JPH11225699A - 豆腐、豆腐厚揚げ類の離水防止剤 - Google Patents

豆腐、豆腐厚揚げ類の離水防止剤

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JPH11225699A
JPH11225699A JP10049035A JP4903598A JPH11225699A JP H11225699 A JPH11225699 A JP H11225699A JP 10049035 A JP10049035 A JP 10049035A JP 4903598 A JP4903598 A JP 4903598A JP H11225699 A JPH11225699 A JP H11225699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tofu
fried
bean curds
syneresis
water separation
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10049035A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumie Yamaguchi
文衛 山口
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Riken Vitamin Co Ltd
Original Assignee
Riken Vitamin Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離水の少ない豆腐又は豆腐厚揚げ類を提供す
る。 【解決手段】 卵白及び/又は乳清蛋白を有効成分とす
る豆腐又は豆腐厚揚げ類の離水防止剤、更にはまた、こ
の離水防止剤を含有する離水の少ない豆腐又は豆腐厚揚
げ類。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は豆腐又は豆腐厚揚げ
類の離水を防止する離水防止剤及びそのような離水の少
ない豆腐又は豆腐厚揚げ類に関するものである。
【0002】
【従来の技術】豆腐又は豆腐厚揚げ類は本発明のような
離水防止の手段が加えられないと内部に含まれる水分が
時間の経過と共に徐々に浸み出し、豆腐の場合はパック
水が濁り、厚揚げの場合は包装容器の底に溜まる。この
ようなことは美観面や衛生上好ましくない。
【0003】これを防止するため、従来から種々の離水
防止策が施されている。例えば、豆腐の場合は不透明な
容器に豆腐を入れ、外からパック水の濁りを見えなくす
る。厚揚げの場合は豆腐をスノコの上に長時間放置し、
水切りを十分させた後、油で揚げる方法などが行われて
いる。しかしながら、いずれの方法もその効果は十分な
ものではなく、根本的解決には至っていない。
【0004】また豆腐又は豆腐厚揚げ類からの離水を防
止することのできるような添加剤、例えば澱粉類やガム
質を加えることが検討されている。しかしその効果は低
く、業界の要望に応じられるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況のもとでなされたものであって、その目的は豆腐又は
豆腐厚揚げ類からの離水を可及的に少なくすることがで
きる離水防止剤、及び離水を可及的に少なくした豆腐又
は豆腐厚揚げ類を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明の離水防止剤としては、卵白及び乳清蛋白の一種又
は二種以上を含有することを特徴とする。
【0007】常法に従って上記離水防止剤を含有する豆
腐又は豆腐厚揚げ類を製造すれば、離水の少ない豆腐又
は豆腐厚揚げ類が得られる。
【0008】本発明でいう乳蛋白とはラクトアルブミン
及び/又はラクトグロブミンあるいはそれらの含有物
で、牛乳にレンニン又は酸を作用させ、カゼインと脂肪
を除いて得られる乳蛋白等の一種で、主としてラクトア
ルブミン及びラクトグロブミンを含有する。
【0009】また卵白とは全卵から卵黄部分を分離した
卵蛋白質の一種で、生卵白及びこれを乾燥させた卵白粉
末又は卵白粒状物等である。
【0010】本発明でいう豆腐には木綿豆腐、絹ごし豆
腐及び充填豆腐等を含み、豆腐厚揚げ類とはこれら木綿
豆腐、絹ごし豆腐及び充填豆腐等をそのままかあるいは
それらを脱水した後に油で揚げたもの、更にはこれらを
利用した加工食品類をいう。
【0011】
【作用】本発明者は豆腐又は豆腐厚揚げ類の離水を防止
する離水防止剤について様々な角度から検討した。その
結果、卵白及び乳清蛋白の添加が豆腐又は豆腐厚揚げ類
の離水防止に有効であることを見出した。卵白及び乳清
蛋白は強い接着性及び凝固性を有するので、豆乳が凝固
する時、大豆蛋白と強固に作用し、豆腐又は豆腐厚揚げ
類の離水を防止するものと思われる。従って卵白及び乳
清蛋白を添加することによって、離水の少ない豆腐又は
豆腐厚揚げ類を提供できるのである。
【0012】本発明の離水防止剤の添加の時期について
は、吸水大豆に水を加えて常温下に摩砕した「ご」に添
加して加熱すると一定時間高温にさらされるため、卵白
及び乳清蛋白が熱変性を起こすので、「ご」に添加する
のは好ましくない。「ご」を加熱後、濾過して得られる
豆乳あるいは豆乳を凝固剤と共に凝固させる段階が好ま
しい。
【0013】離水防止剤の添加量については特に限定す
るものではなく、豆乳に対し0.2〜30%程度が適当
である。乾燥重量とした場合は0.2〜5%程度が適当
である。
【0014】また接着性又は加熱凝固性を有する他の蛋
白質及び澱粉、例えば小麦蛋白質、大豆蛋白質、ゼラチ
ン、コンスターチ、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉などを卵白及
び乳清蛋白と併用することも離水の少ない豆腐又は豆腐
厚揚げ類を製造するためには有効である。
【0015】
【実施例】以下に実施例を示す。
【0016】(実施例1)生大豆7kgを一晩水に浸漬し
て得た浸漬大豆に水を加えながら摩砕し42kgの「ご」
を得る。これに消泡剤(理研ビタミン株式会社製、豆腐
・油揚用消泡剤エマルジースーパー)42gを加え煮釜
で蒸煮後、豆乳とおからを分離し30kgの豆乳を得た。
上記豆乳(80℃)1リットルに表1に記載した卵白及
び乳清蛋白と凝固剤として硫酸カルシウム2gとグルコ
ノデルタラクトン1gを加え豆腐を製造した。得られた
豆腐を流水中で1時間冷却した後、7×7×3(cm)に
切り、これを密閉容器に入れ10℃、24時間放置後、
離水率を測定する。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、卵白及び乳清蛋
白を添加したものは豆腐の離水が抑えられていることが
わかる。なお豆腐の品質はいずれも良好であった。
【0019】(実施例2)実施例1と同様の方法で得ら
れた豆乳(80℃)1リットルに表2に記載した卵白及
び乳清蛋白と凝固剤として硫酸カルシウム2g、塩化マ
グネシウム0.5g及びグルコノデルタラクトン0.5
gを加え豆腐を製造した。得られた豆腐を流水中で1時
間冷却した後、7×7×3(cm)に切り常温2時間放置
し水切りした。この豆腐を170〜175℃での食用油
で4分間揚げ、厚揚げを製造した。得られた厚揚げを密
閉容器に入れ、10℃で24時間放置した後に厚揚げの
離水率を測定した。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、卵白及び乳清蛋
白を添加したものは豆腐の厚揚げの離水が抑えられてい
ることがわかる。なお厚揚げの品質はいずれも良好であ
った。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 卵白及び/又は乳清蛋白を含有すること
    を特徴とする豆腐又は豆腐厚揚げ類の離水防止剤。
  2. 【請求項2】 卵白が乾燥卵白粉末及び/又は粒状粉末
    又は生卵白であることを特徴とする請求項1記載の豆腐
    又は豆腐厚揚げ類の離水防止剤。
  3. 【請求項3】 乳清蛋白が乾燥乳清蛋白の粉末及び/又
    は粒状粉末であることを特徴とする請求項1記載の豆腐
    又は豆腐厚揚げ類の離水防止剤。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の離水防止剤を含有するこ
    とを特徴とする豆腐又は豆腐厚揚げ類。
JP10049035A 1998-02-13 1998-02-13 豆腐、豆腐厚揚げ類の離水防止剤 Withdrawn JPH11225699A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014187975A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Fuji Oil Co Ltd 充填豆腐

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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