JPH11228664A - フェノール変性ポリウレタンフォーム - Google Patents
フェノール変性ポリウレタンフォームInfo
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- JPH11228664A JPH11228664A JP10044303A JP4430398A JPH11228664A JP H11228664 A JPH11228664 A JP H11228664A JP 10044303 A JP10044303 A JP 10044303A JP 4430398 A JP4430398 A JP 4430398A JP H11228664 A JPH11228664 A JP H11228664A
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
は僅かの手直しで使用可能であり、かつポリウレタンフ
ォームの特徴を生かし、難燃性の基準レベルとして最高
発熱速度(KW/m2 )が<200、燃焼速度(g/m
2 ・S)が<20、比減光面積(m2 /kg)が<30
00のレベルをクリアする難燃性に優れたポリウレタン
フォーム及びその製造方法の提供 【解決手段】 少なくとも50重量%がクレゾールであ
るフェノールモノマー成分を用いた平均分子量が250
〜1000であるノボラック型フェノール樹脂または該
ノボラック型フェノール樹脂を40重量%以上を含有す
るポリオールを、ポリオール成分として使用したことを
特徴とするフェノール変性ポリウレタンフォーム及びそ
の製造方法。
Description
の難燃剤の配合を必要とせず、また金属または無機充填
材などの配合をせずに、難燃性を付与することができる
難燃性ポリウレタンフォーム及びその製造法に関するも
ので、難燃性であっても従来の施工機械をそのままある
いはわずかの手直しで使用でき、軽量で発煙の少ない、
建材、土木、車両、船舶などの断熱材として有用なフェ
ノール変性ポリウレタンフォーム及びその製造方法に関
する。
性、強度、耐水性などの優れた特性を有するところか
ら、断熱材、防音材、防水材などの分野に広く用いら
れ、種々な方法により製造されている。しかし火災に対
する安全性の要求が高まる中で、ポリウレタンフォーム
の最大の欠点は難燃性に劣ることが挙げられる。これが
原因となる火災事故が少なからずあり、より安全なフォ
ーム材料の開発が要求されてきている。これらの要求に
対応する対策として、ポリウレタンの難燃化が行われて
いる。一般にポリウレタンフォームの難燃化の方法とし
て、難燃剤の添加、難燃ポリオールの使用、イソシアヌ
レート化、金属または無機無填材の添加、不燃性材料と
の複合化などが行われている。
は着火、着炎に対する難燃性は大きく改善できるが、燃
焼時には多量の煙が発生し、燃焼ガスの有害性も問題と
なる。また難燃性ポリオールの使用は、難燃性の改善効
果は小さく、燃焼時に多量の煙が発生するという問題が
ある。更に、イソシアヌレート化は、ポリウレタンフォ
ームの配合にポリイソシアネートを大量に使用するため
ポリウレタンフォームとしての性能も不十分となりまた
難燃性も十分に得られない。更にまた金属または無機充
填材の添加は、大量に使用する時は難燃効果があるが、
その結果配合物の粘度が上がるため作業性が悪くなり、
添加物などの沈降などの問題も発生する。更にできたフ
ォームの外観も悪く、重量も重くなるという欠点が生じ
る。また不燃性材料との複合化は、作業が煩雑であるば
かりでなく、重量が重くなり、またコストアップにな
る。これらのトラブルを回避する目的で、ポリオール中
にベンジリックエーテル型フェノール樹脂を配合するこ
とが知られているが、増粘、沈殿などが起こるため配合
物の安定性が悪く、またその化学構造に起因してアルデ
ヒドが発生し易く、かつ難燃性もまだ満足の行くものが
得られていなかった。
ウレタン発泡機がそのままあるいは僅かの手直しで使用
可能であり、かつポリウレタンフォームの特徴を生か
し、難燃性の基準レベルとしてISO 5660、AS
TM E 1354、NFPA 264Aに準拠するコ
ーンカロリーメーターによる評価で、 最高発熱速度(KW/m2 ) < 200 燃焼速度(g/m2 ・S) < 20 比減光面積(m2 /kg) <3000 のレベルをクリアする難燃性に優れたポリウレタンフォ
ーム及びその製造方法の開発を目的とする。
くとも50重量%がクレゾールであるフェノールモノマ
ー成分を用いた平均分子量が250〜1000であるノ
ボラック型フェノール樹脂または該ノボラック型フェノ
ール樹脂を40重量%以上を含有するポリオールを、ポ
リオール成分として使用したことを特徴とするフェノー
ル変性ポリウレタンフォーム、(2) フォーム密度が
20〜300kg/m3 であって、ISO 5660、
ASTM E 1354、NFPA 264A試験規格
に準拠するコーンカロリーメーターの測定値が、 最高発熱速度(KW/m2 ) < 200 燃焼速度(g/m2 ・S) < 20 比減光面積(m2 /kg) <3000 である難燃、低発煙性に優れた上記(1)記載のフェノ
ール変性ポリウレタンフォーム、及び
ルであるフェノールモノマー成分を用いて得られる平均
分子量が250〜1000のノボラック型フェノール樹
脂または該ノボラック型フェノール樹脂を40重量%以
上含有するポリオール成分に、ウレタン化触媒、発泡
剤、整泡剤の存在下にポリイソシアネートを反応させる
ことからなるフェノール変性ポリウレタンフォームの製
造方法を開発することにより上記の課題を解決した。
均分子量が250〜1000の低分子量クレゾール−ノ
ボラック型フェノール樹脂をポリオール成分として使用
する時は、特に発泡剤との相溶性に優れ、結果としてシ
ステム液(ポリオール成分にウレタン化触媒、整泡剤、
発泡剤などを配合したポリイソシアネートを加える前の
配合液)の粘度が上がらず、安定性も良く良好な発泡速
度を持ち、アルデヒド臭が少なく、スプレー性などの作
業性も良好なことを見いだして本発明に到達したもので
ある。またできたフォームも外観は満足でき、強度など
の物理的特性が良く、難燃性もフェノール樹脂特有の強
固な炭化層が形成されて満足のいくレベルのフォームが
得られた。
ームに使用するフェノール原料中のクレゾールの含有量
は、フェノール中少なくとも50重量%以上、特に10
0%がクレゾールであることが好ましい。この含有量が
50重量%未満では発泡剤との相溶性が低下し、ポリオ
ール側システム液の粘度が上がり、スプレー発泡などの
加工性が低下し、フォームの外観、物理的性能も低下す
る。クレゾール以外のアルキルフェノールでは、アルキ
ル基が大きくなると発泡剤との相溶性は良くなるが、難
燃性が低下し、発泡速度も遅くなるので配合量は少ない
ほど好ましい。ここで用いられるクレゾールとしては、
o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、
m,p−クレゾールの混合物のいずれでも使用できる
が、中でもo−クレゾールが反応性、分子量コントロー
ルの制御が容易なので好ましい。
ルとアルデヒド類から合成されたノボラック型フェノー
ル樹脂を使用することで、フェノール樹脂の特徴である
難燃性、耐熱性を付与したフォームが得られることは知
られているが、これはフェノール樹脂を構成する分子構
造に芳香環が密であることが影響している。なおフェノ
ール樹脂の分子量が大きいほどこの特性が向上するが、
高分子量のフェノール樹脂を配合する時はシステム液の
粘度が高くなり、ポリウレタン発泡機、スプレー発泡機
などの施工機械に対する負荷が大きく、例えばスプレー
性などの作業性が悪くなり、良好なフォームが得られな
くなる。一般に、フェノール樹脂がポリオール成分とし
て使用されるのは、イソシアネート基(−NCO)とフ
ェノール樹脂中の−OH基とが反応し、ウレタン結合を
形成することが可能であるためで、この場合フェノール
樹脂中のフェノール性水酸基とメチロール基(−CH2
OH)とが該反応に関与する。
ノール樹脂、ベンジリック型フェノール樹脂、ノボラッ
ク型フェノール樹脂がある。レゾール型フェノール樹脂
はフェノール性水酸基とメチロール基を持っているが、
自己架橋型であるため樹脂の安定性が悪く、フリーのモ
ノマーも存在するためイソシアネートとの反応制御が難
しく、できたフォームの外観、物性ともに良好なものは
得られない。またベンジリック型フェノール樹脂はレゾ
ール型フェノール樹脂より安定性は良いもののメチロー
ル基を持っているためシステム液として安定性はまだ不
十分である。発泡性もフェノール性水酸基とメチロール
基と反応がランダムに起こり制御が難しく、均一なフォ
ームが得られない。レゾール型、ベンジリック型は共に
メチロール基を持つため縮合時にホルムアルデヒドを発
生し臭気にも問題が残る。
性水酸基のみが反応に関与するため反応制御が容易であ
り、発泡のコントロールも可能で、良好なフォームが安
定して得られる。またメチロール基を持たないためシス
テム液の安定性が良いだけでなく、反応に際してホルム
アルデヒドの発生がおきず、臭気もない。更に該ノボラ
ック型フェノール樹脂は分子量の制御がし易いため、シ
ステム液の要求する特性に合わせた樹脂が容易に提供で
きる。一般的にはシステム液の粘度、スプレー性、施工
機械の負荷などを勘案して平均分子量が250〜100
0のフェノール樹脂が好ましい。平均分子量が250未
満の時は反応が早くなり、反応の制御が困難となりでき
たフォームの難燃性、耐熱性が低下する。また平均分子
量が1000を超える場合にはシステム液の粘度が高く
なり、作業性、発泡性が低下する。
た樹脂は発泡剤との相溶性が向上し、システム液の安定
性が良くなるだけでなく低粘度化も可能となり、ポリオ
ール成分中のフェノール樹脂比を多くできるので更に難
燃性、耐熱性の向上が可能となる。フェノール樹脂自身
ポリオールの一成分として使用することでフェノール変
性ポリウレタンフォーム燃焼時に強固な炭化層を形成
し、燃焼を抑制することになる。本発明において使用す
るノボラック型フェノール樹脂は、少なくとも50重量
%がクレゾールであるフェノールモノマー成分とアルデ
ヒド類とを、過剰のフェノールモノマー成分を使用し酸
触媒の存在下に反応させて得られる平均分子量が250
〜1000のものであり、特に平均分子量が250〜1
000で、常温で半固形状(高粘稠油状)の未反応のア
ルデヒド類を含まないノボラック型フェノール樹脂が好
ましい。ノボラック型フェノール樹脂が未反応のアルデ
ヒド類を含む場合は、システム液の安定性が悪くなるば
かりか、発泡時やフォームにアルデヒド臭が発生するの
で好ましくない。また未反応のアルデヒド類が残存して
いると、アルデヒド類、例えばヘキサメチレンテトラミ
ンなどが硬化剤として作用し、ノボラック型フェノール
樹脂の反応が進み、ポリオールとしての安定性が悪くな
り、システム液が増粘し、相溶性に問題が生じる。更に
発泡時にはイソシアネートとシステム液との反応が不均
一となり、発泡ムラが生じやすい。
ク型フェノール樹脂と併用可能なポリオールは、従来の
ウレタン用ポリオール(プロピレングリコールに代表さ
れるポリアルキレンオキシドやグリコール、多糖類、ア
ミン類のプロピレンオキシド、エチレンオキシド付加物
といったポリエーテルポリオール、縮合系、ラクトン系
といったポリエステルポリオール、骨格中にリンや窒素
を含むポリオールなど)の一部併用も可能であるが、難
燃性を維持するためにはポリオール成分中60重量%ま
でが適当である。
たは2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)とそ
の混合物、p−フェニレンジシソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(MDI)やその多核体混合物であるポリメリックM
DIなどが挙げられ、これらの中でも特にポリメリック
MDIが適している。配合量としては、−OH/−NC
O当量比で0.7〜1.3の範囲が適当である。ウレタ
ン化触媒としては、トリエチレンジアミン、テトラメチ
ルグアニジン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキ
サン−1,6−ジアミン、ジメチルエーテルアミン、
N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジプロピレン
−トリアミン、N−メチルモルフォリン、ビス(2−ジ
メチルアミノエチル)エーテル、ジメチルアミノエトキ
シエタノール、トリエチルアミンといったアミン系触
媒;ジブチルチンジアセテート、ジブチルチンジラウレ
ート、ジブチルチンチオカルボキシレート、ジブチルチ
ンジマレエートといった有機錫系触媒が挙げられるが、
アミン系触媒と有機錫系触媒の併用が特に有利である。
これらウレタン化触媒は、その種類及び使用量を調整す
ることにより必要とする発泡速度、硬化速度が得られ、
注入、連続ボードなどの各発泡方法に用いることができ
る。ウレタン化触媒の使用量は、要求されるフォーム密
度によって異なるが、一般にはポリオール成分100重
量部に対し0.2〜10重量部が好ましい。
従来使用されて来たトリクロロフルオロメタン(R−1
1)、トリクロロトリフロオロエタン(R−113)な
どの特定フロンは使用禁止されている。そこでこれらに
代わるものとしてHCFC−141b、HCFC−12
3及びHFCなどの代替フロン、塩化メチレンなどのハ
ロゲン化炭化水素、シクロヘキサン、ノルマルペンタン
などの石油系炭化水素、イソプロピルエーテル、水など
の低沸点化合物が使用することになる。発泡剤の使用量
は、ポリオール成分100重量部に対し5〜60重量部
が好ましい。本発明において使用する整泡剤としては、
ポリシロキサンアルキレンオキシド付加物系のいわゆる
シリコーン系のものが適し、これをフォームの物性に合
わせて選択する。添加量はポリオール成分100重量部
に対し0.1〜5重量部で、好ましくは1〜2重量部で
ある。
用されて来た難燃剤(ハロゲン化物、ハロゲン化リン酸
エステル、リン酸エステル、含窒素化合物など)の添加
もフォームの燃焼時の発煙性が許すかぎり可能である
が、ポリオール成分100重量部に対し40重量部以下
が適当である。また耐熱性、耐燃性を向上させるため、
金属または無機充填材を使用することも可能であるが、
増粘、沈殿などのトラブルからポリオール成分100重
量部に対し20重量部以下が適当である。
体的に説明するが、これに限定されるわけではない。
(評価方法) [コーンカロリーメーター測定条件] 使用機器 :ATLAS社製 CONE2 Sample Surface Area:0.01m2 Radient Heat Flux :50.0KW/m2 Sample Orientation :HORIZONTAL O2 Conversion Factor:13.1MJ/kg・O2
テム液にイソシアネート側としてポリメリックMDI
(住友バイエルウレタン:44V−20;−NCO=3
1.5%)をシステム液/イソシアネート=1/1の容
量比で使用し、発泡機(ガスマー社 FF−1600)
を用い、吐出圧力70kg/cm2 で、10℃の温度に
調節して、垂直に立てかけた5mm厚のスレート板に厚
さ25mmにスプレー塗装して下記の要件を評価する。 スプレー塗布性 :スプレー塗布が可能でスプレーパターンが正常に 広角に出ること。 発泡速度 :塗布後速やかにスレート板上で発泡する。 硬化速度 :発泡後速やかに硬化し、ダレ、フクレ、収縮がな いこと。 スレート板との接着:発泡硬化後、フォームとスレート板が十分に接 着していること。
であるものを良とした。 熱伝導率:JIS A−1412により測定。 圧縮強度:JIS A−9514に準拠して厚みに対し
10%圧縮時の強度から求めた。 [燃焼試験] 燃焼試験:JIS A−1321(10分測定)表面試
験法に準拠して求めた。 [平均分子量]テトラヒドロフランを溶媒として、カラ
ム構成として、昭和電工(株)製のKFシリーズ(#8
01×1、#802×2、#803×1)を用いて測定
した。 [水酸基価]JIS K−0070に準拠して測定。
てo−クレゾールを100kg、37%ホルマリンを3
8kg仕込み、反応触媒としてシュウ酸1kgの存在下
に100℃で5時間反応、その後水分が0.5%になる
まで減圧脱水し、 平均分子量 350 水酸基価(OHV) 460mgKOH/g のo−クレゾールノボラック型フェノール樹脂Aを得
た。この樹脂Aは常温で半固形状(粘稠油状)であり、
未反応のアルデヒドを含んでいなかった。このフェノー
ル樹脂A100重量部に整泡剤としてシリコーン(日本
ユニカー:L−5420)2重量部、ウレタン化触媒と
してトリエチレンジアミン(花王:KL−No31)2
重量部とオクチル酸カリ(日本化学産業:プキャット1
5G)2重量部をHCFC−141b 30重量部に溶
解し、ポリオール側システム液aとした。このシステム
液aの粘度は140cps/25℃であった。
(住友バイエルウレタン:44V20−NCO=31.
5%)をシステム液aに容積比で1/1を使用し、発泡
機(ガスマー社:FF−1600)にて吐出圧70kg
/cm2 、10℃に調節して、垂直に立てかけた厚さ5
mmのスレート板にスプレー発泡し、フォーム厚さ25
mmの発泡パネルを得た。この時のスプレー塗布作業は
詰まりもなく良好で、発泡速度もクリームタイム=1
秒、ライズタイム=4秒と良好で、発泡時にダレ、フク
レ、収縮などの問題もなく硬化性も良好で、スレート板
との接着性も良好であった。
度は30kg/m3 、圧縮強度は18N/cm2 、熱伝
導率 0.019kcal/mHr℃であった。また燃
焼性はJIS Aー1321[表面試験(10分)]の
結果は 発煙係数 CA 42 温度時間面積 tdθ 50 残 煙 20秒 状 態 有害な変形、亀裂貫通なし コーンカロリーメーター測定の結果は 最高発熱速度(KW/m2 ) 130 燃焼速度(g/m2 ・S) 14 比減光面積(m2 /kg) 1000 テストピースサイズ:100×100×20mm と優れていた。
てo−クレゾール100kg、37%ホルマリン53k
gを仕込み、反応触媒としてシュウ酸1kgの存在下に
実施例1と同一の条件で合成し、 平均分子量 950 OHV 430mgKOH/g のo−クレゾールノボラック型フェノール樹脂Bを得
た。この樹脂Bは、常温で半固形状(粘稠油状)であり
未反応のアルデヒドを含んでいなかった。このフェノー
ル樹脂B100重量部に対し、実施例1と同一のウレタ
ン化触媒、発泡剤、整泡剤を配合し、ポリオール側シス
テム液bとした。このシステム液bとポリメリックMD
I(44V20)を実施例1と同一条件で混合、発泡
し、発泡パネルを得た。その特性を表1に示す。
てo−クレゾール80kg、フェノール20kg、37
%ホルマリン39kgを仕込み、反応触媒としてシュウ
酸1kgの存在下に実施例1と同一の条件で合成し、 平均分子量 380 OHV 465mgKOH/g のクレゾールノボラック型フェノール樹脂Cを得た。こ
の樹脂Cは、常温で半固形状(粘稠油状)であり未反応
のアルデヒドを含んでいなかった。このフェノール樹脂
Cを実施例1と同一の配合でシステム液cを製造し、実
施例1と同一の条件で混合、発泡し発泡パネルを得た。
その特性を表1に示す。
てo−クレゾール60kg、フェノール40kg、37
%ホルマリン41kgを仕込み、反応触媒としてシュウ
酸1kgの存在下に実施例1と同一の条件で合成し、 平均分子量 400 OHV 470mgKOH/g のクレゾールノボラック型フェノール樹脂Dを得た。こ
の樹脂Dは、常温で半固形状(粘稠油状)であり未反応
のアルデヒドを含んでいなかった。このフェノール樹脂
Dを実施例1と同一の配合でシステム液dを製造し、実
施例1と同一の条件で混合、発泡し発泡パネルを得た。
その特性を表1に示す。
てo−クレゾール100kg、37%ホルマリン60k
gを仕込み、反応触媒としてシュウ酸1kgの存在下に
実施例1と同一の条件で合成し、 平均分子量 1200 OHV 420mgKOH/g のo−クレゾールノボラック型フェノール樹脂Eを得
た。このフェノール樹脂Eを実施例1と同一の配合でシ
ステム液eを製造し、実施例1と同一の条件で混合、発
泡し発泡パネルを得た。その特性を表1に示す。このシ
ステム液eはクリアーであったが、粘度が360csp
/25℃と高かった。
てo−クレゾール40kg、フェノール60kg、37
%ホルマリン42kgを仕込み、反応触媒としてシュウ
酸1kgの存在下に実施例1と同一の条件で合成し、 平均分子量 400 OHV 470mgKOH/g のクレゾールノボラック型フェノール樹脂Fを得た。こ
のフェノール樹脂Fを実施例1と同一の配合でシステム
液fを製造したところ粘度は280csp/25℃であ
り、外観は白濁していた。粘度が大きいところからスプ
レーパターンも広がらずに悪く、できた発泡体は発泡不
足で外観も不均一であった。
ゾールノボラック型フェノール樹脂A80kgとウレタ
ン発泡用ポリオールで高反応性タイプのアミン型ポリエ
ーテル(旭電化、アデカEDP−300、平均分子量=
450、OHV=500)20kgの混合物をポリオー
ルJとした。このポリオールJに実施例1と同一種類及
び同一量のウレタン化触媒、発泡剤、整泡剤を配合し、
ポリオール側システム液jとした。このシステム液jと
ポリメリックMDI(44V20)を実施例1と同一条
件で混合、発泡し、発泡パネルを得た。その特性を表2
に示す。
ゾールノボラック型フェノール樹脂A60kgとアミン
型ポリエーテル(旭電化、アデカEDP−300)40
kgの混合物をポリオールKとした。 このポリオール
Kに実施例1と同一種類及び同一量のウレタン化触媒、
発泡剤、整泡剤を配合し、ポリオール側システム液kと
した。このシステム液kとポリメリックMDI(44V
20)を実施例1と同一条件で混合、発泡し、発泡パネ
ルを得た。その特性を表2に示す。
ゾールノボラック型フェノール樹脂A40kgとアミン
型ポリエーテル(旭電化、アデカEDP−300)60
kgの混合物をポリオールLとした。このポリオールL
に実施例1と同一種類及び同一量のウレタン化触媒、発
泡剤、整泡剤を配合し、ポリオール側システム液lとし
た。このシステム液lとポリメリックMDI(44V2
0)を実施例1と同一条件で混合、発泡し、発泡パネル
を得た。その特性を表2に示す。
ゾールノボラック型フェノール樹脂A20kgとアミン
型ポリエーテル(旭電化、アデカEDP−300)80
kgの混合物をポリオールMとした。 このポリオール
Mに実施例1と同一種類及び同一量のウレタン化触媒、
発泡剤、整泡剤を配合し、ポリオール側システム液mと
した。このシステム液mとポリメリックMDI(44V
20)を実施例1と同一条件で混合、発泡し、発泡パネ
ルを得た。発泡性、発泡体外観、発泡体物性は良好であ
ったが難燃性は低下していた。その特性を表2に示す。
で、未反応のアルデヒドを含まない極めて低分子量のク
レゾールノボラック型フェノール樹脂をウレタンフォー
ムのポリオール成分として使用することで、通常のポリ
ウレタンフォーム用ポリオールを使用したものと同様な
発泡性(発泡速度、硬化性)とフォーム特性が得られ、
しかも難燃性に優れた安全なアルデヒド臭のない、ポリ
ウレタンフォームが得られる。 また本発明のクレゾー
ルノボラック型フェノール樹脂をポリオール側に使用し
た発泡操作においてはウレタン化触媒の種類、量を調整
することで、反応、硬化速度を調整することが可能で、
スプレー発泡法から注入発泡法、連続ラミネーター法な
ど、各種発泡体生産法にも適用できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも50重量%がクレゾールであ
るフェノールモノマー成分を用いた平均分子量が250
〜1000であるノボラック型フェノール樹脂または該
ノボラック型フェノール樹脂を40重量%以上を含有す
るポリオールを、ポリオール成分として使用したことを
特徴とするフェノール変性ポリウレタンフォーム。 - 【請求項2】 フォーム密度が20〜300kg/m3
であって、ISO5660、ASTM E 1354、
NFPA 264A試験規格に準拠するコーンカロリー
メーターの測定値が、 最高発熱速度(KW/m2 ) < 200 燃焼速度(g/m2 ・S) < 20 比減光面積(m2 /kg) <3000 である難燃、低発煙性に優れた請求項1記載のフェノー
ル変性ポリウレタンフォーム。 - 【請求項3】 少なくとも50重量%がクレゾールであ
るフェノールモノマー成分を用いて得られる平均分子量
が250〜1000のノボラック型フェノール樹脂また
は該ノボラック型フェノール樹脂を40重量%以上含有
するポリオール成分に、ウレタン化触媒、発泡剤、整泡
剤の存在下にポリイソシアネートを反応させることから
なるフェノール変性ポリウレタンフォームの製造方法。
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