JPH11227437A - 車両空調システムのファンモータ駆動制御装置 - Google Patents

車両空調システムのファンモータ駆動制御装置

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JPH11227437A
JPH11227437A JP10033052A JP3305298A JPH11227437A JP H11227437 A JPH11227437 A JP H11227437A JP 10033052 A JP10033052 A JP 10033052A JP 3305298 A JP3305298 A JP 3305298A JP H11227437 A JPH11227437 A JP H11227437A
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JP
Japan
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pwm
fan motor
output
air conditioning
duty ratio
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JP10033052A
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English (en)
Inventor
Hideki Sunaga
英樹 須永
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル制御により、回路構成が単純で、消
費電力が低減され、回路発振が起こり難いというアナロ
グ制御にはないメリットが達成されると共に、デューテ
ィ比演算値の変動に対する出力の安定化とラジオノイズ
の削減との両立が図られる車両空調システムのファンモ
ータ駆動制御装置を提供すること。 【解決手段】 空調コントロールユニット1に内蔵され
ているCPU5に、一定周期で出力されるパルス幅を目
標風量に応じて変調させたPWM出力を得るPWM出力
ポート5aを設け、ファンモータ駆動制御回路を、MO
Sトランジスタ13を有し、空調コントロールユニット
1からのPWM信号でファンモータ3を直接駆動制御す
るPWMモジュール2とし、PWMモジュール2に、大
容量の電解コンデンサC4〜C12によるフィルタ回路
14を設け、CPU5に、PWMデューティ比に比例し
てモータ駆動電圧が変化するようにPWMデューティ比
演算値を補正してPWM出力ポート5aからのPWM出
力とするPWM特性補正処理部52を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調コントロール
ユニットにて決められた目標風量を得るファンモータの
駆動制御を行なう車両空調システムのファンモータ駆動
制御装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、PWM(Pulse Width Modulatio
n;パルス幅変調)駆動制御方式を採用した車両空調シ
ステムのファンモータ駆動制御装置としては、例えば、
特開平7−276968号公報や特開平7−30001
1号公報に記載されている装置が知られている。
【0003】このPWM駆動制御方式によるファンモー
タ駆動制御装置は、PWM制御をパワートランジスタの
入力に適用すると、スイッチのON/OFF制御に置き
換えることができ、消費電力を著しく低減できる効果を
もたらすし、また、アナログ回路に比べて回路構成を簡
単にすることができるし、回路発振の問題を少なくなる
という長所を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PWM
駆動制御方式によるファンモータ駆動制御装置にあって
は、ファンモータの駆動電圧を安定させるために大容量
の電解コンデンサによるフィルタ回路がモータ両端の間
に挿入されることになるため、デューティ出力に対する
ファンモータの駆動電圧の関係を示すデューティ出力特
性をみると、フィルタ回路によって波形をなまらせる作
用が効き過ぎ、デューティ出力に対してファンモータの
駆動電圧が比例的に変化しない特性となり(図6の実線
特性)、特に、駆動電圧が低い領域と高い領域において
比例特性との差が顕著となる。
【0005】この結果、演算値のままでPWM出力をす
ると、デューティ比演算値とファンモータの駆動電圧と
が比例関係とはならず、演算値が変動した場合にファン
モータ出力が不安定となる。
【0006】そこで、フィルタ回路の電解コンデンサを
小容量とする案がある。この場合、PWMデューティ比
に対しファンモータの駆動電圧がほぼ比例して変化し、
上記問題点を解消することはできるもの、電解コンデン
サの容量が小さくなるとそれに伴いラジオノイズの放射
量が増大してしまう。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、デジタ
ル制御により、回路構成が単純で、消費電力が低減さ
れ、回路発振が起こり難いというアナログ制御にはない
メリットが達成されると共に、デューティ比演算値の変
動に対する出力の安定化とラジオノイズの削減との両立
が図られる車両空調システムのファンモータ駆動制御装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、ファンスイッチやセンサ
等からの入力情報と、設定されている風量制御プログラ
ムとにより空調コントロールユニットにて目標風量を決
め、決められた目標風量を得る制御指令をファンモータ
駆動制御回路に出力してファンモータを駆動する車両空
調システムのファンモータ駆動制御装置において、前記
空調コントロールユニットに内蔵されているCPUに、
一定周期で出力されるパルス幅を目標風量に応じて変調
させたPWM出力を得るPWM出力ポートを設け、前記
ファンモータ駆動制御回路を、MOSトランジスタを有
し、空調コントロールユニットからのPWM信号でファ
ンモータが直接駆動制御されるPWMモジュールとし、
前記PWMモジュールに、ファンモータの両端に挿入さ
れる大容量の電解コンデンサによるフィルタ回路を設
け、前記CPUに、PWMデューティ比に比例してモー
タ駆動電圧が変化するようにPWMデューティ比演算値
を補正してPWM出力ポートからのPWM出力とするP
WM特性補正処理手段を設けたことを特徴とする。
【0009】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、請求項1記載の車両空調システムのファン
モータ駆動制御装置において、前記PWM特性補正処理
手段を、デューティ出力に対しファンモータが駆動され
る電圧を実験的に割り出したデューティ出力特性に基づ
いてプログラミングマップを設定し、演算処理により得
られるPWMデューティ比演算値とプログラミングマッ
プに基づいてPWMデューティ比補正値を得る手段とし
たことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1,請求項2に記載の発明に対応する車両空調シ
ステムのファンモータ駆動制御装置である。
【0011】まず、構成を説明する。
【0012】図1は実施の形態1の車両空調システムの
ファンモータ駆動制御装置を示す全体システム図であ
る。
【0013】図1において、1は空調コントロールユニ
ット、2はPWMモジュール(ファンモータ駆動制御回
路)、3はファンモータ、4はハーネス、5はCPU、
6は波形増幅回路、7はサージ保護回路、8はカットO
FF回路、9は分圧回路、10はサージ保護回路、11
は温度ヒューズ、12は駆動回路、13はMOSトラン
ジスタ、14はフィルタ回路、15は出力ゲート、16
は入力ゲート、17,18はモータ端子ゲート、19は
イグニッション電源ゲート、20はアースゲートであ
る。
【0014】[空調コントロールユニットの構成につい
て]前記空調コントロールユニット1では、図外のファ
ンスイッチやセンサ等からの入力情報と、設定されてい
る風量制御プログラムとにより目標風量を決め、決めら
れた目標風量を得るPWM信号(制御指令)をハーネス
4を介してPWMモジュール2に出力する。
【0015】前記CPU5は、空調コントロールユニッ
ト1に内蔵されていて、可聴域より高い周波数(18k
Hz以上で、例えば、20kHz)による一定周期で出
力されるパルス幅を目標風量に応じて変調させたPWM
出力を得るPWM出力ポート5aと、カットOFF出力
を得るカットOFF出力ポート5bと、AD入力を得る
AD入力ポート5cが設けられている。このCPU5に
は、バッテリーイグニッション電圧IGNが変動しても
ファンモータ3の両端電圧が変化しないようにPWMデ
ューティ比演算値VFOをPWMデューティ比IGN補正
値VF1とするイグニッション補正処理部51と、PWM
デューティ比に比例してモータ駆動電圧が変化するよう
にPWMデューティ比IGN補正値VF1をPWMデュー
ティ比特性補正値VF2としこれをPWM出力とするPW
M特性補正処理部52(PWM特性補正処理手段)と、
イグニッション補正処理において入力されるイグニッシ
ョン電圧データをフィルタ処理してファンモータ出力を
安定させるIGNデータフィルタ処理部53と、がソフ
トとして組み込まれている。
【0016】前記CPU5のPWM出力ポート5aと出
力ゲート15との間には、トランジスタTR1によるオ
ープンコレクタ回路で構成され、PWM出力波形を増幅
する波形増幅回路6と、ダイオードD1,D2とコンデ
ンサC1によるサージ保護回路7とが設けられている。
【0017】前記CPU5のカットOFF出力ポート5
bとトランジスタTR1のベース側との間には、トラン
ジスタTR2と抵抗R2とコンデンサC2によるカット
OFF回路8が設けられている。
【0018】前記CPU5のAD入力ポート5cには、
イグニッション電圧VIGN(8〜15.4V)を0〜
5Vに分圧する抵抗R3,R4による分圧回路9と、ダ
イオードD3とコンデンサC3によるサージ保護回路1
0が接続されている。
【0019】[PWMモジュールの構成について]前記
PWMモジュール2は、温度ヒューズ11,駆動回路1
2,MOSトランジスタ23,フィルタ回路14により
構成され、空調コントロールユニット1からのPWM信
号をハーネス4を介して入力し、ファンモータ3をPW
M信号により直接駆動する。
【0020】前記駆動回路12には、MOSトランジス
タ13の前段にハーネス4でなまった信号波形を整形す
る波形整形用トタンジスタTR3が設けられ、また、空
調コントロールユニット1とPWMモジュール2との間
が低い電圧(6V)にて駆動されるようにバイアス抵抗
R6,R7,R8が設けられている。尚、抵抗R5,R
9はMOSドライブ用のバイアス抵抗である。
【0021】前記MOSトランジスタ13は、空調コン
トロールユニット1からのPWM信号に基づく電圧をゲ
ートに印加し、このゲート電圧によりソースからドレイ
ンに向かう電子の通路(チャンネル)の幅を変化させ、
ドレイン電流を制御する。尚、D4はサージキラー用ダ
イオードである。
【0022】前記フィルタ回路14は、ファンモータ3
の両端に挿入される大容量の電解コンデンサC4〜C1
2とコイルL1により構成され、ファンモータ3の駆動
電圧を安定させる。
【0023】尚、図1において、IGNは9〜16Vの
バッテリーイグニッション電圧であり、VIGNは8〜
15.4Vの逆接保護のダイオードを経過したイグニッ
ション電圧であり、VDDは4.5〜5.2Vの空調コ
ントロールユニット電源である。
【0024】次に、作用を説明する。
【0025】[PWM駆動について]PWM(パルス幅
変調)駆動とは、入力指令値により、周期は一定で出力
するパルス幅のデューティ・サイクル(パルス幅のHi
ghとLowの比)を変化させる駆動方式のことであ
る。
【0026】すなわち、のこぎり波と入力指令値の信号
波を直接加え合わせた場合、電圧波形でみるPWMのパ
ルス幅は、図2に示すように、のこぎり波と信号波とが
交差する幅となり、信号波の大きさに比例している。
【0027】ここで、入力指令値は、手動操作により風
量を1速,2速,3速というように切り換えるファンス
イッチや吸込温度センサ等からのセンサ信号やミックス
ドア開度信号を入力情報と、予め設定されている風量制
御プログラムとにより、入力条件に最適の目標風量を決
めた時の決められた目標風量を得る値(PWMデューテ
ィ比演算値VFO)であり、PWMデューティ比演算値V
FOはCPU5にて演算処理を実行することで得られる。
【0028】[消費電力について]PWM駆動方式と従
来のアナログ駆動方式との消費電力を比較すると、PW
M駆動方式の場合、PWM制御をパワートランジスタの
入力に適用すると、スイッチのON/OFF制御に置き
換えることができる。一方、アナログ駆動方式の場合、
モータ停止時以外は常にスイッチがONである制御に置
き換えることができる。
【0029】よって、図3に示すように、PWM駆動方
式はアナログ駆動方式に比べて消費電力を著しく低減で
きる効果をもたらす。例えば、モータ端子間電圧が7V
程度の時に、PWM駆動方式では消費電力が10W以下
であるのに対し、アナログ駆動方式では消費電力が60
W程度となり、約50Wの大幅な消費電力の差となって
あらわれる。
【0030】[ファンモータ駆動制御作用について]フ
ァンモータ3の駆動制御では、空調コントロールユニッ
ト1に内蔵されているCPU5のPWM出力ポート5a
から可聴域より高い周波数(20kHz)による一定周
期でPWM出力が出力され、このPWM出力が波形増幅
回路6にて増幅されてPWM信号となり、サージ保護回
路7を経過して出力ゲート15からハーネス4に送出さ
れる。ハーネス4からのPWM信号は、駆動回路12に
おいてMOSトランジスタ13のゲートに印加するゲー
ト電圧に変換され、このゲート電圧によりMOSトラン
ジスタ13のドレイン電流が制御され、ファンモータ3
がPWM信号のデューティ比に応じたモータ端子間電圧
により駆動される。
【0031】ここで、PWMモジュール2のMOSトラ
ンジスタ13の前段には、ハーネス4から送られてきた
PWM出力波形を整形する波形整形用トランジスタTR
3が設けられているため、ハーネス4でなまった信号波
形が空調コントロールユニット1でのPWM信号波形の
ように整然とした形に戻され、MOSトランジスタ13
のゲートに規定の電圧レベルを持つゲート電圧を印加す
ることができる。
【0032】また、PWMモジュール1にバイアス抵抗
R6,R7,R8を設け、空調コントロールユニット1
とPWMモジュール2とを接続するハーネス4が5Vと
いう低い電圧にて駆動されるようにしたため、PWM出
力を20kHzの高周波数にしたことに伴い、その高調
波がラジオ周波数の領域に入り、ラジオノイズが発生す
ることを防止できる。
【0033】さらに、PWMモジュール2に、ファンモ
ータ3の両端に挿入される電解コンデンサC4〜C12
とコイルL1によるフィルタ回路14が設けられている
ため、ファンモータ3の端子間電圧の変動を抑えるフィ
ルタ作用により、ファンモータ3の駆動電圧を安定させ
ることができる。
【0034】[ファンモータ駆動制御作動について]図
4はCPU5で実行されるファンモータ駆動制御作動の
流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについ
て説明する。
【0035】ステップ60では、イグニッションスイッ
チをOFFからONにしたかどうかが判断され、YES
との判断時にステップ62へ進み、NOとの判断時にス
テップ61へ進む。
【0036】ステップ61では、空調システムがOFF
かどうかが判断され、YESとの判断時にステップ62
へ進み、NOとの判断時にステップ63へ進む。
【0037】ステップ62では、制御系の自己診断時か
どうかが判断され、YESとの判断時にステップ72へ
進み、NOとの判断時にステップ63へ進む。
【0038】ステップ63では、制御開始条件が整って
いる時には、PWMデータ演算処理が行なわれる。この
PWMデータ演算処理では、風量制御プログラムにより
入力条件に最適の目標風量を得るPWMデューティ比演
算値VFOが求められる。
【0039】ステップ64では、ステップ63で求めら
れたPWMデューティ比演算値VFOが上限値以上かどう
かが判断され、YESの時にはステップ65においてデ
ューティ比MAX値(100%)が演算値VFOとしてセ
ットされる。
【0040】ステップ66では、ステップ63で求めら
れたPWMデューティ比演算値VFOが下限値以下かどう
かが判断され、YESの時にはステップ67においてデ
ューティ比MIN値(0%)が演算値VFOとしてセット
される。
【0041】ステップ68では、バッテリーイグニッシ
ョン電圧IGNが変動(約9V〜約16Vの範囲)して
もファンモータ3の両端電圧が変化しないようにPWM
デューティ比演算値VFOを補正(PWMデューティ比I
GN補正値VF1)するイグニッション補正処理が実行さ
れる。
【0042】ステップ69では、PWMデューティ比に
比例してモータ駆動電圧が変化するようにPWMデュー
ティ比IGN補正値VF1をPWMデューティ比特性補正
値VF2とするPWM特性補正処理が実行される。
【0043】ステップ70では、ファンモータ3への出
力ON時か出力OFF時かが判断され、通常のファン出
力ON時には、ステップ71にてファン出力ON時の処
理が行なわれ、低水温起動時等のファン出力OFF時に
は、ステップ72にてファン出力OFF時の処理が行な
われる。
【0044】ステップ73では、イグニッション補正処
理において入力されるイグニッション電圧データをフィ
ルタ処理してファンモータ出力を安定させるIGNデー
タフィルタ処理が実行される。
【0045】[PWM特性補正処理について]上記ステ
ップ89で実行されるPWM特性補正処理について、図
5及び図6により説明する。
【0046】図5(イ) はPWM特性補正処理作動の流れ
を示すフローチャートであり、ステップ80では、処理
データであるPWMデューティ比IGN補正値VF1が読
み込まれ、ステップ81では、予め設定されているプロ
グラミングマップMが読み込まれ、ステップ82では、
PWMデューティ比IGN補正値VF1とプログラミング
マップMによりPWMデューティ比特性補正値VF2が演
算される。
【0047】ここで、プログラミングマップMは、図5
(ロ) に示すように、大容量の電解コンデンサC4〜C1
2によるフィルタ回路14が設けられたPWMモジュー
ル2を有するシステムで、デューティ出力に対しファン
モータ3が駆動される電圧を実験的に割り出してデュー
ティ出力特性(図6の実線特性)を作成し、このデュー
ティ出力特性の近似式をIGN補正値VF1を区分した領
域毎に設定したものである。
【0048】また、デューティ出力特性は、ファンモー
タ3の駆動電圧を安定させるために大容量の電解コンデ
ンサC4〜C12によるフィルタ回路14をモータ両端
の間に挿入に伴い波形をなまらせる作用が効き過ぎるこ
とになり、図6の実線特性に示すように、デューティ出
力に対してファンモータ3の駆動電圧が比例的に変化し
ない特性となり、特に、駆動電圧が低い領域と高い領域
において比例特性との差が顕著となる。
【0049】よって、処理データであるPWMデューテ
ィ比IGN補正値VF1をそのままCPU5からのPWM
出力をすると、IGN補正値VF1とファンモータ3の駆
動電圧とが比例関係とはならず、IGN補正値VF1が変
動した場合にファンモータ出力が不安定となるのに対
し、PWMデューティ比IGN補正値VF1をPWMデュ
ーティ比特性補正値VF2に補正することで、特性補正値
VF2とファンモータ3の駆動電圧とはほぼ比例関係を保
つことができ、PWMデューティ比演算値VFOが変動し
た場合にファンモータ出力を安定化させることができ
る。
【0050】次に、効果を説明する。
【0051】実施の形態1の車両空調システムのファン
モータ駆動制御装置では、下記の効果を併せて達成する
ことができる。
【0052】(1) デジタル回路であるため、空調コント
ロールユニット1側の回路構成が単純となり、従来のア
ナログ回路に比べて設計が容易となる。
【0053】(2) PWM駆動方式によるデジタル制御で
あるため、アナログ駆動方式に比べて消費電力を著しく
低減される。つまり、省エネとなる上、MOSトランジ
スタ13の熱発生が小さくなり、放熱板であるヒートシ
ンクの小型化、MOSトランジスタ13の小型化、それ
に伴い装置コストの低減が可能となる。
【0054】(3) 空調コントロールユニット1とPWM
モジュール2とは、PWM信号を送る一本のハーネス4
のみで接続され、両者1,2間に閉回路が構成されない
ため、回路の発振が起こり難くなり、回路のチューニン
グが容易となる。
【0055】(4) PWM出力ポート5aからのPWM出
力を、可聴域より高い20kHzの周波数によるパルス
幅変調出力としたため、オンオフのスイッチ動作するM
OSトランジスタ13のスイッチング音が可聴域から外
れて聴こえることがない。
【0056】(5) PWMモジュール2に、ファンモータ
3の両端に挿入される大容量の電解コンデンサC4〜C
12によるフィルタ回路14を設けると共に、CPU5
に、PWMデューティ比に比例してモータ駆動電圧が変
化するようにPWMデューティ比IGN補正値VF1を補
正してPWM出力ポート5aからのPWM出力とするP
WM特性補正処理部52を設けたため、PWMデューテ
ィ比演算値VFOの変動に対する出力の安定化とラジオノ
イズの削減との両立が図られる。
【0057】(6) PWMデューティ比特性補正値VF2を
得るにあたって、デューティ出力に対しファンモータ3
が駆動される電圧を実験的に割り出してデューティ出力
特性を作成し、このデューティ出力特性の近似式をIG
N補正値VF1を区分した領域毎に設定したプログラミン
グマップMを用いたため、PWMデューティ比特性補正
値VF2とファンモータ3の駆動電圧とがほぼ比例関係を
保つ精度の高い補正を行なうことができる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、ファン
スイッチやセンサ等からの入力情報と、設定されている
風量制御プログラムとにより空調コントロールユニット
にて目標風量を決め、決められた目標風量を得る制御指
令をファンモータ駆動制御回路に出力してファンモータ
を駆動する車両空調システムのファンモータ駆動制御装
置において、空調コントロールユニットに内蔵されてい
るCPUに、一定周期で出力されるパルス幅を目標風量
に応じて変調させたPWM出力を得るPWM出力ポート
を設け、ファンモータ駆動制御回路を、MOSトランジ
スタを有し、空調コントロールユニットからのPWM信
号でファンモータが直接駆動制御されるPWMモジュー
ルとし、PWMモジュールに、ファンモータの両端に挿
入される大容量の電解コンデンサによるフィルタ回路を
設け、CPUに、PWMデューティ比に比例してモータ
駆動電圧が変化するようにPWMデューティ比演算値を
補正してPWM出力ポートからのPWM出力とするPW
M特性補正処理手段を設けたため、デジタル制御によ
り、回路構成が単純で、消費電力が低減され、回路発振
が起こり難いというアナログ制御にはないメリットが達
成されると共に、デューティ比演算値の変動に対する出
力の安定化とラジオノイズの削減との両立が図られる車
両空調システムのファンモータ駆動制御装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
【0059】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の車両空調システムのファンモータ駆動制御装置に
おいて、PWM特性補正処理手段を、デューティ出力に
対しファンモータが駆動される電圧を実験的に割り出し
たデューティ出力特性に基づいてプログラミングマップ
を設定し、演算処理により得られるPWMデューティ比
演算値とプログラミングマップに基づいてPWMデュー
ティ比補正値を得る手段としたため、請求項1記載の発
明の効果に加え、PWMデューティ比演算値とファンモ
ータの駆動電圧とがほぼ比例関係を保つ精度の高い補正
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の車両空調システムのファンモー
タ駆動制御装置を示す全体システム図である。
【図2】実施の形態1の車両空調システムのファンモー
タ駆動制御装置のPWM信号の電圧波形の作り方を示す
図である。
【図3】実施の形態1の車両空調システムのファンモー
タ駆動制御装置によるPWM駆動方式と従来のアナログ
駆動方式とでの消費電力の比較特性図である。
【図4】実施の形態1の装置の空調コントロールユニッ
トのCPUで実行されるファンモータ駆動制御作動の流
れを示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1の装置の空調コントロールユニッ
トのCPUで実行されるPWM特性補正処理作動の流れ
を示すフローチャートと補正処理で用いられるプログラ
ミングマップを示す図である。
【図6】デューティ出力に対しファンモータが駆動され
る電圧を実験的に割り出してデューティ出力特性を示す
図である。
【符号の説明】
1 空調コントロールユニット 2 PWMモジュール(ファンモータ駆動制御回路) 3 ファンモータ 4 ハーネス 5 CPU 51 イグニッション補正処理部 52 PWM特性補正処理部(PWM特性補正処理手
段) 53 IGNデータフィルタ処理部 6 波形増幅回路 7 サージ保護回路 8 カットOFF回路 9 分圧回路 10 サージ保護回路 11 温度ヒューズ 12 駆動回路 13 MOSトランジスタ 14 フィルタ回路 15 出力ゲート 16 入力ゲート 17,18 モータ端子ゲート 19 イグニッション電源ゲート 20 アースゲート TR3 波形整形用トランジスタ R6,R7,R8 バイアス抵抗 C4〜C12 電解コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンスイッチやセンサ等からの入力情
    報と、設定されている風量制御プログラムとにより空調
    コントロールユニット(1) にて目標風量を決め、決めら
    れた目標風量を得る制御指令をファンモータ駆動制御回
    路に出力してファンモータ(3) を駆動する車両空調シス
    テムのファンモータ駆動制御装置において、 前記空調コントロールユニット(1) に内蔵されているC
    PU(5) に、一定周期で出力されるパルス幅を目標風量
    に応じて変調させたPWM出力を得るPWM出力ポート
    (5a)を設け、 前記ファンモータ駆動制御回路を、MOSトランジスタ
    (13)を有し、空調コントロールユニット(1) からのPW
    M信号でファンモータ(3) が直接駆動制御されるPWM
    モジュール(2) とし、 前記PWMモジュール(2) に、ファンモータ(3) の両端
    に挿入される大容量の電解コンデンサ(C4)〜(C12) によ
    るフィルタ回路(14)を設け、 前記CPU(5) に、PWMデューティ比に比例してモー
    タ駆動電圧が変化するようにPWMデューティ比演算値
    を補正してPWM出力ポート(5a)からのPWM出力とす
    るPWM特性補正処理手段(52)を設けたことを特徴とす
    る車両空調システムのファンモータ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両空調システムのファ
    ンモータ駆動制御装置において、 前記PWM特性補正処理手段(52)を、デューティ出力に
    対しファンモータ(3)が駆動される電圧を実験的に割り
    出したデューティ出力特性に基づいてプログラミングマ
    ップ(M) を設定し、演算処理により得られるPWMデュ
    ーティ比演算値とプログラミングマップ(M) に基づいて
    PWMデューティ比補正値を得る手段としたことを特徴
    とする車両空調システムのファンモータ駆動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030097564A (ko) * 2002-06-24 2003-12-31 주식회사 제이에스테크 모스팻을 이용한 브로워 팬 모터 구동장치
JPWO2015173919A1 (ja) * 2014-05-14 2017-04-20 三菱電機株式会社 制御ユニット

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