JPH11229627A - 梁の位置決め装置 - Google Patents

梁の位置決め装置

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JPH11229627A
JPH11229627A JP10028899A JP2889998A JPH11229627A JP H11229627 A JPH11229627 A JP H11229627A JP 10028899 A JP10028899 A JP 10028899A JP 2889998 A JP2889998 A JP 2889998A JP H11229627 A JPH11229627 A JP H11229627A
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positioning device
plate
head
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JP10028899A
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Inventor
Hideyuki Takada
秀行 高田
Shinichi Emori
慎一 江守
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、クレーンなどでPC梁10を吊下した
ままの状態でPC梁の位置決め作業を行うので、位置決
め作業が大変であり、位置決め精度も悪く、作業の効率
も悪い。 【解決手段】 各柱11,11の頭部11t,11t側
に取付けられるPC梁の位置決め装置であり、架台3を
有するとともに、この架台がPC梁の下面10uに対向
して水平に延在するような状態となるよう柱11の鉄筋
12Bを介して当該架台3を柱11に対して取付けるた
めの取付部を有する取付手段2と、この架台に載置さ
れ、PC梁を上下動可能で、かつ、PC梁の水平方向の
位置を調整するための位置決め調整手段4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱間に梁を架設す
るにあたって、クレーン等の揚重機で揚重されてくる梁
を、当該揚重機から開放した状態で位置決めするための
梁の位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、柱間にプレキャストコンクリー
ト製の梁(以下、PC梁と称す)を架設する場合、クレ
ーン等の揚重機でPC梁を施工場所まで揚重して、揚重
機でPC梁を吊下したままの状態(揚重機に荷重を預け
たままの状態)で、柱上に乗って位置決め作業を行う作
業者が揚重機のオペレータに無線などで指示を与えなが
らPC梁の位置決め作業を行い、この位置決め作業が終
了した後に、揚重機をPC梁から開放するようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来方法によれば、揚重機でPC梁を吊下した
ままの状態でPC梁の位置決め作業を直接行うので、位
置決め作業が大変であり、また、微妙な位置調整を行え
ず、位置決め精度も悪かった。また、PC梁の位置決め
作業が終了するまで、揚重機を拘束していなければなら
ず、さらには、PC梁の位置決め作業終了後次のPC梁
が施工場所に揚重されてくるまで、位置決め作業者は待
ち状態となるので、作業の効率が悪いという課題があっ
た。
【0004】本発明は、前述した課題に鑑み、梁の位置
決め作業を簡単に行えるとともに、位置決め精度が高
く、また、梁の位置決め作業を効率よく行える梁の位置
決め装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1に係
る梁の位置決め装置は、柱間に梁を架設するにあたっ
て、クレーンR等の揚重機で揚重されてくる梁を、当該
揚重機から開放した状態で位置決めするための梁の位置
決め装置であって、揚重機で揚重されてくる梁(PC梁
10)の両端10e,10e側が対応する各柱11,1
1の頭部11t,11t側に取付けられる梁の位置決め
装置1,1であり、架台3を有するとともに、この架台
が前記梁の下面10uに対向して水平に延在するような
状態となるよう前記柱の頭面11fより突出する如く設
けられた棒材(鉄筋12B)を介して当該架台を前記柱
に対して取付けるための取付部を有する取付手段2と、
前記架台に載置されるもので、前記梁を上下動させるこ
とが可能で、かつ前記梁の下面を支えて当該梁を柱の頭
部より上方に位置させた状態で当該梁の水平方向の位置
を調整するための位置決め調整手段4とを備えて成る。
請求項2の装置は、請求項1の取付手段を、前記梁の両
端側が対応する前記柱の頭部側における一側面11gと
対向するよう位置されるとともに、前記架台3を具備す
る板材2Aと、前記板材の両端2e,2e側にそれぞれ
取付けられ、前記柱の頭部側における頭面11frと前
記一側面11gとに当接する当接面2a,2bが形成さ
れて成る板材保持体2Bと、前記各板材保持体に取付け
られ、前記棒材に係止する係止手段2Cとから構成し、
前記板材保持体および係止手段とで前記取付部2Fを構
成するようにした。請求項3の装置は、請求項1の取付
手段に代えて、前記梁の両端側が対応する前記柱として
の四角柱11の頭部側における一側面と対向するよう位
置されるとともに、前記架台3を具備する板材2Aと、
前記板材の両端側にそれぞれ取付けられ、前記四角柱の
頭部側における角部11r付近の頭面11frと前記一
側面11gとに当接する当接面2a,2bが形成されて
成る板材保持体2Bと、前記各板材保持体に取付けら
れ、前記四角柱の一側面11Gと反対側の側面11hに
係止する係止手段2CAとから構成された取付手段を備
え、かつ、前記板材保持体および係止手段とで前記取付
部2Gを構成するようにした。すなわち、棒材を利用し
て取付けられる取付手段の代わりに、取付手段が配置さ
れる柱の側面とは反対側の側面を利用して取付けられる
取付手段を設けるようにしている。請求項4の装置は、
前記板材保持体を、前記板材からの取外しを可能とし、
かつ、前記板材に対する取付位置を調整可能とする板材
保持部(板材保持孔2z)を有するものとし、さらに、
前記係止手段が、前記板材保持体に対して近接又は離反
可能なように前記板材保持体に取付けられるものとし
た。請求項5の装置では、前記位置決め調整手段は、前
記梁を当該梁の延長方向とほぼ同方向であるX軸方向に
移動可能で、かつ、前記梁を当該梁の延長方向とほぼ直
角方向であるY軸方向に移動可能なXY軸方向位置調整
手段としてのXYテーブル50,50Aと、前記XYテ
ーブルを上下動する上下動手段(油圧ジャッキ機構4
A)とを備えるものとした。請求項6の装置では、請求
項5のXYテーブルに代え、箱体64内に、この箱体上
面63より一部が露出して回転自在となるよう玉61を
複数個配設して成るものであって、前記梁の下面を前記
複数個の玉に当接させてすべらせることにより当該梁を
水平方向に移動可能としたすべりテーブル60を備え
る。
【0006】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1につき図1〜図9に基づいて説明する。各図
において、1は本発明による梁の位置決め装置である。
10は位置決めしようとするPC梁、10Aは施工済み
(位置決め作業済み)のPC梁、11は柱(四角柱)で
ある。PC梁10(10A)は、両端10e,10eの
下側に外方に突出する複数(図では水平方向に4本並設
されたものを示している)の鉄筋12(12A)・・・
が設けられているものであり、この鉄筋12(12A)
は、本実施の形態においては位置決め基準用の基準材と
して機能する。また、各柱11,11の頭部11t,1
1tにおける頭面11fにも、棒材としての複数の鉄筋
12B・・・が突設されている。尚、このPC梁10
(10A),柱11,11に設けられた鉄筋12(12
A),12Bは、ねじが切られているものである。
【0007】本実施の形態における位置決め装置1は、
クレーンRなどの揚重機で揚重されてくるPC梁10の
両端10e,10e側が対応する各柱11,11の頭部
11t,11t側に取付けられるものであって、クレー
ンRをPC梁10から開放した状態で、図9に示すよう
に、PC梁10,10Aの鉄筋12,12A同志を、接
続ナット13a及び固定ナット13b,13bから成る
接続具13により接続固定するために必要な位置決め作
業,すなわち、PC梁10,10Aの鉄筋12,12A
同志の中心位置ずれの調整(以下、ずれ調整と言う)
や,鉄筋12,12A同志を接続ナット13aで接続で
きるよう、接続ナット13aのねじピッチに合うように
PC梁10,10Aの各鉄筋12,12A先端間の距離
を調整(以下、ピッチ調整と言う)するための微妙なP
C梁の位置決め調整作業を可能とするものである。
【0008】前記位置決め装置1は、架台3を有すると
ともに、この架台3がPC梁10梁の下面10uに対向
して水平に延在するような状態となるよう前記棒材とし
ての鉄筋12Bを介して当該架台3を柱11に対して取
付けるための取付部2Fを有する取付手段2と、前記架
台3に載置されるもので、PC梁10を上下動させるこ
とが可能で、かつPC梁10の下面10uを支えて当該
PC梁10を柱11の頭部11tより上方に位置させた
状態で当該PC梁10の水平方向の位置調整作業,即
ち、前述した本実施の形態における、ずれ調整,ピッチ
調整作業を行なうための位置決め調整手段4とを備えて
成るものである。
【0009】また、前記取付手段2は、柱11,11の
頭部11t,11tにおける一側面11g(図7(a)
参照,すなわち、PC梁10の両端10e,10e側が
対応する側面)と対向するよう位置されるとともに、架
台3を具備する図5に示すような板材2Aと、この板材
2Aの両端2e,2e側にそれぞれ取付けられる図4に
示すような板材保持体2B,2Bと、これら各板材保持
体2B,2Bに取付けられるもので、前記鉄筋12Bに
係止する係止手段2Cとを備えて成る。尚、架台3は、
板材2Aの下縁2u側より、当該板材2Aに対して直角
に延在するよう設けられている。
【0010】前記板材保持体2Bは、柱11の頭部11
tにおける角部11r(前記一側面11gの両側に対応
する頭部角)付近の頭面11frと前記一側面11gと
に当接する当接面2a,2bが形成されて成るものであ
る(図4,図7(a)参照)。また、この板材保持体2
Bは、板材2Aからの取外しを可能とし、かつ、板材2
Aに対する取付位置を調整可能とする板材保持部として
の板材保持孔2zを有するものである。さらに、板材保
持孔2zを介して所定の取付位置に位置決めされた当該
板材保持体2Bを板材2Aに固定するための固定ねじ2
xを螺着するためのねじ孔2iが形成されており、前記
固定ねじ2xの先端を板材2Aの上縁2tに押し付ける
ことにより、板材保持体2Bが固定状態に板材2Aに取
付けられる(言い換えれば、板材2Aが各板材保持体2
B,2Bに取付けられる)。
【0011】前記係止手段2Cは、前記板材保持体2B
に対して近接又は離反可能なように当該板材保持体2B
に取付けられている。即ち、図4に示すように、板材保
持体2Bに形成されたねじ孔2kを介して突出するねじ
2jの先端側に、ねじ孔2mを介して螺着されるもので
ある。具体的形状は、L字型のブロックの如く形成され
るものであり、その凹部2nが、前記鉄筋12Bに係止
する係止部として機能する。
【0012】実際には、前記取付手段2は、各板材保持
体2B,2Bが板材2Aの両端2e,2e側に仮止め状
態に取付けられた状態で、柱11の頭部11t側におけ
る一側面11g側に取付けられる。この取付けの時に、
係止するための鉄筋12Bの位置を基準としてまず板材
保持体2Bの取付位置を調整した後に板材保持体2Bを
固定ねじ2xで固定し、そして、係止部としての凹部2
nが鉄筋12Bに係止するよう係止手段2Cの位置をね
じ2jで調整する。これにより、取付手段2は、柱11
の一側面11gの頭部11t側角部11r付近に安定に
取付けられ、脱落するようなことはない。尚、この状態
で、架台3は、柱11の一側面11gに対して直角方向
に突出して水平に延在する状態になる。すなわち、PC
梁10の両端10e,10eの下面10u,10uに対
向して位置する。本実施の形態では、板材2Aの両端2
e,2e側に取付けられた各板材保持体2B,2Bとこ
れらに螺着される係止手段2C,2Cとで前記取付手段
2の取付部2Fを構成している。
【0013】前記位置決め調整手段4は、PC梁10を
当該PC梁10の延長方向とほぼ同方向であるX軸方向
に移動させることが可能で、かつ、PC梁10を当該梁
PC梁の延長方向とほぼ直角方向であるY軸方向に移動
させることが可能なXY軸方向位置調整手段としてのモ
ータ駆動式のXYテーブル50と、このXYテーブル5
0を上下動させることが可能な上下動手段としての油圧
ジャッキ機構4Aとを備えて成る。
【0014】XYテーブル50は、一例として図6に示
すように、モータ52により、ねじ53,ガイドレール
54,54を介してX軸方向に移動可能なXテーブル5
1と、モータ56により、ねじ57,ガイドレール5
8,58を介してY軸方向に移動可能なYテーブル55
とを備えて成るものである。Xテーブル51のガイドレ
ール54,54はYテーブル55に固定されており、X
テーブル51は単独で移動可能であるが、Yテーブル5
5を移動させたときXテーブル51の位置も連動する。
【0015】尚、XYテーブル50のモータ駆動制御は
図示しないコントローラにより行われる。また、油圧ジ
ャッキ機構4Aは、図示しないポンプを装着することに
より駆動できる。
【0016】次に、本発明の実施の形態1による梁の位
置決め装置1を用いたPC梁10の位置決め方法の手順
を説明する。まず、図7(a)〜(c)に示すように、
クレーンRで揚重されてくるPC梁10の両端10e,
10e側が対応する各柱11,11の各々一側面11
g,11g側における頭部11t,11t側に位置決め
装置1,1を取付ける。この場合、図7(b)の矢印の
ように、板材保持体2B,2B及び係止手段2C,2C
の位置を調整して固定し、凹部2nを鉄筋12Bに係止
させて取付ける。PC梁10は、クレーンRで揚重され
てきて、両端10e,10e側が各柱11,11の頭部
11t,11tに載置され、その後、それぞれ位置決め
調整手段4,4の油圧ジャッキ機構4A,4Aを駆動さ
せXYテーブル50,50を介してPC梁10を上方に
移動させる(図7(c),(d)参照)。尚、予めXY
テーブル50,50を油圧ジャッキ機構4A,4Aで上
方に移動させておけば図7(d)の工程を省略できる。
また、図では、予め架台3上に位置決め調整手段4がセ
ットされた状態となっているが、位置決め調整手段4
は、取付手段2を柱11に取付けた後、架台3上にセッ
トする。
【0017】次に、図8(a)に示すように、PC梁1
0の両端10e,10e側に位置するXYテーブル5
0,50を駆動操作して、PC梁10の位置をXY軸方
向において調整し、調整が終われば、図8(b)に示す
ように、油圧ジャッキ機構4A,4Aを駆動させXYテ
ーブル50,50を介してPC梁10を下方に移動させ
る。即ち、PC梁10の両端10e,10e側を各柱1
1の頭部11t,11tに載せる(図8(b)参照)。
これにより、PC梁10の水平方向の位置調整が終了す
る。尚、図8(a)の工程においては、まず、ずれ調整
(Y軸方向位置調整)を行なってから、ピッチ調整(X
軸方向位置調整)を行なう。ずれ調整は、各XYテーブ
ル50,50のYテーブル55,55をそれぞれ逆方向
に駆動させればよい。ピッチ調整の場合は、各XYテー
ブル50,50のXテーブル51,51を同時に同方向
に同じ量だけ駆動させればよい。
【0018】最後に、PC梁10の鉄筋12とPC梁1
0Aの鉄筋12Aを接続ナット13aで接続し、固定ナ
ット13b,13bで固定し、その後、ねじ2x,2j
を緩めて板材保持体2Bの固定状態及び係止手段2Cの
係止状態を解き、位置決め装置1,1を柱11,11か
ら取り外す(図8(c))。尚、図8(c)の工程に移
る前に、PC梁10,10Aの形状精度が違うような場
合や、柱11の頭面水平度の精度が悪い場合など、鉄筋
12,12A同志の上下位置が合わない可能性もあるの
で、このような場合はPC梁10の鉄筋12の上下方向
の位置がPC梁10Aの鉄筋12Aの位置と合うように
油圧ジャッキ機構4AでXYテーブル50の上下位置を
調整した後、鉄筋12,12A同志を接続ナット13a
で接続すればよい。以後、図8(d)のように、最初の
工程に戻り、以後同じ工程を繰り返す。この後、本願に
は直接関係はないが、位置決め施工の終了した各PC梁
10,10間を型枠で囲ってコンクリートを注入するこ
とにより連続梁となる。
【0019】本実施の形態1においては、XYテーブル
50の駆動モータのパワーは、PC梁10の重さなどを
考慮して、PC梁10をスムーズに動かせるだけのパワ
ーのあるものを選択する。
【0020】本実施の形態1においては、PC梁10の
荷重に対しては、各板材保持体2B,2Bの当接面2a
および係止手段2C,2Cの凹部2nが反力受けとな
り、また、ずれ調整(Y軸方向位置調整)時においても
同様である。尚、図7(a)に示すように、板材2A
は、両端2e,2e側を一側面11gから離して板材保
持孔2z,2zに挿通できるように、さらに、背面が一
側面11gに当接して取付安定性が増すように、その背
面の中央部の厚さが両端側より厚く形成された当接面2
dを有する。従って、この当接面2dにより取付安定性
が増し、また、上述した反力受けとしても機能する。ま
た、ピッチ調整(X軸方向位置調整)時においては、係
止手段2C,2Cの凹部2nが反力受けとなる。さら
に、各係止手段2C,2Cの凹部2nが鉄筋12Bに係
止され、各板材保持体2B,2Bの当接面2bが柱11
の頭部11tにおける頭面11frに載置され、当接面
2aが柱11の一側面11gに当接されるので、位置決
め装置1の取付け安定性がよく、安定した状態で位置調
整が行なえる。従って、以上により、位置決め装置1が
柱11の頭部11tより外れる(脱落する)ことがなく
なり、安定した状態で位置調整が行なえることになる。
【0021】また、板材保持体2Bは、板材保持孔2z
を介して板材2Aに取付けられ、その板材に対する取付
位置をねじ2hにより調整可能となっており、さらに、
前記係止手段2Cは、ねじ2jにより前記板材保持体2
Bに対して近接又は離反可能なようになっているので、
柱の大きさや形状,鉄筋12の配設態様に違いがあるよ
うないろいろな柱に対して取付けることが可能となるの
で、様々な柱に対するPC梁の位置決めに適用可能な汎
用性の高い梁の位置決め装置となる。
【0022】実施の形態2.取付部を構成する係止手段
は、四角柱11の前記一側面11g側における頭部11
t側,即ち、板材保持材2Bが配置される柱11の側面
11gと反対側の側面11hに係止する凹部2pを有す
るような形態の係止手段2CAであってもよい(図1
0,11参照)。この凹部2pは、側面11gと隣接す
る側面11iに沿って延長するアーム2sの先端側に形
成されており、反力受けとしても機能する。よって、実
施の形態1と同様に、取付手段2が柱11の頭部11t
より外れること(脱落)がなくなり、安定した状態で位
置調整が行なえることになる。また、実施の形態1と同
様に、板材保持体2B,係止手段2CAは、位置調整,
固定などをねじ等で調整可能となっているので、四角柱
の大きさ,鉄筋12の配設態様に違いがあるような柱で
あっても適用可能な汎用性の高い梁の位置決め装置とな
る。尚、本実施の形態2においては、図11に示すよう
に、前記係止手段2CAと板材保持体2Bとで取付部2
Gを構成する。
【0023】また、実施の形態1,2では、板材保持体
2Bや係止手段2C,2CAの位置調整や固定をねじ等
で行なう形態を説明したが、他の手段として、例えば、
板材2Aの両端側に、それぞれ複数の係止孔を形成して
おき、これらいずれかの係止孔に係止する係止爪を板材
保持孔の内部に設けるようにして、これらで板材保持体
2Bの位置を調整するようにしてもよい。同様に、板材
保持体2Bから棒材を突出させておき、これに係止手段
2C,2CAを通すような構成とした上で、この棒材に
係止孔を形成しておき、これらいずれかの係止孔に係止
する係止爪を係止手段2C,2CAの内部に設けるよう
にして、これらで係止手段2C,2CAの位置を調整し
固定するようにしてもよい。
【0024】実施の形態3.XY位置調整手段としてモ
ータ駆動式のXYテーブル50の代りに、図12に示す
ような、スライド自在なXYテーブル50Aを用いても
よい。すなわち、Xテーブル51がガイドレール54を
介してスライドし、Yテーブル55がガイドレール58
を介してスライドするようなスライド形式のXYテーブ
ル50Aを用いる。この場合、XY軸方向位置調整は、
柱11上の載って位置調整を行なう位置決め作業者が、
人力でPC梁10を押してXYテーブル50Aをスライ
ドさせることによりPC梁10の位置調整を行う。具体
的には、図8(a)の工程において、ずれ調整(Y軸方
向位置調整)では、左,右の柱11,11に載っている
位置決め作業者が、それぞれ逆方向にPC梁10を押す
ことにより、Yテーブル55をスライドさせてY軸方向
位置調整を行なう。ピッチ調整(X軸方向位置調整)で
は、ピッチが広いときには、左側の柱11に載っている
作業者がPC梁10を右側に押し、逆に、ピッチが狭い
ときには、右側の柱11に載っている作業者がPC梁1
0を左側に押すことにより、Xテーブル51をスライド
させてX軸方向位置調整を行なう。以上にような手順
で、PC梁10の水平方向の位置調整を行なう。
【0025】実施の形態4.また、XY軸方向位置調整
手段として前記XYテーブル50,50Aに代えて、P
C梁10を水平方向に移動可能なすべりテーブルを用い
てもよい。これは、一例として図13,14に示すよう
に、箱体64内に、この箱体上面63より孔62を介し
て一部が露出して回転自在となるよう玉61を複数個配
設して成るものであって、PC梁10の下面10uを複
数個の玉61に当接させてすべらせることにより当該P
C梁10を水平方向に移動可能なように構成される。こ
のすべりテーブル60を用いたXY軸方向位置調整(ず
れ調整,ピッチ調整)作業の手順は、実施の形態2と同
じであるが、この場合は、PC梁10がすべりテーブル
60上をすべって移動する。
【0026】尚、実施の形態4においては、PC梁10
の下面10uに予め摩擦を低減させるような液体等を塗
っておけば、よりPC梁10がすべりやすくなり、作業
性を向上させることができる。
【0027】また、図8(a)の工程において、PC梁
10の右側の端を調整する側と右側の端を調整する側と
で、違う種類のXY軸方向位置調整手段を用いるように
してもよい。例えば、XYテーブル50とXYテーブル
50A、XYテーブル50とすべりテーブル60、XY
テーブル50Aとすべりテーブル60などのように、P
C梁10の左右側において違ったXY軸方向位置調整手
段を用いて位置調整するようにしても構わない。
【0028】実施の形態1,2による装置によれば、精
度の高い位置決め作業を簡単迅速に行える。実施の形態
3,4による装置によれば、実施の形態1,2に比べて
装置自体のコストは安くできるが、位置決め作業者の労
力が必要となる。しかしながら、結果的には、実施の形
態1の装置とほぼ同様に、精度の高い位置決め作業を簡
単迅速に行える。
【0029】また、各実施の形態によれば、取付手段2
は、板材と板材保持体とを分離できるので、運搬,取扱
い等が容易となる。
【0030】尚、本発明の装置は、実施の形態2による
装置を除いて、柱が四角柱以外の多角柱,あるいは丸柱
である場合でも適用可能である。丸柱に適用する場合
は、板材保持体の当接面の形状を丸柱の周側面の丸みに
合わせた形状とすればよい。
【0031】また、上下動手段として、油圧ジャッキ機
構4Aの代わりに、モータ駆動式や手動のねじ駆動式の
上下動機構などを用いても構わない。
【0032】尚、PC梁10に設けられたねじが切られ
た鉄筋12をPC梁10Aの鉄筋に合わせて接続ナット
13aで接続するための位置決めについて説明したが、
位置決めするだけであれば、このような鉄筋を備えてい
ない梁の位置決めであっても本願発明を適用できる。ま
た、棒材は必ずしもねじが切られた鉄筋12Bである必
要はなく、単なる鉄棒などでもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明の位置決め装置によれば、梁の位置決め作業を精度よ
く、かつ、簡単に行えるとともに、効率よく位置決め作
業が行えるという効果が得られる。特に、請求項2,3
によれば、係止手段及び取付け安定性を担保する形状の
板材保持体を備えているので、位置決め装置が柱の頭部
より外れる(脱落する)ことがなくなり、安定した状態
で位置調整が行なえる装置が得られる。また、請求項4
によれば、位置調整,固定などが行なえる板材保持体,
係止手段を備えているので、柱の大きさ(又は形状),
棒材の配設態様に違いがあるような柱であっても適用可
能な汎用性の高い梁の位置決め装置となる。請求項5,
6によれば、請求項1の効果に加え、特に、XYテーブ
ルやすべりテーブルを用いて、モータ駆動や人力によ
り、梁の水平方向における位置調整を容易に行なえる装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による梁の位置決め装
置を説明するための図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 図1のA方向から見た位置決め装置を示す図
である。
【図4】 実施の形態1における取付部の構成を示す斜
視図である。
【図5】 架台を具備する板材を示す斜視図である。
【図6】 XY位置調整手段の一例としてのモータ駆動
式のXYテーブルを示す斜視図である。
【図7】 実施の形態1の位置決め装置を用いた梁の位
置決め方法の手順を示す工程図である。
【図8】 実施の形態1の位置決め装置を用いた梁の位
置決め方法の手順を示す工程図である。
【図9】 鉄筋および接続具の詳細を示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態2による梁の位置決め
装置を説明するための図である。
【図11】 実施の形態2における取付部の構成を示す
斜視図である。
【図12】 XYテーブルの他の例を示す斜視図であ
る。
【図13】 XY位置調整手段のさらに他の例としての
すべりテーブルを示す斜視図である。
【図14】 図13の断面図である。
【符号の説明】
1 位置決め装置、2 取付手段、2A 板材、2B
板材保持体、2C,2CA 係止手段、2F,2G 取
付部、2a,2b 板材保持体の当接面、2z板材保持
孔(板材保持部)、3 架台、4 位置決め調整手段、
4A 油圧ジャッキ機構(上下動手段)、50,50A
XYテーブル(XY軸方向位置調整手段)、60 す
べりテーブル(XY軸方向位置調整手段)、10 位置
決めしようとするPC梁、10A 施工済みのPC梁、
11 柱、11t 柱の頭部、11r 柱の角部、11
f 柱の頭面、11g 柱の一側面、11h 柱の一側
面と反対側の側面、R クレーン。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱間に梁を架設するにあたって、クレー
    ン等の揚重機で揚重されてくる梁を、当該揚重機から開
    放した状態で位置決めするための梁の位置決め装置であ
    って、 揚重機で揚重されてくる梁の両端側が対応する各柱の頭
    部側に取付けられる梁の位置決め装置であり、 架台を有するとともに、この架台が前記梁の下面に対向
    して水平に延在するような状態となるよう前記柱の頭面
    より突出する如く設けられた棒材を介して当該架台を前
    記柱に対して取付けるための取付部を有する取付手段
    と、 前記架台に載置されるもので、前記梁を上下動させるこ
    とが可能で、かつ前記梁の下面を支えて当該梁を柱の頭
    部より上方に位置させた状態で当該梁の水平方向の位置
    を調整するための位置決め調整手段とを備えることを特
    徴とする梁の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記取付手段は、 前記梁の両端側が対応する前記柱の頭部側における一側
    面と対向するよう位置されるとともに、前記架台を具備
    する板材と、 前記板材の両端側にそれぞれ取付けられ、前記柱の頭部
    側における頭面と前記一側面とに当接する当接面が形成
    されて成る板材保持体と、 前記各板材保持体に取付けられ、前記棒材に係止する係
    止手段とから構成され、 前記板材保持体および係止手段とで前記取付部を構成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の梁の位置決め装
    置。
  3. 【請求項3】 前記取付手段に代えて、 前記梁の両端側が対応する前記柱としての四角柱の頭部
    側における一側面と対向するよう位置されるとともに、
    前記架台を具備する板材と、 前記板材の両端側にそれぞれ取付けられ、前記四角柱の
    頭部側における角部付近の頭面と前記一側面とに当接す
    る当接面が形成されて成る板材保持体と、 前記各板材保持体に取付けられ、前記四角柱の一側面と
    反対側の側面に係止する係止手段とから構成された取付
    手段を備え、 かつ、前記板材保持体および係止手段とで前記取付部を
    構成することを特徴とする請求項1に記載の梁の位置決
    め装置。
  4. 【請求項4】 前記板材保持体は、前記板材からの取外
    しを可能とし、かつ、前記板材に対する取付位置を調整
    可能とする板材保持部を有し、 さらに、前記係止手段は、前記板材保持体に対して近接
    又は離反可能なように当該板材保持体に取付けられてい
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の梁の
    位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め調整手段は、 前記梁を当該梁の延長方向とほぼ同方向であるX軸方向
    に移動可能で、かつ、前記梁を当該梁の延長方向とほぼ
    直角方向であるY軸方向に移動可能なXY軸方向位置調
    整手段としてのXYテーブルと、 前記XYテーブルを上下動する上下動手段とを備えて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の梁の位置決め装
    置。
  6. 【請求項6】 前記XYテーブルに代え、箱体内に、こ
    の箱体上面より一部が露出して回転自在となるよう玉を
    複数個配設して成るものであって、前記梁の下面を前記
    複数個の玉に当接させてすべらせることにより当該梁を
    水平方向に移動可能としたすべりテーブルを備えて成る
    ことを特徴とする請求項5に記載の梁の位置決め装置。
JP10028899A 1998-02-10 1998-02-10 梁の位置決め装置 Withdrawn JPH11229627A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256975A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Minato Seiki Kogyo Kk 梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材

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JP2009256975A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Minato Seiki Kogyo Kk 梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材

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