JPH1122687A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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Publication number
JPH1122687A
JPH1122687A JP17343997A JP17343997A JPH1122687A JP H1122687 A JPH1122687 A JP H1122687A JP 17343997 A JP17343997 A JP 17343997A JP 17343997 A JP17343997 A JP 17343997A JP H1122687 A JPH1122687 A JP H1122687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
compressor
sealant
refrigerating cycle
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17343997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fukuhara
弘之 福原
Tetsuji Kawakami
哲司 川上
Yoshiharu Takeuchi
義治 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH1122687A publication Critical patent/JPH1122687A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒として弗化炭素水素系冷媒群のうち少な
くとも一種または二種の以上を混合した混合冷媒を使用
する圧縮機に用いるシール材から、シール材の主成分で
あるゴムの可塑剤として使用されている無極性添加剤が
溶出し、冷凍サイクルの閉塞現象を引き起こす。 【解決手段】 弗化炭素水素系冷媒群の代替冷媒を使用
する圧縮機のシール材には無極性添加物を配合しないも
のを用いることにより、閉塞現象がない信頼性の高い冷
凍サイクルを実現できる圧縮機を提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍空調用圧縮機
に係り、特に冷媒として弗化炭素水素系冷媒群のうち少
なくとも一種、または二種以上を混合した冷媒、つまり
代替冷媒を使用する場合に好適な冷凍空調用圧縮機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシール材には主成分たるゴムの可
塑剤として、パラフィンワックス等の無極性添加剤が含
まれていた。
【0003】また、冷凍空調用の冷媒には、特定フロン
R12や指定フロンR22を使用してきた。R12やR
22はそれ以前の冷媒である二酸化硫黄やメチルクロラ
イドと比べて化学的に安定で可燃性および毒性が無く、
理想的な冷媒として広く利用され、長年にわたって使用
されてきた。ところが近年では特定フロンが分子中に塩
素原子を含み、これがオゾン層の破壊を引き起こすこと
が確かめられ、代替フロンの開発および使用が図られて
いる。実用性の高い代替冷媒として、塩素を含まないH
FC(Hydro Fluoro Carbon)とい
った冷媒が挙げられている(「油空厚技術’94.6」
日本工業出版発行)。
【0004】また、冷凍機油はこれを冷媒の流れによっ
て圧縮機各部に持ち運んで供給する潤滑の面や熱交換器
効率の観点等から、冷媒との相溶性が必要である。特定
フロンおよび指定フロンには鉱油やアルキルベンゼンが
用いられてきたが、これは前記代替フロンとの相溶性が
極めて悪いために、代替冷媒に相溶性のあるエステル油
を使用することが考えられている(「油空圧技術’9
4.6」日本工業出版発行)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シール材の主
成分であるゴムの可塑剤として用いられているパラフィ
ンワックス等の無極性添加剤は長時間圧縮機を運転して
いると溶出するが、極性基を有しているため極性物質で
あるエステル油には溶解しないために、冷凍サイクルに
おいてキャピラリーチューブなどの閉塞現象を引き起こ
し、冷凍サイクルの長期信頼性を保証できないという課
題があった。
【0006】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、塩素を含まない代替冷媒を用いても、シー
ル材に含まれる成分の溶出による冷凍サイクルの閉塞現
象を防止し、高い信頼性の冷凍サイクルを実現する冷凍
空調用圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、冷媒として、弗化炭素水素系冷媒群のうち
少なくとも一種、または二種以上を混合した冷媒を使用
する圧縮機に、無極性添加剤を含まないシール材を使用
したことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、冷媒に
弗化炭素水素系冷媒群のうち少なくとも一種、または二
種以上を混合した冷媒であって、塩素を含まず環境を破
壊しないし、一部で冷凍機油と同じ通路を通ってこれを
自身の流れによって、圧縮機構の必要各部に持ち運び供
給し、前記必要各部を潤滑する事が出来る。
【0009】しかも、シール部に使用されるシール材に
は極性物質であるエステル油に溶解しない無極性添加物
が含まれていないため、冷凍サイクルにおいてキャピラ
リーチューブなどの閉塞現象を引き起こすことなく、信
頼性の高い冷凍サイクルを実現できる圧縮機を供給する
ことが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0011】(実施例1)本発明の一実施例を、図1に
示す。図に示すように密閉容器101の内部の一端に冷
媒を吸入圧縮する圧縮機構102が設けられている。こ
の圧縮機構102を駆動する電動機103の固定子10
4が密閉容器101の中央部に位置して密閉容器101
の側周壁の内側に固定され、電動機103の前記固定子
104に対応する回転子105には前記圧縮機構102
の駆動軸106が結合されている。
【0012】この駆動軸106は、前記圧縮機構102
側の一端部に有する主軸108を圧縮機構102に固定
された主軸受け部材110によって支承され、主軸10
8とは反対側の他端部を密閉容器101の他端部に位置
して密閉容器101の側周壁内面に固定された副軸受け
部材111によって支承されている。主軸受け部材11
0の主軸108を支承する部分は滑り軸受け109であ
り、副軸受け部材111の駆動軸106の他端部を支承
する部分はラジアル型の転がり軸受け112である。
【0013】吸入管124より密閉容器101内に吸入
された冷媒は、圧縮機構で吸入圧縮され高温高圧となり
逆止弁129を通過した後、上部の吐出室130へ吐出
され、吐出管131より冷凍サイクルへ吐出される。吐
出室130は圧縮機構102を構成する固定スクロール
部材115と上板116で構成され、内部は密閉容器1
01内の吸入圧力に対して高温高圧となるため、冷媒の
漏れを防止するために固定スクロール部材115と上板
116の間に鉄板の両面にゴムを主成分とする軟質物質
を付加したシール材117を挟んで冷媒の漏れを防止し
ている。
【0014】また、密閉容器101の下部には潤滑油溜
107が設けられており、駆動軸106の副軸受け部材
111側の端部に配設されたポンプ119が副軸受け部
材に固定され、ポンプの先端は潤滑油溜107に浸漬さ
れ他端は駆動軸106に明けられた送油路118に連通
している。潤滑油溜107の潤滑油は駆動軸106の回
転によりポンプ119が駆動されることにより駆動軸1
06の送油路118を通って圧縮機構102の必要各部
に供給され、一部は軸受けの排出穴120からモーター
の切り欠き121を通って潤滑油溜107に戻り、一部
は圧縮機構102内に冷媒とともに吸入圧縮され、吐出
管130を経由して吐出管131から冷凍サイクルへ吐
出され、吸入管124より戻ってきて、潤滑油溜107
に溜められている。ポンプ119は、本体140とカバ
ー141とトロコイド142で構成される容積型ポンプ
であるが、本体140とカバー141の間から低圧の冷
媒が入り込むと駆動軸106が回転しても潤滑油溜10
7からトロコイド142まで潤滑油が揚がらずに、潤滑
油の供給不良が発生する。これを防止するために、本体
140とカバー141の間にゴムを主成分とするシール
材143を挟んで組立を行っている。
【0015】上記の圧縮機において、冷媒として弗化炭
素水素系冷媒群のうち少なくとも一種、または二種以上
を混合した冷媒で、塩素を含まない冷媒を使用するため
環境を破壊しないし、この冷媒と相溶性のある冷凍機油
として極性物質であるエステル油を使用しても、高温高
圧に晒されるシール材117や潤滑油に晒されるシール
材143において主成分であるゴムの可塑剤として添加
されているパラフィンワックス等の無極性添加物を含ま
ないものを使用しているため、冷凍サイクルのキャピラ
リーチューブ等の閉塞現象が起こることなく長時間にわ
たり信頼性の高い冷凍サイクルを構成できる圧縮機とす
る事が出来た。
【0016】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
2に記載の発明は冷媒として、弗化炭素水素系冷媒群の
うち少なくとも一種、または二種以上を混合した冷媒を
使用し、冷凍機油として前記冷媒と相溶性のエステル油
を使用する圧縮機のシール材が極性物質のエステル油に
溶解しない無極性添加剤を含まないため、冷凍サイクル
のキャピラリーチューブ等の閉塞現象を引き起こすこと
なく長時間にわたって信頼性の高い冷凍サイクルを構成
できる圧縮機を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す密閉型圧縮機の断面図
【符号の説明】
101 密閉容器 102 圧縮機構 103 電動機 104 固定子 105 回転子 106 駆動軸 107 潤滑油溜 108 主軸 109 滑り軸受け 110 主軸受け部材 111 副軸受け部材 112 転がり軸受け 115 固定スクロール部材 116 上板 117,143 シール材 118 送油路 119 ポンプ 120 排出穴 121 切り欠き 124 吸入管 129 逆止弁 130 吐出室 131 吐出管 140 本体 141 カバー 142 トロコイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒として、弗化炭素水素系冷媒群のう
    ち少なくとも一種、または二種以上を混合した混合冷媒
    を使用する圧縮機のシール材が無極性添加剤を含まない
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷凍機油として冷媒と相溶性のエステル
    油を使用する請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 シール材の主成分がゴムであることを特
    徴とする請求項1または2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 シール材が金属板の片面または両面にゴ
    ムを主成分とする物質を固着させたことを特徴とする請
    求項1または2記載の圧縮機。
  5. 【請求項5】 シール材がゴムと繊維状の充填材を混合
    したことを特徴とする請求項1または2記載の圧縮機。
JP17343997A 1997-06-30 1997-06-30 圧縮機 Pending JPH1122687A (ja)

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JP17343997A JPH1122687A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 圧縮機

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JP17343997A JPH1122687A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 圧縮機

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JPH1122687A true JPH1122687A (ja) 1999-01-26

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JP17343997A Pending JPH1122687A (ja) 1997-06-30 1997-06-30 圧縮機

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A521 Written amendment

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