JP7438821B2 - アンカーボルト固定用治具 - Google Patents
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Description
そのため、アンカーボルトのアンカープレートへの固定時には、突出長さを適正にするためのアンカーボルトの高さ調整が行われる。
図1は、本発明の実施形態に係るアンカーボルト固定用治具を示す正面図である。図2は、本実施形態のアンカーボルト固定用治具を示す側面図である。図3は、本実施形態のアンカーボルト固定用治具を示す背面図である。図4は、本実施形態のアンカーボルト固定用治具を示す一部の断面図である。
アンカーボルト固定用治具1は、建造物の基礎の施工時に基礎型枠上に仮設されるアンカープレートに、アンカーボルトをナットで固定するためのものである。
規制部材11は、本体10に連結される基板部12と、この基板部12の互いに対向する辺からそれぞれ立設される一対の規制板13と、を備えている。
規制部材11の基板部12には、本体10の本体ガイド孔14が形成された側面に沿って下方に延在する本体ガイド板15が取り付けられている。本体ガイド板15の下端部略中央部には、本体ガイド孔14に係合されるガイド爪16が形成されている。
すなわち、本体ガイド孔14にガイド爪16が係合されることで、本体10は、ガイド爪16に沿って昇降動作可能とされている。
回転部材20の規制部材11側の端部には、電動工具のチャック(図示せず)に取り付けるための、ビット部21が形成されている。ビット部21は、一対の規制板13の間に配置され、ビット部21に電動工具を取り付けた場合に、規制板13が電動工具の一部に当たることにより、回転部材20と規制板13、本体10との共回りを規制することができるように構成されている。
ソケット部22および回転部材20の内部は、中空とされており、回転部材20のソケット部22の近傍には、軸方向に延在する長穴状のガイド孔23が形成されている。
昇降部材30の外側には、ガイド孔23を貫通して回転部材20の外側に延びるガイドピン31が一体に設けられている。回転部材20の外周側には、ガイドピン31の上側と本体10の下端との間に位置する昇降リング32が設けられている。
レーザ受光器41は、施工現場に設置されるレーザ発光器40から照射された所定高さのレーザ光42を検出するものであり、レーザ受光器41は、レーザ発光器40から照射されたレーザ光42を検出した際に、検出した旨の表示または音により報知することができるように構成されている。
これにより、本体10を昇降させる際に、レーザ受光器41によりにレーザ発光器40からのレーザ光42を検出させることにより、本体10の高さを基準となる高さ位置に調整することが可能となる。
図5は、アンカーボルトの固定方法を示す説明図であり、図5(a)は、アンカーボルトの固定方法を示す建物の基礎部分の説明図、図5(b)は、アンカーボルトの突出長さを調整する前の状態を示す説明図、図5(c)は、アンカーボルトの突出長さを調整した後の状態を示す説明図である。
このとき、アンカーボルト50は、自重により上側のナット51がアンカープレート54の上面に当接し、アンカープレート54に垂下された状態に保持される。
この状態で、アンカーボルト固定用治具1のソケット部22を上側のナット51に係合させ、レーザ発光器40を用いて、レーザ発光器40から照射されるレーザ光42が検出される高さ位置に受光器を本体10の外側に固定する。
これにより、基準となるアンカーボルト50の初期設定が完了する。
この状態で、電動工具を駆動することで、回転部材20を回転駆動させ、ソケット部22を介してナット51を回転させる。これにより、アンカーボルト50をアンカープレート54に対して上昇させる。
アンカーボルト50が上昇すると、昇降部材30の下端部がアンカーボルト50の上端部によって上方に向けて押され、昇降部材30が上昇される。
他のアンカーボルト50に対しても、同様の工程を行うことで、容易にアンカーボルト50の突出長さ調整を行うことができる。
また、アンカーボルト50の1本当たりの施工時間についても、作業時間を50%以上削減することが確認できた。
これにより、電動工具により回転部材20を回転させる際に、規制部材11により本体10との供回りを規制することができ、その結果、レーザ受光器41の位置を適正に保持することができ、アンカーボルト50の上昇量を正確に検出することができる。
これにより、昇降リング32を設けることで、ガイドピン31の上昇に応じて確実に本体10を上昇させることができる。
本実施形態においては、昇降部材30が上昇した場合に昇降リング32を介して本体10を上昇させるようにしたが、本発明はこれに限定されない。
前記実施形態において、断面形状略正方形の本体10の角部にガイドピン31が位置した場合に、ガイドピン31が本体10の角部から本体10の内部に位置するおそれがあるため、昇降リング32を用いるようにしたものである。そのため、例えば、本体10の断面形状が円形状の場合であれば、ガイドピン31が本体10の内側に入り込むおそれはなくなるので、昇降リング32を省略してもよい。
10 本体
11 規制部材
12 基板部
13 規制板
14 本体ガイド孔
15 本体ガイド板
16 ガイド爪
20 回転部材
21 ビット部
22 ソケット部
23 ガイド孔
30 昇降部材
31 ガイドピン
32 昇降リング
40 レーザ発光器
41 レーザ受光器
42 レーザ光
50 アンカーボルト
51 ナット
52 基礎
54 アンカープレート
Claims (2)
- 建造物の基礎の施工時に仮設される基礎型枠上のアンカープレートに、アンカーボルトを所定の高さにナットで固定するためのアンカーボルト固定用治具において、
外側に、レーザ光を受光するレーザ受光器が取り付けられる筒状の本体と、
前記本体の内部に設けられ前記本体に沿って移動自在とされた回転部材と、
前記回転部材の上端部に設けられ、電動工具のチャックに取付けるためのビット部と、
前記回転部材の下端部に設けられ、前記アンカーボルトに嵌められた前記ナットに係合するソケット部と、
前記回転部材の前記ソケット部の近傍に設けられた軸方向に延びるガイド孔と、
前記ソケット部および前記回転部材の内部で前記回転部材の軸方向に沿って前記回転部材とは別個に移動可能とされ、下端部が前記アンカーボルトの上端部に当接する昇降部材と、
前記昇降部材に一体に設けられ前記ガイド孔を貫通して前記回転部材の外部に延びて前記本体の下端部に当接するガイドピンと、
前記本体の上端部に設けられ、前記回転部材と前記本体との共回りを規制する規制部材と、
を備えていることを特徴とするアンカーボルト固定用治具。 - 前記回転部材の外周側に、前記ガイドピンの上側と前記本体の下端との間に位置する昇降リングが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアンカーボルト固定用治具。
Priority Applications (1)
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JP2020061984A JP7438821B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | アンカーボルト固定用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020061984A JP7438821B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | アンカーボルト固定用治具 |
Publications (2)
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JP2021161660A JP2021161660A (ja) | 2021-10-11 |
JP7438821B2 true JP7438821B2 (ja) | 2024-02-27 |
Family
ID=78002780
Family Applications (1)
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JP2020061984A Active JP7438821B2 (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | アンカーボルト固定用治具 |
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JP (1) | JP7438821B2 (ja) |
Citations (3)
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JP2000190139A (ja) | 1998-10-19 | 2000-07-11 | Ricoh Co Ltd | 締結部材の分解装置 |
JP2005248469A (ja) | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Asahi Kasei Homes Kk | ソケット及びアンカーボルトの高さ調整方法 |
JP2019002167A (ja) | 2017-06-13 | 2019-01-10 | 有限会社わたなべ | レベル設定用棒材の回転用工具 |
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2020
- 2020-03-31 JP JP2020061984A patent/JP7438821B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP2005248469A (ja) | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Asahi Kasei Homes Kk | ソケット及びアンカーボルトの高さ調整方法 |
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