JP2008039085A - 回転ダンパ−装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単であるにもかかわらず、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを変えることができるようにした点である。
【解決手段】 内部に粘性を有する作動液体Qを封入したケース10と、このケース10内に相対回転可能に設けた回転体20と、この回転体20の外周部に設けられ前記回転体20の回転方向に対応して前記ケース10との間で作動液体Qの粘性抵抗により前記回転体20の回転方向とは逆方向に移動し前記ケース10との間の隙間Kを調整する可動体30とから構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇降可能な収納棚等に利用される回転ダンパ−装置に関する。
回転時にダンパー発生トルクを得ることができる回転ダンパ−装置として、特許文献1〜3などに記載のものが有る。特許文献1に記載のものは、一方向の回転に対しては殆どトルクが発生せず、逆方向の回転時にのみ大きなトルクが発生するように作用する。すなわち、一方向回転時と、逆方向回転時にそれぞれ大きさの異なるトルクを得ることはできない。また、特許文献2及び3に記載のものは、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを変えることは可能であるが、回転軸とベーンの一方に、回転軸が制動力発揮方向へ回転する際に閉鎖され、逆方向へ回転する際に粘性液体が通過する環流溝を設ける必要がある等構造が複雑であった。
さらに、特許文献3に記載のものは、両方向係止クラッチを設けなければならなず、やはり構造の複雑化を避けることは困難であった。
特許2581655号公報 特開2000−120748号公報 特開平6−74277号公報
解決しようとする問題点は、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、極めて簡単な構成の回転ダンパ−装置で実現することは困難であるという点である。
本発明は、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、簡単な構成で、しかも、同一構造の回転ダンパ−装置で実現するため、内部に粘性を有する作動液体を封入したケースと、このケース内に相対回転可能に設けた回転体と、この回転体の外周部に設けられ前記回転体の回転方向に対応して前記ケースとの間で作動液体の粘性抵抗により前記回転体の回転方向とは逆方向に移動し前記ケースとの間の隙間を調整する可動体とを備えたことを特徴とする回転ダンパ−装置。
本発明の回転ダンパ−装置は、内部に粘性を有する作動液体を封入したケースと、このケース内に相対回転可能に設けた回転体と、この回転体の外周部に設けられ前記回転体の回転方向に対応して前記ケースとの間で作動液体の粘性抵抗により前記回転体の回転方向とは逆方向に移動し前記ケースとの間の隙間を調整する可動体とから構成したから、同一構造の回転ダンパ−装置であるにもかかわらず、可動体を備えた回転体の回転方向を変えるだけで、発生トルクを変更することができる。つまり、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、簡単な構成で、しかも、同一構造の回転ダンパ−装置で実現することができる。
さらに、構成部品点数を大幅に削減することができ、組立性を向上することができる。
従って、装置全体をコンパクト化、高トルク化が容易であると共に、大幅にコストダウンすることができる。
図1及び図2は本発明の実施例1からなる回転ダンパ−装置を示しており、図1は回転体を反時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図、図2は同上回転体を時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図である。
本発明の実施例1からなる回転ダンパ−装置E1は、ケース10と、このケース10内に相対回転可能に設けた回転体20と、この回転体20の外周面に配置された可動体30から構成されている。
前記ケース10は円筒状に形成され、内部にシリコンオイル等粘性を有する作動液体Qが封入されており、このケース10内に相対回転可能に設けられた回転体20の外周部に、前記可動体30が同一の間隔をおいて例えば4ケ所に配置されている。
可動体30は、回転体20の回転方向に対応して前記ケース10の内周面10aとの間で作動液体Qの粘性抵抗により前記回転体20の回転方向とは逆方向に移動し、前記ケース10の内周面10aとの間の隙間Kを調整可能に構成されている。
すなわち、回転体20の外周部に同一の間隔をおいて周方向に凹溝22が形成されており、この凹溝22内に前記可動体30が周方向に移動可能に挿入されている。そして、前記凹溝22の底面に形成された可動体ガイド面22sは、回転体20の回転中心20cから距離22m離間した位置22cを中心とし、曲率半径22rで描いた曲面で形成されている。さらに、この凹溝22の周方向両側には可動体30の過度の摺動を制限するストッパ部23cw及び23ccwが設けられている。
また、可動体30の回転体20側に形成されている摺動面31は、上述した回転体20の可動体ガイド面22sと略同一の曲率半径31rで描いた曲面で形成されており、可動体30のケース10側に形成されている摺動面32は、ケース10の内周面10aと略同一の曲率半径で描いた曲面で形成されている。
この実施例において前記回転体20及び可動体30は、硬質の合成樹脂により構成されており、回転体20は中心部に設けられた金属製の回転軸21と一体的に形成され、可動体30は回転体20の周囲に同一の間隔で4個設けられ、同一方向を指向している。
前記回転体20が図1に示すように、被緩衝物からの入力で反時計方向CCWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に反時計方向CCWに移動する。ところが、各可動体30は、作動液体Qの粘性抵抗と可動体30が停止位置に止まろうとするため、回転体20の回転方向とは反対の時計方向CWに相対的に移動し、各可動体30は時計方向側ストッパ部23cwに当接して停止する。この時、図1に示されているように、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、前記隙間Kが小さくなり、この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が増大してダンパーの発生トルクが増加し、大きな制動効果を得ることができる。
また、前記回転体20が図2に示すように、被緩衝物からの入力で時計方向CWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に時計方向CWに移動する。ところが、各可動体30は、粘性を有する作動液体Qのワイセンベルク効果、つまり、作動液体Qが回転すると作動液体Qが回転体20に巻き付こうとする力によって、回転体20の回転方向とは反対の反時計方向CCWに移動し、各可動体30は反時計方向側ストッパ部23ccwに当接して停止する。この時、図2に示されているように、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aから離間し、前記隙間Kが広がって大きくなり、この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が減少してダンパーの発生トルクが減少し、上述した反時計方向CCWに回転した場合と比較して小さな制動効果を得ることができる。
このように可動体30を備えた回転体20の回転方向を変えるだけで、発生トルクを変更することができる。つまり、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、極めて簡単な構成で、しかも、同一構造の回転ダンパ−装置で実現することができる。
また、可動体30のケース10側の摺動面32と、前記ケース10の内周面10aとの間の隙間Kを大きく設定することができるので、負荷トルクが小さい場合、回転ダンパ−装置の作動液体Qの粘性抵抗による発生トルクを従来のものと比較して小さくすることができる。さらに、負荷トルクの増大に対応して隙間Kを小さくして、ダンパーの発生トルクを大きくできる。
さらに、構成部品点数を大幅に削減することができ、組立性を向上することができる。
従って、装置全体をコンパクト化、高トルク化が容易であると共に、大幅にコストダウンすることができる。
図3及び図4は本発明の実施例2からなる回転ダンパ−装置を示しており、図3は回転体を反時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図、図2は同上回転体を時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図である。
本発明の実施例2からなる回転ダンパ−装置E2は、前述した実施例1からなる回転ダンパ−装置E1と、構造及び奏する効果が類似しているから詳細な説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
実施例2からなる回転ダンパ−装置E2が、構造上実施例1の回転ダンパ−装置E1と異なるのは、図3から明らかなように、可動体30と回転体20とを連結部材40で相互に回転可能に連結した点である。
すなわち、連結部材40の回転体20側端部41は、前記凹溝22の可動体ガイド面22sを形成する曲率半径22rの中心位置22cに回動可能に取り付けられ、連結部材40の可動体30側端部42は、可動体30の略中央部に回動可能に取り付けられており、可動体30は上述した実施例1と同様に、一方のストッパ部23cwと他方のストッパ部23ccwとの間を、回転体20の回転方向に対応して移動し、隙間Kを変化させることができる一方、この連結部材40の長さを調節することで、隙間Kを調節することができ、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗による発生トルクを調節することができる。従って、連結部材40の長さを調節することで、所望の制動効果を得ることができる。
図5及び図6は本発明の実施例3からなる回転ダンパ−装置を示しており、図5は回転体を時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図、図6は同上回転体を反時計方向に回転した状態を示す要部断面説明図である。
本発明の実施例3からなる回転ダンパ−装置E3は、前述した実施例1からなる回転ダンパ−装置E1と、構造及び奏する効果が類似しているから詳細な説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
実施例3からなる回転ダンパ−装置E3が、構造上実施例1の回転ダンパ−装置E1と異なるのは、図から明らかなように、回転体20に可動体30を移動可能に係合した点である。
すなわち、回転体20の外周部に形成された前記凹溝22の周方向両側に、ガイド部を構成する時計方向側ガイド凹部24cwと反時計方向側ガイド凹部24ccwを設ける一方、前記可動体30の前記摺動面31の周方向両側に、前記ガイド凹部24cw及びガイド凹部24ccwに移動可能に挿入される時計方向側ガイド凸部33cwと反時計方向側ガイド凸部33ccwを設け、これらを相互に移動可能に挿入し、さらに、この実施例3において時計方向側ガイド凹部24cwと時計方向側ガイド凸部33cwとの間に、可動体30を常時、回転体20の回転方向とは逆方向に移動するよう弾性部材50が挿入してある。
従って、前記回転体20が図5に示すように、被緩衝物からの入力で時計方向CWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に時計方向CWに移動する。ところが、各可動体30は上述したように、弾性部材50により常時、回転体20の回転方向とは反対の反時計方向CCWに移動しているので、各可動体30は反時計方向側ストッパ部23ccwに当接しており、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、前記隙間Kが小さくなっている。この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が増大してダンパーの発生トルクが増加し、大きな制動効果を得ることができる。
また、前記回転体20が図6に示すように、被緩衝物からの入力で反時計方向CCWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に反時計方向CCWに移動する。ところが、各可動体30は、粘性を有する作動液体Qのワイセンベルク効果、つまり、作動液体Qが回転すると作動液体Qが回転体20に巻き付こうとする力によって、回転体20の回転方向とは反対の時計方向CWに移動し、各可動体30は時計方向側ストッパ部23cwに当接して停止する。この時、図6に示されているように、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aから離間し、前記隙間Kが広がって大きくなり、この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が減少してダンパーの発生トルクが減少し、上述した時計方向CWに回転した場合と比較して小さな制動効果を得ることができる。
このようにこの実施例3の場合、各可動体30は、弾性部材50により強制的に常時、回転体20の回転方向とは反対の反時計方向CCWに移動しているので、各可動体30は反時計方向側ストッパ部23ccwに当接しており、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、前記隙間Kを強制的に小さくすることができる。従って、より確実に制動効果を得ることができる。
なお、前記弾性部材50は、図示したコイルスプリングに限定されず、例えば板バネやゴムなど反撥力を有する部材なら用いることができる。
勿論この実施例3の場合も、同一構造の回転ダンパ−装置であるにもかかわらず、可動体30を備えた回転体20の回転方向を変えるだけで、発生トルクを変更することができる。つまり、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、極めて簡単な構成で、しかも、同一構造の回転ダンパ−装置で実現することができる。
さらに、前述したように、回転体20の外周部に形成された前記凹溝22の周方向両側に、ガイド部を構成する時計方向側ガイド凹部24cwと反時計方向側ガイド凹部24ccwを設ける一方、前記可動体30の前記摺動面31の周方向両側に、前記ガイド凹部24cw及びガイド凹部24ccwに移動可能に挿入される時計方向側ガイド凸部33cwと反時計方向側ガイド凸部33ccwを設け、これらを相互に移動可能に挿入することにより、ガタ付きを抑制することができる。
また、可動体30のケース10側の摺動面32と、前記ケース10の内周面10aとの間の隙間Kを大きく設定することができるので、負荷トルクが小さい場合、回転ダンパ−装置の作動液体Qの粘性抵抗による発生トルクを従来のものと比較して小さくすることができる。さらに、負荷トルクの増大に対応して隙間Kを小さくして、ダンパーの発生トルクを大きくできる。
従って、装置全体のコンパクト化、高トルク化が容易であると共に、構造の大幅な簡素化によりコストダウンすることができる。
図7は本発明の実施例4からなる回転ダンパ−装置を示しており、回転体を反時計方向に回転した状態を示す断面説明図である。
本発明の実施例4からなる回転ダンパ−装置E4は、前述した実施例1からなる回転ダンパ−装置E1と、構造及び奏する効果が類似しているから詳細な説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
実施例4からなる回転ダンパ−装置E4が、構造上実施例1の回転ダンパ−装置E1と異なるのは、図から明らかなように、回転体20の外周部に、前記可動体30が同一の間隔をおいて3ケ所に配置されており、さらに、可動体30を常時、回転体20の回転方向とは逆方向に移動するよう弾性部材50としての板バネ50が、各可動体30の回転体回転方向側と、反時計方向側ストッパ部23ccwとの間に挿入されている点である。
従って、前記回転体20が図7に示すように、被緩衝物からの入力で反時計方向CCWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に反時計方向CCWに移動する。ところが、各可動体30は上述したように、板バネ50により常時、回転体20の回転方向とは反対の時計方向CWに附勢され移動しているので、各可動体30は時計方向側ストッパ部23cwに当接しており、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、前記隙間Kが小さくなっている。この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が増大してダンパーの発生トルクが増加し、大きな制動効果を得ることができる。
また、前記回転体20が逆に、被緩衝物からの入力で時計方向CWに回転すると、封入されている作動液体Qもこの回転体20と共に時計方向CWに移動する。ところが、各可動体30は、粘性を有する作動液体Qのワイセンベルク効果、つまり、作動液体Qが回転すると作動液体Qが回転体20に巻き付こうとする力によって、板バネ50を圧縮し、回転体20の回転方向とは反対の反時計方向CCWに移動し、各可動体30は反時計方向側ストッパ部23ccwに近接して停止する。
この時、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aから離間し、前記隙間Kが広がって大きくなり、この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が減少してダンパーの発生トルクが減少し、上述した反時計方向CCWに回転した場合と比較して小さな制動効果を得ることができる。
このようにこの実施例4の場合、各可動体30は、板バネ50により強制的に常時、回転体20の回転方向とは反対の時計方向CWに移動しているので、各可動体30は時計方向側ストッパ部23cwに当接しており、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、前記隙間Kを強制的に小さくすることができる。従って、より確実に制動効果を得ることができる。
なお、前記弾性部材50は、図示した板バネに限定されず、例えばコイルスプリングやゴムなど反撥力を有する部材なら用いることができる。また、前記回転体20の外周部に同一の間隔をおいて前記凹溝22を形成する周方向隔壁27の外周側の面27aは、各凹溝22内に挿入された各可動体30の移動方向CWへ傾斜設定されている。従って、図示したように、各周方向隔壁27の外周側の面27aと各可動体30のストッパ部23ccw側面30aとの間に、それぞれ大きな空間を形成することができ作動液体Qをより多量に収容することができる。
勿論この実施例4の場合も、同一構造の回転ダンパ−装置であるにもかかわらず、可動体30を備えた回転体20の回転方向を変えるだけで、発生トルクを変更することができる。つまり、一方向回転時に得られるトルクと、逆方向回転時に得られるトルクの大きさを、極めて簡単な構成で、しかも、同一構造の回転ダンパ−装置で実現することができる。
また、可動体30のケース10側の摺動面32と、前記ケース10の内周面10aとの間の隙間Kを大きく設定することができるので、負荷トルクが小さい場合、回転ダンパ−装置の作動液体Qの粘性抵抗による発生トルクを従来のものと比較して小さくすることができる。さらに、負荷トルクの増大に対応して隙間Kを小さくして、ダンパーの発生トルクを大きくできる。
従って、装置全体のコンパクト化、高トルク化が容易であると共に、構造の大幅な簡素化によりコストダウンすることができる。
(用途例)
システムキッチンSに回転ダンパ−装置E1を装着した場合を例として説明する。図8及び図9はシステムキッチンを示す斜視説明図で、図8は食器収納棚Tを取り出す過程を示し、図9は食器収納棚Tの取り出しが完了した状態を示している。
食器収納棚Tを図8に示す状態まで取り出して来ると、この食器収納棚Tには、回転ダンパ−装置E1の中心Eoから水平距離h(トルクアーム)のところにある食器収納棚Tの重心Gにmgの力が作用して負荷トルクmghが作用する。例えばここで食器収納棚Tから手を放すと食器収納棚Tは負荷トルクmghによって急速に下降しようとする。すでにこの時、図1に示されているように、可動体30のケース10側の摺動面32は、ケース10の内周面10aに接近し、隙間Kが狭くなっており、この状態で回転体20が回転を続行すると、ケース10の内周面10aと、可動体30の摺動面32との間の粘性抵抗が増大してダンパーの発生トルクが増加し、大きな制動効果を得ることができ、食器収納棚Tが急速に下降するのを阻止し、予め設定された速さで下降して行く。
終わりに近づくとトルクアームが短くなるため負荷トルクの値が減少し、発生トルクが小さくなり回転体20の角速度が小さくなって、外側面32aと前記ケース10の内周面10aとの間に働く粘性抵抗も減少し、食器収納棚Tは静かに吸い込まれるように所定の位置に停止する。
このように、角速度が大きくなると、負荷トルクの増大に対応した制動効果を得ることができる一方、回転の終端近くではスムーズな動きを得ることができる。
また、上述した食器収納棚Tを元の位置にリターンする場合にも、所定の抵抗を与えることができるので、スムーズなリターン挙動を得ることができ、衝撃や騒音の発生を確実に阻止することができる。
本発明の実施例1からなる回転ダンパ−装置を示す反時計方向回転時の要部断面説明図である。 同上時計方向回転時を示す要部断面説明図である。 本発明の実施例2からなる回転ダンパ−装置を示す反時計方向回転時の要部断面説明図である。 同上時計方向回転時を示す要部断面説明図である。 本発明の実施例3からなる回転ダンパ−装置を示す時計方向回転時の要部断面説明図である。 同上反時計方向回転時を示す要部断面説明図である。 本発明の実施例4からなる回転ダンパ−装置を示す反時計方向回転時の断面説明図である。 本発明の用途例を示し、食器収納棚Tを取り出す過程を示一部を切欠した斜視説明図である。 同上食器収納棚Tの取り出しが完了した状態を示す斜視説明図である。
符号の説明
10 ケース
20 回転体
30 可動体
40 連結部材
50 弾性部材
K 隙間
Q 作動液体

Claims (7)

  1. 内部に粘性を有する作動液体を封入したケースと、
    該ケース内に相対回転可能に設けた回転体と、
    該回転体の外周部に設けられ前記回転体の回転方向に対応して前記ケースとの間で作動液体の粘性抵抗により前記回転体の回転方向とは逆方向に移動し前記ケースとの間の隙間を調整する可動体と、
    を備えたことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  2. 請求項1記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記可動体は、前記回転体を一方向に回転させた場合、可動体の外面が前記ケースの内面に接近し、前記回転体を逆方向に回転させた場合、可動体の外面が前記ケースの内面から離間するよう、前記回転体に周方向移動可能に配置したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  3. 請求項2記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記可動体の移動軌跡の半径方向中心は、前記回転体の回転中心と一致しないように可動体及び回転体の対向面を形成したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  4. 請求項3記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記可動体の移動範囲は、前記回転体の外面に形成した凹溝により規制したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  5. 請求項3記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記可動体は、前記回転体の側面にある移動軌跡の半径方向中心と連結部材により揺動可能に連結したことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  6. 請求項4記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記可動体は、前記回転体の外面に形成した凹溝の周方向端部に形成したガイド部により前記可動体の前記回転体からの離脱を阻止するようにしたことを特徴とする回転ダンパ−装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の回転ダンパ−装置であって、
    前記隙間を縮小化する方向に前記可動体を附勢する弾性部材を設けたことを特徴とする回転ダンパ−装置。
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