィルタの波長−透過損失特性を測定しながら、
条件を調整しつつ行う。あるいは、摂動付与部2c,2
dを形成した後に、光フィルタの特性をモニターしなが
ら、さらに上述の操作を繰り返して、その特性を調整す
ることもできる。また、上述の摂動付与部2c,2dの
形成方法から2つ以上の方法を組み合わせて用いてもよ
い。さらに摂動付与部2c,2dは、2箇所以上であれ
ばよく、少なくとも基本モードとクラッドモードとのモ
ード結合関係を制御することができれば、その数を限定
するものではない。しかし前記モード結合関係の制御が
容易なので、2箇所とするのが通常である。
【0054】図6は、本発明の光フィルタの第1の実施
例において得られた波長−透過損失特性の関係を示すグ
ラフである。この第1の実施例において、光ファイバ2
の裸光ファイバ2aは、デプレスドクラッド型の屈折率
分布を有するものである。そのコア3aと第1のクラッ
ド3bとの比屈折率差は0.4%、第1のクラッド3b
と中間部3cとの比屈折率差は0.15%、中間部3c
と第2のクラッド3dとの比屈折率差は0.15%であ
った。またコア3aの外径は9μm、第1のクラッド3
bの外径は35μm、中間部3cの外径は50μm、第
2のクラッド3dの外径は約125μmであった。 摂
動付与部2c,2dは、加熱、延伸によって形成した縮
径部2e,2fであった。第2の区間1bの長さLは2
0mmであった。縮径部2e,2fは、光ファイバ2の
長さ方向においていずれも0.5mmの長さの範囲に形
成し、いずれも最小外径は105μmであった。
【0055】この第1の実施例の光フィルタにおいて
は、図6に示すように、波長λに対して周期的な損失ピ
ークが生じた。このグラフにおいて、隣接する損失ピー
クの中心波長間の間隔は25〜30nmであった。ま
た、損失ピークの中心波長の損失値は0.8〜1.2d
Bであった。さらに、この光フィルタの第2の区間1b
を加熱して延伸し、第2の区間1bの長さLを22mm
として第2の実施例の光フィルタを得た。この光フィル
タの波長−透過損失特性のグラフにおいて、隣接する損
失ピークの中心波長間の間隔は22〜27nmであっ
た。したがって、第2の区間1bの長さLを調整するこ
とによって光フィルタの特性を調節することができるこ
とが確認できた。
【0056】また第1の実施例と同様の光フィルタを形
成した後、摂動付与部2c,2dをそれぞれ、1100
℃,10時間加熱してドーパントを拡散させて、第3の
実施例の光フィルタを得た。この結果、この光フィルタ
の波長−透過損失特性のグラフにおいて、損失ピークの
中心波長の損失値は0.6〜1.0dBであった。した
がって、結合効率a1,a2,b1,b2を調整することに
よって、損失ピークの大きさを変化させることができる
ことが確認できた。
【0057】このように本発明の光フィルタは、光ファ
イバ2に摂動付与部2c,2dを形成するだけで製造す
ることができるので、光軸の煩雑な調整や、精密な加工
を行わずに作製することができる。また、第2の区間1
bの長さLによって損失ピークの波長間隔を調整するこ
とができる。また、摂動付与部2c,2dにおける結合
効率a1,a2,b1,b2を調整することによって、損失
ピークの大きさを調整することができる。したがって、
前記第2の区間1bの長さLや摂動付与部2c,2dに
おける結合効率a1,a2,b1,b2を変更することによ
って、異なる特性を有する様々な光フィルタを提供する
ことができる。また、光フィルタを製造した後にも、前
記第2の区間1bの長さLや摂動付与部2c,4bにお
ける結合効率a1,a2,b1,b2を調整することができ
るので、特性の制御が容易である。
【0058】ところで、裸光ファイバ2aが露出した部
分は脆弱なので、保護された状態で使用するのが好まし
い。図7(a)、図7(b)は、図5(b)に示す光フ
ィルタを保護ケースに収めた状態の一例を示すものであ
って、図7(a)は平面図、図7(b)は、図7(a)
におけるA−Aで切断した断面図である。
【0059】符号5aは台座であって、この台座6aは
断面半円状で、平面部6a’を有している。この平面部
6a’には、光フィルタの裸光ファイバ2aが露出した
部分と、被覆層2bの終端が配置され、裸光ファイバ2
aが露出した部分の両側付近と、被覆層2bが、それぞ
れ接着剤6cによって固定されている。そして、前記台
座6aの平面部6a’の上から、断面半円状の中空部6
b’を有する蓋6bがかぶせられて、外形円筒状の保護
ケース6が形成され、裸光ファイバ2aが露出した部分
が保護されている。前記保護ケース6の材料としては、
好ましくは石英ガラスなどが用いられるが、金属、セラ
ミックスなどを用いることもできる。
【0060】また、保護ケースにかわって熱収縮チュー
ブを用いることもできる。図8(a)、図8(b)、図
8(c)は、熱収縮チューブを用いて図5(b)に示す
光フィルタを保護した場合の構造の一例を示すものであ
る。図8(a)、図8(b)は、熱収縮チューブを加熱
する前の状態を示したもので、図8(c)は熱収縮チュ
ーブを加熱し、収縮させた後の状態を示している。以
下、この構造の作製手順を追って説明する。
【0061】すなわち、最初に図8(a)、図8(b)
に示すように、裸光ファイバ2aが露出した部分と、被
覆層2bの終端を、細径チューブ(熱収縮チューブ)6
a内に配置する。さらにこの細径チューブ7aを、テン
ションメンバ7bと平行に、太径チューブ(熱収縮チュ
ーブ)6c内に配置する。テンションメンバ7bの長さ
は、前記細径チューブ7aの長さと同程度とされる。太
径チューブ7cの長さは、収縮後に細径チューブ7aと
太径チューブ7cの両端を覆うことができるように、細
径チューブ7aの長さよりも長くなっている。
【0062】この状態で所定の温度にまで加熱すると、
図8(c)に示すように細径チューブ7aと太径チュー
ブ7cが収縮する。そして細径チューブ7aの内面は、
裸光ファイバ2aの外面と、被覆層2bの終端付近の外
面に密着する。一方、太径チューブ7cの内面は、細径
チューブ7aの外面と、テンションメンバ7bの外面に
密着する。そして、太径チューブ7cの両端は、前記細
径チューブ7aとテンションメンバ7bの両端を覆うよ
うにして、被覆層2bの外面に密着した状態となる。
【0063】前記テンションメンバ7bは、裸光ファイ
バ2aが露出した部分に曲げが付与されて劣化するのを
防ぐために設けられているもので、金属、セラミック
ス、ガラスなどからなるものである。熱収縮チューブ
(細径チューブ7a、太径チューブ7c)はポリエチレ
ンなどのプラスチックからなるものであって、通常10
0〜250℃に加熱することによって、収縮させること
ができるものである。
【0064】また本発明の光フィルタの用途の一例とし
て、エルビウムドープ光ファイバ増幅器があげられる。
図9は従来のエルビウムドープ光ファイバ増幅器の一例
を示す概略構成図である。図中符号11は光ファイバ
(光伝送路)11であって、この光ファイバ11には、
入射側から順に、エルビウムドープ光ファイバを収容し
たエルビウムドープ光ファイバ収容部12、WDM(波
長合分波)カプラ13、光アイソレータ15が設けられ
ている。前記WDMカプラ13は入射側にひとつのポー
トを有し、出射側にふたつのポートを有している。そし
て入射側のポートと、出射側のひとつポートとが光ファ
イバ11の途中に挿入、接続されている。一方、出射側
の他方のポートは、ポンプ光源14に接続されている。
【0065】すなわち、光ファイバ11に入射した光は
エルビウムドープ光ファイバ収容部12を経て伝搬し、
途中でポンプ光源14から光ファイバ11にポンプ光が
入射され、このポンプ光はWDMカプラ13において光
ファイバ11を進行する伝搬光と合波し、これにより増
幅された光が光ファイバ11から出射される。光アイソ
レータ15は、光ファイバ11において反射をおさえ、
安定させるために設けられているものである。
【0066】しかし、従来のエルビウムドープ光ファイ
バ増幅器においては、利得に波長依存性があるという問
題がある。波長多重伝送を行うにおいて、波長依存性が
大きいと、波長によって利得がばらつくため不都合であ
る。このため本発明の光フィルタを、このエルビウムド
ープ光ファイバ増幅器に挿入し、利得が大きい波長範囲
の光を損失させることによって、波長−利得特性の平坦
化を図ることができる。このとき、光フィルタの挿入位
置は光ファイバ11の入射端から出射端までの間であれ
ば特に限定するものではなく、図9に符号11a,11
b,11c,11dで示した挿入位置のいずれでもよ
い。ここで、本発明の光フィルタの光ファイバの基本モ
ード(LP01モード)のモードフィールドと、光ファイ
バ(光伝送路)11に使用されるシングルモード光ファ
イバの基本モード(LP01モード)のモードフィールド
とがほぼ一致するように設定されることが望ましい。前
記モードフィールドがほぼ一致していないと、光フィル
タの入射側に接続されている光ファイバ11の基本モー
ドから、光フィルタの光ファイバの第1の区間に、基本
モード以外にクラッドモードも励起されてしまい、この
クラッドモードが、上述のモード結合に加わって、光フ
ィルタの波長に対する損失の周期的変化の特性が乱れて
しまうからである。モードフィールドをほぼ一致させる
には、光ファイバ11のシングルモード光ファイバのモ
ードフィールド径と、光フィルタの光ファイバの、コア
と第1のクラッドとからなるシングルモード光ファイバ
構造の部分のモードフィールド径とを、ほぼ等しくして
おいてもよい。さらに望ましくは、光フィルタの光ファ
イバのコアと第1のクラッドとからなるシングルモード
光ファイバ構造の部分と、光伝送路11に使用するシン
グルモード光ファイバとにおいて、コア径、屈折率分布
などをほぼ等しくするか、さらには、光フィルタの前記
シングルモード光ファイバ構造の部分に、光伝送路11
と同じ光ファイバを使用してもよい。なお本発明の光フ
ィルタは、上述の組み合わせに限定されず、光伝送装置
や光線路設備などの光通信システムに広く適用されるも
のである。この場合、前述のように本発明の光フィルタ
の光ファイバの基本モードのモードフィールドと、これ
らの装置の光伝送路に使用されるシングルモード光ファ
イバのモードフィールドとがほぼ等しくなるように設定
されることが望ましい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光フィルタ
は、クラッドに導波構造を有する光ファイバの2箇所以
上に摂動付与部を形成するだけで構成することができる
ので、光軸の煩雑な調整や、精密な加工を行わずに作製
することができる。また第2の区間の長さによって損失
ピークの波長間隔を調整することができる。また、接続
部における結合効率を調整することによって、損失ピー
クの大きさを調整することができる。したがって、第2
の区間の長さや摂動付与部における結合効率を変更する
ことによって、異なる特性を有する様々な光フィルタを
提供することができる。また、例えば光フィルタの製造
後においても前記第2の区間の長さや摂動付与部におけ
る結合効率を調整することができるので、特性の制御が
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光フィルタの構成の一例を示す一部
側断面図である。
【図2】 図2(a)、図2(b)は、本発明の光ファ
イバの屈折率分布の例を示すものであって、図2(a)
はデプレスドクラッド型の屈折率分布を示すグラフ、図
2(b)は階段型クラッド型の屈折率分布を示すグラフ
である。
【図3】 階段型クラッド型の屈折率分布を有する光フ
ァイバにおける、LP01モード(基本モード)とLP02
モードとLP03モードの電界分布を示すグラフである。
【図4】 本発明の光フィルタの動作の一例を示す説明
図である。
【図5】 図5(a)は、加熱、延伸によって摂動付与
部を形成する本発明の光フィルタの製造装置と製造方法
の一例を示す概略構成図である。図5(b)は図5
(a)に示す製造装置によって製造された本発明の光フ
ィルタの一例を示す平面図である。
【図6】 本発明の光フィルタの第1の実施例において
得られる波長−透過損失特性の関係を示すグラフであ
る。
【図7】 図7(a)、図7(b)は、図5(b)に示
す光フィルタを、保護ケースに収めた状態の一例を示す
ものであって、図7(a)は平面図、図7(b)は、図
7(a)におけるA−Aで切断した断面図である。
【図8】 図8(a)、図8(b)、図8(c)は、熱
収縮チューブを用いて本発明の光フィルタを保護する場
合の構造の一例を示すものである。図8(a)、図8
(b)は、それぞれ熱収縮チューブを加熱する前の状態
を示した斜視図と断面図で、図8(c)は熱収縮チュー
ブを加熱し、収縮させた状態を示す一部側断面図であ
る。
【図9】 従来のエルビウムドープ光ファイバ増幅器の
一例を示す概略構成図である。
【図10】 従来の光フィルタの一例を示す概略構成図
である。
【図11】 従来の光フィルタの他の例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1a…第1の区間、1b…第2の区間、1c…第3の区
間、2…光ファイバ、2a…裸光ファイバ、2b…被覆
層、2c,2d…摂動付与部、2e,2f…縮径部、3
a…コア、3b…第1のクラッド(第1の層)、3c…
中間部(第2の層)、3d…第2のクラッド、3e…ク
ラッド、4a…コア、4b…第1のクラッド(第1の
層)、4c…第2のクラッド(第2の層)、4d…クラ
ッド。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本モードのLP01モード以外に、少な
    くともひとつのモードが導波する導波構造を有する光フ
    ァイバの長さ方向に、局所的に摂動が付与された摂動付
    与部が2箇所以上形成されてなることを特徴とする光フ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバは、コアとクラッドを有
    し、このクラッドは、前記コアの周上に設けられ、この
    コアよりも低屈折率の第1の層と、この第1の層の周上
    に設けられ、この第1の層よりも低屈折率の第2の層を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の光フィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバは、基本モードのLP01
    モード以外に、LP02モードのみが導波することを特徴
    とする請求項1または2記載の光フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光
    フィルタを使用したことを特徴とする光通信システム。
JP02883498A 1998-02-10 1998-02-10 光フィルタおよび光通信システム Expired - Fee Related JP3966978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02883498A JP3966978B2 (ja) 1998-02-10 1998-02-10 光フィルタおよび光通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02883498A JP3966978B2 (ja) 1998-02-10 1998-02-10 光フィルタおよび光通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11231138A true JPH11231138A (ja) 1999-08-27
JP3966978B2 JP3966978B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=12259418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02883498A Expired - Fee Related JP3966978B2 (ja) 1998-02-10 1998-02-10 光フィルタおよび光通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3966978B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008511872A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 アイゲンライト・コーポレイション 広帯域光ファイバタップ
WO2009066429A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 光ファイバ及びその製造方法
WO2010035399A1 (ja) * 2008-09-24 2010-04-01 三菱電線工業株式会社 光ファイバの接続構造
JP4833411B2 (ja) * 1999-01-06 2011-12-07 イトフ オプティカル テクノロジーズ インコーポレイテッド − テクノロジーズ オプティク イトフ インコーポレイテッド 光ファイバフィルタ
WO2017073670A1 (ja) * 2015-10-27 2017-05-04 住友電気工業株式会社 光ファイバおよびそれを含むスラント型ファイバグレーティング
KR20190054141A (ko) * 2016-09-29 2019-05-21 엔라이트 인크. 조정 가능한 빔 특성
US11173548B2 (en) 2017-04-04 2021-11-16 Nlight, Inc. Optical fiducial generation for galvanometric scanner calibration
US11179807B2 (en) 2015-11-23 2021-11-23 Nlight, Inc. Fine-scale temporal control for laser material processing
US11331756B2 (en) 2015-11-23 2022-05-17 Nlight, Inc. Fine-scale temporal control for laser material processing
US11465232B2 (en) 2014-06-05 2022-10-11 Nlight, Inc. Laser patterning skew correction
US11858842B2 (en) 2016-09-29 2024-01-02 Nlight, Inc. Optical fiber bending mechanisms

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4833411B2 (ja) * 1999-01-06 2011-12-07 イトフ オプティカル テクノロジーズ インコーポレイテッド − テクノロジーズ オプティク イトフ インコーポレイテッド 光ファイバフィルタ
JP4801072B2 (ja) * 2004-08-31 2011-10-26 アイゲンライト・コーポレイション 広帯域光ファイバタップ
JP2008511872A (ja) * 2004-08-31 2008-04-17 アイゲンライト・コーポレイション 広帯域光ファイバタップ
JP5476125B2 (ja) * 2007-11-19 2014-04-23 三菱電線工業株式会社 光ファイバ及びその製造方法
JPWO2009066429A1 (ja) * 2007-11-19 2011-03-31 三菱電線工業株式会社 光ファイバ及びその製造方法
US8396340B2 (en) 2007-11-19 2013-03-12 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Optical fiber and method for fabricating the same
WO2009066429A1 (ja) * 2007-11-19 2009-05-28 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. 光ファイバ及びその製造方法
JP2010078704A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバの接続構造
WO2010035399A1 (ja) * 2008-09-24 2010-04-01 三菱電線工業株式会社 光ファイバの接続構造
US11465232B2 (en) 2014-06-05 2022-10-11 Nlight, Inc. Laser patterning skew correction
WO2017073670A1 (ja) * 2015-10-27 2017-05-04 住友電気工業株式会社 光ファイバおよびそれを含むスラント型ファイバグレーティング
US11179807B2 (en) 2015-11-23 2021-11-23 Nlight, Inc. Fine-scale temporal control for laser material processing
US11331756B2 (en) 2015-11-23 2022-05-17 Nlight, Inc. Fine-scale temporal control for laser material processing
US11794282B2 (en) 2015-11-23 2023-10-24 Nlight, Inc. Fine-scale temporal control for laser material processing
JP2019537047A (ja) * 2016-09-29 2019-12-19 エヌライト,インコーポレーテッド 調節可能なビーム特性
KR20190054141A (ko) * 2016-09-29 2019-05-21 엔라이트 인크. 조정 가능한 빔 특성
US11858842B2 (en) 2016-09-29 2024-01-02 Nlight, Inc. Optical fiber bending mechanisms
US11886052B2 (en) 2016-09-29 2024-01-30 Nlight, Inc Adjustable beam characteristics
US11173548B2 (en) 2017-04-04 2021-11-16 Nlight, Inc. Optical fiducial generation for galvanometric scanner calibration

Also Published As

Publication number Publication date
JP3966978B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6289699B1 (en) Wavelength selective optical couplers
EP0736784B1 (en) Optical notch filter manufacture
KR100274075B1 (ko) 광섬유 격자 및 이를 이용한 광섬유 소자
US6578388B1 (en) Grating assisted coupler devices
US5647040A (en) Tunable optical coupler using photosensitive glass
JPH0667055A (ja) ファイバ・オプティック・カプラおよびその製造方法
US5995691A (en) Waveguide type grating device
JP3966978B2 (ja) 光フィルタおよび光通信システム
EP0840146B1 (en) Method for making long-period fiber gratings
JP2002228863A (ja) 光結合構造
US6807350B2 (en) Optical fiber with a radially varying index of refraction and related methods
EP1236064B1 (en) Multilayer optical fiber with beam expanding refractive index taper
JPH01295207A (ja) 光ファイバ
JP4304416B2 (ja) 光ファイバフィルタおよびその製造方法
Marin et al. Bragg gratings in 2 x 2 symmetric fused fiber couplers: influence of the tilt on the wavelength response
JP3369047B2 (ja) 光導波路グレーティングの製造方法
JPH11218616A (ja) 光フィルタ
JP2001281483A (ja) 導波路型可変グレーティング
JP4102702B2 (ja) 光ファイバカプラの製造方法
JP3392275B2 (ja) 広帯域型光ファイバカプラ
JP3860099B2 (ja) 光ファイバグレーティング
JPH1138264A (ja) 光ファイバグレーティングおよびその製造方法
KR20050065886A (ko) 첩핑된 광섬유 브라그 격자 제작 방법
JP2003177257A (ja) 長周期グレーティング用光ファイバ、長周期グレーティング部品およびその製造方法
JPH02186303A (ja) 干渉フィルタ付光ファイバ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070530

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100608

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees