JP2009256975A - 梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材 - Google Patents

梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材 Download PDF

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Abstract

【課題】目線よりも高い所にある大重量の梁の水平方向の位置調整を簡単且つ正確に行なうことが可能な梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材を提供する。
【解決手段】梁調整治具用構成部材10は、梁Yに固定される梁側固定部材12と、梁側固定部材12と柱Xとの間に配設され、梁側固定部材12と柱Xとの間隔dを調整するジャッキ40を支持すると共に、柱Xと梁Yとの間に形成された隙間Sに差し込まれる係止片部34cを有するジャッキ支持部材14とで構成されている。ジャッキ40を作動させると、梁側固定部材12がジャッキ40からの伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に水平移動する。梁側固定部材12は梁Yに固定されているので、梁側固定部材12がジャッキ40からの伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に水平移動すると、梁Yも梁側固定部材12と共に水平移動し、柱Xに対する梁Yの位置調整が可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建築物の施工現場において、柱に対する梁の水平方向の位置調整に用いられる梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材に関する。
近年、ビルなどの大型建築物を建造する際には、工期短縮のため、予め工場で製造しておいたプレキャスト製柱(以下、単に「柱」という。)やプレキャスト製梁(以下、単に「梁」という。)を建築現場に持ち込み、これを組み上げるという手法が採用されている。
柱Xならびに梁Yは、図1に示すようなコンクリート製のブロック状部材であり、柱Xの上面四隅には、レベル調整用ボルトBがそれぞれ螺設されている。したがって、柱X間に梁Yを架け渡した状態では、梁Yが柱Xのレベル調整用ボルトBによって支持されており、柱Xと梁Yとの間には、レベル調整用ボルトBの頭分だけ隙間Sが形成されることになる。
ところで、梁Yの柱X間への架け渡し作業は、梁Yを図示しないクレーン等の重機で吊り上げることによって行なわれるが、柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を重機で正確に行なうことはたとえ熟練工であっても容易ではない。
そこで、柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を行なうための道具として、従来から梁調整治具(梁位置決め装置)が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。
この従来の梁調整治具は、ジャッキと、ジャッキを支持するサポートとで大略構成されており、ジャッキの作動力によって梁調整治具の全長を調整できるようになっている。
従来の梁調整治具を使用して柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を行なう際には、梁調整治具の全長を縮めて梁Yの下にこれを配置し、然る後、ジャッキを作動させて梁調整治具の全長を伸長させる。すると、梁Yの端部が僅かに浮き上がり、柱Xとの間の摩擦抵抗が小さくなるので、柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を人力で行なうことができるようになる。そして、位置調整が完了すれば、梁調整治具を縮めて取り外す。
なお、梁Yの水平レベル調整は、柱Xと梁Yとの間の隙間Sに工具を挿入してレベル調整用ボルトBを回転させ、レベル調整用ボルトBの高さを調整すればよい。
このようにして柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整ならびに梁Yの水平レベル調整が完了すれば、隙間Sにモルタルを充填する。
特開2001−248308号公報
従来の梁調整治具では、梁の水平方向の位置調整を人力で行なう必要があったが、梁のような非常に大重量の部材の位置調整を人力で行なうのは大変な労力を伴うし、また、目線よりも高い所にある梁の水平位置調整をするのは作業性も悪く、その位置を正確に調整するのは大変困難である。
それ故に、本発明の目的は、目線よりも高い所にある大重量の梁の水平方向の位置調整を簡単且つ正確に行なうことが可能な梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「ジャッキ40とともに用いられ、柱Xの上に設けられた梁Yの、柱Xに対する水平方向の位置調整に用いられる梁調整治具用構成部材10であって、(a)梁Yに固定される梁側固定部材12と、(b)梁側固定部材12と柱Xとの間に配設され、梁側固定部材12と柱Xとの間隔dを調整するジャッキ40を支持すると共に、柱Xと梁Yとの間に形成された隙間Sに差し込まれる係止片部34cを有するジャッキ支持部材14とで構成されている」ことを特徴とする梁調整治具用構成部材10である。
この発明では、ジャッキ40を作動させると、梁側固定部材12がジャッキ40からの伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に水平移動する。梁側固定部材12は、梁Yに固定されているので、梁側固定部材12がジャッキ40からの伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に水平移動すると、梁側固定部材12が固定されている梁Yも梁側固定部材12と共に水平移動し、これにより、柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整が可能となる。
なお、梁Yの水平方向の位置調整を行なう際、梁調整治具用構成部材10を構成している梁側固定部材12は梁Yに固定されており、ジャッキ支持部材14は、係止片部34cを柱Xと梁Yとの間の隙間Sに差し込むことによって係止されており、このジャッキ支持部材14上にジャッキ40が支持されるようになる。したがって、梁Yの水平方向の位置調整作業時において、梁調整治具用構成部材10から手を離しても梁調整治具用構成部材10やジャッキ40が落下することはなく、梁Yの水平方向の位置調整作業の作業性が大いに高められる。
請求項2に記載した発明は、「梁側固定部材12は、梁Yに固定される固定部16と、固定部16から側方に向けて突設され、ジャッキ40による伸長押圧力を受けて梁Yと共に水平移動するシャフト28とを備えており、シャフト28が固定部16に対して近接離間可能に取り付けられている」ことを特徴とするものである。
梁調整治具用構成部材10の梁側固定部材12を梁Yに固定する際は、梁Yに設けられた既設のアンカーナットYaが利用されるのであるが、この既設のアンカーナットYaの位置によっては、梁側固定部材12と柱Xとの間の間隔dが広すぎて、梁Yを目的の位置に位置決めするために必要な梁Yの水平方向の移動量がジャッキ40の伸長押圧力の及ぶ範囲を超えてしまう場合がある(勿論、この場合は梁Yを目的の位置に位置決めすることができない)。
この点、本発明によれば、固定部16に対するシャフト28の突出長さを調整することによって、梁Yの必要移動量をジャッキ40の伸長押圧力が及ぶ範囲内に収めることができるので、上述した問題が生じることはなく、梁Yを目的の位置に確実に位置決めできる。
請求項3に記載した発明は、「ジャッキ支持部材14は、柱Xと梁Yとの間に形成された隙間Sに差し込まれる係止片部34cと、ジャッキ40を支持する水平支持部34aと、係止片部34cと水平支持部34aとを接続する垂直支持部34bとを有しており、水平支持部34aには、ジャッキ40およびシャフト28が載置されるとともに、ジャッキ40の伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に梁Yと共に水平移動するシャフト28をガイドする断面略V字状のガイド部36が設けられている」ことを特徴とする。
この発明によれば、ジャッキ40の伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に梁Yと共に水平移動するシャフト28をガイド部36がガイドできるので、ジャッキ40の伸長押圧力をシャフト28に確実に伝達させることができる。
なお、ガイド部36は、その断面形状が略V字状に形成されているので、ガイド部36にジャッキ40やシャフト28を載置するだけでジャッキ40の軸芯M2とシャフト28の軸芯M1とガイド部36の折曲線36aとが同一平面上に配設されることになる。そして、シャフト28の外径をジャッキ40の外径と大略等しく形成しておけば、ジャッキ40の軸芯M2とシャフト28の軸芯M1とが完全に一致し、ジャッキ40の伸長押圧力をシャフト28により確実に伝達できる。
請求項4に記載した発明は、「柱Xの上に設けられた梁Yの、柱Xに対する水平方向の位置調整に用いられる梁調整治具60であって、(a)梁Yに固定された梁側固定部材12と、(b)梁側固定部材12と柱Xとの間に配設され、その一端が柱Xに当接され、他端が梁側固定部材12に当接され、その伸長押圧力によって梁側固定部材12を柱Xに対して離間する方向に梁Yと共に水平移動させるジャッキ40と、(c)ジャッキ40を支持すると共に、柱Xと梁Yとの間に形成された隙間Sに差し込まれる係止片部34cを有するジャッキ支持部材14とで構成されている」ことを特徴とする梁調整治具60である。
この発明では、ジャッキ40を作動させると、梁側固定部材12がジャッキ40からの伸長押圧力を受けて柱Xから離間する方向に水平移動する。梁側固定部材12は、梁Yに固定されているので、梁側固定部材12が水平移動すると、梁側固定部材12の取付対象である梁Yも梁側固定部材12と一緒に水平移動し、これにより、柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整が可能となる。
なお、ジャッキ40の一端を柱Xに当接させる態様としては、ジャッキ支持部材14を介して柱Xに当接させる場合と、柱Xに直接当接させる場合とが考えられる。
本発明によれば、目線よりも高いところにある梁の水平方向の位置を簡単かつ確実に調整することが可能な梁調整治具ならびにこれに用いられる梁調整治具用構成部材を提供できる。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかる梁調整治具用構成部材10の使用状態を示す図であり、図2は、図1の部分詳細図である。図3は、本発明にかかる梁調整治具用構成部材10を示す斜視図である。
図1〜図3から分かるように、梁調整治具用構成部材10は、ジャッキ40と共に用いられて柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を行なうために用いられるものであり、梁側固定部材12とジャッキ支持部材14とで大略構成されている。
梁側固定部材12は、図4〜図6に示すように、固定部16と作用部18とで構成されている。なお、図4は、梁側固定部材12の正面図であり、図5は、梁側固定部材12の平面図であり、図6は、梁側固定部材12の右側面図である。
固定部16は、天板20と側板22と補強リブ24と雌ネジ部材26とで構成されている。
天板20は、金属等の剛性材料からなる横長矩形状の板材であり、その左右両端部には、ボルト挿通用の丸孔20aがそれぞれ形成されている。
側板22は、天板20と同様、金属等の剛性材料からなる横長矩形状の板材であり、側板22の短手方向一方端部端縁(図4中、上端部端縁)が天板20の底面前端部(図4中、下面左側端部)に溶接固定されている。なお、本実施例では、天板20と側板22とを別部材にて構成し、これらが断面略逆L字状となるように組み合わされて互いに溶接固定されているが、天板20と側板22とを金属板の折り曲げ加工により構成してもよい。
補強リブ24は、金属等の剛性材料からなる略三角形状の板材であり、2枚の補強リブ24が天板20と側板22との一体物の入隅部に所定間隔を隔てて溶接固定されている。
雌ネジ部材26は、金属等の剛性材料からなる円筒状の部材であり、その軸方向一方端部(図4中、右側端部)が側板22の前面(補強リブ24が取り付けられるのとは反対側の面であり、図4における左側の面)に溶接固定されている。雌ネジ部材26の中心には、後述する雄ネジ部材30の雄ネジ30aが螺合される雌ネジ26aが螺設されている。
作用部18は、シャフト28と雄ネジ部材30とナット32とで構成されている。
シャフト28は、金属等の剛性材料からなる円柱状の部材であり、その外径は、後述するジャッキ40のジャッキ本体42の外径と大略等しく設定されている。シャフト28の軸方向一方端部(図4中、右側端部)には、雌ネジ部材26の雌ネジ26aに螺合される雄ネジ部材30が突設されている。そして、この雄ネジ部材30にナット32が螺装されている。
ジャッキ支持部材14は、図7〜図9に示すように、ジャッキ支持部34と、ガイド部36とで構成されている。なお、図7は、ジャッキ支持部材14の正面図であり、図8は、ジャッキ支持部材14の平面図であり、図9は、ジャッキ支持部材14の右側面図である。
ジャッキ支持部34は、後述するジャッキ40を支持するものであり、水平支持部34aと垂直支持部34bと係止片部34cとで構成されている。
水平支持部34aは、金属などの剛性材料からなる細長矩形状の板材であり、その上面には、後述するガイド部36が溶接固定されている。
垂直支持部34bは、水平支持部と同様、金属等の剛性材料からなる細長矩形状の板材であり、その長手方向の長さ(図7における上下方向の長さ)は、ガイド部36にジャッキ40およびシャフト28を載置したときに、これらの部材が梁Yと接触することがないように適宜設定されている。なお、垂直支持部34bには、ガイド部36にジャッキ40を載置したときにジャッキ40のピストンロッド44が嵌り込む嵌合孔56(図9参照)を設けるようにしてもよい。
係止片部34cは、その先端両角部が切り落とされて先細状に形成された板状の部材であり、その先端を柱Xと梁Yとの間の隙間Sに挿入することによってジャッキ支持部材14(より詳しく言えば、ジャッキ40が載置された状態のジャッキ支持部材14)を係止できるよう、その厚みや長さが適宜設定されている。
なお、本実施例では、水平支持部34aと垂直支持部34bと係止片部34cとを別部材にて構成し、これらが断面略Z字状となるように組合わされて互いに溶接固定されているが、これらを金属板の折り曲げ加工により構成してもよい。
ジャッキ支持部34の水平支持部34aには、ガイド部36が溶接固定されている。ガイド部36は、金属等の剛性材料からなる矩形状の板材をその中央部分で折り曲げることによって断面略V字状に形成された部材である(勿論、所定長さに切断した2枚のチャネル同士を断面略V字状に組合わせて互いに溶接固定してもよい)。ガイド部36の底面中央部分には、その一端から他端にかけて折曲線36aが形成されている。
ガイド部36の上端縁には、凹所36bが形成されている。凹所36bは、ジャッキ40をガイド部36に載置する際、アーム46を凹所36b内へ容易に案内できるよう、その角部が丸められている。
次に、梁調整治具用構成部材10の使用方法を、図1および図2に従って説明する。梁調整治具用構成部材10を用いて柱Xに対する梁Yの水平方向の位置調整を行なうには、まず、ジャッキ40を準備する必要がある。
ここで、ジャッキ40(ここでは油圧ジャッキである。)の構成について簡単に説明しておくと、油圧ジャッキ40は、図10に示すように、円筒状のジャッキ本体42と、ジャッキ本体42内に収容されているピストンロッド44と、ジャッキ本体42から側方に突設されているアーム46とで大略構成されている。アーム46には、回転ハンドル46aが取り付けられており、この回転ハンドル46aを回転操作すると、内部に収納されている圧油が押し出され(又は吸引されて)ピストンロッド44がジャッキ本体42に対して上下方向にμmオーダーで突出・没入するよう構成されている(そして、この油圧ジャッキ40の伸長押圧力が、後述するようにシャフト28に伝達されることになる)。
以上のように構成されているジャッキ40を、ジャッキ支持部材14のガイド部36に載置する。ジャッキ40をガイド部36に載置する際は、アーム46がガイド部36の凹所36bから突出するように載置されることになる。なお、梁調整治具用構成部材10(梁側固定部材12およびジャッキ支持部材14)とジャッキ40とを組合わせたものが梁調整治具60である。
次に、ジャッキ40が載置されたジャッキ支持部材14を手で持ち上げ、ジャッキ支持部材14の係止片部34cの先端を柱Xと梁Yとの間の隙間Sに挿入する。すると、ジャッキ支持部材14が柱Xと梁Yとの間の隙間Sに係止されるので、手を離してもジャッキ支持部材14やジャッキ40が地面に落下することはない。
梁側固定部材12の梁Yへの取付作業を行なう際は、先ず、シャフト28に取り付けられている雄ネジ部材30を固定部16の雌ネジ部材26に螺入して固定部16に対するシャフト28の突出長さが最小となるように調整する(このとき、ナット32は予めシャフト28側に移動させておく)。
次に、梁側固定部材12のシャフト28の先端をガイド部36に載置するとともに固定部16を梁Yの底面に宛がい、天板20の丸孔20aと梁Yの底面に形成されている既設のアンカーナットYaとが一致するように梁側固定部材12の位置を調整し、別途準備しておいたボルト48を用いてボルト止めする。これにより、梁側固定部材12の梁Yへの固定が完了する。なお、シャフト28の突出長さは最小となっているので、梁側固定部材12を梁Yに固定した状態では、シャフト28とジャッキ40との間に隙間が存在している。
梁側固定部材12の梁Yへの固定が完了すれば、シャフト28を螺出させてその先端をジャッキ40に当接させる。これにより、ジャッキ40は、その一端(ピストンロッド44の先端)が垂直支持部34bと接触し、他端(ジャッキ本体42の底面)がシャフト28と接触することになる。
ここで、ガイド部36は、その断面形状が略V字状に形成されているので、ガイド部36にジャッキ40とシャフト28とを載置すれば、ジャッキ40の軸芯M2とシャフト28の軸芯M1とガイド部36の折曲線36aとが同一平面上に配設されることになる。
しかも、シャフト28の外径は、上述したように、ジャッキ本体42の外径と大略等しく設定されている。したがって、この外径が大略等しいシャフト28とジャッキ本体42とを断面略V字状のガイド部36に載置するだけでシャフト28の軸芯M1とジャッキ40の軸芯M2とが完全に一致し、ジャッキ40の伸長押圧力をシャフト28に効果的に伝達することができるようになる。なお、梁Yの柱Xからの高さ(すなわち、レベル調整用ボルトBの突出量)によっては、シャフト28がガイド部36に載置されず、ガイド部36から宙に浮いた状態となるケースもある。このような場合には、レベル調整用ボルトBの突出量を低くしたり、或いは、固定部16と梁Yとの間にスペーサーを噛ませたりすることによってシャフト28の位置を下げ、ガイド部36に載置されるよう調整すればよい。
そして、最後に、ナット32を雌ネジ部材26と当接するように締め付ければ、梁Yの水平方向の位置調整を行なう準備が完了する。なお、ナット32を雌ネジ部材26と当接するように締め付けるのは、ダブルナットの効果を期待できるからである。すなわち、ナット32によるダブルナットの効果によってシャフト28と固定部16とが一体化され、ジャッキ40の伸長押圧力が作用部18を介して固定部16に伝達されるとき、作用部18を構成している雄ネジ部材30の雄ネジ30aと固定部16を構成している雌ネジ部材26の雌ネジ26aとの間に過大な力が加わって両者のネジ山が破損するのを防止するためである。
以上のようにして梁調整治具60(梁調整治具用構成部材10およびジャッキ40)の設置が完了すれば、ジャッキ40を作動させて梁Yの水平方向の位置調整作業を行なう。
すなわち、回転ハンドル46aを回転操作してピストンロッド44が突出すると、その伸長押圧力が作用部18のシャフト28から固定部16を介して梁Yに伝達され、梁Yが柱Xに対して離間する方向(図2における右側)へ水平移動する。梁Yの柱Xに対する水平方向の位置調整は、ジャッキ40の伸長押圧力によって行なわれるので、μmオーダーでの調整が可能であり、正確な位置調整ができる。
以上のようにして、梁Yを所定距離移動させれば、梁Yの柱Xに対する水平方向の位置調整が完了する。位置調整作業が完了すれば、回転ハンドル46aを逆方向に回転させてピストンロッド44を没入させ、梁調整治具60(梁調整治具用構成部材10およびジャッキ40)を柱Xや梁Yから取り外す。
なお、上述実施例では、柱Xに対する梁Yの位置調整をその一例として説明したが、例えば、木製の柱や梁に適用することも可能である。
使用状態を示す図である。 図2における部分詳細図である。 梁調整治具用構成部材を示す斜視図である。 梁側固定部材を示す正面図である。 梁側固定部材を示す平面図である。 梁側固定部材を示す右側面図である。 ジャッキ支持部材を示す正面図である。 ジャッキ支持部材を示す平面図である。 ジャッキ支持部材を示す右側面図である。 ジャッキを示す図である。
符号の説明
10…梁調整治具用構成部材
12…梁側固定部材
14…ジャッキ支持部材
16…固定部
18…作用部
28…シャフト
34…ジャッキ支持部
34a…水平支持部
34c…係止片部
36…ガイド部
40…ジャッキ
60…梁調整治具
X…柱
Y…梁


Claims (4)

  1. ジャッキと共に用いられ、柱の上に設けられた梁の、柱に対する水平方向の位置調整に用いられる梁調整治具用構成部材であって、
    (a) 梁に固定される梁側固定部材と、
    (b) 前記梁側固定部材と柱との間に配設され、前記梁側固定部材と柱との間隔を調整するジャッキを支持すると共に、柱と梁との間に形成された隙間に差し込まれる係止片部を有するジャッキ支持部材とで構成されていることを特徴とする梁調整治具用構成部材。
  2. 前記梁側固定部材は、梁に固定される固定部と、前記固定部から側方に向けて突設され、ジャッキによる伸長押圧力を受けて梁と共に水平移動するシャフトとを備えており、
    前記シャフトが前記固定部に対して近接離間可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の梁調整治具用構成部材。
  3. 前記ジャッキ支持部材は、柱と梁との間に形成された隙間に差し込まれる前記係止片部と、ジャッキを支持する水平支持部と、前記係止片部と前記水平支持部とを接続する垂直支持部とを有しており、前記水平支持部には、ジャッキおよび前記シャフトが載置されるとともに、ジャッキの伸長押圧力を受けて柱から離間する方向に梁と共に水平移動する前記シャフトをガイドする断面略V字状のガイド部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の梁調整治具用構成部材。
  4. 柱の上に設けられた梁の、柱に対する水平方向の位置調整に用いられる梁調整治具であって、
    (a) 梁に固定された梁側固定部材と、
    (b) 前記梁側固定部材と柱との間に配設され、その一端が柱に当接され、他端が前記梁側固定部材に当接され、その伸長押圧力によって前記梁側固定部材を柱に対して離間する方向に梁と共に水平移動させるジャッキと、
    (c) ジャッキを支持すると共に、柱と梁との間に形成された隙間に差し込まれる係止片部を有するジャッキ支持部材とで構成されていることを特徴とする梁調整治具。


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