JPH11229623A - スリップフォームを使用したケーソンの製造方法並びにスリップフォーム及び流体キャスターを使用したケーソンの製造方法 - Google Patents

スリップフォームを使用したケーソンの製造方法並びにスリップフォーム及び流体キャスターを使用したケーソンの製造方法

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JPH11229623A
JPH11229623A JP4997898A JP4997898A JPH11229623A JP H11229623 A JPH11229623 A JP H11229623A JP 4997898 A JP4997898 A JP 4997898A JP 4997898 A JP4997898 A JP 4997898A JP H11229623 A JPH11229623 A JP H11229623A
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JP
Japan
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caisson
concrete
slip
slip form
base
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JP4997898A
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English (en)
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Masahiro Tanaka
正博 田中
Soichi Nagao
宗一 長尾
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TORIO MARINE TEC KK
Original Assignee
TORIO MARINE TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ケーソンの製造が短
期間で行なえるスリップフォームを使用したケーソンの
製造方法並びにスリップフォーム及び流体キャスターを
使用したケーソンの製造方法を提供。 【解決手段】 スリップフォーム30及び流体キャス
ターRを使用したケーソンの製造方法は、下面に流体キ
ャスターRを配置する空間を形成したケーソン基部10
または定盤に流体キャスターRを配置する空間を形成し
てその上にケーソン基部10を形成し、ケーソン基部1
0の下面に流体キャスターRを配置し、ケーソン基部1
0の外方に複数のガイド柱20を配設し、ガイド柱20
に対してスリップフォーム30を昇降可能に配置し、ス
リップフォーム30内の空間にコンクリートを打ち込ん
だ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込んだ高
さ分だけ、スリップフォーム30を上方にスライドさ
せ、以後同様にコンクリートの打ち込み、スライディン
グを繰り返し或いは連続して行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスリップフォームを
使用したケーソンの製造方法並びにスリップフォーム及
び流体キャスターを使用したケーソンの製造方法に係
り、特にケーソン製造時間を短縮させたスリップフォー
ムを使用したケーソンの製造方法並びにスリップフォー
ム及び流体キャスターを使用したケーソンの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下構造物、例えば橋脚や海底構造物等
の地下構造物を構築する際には、鉄筋コンクリート製の
ケーソンが使用される場合が多い。そして、例えば防波
堤工事におけるケーソンの据付においては、通常、ケー
ソンヤードで予め製造されたケーソンをケーソン進水台
船に搭載し、このケーソン進水台船を曳航して沖合の防
波堤設置場所であるケーソン進水場所までケーソンを運
搬する。このケーソン進水場所まで曳航されたケーソン
進水台船は、自動姿勢制御システムにより、バラストタ
ンクに注水してケーソンを進水させる。そして、ケーソ
ン進水台船から進水されたケーソンは、ケーソン据付場
所まで曳航して据付られる。次に中詰砂をケーソンに投
入し、迅速に蓋コンクリートを打設して、ケーソン中詰
めを行なう。さらに上部コンクリートを打設して防波堤
を建設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト構造物は、鉄筋の加工・組立、型枠の製作・組立、コ
ンクリートの打ち込み・養生、型枠の取り外し等という
複雑な工程を経て製作される。そして、この中でも養生
には極めて長い期間を要する。従って、従来のようにケ
ーソンを鉄筋の加工・組立、型枠の製作・組立、コンク
リートの打ち込み・養生、型枠の取り外し等という複雑
な工程で行なうには、ケーソンの完成まで、長期間かか
ることになる。
【0004】また従来は、ケーソンを一つ一つ製造する
ために、その都度、ケーソンを構築した後で、ケーソン
を移動して、前述したように海底等へ運搬していた。こ
のように、一つ一つを個別に製造することは、ケーソン
の製造に長期間かかり、工事の短縮等に支障となってい
た。
【0005】本発明は、ケーソンの製造が短期間で行な
えるスリップフォームを使用したケーソンの製造方法並
びにスリップフォーム及び流体キャスターを使用したケ
ーソンの製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1の
スリップフォーム並びに流体キャスターを使用したケー
ソンの製造方法によれば、下面に流体キャスターを配置
する空間を形成したケーソン基部または定盤に流体キャ
スターを配置する空間を形成してその上にケーソン基部
を形成し、該ケーソン基部の下面に流体キャスターを配
置し、ケーソン基部の外方に複数のガイド柱を配設し、
該複数のガイド柱に対して昇降可能に配設されたスリッ
プフォーム支持構造にスリップフォームを昇降可能に配
置し、該スリップフォーム内の空間にコンクリートを打
ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込
んだ高さ分だけ上方にスライドさせ、以後同様にコンク
リートの打ち込み、スライディングを繰り返し或いは連
続して行なう構成により、解決される。
【0007】これにより、スリップフォーム支持構造に
スリップフォームを昇降可能に配置し、この型枠内の空
間にコンクリートを打ち込んだ後或いは打ち込みつつ、
コンクリートを打ち込んだ高さ分だけ、型枠を上方にス
ライドさせ、スリップフォームを上昇させているので、
下方から段階的にケーソン(コンクリート構造物)を構
築し、スリップフォームを上昇して、コンクリートを打
ち込んだ部分が固化すれば、その上に型枠を上昇させ
て、この部分にコンクリートを打ち込み、順次上方部分
を構築する。そして、ケーソンの製造が終了すると、流
体キャスターによって、ケーソンを移動する。
【0008】これにより、従来のような鉄筋の加工・組
立、型枠の製作・組立、コンクリートの打ち込み・養
生、型枠の取り外し等という複雑な工程をとる必要がな
いのでより一層の工期の短縮化が図れる。
【0009】また請求項2のケーソンの製造方法によれ
ば、下面に流体キャスターを配置する空間を形成したケ
ーソン基部または定盤に流体キャスターを配置する空間
を形成してその上にケーソン基部を形成し、該ケーソン
基部の下面に流体キャスターを配置し、ケーソン基部の
外方に複数のガイド柱を配設するとともに、ガイド柱を
案内する案内手段が形成され、該案内手段によって前記
ガイド柱は移動可能に形成し、前記ガイド柱に対して昇
降可能に配設されたスリップフォームに型枠を昇降可能
に配置し、下面に流体キャスターを配置する空間を形成
したケーソン基部を予め複数形成し、前記ガイド柱を予
め形成した複数のケーソン基部の一つへ移動し、該ケー
ソン基部にケーソンを構築し、ケーソン構築後に以後ガ
イド柱を予め形成した複数のケーソン基部の一つへ順次
移動し、ケーソンを順次構築することにより解決され
る。
【0010】したがって、本発明によれば、ケーソンを
一つ製造した後で、ガイド柱を移動させてスリップフォ
ームを予め製造しておいた別のケーソン基部の上部に位
置させ、この別のケーソン基部の上部にコンクリートを
打ち込みケーソンを製造する。この別のケーソンを製造
している間に、すでに製造されたケーソンを流体キャス
ターで移動させる。またケーソンを移動した部分には新
たにケーソン基部を製造する。このようにケーソン製
造、ケーソンの基部の製造、ケーソンの移動とを並行処
理することができるので、ケーソンの大量製造が可能と
なり、多くのケーソンを必要とする工事における工期を
大幅に短縮することができる。
【0011】さらに、請求項3のケーソンの製造方法に
よれば、海上に形成された凹部を有する作業浮体におい
て、ガイド柱を前記作業浮体上に設けると共にガイドを
形成し、該ガイドに対して昇降可能に配設されたスリッ
プフォーム支持構造にスリップフォームを昇降可能に配
置し、前記船体凹部の底部にケーソン基部を形成した
後、前記スリップフォーム内の空間にコンクリートを打
ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込
んだ高さ分だけ上方にスライドさせ、以後同様にコンク
リートの打ち込み、スライディングを繰り返し或いは連
続して行ない、作業浮体上でケーソン構築し、その後ケ
ーソンを進水することによって解決される。
【0012】したがって、本発明によれば、ケーソンの
製造を、作業浮体、例えば中古の運搬船を利用した船上
で行なうことが出来るので、完成したケーソンの設置す
る場所までの運搬も容易となる。また、船体凹部内(い
わゆる船倉内)でケーソンを製造するために、安定して
ケーソンを製造することができると共に、有効利用を図
ることができ、さらに連続してコンクリートの打ち込み
が可能であり、従来のようなクレーンだけによるケーソ
ン進水のための作業を不要とすることができる。
【0013】上記のときに、スリップフォームは、凹部
長手方向に移動可能であり、船体凹部の底部に複数のケ
ーソン基部を形成した後、複数のケーソン基部の一つへ
移動し、該ケーソン基部にケーソンを構築し、ケーソン
構築後に以後スリップフォームを予め形成した複数のケ
ーソン基部の一つへ順次移動し、ケーソンを順次構築し
作業浮体上でケーソン構築し、その後ケーソンを進水す
るように構成すると好適である。そして、この場合、一
つ一つのケーソン製造ゾーンは、隔壁により仕切られ、
独立した製作工程が可能である。
【0014】これにより、作業船においても、ケーソン
の大量製造が可能となり、また作業船内で製造するため
に、安定してケーソンを製造することができる。進水の
ためのクレーンは、ケーソン全体の自重を吊る能力は必
要なく、作業船区画内でのケーソンの不足浮力分のみを
補充するだけでよく極めて経済的である。また船体の左
舷側を波のくる方向に向けることにより、進水のための
右舷側開口部は平穏な海域となり安全な進水作業が可能
である。なお前記作業浮体には、中古の運搬船(バルク
キャリアー)の他、新造船,中古の作業船或いはフロー
ティングドックを含むものである。
【0015】さらに、請求項6のケーソンの製造方法に
よれば、水上で昇降可能に配設されたプラットフォーム
にケーソン基部を形成した後、該ケーソン基部に昇降可
能なスリップフォーム支持構造に支持されたスリップフ
ォームを配置して、該スリップフォームにコンクリート
を打ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打
ち込んだ高さ分だけ前記スリップフォーム支持構造を上
方にスライドさせ、以後同様にコンクリートの打ち込
み、スライディングを繰り返し或いは連続して行なうと
共に、ケーソン基部とコンクリートを打ち込んで形成さ
れた部分を、浮上させるべくプラットフォームを水中に
没させつつ、昇降可能なプラットフォーム上にケーソン
構築し、その後ケーソンを進水すること、により解決さ
れる。
【0016】上記作業浮体でのケーソンの製造方法によ
れば、製造されたケーソンを陸上で移動することなく、
水上で浮力を利用して進水することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をコンクリート構造
物の一つであるケーソンに適用し、その場合の一実施形
態を図1乃至図18に基づいて説明する。なお、以下の
説明では、ケーソンを、上方を開口させた矩形状のもの
とするが、これに限ることがなく円筒形等各種形状のも
のを用いることが可能なのは勿論である。
【0018】図1乃至図18は本発明に係る実施例を示
すものであり、図1はケーソンの築造手順を示す説明断
面図、図2は図1の部分拡大説明図、図3は進水を示す
説明図、図4はケーソン製作ゾーンの説明図、図5乃至
図7は作業船上におけるケーソン製造を示す説明断面
図、図8は図7におけるスリップフォームとガイドを示
す説明図、図9は図7におけるスリップフォームとガイ
ド柱を示す説明図、図10は作業船を上から見た説明
図、図11は図10のガイドワイヤとスリップフォーム
とガイドの部分の拡大図、図12は船上におけるケーソ
ン製造を示す説明断面図、図13は図12の平面説明
図、図14は船上におけるケーソン製造に伴うスリップ
フォームの移動状態の説明図、図15はケーソンの進水
を示す説明図、図16は図15の平面説明図、図17は
さらに他の実施例を示す説明図、図18はさらにまた他
の実施例を示す説明図である。
【0019】図1及び図2は本発明の請求項1に係る実
施例を示すものであり、ケーソン1の製造予定域には、
後述するケーソン基部10の外方に位置するように複数
のガイド柱20を配設し、該複数のガイド柱20に対し
て昇降可能にスリップフォーム30を配設する。スリッ
プフォーム30の昇降は、スリップフォーム支持構造に
取り付けた油圧ジャッキがガイド柱20を昇降すること
により行う。
【0020】つまり、ケーソン基部10の外側の所定位
置には、複数のガイド柱(H型鋼等を使用する)20を
立設する。ガイド柱20は、その上端部がケーソン1の
予定上端面よりも若干上方に位置する長さとし、この上
端部は同一平面状に揃えて位置させる。なお、ケーソン
1の骨組みとなる部材(鉄筋等)は予めユニット化して
おくことも可能である。
【0021】また、図示しないが、スリップフォーム3
0には、スライド時のスリップフォーム30のぶれを防
止するため、スライド方向を規制するガイドレールを設
けておくのが好ましい。
【0022】図1に示すように、ケーソン1を築造する
に際しては、先ず、その設置予定域でケーソン1の下部
構造、ケーソン基部10をケーソン形状に合わせて構築
する。例えば矩形形状のケーソン1であれば、矩形形状
に合わせて構築する。この時、ケーソン基部10は、別
に製造しておいて、流体キャスターRで移動して所定位
置に配置させる。
【0023】またケーソン基部10はケーソン築造する
位置で製造することも可能である。そしてケーソン基部
10の下面には流体キャスターRが配設される凹部11
が形成される。
【0024】なおケーソン1下部に凹部11を形成しな
い場合には、ケーソン1及びケーソン基部10を配設す
る定盤、さらにはケーソン基部10の移動ルートに凹溝
12を形成し、凹溝12を流体キャスターRの移動案内
として、この凹溝12を利用して流体キャスターRによ
りケーソン1又はケーソン基部10を移動する。またケ
ーソン基部10は、在来工法、即ち、鉄筋の加工・組
立、型枠の製作・組立、コンクリートの打ち込み・養
生、型枠の取り外し等、一連の工程を経て構築してもよ
い。
【0025】そして前述したスリップフォーム支持構造
は、昇降可能に配設されているため、スリップフォーム
30は昇降可能に配置される。本例のスリップフォーム
30は、図2で示すように、支持枠51とコンクリート
支持板52とから構成されており、所定間隔をおいて両
側にコンクリート支持板52を保持する支持枠51が形
成され、この支持枠51がスリップフォーム30に対し
摺動するように構成されている。
【0026】また上記コンクリート支持板52の間に
は、ホッパー60と連結された注入ホース61が位置さ
れており、図示しないコンクリートの供給装置からホッ
パー60にコンクリートを注入し、さらに注入ホース6
1からコンクリート支持板52の間にコンクリートを注
入して、いわゆるコンクリートを打ち込みを行う。
【0027】そして、スリップフォーム30内の空間で
あるコンクリート支持板52にコンクリートを打ち込ん
だ後、スリップフォーム30の支持枠51及びコンクリ
ート支持板52を、コンクリートを打ち込んだ高さ分だ
け上方にスライドさせ、以後同様にコンクリートの打ち
込み、スライディングを繰り返し行なう。
【0028】以上のようにして、ケーソン基部10上
に、コンクリートを打ち込みながらスリップフォーム3
0をガイド柱20に沿って上方にスライディングさせな
がらケーソン1を築造する。そしてケーソン1の築造が
完了すると、ケーソン1を移動させる。
【0029】図3はケーソン1の進水を示す説明図であ
り、図3中の左端がケーソン基部10を製造したもので
あり、このケーソン基部10を流体キャスターRで、ガ
イド柱20及びスリップフォーム30が配設されている
位置へ移動させる。そして上述のようにケーソン1を築
造して、この築造したケーソン1を流体キャスターRで
移動させる。
【0030】流体キャスターRは、図示しないが周知の
ものを使用することができるものであり、例えば、リン
グ状の空気袋と、この空気袋を狭持するように二つの支
持パッドを備えている。そしてエアホースを介し空気袋
の内部および空気袋の内周側スペースへ圧縮空気を圧入
するコンプレッサーが接続される。そして、流体キャス
ターRによりケーソン1を浮上させて移動させる。
【0031】つまり、ケーソン基部10の下面に流体キ
ャスターRを配置したままケーソン1を築造し、或いは
ケーソン1の築造後に流体キャスターRをケーソン1下
部の凹部に配置して、流体キャスターRにおけるリング
状の空気袋内部および空気袋内周側スペースヘコンプレ
ッサーにより圧縮空気を圧入する操作が行なわれる。
【0032】そして空気袋が膨張すると、支持パッドが
ケーソン基部10を持ち上げると共に、地盤(定盤)か
ら離れるようになる。さらに空気袋内周側スペース内の
空気圧が上昇するのに伴い、空気袋も地盤(定盤)から
やや離れるようになって、ケーソン1の荷重はすべて空
気圧で支持されるようになる。
【0033】そして、図3で示すように、ケーソン1を
移動させるが、地盤(定盤)に凹溝12を形成している
場合には、この凹溝12が流体キャスターRの移動案内
を行う。またケーソン基部10側に凹部11を形成した
場合には、移動路にガイド等の連続した突起或いは間欠
的な突起を形成し、案内させ、ほぼ水平に所要の方向へ
移動させ、岸壁近傍におけるケーソン搬出場所まで移動
させる操作が行なわれる。
【0034】そして、岸壁に接岸された作業船上に、流
体キャスターRにより移動させることができる。この作
業船の喫水は、バラストにより制御できるように構成さ
れており、所望位置において、バラストで喫水を上げる
(すなわち作業船を沈下させる)ことにより、ケーソン
1を浮上させて、所定のケーソン1据え付け位置で、ケ
ーソン1を据え付ける。
【0035】図4はケーソン製作ゾーンの説明図であ
り、ケーソン1の築造を大量生産するための技術であ
る。すなわちケーソン製作ゾーンとして、所定フィール
ドに、前記図1及び図2で示すようなスリップフォーム
30及びガイド柱20等を移動可能に配設したものであ
る。
【0036】つまり、所定位置に所定間隔をおいてケー
ソン基部10を順次構築する。このとき前記したように
ケーソン基部10の下部に、凹部11を形成したり、製
作フィールド70自体に凹溝12を形成する。また流体
キャスターRをガイド柱20の下面に配設し、このガイ
ド柱20を流体キャスターRにより移動することにより
スリップフォーム30等を移動する。
【0037】そして、製作フィールド70の所定位置
(一カ所でも複数箇所でもよい)で、ケーソン基部10
を構築して、流体キャスターRにより順次、ケーソン1
の築造位置へ移動させる。そしてガイド柱20を移動さ
せることによりスリップフォーム30をケーソン基部1
0が配置された位置へ移動させる。このガイド柱20及
びスリップフォーム30は一つでもよく或いは好ましく
は複数設けられている。このためケーソン築造を順次作
業を連続して進めたり、複数の箇所で同時にケーソン1
を製造することが可能となり大量生産が可能となる。な
おケーソン1の移動については図3で説明したのと同様
作業により行うことができる。
【0038】図5乃至図7は作業浮体におけるケーソン
製造を示す説明断面図である。この例では、作業浮体と
して中古のバルクキャリアー(穀物運搬船)或いは中古
の作業船(以下単に「作業船」という)を利用した例を
示すものである。なお本明細書において、作業浮体とし
ては、新造船やフローティングドックが含まれるものと
する。本例の作業船80は、築造されるケーソンの大き
さに応じて採用されるものであり、図5に示される作業
船は比較的小型のケーソンの築造に使用され、図6は図
5よりも大型のケーソン築造に使用され、図7は大型の
ケーソンを築造するときに使用されるものである。
【0039】図5に示すように本例の作業船80の船体
には凹部81が形成され、この凹部81の側壁に沿って
ガイド柱20が形成されている。
【0040】このガイド柱20に対して昇降可能に配設
されたスリップフォーム支持構造にスリップフォーム3
0を昇降可能に配置する。そして船体凹部81の底部に
ケーソン基部10を形成した後、スリップフォーム30
内の空間にコンクリートを打ち込み、その後スリップフ
ォーム30にコンクリートを打ち込んだ高さ分だけ上方
にスライドさせ、以後同様にコンクリートの打ち込み、
スライディングを繰り返し行ない船体上でケーソン構築
を行うものである。
【0041】本例におけるケーソン1の製造方法は、作
業船の船体を利用すること、船体上でケーソン構築を行
うことを特徴とするものであり、他の構成は図1及び図
2で示す実施例と同様である。また本例では船体底部に
流体キャスターRを用いて、ケーソン基部10、ケーソ
ン1の移動を行うことが可能となっている。このため陸
上から作業船へのケーソン1の移動を不要としている。
【0042】一方、図6に示すように、より大型のケー
ソン1を築造する作業船80においては、ガイドとして
のガイド柱20が作業船80の凹部側壁の頂部に立設さ
れており、さらに凹部81の側壁にガイド柱20と連続
するガイド82が形成されている。このガイド柱20及
びガイド82に対して昇降可能に配設されたスリップフ
ォーム支持構造にスリップフォーム30を昇降可能に配
置する。このように構成することにより、作業船80の
底面を大きく確保することができ、より大型なケーソン
1を築造することが可能となる。
【0043】さらに図7に示す作業船80は、大型のケ
ーソン1を築造するためのものであり、ガイド柱20に
ついても大型のものが使用されている。ガイド柱20は
作業船80の側壁上に立設されているが、このときガイ
ド柱20の安定性を確保するために、ガイド柱20を凹
部81側へ向けて傾斜させた構成とされている。これに
より、2本のガイド柱20の間に位置する水平梁の長さ
を短くすることができ、水平梁の重量を軽減し、安定よ
くガイド柱20を配設することが可能となる。
【0044】また図7に示す作業船80においては、作
業船80の側壁に平行なガイド82がガイド柱20と一
体に形成されており、このガイド82に対してスリップ
フォーム30が昇降可能に配設されている。ガイド82
は作業船80の底面を大きく確保することができるよう
に、側壁に近接して立設している。
【0045】そして図8及び図11に示すように、スリ
ップフォーム30と、ガイド82との間に距離がある場
合には、スリップフォーム30とガイド82との間にガ
イドワイヤ83を介在させることによりスリップフォー
ム30をガイド82に取り付ける。このように構成する
ことにより、ガイドワイヤ83に連結されたスリップフ
ォーム30をスライドさせることができる。また、図9
に示すように、スリップフォーム30が作業船80上方
に移動したときには、ガイド82によって直接昇降す
る。なお図6及び図7におけるケーソン1の製造につい
ては、図5で示す実施例と同様作業により行うことがで
きる。
【0046】図10は図7の作業船80を上から見たも
のである。上記のようにスリップフォーム30と、ガイ
ド82との間に距離がある場合には、スリップフォーム
30とガイド82との間にガイドワイヤ83を介在させ
てスリップフォーム30をスライド可能に構成している
が、このときスリップフォーム30は、四隅においてガ
イドワイヤ83により保持されている。このようにスリ
ップフォーム30が4箇所において緊張状態で保持され
ているので、作業船が波や風に煽られて揺動したときで
も、スリップフォーム30のガイド82やガイド柱20
等への衝突を防ぐことができ、天候に左右されずにケー
ソンの製造を行うことが可能となる。
【0047】なお、上記図5乃至図11において、スリ
ップフォーム30を凹部81の長手方向に移動可能な構
成とすることにより、複数のケーソン1を製造すること
が可能である。即ち凹部81の底部に複数のケーソン基
部10を形成した後、スリップフォーム30を複数のケ
ーソン基部10の一つへ移動し、ケーソン基部に30ケ
ーソン1を構築し、ケーソン1構築後に以後スリップフ
ォーム30を予め形成した複数のケーソン基部10の一
つへ順次移動し、ケーソン1を順次構築する。また前記
実施例では作業船の船体を利用してケーソンを製造する
例について示したが、船体に限らずフローティングドッ
クを使用してケーソンの製造を行うこともできる。
【0048】上記構成において、図12及び図13で示
すような構成をとることも可能である。つまり図12は
他の船上におけるケーソン製造を示す説明断面図、図1
3は図12の平面説明図である。本例ではタンカーや穀
物運搬船等の船、或いは新たな区切られた作業船を利用
する例を示すものであり、ケーソン基部10や築造され
たケーソン1を移動することができ、このため所定区切
り毎で複数のケーソン築造を行うことができる。この区
切りは、船上のクレーンで着脱可能なゲート方式とし、
ケーソンを最終工程の推進用仕切部91に流体キャスタ
ーで移動するときには、これらゲートを外す。
【0049】図14は他の実施例を示すものであり、ケ
ーソン製造に伴うスリップフォーム30(或いはガント
リーを含む場合もある)の移動状態の説明図である。本
例では船体の甲板上端部にガントリをスライド可能に配
設した例を示すものである。そしてこのガントリには、
前述したスリップフォーム30が設けられている。他の
構成は前述の各実施例と同様か、或いは各実施例の組み
合わせと同様である。
【0050】すなわち、スリップフォーム30は船体凹
部長手方向に移動可能であり、船体凹部の底部に複数の
ケーソン基部10を形成した後、複数のケーソン基部1
0の一つへ移動し、このケーソン基部10にケーソン1
を構築し、ケーソン1の構築後に、以後予め形成した複
数のケーソン基部10の一つへ順次移動し、ケーソン1
を順次構築し船体上でケーソン1の構築を行うものであ
る。
【0051】なお本例では、仕切部91が形成されてお
り、この仕切部91によって、進水作業とケーソン製造
作業とが行えるように構成されている。すなわち、進水
させるときには、バラストにより作業船の喫水を上げ
て、ケーソン1を浮上させ、作業船から搬出し、ケーソ
ン1の作業船からの搬出が終了したら、再びバラストに
より喫水を下げる。このような作業中も当然ながらケー
ソン基部10の構築、ケーソン1自体の築造は続行され
る。
【0052】本例のように構成すると、予め製造したケ
ーソン基部10の上にコンクリートを打ち込みケーソン
1を築造し、この間にケーソン基部10を構築する。そ
してケーソン1が築造された後に、築造されたケーソン
1を進水させる作業を行いながら、別のケーソン基部1
0の上にスリップフォーム30(或いはガントリを含
む)を移動させて、この上にケーソン1を築造させる。
またケーソン基部10の下には流体キャスターRを配設
させて、この流体キャスターRにより、ケーソン基部1
0を移動させたり、或いは築造されたケーソン1を移動
させることにより、効率よくケーソン1を製造すること
ができる。
【0053】図15及び図16は他の例を示すものであ
り、特に作業船で築造したケーソン1を作業船外へ移動
させるときの例を示すもので、図15はケーソン1の進
水を示す説明図、図16は図15の平面説明図である。
【0054】この例では、ケーソン1を進水させるとき
に、ケーソン1の浮力のみを利用したり、あるいは浮力
のみでは不足分をクレーン100を利用して移動させる
例を示している。つまり図15及び図16で示すよう
に、ケーソン1を作業船80で製造した後で、流体キャ
スターRで移動し、作業船80の進水場所を仕切部91
で仕切って、この進水場所に注水し、ケーソン1の浮力
を利用して、船外へ移動させる。このとき、浮力が不足
している場合にはクレーン100により移動を助ける。
そしてケーソン1の移動(吊り出しも含む場合がある)
作業の間に、図示しないスリップフォーム(ガントリを
含む場合がある)を移動して、他のケーソンをスリップ
フォームで継続して製造することができる。これにより
連続して効率的にケーソン1を製造することができる。
【0055】図17はさらに他の実施例を示す説明図で
ある。本例では水上で昇降可能に配設されたプラットフ
ォームを製造する例を示すものである。すなわち、図1
7のAで示すように、水上で昇降可能に配設されたプラ
ットフォーム(ケーソン製造架台)110にケーソン基
部10を形成する。このときプラットフォーム110は
水面上に配置してある。またスリップフォーム30は図
示しないウインチ等により吊り下げられている。
【0056】そしてケーソン基部10に昇降可能なスリ
ップフォーム30を配置して、このスリップフォーム3
0を利用してコンクリートを打ち込んだ後或いは打ち込
みつつ、スリップフォーム30にコンクリートを打ち込
んだ高さ分だけスリップフォーム30を上方にスライド
させ、以後同様にコンクリートの打ち込み、スライディ
ングを繰り返し或いは連続して行なう。
【0057】次に、図17のBのように、ケーソン基部
10とコンクリートを打ち込んで形成された部分を、浮
上させるべくプラットフォームを水中に没させつつ、昇
降可能なプラットフォーム上にコンクリートを打ち込ん
でケーソン構築する。
【0058】このようにして築造されたケーソン1を進
水させる。ケーソン1の進水は、ケーソン1の構築が水
上にあるプラットフォーム110上で行われるために、
直ちに進水させることが可能である。
【0059】図18はさらにまた他の実施例を示す説明
図である。本例においても、前記図17で示したのと同
様に、水上で昇降可能に配設されたプラットフォームを
製造する例を示すものである。
【0060】本例では、船体の修理ドッグにおけるプラ
ットフォーム110を利用した例であり、前記図17と
基本的には同様である。本例では、ケーソン1の浮力に
より、ケーソン1が水中に沈下しないときには、ケーソ
ン1に充填する重量物を投入しながら所定の沈下と浮上
のバランスをとりながら作業を行うようにしたものであ
る。本例の場合には、ケーソン1の進水から所定位置で
据え付けのための重量物の充填等の作業を同時に行うこ
とができるので、非常に効率的な作業を行うことが可能
となる。
【0061】本発明には次の実施態様を含めることが可
能である。海上に形成された凹部を有する作業浮体にお
いて、ガイドを前記作業浮体上に設け、該ガイドに対し
て昇降可能に配設されたスリップフォーム支持構造にス
リップフォームを昇降可能に配置し、下面に流体キャス
ターを配置する空間を形成したケーソン基部または前記
凹部の底部に流体キャスターを配置する空間を形成して
その上にケーソン基部を形成し、該ケーソン基部の下面
に流体キャスターを配置し、前記スリップフォーム内の
空間にコンクリートを打ち込んだ後或いは打ち込みつ
つ、コンクリートを打ち込んだ高さ分だけ、スリップフ
ォームを上方にスライドさせ、以後同様にコンクリート
の打ち込み、スライディングを繰り返し或いは連続して
行ない、作業浮体上でケーソン構築し、その後ケーソン
を進水することを特徴とするスリップフォーム及び流体
キャスターを使用したケーソンの製造方法。
【0062】海上に形成された凹部を有する作業浮体に
おいて、ガントリを前記作業浮体上に設けると共にガイ
ドを形成し、該ガイドに対して昇降可能に配設されたス
リップフォーム支持構造にスリップフォームを昇降可能
に配置し、前記凹部の底部にケーソン基部を形成した
後、前記スリップフォーム内の空間にコンクリートを打
ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込
んだ高さ分だけ、スリップフォームを上方にスライドさ
せ、以後同様にコンクリートの打ち込み、スライディン
グを繰り返し或いは連続して行ない、作業浮体上でケー
ソン構築し、その後ケーソンを進水することを特徴とす
るスリップフォームを使用したケーソンの製造方法。
【0063】
【発明の効果】このように、本発明では、スリップフォ
ーム支持構造にスリップフォームを昇降可能に配置し、
このスリップフォーム内の空間にコンクリートを打ち込
んだ後、スリップフォームにコンクリートを打ち込んだ
高さ分だけ上方にスライドさせ、スリップフォームを上
昇させているので、下方から段階的にケーソン(コンク
リート構造物)を構築し、スリップフォームを上昇し
て、コンクリートを打ち込んだ部分が固化すれば、その
上にスリップフォームを上昇させて、この部分にコンク
リートを打ち込み、順次上方部分を構築する。
【0064】そして、ケーソンの製造が終了すると、流
体キャスターRによって、ケーソンを移動する。これに
より、従来のような鉄筋の加工・組立、型枠の製作・組
立、コンクリートの打ち込み・養生、型枠の取り外し等
という複雑な工程をとる必要がないのでより一層の工期
の短縮化が図れる。
【0065】また、ケーソンを一つ製造した後で、ガイ
ド柱20を移動させてスリップフォームを予め製造して
おいた別のケーソン基部10の上部に位置させ、この別
のケーソン基部の上部にコンクリートを打ち込みケーソ
ンを製造する。この別のケーソンを製造している間に、
すでに製造されたケーソンを流体キャスターRで移動さ
せる。ケーソンを移動した部分には新たにケーソン基部
を製造する。このようにケーソン製造、ケーソンの基部
の製造、ケーソンの移動とを並行処理することができる
ので、ケーソンの大量製造が可能となり、多くのケーソ
ンを必要とする工事における工期を大幅に短縮すること
ができる。
【0066】さらに、ケーソンの製造を、作業浮体、例
えば新造船,中古の運搬船を利用した船上で行なうこと
が出来るので、完成したケーソンの設置する場所までの
運搬も容易となる。また、作業浮体上で製造するため
に、従来のようなケーソン移動のための、作業を不要と
することができる。
【0067】そして、作業浮体上においても、ケーソン
の大量製造が可能となり、また作業浮体上で製造するた
めに、従来のようなケーソン移動のための、作業を不要
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したケーソンの築造手順を示す説
明断面図である。
【図2】図1の部分拡大説明図である。
【図3】本発明の進水を示す説明図である。
【図4】ケーソン製作ゾーンの説明図である。
【図5】作業浮体としての作業船におけるケーソン製造
を示す説明断面図である。
【図6】作業浮体としての作業船におけるケーソン製造
を示す説明断面図である。
【図7】作業浮体としての作業船におけるケーソン製造
を示す説明断面図である。
【図8】図7におけるスリップフォームとガイドを示す
説明図である。
【図9】図7におけるスリップフォームとガイド柱を示
す説明図である。
【図10】図7における作業船を上から見た説明図であ
る。
【図11】図10におけるガイドワイヤとスリップフォ
ームとガイドの部分の拡大図である。
【図12】船上におけるケーソン製造を示す説明断面図
である。
【図13】図12の平面説明図である。
【図14】ケーソン製造に伴うスリップフォームの移動
状態の説明図である。
【図15】ケーソンの進水を示す説明図である。
【図16】図15の平面説明図である。
【図17】さらに他の実施例を示す説明図である。
【図18】さらにまた他の実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーソン 10 ケーソン基部 R 流体キャスター 11 凹部 12 凹溝 20 ガイド柱 30 スリップフォーム 51 支持枠 52 コンクリート支持板 60 ホッパー 61 注入ホース 70 製作フィールド 80 作業浮体(作業船) 81 側壁 82 ガイド 83 ガイドワイヤ 91 仕切部 100 クレーン 110 プラットフォーム(ケーソン製作架台)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に流体キャスターを配置する空間を
    形成したケーソン基部または定盤に流体キャスターを配
    置する空間を形成してその上にケーソン基部を形成し、
    該ケーソン基部の下面に流体キャスターを配置し、ケー
    ソン基部の外方に複数のガイド柱を配設し、該複数のガ
    イド柱に対して昇降可能に配設されたスリップフォーム
    支持構造にスリップフォームを昇降可能に配置し、該ス
    リップフォーム内の空間にコンクリートを打ち込んだ後
    或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込んだ高さ分
    だけ、スリップフォームを上方にスライドさせ、以後同
    様にコンクリートの打ち込み、スライディングを繰り返
    し或いは連続して行なうことを特徴とするスリップフォ
    ーム及び流体キャスターを使用したケーソンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 下面に流体キャスターを配置する空間を
    形成したケーソン基部または定盤に流体キャスターを配
    置する空間を形成してその上にケーソン基部を形成し、
    該ケーソン基部の下面に流体キャスターを配置し、ケー
    ソン基部の外方に複数のガイド柱を配設するとともに、
    ガイド柱を案内する案内手段が形成され、該案内手段に
    よって前記ガイド柱は移動可能に形成し、前記ガイド柱
    に対して昇降可能に配設されたスリップフォーム支持構
    造にスリップフォームを昇降可能に配置し、下面に流体
    キャスターを配置する空間を形成したケーソン基部を予
    め複数形成し、前記ガイド柱を予め形成した複数のケー
    ソン基部の一つへ移動し、該ケーソン基部にケーソンを
    構築し、ケーソン構築後に以後ガイド柱を予め形成した
    複数のケーソン基部の一つへ順次移動し、ケーソンを順
    次構築することを特徴とするスリップフォーム及び流体
    キャスターを使用したケーソンの製造方法。
  3. 【請求項3】 海上に形成された凹部を有する作業浮体
    において、ガイド柱を前記作業浮体上に設けると共にガ
    イドを形成し、該ガイドに対して昇降可能に配設された
    スリップフォーム支持構造にスリップフォームを昇降可
    能に配置し、前記凹部の底部にケーソン基部を形成した
    後、前記スリップフォーム内の空間にコンクリートを打
    ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリートを打ち込
    んだ高さ分だけ、スリップフォームを上方にスライドさ
    せ、以後同様にコンクリートの打ち込み、スライディン
    グを繰り返し或いは連続して行ない、作業浮体上でケー
    ソン構築し、その後ケーソンを進水することを特徴とす
    るスリップフォームを使用したケーソンの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スリップフォームは、前記凹部の長
    手方向に移動可能であり、前記凹部の底部に複数のケー
    ソン基部を形成した後、複数のケーソン基部の一つへ移
    動し、該ケーソン基部にケーソンを構築し、ケーソン構
    築後に以後スリップフォームを予め形成した複数のケー
    ソン基部の一つへ順次移動し、ケーソンを順次構築し作
    業浮体上でケーソン構築し、その後ケーソンを進水する
    ことを特徴とする請求項3記載のスリップフォームを使
    用したケーソンの製造方法。
  5. 【請求項5】前記作業浮体は、新造船,中古のバルクキ
    ャリアー,中古の作業船或いはフローティングドックの
    うちいずれか一つであることを特徴とする請求項3,4
    いずれか記載のスリップフォームを用いたケーソンの製
    造方法。
  6. 【請求項6】 水上で昇降可能に配設されたプラットフ
    ォームにケーソン基部を形成した後、該ケーソン基部に
    昇降可能なスリップフォーム支持構造に支持されたスリ
    ップフォームを配置して、該スリップフォームにコンク
    リートを打ち込んだ後或いは打ち込みつつ、コンクリー
    トを打ち込んだ高さ分だけ前記スリップフォーム支持構
    造を上方にスライドさせ、以後同様にコンクリートの打
    ち込み、スライディングを繰り返し或いは連続して行な
    うと共に、ケーソン基部とコンクリートを打ち込んで形
    成された部分を、浮上させるべくプラットフォームを水
    中に没させつつ、昇降可能なプラットフォーム上にケー
    ソン構築し、その後ケーソンを進水することを特徴とす
    るケーソンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100953689B1 (ko) 2008-02-05 2010-04-19 은산토건(주) 케이슨용 슬립폼 및 이를 이용한 케이슨 시공방법
CN111980047A (zh) * 2020-07-27 2020-11-24 中国港湾工程有限责任公司 沉箱的滑模施工工艺
KR20230066996A (ko) * 2021-11-08 2023-05-16 디엘이앤씨 주식회사 케이슨 갠트리 슬립폼 콘크리트 공급장치

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CN111980047A (zh) * 2020-07-27 2020-11-24 中国港湾工程有限责任公司 沉箱的滑模施工工艺
KR20230066996A (ko) * 2021-11-08 2023-05-16 디엘이앤씨 주식회사 케이슨 갠트리 슬립폼 콘크리트 공급장치

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