JPH11226800A - プレス金型のコイルばねの落下防止具 - Google Patents

プレス金型のコイルばねの落下防止具

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JPH11226800A
JPH11226800A JP3341598A JP3341598A JPH11226800A JP H11226800 A JPH11226800 A JP H11226800A JP 3341598 A JP3341598 A JP 3341598A JP 3341598 A JP3341598 A JP 3341598A JP H11226800 A JPH11226800 A JP H11226800A
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coil
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストリッパープレートの取り外し及び取り付
け作業を簡単にしたプレス金型のコイルばねの落下防止
具を提供する。 【解決手段】 パンチホルダ4にパンチバッキングプレ
ート5を介して固定されたパンチプレ−ト6と、該プレ
ートの下方に位置しかつパンチプレート6に対し上下方
向に変位可能にパンチホルダ側に吊り下げられたストリ
ッパープレート8と、該プレートとパンチバッキングプ
レート5との間に介装された複数のコイルばね22とを
有し、パンチバッキングプレート5に固定される複数の
円筒状スプリングガイド25の各々を各コイルばね22
に嵌合させて各コイルばねの倒れを防止するように構成
されたプレス金型の緩衝用コイルばねの落下防止具で、
各コイルばねの線条に係合する少なくとも1つの突部を
それぞれ有する複数の板状の係止部材27を有し、各係
止部材の突部を各コイルばね22の上端部側の線条間に
位置させた状態で、各係止部材27が各円筒状スプリン
グガイド25に保持させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンチホルダと、該ホ
ルダの下側に固定されたパンチプレ−トの下方に位置
し、上下方向に変位可能にパンチホルダ側(本明細書で
「パンチホルダ側」とは、パンチホルダ及びこれと一体
の部材、例えばパンチホルダの下面に固定されたパンチ
バッキングプレートを含む意味で使用している。)に吊
り下げられたストリッパープレートとの間に介装された
複数のコイルばねを有するプレス金型のコイルばねの落
下防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス金型として、例えば図8に
示すように、パンチホルダ36と、該ホルダ36の下面
にパンチバッキングプレート37を介して固定され、パ
ンチ38が取り付けられたパンチプレ−ト39と、該パ
ンチプレート39の下方に位置し、パンチプレート39
に対し上下方向に変位可能に複数のストリッパーボルト
(図示省略)によりパンチホルダ36に吊り下げられた
ストリッパープレート40と、該ストリッパープレート
40とパンチバッキングプレート37との間に介装され
た複数のコイルばね41とを有する上型42を備えたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなプレス金型
の場合、プレス作業を中断し、ストリッパープレート4
0を取り外してメンテナンス作業を行うことが必要にな
る場合がある。例えば、プレス作業中にストリッパープ
レート40により取り除かれるべき材料がパンチ38の
周囲等に残り、この残った材料の一部がストリッパープ
レート40の摺動部に入り込んだりすると、ストリッパ
ープレート40が上下方向に円滑に変位できなくなり、
プレス作業を続行できなくなってしまう。この場合に
は、プレス作業を中断してメンテナンス作業を行う。こ
のとき、ストリッパープレート40を外すために、上型
42を下型43から外して上型42をひっくりかえすと
いう作業を行うと、非常に大掛りで大変な作業になって
しまい、その結果、プレス作業の中断時間が長くなって
しまう。そのため、ストリッパープレート40がパンチ
プレート39の下方に位置したプレス金型の使用状態の
ままで、メンテナンス作業を行うことになる。この場
合、パンチホルダ36の上方から複数のストリッパーボ
ルトをそれぞれ緩めてストリッパープレ−ト40をパン
チホルダ36から取り外すと、各コイルばね41を下か
ら支えていたストリッパープレート40がなくなるた
め、全てのコイルばね41が落下してしまう。そのた
め、ストリッパープレ−ト40を取り外す際には、各コ
イルばね41が下型43上に落下しないようにこれらの
コイルばね41とストリッパープレート40を一緒に外
すような作業を行わなければならず、ストリッパープレ
ート40の取り外し作業が煩雑で難しいものとなる。ま
た、外した全てのコイルばね41とストリッパープレー
ト40を再び取り付ける際には、複数のコイルばね41
をパンチバッキングプレート37とストリッパープレー
ト40の間に配置した状態で複数のストリッパーボルト
を順次締め付けていくという煩雑な作業を行なわなけれ
ばならないという問題があった。本発明は、このような
従来の問題点に着目してなされたもので、その課題はス
トリッパープレートの取り外し及び取り付け作業を簡単
にしたプレス金型のコイルばねの落下防止具を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に係る発明は、パンチホルダの下側に固定され
たパンチプレ−トと、該パンチプレートの下方に位置し
かつパンチプレートに対し上下方向に変位可能にパンチ
ホルダ側に吊り下げられたストリッパープレートと、該
ストリッパープレートとパンチホルダの下側との間に介
装された複数のコイルばねとを有し、パンチホルダ側に
固定される複数の筒状スプリングガイドの各々を各コイ
ルばねに嵌合させて各コイルばねの倒れを防止するよう
に構成されたプレス金型のコイルばねの落下防止具であ
って、各コイルばねの線条に係合する少なくとも1つの
突部をそれぞれ有する複数の板状の係止部材を有し、該
各係止部材の突部を各コイルばねの上端部側の線条間に
位置させた状態で、各係止部材が各筒状スプリングガイ
ドに保持されていることを特徴とする。このように構成
することによって、各係止部材の突部を各コイルばねの
上端部側の線条間に位置させた状態で、各係止部材が各
筒状スプリングガイドに保持されているので、プレス金
型をプレス機に取り付けた状態でストリッパープレ−ト
をパンチホルダ側から取り外しても、各コイルばねが各
係止部材の突部により係止され、各コイルばねの落下が
防止される。そのため、ストリッパープレ−トを取り外
す際には、ストリッパープレートだけをパンチホルダ側
から外せばよく、また、外したストリッパープレートを
再び取り付ける際には、ストリッパープレートをパンチ
ホルダ側に取り付けるだけでよい。
【0005】また、請求項2に係る発明は、各筒状スプ
リングガイドはパンチホルダ或いは該ホルダの下面に固
定されたパンチバッキングプレートにボルトで固定さ
れ、かつ、各係止部材の中央部下面が各筒状スプリング
ガイドの上端面で受け止められていることを特徴とす
る。このように構成することによって、各係止部材の中
央部下面が、パンチホルダ或いは該ホルダの下面に固定
されたパンチバッキングプレートにボルトで固定された
各筒状スプリングガイドの上端面で受け止められている
ので、各係止部材により各コイルばねの落下が確実に防
止される。
【0006】また、請求項3に係る発明は、パンチホル
ダの下側に固定されたパンチプレ−トと、該パンチプレ
ートの下方に位置しかつパンチプレートに対し上下方向
に変位可能にパンチホルダ側に吊り下げられたストリッ
パープレートと、該ストリッパープレートとパンチホル
ダの下側との間に介装された複数のコイルばねとを有
し、該各コイルばねの上部側がパンチプレートに設けた
複数のばね収納部の各々に収容されかつ各コイルばねと
各ばね収納部の内周壁の一部とを接触させて各コイルば
ねの倒れを防止するように構成されたプレス金型のコイ
ルばねの落下防止具であって、各コイルばねの線条に係
合する少なくとも1つの突部をそれぞれ有する複数の板
状の係止部材を有し、該各係止部材の突部を各コイルば
ねの上端部側の線条間に位置させた状態で、各係止部材
の中央部がパンチホルダ側に保持されていることを特徴
とするいることを特徴とする。このように構成すること
によって、各係止部材の突部を各コイルばねの上端部側
の線条間に位置させた状態で、各係止部材の中央部がパ
ンチホルダ側に保持されているので、プレス金型をプレ
ス機に取り付けた状態でストリッパープレ−トをパンチ
ホルダ側から取り外しても、各コイルばねが各係止部材
の突部により係止され、各コイルばねの落下が防止され
る。そのため、ストリッパープレ−トを取り外す際に
は、ストリッパープレートだけをパンチホルダ側から外
せばよく、また、外したストリッパープレートを再び取
り付ける際には、ストリッパープレートをパンチホルダ
側に取り付けるだけでよい。
【0007】さらに、請求項4に係る発明は、各係止部
材の中央部が、パンチホルダ或いは該ホルダの下面に固
定されたパンチバッキングプレートにボルトで固定され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
って、各係止部材の中央部が、パンチホルダ或いは該ホ
ルダの下面に固定されたパンチバッキングプレートにボ
ルトで固定されているので、各係止部材により各コイル
ばねの落下が確実に防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプレス金型の
コイルばねの落下防止具の実施の形態の一例について説
明する。図1は、プレス金型全体を示す概略構成図で、
図2は図1に示すプレス金型で用いる前記落下防止具を
構成する係止部材の平面図、図3は図2の断面図であ
る。図1において1はプレス金型で、上型2と下型3と
によって構成されている。4はパンチホルダで、プレス
機に取り付けるためのプレートである。5はパンチバッ
キングプレートで、パンチ底面の面圧が高い場合に、そ
の力が直接パンチホルダ4に掛かるのを防ぐために取り
付けるプレートである。6はパンチプレートで、パンチ
7を取り付けるためのプレートである。8はストリッパ
ープレートで、パンチ7の周囲に食い付いた材料を取り
除いたり、パンチ7の強度の保護や、材料を打ち抜くと
きに材料の変形を防ぐためのものである。9はダイホル
ダで、プレス機に取り付けるためのプレートである。1
0はダイバッキングプレート、11はダイプレートであ
る。このダイプレート11は製品を載置し製品の加圧を
行うためのプレート、ダイバッキングプレート10は、
ダイプレート11をインサートタイプとした場合で、ダ
イ入れ子の面圧が高くなるときに使用するものである。
【0009】12はシャンクで、上型2のパンチホルダ
4に取り付けられ、プレス機の動力を上型2に伝えるも
のである。13はブッシュで、上型2のパンチホルダ4
に位置決めされて取り付けられている。14は、ブッシ
ュ13に嵌合するボールリテーナで、15はダイセット
ガイドポストであり、このダイセットガイドポスト15
の先端にボールリテーナ14が嵌合した状態になってい
て、ボールリテーナ14及びブッシュ13を介して下型
3と上型2の位置決めをしている。16はスプリング
で、上型2と下型3を合わせるときにボールリテーナ1
4を適正な位置に保持するためのものである。17は、
パンチプレート6及びストリッパープレート8を貫通
し、パンチバッキングプレート5に固定されるサブガイ
ドポストで、パンチプレート6に位置決めされていて、
ストリッパープレート8、ダイプレート11を位置決め
するためのものである。18は、サブガイドポスト17
をパンチバッキングプレート5に固定するための締付け
ボルトである。19は、ストリッパープレート8に形成
されるサブガイドポスト17を挿入する穴に嵌め込まれ
たストリッパーブッシュで、サブガイドポスト17によ
りストリッパープレート8の位置を規制するためのもの
である。20は、ストリッパーブッシュ19同様、ダイ
プレート11及びダイバッキングプレート10に形成さ
れるサブガイドポスト17を挿入する穴に嵌め込まれた
ダイブッシュで、サブガイドポスト17によりダイプレ
ート11の位置を規制するためのものである。ダイホル
ダ9にもダイプレート11及びダイバッキングプレート
10に形成される穴に連通する貫通孔21が形成されて
おり、プレス機が作動したときには、この貫通孔21に
サブガイドポスト17が挿入されるようになっている。
【0010】また、本例では、上述した上型2におい
て、前記パンチプレート6は、パンチホルダ4の下側
に、すなわちパンチバッキングプレート5を介してパン
チホルダ4の下面に固定されている。一方、前記ストリ
ッパープレート8は、パンチプレート6の下方に位置
し、複数のサブガイドポスト17によりパンチプレート
6に対して上下方向に変位可能に支持されていると共
に、複数のストリッパーボルト(図示省略)によりパン
チホルダ4に吊り下げられている。具体的には、パンチ
ホルダ4に設けられた複数のボルト挿入孔(図示省略)
の各々にストリッパーボルトが上方から挿入され、各ス
トリッパーボルトの軸部がパンチホルダ4の各ボルト挿
入孔、パンチバッキングプレート5及びパンチプレート
6の各貫通孔(図示省略)にそれぞれ挿通し、各ストリ
ッパーボルトの頭部がパンチホルダ4の各ボルト挿入孔
の段差部に係止され、かつ、パンチプレート6の下面か
ら突出した各ストリッパーボルト下端の雄ねじ部がスト
リッパープレート8の各ねじ孔に螺合するようになって
いる。したがって、パンチホルダ4の各ボルト挿入孔の
上方から挿入した工具により各ストリッパーボルトを締
め付けると、ストリッパープレート8が複数のストリッ
パーボルトによりパンチホルダ4に吊り下げられ、か
つ、前記工具により各ストリッパーボルトを緩めると、
ストリッパープレート8がパンチホルダ4から外れるよ
うになっている。なお、ストリッパープレート8を、パ
ンチホルダ4と一体の部材、例えばパンチホルダ4の下
面に固定されたパンチバッキングプレート5(パンチホ
ルダ側)に前記複数のストリッパボルトにより吊り下げ
るように構成することもできる。
【0011】前記パンチバッキングプレート5(パンチ
ホルダ4の下側)とストリッパープレート8の間には、
打ち抜き時に抜きパンチによって材料が変形するのを防
止し、かつ打ち抜き後、抜きパンチの周囲に食い付いた
材料を取り除くのに必要な力を得るために、複数のコイ
ルばね(以下、単にコイルばねという)22が介装され
ている。各コイルばね22の上部はパンチプレート6に
設けられたばね収納用の複数の貫通孔(ばね収納部)2
3の各々に収納され、かつ、各コイルばね22の下部は
ストリッパープレート8に設けられた複数の凹部24の
各々に収納されている。各コイルばね22の上端はパン
チバッキングプレート5の下面に当接しており、各コイ
ルばね22の外周面は各貫通孔23の内周面から離れて
いる。そして、各コイルばね22の内周に円筒状スプリ
ングガイド25を嵌合させてあり、これによって各コイ
ルばね22の倒れが防止されている。各円筒状スプリン
グガイド25には、貫通孔26が設けられている。
【0012】そして、各コイルばね22の落下防止具を
構成する板状の係止部材27が、パンチバッキングプレ
ート5の下面と各円筒状スプリングガイド25の上端面
との間に配置されている。各係止部材27には、図2及
び図3に示すように、所定の内径を有する挿通孔28
と、該孔28の中心から径方向に突出した左右2つの突
部29とが形成されている。各係止部材27の挿通孔2
8の内径は、円筒状スプリングガイド25の上端(図1
で上側の端部)側の外径より小さくかつ後述するボルト
30の軸部が挿通する程度の大きさである。また、各係
止部材27は、左右の突部29でコイルばね22の重量
を受けて変形する方向に予め変形させてある。すなわ
ち、各係止部材27の中央部下面側には、円筒状スプリ
ングガイド25の上端が嵌合する浅い凹部31(図3参
照)が形成されている。
【0013】このような構成を有する各係止部材27の
左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条
間、例えば1巻目の線条と2巻目の線条の間に位置させ
かつ各円筒状スプリングガイド25の上端を各係止部材
27の凹部31に嵌合させて各円筒状スプリングガイド
25の上端面を各係止部材27の中央部下面(挿通孔2
8周囲の下面)に当てた状態で(図1参照)、各円筒状
スプリングガイド25が複数のボルト30の各々により
パンチホルダ4の下側にあるパンチバッキングプレート
5に固定される。すなわち、各ボルト30の軸部を下方
から各円筒状スプリングガイド25の貫通孔26に挿通
させ、各ボルト30先端の雄ねじ部をパンチバッキング
プレート5の複数のねじ穴34の各々に螺合させ、各ボ
ルト30を締め付けることにより、各係止部材27の左
右の突部29が各コイルばね22の前記上端部側の線条
間に位置した状態で、各係止部材27がパンチバッキン
グプレート5の下面と各円筒状スプリングガイド25の
上端面との間に挟持されるようになっている。
【0014】このように構成された本例では、各係止部
材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側
の線条間(1巻目の線条と2巻目の線条の間)に位置さ
せかつ円筒状スプリングガイド25の上端面を各係止部
材27の中央部下面に当てた状態で、各円筒状スプリン
グガイド25が各ボルト30によりパンチホルダ4の下
側にあるパンチバッキングプレート5に固定され、これ
によって各係止部材27がパンチバッキングプレート5
の下面と各円筒状スプリングガイド25の上端面との間
に挟持されているので、プレス金型1をプレス機に取り
付けた状態で、メンテナンス等のために前記各ストリッ
パーボルトを緩めてストリッパープレ−ト8をパンチホ
ルダ4から(上型2から)取り外しても、各コイルばね
22が各係止部材27の左右の突部29により係止さ
れ、各コイルばね22の落下が確実に防止される。その
ため、ストリッパープレ−ト8を取り外す際には、各ス
トリッパーボルトを緩めてストリッパープレート8だけ
をパンチホルダ4から(上型2から)外せばよく、ま
た、外したストリッパープレート8を再び取り付ける際
には、各ストリッパーボルトを締め付けてストリッパー
プレート8をパンチホルダ4に(上型2に)取り付ける
だけでよい。したがって、本例によれば、ストリッパー
プレート8の取り外し及び取り付け作業を簡単に行なう
ことができる。
【0015】なお、本例では、パンチプレ−ト6は、パ
ンチホルダ4の下側、すなわちその下面にパンチバッキ
ングプレート5を介して固定されているが、パンチプレ
−ト6はパンチホルダ4の下面に直接固定されているよ
うな上型についても本発明は適用される。また、本例で
は、各係止部材27はその中央部下面側に浅い凹部31
が形成されるように変形させてあるが、本発明はこれに
限定されない。例えば、各係止部材27は、図4に示す
ように、曲りのない真っ直ぐな板状のものでもよい。さ
らに、本例では、各係止部材27には左右2つの突部2
9を設けてあるが、本発明はこれに限定されない。例え
ば、各係止部材27は、図5に示すように、片側にのみ
突部29を設けたものであってもよい。
【0016】次に、上記実施の形態の変形例を図6及び
図7に基づいて説明する。図6はこの変形例に係るプレ
ス金型全体を示す概略構成図で、図7は図6に示すプレ
ス金型で用いる前記落下防止具を構成する係止部材の断
面図である。なお、本例の説明において、上述した実施
の形態の一例と同様の部位には同一の符号を付して重複
した説明を省略する。本例における上型2では、各コイ
ルばね22の上部側がパンチプレート6に設けた複数の
貫通孔23の各々に収容され、かつ各コイルばね22と
各貫通孔23の内周壁の一部を接触させて(図6参照)
各コイルばね22の倒れを防止するように構成されてい
る。また、本例の各係止部材27は、図7に示すよう
に、その中央部下面側に傾斜した段差部で囲まれた浅い
凹部32が形成されるように変形させてある。さらに、
本例では、各係止部材27の挿通孔28の内径は、ボル
ト33の頭部の外径より小さくかつボルト33のねじ部
が挿通する程度の大きさである。
【0017】このような構成を有する各係止部材27の
左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条
間、例えば1巻目の線条と2巻目の線条の間に位置させ
た状態で、各係止部材27が複数のボルト33の各々に
よりパンチホルダ4の下側にあるパンチバッキングプレ
ート5に固定される。すなわち、複数のボルト33の各
軸部を下方から各係止部材27の貫通孔28に挿通さ
せ、各ボルト33先端の雄ねじ部をパンチバッキングプ
レート5の複数のねじ穴35の各々に螺合させ、各ボル
ト33を締め付けることにより、各係止部材27の左右
の突部29が各コイルばね22の前記線条間に位置した
状態で、各係止部材27の中央部がパンチバッキングプ
レート5の下面と各ボルト33の頭部との間に挟持さ
れ、パンチバッキングプレート5に(パンチホルダ4の
下側に)固定されるようになっている。
【0018】このように構成された本例では、各係止部
材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側
の線条間(1巻目の線条と2巻目の線条の間)に位置さ
せた状態で、各係止部材27の中央部がパンチバッキン
グプレート5の下面と各ボルト33の頭部との間に挟持
されてパンチバッキングプレート5に固定されているの
で、プレス金型1をプレス機に取り付けた状態で、メン
テナンス等のために前記各ストリッパーボルトを緩めて
ストリッパープレ−ト8をパンチホルダ4から(上型2
から)取り外しても、各コイルばね22が各係止部材2
7の左右の突部29により係止され、各コイルばね22
の落下が確実に防止される。そのため、ストリッパープ
レ−ト8を取り外す際には、各ストリッパーボルトを緩
めてストリッパープレート8だけをパンチホルダ4から
(上型2から)外せばよく、また、外したストリッパー
プレート8を再び取り付ける際には、各ストリッパーボ
ルトを締め付けてストリッパープレート8をパンチホル
ダ4に(上型2に)取り付けるだけでよい。したがっ
て、本例によれば、ストリッパープレート8の取り外し
及び取り付け作業を簡単に行なうことができる。
【0019】なお、本例において、係止部材27をボル
ト33以外の手段でパンチバッキングプレート5(パン
チホルダ4の下側)に固定する場合にも本発明は適用可
能である。また、本例においても、パンチプレ−ト6
は、パンチホルダ4の下側、すなわちその下面にパンチ
バッキングプレート5を介して固定されているが、パン
チプレ−ト6はパンチホルダ4の下面に直接固定されて
いるような上型についても本発明は適用される。
【0020】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、各コイル
ばねの落下を防止でき、ストリッパープレートの取り外
し及び取り付け作業を簡単に行なうことができる。ま
た、請求項2に係る発明によれば、各コイルばねの落下
をより確実に防止できる。また、請求項3に係る発明に
よれば、ストリッパープレートの取り外し及び取り付け
作業を簡単に行なうことができる。さらに、請求項4に
係る発明によれば、各コイルばねの落下をより確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス金型のコイルばねの落下防
止具の実施の形態の一例を示すプレス金型全体の概略構
成図である。
【図2】図1で用いた落下防止具としての係止部材を示
す平面図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2に示す係止部材の変形例を示す断面図であ
る。
【図5】図2に示す係止部材の別の変形例を示す平面図
である。
【図6】本発明に係るプレス金型のコイルばねの落下防
止具の実施の形態の他例を示すプレス金型全体の概略構
成図である。
【図7】図6で用いた落下防止具としての係止部材を示
す断面図である。
【図8】従来例を示すプレス金型全体の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1…………………………………………………プレス金型 4…………………………………………………パンチホル
ダ 5…………………………………………………パンチバッ
キングプレート 6…………………………………………………パンチプレ
ート 8…………………………………………………ストリッパ
ープレート 22………………………………………………コイルばね 23………………………………………………貫通孔(ば
ね収納部) 25…………………………円筒状スプリングガイド(筒
状スプリングガイド) 27………………………………………………係止部材 29………………………………………………突部 30,33………………………………………ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチホルダの下側に固定されたパンチ
    プレ−トと、該パンチプレートの下方に位置しかつパン
    チプレートに対し上下方向に変位可能に前記パンチホル
    ダ側に吊り下げられたストリッパープレートと、該スト
    リッパープレートと前記パンチホルダの下側との間に介
    装された複数のコイルばねとを有し、前記パンチホルダ
    側に固定される複数の筒状スプリングガイドの各々を前
    記各コイルばねに嵌合させて各コイルばねの倒れを防止
    するように構成されたプレス金型のコイルばねの落下防
    止具であって、 前記各コイルばねの線条に係合する少なくとも1つの突
    部をそれぞれ有する複数の板状の係止部材を有し、該各
    係止部材の突部を前記各コイルばねの上端部側の線条間
    に位置させた状態で、前記各係止部材が前記各筒状スプ
    リングガイドに保持されていることを特徴とするプレス
    金型のコイルばねの落下防止具。
  2. 【請求項2】 前記各筒状スプリングガイドは前記パン
    チホルダ或いは該ホルダの下面に固定されたパンチバッ
    キングプレートにボルトで固定され、かつ、前記各係止
    部材の中央部下面が前記各筒状スプリングガイドの上端
    面で受け止められて保持されていることを特徴とする請
    求項1記載のプレス金型のコイルばねの落下防止具。
  3. 【請求項3】 パンチホルダの下側に固定されたパンチ
    プレ−トと、該パンチプレートの下方に位置しかつ該パ
    ンチプレートに対し上下方向に変位可能にパンチホルダ
    側に吊り下げられたストリッパープレートと、該ストリ
    ッパープレートと前記パンチホルダの下側との間に介装
    された複数のコイルばねとを有し、該各コイルばねの上
    部側が前記パンチプレートに設けた複数のばね収納部の
    各々に収容されかつ前記各コイルばねと前記各ばね収納
    部の内周壁の一部とを接触させて前記各コイルばねの倒
    れを防止するように構成されたプレス金型のコイルばね
    の落下防止具であって、 前記各コイルばねの線条に係合する少なくとも1つの突
    部をそれぞれ有する複数の板状の係止部材を有し、該各
    係止部材の突部を前記各コイルばねの上端部側の線条間
    に位置させた状態で、前記各係止部材の中央部が前記パ
    ンチホルダ側に保持されていることを特徴とするプレス
    金型のコイルばねの落下防止具。
  4. 【請求項4】 前記各係止部材の中央部が、前記パンチ
    ホルダ或いは該ホルダの下面に固定されたパンチバッキ
    ングプレートにボルトで固定されていることを特徴とす
    る請求項3記載のプレス金型のコイルばねの落下防止
    具。
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