JP3960494B2 - プレス金型のコイルばねの落下防止具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パンチホルダと、該ホルダの下側に固定されたパンチプレ−トの下方に位置し、上下方向に変位可能にパンチホルダ側(本明細書で「パンチホルダ側」とは、パンチホルダ及びこれと一体の部材、例えばパンチホルダの下面に固定されたパンチバッキングプレートを含む意味で使用している。)に吊り下げられたストリッパープレートとの間に介装された複数のコイルばねを有するプレス金型のコイルばねの落下防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス金型として、例えば図8に示すように、パンチホルダ36と、該ホルダ36の下面にパンチバッキングプレート37を介して固定され、パンチ38が取り付けられたパンチプレ−ト39と、該パンチプレート39の下方に位置し、パンチプレート39に対し上下方向に変位可能に複数のストリッパーボルト(図示省略)によりパンチホルダ36に吊り下げられたストリッパープレート40と、該ストリッパープレート40とパンチバッキングプレート37との間に介装された複数のコイルばね41とを有する上型42を備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプレス金型の場合、プレス作業を中断し、ストリッパープレート40を取り外してメンテナンス作業を行うことが必要になる場合がある。例えば、プレス作業中にストリッパープレート40により取り除かれるべき材料がパンチ38の周囲等に残り、この残った材料の一部がストリッパープレート40の摺動部に入り込んだりすると、ストリッパープレート40が上下方向に円滑に変位できなくなり、プレス作業を続行できなくなってしまう。この場合には、プレス作業を中断してメンテナンス作業を行う。このとき、ストリッパープレート40を外すために、上型42を下型43から外して上型42をひっくりかえすという作業を行うと、非常に大掛りで大変な作業になってしまい、その結果、プレス作業の中断時間が長くなってしまう。そのため、ストリッパープレート40がパンチプレート39の下方に位置したプレス金型の使用状態のままで、メンテナンス作業を行うことになる。この場合、パンチホルダ36の上方から複数のストリッパーボルトをそれぞれ緩めてストリッパープレ−ト40をパンチホルダ36から取り外すと、各コイルばね41を下から支えていたストリッパープレート40がなくなるため、全てのコイルばね41が落下してしまう。そのため、ストリッパープレ−ト40を取り外す際には、各コイルばね41が下型43上に落下しないようにこれらのコイルばね41とストリッパープレート40を一緒に外すような作業を行わなければならず、ストリッパープレート40の取り外し作業が煩雑で難しいものとなる。また、外した全てのコイルばね41とストリッパープレート40を再び取り付ける際には、複数のコイルばね41をパンチバッキングプレート37とストリッパープレート40の間に配置した状態で複数のストリッパーボルトを順次締め付けていくという煩雑な作業を行なわなければならないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、その課題はストリッパープレートの取り外し及び取り付け作業を簡単にしたプレス金型のコイルばねの落下防止具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、プレス機に取り付けるためのプレートであるパンチホルダと,前記パンチホルダの下面に取り付けられ、パンチ底面の面圧が高い場合に、その力が直接パンチホルダに掛かるのを防ぐためのパンチバッキングプレートと,前記パンチを取り付けるためのパンチプレ−トと,前記パンチの周囲に食い付いた材料を取り除いたり、材料を打ち抜くときに材料の変形を防ぐためのストリッパープレートと,前記ストリッパープレートと前記パンチバッキングプレートとの間に介装され、前記パンチプレ−トには、複数の貫通孔の設けられており、該複数の貫通孔のそれぞれに収納された複数のコイルばねとを有し,前記パンチプレ−トは、前記パンチバッキングプレートを介して前記パンチホルダに固定し、前記ストリッパープレートは、前記パンチプレートの下方に位置し、前記パンチプレートに対し上下方向に変位可能に複数のストリッパーボルトにより前記パンチホルダに吊り下げてなる上型を備えたプレス金型において,
前記各コイルばねの内周に外側が摺接し、内側に貫通孔が設けられ、該貫通孔にボルトの軸部を挿通し該ボルトによって前記パンチバッキングプレートに固定し、前記各コイルばねの倒れを防止する円筒状スプリングガイドを設け、
板状に形成され、中央部に、前記円筒状スプリングガイドの上端側の外径より小さく、かつ前記ボルトの軸部が挿通する程度の大きさに形成してなる挿通孔を備え、該挿通孔の中心から径方向に突出する少なくとも1つの突部を有し、前記中央部下面側の前記挿通孔の周縁から、前記突部が形成される位置に前記円筒状スプリングガイドの上端が嵌合する浅い凹部を形成してなる係止部材を設け、
前記各係止部材の突部を前記各コイルばねの上端部側の線条間に位置させかつ前記各円筒状スプリングガイドの上端を前記各係止部材の凹部に嵌合させて前記各円筒状スプリングガイドの上端面を前記各係止部材の中央部下面に当てた状態で、前記各ボルトの軸部を下方から前記各円筒状スプリングガイドの貫通孔に挿通させ、前記各ボルト先端の雄ねじ部を前記パンチバッキングプレートの前記複数のねじ穴の各々に螺合させ、前記各ボルトを締め付けることにより、前記各係止部材の突部が前記各コイルばねの前記上端部側の線条間に位置した状態で、前記各係止部材を前記パンチバッキングプレートの下面と前記各円筒状スプリングガイドの上端面との間に挟持するようにしたことを特徴とする。
このように構成することによって、各係止部材の突部を各コイルばねの上端部側の線条間に位置させた状態で、各係止部材が各筒状スプリングガイドに保持されているので、プレス金型をプレス機に取り付けた状態でストリッパープレ−トをパンチホルダ側から取り外しても、各コイルばねが各係止部材の突部により係止され、各コイルばねの落下が防止される。そのため、ストリッパープレ−トを取り外す際には、ストリッパープレートだけをパンチホルダ側から外せばよく、また、外したストリッパープレートを再び取り付ける際には、ストリッパープレートをパンチホルダ側に取り付けるだけでよい。
【0005】
また、請求項2に係る発明は、前記各筒状スプリングガイドを,前記パンチホルダまたは前記パンチホルダの下面に固定された前記パンチバッキングプレートに前記ボルトで固定し、かつ、前記各係止部材の中央部下面が前記各筒状スプリングガイドの上端面で受け止められて保持するようにしたものである。
このように構成することによって、各係止部材の中央部下面が、パンチホルダ或いは該ホルダの下面に固定されたパンチバッキングプレートにボルトで固定された各筒状スプリングガイドの上端面で受け止められているので、各係止部材により各コイルばねの落下が確実に防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプレス金型のコイルばねの落下防止具の実施の形態の一例について説明する。
図1は、プレス金型全体を示す概略構成図で、図2は図1に示すプレス金型で用いる前記落下防止具を構成する係止部材の平面図、図3は図2の断面図である。
図1において1はプレス金型で、上型2と下型3とによって構成されている。4はパンチホルダで、プレス機に取り付けるためのプレートである。
5はパンチバッキングプレートで、パンチ底面の面圧が高い場合に、その力が直接パンチホルダ4に掛かるのを防ぐために取り付けるプレートである。6はパンチプレートで、パンチ7を取り付けるためのプレートである。8はストリッパープレートで、パンチ7の周囲に食い付いた材料を取り除いたり、パンチ7の強度の保護や、材料を打ち抜くときに材料の変形を防ぐためのものである。9はダイホルダで、プレス機に取り付けるためのプレートである。10はダイバッキングプレート、11はダイプレートである。このダイプレート11は製品を載置し製品の加圧を行うためのプレート、ダイバッキングプレート10は、ダイプレート11をインサートタイプとした場合で、ダイ入れ子の面圧が高くなるときに使用するものである。
【0009】
12はシャンクで、上型2のパンチホルダ4に取り付けられ、プレス機の動力を上型2に伝えるものである。13はブッシュで、上型2のパンチホルダ4に位置決めされて取り付けられている。14は、ブッシュ13に嵌合するボールリテーナで、15はダイセットガイドポストであり、このダイセットガイドポスト15の先端にボールリテーナ14が嵌合した状態になっていて、ボールリテーナ14及びブッシュ13を介して下型3と上型2の位置決めをしている。16はスプリングで、上型2と下型3を合わせるときにボールリテーナ14を適正な位置に保持するためのものである。
17は、パンチプレート6及びストリッパープレート8を貫通し、パンチバッキングプレート5に固定されるサブガイドポストで、パンチプレート6に位置決めされていて、ストリッパープレート8、ダイプレート11を位置決めするためのものである。18は、サブガイドポスト17をパンチバッキングプレート5に固定するための締付けボルトである。19は、ストリッパープレート8に形成されるサブガイドポスト17を挿入する穴に嵌め込まれたストリッパーブッシュで、サブガイドポスト17によりストリッパープレート8の位置を規制するためのものである。20は、ストリッパーブッシュ19同様、ダイプレート11及びダイバッキングプレート10に形成されるサブガイドポスト17を挿入する穴に嵌め込まれたダイブッシュで、サブガイドポスト17によりダイプレート11の位置を規制するためのものである。ダイホルダ9にもダイプレート11及びダイバッキングプレート10に形成される穴に連通する貫通孔21が形成されており、プレス機が作動したときには、この貫通孔21にサブガイドポスト17が挿入されるようになっている。
【0010】
また、本例では、上述した上型2において、前記パンチプレート6は、パンチホルダ4の下側に、すなわちパンチバッキングプレート5を介してパンチホルダ4の下面に固定されている。一方、前記ストリッパープレート8は、パンチプレート6の下方に位置し、複数のサブガイドポスト17によりパンチプレート6に対して上下方向に変位可能に支持されていると共に、複数のストリッパーボルト(図示省略)によりパンチホルダ4に吊り下げられている。具体的には、パンチホルダ4に設けられた複数のボルト挿入孔(図示省略)の各々にストリッパーボルトが上方から挿入され、各ストリッパーボルトの軸部がパンチホルダ4の各ボルト挿入孔、パンチバッキングプレート5及びパンチプレート6の各貫通孔(図示省略)にそれぞれ挿通し、各ストリッパーボルトの頭部がパンチホルダ4の各ボルト挿入孔の段差部に係止され、かつ、パンチプレート6の下面から突出した各ストリッパーボルト下端の雄ねじ部がストリッパープレート8の各ねじ孔に螺合するようになっている。したがって、パンチホルダ4の各ボルト挿入孔の上方から挿入した工具により各ストリッパーボルトを締め付けると、ストリッパープレート8が複数のストリッパーボルトによりパンチホルダ4に吊り下げられ、かつ、前記工具により各ストリッパーボルトを緩めると、ストリッパープレート8がパンチホルダ4から外れるようになっている。なお、ストリッパープレート8を、パンチホルダ4と一体の部材、例えばパンチホルダ4の下面に固定されたパンチバッキングプレート5(パンチホルダ側)に前記複数のストリッパボルトにより吊り下げるように構成することもできる。
【0011】
前記パンチバッキングプレート5(パンチホルダ4の下側)とストリッパープレート8の間には、打ち抜き時に抜きパンチによって材料が変形するのを防止し、かつ打ち抜き後、抜きパンチの周囲に食い付いた材料を取り除くのに必要な力を得るために、複数のコイルばね(以下、単にコイルばねという)22が介装されている。各コイルばね22の上部はパンチプレート6に設けられたばね収納用の複数の貫通孔(ばね収納部)23の各々に収納され、かつ、各コイルばね22の下部はストリッパープレート8に設けられた複数の凹部24の各々に収納されている。各コイルばね22の上端はパンチバッキングプレート5の下面に当接しており、各コイルばね22の外周面は各貫通孔23の内周面から離れている。そして、各コイルばね22の内周に円筒状スプリングガイド25を嵌合させてあり、これによって各コイルばね22の倒れが防止されている。各円筒状スプリングガイド25には、貫通孔26が設けられている。
【0012】
そして、各コイルばね22の落下防止具を構成する板状の係止部材27が、パンチバッキングプレート5の下面と各円筒状スプリングガイド25の上端面との間に配置されている。各係止部材27には、図2及び図3に示すように、所定の内径を有する挿通孔28と、該孔28の中心から径方向に突出した左右2つの突部29とが形成されている。各係止部材27の挿通孔28の内径は、円筒状スプリングガイド25の上端(図1で上側の端部)側の外径より小さくかつ後述するボルト30の軸部が挿通する程度の大きさである。また、各係止部材27は、左右の突部29でコイルばね22の重量を受けて変形する方向に予め変形させてある。すなわち、各係止部材27の中央部下面側には、円筒状スプリングガイド25の上端が嵌合する浅い凹部31(図3参照)が形成されている。
【0013】
このような構成を有する各係止部材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条間、例えば1巻目の線条と2巻目の線条の間に位置させかつ各円筒状スプリングガイド25の上端を各係止部材27の凹部31に嵌合させて各円筒状スプリングガイド25の上端面を各係止部材27の中央部下面(挿通孔28周囲の下面)に当てた状態で(図1参照)、各円筒状スプリングガイド25が複数のボルト30の各々によりパンチホルダ4の下側にあるパンチバッキングプレート5に固定される。すなわち、各ボルト30の軸部を下方から各円筒状スプリングガイド25の貫通孔26に挿通させ、各ボルト30先端の雄ねじ部をパンチバッキングプレート5の複数のねじ穴34の各々に螺合させ、各ボルト30を締め付けることにより、各係止部材27の左右の突部29が各コイルばね22の前記上端部側の線条間に位置した状態で、各係止部材27がパンチバッキングプレート5の下面と各円筒状スプリングガイド25の上端面との間に挟持されるようになっている。
【0014】
このように構成された本例では、各係止部材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条間(1巻目の線条と2巻目の線条の間)に位置させかつ円筒状スプリングガイド25の上端面を各係止部材27の中央部下面に当てた状態で、各円筒状スプリングガイド25が各ボルト30によりパンチホルダ4の下側にあるパンチバッキングプレート5に固定され、これによって各係止部材27がパンチバッキングプレート5の下面と各円筒状スプリングガイド25の上端面との間に挟持されているので、プレス金型1をプレス機に取り付けた状態で、メンテナンス等のために前記各ストリッパーボルトを緩めてストリッパープレ−ト8をパンチホルダ4から(上型2から)取り外しても、各コイルばね22が各係止部材27の左右の突部29により係止され、各コイルばね22の落下が確実に防止される。そのため、ストリッパープレ−ト8を取り外す際には、各ストリッパーボルトを緩めてストリッパープレート8だけをパンチホルダ4から(上型2から)外せばよく、また、外したストリッパープレート8を再び取り付ける際には、各ストリッパーボルトを締め付けてストリッパープレート8をパンチホルダ4に(上型2に)取り付けるだけでよい。
したがって、本例によれば、ストリッパープレート8の取り外し及び取り付け作業を簡単に行なうことができる。
【0015】
なお、本例では、パンチプレ−ト6は、パンチホルダ4の下側、すなわちその下面にパンチバッキングプレート5を介して固定されているが、パンチプレ−ト6はパンチホルダ4の下面に直接固定されているような上型についても本発明は適用される。
また、本例では、各係止部材27はその中央部下面側に浅い凹部31が形成されるように変形させてあるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各係止部材27は、図4に示すように、曲りのない真っ直ぐな板状のものでもよい。
さらに、本例では、各係止部材27には左右2つの突部29を設けてあるが、本発明はこれに限定されない。例えば、各係止部材27は、図5に示すように、片側にのみ突部29を設けたものであってもよい。
【0016】
次に、上記実施の形態の変形例を図6及び図7に基づいて説明する。図6はこの変形例に係るプレス金型全体を示す概略構成図で、図7は図6に示すプレス金型で用いる前記落下防止具を構成する係止部材の断面図である。なお、本例の説明において、上述した実施の形態の一例と同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
本例における上型2では、各コイルばね22の上部側がパンチプレート6に設けた複数の貫通孔23の各々に収容され、かつ各コイルばね22と各貫通孔23の内周壁の一部を接触させて(図6参照)各コイルばね22の倒れを防止するように構成されている。また、本例の各係止部材27は、図7に示すように、その中央部下面側に傾斜した段差部で囲まれた浅い凹部32が形成されるように変形させてある。さらに、本例では、各係止部材27の挿通孔28の内径は、ボルト33の頭部の外径より小さくかつボルト33のねじ部が挿通する程度の大きさである。
【0017】
このような構成を有する各係止部材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条間、例えば1巻目の線条と2巻目の線条の間に位置させた状態で、各係止部材27が複数のボルト33の各々によりパンチホルダ4の下側にあるパンチバッキングプレート5に固定される。すなわち、複数のボルト33の各軸部を下方から各係止部材27の貫通孔28に挿通させ、各ボルト33先端の雄ねじ部をパンチバッキングプレート5の複数のねじ穴35の各々に螺合させ、各ボルト33を締め付けることにより、各係止部材27の左右の突部29が各コイルばね22の前記線条間に位置した状態で、各係止部材27の中央部がパンチバッキングプレート5の下面と各ボルト33の頭部との間に挟持され、パンチバッキングプレート5に(パンチホルダ4の下側に)固定されるようになっている。
【0018】
このように構成された本例では、各係止部材27の左右の突部29を各コイルばね22の上端部側の線条間(1巻目の線条と2巻目の線条の間)に位置させた状態で、各係止部材27の中央部がパンチバッキングプレート5の下面と各ボルト33の頭部との間に挟持されてパンチバッキングプレート5に固定されているので、プレス金型1をプレス機に取り付けた状態で、メンテナンス等のために前記各ストリッパーボルトを緩めてストリッパープレ−ト8をパンチホルダ4から(上型2から)取り外しても、各コイルばね22が各係止部材27の左右の突部29により係止され、各コイルばね22の落下が確実に防止される。そのため、ストリッパープレ−ト8を取り外す際には、各ストリッパーボルトを緩めてストリッパープレート8だけをパンチホルダ4から(上型2から)外せばよく、また、外したストリッパープレート8を再び取り付ける際には、各ストリッパーボルトを締め付けてストリッパープレート8をパンチホルダ4に(上型2に)取り付けるだけでよい。したがって、本例によれば、ストリッパープレート8の取り外し及び取り付け作業を簡単に行なうことができる。
【0019】
なお、本例において、係止部材27をボルト33以外の手段でパンチバッキングプレート5(パンチホルダ4の下側)に固定する場合にも本発明は適用可能である。
また、本例においても、パンチプレ−ト6は、パンチホルダ4の下側、すなわちその下面にパンチバッキングプレート5を介して固定されているが、パンチプレ−ト6はパンチホルダ4の下面に直接固定されているような上型についても本発明は適用される。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、各コイルばねの落下を防止でき、ストリッパープレートの取り外し及び取り付け作業を簡単に行なうことができる。
また、請求項2に係る発明によれば、各コイルばねの落下をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス金型のコイルばねの落下防止具の実施の形態の一例を示すプレス金型全体の概略構成図である。
【図2】図1で用いた落下防止具としての係止部材を示す平面図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2に示す係止部材の変形例を示す断面図である。
【図5】図2に示す係止部材の別の変形例を示す平面図である。
【図6】本発明に係るプレス金型のコイルばねの落下防止具の実施の形態の他例を示すプレス金型全体の概略構成図である。
【図7】図6で用いた落下防止具としての係止部材を示す断面図である。
【図8】従来例を示すプレス金型全体の概略構成図である。
【符号の説明】
1…………………………………………………プレス金型
4…………………………………………………パンチホルダ
5…………………………………………………パンチバッキングプレート
6…………………………………………………パンチプレート
8…………………………………………………ストリッパープレート
22………………………………………………コイルばね
23………………………………………………貫通孔(ばね収納部)
25…………………………円筒状スプリングガイド(筒状スプリングガイド)
27………………………………………………係止部材
29………………………………………………突部
30,33………………………………………ボルト
Claims (2)
- プレス機に取り付けるためのプレートであるパンチホルダと,前記パンチホルダの下面に取り付けられ、パンチ底面の面圧が高い場合に、その力が直接パンチホルダに掛かるのを防ぐためのパンチバッキングプレートと,前記パンチを取り付けるためのパンチプレ−トと,前記パンチの周囲に食い付いた材料を取り除いたり、材料を打ち抜くときに材料の変形を防ぐためのストリッパープレートと,前記ストリッパープレートと前記パンチバッキングプレートとの間に介装され、前記パンチプレ−トには、複数の貫通孔の設けられており、該複数の貫通孔のそれぞれに収納された複数のコイルばねとを有し,前記パンチプレ−トは、前記パンチバッキングプレートを介して前記パンチホルダに固定し、前記ストリッパープレートは、前記パンチプレートの下方に位置し、前記パンチプレートに対し上下方向に変位可能に複数のストリッパーボルトにより前記パンチホルダに吊り下げてなる上型を備えたプレス金型において,
前記各コイルばねの内周に外側が摺接し、内側に貫通孔が設けられ、該貫通孔にボルトの軸部を挿通し該ボルトによって前記パンチバッキングプレートに固定し、前記各コイルばねの倒れを防止する円筒状スプリングガイドを設け、
板状に形成され、中央部に、前記円筒状スプリングガイドの上端側の外径より小さく、かつ前記ボルトの軸部が挿通する程度の大きさに形成してなる挿通孔を備え、該挿通孔の中心から径方向に突出する少なくとも1つの突部を有し、前記中央部下面側の前記挿通孔の周縁から、前記突部が形成される位置に前記円筒状スプリングガイドの上端が嵌合する浅い凹部を形成してなる係止部材を設け、
前記各係止部材の突部を前記各コイルばねの上端部側の線条間に位置させかつ前記各円筒状スプリングガイドの上端を前記各係止部材の凹部に嵌合させて前記各円筒状スプリングガイドの上端面を前記各係止部材の中央部下面に当てた状態で、前記各ボルトの軸部を下方から前記各円筒状スプリングガイドの貫通孔に挿通させ、前記各ボルト先端の雄ねじ部を前記パンチバッキングプレートの前記複数のねじ穴の各々に螺合させ、前記各ボルトを締め付けることにより、前記各係止部材の突部が前記各コイルばねの前記上端部側の線条間に位置した状態で、前記各係止部材を前記パンチバッキングプレートの下面と前記各円筒状スプリングガイドの上端面との間に挟持するようにしたことを特徴とするプレス金型のコイルばねの落下防止具。 - 前記各筒状スプリングガイドは,
前記パンチホルダまたは前記パンチホルダの下面に固定された前記パンチバッキングプレートに前記ボルトで固定され、かつ、前記各係止部材の中央部下面が前記各筒状スプリングガイドの上端面で受け止められて保持されていることを特徴とする請求項1記載のプレス金型のコイルばねの落下防止具。
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