JPH11230229A - ダンパー装置 - Google Patents

ダンパー装置

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JPH11230229A
JPH11230229A JP3839598A JP3839598A JPH11230229A JP H11230229 A JPH11230229 A JP H11230229A JP 3839598 A JP3839598 A JP 3839598A JP 3839598 A JP3839598 A JP 3839598A JP H11230229 A JPH11230229 A JP H11230229A
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JP
Japan
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movable body
casing
damper device
elastic member
speed
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JP3839598A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shirai
白井  滋
Makoto Oyama
真 大山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は可動体を有するダンパー装置におい
て、可動体の動作位置に関わらず、可動体に加わる負荷
の変化に応じて可動体の動作速度を制御することを課題
とするものである。 【解決手段】 ケーシング1内に配置した可動体2の動
作を制御する制御手段6を備え、制御手段6は可動体2
に加わる負荷に応じて、可動体2の動作速度を略一定に
する構成としてある。従って可動体2の動作位置に関わ
らず、可動体2に加わる負荷の変化に応じて可動体2の
動作速度を制御することができるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動体の動作速
度、特に可動体に加わる負荷に対して同可動体の動作速
度を制御するダンパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、可動体の動作速度を制御するダン
パー装置として、たとえば特開平7−103277号公
報に記載されているようなものがある。このダンパー装
置は図10に示すように円筒状のケーシング41にキャ
ップ42が嵌合され、その内部には外部からの回転入力
を受ける回転軸43がB1、B2方向に回動自在に支持
され、その周面には、B1、B2方向への回転角に対応
してピッチが変化するラセン状の溝44が形成されてい
る。ケーシング41内には円板状の壁部材45が配置さ
れ、この壁部材45は溝44と係合しつつ回転軸43の
B1、B2方向への回転に連動してC1、C2方向に摺
動するように構成されていた。なおケーシング41内の
空間には、粘性流体物質であるオイル47が充填されて
いた。
【0003】そして上記回転軸43を回転すると、回転
角に対応してピッチの変化するラセン溝44が形成され
ているため、該ラセン溝44と係合している前記壁部材
45は、前記回転軸43の回転角に応じて移動率が変化
し、ダンパー作用の強さが前記回転軸43の回転角位置
に応じて変化するようになっていた。
【0004】例えば複写機の開閉部のように上部機体は
一定の重量でありながら、開閉角度位置に応じて回転ト
ルクが変化するものに装着して利用すると、機体の閉成
動作時の衝撃を低減できるというものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のダンパー装置では、回転軸43の回転角度位置ないし
は動作位置に応じて、ダンパー作用の強さないしは移動
動作速度を制御することは可能であるが、動作位置に関
わらずダンパー装置に加わる負荷に対応してダンパー装
置の動作速度を制御することができなかった。
【0006】例えば、図11に示すラック昇降式の収納
装置(例えば特開平7−148029号公報)のよう
に、収納部である収納ラックCに入れる収納物の重量が
一定していない場合、ダンパー装置50が上記従来の技
術として説明したようなダンパー装置だと、収納物の重
量が重いと収納ラックの降下速度が速く、危険に感じた
り、収納物の重量が軽いと収納ラックの降下速度が遅
く、じれったく感じたりするという課題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のダンパー装置は
上記課題を解決するため、ケーシングと、前記ケーシン
グ内に配置した可動体と、前記可動体の動作速度を略一
定に制御する制御手段とを備た構成としたものである。
【0008】上記発明によれば、可動体に加わる負荷が
変化しても可動体の動作速度を略一定に制御することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1にかかるダンパ
ー装置は、ケーシングと、前記ケーシング内に配置した
可動体と、前記可動体の動作速度を略一定に制御する制
御手段とを有しており、制御手段が、前記可動体に加わ
る負荷に応じて前記可動体の動作抵抗を可変するため、
前記可動体の動作位置に関わらず、前記可動体に加わる
負荷が変化しても前記可動体の動作速度を略一定に制御
することができる。
【0010】本発明の請求項2にかかるダンパー装置
は、ケーシングと、前記ケーシング内の粘性流体と、前
記ケーシング内に可動自在に支持された可動体と、前記
可動体と連結し前記ケーシングの一部を貫通し前記ケー
シングの外側に露出させた連係部材と、前記可動体の動
作に伴って前記粘性流体が通過する通路の通過面積を前
記可動体に加わる負荷に応じて可変する制御手段とを有
する。
【0011】また本発明の請求項3にかかるダンパー装
置は、ケーシングと、前記ケーシング内の粘性流体と、
前記ケーシング内に可動自在に支持された可動体と、前
記可動体と連係して動作する前記ケーシング外側の連係
部材と、前記可動体の動作に伴って前記粘性流体が通過
する通路の通過面積を前記可動体に加わる負荷に応じて
可変する制御手段とを有する。
【0012】そして、請求項2、3の発明ともその制御
手段が、前記連係部材を介して前記可動体に加わる負荷
に応じて粘性流体の通過面積を可変するため、前記可動
体の動作位置に関わらず、前記連係部材に加わる負荷に
応じて前記可動体の動作速度を制御することができる。
【0013】本発明の請求項4にかかるダンパー装置
は、可動体が軸線方向に動く構成を有し、軸線方向に動
く可動体に加わる負荷に応じて同可動体の動作抵抗を制
御するため、軸線方向の動作速度を制御することができ
る。
【0014】本発明の請求項5にかかるダンパー装置
は、可動体が周方向に回転する構成を有し、周方向に回
転する可動体に加わる負荷に応じて同可動体の動作抵抗
を制御するため、周方向の回転動作速度を制御すること
ができる。
【0015】本発明の請求項6にかかるダンパー装置
は、可動体に加わる負荷が変動しても可動体がほぼ一定
の速度で動作する制御手段を有し、可動体に加わる負荷
に関わらず同可動体がほぼ一定の速度で動作するように
制御するため、動作位置や外的要因で負荷が変動するよ
うな場合もほぼ一定の速度で動作することができる。
【0016】本発明の請求項7にかかるダンパー装置
は、可動体に加わる負荷の度合いに応じて任意の速度で
動作する制御手段を有し、可動体に加わる負荷の度合い
に応じて同可動体を任意の速度で動作するように制御す
るため、人力等による負荷の掛け具合と対応して都合の
よい速度で動作することができる。
【0017】本発明の請求項8にかかるダンパー装置
は、弾性部材と剛体とからなって、可動体に加わる負荷
に応じて前記弾性部材と前記剛体との間に形成される通
路の面積を可変する制御手段を有する。
【0018】そして、可動体に加わる負荷に応じて弾性
部材が変形し、同弾性部材と剛体との間に形成される通
路の面積を可変するため、電気的アクチュエータや電気
的制御などが不要かつ簡単な構成で、可動体に加わる負
荷に応じて前記可動体の動作抵抗および動作速度を制御
することができる。
【0019】本発明の請求項9にかかるダンパー装置
は、通路を有する弾性部材で構成し、可動体に加わる負
荷に応じて前記通路面積を可変する制御手段を有する。
【0020】そして、可動体に加わる負荷に応じて弾性
部材が変形し、同弾性部材に有する通路の面積を可変す
るため、電気的アクチュエータや電気的制御などが不要
かつ簡単な構成で、可動体に加わる負荷に応じて前記可
動体の動作抵抗および動作速度を制御することができ
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の実施例1のダ
ンパー装置を示す部分断面図、図2および図3は同ダン
パー装置の部分拡大断面図である。
【0023】図1〜図3において、1は円筒状の金属の
ケーシングで、そのケーシング1の内面に沿って動く略
円盤状の樹脂や金属からなる可動体2が支持されてい
る。その可動体2には、ケーシング1の一部を貫通した
連係部材3である金属の軸体が連結してある。さらに可
動体2の連係部材3を連結した面と反対側の面に、ゴム
で略カップ状に形成した弾性部材4を介して、樹脂や金
属からなる略円盤状の剛体5を遊びのガタを有して装着
(いわゆる遊着)してある。そして、これら弾性部材4
と剛体5とで制御手段6を構成しているが、剛体5の弾
性部材4と接する面には、通路7となる溝8、溝9、溝
10が形成してある。また、弾性部材4の中心部には通
路となる貫通孔11が形成してある。さらに、可動体2
の弾性部材4と接する面には円環溝12が形成され、そ
の円環溝12と連通するように貫通孔13、貫通孔14
が形成してある。なおケーシング1には、粘性流体15
であるオイルを入れた構成である。
【0024】次に動作、作用について説明すると、連係
部材3である軸体をケーシング1に押し込む力(図1〜
図3においては左方向の負荷)が加わると、その負荷は
連係部材3を介してそのまま可動体2に加わり、可動体
2は左方向に移動し始める。この可動体2の移動に伴な
って、弾性部材4および剛体5も左方向に移動し始め
る。このとき弾性部材4の左側にある粘性流体15には
圧縮力が作用するため、その粘性流体15の流体圧が高
まり、その流体圧は剛体5の表面および弾性部材4の左
側表面に力を及ぼす。
【0025】したがって、弾性部材4の左側にある粘性
流体15は、剛体5を弾性部材4に押し付ける力として
作用しながら、粘性流体15の一部は図2の矢印で示し
たように剛体5に形成した溝8、9、10でなる通路7
および貫通孔11さらに円環溝12、貫通孔13、14
を経て可動体2の右側に移動するように流れる。この流
体15の移動量に応じて可動体2がケーシング1内を移
動し、可動体2の移動量だけ連係部材3が移動する。
【0026】つまり、可動体2の移動速度は、流体15
の移動速度に比例する。流体15の移動速度は、弾性部
材4と剛体5との間に形成された溝8、9、10からな
る通路7の面積に左右される。通路7の面積は、弾性部
材4の左側にある流体圧の大小によって小さくなったり
大きくなったりする。図3は、図2の時よりも連係部材
3が大きい力で押され、可動体2に加わる左方向の負荷
がより大きい状態を示している。上記説明した作用原理
によって、弾性部材4の左側にある流体圧は、図2の状
態よりも高く、剛体5が弾性部材4に押し付けられる力
がより大きい。そのことによって、通路7である剛体5
の溝8、9、10を形成した面が、弾性部材4により強
く押し込まれ、前記通路7の開口面積が図2の状態より
も小さくなる。通路7の面積が小さくなると、粘性流体
15は通路7を流れて可動体2の右側に移動する際、流
れの抵抗が大きくなって流れにくくなり、流体15の移
動速度が抑制される。流体15の移動速度が抑制されれ
ば、可動体2の移動速度も抑制される。
【0027】すなわち、可動体2に加わる負荷が小さく
なれば通路面積は大きくなり、負荷が大きければ通路面
積が小さくなるように作用し、可動体2の位置に関わら
ず、負荷の変動に応じて可動体2の動作抵抗が自動的に
コントロールされ、可動体2の動作速度を一定の安全な
速度以下に安定して保つことができる。
【0028】図4は、可動体2に加わる負荷と可動体2
の動作速度の関係をグラフで示したものである。図4に
おいて、aとbの点線で示した2本の曲線は、従来から
一般的な一定オリィフィス型ダンパーの特性であり、従
来のダンパーでaのような弱いダンパー特性のものを機
器に用いた場合は、負荷を少し大きくするだけで機器の
安全な上限速度を超過するため、使用可能な負荷の許容
範囲が極めて狭いという不都合がある。また、従来のダ
ンパーでbのような強いダンパー特性のものを用いて
も、負荷が小さいところでは動作速度が遅すぎて不便で
使用できないし、負荷の大きいところでも安全な上限速
度以内に動作速度を保つことができる負荷の許容範囲
は、やはり狭い範囲に限られるという不都合があった。
前記従来の技術として説明した図10のダンパー装置の
場合も、上記点線a、bの特性と同様で、この不都合を
解消できるものではなかった。
【0029】図4の中で、c、d、eで示した曲線の特
性は、いずれも本発明の実施例1の構成によって得られ
たものである。たとえば、通路7である剛体5に形成し
た溝8、9、10の幅や深さの組み合わせによって、こ
のような任意な特性が可能になる。すなわち、複数の溝
8、9、10の深さをそれぞれ異なる深さにして、負荷
が大きくなるにしたがって溝8、9が弾性部材4にめり
込んで順次閉塞していく構成で、それら溝8、9、10
の深さ次第で、図4のグラフで右上がり傾向にも水平に
も右下がり傾向にもすることができる。
【0030】このような負荷に対する動作速度の特性に
関して、可動体に加わる負荷が変動しても可動体がほぼ
一定の速度で動作する特性にしたり、可動体に加わる負
荷の度合いに応じて任意の速度で可動体が動作する特性
にする制御手段6は、弾性部材4と剛体5の溝8、9、
10の組み合わせによるものだけには限らない。たとえ
ば、弾性部材4であるゴムの硬度を硬いものにするか柔
らかいものにするかによっても可能であるし、また、そ
の弾性部材4に当接する剛体5の当接面積を広くするか
狭くするかによっても可能である。したがって、通路7
である剛体5の溝8、9、10は必ずしも複数個なくて
も一つの溝だけ形成した構成であっても、負荷に対する
動作速度の特性を変えることは可能である。ただし、溝
8、9、10のように複数の溝を有する構成にすること
によって、さらに任意な特性が可能になる。
【0031】次に、特開平9−238756号公報に開
示されている収納部昇降支持装置等に、本実施例のダン
パー装置を組み付けて使用した場合について説明する。
【0032】たとえば図5で示したように、収納部16
を収納キャビネット17内からその前方下部に引き出す
場合、前端下端部のハンドル18を手前に引くと、収納
部16を引き出すことができ、その後平行リンク19が
前方に向けて回動するのに伴って収納部16はその自重
と収納部16に載せた収納物の重量による回動モーメン
トにより下降し始めるが、その回動モーメントは、収納
部16の位置によっても変化するし、収納部16に載せ
る収納物の重量によっても変動する。したがって、ダン
パー装置20が従来のダンパー装置を用いた場合は、収
納部16に重い収納物を載せると速い速度で収納部16
が降下してしまって危険に感じたりすることがあった。
ところがダンパー装置20が、本発明の実施例1で図4
のdで示した可動体2に加わる負荷が変動しても可動体
2がほぼ一定の速度で動作する特性のダンパーを使用す
れば、収納部16の位置や、収納部16に載せる収納物
の重量等によって平行リンク19の回動モーメントが変
動しても、収納部16は安全でかつ使い勝手のよいほぼ
一定した速度での降下を実現することができる。
【0033】さらに、ダンパー装置20が、本発明の実
施例1で図4のeで示した可動体2に加わる負荷が変動
しても可動体2が所定の速度範囲で動作し、かつ所定の
負荷を超えると可動体2の速度をやや遅くする特性のダ
ンパー装置を使用すれば、収納ラック16に載せる収納
物の重量が極めて重いような場合でも、運動の慣性エネ
ルギー量の増大を抑制できるため、収納部16が安全で
かつ使い勝手のよい速度で降下するのみならず、下降端
などで停止するときの停止エネルギーを積載重量が変わ
ってもほぼ同じにすることができ、収納部16を停止さ
せるときの緩衝を安定して実現することができる。
【0034】以上の説明からも明らかなように、本実施
例のダンパー装置によって、使用上便利でかつ安全な負
荷許容範囲を広範囲にすることができる。
【0035】上記説明したように実施例1によれば、可
動体2に加わる負荷に応じて、可動体2の動作抵抗を可
変し、可動体2の動作位置に関わらず、可動体2の動作
速度を都合よく制御することができる。
【0036】なお、図5は引き降ろし操作の途中でハン
ドル18から手を放しても収納物等の重量で収納部16
がダンパー装置20の制御速度で自動的に下降するもの
であったが、これとは逆に収納物の重量よりも大きい引
き上げ力が収納部16に作用するばね等の弾性部材を装
着し、ハンドル18から手を放せば自動的に収納部16
が上昇して収納キャビネット17に収納されるような収
納装置であっても、ダンパー装置20の取り付け方向を
逆向きに装着することによって、収納部16への収納物
積載の有無、および収納物の重量にかかわらず、安全で
便利な所定範囲の速度で自動的に上昇収納できる装置を
実現できる。
【0037】(実施例2)図6は本発明の実施例2のダ
ンパー装置を示す部分断面図である。
【0038】本実施例2において、実施例1と異なる点
は、ケーシング1内に弾性部材4と剛体6とからなる二
組の制御手段6を、可動体2を間に挟んで略対称的に配
置した構成である。
【0039】すなわち、実施例1では弾性部材4と剛体
6とからなる制御手段6は一組だけで、可動体2に加わ
る一方向の負荷に対してだけ可動体2の動作抵抗および
動作速度を制御するダンパー装置であったのに対し、本
実施例2のダンパー装置は、可動体2を間に挟んで略対
称的に配置した二組の制御手段6により、可動体2に加
わる双方向の負荷いずれに対しても、可動体2の動作抵
抗および動作速度を制御する構成である。
【0040】なお、実施例1と同一符号のものは同様の
構造を有し、説明は省略する。次に動作、作用を説明す
ると、連係部材3である軸体をケーシング1に押し込む
力(図6においては左方向の負荷)が加わると、その負
荷は連係部材3を介してそのまま可動体2に加わり、可
動体2は左方向に移動し始める。この可動体の移動に伴
なって、各弾性部材4および剛体5も左方向に移動し始
める。このとき可動体2の左側の弾性部材4の左側にあ
る粘性流体15には圧縮力が作用するため、その粘性流
体15の流体圧が高まり、その流体圧は左側の剛体5の
表面および弾性部材4の左側表面に力を及ぼす。
【0041】したがって、弾性部材4の左側にある粘性
流体15は、左側の剛体5を弾性部材4に押し付ける力
として作用しながら、粘性流体15の一部は実施例1と
同様に剛体5に形成した溝8、10でなる通路7および
貫通孔11さらに円環溝12、貫通孔13、14を経て
可動体2の右側に移動するように流れる。この流体15
の移動量に応じて可動体2がケーシング1内を移動し、
可動体2の移動量だけ連係部材3が移動する。
【0042】つまり、可動体2の移動速度は、流体15
の移動速度に比例する。流体15の移動速度は、左側の
弾性部材4と剛体5との間に形成された溝8、10から
なる通路7の面積に左右される。可動体2の左側にある
通路7の面積は、可動体2の左側の弾性部材4の左側に
ある流体圧が高いほど小さくなり、可動体2の左側の弾
性部材4の左側にある流体圧が低いほど大きくなる。し
たがって、実施例1で説明したのと同じ作用原理で、可
動体2に加わる左方向の負荷が小さくなれば左向きの動
作抵抗は減少し、可動体2に加わる左方向の負荷が大き
ければ左向きの動作抵抗は増大するように作用し、可動
体2の位置に関わらず、負荷の変動に応じて可動体2の
動作抵抗が自動的にコントロールされ、可動体2の動作
速度を一定の安全な速度以下に安定して保つことができ
る。
【0043】また、連係部材3である軸体をケーシング
1に引き出す方向の力(図6においては右方向の負荷)
が加わると、その負荷は連係部材3を介してそのまま可
動体2に加わり、可動体2は右方向に移動し始める。こ
の可動体2の移動に伴なって、各弾性部材4および剛体
5も右方向に移動し始める。このとき可動体2の右側の
弾性部材4の右側にある粘性流体15には圧縮力が作用
するため、その粘性流体15の流体圧が高まり、その流
体圧は右側の剛体5の表面および弾性部材4の右側表面
に力を及ぼす。
【0044】したがって、弾性部材4の右側にある粘性
流体15は、右側の剛体5を弾性部材4に押し付ける力
として作用しながら、粘性流体15の一部は実施例1と
同様に剛体5に形成した溝8、10でなる通路7および
貫通孔11さらに円環溝12、貫通孔13、14を経て
可動体2の左側に移動するように流れる。この流体15
の移動量に応じて可動体2がケーシング1内を移動し、
可動体2の移動量だけ連係部材3が移動する。
【0045】つまり、可動体2の移動速度は、流体15
の移動速度に比例する。流体15の移動速度は、右側の
弾性部材4と剛体5との間に形成された溝8、10から
なる通路7の面積に左右される。可動体2の右側にある
通路7の面積は、可動体2の右側の弾性部材4の右側に
ある流体圧が高いほど小さくなり、可動体2の右側の弾
性部材4の右側にある流体圧が低いほど大きくなる。し
たがって、実施例1で説明したのと同じ作用原理で、可
動体2に加わる右方向の負荷が小さくなれば右向きの動
作抵抗は減少し、可動体2に加わる右方向の負荷が大き
ければ右向きの動作抵抗は増大するように作用する。こ
のように可動体2の位置に関わらず、左右双方向いずれ
の負荷の変動に対しても、可動体2の動作抵抗が自動的
にコントロールされ、左右いずれの方向も可動体2の動
作速度は、安全な速度以下に安定して保つことができ
る。このときの負荷に対する動作速度の特性は、実施例
1と同様に図4のグラフの中で、c、d、eで示した曲
線の特性のような、右上がり傾向にも水平にも右下がり
傾向にもすることができる。
【0046】すなわち、方向が双方向という違いだけ
で、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0047】次に、本実施例のダンパー装置を収納部支
持装置に組み付けて使用した場合について説明する。
【0048】この収納部支持装置はたとえば図7の
(a)、(b)、(c)で示したように、上下に配列さ
れた第1、第2の各収納部21、22を備え、これらは
支持部材23で回動自在に支持連結され、第1の収納部
21の後部両側に取り付けられたコロ25、26とそれ
らコロ25、26の動作経路を案内するキャビネット2
7のガイダー28とにより、第1の収納部21の昇降経
路を規制するようにしてあり、第2の収納部22を回動
支点24を中心に手前側上向きに回動させると、支持部
材23の回転支点24が手前側へ摺動する支持部29a
上を水平移動しながら、第2の収納部22が上方向に上
昇し、第1の収納部21が下方位置に移動して上下位置
が入れ換えられる。またこの状態で第2の収納部22を
手前側下向きに回動させると先程と逆の動きをしながら
第2の収納部22が下方位置に移動し、第1の収納部2
1が上方位置に移動して上下位置が入れ換えられる。な
お、30は支持部材23が回転支点24を中心に回動し
た際に第2の収納部22を水平姿勢に保つ水平保持機構
で、タイミングベルトおよびタイミングプーリで構成し
ている。また、第2の収納部22にはハンドル32、3
2を設けてあり、キャビネット27と支持部材23との
間に実施例2のダンパー装置33を取り付けた構成であ
る。
【0049】上記の構成において、図7(a)の状態で
ハンドル32を手前に引き上げると、支持部材23が回
動しながら図7(b)のように支持部29に案内されて
手前側へ移動する摺動支持部29aに沿って手前に出て
くるとともに、第2の収納部22も水平保持機構30に
より水平姿勢を保ったまま手前に出てくる。このとき、
第1の収納部21はキャビネット27のガイダー28に
沿って下降し、ダンパー装置33の連係部材である軸体
3が押し込まれる。さらにハンドル32を引き上げる
と、支持部材23がさらに回動し図7(c)の状態にな
る。このとき、第2の収納部22が回動しながら上昇す
るのと同時に、第1の収納部21はキャビネット27の
ガイダー28に沿って下降し、ダンパー装置33の連係
部材である軸体3が引き出される。
【0050】このように、図7(a)から図7(c)に
至る一連の動作において、本実施例のダンパー装置33
は、連係部材3が押し込まれたり引き出されたりし、ケ
ーシング1内で可動体2が往復するが、本実施例のダン
パー装置33は可動体2の位置に関わらず、可動体2に
対して双方向いずれの負荷の変動にも、可動体2の動作
抵抗が自動的にコントロールされ、双方向いずれの方向
にも可動体2の動作速度は、安全な速度以下でかつ使い
勝手のよい速度に安定して保つ機能を備えているので、
その速度範囲内で安全に操作することができる。
【0051】たとえば仮に、第1の収納部21に収納物
が満載の状態でかつ第2の収納部22には収納物が入っ
てない空の状態の場合に、ダンパー装置33が従来のダ
ンパーであったり、ダンパーを装着していなかったりす
ると、第1の収納部21が急速に加速度的に降下すると
ともに第2の収納部22も急速に加速度的に回動しては
ね上がる恐れがある。そこで、本実施例のダンパー装置
33を装着することによって、このような第1、第2の
収納部21、22の荷重がアンバランスな場合も危険を
感じるような速度になることはなく、所定の速度範囲で
安全かつ便利に第1、第2の収納部21、22の入れ換
え操作を実現することができる。
【0052】また逆に、図7(c)から図7(b)を経
て図7(a)に至る一連の動作も、上記とは逆方向の操
作をすることで前記同様に第1、第2の収納部21、2
2の入れ換え操作を安全かつ便利にすることができる。
【0053】なお、ダンパー装置33を装着する場所は
図7の例に限定されるものではなく、たとえば、第1の
収納部21とキャビネット27との間に装着しても同様
の効果を得ることができる。また、片方向のダンパーで
ある実施例1のダンパー装置20でも、二個を逆向きに
組み合わせて使用することにより、上記説明した双方向
のダンパーである実施例2のダンパー装置33と同じよ
うな作用、効果を得ることができる。
【0054】(実施例3)図8は本発明の実施例3のダ
ンパー装置を示す部分断面図である。
【0055】本実施例3において、実施例1と異なる点
は、実施例1の制御手段6が弾性部材4と剛体5で構成
していたのに対し、本実施例3の制御手段34は弾性部
材4と弾性部材35で構成した点である。その点以外の
構成は、実施例1と同様なので同一符号を記し説明は省
略する。
【0056】次に動作、作用を説明すると、連係部材3
である軸体をケーシング1に押し込む力(図8において
は左方向の負荷)が加わると、その負荷は連係部材3を
介してそのまま可動体2に加わり、可動体2は左方向に
移動し始める。この可動体2の移動に伴なって、弾性部
材4および弾性部材35も左方向に移動し始める。この
とき弾性部材4の左側にある粘性流体15には圧縮力が
作用するため、その粘性流体15の流体圧が高まり、そ
の流体圧は弾性部材35の表面に力を及ぼす。
【0057】したがって、弾性部材4の左側にある粘性
流体15は、弾性部材35を弾性部材4に押し付ける力
として作用しながら、粘性流体15の一部は実施例1と
同様に弾性部材35に形成した溝8、10でなる通路7
および貫通孔13、14を経て可動体2の右側に移動す
るように流れる。この流体15の移動量に応じて可動体
2がケーシング1内を移動し、可動体2の移動量だけ連
係部材3が移動する。
【0058】つまり、可動体2の移動速度は、流体15
の移動速度に比例する。流体15の移動速度は、弾性部
材4と弾性部材35との間に形成された溝8、10から
なる通路7の面積に左右される。可動体2の左側にある
通路7の面積は、弾性部材4の左側にある流体圧が高い
ほど小さくなり、弾性部材4の左側にある流体圧が低い
ほど大きくなる。したがって、実施例1で説明したのと
同じ作用原理で、可動体2に加わる左方向の負荷が小さ
くなれば左向きの動作抵抗は減少し、可動体2に加わる
左方向の負荷が大きければ左向きの動作抵抗は増大する
ように作用し、可動体2の位置に関わらず、負荷の変動
に応じて可動体2の動作抵抗が自動的にコントロールさ
れ、可動体2の動作速度を一定の安全な速度以下に安定
して保つことができる。
【0059】なお、弾性部材4と弾性部材35は一体化
して一つの部品として成型することも可能で、部品点数
および組み立て工数を削減することができる。ただし、
弾性部材4と弾性部材35を一体成型した場合は、8お
よび10は溝ではなく孔であり、制御手段34は通路7
を有する弾性部材という構成となる。
【0060】また、この実施例3のダンパー装置を機器
に組み付けて使用した場合も、実施例1や実施例2と同
じような作用、効果を得ることができる。
【0061】(実施例4)図9は本発明の実施例4のダ
ンパー装置を示す部分断面図である。
【0062】本実施例3において、前記実施例1、実施
例2、実施例3などと異なる点は、前記実施例はいずれ
も可動体2が軸線方向に動く構成であったのに対し、本
実施例4の可動体2は周方向に回転する構成とした点で
ある。図9のダンパー装置の構成は、実施例2で説明し
た図6の可動体2が軸線方向に動く構成を可動体2が周
方向に回転する構成にし、かつ連係部材3が、軸体では
なくケーシング1内の可動体2とケーシング1外の回転
体3とにそれぞれ磁石36、37を備えて磁気的に連結
した構成にしたものである。なお、ケーシング1は直管
ではなく曲管である。これら以外の構成は、実施例2と
同様なので同一符号を記し説明は省略する。
【0063】上記した構成なので、動作作用としては磁
石連結した連係部材3を介して可動体2に回転方向の負
荷が加わることと、可動体2が周方向に動くこと以外は
実施例2と同じである。ただし、実施例2の構成では連
係部材3が軸体でかつケーシング1を貫通していたた
め、ケーシング1内のオイル等の流体がケーシング1の
外に漏れないように軸体3とケーシング1との間に可動
シールを設けなければならなかったが、本実施例の連係
部材3のように磁気的な連係部材にすることによって、
ケーシング1内の流体は固定シールでシールでき、流体
漏れやダスト侵入などの心配をほとんどしなくてもよ
い。しかも実施例1、実施例2、実施例3などのよう
な、連係部材3である軸体がケーシング1内に出入りす
る固体容積の増減をカバーする手段を簡単にできる。つ
まり、ケーシング1内を非圧縮流体で満たしていると、
軸体のような固体容積が侵入しようにも侵入できないの
で、容積増減分を吸収できる手段をケーシング1内に備
えなければならなかったのが、温度変化による膨張収縮
分だけ吸収できればよいことになる。
【0064】これら上記した効果は、本実施例の連係部
材3のような磁気的な連結により、実施例1、実施例
2、実施例3のいずれでも同じような効果を得ることが
できる。
【0065】また本実施例のダンパー装置は、周方向に
回転する可動体2の速度を制御できることから、図5、
図7や図11のような回転する速度をコントロールした
い場合に、ダンパーの速度制御特性をそのまま機器装置
可動部の速度制御特性に反映することができ好都合であ
る。なお、図9は双方向に速度制御機能を有する構成で
示したが、実施例1、実施例3の図2、図8のような片
方向に速度制御する周方向回転型のダンパー装置にする
ことは簡単であり、実施例1、実施例2、実施例3の作
用効果と同じような効果を得ることができる。
【0066】なお、前記各実施例においてケーシングは
金属にしたが、樹脂にすることもでき、また弾性部材は
ゴムにしたが弾性を有する形状や材質であれば樹脂や金
属にすることもできるものである。また、流体もオイル
としたが、水性の流体、グリス、粉体混合物等にするこ
とも可能である。
【0067】また、ダンパー装置を組み付けて使用する
装置の例としては、図5、図7、図11のような収納関
連であったが、これらに限られるものではなく、事務機
器や家庭用機器などでもよく、使用価値が高いものであ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るダンパー装置は、ケーシング内に配置した可動体
の動作速度を略一定に制御する制御手段を有しているの
で、可動体の動作位置に関わらず、前記可動体の動作速
度を略一定に制御することができるという効果がある。
【0069】また、請求項2に係るダンパー装置は、ケ
ーシング内の粘性流体と、前記ケーシング内に可動自在
に支持された可動体と、前記可動体と連結し前記ケーシ
ングの一部を貫通し前記ケーシングの外側に露出させた
連係部材と、前記可動体の動作に伴って前記粘性流体が
通過する通路の通過面積を前記可動体に加わる負荷に応
じて可変する制御手段とを有し、また、請求項3に係る
ダンパー装置は、ケーシング内の粘性流体と、前記ケー
シング内に可動自在に支持された可動体と、前記可動体
と連係して動作する前記ケーシング外側の連係部材と、
前記可動体の動作に伴って前記粘性流体が通過する通路
の通過面積を前記可動体の負荷に応じて可変する制御手
段とを有し、いずれも制御手段が、前記連係部材を介し
て前記可動体に加わる負荷に応じて粘性流体の通過面積
を可変し、前記可動体の動作位置に関わらず、前記連係
部材に加わる負荷に応じて前記可動体の動作速度を制御
することができるという効果がある。
【0070】また、請求項4に係るダンパー装置は、可
動体が軸線方向に動く構成を有しているので、軸線方向
に動く可動体に加わる負荷に応じて同可動体の動作抵抗
を制御し、軸線方向の動作速度を制御することができ
る。
【0071】また、請求項5に係るダンパー装置は、可
動体が周方向に回転する構成を有しているので、周方向
に回転する可動体に加わる負荷に応じて同可動体の動作
抵抗を制御し、周方向の回転動作速度を制御することが
できる。
【0072】また、請求項6に係るダンパー装置は、可
動体に加わる負荷が変動しても可動体がほぼ一定の速度
で動作する制御手段を有しているので、可動体に加わる
負荷に関わらず同可動体がほぼ一定の速度で動作するよ
うに制御し、動作位置や外的要因で負荷が変動するよう
な場合もほぼ一定の速度で動作することができるという
効果がある。
【0073】また、請求項7に係るダンパー装置は、可
動体に加わる負荷の度合いに応じて任意の速度で動作す
る制御手段を有しているので、可動体に加わる負荷の度
合いに応じて同可動体を任意の速度で動作するように制
御し、人力等による負荷の掛け具合と対応して都合のよ
い速度で動作することができるという効果がある。
【0074】また、請求項8に係るダンパー装置は、弾
性部材と剛体とからなって、可動体に加わる負荷に応じ
て前記弾性部材と前記剛体との間に形成される通路の面
積を可変する制御手段を有しているので、可動体に加わ
る負荷に応じて弾性部材が変形し、同弾性部材と剛体と
の間に形成される通路の面積を可変するため、電気的ア
クチュエータや電気的制御などが不要かつ簡単な構成
で、可動体に加わる負荷に応じて前記可動体の動作抵抗
および動作速度を制御することができる。
【0075】また、請求項9に係るダンパー装置は、通
路を有する弾性部材で構成し、可動体に加わる負荷に応
じて前記通路面積を可変する制御手段を有しているの
で、可動体に加わる負荷に応じて弾性部材が変形し、同
弾性部材に有する通路の面積を可変するため、電気的ア
クチュエータや電気的制御などが不要かつ簡単な構成
で、可動体に加わる負荷に応じて前記可動体の動作抵抗
および動作速度を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるダンパー装置の部分
断面図
【図2】同ダンパー装置の要部拡大断面図
【図3】同ダンパー装置の要部拡大断面図
【図4】同ダンパー装置の特性図
【図5】同ダンパー装置の使用例を示す装置の側面図
【図6】本発明の実施例2におけるダンパー装置の要部
断面図
【図7】同ダンパー装置の使用例を示す装置の側面断面
図 (a)第1、第2の収納部がキャビネットに収まった状
態を示す図 (b)第1、第2の収納部の入れ換え動作途中の状態を
示す図 (c)第1、第2の収納部が(a)とは逆に収まった状
態を示す図
【図8】本発明の実施例3におけるダンパー装置の要部
断面図
【図9】本発明の実施例4におけるダンパー装置の部分
断面図
【図10】(a)従来のダンパー装置で回転軸に垂直な
平面で切断した断面図 (b)従来のダンパー装置で回転軸に沿った平面で切断
した断面図
【図11】他のダンパー装置の使用例を示す装置の側面
【符号の説明】
1 ケーシング 2 可動体 3 連係部材 4 弾性部材 5 剛体 6 制御手段 7 通路 15 粘性流体 20 ダンパー装置 34 制御手段 35 弾性部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、前記ケーシング内に配置し
    た可動体と、前記可動体の動作速度を略一定に制御する
    制御手段とを備えたダンパー装置。
  2. 【請求項2】ケーシングと、前記ケーシング内の粘性流
    体と、前記ケーシング内に可動自在に支持された可動体
    と、前記可動体と連結し前記ケーシングの一部を貫通し
    前記ケーシングの外側に露出させた連係部材と、前記可
    動体の動作に伴って前記粘性流体が通過する通路の通過
    面積を前記可動体に加わる負荷に応じて可変する制御手
    段とからなるダンパー装置。
  3. 【請求項3】ケーシングと、前記ケーシング内の粘性流
    体と、前記ケーシング内に可動自在に支持された可動体
    と、前記可動体と連係して動作する前記ケーシング外側
    の連係部材と、前記可動体の動作に伴って前記粘性流体
    が通過する通路の通過面積を前記可動体に加わる負荷に
    応じて可変する制御手段とからなるダンパー装置。
  4. 【請求項4】可動体は、軸線方向に動く構成とした請求
    項1ないし4のいずれか1項記載のダンパー装置。
  5. 【請求項5】可動体は、周方向に回転する構成とした請
    求項1ないし4のいずれか1項記載のダンパー装置。
  6. 【請求項6】制御手段は、可動体に加わる負荷が変動し
    ても可動体がほぼ一定の速度で動作する構成とした請求
    項2ないし5のいずれか1項記載のダンパー装置。
  7. 【請求項7】制御手段は、可動体に加わる負荷の度合い
    に応じて任意の速度で可動体が動作する構成とした請求
    項2ないし5のいずれか1項記載のダンパー装置。
  8. 【請求項8】制御手段は、弾性部材と剛体とからなっ
    て、可動体に加わる負荷に応じて前記弾性部材と前記剛
    体との間に形成される通路の面積を可変する構成とした
    請求項2ないし8のいずれか1項記載のダンパー装置。
  9. 【請求項9】制御手段は、通路を有する弾性部材で構成
    し、可動体に加わる負荷に応じて前記通路面積を可変す
    る構成とした請求項2ないし7のいずれか1項記載のダ
    ンパー装置。
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Cited By (4)

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