JP2002303352A - 回転体を備えたモニュメントの回転数抑制装置 - Google Patents

回転体を備えたモニュメントの回転数抑制装置

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JP2002303352A
JP2002303352A JP2001108385A JP2001108385A JP2002303352A JP 2002303352 A JP2002303352 A JP 2002303352A JP 2001108385 A JP2001108385 A JP 2001108385A JP 2001108385 A JP2001108385 A JP 2001108385A JP 2002303352 A JP2002303352 A JP 2002303352A
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Japan
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rotating body
weight
rotation speed
centrifugal force
suppressing device
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JP2001108385A
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Hiroshi Yamamoto
博志 山本
Akihisa Kawaguchi
彰久 川口
Tomoko Kinashi
智子 木梨
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Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立設固定された支柱3に支持されつつ風力に
て水平回転する回転体9を備えたモニュメント1の回転
数抑制装置11を提供する。特に、強風時等に過大にな
る回転体の回転数を、監視者の指示無しで自身で自動的
に所定回転数に抑えるとともに、弱風時等に過小になる
回転数も自身で自動調整して所定回転数の範囲に維持す
ることができる。 【解決手段】 前記回転体9に付設されて共に回転しつ
つ径方向に移動可能に案内された錘15と、該錘の遠心
力に釣り合う復原力を該錘に付勢する付勢手段17とを
前記回転体の内部に備える。前記回転体の回転数に応じ
て前記錘が、前記遠心力と復原力とが釣り合う位置に移
動することで、回転体の慣性モーメントを変化させて回
転数の変化を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立設固定された支
柱に支持されつつ風力にて水平回転する回転体を備えた
モニュメントの回転数抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】屋外に展示されて風で回転する羽根部を
備えたモニュメントは、そのゆっくりと回転する動きに
よって見る者に安らぎ感を与えて人心を癒す効果があ
る。このようなモニュメントの代表的な構成は、地面に
立設固定された支柱と、これに支持されつつ風力にて水
平回転する羽根部を備えた回転体とからなるものであ
り、前記支柱と回転体との間には、回転時に適宜な回転
抵抗が生じるように予め設定されていて、想定風力にて
所定回転数(rpm:回転/分)でゆっくりと回転する
ようになっている。
【0003】但し、強風時に想定風力以上の風が作用す
ると、前記回転体は高回転数で回転してしまい、危険で
あるとともに見た目も悪い。したがって、このような場
合には、モニュメントの監視者の判断にて、モニュメン
ト付属の強制回転停止機構が作動されて回転を強制停止
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、経費削
減の昨今、上記監視体制の確保は困難であるとともに、
前記強制回転停止機構の設置には、監視人の回転停止指
令をモニュメントに伝達するための電気配線の敷設等を
要し費用がかかる。また、更に言えば、前記強風時にあ
っても回転停止等せずに前記所定回転数で回転しつつ、
弱風時にあっても回転停止することなく前記所定回転数
で回転するのが望ましい。
【0005】本発明は以上のような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的は、風力によって回
転する回転体を備えたモニュメントの回転数抑制装置で
あって、強風時等に過大になる回転体の回転数を、監視
者の指示無しで自身で自動的に所定回転数に抑えるとと
もに、弱風時等に過小になる回転数も自身で自動調整し
て所定回転数に維持することができる回転数抑制装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、立設固定された支柱に支持
されつつ風力にて水平回転する回転体を備えたモニュメ
ントの回転数抑制装置であって、前記回転体に付設され
て共に回転しつつ径方向に移動可能に案内された錘と、
該錘の遠心力に釣り合う復原力を該錘に付勢する付勢手
段とを前記回転体の内部に備え、前記回転体の回転数に
応じて前記錘が、前記遠心力と復原力とが釣り合う位置
に移動することで、回転体の慣性モーメントを変化させ
て回転数の変化を抑制することを特徴とする。
【0007】上記発明によれば、前記モニュメントに想
定風力の風が作用すると、その回転体は所定の回転数
(rpm:回転/分)にて水平回転する。この時、この
回転体に付設された前記錘も、回転体と共に支柱の周り
を回転しているが、当該錘には前記回転数に応じた遠心
力が作用していて、錘はこの遠心力と前記付勢手段によ
る復原力とが釣り合う釣り合い位置まで径方向外方へ移
動している。
【0008】そして、前記風力が想定風力よりも大きく
なる等して、回転体が前記所定回転数よりも高速回転す
ると、これに伴って前記錘の遠心力も大きくなるため、
錘は前記復原力に抗して前記釣り合い位置よりも更に径
方向外方へ移動する。すると、この錘の移動によって回
転体の慣性モーメントは増加するため前記回転数は低下
し、よって当該回転数の上昇が自動的に抑制される。
【0009】一方、風力が想定風力よりも小さくなる等
して、回転体が前記所定回転数よりも低速回転すると、
これに伴って前記錘の遠心力は小さくなるため、錘は前
記復原力によって前記釣り合い位置よりも径方向内方へ
移動する。すると、この錘の移動によって回転体の慣性
モーメントは減少するので前記回転数は上昇し、よって
当該回転数の低下は自動的に抑制される。
【0010】すなわち、回転体の回転数に応じて前記錘
が、遠心力と復原力とが釣り合う位置に移動して、回転
体の慣性モーメントを、前記回転数の変化が小さくなる
方向に常に変化するので、回転体の回転数は、常に自動
的に調整されて概ね所定回転数の範囲に維持される。
【0011】また、前記回転数抑制装置は、回転体内部
に収容されているので、回転数抑制装置が、モニュメン
トの外観デザインを制約することはなく、そのデザイン
選択の自由度に優れる。
【0012】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の
回転数抑制装置において、前記回転体は、前記支柱周り
に等間隔に設けられた複数の羽根部を備え、該羽根部
は、径方向外方に延出形成された内部中空部材であるこ
とを特徴とする。上記発明によれば、前記回転体は、径
方向外方に延出形成された内部中空部材からなるため、
この内部に前記錘および前記付勢手段を納めることによ
って、当該錘の径方向外方へ移動ストロークを長く設定
することができる。よって、慣性モーメントの変化量を
大きくできて、調整可能な回転数の変化幅が拡大され
る。
【0013】請求項3に示す発明は、立設固定された支
柱に支持されつつ風力にて水平回転する回転体を備えた
モニュメントの回転数抑制装置であって、前記回転体と
共に回転しつつ径方向に移動可能に案内された錘と、該
錘の遠心力による遠心動作を、前記支柱に対向する摩擦
部材の向心動作に変換して伝達する運動方向変換機構と
を前記回転体の内部に備え、前記遠心力に応じて前記摩
擦部材が支柱に押し付けられることを特徴とする。
【0014】上記発明によれば、前記回転体の回転数の
上昇に伴い、これと共に回転する前記錘に作用する遠心
力は大きくなって、この錘は径方向外方へ移動する。す
ると、この錘の移動、すなわちその遠心動作が、前記運
動方向変換機構によって向心動作、つまり遠心動作と反
対向きの、支柱を芯とする動作に変換されて、支柱に対
向する摩擦部材に伝達される。すると、摩擦部材が支柱
に押し付けられ、これら両者間に生じる摺動摩擦抵抗力
によって回転体の回転抵抗は大きくなり、回転数の上昇
は抑えられる。つまり、回転体の回転数の上昇を自動的
に自身にて抑制することができる。尚、上記摺動摩擦抵
抗力は、遠心力と押し付け力との関係から明らかなよう
に、回転数と連動して増減する。したがって、この摺動
摩擦抵抗力によって、回転体に対して回転数に応じた回
転抵抗を与えることができて、前記回転数を概ね所定の
回転数に維持することに寄与する。また、前記回転数抑
制装置は、回転体内部に収容されているので、当該回転
数抑制装置が、モニュメントの外観デザインを規制する
ことはなく、そのデザイン選択の自由度に優れる。
【0015】請求項4に示す発明は、請求項3に記載の
回転数抑制装置において、前記運動方向変換機構は、前
記回転体の内部に相対回動可能に軸支されて一端に前記
錘を備えるレバー部材であって、前記錘に作用する遠心
力によって向心動作をする他端には、前記摩擦部材が設
けられていることを特徴とする。上記発明によれば、前
記運動方向変換機構は、前記回転体の内部に相対回動可
能に軸支されたレバー部材からなる。よって、レバー部
材の一端の錘の遠心動作を向心動作に変換してその他端
の摩擦部材に伝達し、立設固定された支柱と、この周り
を回転する前記摩擦部材との間に、遠心力と連動して変
化する摺動摩擦抵抗力を作用させて、回転体に、その回
転数に応じた回転抵抗を与えることができる。
【0016】請求項5に示す発明は、請求項3に記載の
回転数抑制装置において、前記運動方向変換機構は、前
記錘の上面に、径方向に相対変位可能に載置されるとと
もに、該錘の遠心動作に伴って錘から上方変位を付与さ
れるスライド部材と、該スライド部材の上面に相対変位
可能に当接して上方変位を前記径方向内方への変位に変
換する、径方向内方へ向かうに従い高く形成されたテー
パー面とを備え、前記テーパー面によって、上方変位に
伴い向心動作をする前記スライド部材には前記摩擦部材
が設けられていることを特徴とする。上記発明によれ
ば、前記回転体の回転数の上昇に伴い、これと共に回転
する前記錘に作用する遠心力は大きくなって、この錘は
径方向外方へ遠心動作をするが、この遠心動作に伴っ
て、この上面に載置されたスライド部材は、前記錘から
上方変位が付与される。その際、スライド部材上面と当
接するテーパー面は、径方向内方へ向かうに従い高さが
高く形成されているので、前記上方変位に伴い、スライ
ド部材はテーパー面から径方向内方へ付勢された結果向
心動作をする。よって、前記運動方向変換機構は、遠心
動作を向心動作に変換して、立設固定された支柱と、こ
の周りを回転する前記摩擦部材との間に、遠心力と連動
して変化する摺動摩擦抵抗力を作用させて、回転体に、
その回転数に応じた回転抵抗を与えることができる。
【0017】請求項6に示す発明は、請求項4に記載の
回転数抑制装置において、前記錘は、前記レバー部材の
前記一端に、前記遠心力に応じて伸縮する弾性部材を介
して設けられることを特徴とする。
【0018】上記発明によれば、前記回転体の回転数の
上昇に伴い、これと共に回転する前記錘に作用する遠心
力は大きくなって、この錘は、レバー部材の一端との間
に介装された弾性部材の引っ張りの弾発力に抗して径方
向外方へ遠心動作をする。すると、当該錘の径方向外方
への移動によって回転体の慣性モーメントは大きくなっ
て、回転体の回転数は低下し、もって回転数の上昇が一
次抑制される。一方、前記レバー部材の一端は、前記弾
性体から錘の遠心力が伝達されて、遠心動作をし、これ
によってその他端は向心動作をする。そして、他端に設
けられた摩擦部材と支柱とが当接して摺動摩擦抵抗力を
生じ、これによって回転数の上昇が二次抑制される。つ
まり、この回転数抑制装置によれば、錘の慣性モーメン
トと、摩擦部材の摺動摩擦抵抗力とで、回転体の回転数
を二段階で抑制することができて、回転数の上昇変化の
抑制性に優れる。また、この回転数抑制装置によれば、
錘の移動によって慣性モーメントを瞬時に増加させて回
転数を減少させるので、摩擦部材と支柱とが高速で摺動
する時間を極短くできる。よって、両者間の高速摺動に
て生じる摩擦熱による摩擦部材の劣化を抑えることがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
につき、添付図面を参照して詳細に説明する。尚、以下
で説明に供する全ての図面に亘り、本発明の回転数抑制
装置を拡大して示し、これが適用されるモニュメントの
全体像は示していない。図1は、本発明に係る回転数抑
制装置の第1実施形態を、これが内蔵される回転体と合
わせて示す図であって、図1(a)にその側面図を、図
1(b)に、図1(a)中のB−B線矢視の断面図を示
す。尚、前記回転体の一部は透視して示している。
【0020】本第1実施形態の回転数抑制装置11が適
用されるモニュメント1は、地面に立設固定された横断
面円形の支柱3と、この支柱3が、同心に内部に挿入さ
れてこの支柱3に支持される有蓋円筒パイプ状の回転体
基部5と、この回転体基部5の外周面から径方向の外方
に水平に延出形成された一対の回転体羽根部7とを備え
ている。そして、この回転体基部5の蓋部5a下面と前
記支柱頂部3aとの間にはベアリング8が介装されてい
て、前記羽根部7が受ける風力によって回転体全体9、
すなわち羽根部7と基部5とがゆっくりと水平回転する
ようになっている。
【0021】前記一対の羽根部7は矩形パイプにて構成
され、これら羽根部7は、前記基部5に対して互いに軸
芯対称にその外周面から径方向の外方に延出し、その延
出端は蓋部7aにて閉口されている。そして、これら羽
根部7の内部には、それぞれに前記回転数抑制装置11
が一台ずつ内蔵されている。
【0022】この回転数抑制装置11は、羽根部7の底
板7b上に、その長手方向に延在する一対の水平なレー
ル13と、これらレール13上に載せられた錘としての
四輪台車15と、この四輪台車15と前記基部5とを連
結するコイルバネ17とから構成される。
【0023】前記四輪台車15の四つの車輪16は、一
対のレール13のそれぞれに、各々二つずつが脱輪不可
能に係合しており、これによって四輪台車15は、前記
レール13の長手方向に、すなわち前記径方向に水平移
動可能に案内されている。この四輪台車15は、コイル
バネ17の自然長にて、前記基部5近傍に位置するよう
になっている。そして、回転に伴って作用する遠心力に
より四輪台車15が前記径方向外方に移動するに従い、
コイルバネ17には引っ張り力が生じるようになってい
る。この引っ張り力が、前記遠心力に対して四輪台車1
5を前記径方向内方へ付勢する復原力である。そして、
この四輪台車15は、回転数に応じて、遠心力と復原力
とが釣り合う位置に適宜移動し、当該移動によって回転
体9の慣性モーメントは変化するようになっている。こ
の慣性モーメントの変化は、常に前記回転数の変化が小
さくなる方向に作用するので、前記回転体9の回転は、
所定回転数に概ね維持される。
【0024】これを具体的に説明する。前記羽根部7に
想定風力の風が作用すると、前記回転体9は所定の回転
数にて水平回転する。この時、この羽根部7内の四輪台
車15も、羽根部7と共に支柱3の周りを回転している
が、この四輪台車15には前記回転数に応じた遠心力が
作用していて、この遠心力と前記コイルバネ17による
復原力とが釣り合う釣り合い位置まで前記径方向外方へ
移動している。そして、前記風力が想定風力よりも大き
くなる等して、回転体9が前記所定回転数よりも高速に
回転すると、これに伴って前記四輪台車15の遠心力も
大きくなるため、四輪台車15は、破線にて示すよう
に、前記復原力に抗して前記釣り合い位置よりも更に前
記径方向外方へ移動する。すると、この四輪台車15の
移動によって回転体9の慣性モーメントは増加するため
前記回転数は下がり、よって当該回転数の上昇が自動的
に抑制される。
【0025】一方、風力が想定風力よりも小さくなる等
して、回転体9が前記所定回転数よりも低速に回転する
と、これに伴って前記四輪台車15の遠心力は小さくな
るため、四輪台車15は前記復原力によって前記釣り合
い位置よりも前記径方向内方へ移動する。すると、この
四輪台車15の移動によって回転体9の慣性モーメント
は減少するので前記回転数は上昇し、よって当該回転数
の低下は自動的に抑制される。
【0026】すなわち、回転体9の回転数に応じて前記
四輪台車15が、遠心力と復原力とが釣り合う位置に移
動して、回転体9の慣性モーメントを、前記回転数の変
化が小さくなる方向に常に変化するので、当該回転体9
の回転数は、常に自動的に調整されて概ね所定回転数の
範囲に維持される。
【0027】また、前記回転数抑制装置11は、羽根部
7内、すなわち回転体9内部に収容されているので、回
転数抑制装置11が、モニュメント1の外観デザインに
影響することはなく、そのデザイン選択の自由度に優れ
る。
【0028】更には、前記羽根部7は、前記径方向外方
に延出形成された中空な矩形パイプからなるため、回転
数の変化を吸収するために前記径方向へ適宜移動する四
輪台車15の移動ストロークを長く設定することができ
る。よって、慣性モーメントの変化量を大きくすること
ができて、調整可能な回転数の変化幅を大きくできる。
【0029】尚、前記第1実施形態にあっては、コイル
バネ17を引っ張りバネとして使用して復原力を得るた
めに、これを四輪台車15と回転体基部5との間に介装
したが、遠心力に釣り合う復原力が四輪台車15に作用
すればこれに限るものではなく、コイルバネ17を四輪
台車15と羽根部7の蓋部7aとの間に介装して、圧縮
バネとして使用しても良い。
【0030】また、本第1実施形態にあっては、前記羽
根部7を一対、すなわち二つ設けたが、回転体基部5の
回転バランスを崩さないように羽根部7を配置できれ
ば、これに限るものではない。例えば、回転体基部5の
外周面に円周方向に等間隔に配置するのであれば幾つ配
置してもよい。
【0031】図2に前記第1実施形態の第1変形例を、
図1と同じ図面様式で示す。但し、回転体基部5は透視
して示してはいない。前記第1実施形態の回転数抑制装
置11では、錘たる四輪台車15を前記径方向内方へ付
勢するのにコイルバネ17を使用したところ、本第1変
形例の回転数抑制装置11aにあっては、底板7b上の
一対のレールを前記径方向に傾斜配置することで、レー
ル13a上の四輪台車15に重力の傾斜方向成分を作用
させて、この傾斜方向成分にて四輪台車15を付勢して
いる点で相違する。
【0032】つまり、前記羽根部7の底板7b上には、
四輪台車15の自重を支持しつつ前記径方向へ移動可能
に案内する一対のレール13aが、その高さが前記径方
向外方へ向かうに従い高くなるように斜めに配置されて
いる。このため、この傾斜レール13a上の四輪台車1
5には重力の傾斜方向成分、つまり傾斜レール13aと
平行方向に重力の分力が常に作用し、これが復原力にな
って四輪台車15は前記径方向内方へ付勢される。そし
て、この四輪台車15は、破線にて示すように、この一
定の復原力と、前記回転体9の回転数によって変化する
遠心力とが釣り合うまで径方向を適宜移動して、回転体
9の慣性モーメントを変化する。
【0033】尚、この回転数抑制装置11aは、四輪台
車15および一対の傾斜レール13aのみからなる極簡
単な構成なので、その製作費およびメンテナンス費は極
廉価である。
【0034】図3は、前記第1実施形態の第2変形例を
示す図であって、図3(a)に、回転体の一部を透視し
て示す側面図を、図3(b)に、図3(a)中のB−B
線矢視の断面図、図3(c)に、図3(a)中のC−C
線矢視の断面図をそれぞれ示す。
【0035】前記第1変形例の回転数抑制装置11aで
は、錘として四輪台車15を使用し、かつその四輪台車
15を、底板7bに配置された一対の傾斜レール13a
にて支持・案内していたところ、本第2変形例の回転数
抑制装置11bは、錘として、前記径方向たる羽根部7
の長手方向に転がり運動する円盤15bを用い、かつそ
の円盤15bを、羽根部7たる矩形パイプの両側板7c
に配置された傾斜レール13bにて支持・案内している
点で相違する。
【0036】つまり、この一対の傾斜レール13bは、
両側板7c内面のそれぞれから一本ずつレール13bが
突出形成されてなり、前記第1変形例と同様に、それら
のレールは、前記径方向外方へ向かうに従い高く斜めに
傾斜している。一方、前記円盤15bは、その回転中心
から両側方へ水平に突出した回転軸16bを有し、これ
ら回転軸16bのそれぞれが前記一対の傾斜レール13
bのそれぞれに載せられて、これによって円盤15bは
傾斜レール13bに支持されている。そして、この円盤
15bは、互いのレール13b間の隙間に入った状態
で、前記径方向へ転がり運動可能に案内される。この円
盤15bには、前記第1変形例と同様に、円盤15b自
身の重力の傾斜方向成分が復原力として作用するので、
当該円盤15bは、前記回転体9の回転数によって変化
する円盤15bの遠心力と釣り合うまで径方向を適宜移
動して、回転体9の慣性モーメントを変化する。尚、こ
の回転数抑制装置は11b、円盤15bおよび一対の傾
斜レール13bのみからなり、前記四輪台車15を用い
た第1変形例よりも更に簡単な構成なので、その製作費
およびメンテナンス費を更に低減できる。
【0037】図4に前記第1実施形態の第3変形例を、
図3と同じ図面様式で示す。前記第2変形例の回転数抑
制装置11bでは、錘として円盤15bを使用し、かつ
その円盤15bを両側板7cに配された一対の傾斜レー
ル13bにて支持していたところ、本第3変形例の回転
数抑制装置11cは、錘として球15cを使用し、かつ
その球15cを、前記両側板7cに水平に配置された水
平レール13cにて支持・案内している点で相違する。
【0038】つまり、この一対の水平レール13cは、
両側板7c内面のそれぞれから一本ずつレール13cが
突出形成されてなり、それらのレール高さは前記径方向
に一定に設けられていて、同レール13c上に載置され
る前記球15cを、前記径方向に移動可能に案内してい
る。但し、これら互いの水平レール13c間の隙間は、
平面視V字状に、つまり前記径方向内方へ向かうに従っ
て広くなっている。このため、この一対の水平レール1
3c上に載置されて、前記隙間に規制されて移動する前
記球15cは、前記径方向内方へ向かうに従ってその重
心たる球心の高さが低くなっていて、これにてこの球1
5cは前記径方向内方へ付勢されている。つまり、この
球15cには、前記第1および第2変形例と同種の復原
力が作用するようになっている。よって、この球15c
は、破線にて示すように、この復原力と、前記回転体9
の回転数によって変化する遠心力とが釣り合うまで前記
径方向を適宜移動することで、慣性モーメントを変化す
る。尚、この回転数抑制装置11cは、球15cおよび
一対の水平レール13cのみからなり、前記回転軸を備
えた円盤15bの第2変形例よりも錘の形状が更に簡単
なので、その製作費およびメンテナンス費を更に低減で
きる。
【0039】図5に前記第1実施形態の第4変形例を、
図1と同じ図面様式で示す。前記第1〜第3変形例が錘
として固体を使用していたところ、本第4変形例の回転
数抑制装置11dは、錘として液体15dを用いている
点で相違する。
【0040】つまり、前記羽根部7内には、その内容積
よりも小量の液体15dが前記径方向に移動可能に入れ
られている。そして、この液体15dを支持する底板1
3dは、前記径方向内方に従ってその高さが低くなるよ
うに傾斜していて、つまり水勾配が与えられている。よ
って、この水勾配によりこの液体15dには傾斜方向の
重力の分力が作用し、この分力が前記復原力として機能
する。よって、この液体15dは、この復原力と、前記
回転体9の回転数によって変化する遠心力とが釣り合う
まで前記径方向を適宜移動することで、慣性モーメント
を変化する。尚、本第4変形例にあっては、前記傾斜底
板13dの内方端部には凹部16dが形成され、回転停
止時には最低水位であるこの凹部16dに液体15dが
溜まるようになっている。
【0041】この回転数抑制装置11dによれば、前記
第1〜3変形例の錘の代わりに液体15dを入れさえす
れば良いので、その構成は更に簡単なものとなり、その
製作費およびメンテナンス費を更に低減できる。
【0042】尚、前記羽根部7たる矩形パイプをアクリ
ル樹脂等の透明な素材にて形成するとともに、その内部
の液体15dに着色液を用いれば、その回転数の変化に
伴う着色液の移動の様子を鑑賞することができて、当該
回転数抑制装置11dを、美的鑑賞物として活用するこ
とできる。また、内部に入れる液体15dの粘性を変え
ることで、前記動的な美観を様々に調整することもでき
る。
【0043】図6は、本発明に係る回転数抑制装置の第
2実施形態を、これが内蔵される回転体と合わせて示す
側面図であり、前記回転体9は透視して示している。図
示の如くこのモニュメント1は、地面に立設固定された
横断面円形の支柱3と、この支柱3の外周を覆ってこの
支柱3に支持された有蓋円筒パイプ状の回転体基部5と
を備え、この回転体基部5の蓋部5a下面と支柱頂部3
aとの間にベアリング8が介装されていて、前記回転体
基部5は回転自在に支柱3に支持されている。尚、回転
体基部5の外周面には、風力を受ける前記羽根部の如き
部材が適宜設けられるが、これについては図示並びに説
明を省略する。
【0044】この回転体基部5の内周面には、一対の回
転数抑制装置21が軸芯対称に配置されている。軸芯対
称に一対設けているのは、回転時の回転体基部5の振
れ、すなわち回転バランスが崩れるのを防ぐためであ
る。この回転数抑制装置21は、前記回転体基部5の内
周面に中点23aが軸支されて鉛直面内を回動するレバ
ー部材23と、このレバー部材23の上端に固定された
錘25と、同下端に固定されて前記支柱3と対向する摩
擦部材27とからなる。この摩擦部材27は、上端の錘
25より質量が小さくて、かつ支柱3との摺接時に適度
な摺動摩擦抵抗力を生じるものであれば適用可能であ
る。錘25の質量を摩擦部材27よりも大きくしている
のは、錘25の遠心力を摩擦部材27よりも大きくし
て、この錘25に確実に遠心動作をさせるためである。
この錘25の遠心動作に伴って向心動作をする前記摩擦
部材27は、支柱3と摺接して摺動摩擦抵抗力を発生す
るが、この摺動摩擦抵抗力は、前記錘25の遠心力に起
因しているため、前記回転数に比例して変化する。よっ
て、この摺動摩擦抵抗力によって前記回転体9に、その
回転数に比例した回転抵抗を与えることができて、前記
回転数を一定に維持することに寄与する。尚、前記支柱
3にも摩擦部材を設けると更に摺動摩擦抵抗力が大きく
なって回転の抑制性が良好となるのは言うまでもない。
【0045】また、本第2実施形態にあっては、錘25
をレバー部材23の上端に、摩擦部材27を下端に設け
たが、錘25の遠心動作によって摩擦部材27が向心動
作をして支柱3と摺接できれば、これらの配置はこれに
限るものではなく、例えば上下逆にしても良い。更に
は、本第2実施形態にあっては、前記レバー部材23は
その中点23aを中心に、鉛直面内を回転するようにし
たが、水平面内を回転するようにしても良い。
【0046】また、本第2実施形態にあっては、回転数
抑制装置21を一対、すなわち二つ設けたが、回転体基
部5の回転バランスを崩さないように回転数抑制装置2
1を配置できれば、これに限るものではない。例えば、
回転体基部5の内周面に円周方向に等間隔に配置するの
であれば幾つ配置してもよい。
【0047】図7は、本発明に係る回転数抑制装置の第
3実施形態を、これが内蔵される回転体と合わせて示す
側面図であり、前記回転体9は透視して示している。こ
のモニュメント1は、図6と同様に、地面に立設固定さ
れた横断面円形の支柱3と、この支柱3の外周を覆って
回転自在に支持された有蓋円筒パイプ状の回転体基部5
とを備えている。
【0048】この回転体基部5の内周面には、一対の回
転数抑制装置31が軸芯対称に配置されている。この回
転数抑制装置31は、錘35と、この錘35を載置して
前記径方向に移動可能に案内する案内部材33と、前記
錘35の上面に、径方向に相対変位可能に載置されると
ともに、該錘35の遠心動作に従って錘35から上方変
位を付与されるスライド部材36と、該スライド部材3
6の上面に相対変位可能に当接して、スライド部材36
の上方変位を径方向内方への変位に変換する変位方向変
換部材38とから構成される。
【0049】案内部材33の底面33aは、径方向外方
へ向かうに従って高さが高くなる平坦な傾斜面に形成さ
れている。このため、その底面33a上に支持された前
記錘35は、遠心動作をするに従って上方へ変位するよ
うになっている。この時、この錘35の上面に載置され
たスライド部材36も共に上方変位するが、このスライ
ド部材36の上面36aは、前記変位方向変換部材38
のテーパー面38aと当接している。このテーパー面3
8aは、径方向内方へ向かうに従い高く形成されている
ので、前記スライド部材36は、前記上方変位に伴って
径方向内方へ付勢される。すなわち、錘35の遠心動作
が、スライド部材36の向心動作に変換されるようにな
っている。そして、このスライド部材36の内方端に
は、摩擦部材37が固設されていて、前記スライド部材
36の向心動作によって、前記支柱3と摺接して摺動摩
擦抵抗力を発生する。この摺動摩擦抵抗力は、前記錘3
5の遠心力に比例するため、回転体に回転数に比例した
回転抵抗を与えることができて、その回転数を一定に維
持することに寄与する。
【0050】図8は、本発明に係る回転数抑制装置の第
4実施形態を、これが内蔵される回転体と合わせて示す
側面図であり、その回転体9は透視して示している。図
示の如く、このモニュメント1は、地面に立設固定され
た横断面円形の支柱3と、この支柱3の外周を覆ってこ
の支柱3に支持された有蓋円筒体状の回転体基部5と、
この回転体基部5の外周面から径方向外方に水平に延出
形成された回転体羽根部7とを備えている。そして、こ
の回転体基部5の蓋部5a下面と前記支柱頂部3aとの
間にはベアリング8が介装されていて、羽根部7が受け
る風力によって回転体全体9、すなわち羽根部7と基部
5とがゆっくりと水平回転するようになっている。尚、
回転体基部5および羽根部7の形状は、概ね第1実施形
態と同様であるため、同一の部材には同一の符号を付し
てその説明は省略する。
【0051】図示の如く、このモニュメント1に設けら
れる回転数抑制装置41は、前記第1実施形態と第2実
施形態とを組み合わせたものである。すなわち、前記回
転体基部5の内周面には、前記第2実施形態の回転数抑
制装置21が設けられ、同回転体基部5の外周面から延
出した回転体羽根部7内には、前記第1実施形態の回転
数抑制装置11が設けられている。
【0052】かかる構成からなる回転数抑制装置41に
よれば、以下のようにして回転体9の回転数の上昇が抑
制される。前記羽根部7に風力が作用する等して前記回
転体9の回転数が上昇すると、これに伴い、これと共に
回転する前記四輪台車15に作用する遠心力は大きくな
って、この四輪台車15は、破線で示すように、前記コ
イルバネ17の引っ張りの弾発力に抗して前記径方向外
方へ遠心動作をする。すると、当該四輪台車15の前記
径方向外方への移動によって回転体9の慣性モーメント
は大きくなって、回転体9の回転数は低下し、もって回
転数の上昇が一次抑制される。
【0053】一方、前記レバー部材23上端の錘25に
も遠心力が作用して当該錘25は遠心動作をし、これに
よって下端の摩擦部材27は向心動作をする。そして、
摩擦部材27と支柱3とが当接して摺動摩擦抵抗力が生
じ、これによって回転数の上昇が二次抑制される。
【0054】つまり、この回転数抑制装置41は、第1
実施形態と第2実施形態とを組み合わせて構成されてい
るので、四輪台車15による慣性モーメントの変化と、
摩擦部材27の摺動摩擦抵抗力とで、回転体9の回転数
を二段階で抑制することができて、回転数の上昇の抑制
性に優れる。
【0055】また、前記回転数が上昇すると、破線で示
すように、四輪台車15が瞬時に前記径方向外方へ移動
して前記回転数を減少させるので、前記摩擦部材27と
支柱3とが高速で摺動する時間を極短くできる。よっ
て、両者間の高速摺動にて生じる摩擦熱による摩擦部材
27の劣化を抑えることができる。
【0056】図9に前記第4実施形態の変形例を、図8
と同じ図面様式で示す。前記第4実施形態のレバー部材
23は、その上端に錘25が固設されていて、この錘2
5の遠心力によって動作していたところ、本変形例は、
前記レバー部材23の上端23bに前記コイルバネ17
の一端が連結されて、このコイルバネ17の他端に接続
された前記四輪台車15の遠心力によって、前記レバー
部材23を動作するようになっている点で相違する。こ
のため、前記レバー部材23上端の錘25は省略されて
いる。
【0057】つまり、図示の如く、前記回転体基部5の
内周面には、前記第2実施形態のレバー部材23形式の
回転数抑制装置が設けられる。そして、そのレバー部材
上端23bの外方の回転体基部5には開口5bが形成さ
れ、この開口5bは、前記羽根部7内の空間と連通して
いる。この羽根部7内には、前記第1実施形態の回転数
抑制装置11が内蔵されており、その四輪台車15に復
原力を付与する前記コイルバネ15の他端は、前記開口
5bを通って前記レバー部材上端23bに接続されてい
る。そして、回転体9回転時に四輪台車15に作用する
遠心力を、前記コイルバネ17を介してレバー部材上端
23bに伝達するようになっている。
【0058】かかる構成の回転数抑制装置41bによれ
ば、以下のようにして回転体9の回転数の上昇が抑制さ
れる。前記羽根部7に風力が作用する等して、前記回転
体9の回転数が上昇すると、これに伴い、これと共に回
転する前記四輪台車15に作用する遠心力は大きくなっ
て、この四輪台車15は、前記レバー部材上端23bと
の間に介装されたコイルバネ17の引っ張りの弾発力に
抗して径方向外方へ遠心動作をする。すると、当該四輪
台車15の径方向外方への移動によって回転体9の慣性
モーメントは大きくなって、回転体9の回転数は低下し
て、もって回転数の上昇が一次抑制される。
【0059】一方、前記レバー部材23の上端23b
は、前記コイルバネ17から四輪台車15の遠心力が伝
達されて、遠心動作をし、これによってその下端23c
は向心動作をする。そして、下端23cに設けられた摩
擦部材27と支柱3とが当接して摺動摩擦抵抗力が生じ
て、これによって回転数の上昇が二次抑制される。
【0060】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変
形が可能である。 (a)第1実施形態若しくはその変形例、または第4実
施形態においては、前記羽根部を径方向外方へ水平に延
出形成したが、必ずしも水平にする必要はなく、上下方
向に斜めに延出形成しても良い。尚、この時、前記回転
数抑制装置は、この羽根部内に、羽根部の傾斜によらず
前述と同様に配置されていることは言うまでもない。ま
た、羽根部の形状は、前記第1実施形態の矩形パイプに
限るものではなく、その内部に前記回転数抑制装置を内
蔵できれば、例えば円筒パイプ等でも良い。
【0061】(b)本実施形態においては、モニュメン
トが備える回転体として、回転体基部のみ、若しくはこ
れに羽根部を付設した構成を示したが、これに限るもの
ではなく、そのモニュメントの趣向に応じて、その回転
体基部の外周面に様々な付設物を設けても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示す発
明によれば、回転体の回転数を自身にて自動調整して概
ね所定回転数で回転することができるので、敷設配線を
備えた大がかりな強制回転停止機構や停止指令を発する
監視者を要さず、廉価に設置できてその維持費も低く抑
えることができる。また、モニュメントの外観デザイン
選択の自由度に優れるので、美的造形物の製作を促して
美術界の発展に貢献する。
【0063】請求項2に示す発明によれば、調整可能な
回転数の変化幅が拡大されるので、この回転数抑制装置
の適用対象が広がる。
【0064】請求項3に示す発明によれば、請求項1と
同様の効果を奏することができる。
【0065】請求項4に示す発明によれば、レバー部材
という極簡単な機構なので、廉価に設置できてその維持
費も低く抑えることができる。
【0066】請求項5に示す発明によれば、請求項4と
同様の効果を奏することができる。
【0067】請求項6に示す発明によれば、回転体の回
転数の上昇を二段階で抑制するので、回転数の上昇の抑
制性に優れる。また、摩擦部材の劣化を抑えることがで
きるので、維持費の更なる削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転数抑制装置の第1実施形態
を、これが内蔵される回転体と合わせて示す図であっ
て、図1(a)にその側面図を、図1(b)に、図1
(a)中のB−B線矢視の断面図を示す。
【図2】前記第1実施形態の第1変形例を、図1と同じ
図面様式で示す図である。
【図3】前記第1実施形態の第2変形例を示す図であっ
て、図3(a)に、回転体の一部を透視して示す側面図
を、図3(b)に、図3(a)中のB−B線矢視の断面
図、図3(c)に、図3(a)中のC−C線矢視の断面
図をそれぞれ示す。
【図4】前記第1実施形態の第3変形例を、図3と同じ
図面様式で示す図である。
【図5】前記第1実施形態の第4変形例を、図1と同じ
図面様式で示す図である。
【図6】本発明に係る回転数抑制装置の第2実施形態
を、これが内蔵される回転体と合わせて示す側面図であ
る。
【図7】本発明に係る回転数抑制装置の第3実施形態
を、これが内蔵される回転体と合わせて示す側面図であ
る。
【図8】本発明に係る回転数抑制装置の第4実施形態
を、これが内蔵される回転体と合わせて示す側面図であ
る。
【図9】前記第4実施形態の変形例を、図8と同じ図面
様式で示す図である。
【符号の説明】
1 モニュメント 3 支柱 5 回転体基部 7 回転体羽根部 9 回転体 11 回転数抑制装置 13 レール 15 四輪台車(錘) 17 コイルバネ(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木梨 智子 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 Fターム(参考) 3H078 AA05 BB08 BB17 BB19 BB20 CC02 CC46 CC54 CC64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設固定された支柱に支持されつつ風力
    にて水平回転する回転体を備えたモニュメントの回転数
    抑制装置であって、 前記回転体に付設されて共に回転しつつ径方向に移動可
    能に案内された錘と、該錘の遠心力に釣り合う復原力を
    該錘に付勢する付勢手段とを前記回転体の内部に備え、 前記回転体の回転数に応じて前記錘が、前記遠心力と復
    原力とが釣り合う位置に移動することで、回転体の慣性
    モーメントを変化させて回転数の変化を抑制することを
    特徴とする回転数抑制装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体は、前記支柱周りに等間隔に
    設けられた複数の羽根部を備え、該羽根部は、径方向外
    方に延出形成された内部中空部材であることを特徴とす
    る請求項1に記載の回転数抑制装置。
  3. 【請求項3】 立設固定された支柱に支持されつつ風力
    にて水平回転する回転体を備えたモニュメントの回転数
    抑制装置であって、 前記回転体と共に回転しつつ径方向に移動可能に案内さ
    れた錘と、 該錘の遠心力による遠心動作を、前記支柱に対向する摩
    擦部材の向心動作に変換して伝達する運動方向変換機構
    とを前記回転体の内部に備え、前記遠心力に応じて前記
    摩擦部材が支柱に押し付けられることを特徴とする回転
    抑制装置。
  4. 【請求項4】 前記運動方向変換機構は、前記回転体の
    内部に相対回動可能に軸支されて一端に前記錘を備える
    レバー部材であって、前記錘に作用する遠心力によって
    向心動作をする他端には、前記摩擦部材が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の回転数抑制装置。
  5. 【請求項5】 前記運動方向変換機構は、前記錘の上面
    に、径方向に相対変位可能に載置されるとともに、該錘
    の遠心動作に従って錘から上方変位を付与されるスライ
    ド部材と、 該スライド部材の上面に相対変位可能に当接して上方変
    位を前記径方向内方への変位に変換する、径方向内方へ
    向かうに従い高く形成されたテーパー面とを備え、 前記テーパー面によって、上方変位に伴い向心動作をす
    る前記スライド部材には前記摩擦部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転数抑制装置。
  6. 【請求項6】 前記錘は、前記レバー部材の前記一端
    に、前記遠心力に応じて伸縮する弾性部材を介して設け
    られることを特徴とする請求項4に記載の回転数抑制装
    置。
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