JP2010078704A - 光ファイバの接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】MPIの発生を抑制する光ファイバの接続構造を提供する。
【解決手段】第1のシングルモードファイバ10aと第2のシングルモードファイバ20との間に規格化周波数が2.405未満であって2mm以上30mm以下の仲介用光ファイバ30に配置して、第2のシングルモードファイバ20と仲介用光ファイバ30とを融着する。伝送光は第1のシングルモードファイバ10aから第2のシングルモードファイバ20へと入力されるが、第2のシングルモードファイバ20において高次モードは発生しない。
【選択図】図1
【解決手段】第1のシングルモードファイバ10aと第2のシングルモードファイバ20との間に規格化周波数が2.405未満であって2mm以上30mm以下の仲介用光ファイバ30に配置して、第2のシングルモードファイバ20と仲介用光ファイバ30とを融着する。伝送光は第1のシングルモードファイバ10aから第2のシングルモードファイバ20へと入力されるが、第2のシングルモードファイバ20において高次モードは発生しない。
【選択図】図1
Description
本発明は、光ファイバの接続構造に関するものであり、特に第1のシングルモードファイバから第2のシングルモードファイバへ伝送光を入力させる光ファイバの接続構造に関するものである。
インターネットの普及・発展に伴い、大量の情報が通信網を通ってやり取りされており、より大量の情報をより高速に送受信することが求められている。このような情報の送受信には一般に光ファイバが用いられている。なかでも石英ガラスからなるシングルモードファイバは、情報の大容量伝送に向いており、通信用のファイバとして大量に使用されている。
通常のシングルモードファイバは、中心部に屈折率の高いコアを備え、コアの回りを屈折率が低いクラッドが覆う構造を有しており、コアの部分を基本モードのみが伝搬するファイバである。このようなシングルモードファイバは、情報の中継ポイントから各ユーザー(例えば企業や家庭)までのメインのファイバとして、送電線に沿わせるなどして引かれているが、各建物内への引き込みや中継機器内の配線に別の光ファイバが用いられており、この別のファイバとメインのファイバとはコネクタ等によって接続されている。この場合、建物内への引き込みや中継機器内の配線に用いられる光ファイバとして、メインのファイバとは異なる構造の曲げ耐性を向上させた光ファイバを使用することがある。これは、建物内や中継機器内では狭い空間において引き回しをする必要があるからである。
Journal of lightwave technology, vol.9, No.8, August 1991, pp954-958
Journal of lightwave technology, vol.9, No.8, August 1991, pp954-958
けれども光ファイバ同士の接続において、光ファイバの接続部分でコアずれが生じていると、伝送光が入力されたファイバ内に高次モードの光が発生し、それが該ファイバ出口で基本モードと再結合する際に干渉して(多重経路干渉:MPI(Multi Path Interference))出力変動が生じてしまうという現象が見出された。この現象はいくつかの条件が重なることで初めて問題として現れるようになってきており、メインのファイバに接続される光ファイバが耐曲げ性を備えた光ファイバであるとこのような問題が生じ易いことが明らかになった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、MPIの発生を抑制する光ファイバの接続構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の光ファイバの接続構造は、第1のシングルモードファイバから第2のシングルモードファイバへ伝送光を入力させるため、両光ファイバを接続する部分の構造であって、前記第2のシングルモードファイバは、中心から順に同心円状にコア、第1クラッド及び該第1クラッドよりも前記伝送光の波長において屈折率の低い第2クラッドを有しているとともに、規格化周波数が2.405以上3.9以下であり、前記第1のシングルモードファイバと前記第2のシングルモードファイバとの間には、規格化周波数が2.405未満であって長さが2mm以上30mm以下の仲介用光ファイバが前記第2のシングルモードファイバの末端に融着されて配置されている構成とした。
ここでコアは伝送光を通過させる部分であり、第1クラッドおよび第2クラッドは伝送光を閉じ込める役割を果たす部分である。なお、第1クラッドおよび第2クラッドには伝送光が少し染み出しても構わない。また、規格化周波数vは、
v2=k2(n12−n02)a2 :式1
kは伝送光の波数、n1はコア屈折率、n0はクラッド屈折率、aはコア半径
で表される。
v2=k2(n12−n02)a2 :式1
kは伝送光の波数、n1はコア屈折率、n0はクラッド屈折率、aはコア半径
で表される。
前記第2のシングルモードファイバは、前記第2クラッドの外側にさらに第3クラッドを有しており、前記コアは、径が8.2μm以上10.2μm以下であり、前記第1クラッドは、前記伝送光の波長において前記コアより屈折率が小さく且つ外径が30μm以上45μm以下であり、前記第2クラッドは、厚みが7.4μm以上であり、前記第1クラッドと前記第2クラッドとの比屈折率差が0.5%以上であることが好ましい。第1クラッドと第2クラッドとの比屈折率差が小さいと曲げ損失が大きくなるからである。
前記第1のシングルモードファイバと前記第2のシングルモードファイバとはコネクタにより接続されており、前記仲介用光ファイバは、前記コネクタ内部に納められている構成とすることもできる。
ある実施形態において、前記仲介用光ファイバの前記第1のシングルモードファイバ側の端部には、さらに長さが2mm以上30mm以下である第3のシングルモードファイバが融着されて配置されている。前記第3のシングルモードファイバは、前記第1のシングルモードファイバとコア径が同じである構成とすることができる。
本発明の光ファイバの接続構造は、規格化周波数が2.405未満の仲介用光ファイバを第2のシングルモードファイバに融着させ且つ第1及び第2のシングルモードファイバの間に配置したので、第2のシングルモードファイバにおいて高次モードの光の伝送を抑制でき、MPIを抑制できる。
本発明の実施形態を説明する前に、光ファイバ同士を接続した場合にどのようにしてMPIが発生するかを図5を参照して説明する。
2本のシングルモードファイバを接続して一方のシングルモードファイバから他方のシングルモードファイバへと光を入力した場合、基本モードLP01(1)が1番目のファイバ10a’から2番目のファイバ20’に入力される。ここで、両ファイバ10a’、20’の接続部分C6で双方のコア11,21の断面同士がぴったりと接続していなくてずれが存していると、接続部分C6で高次モードであるLP11(2)がわずかに生じる。2番目のファイバ20’が、クラッド22が1層だけである通常のシングルモードファイバであると、LP11(2)はごく短い距離を進むうちに消滅してLP01(1)のみが伝送していく。
ここでコア同士の接続部分がずれているというのは、2つのコアの断面が同形同大の場合は断面同士が重なり合わない部分が存している状態であり、2つのコアの断面の大きさが異なる場合は小さい方のコア断面に大きい方のコア断面と重なり合わない部分が存している状態であることをいう。
一方2番目のファイバ20’が曲げ損失を低減させたファイバである場合は、耐曲げ性を大きくするためにクラッド22を屈折率が異なる複数層からなるものとし、コアに接するクラッド層とそのすぐ外側のクラッド層において後者の方が前者よりも屈折率が低い構成としている。このような構造であるとLP11(2)は減衰しにくく、建物内や中継機器内で使われる距離ではLP11(2)が出口側端部にまで伝送してしまう。2番目のファイバ20’は出口側端部において機器側のシングルモードファイバ10b’などに接続されるが、その接続部C3’においてLP11(2)がLP01(1)に再結合し、MPIが生じる。また、LP01(1)とLP11(2)とのファイバ20’内の伝送速度が異なるので再結合によってノイズが生じる。
このように干渉が生じた場合、光出力Iは非特許文献1に記載されているように、
I=A+Bcos(Φ)、 Φ=2πL・Δn/λ :式2
A,B:係数 L:ファイバ長 Δn:LP01とLP11との群屈折率差 λ:伝送光の波長
と表される。式2からわかるように、温度が変動するとΔnが変動するため、光出力Iが変動してしまう。
I=A+Bcos(Φ)、 Φ=2πL・Δn/λ :式2
A,B:係数 L:ファイバ長 Δn:LP01とLP11との群屈折率差 λ:伝送光の波長
と表される。式2からわかるように、温度が変動するとΔnが変動するため、光出力Iが変動してしまう。
このような出力変動が生じないようにするためには、接続部C6においてコアのずれが起こらないようにすればよいのであるが、コネクタ接続ではコネクタで固定された光ファイバの端面同士をつき合わせて固定するので、現在のコネクタの機械的精度ではコア同士の端面を完全には一致させられないことおよび光ファイバそのもののコアの中心からのずれがあるために接続部のコアずれを完全に解消することはできない。顕微鏡でコアを観察して融着接続を行えばコアずれを防ぐことができるが、各建物内への引き込みや中継機器等内の配線に対して融着接続を行うとコストが大きくなり、また作業スペースの確保も困難であり、現実的には適用が非常に困難である。
本願発明者らは、上記の課題点に鑑み様々な検討を行い、本願発明を想到するに至った。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。
(実施形態1)
実施形態1は、図1に示すように入力側のシングルモードファイバである第1のシングルモードファイバ(以下、第1のSMFという)10aと出口側SMF10bとの間に第2のSMF20を挟み込んだファイバ接続構成である。第1の及び出口側SMF10a,10bは、クラッド12が単一構成であって曲げ損失が大きい通常のシングルモードファイバであり、両者はコア径、クラッド径が同じである同種のファイバである。第2のSMF20は、第1の及び出口側SMF10a,10bに比べて曲げ損失の小さい耐曲げファイバであり、第1のSMF10aとの接続端側には仲介用光ファイバ30が融着接続されている。
実施形態1は、図1に示すように入力側のシングルモードファイバである第1のシングルモードファイバ(以下、第1のSMFという)10aと出口側SMF10bとの間に第2のSMF20を挟み込んだファイバ接続構成である。第1の及び出口側SMF10a,10bは、クラッド12が単一構成であって曲げ損失が大きい通常のシングルモードファイバであり、両者はコア径、クラッド径が同じである同種のファイバである。第2のSMF20は、第1の及び出口側SMF10a,10bに比べて曲げ損失の小さい耐曲げファイバであり、第1のSMF10aとの接続端側には仲介用光ファイバ30が融着接続されている。
第2のSMF20は、図2に示すようにクラッド22が同心円状の複数層により構成されている。第2のSMF20の構成は、中心から順に、コア21、第1クラッド23、第2クラッド24、第3クラッド25である。
コア21は、石英にゲルマニウムをドープして作製されていて屈折率が大きく、径R1は8.2μm以上10.2μm以下の範囲内である。第1クラッド23はコア21の外側を覆うように純粋石英により形成されており、コア21よりも屈折率が低く、外径R2は30μm以上45μm以下の範囲内である。第2クラッド24は第1クラッド23の外側を覆うように形成されており、第1クラッド23よりも屈折率が低く且つ第1クラッド23と第2クラッド24との比屈折率差は0.5%以上であって、厚みL1は7.4μm以上である(本実施形態では10μm)。第3クラッド25は第2クラッド24の外側を覆うように形成されており、第2クラッド24よりも比屈折率差が0.5%以上大きい屈折率としている。第3クラッド25の外径は125μmである。以上の屈折率は伝送光の波長における屈折率を意味している。
第2クラッド24と第3クラッド25との比屈折率差を0.5%以上にするには、第3クラッド25を純粋石英とし第2クラッド24を石英にホウ素やフッ素をドープしたものとしてもよいし、第2クラッド24の領域の一部にコアに沿って延びる空孔を設けて第2クラッド24領域の全体の実効屈折率を下げる方法を取ってもよい。また、第2のSMF20において、第3クラッド25は支持体としての役割を果たしており、光を閉じ込める役割は第1及び第2クラッド23,24が果たしている。従って、第2クラッド24を厚くして第3クラッド25が無い構造としても構わない。
第1の及び出口側SMF10a、10bと第2のSMF20とはシングルモードファイバであるので、規格化周波数は2.405以上である。第2のSMF20の規格化周波数は3.9以下であることが好ましい。
第1の及び出口側SMF10a、10bが、例えば、コア11を石英にゲルマニウムをドープしたものとし、クラッド12を石英とし、両者の比屈折率差を0.35%として、コア径を9μmとした光ファイバであるとすると、伝送光の波長が1.31μmの場合、規格化周波数が2.62となる。
仲介用光ファイバ30は、規格化周波数が2.405未満であって長さが2mm以上30mm以下の光ファイバである。規格化周波数は、式1からわかるようにコア31とクラッド32との屈折率を調整することか、コア31径を調整することで大きさを決定できる。例えば、コア31を石英にゲルマニウムをドープしたものとし、クラッド32を石英として両者の比屈折率差を0.35%とし、コア径は8μmとした光ファイバとすると規格化周波数は2.33である。即ち、第1の及び出口側SMF10a、10bとはコア径以外を同じにして、コア径を1μmだけ小さくすると規格化周波数が2.405未満となる。仲介用光ファイバ30の規格化周波数は1.0以上であることが好ましい。1.0未満であるとモードフィールド径が小さくなりすぎて接続損失が大きくなるからである。
仲介用光ファイバ30と第2のSMF20とは、接合部C2において融着接続されている。この融着接続は、顕微鏡で観察しながら両方のファイバのコアの端部同士がずれがないように接合部分でのコア位置調整を行っているため、コアずれが生じていない。このように接合部C2においてはコア同士がずれ無しで融着されているため、仲介用光ファイバ30から第2のSMF20に伝送光が入力する際にLP11モードは発生しない。また、仲介用光ファイバ30は規格化周波数が2.405未満であるので、第1のSMF10aと仲介用光ファイバ30との接続部分C1においてコアずれのためにLP11モードが発生しても、LP11モードは仲介用光ファイバ30内で遮断されて伝送されないため、第2のSMF20との接合部C2ではLP01モードのみが存することになる。即ち、第2のSMF20にはLP11モードの影響を受けていないLP01モードの光のみが入力し、接合部C2においてLP11モードは発生しないため、第2のSMF20と出口側SMF10bとの接合部C3においてMPIは生じない。さらに接合部C2では、熱拡散によりドーパントの相互拡散が生じて接続損失を抑制している。
上述の光ファイバの接続は、図3に示すコネクタ61,62により行われる。第1のSMF10aに被覆を施した被覆心線15と、第2のSMF20に被覆を施した被覆心線25とのそれぞれの一端にコネクタ61,62が取り付けられている。コネクタ61,62内にはフェルール63,64が納められており、フェルール63,64内に第1のSMF10a及び仲介用光ファイバ30が保持されて両ファイバの端面がフェルール63,64端部で露出している。二つのコネクタ61,62はフェルール63,64の端部同士を突き合わせてアダプタ65,66によって接続固定される。この接続固定により第1のSMF10a及び仲介用光ファイバ30の端面同士が、中心を一致させるように突き合わされて固定される。なお、光ファイバのコアは光ファイバ横断面の中心からずれる場合があること、およびコネクタ61,62の作製精度が現状では正確にコアの中心同士を一致させるほどの高さとなっていないこととによって第1のSMF10a及び仲介用光ファイバ30のコア11,31同士がずれて接続してしまうことがあるが、工場出荷時に光ファイバにコネクタを取り付けておくことで、ファイバ接続の現場において簡単にかつ短時間でファイバ接続を行うことができる。
コネクタ61,62は、アダプタ65,66およびそれに続く保護カバー67,68の部分において、内部の光ファイバの曲げ半径が小さくならないように曲げが制限されている。そして仲介用光ファイバ30はこの部分(アダプタ62および保護カバー68、これらを合わせてコネクタ62とする)に納められており、過度の曲げから保護されている。この曲げから保護されている部分の長さL3はコネクタの種類によって異なるが30〜60mmである。仲介用光ファイバ30はこの保護されている部分(コネクタ内部)に納められており、曲げから守られている。従って曲げによる損失は生じない。さらに、仲介用光ファイバ30がフェルール64内に全て納められていると、曲げから確実に守られるため好ましい。なお、仲介用光ファイバ30は1mm以上の長さであればLP11モードを除去できるが、融着作業等のやりやすさから考えると、2mm以上であることが好ましい。
第2のSMF20と出口側SMF10bとの接続にも同様にコネクタを用いることが好ましい。
以上より、本実施形態では仲介用光ファイバ30を第1のSMF10aと第2のSMF20との間に配置して、第2のSMF20と融着接続しているので、MPIの発生を抑止できる。従って、伝送する情報に加わるノイズを低減することができ、温度変化に伴う出力変化・ノイズ変化も低減でき、伝送品質(エラーレートなど)を向上させることができる。また、仲介用光ファイバ30は2〜30mmと短いので、第2のSMF20の設計の自由度を低下させず、コネクタ内部に納められるので、曲げから守られて曲げ損失をほぼ0とすることができる。
(実施形態2)
実施形態2は、第2のSMF20の第1のSMF10aとの接続部分の構造が実施形態1とは異なっており残りは実施形態1と同じであるので、実施形態1とは異なっている部分を説明する。
実施形態2は、第2のSMF20の第1のSMF10aとの接続部分の構造が実施形態1とは異なっており残りは実施形態1と同じであるので、実施形態1とは異なっている部分を説明する。
図4に示すように、仲介用光ファイバ30の第2のSMF20に融着されている端部とは反対側の端部に第3のSMF40が融着接続されている。接合部C5は実施形態1で説明した顕微鏡を用いた融着接合により融着されている。第3のSMF40は第1のSMF10aと同種のファイバでも良いし、第2のSMF20と同種のファイバでも良く、別の種類のSMFでもよい。第3のSMF40のコア41の径は第1のSMF10aのコア11と同じ径である。
本実施形態においては、第3のSMF40と仲介用光ファイバ30とがコネクタ内部に納められている。第3のSMF40の長さは、2mm以上30mm以内である。
本実施形態では、第3のSMF40のコア41の径が第1のSMF10aのコア11の径と同じであるので、接続部C4における接続損失を実施形態1に比べて小さくすることができる。その他、実施形態1と同じ効果が本実施形態においても発揮される。
(その他の実施形態)
上記の実施形態は本発明の例示であり、本発明はこれらの例に限定されない。例えば、第2のSMF20と出力側SMF10bとの間にも仲介用光ファイバ30を配置しても構わない。第1乃至第3のSMF10a,20,40および仲介用光ファイバ30の構造は上記の例に限定されず、本発明の趣旨を損なわないSMFを用いることができる。
上記の実施形態は本発明の例示であり、本発明はこれらの例に限定されない。例えば、第2のSMF20と出力側SMF10bとの間にも仲介用光ファイバ30を配置しても構わない。第1乃至第3のSMF10a,20,40および仲介用光ファイバ30の構造は上記の例に限定されず、本発明の趣旨を損なわないSMFを用いることができる。
以上説明したように、本発明に係る光ファイバの接続構造は、MPIの発生を抑止し、光通信における光ファイバの接続部分の構造等として有用である。
10a 第1のシングルモードファイバ
11 コア
20 第2のシングルモードファイバ
21 コア
22 クラッド
23 第1クラッド
24 第2クラッド
25 第3クラッド
30 仲介用光ファイバ
40 第3のシングルモードファイバ
41 コア
61,62 コネクタ
11 コア
20 第2のシングルモードファイバ
21 コア
22 クラッド
23 第1クラッド
24 第2クラッド
25 第3クラッド
30 仲介用光ファイバ
40 第3のシングルモードファイバ
41 コア
61,62 コネクタ
Claims (5)
- 第1のシングルモードファイバから第2のシングルモードファイバへ伝送光を入力させる光ファイバの接続構造であって、
前記第2のシングルモードファイバは、中心から順に同心円状にコア、第1クラッド及び該第1クラッドよりも前記伝送光の波長において屈折率の低い第2クラッドを有しているとともに、規格化周波数が2.405以上3.9以下であり、
前記第1のシングルモードファイバと前記第2のシングルモードファイバとの間には、規格化周波数が2.405未満であって長さが2mm以上30mm以下の仲介用光ファイバが前記第2のシングルモードファイバの末端に融着されて配置されている、光ファイバの接続構造。 - 請求項1に記載されている光ファイバの接続構造であって、
前記第2のシングルモードファイバは、前記第2クラッドの外側にさらに第3クラッドを有しており、
前記コアは、径が8.2μm以上10.2μm以下であり、
前記第1クラッドは、前記伝送光の波長において前記コアより屈折率が小さく且つ外径が30μm以上45μm以下であり、
前記第2クラッドは、厚みが7.4μm以上であり、
前記第1クラッドと前記第2クラッドとの比屈折率差が0.5%以上である、光ファイバの接続構造。 - 請求項1または2に記載されている光ファイバの接続構造であって、
前記第1のシングルモードファイバと前記第2のシングルモードファイバとはコネクタにより接続されており、
前記仲介用光ファイバは、前記コネクタ内部に納められている、光ファイバの接続構造。 - 請求項1から3のいずれか一つに記載されている光ファイバの接続構造であって、
前記仲介用光ファイバの前記第1のシングルモードファイバ側の端部には、さらに長さが2mm以上30mm以下である第3のシングルモードファイバが融着されて配置されている、光ファイバの接続構造。 - 請求項4に記載されている光ファイバの接続構造であって、
前記第3のシングルモードファイバは、前記第1のシングルモードファイバとコア径が同じである、光ファイバの接続構造。
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