JPH1122549A - シリンダヘッドカバーガスケットのシール構造 - Google Patents

シリンダヘッドカバーガスケットのシール構造

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JPH1122549A
JPH1122549A JP17606797A JP17606797A JPH1122549A JP H1122549 A JPH1122549 A JP H1122549A JP 17606797 A JP17606797 A JP 17606797A JP 17606797 A JP17606797 A JP 17606797A JP H1122549 A JPH1122549 A JP H1122549A
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JP
Japan
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cylinder head
head cover
gasket
groove
radius
Prior art date
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Pending
Application number
JP17606797A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Nakanishi
博文 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリンダヘッドカバーとカムシャフトハウジン
グとの接合面の面圧分布の均一化を図ったシリンダヘッ
ドカバーガスケットのシール構造を提供するにある。 【解決手段】シリンダヘッド12とシリンダヘッドカバ
ー13との間に形成される空間に動弁装置14を配置
し、この動弁装置14を構成するカムシャフト16をシ
リンダヘッド12およびカムシャフトハウジング19に
よって保持し、その上方からシリンダヘッドカバー13
を被せる一方、シリンダヘッドカバー13のシリンダヘ
ッド12およびカムシャフトハウジング19との接合面
には溝23が形成され、この溝23にガスケット15が
半ば埋め込められると共に、この溝23の半径R1のセ
ンター位置をシリンダヘッド12の上面に設定する一
方、カムシャフトハウジング19外周面の半径R2のセ
ンター位置を溝23の半径R1のセンター位置からシリ
ンダヘッド12側にオフセットεした位置に設定したも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッドカ
バーガスケットのシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、4サイクルエンジンには動弁装
置が設けられている。動弁装置はエンジン頭部のシリン
ダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に形成される空
間に配置されており、常時潤滑オイルで潤滑されてい
る。そのため、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバー
との間にはガスケットが設けられ、動弁装置が配置され
た空間を液密に保っている。
【0003】ところで、シリンダヘッドとシリンダヘッ
ドカバーとの接合面に動弁装置を構成するカムシャフト
の端部を保持するカムシャフトハウジングを備えたもの
があり、その詳細を図4に示す。
【0004】図4に示すように、シリンダヘッド1とシ
リンダヘッドカバー2との接合面にはその接合面上に中
心がくるようにカムシャフト3が配置されている。カム
シャフト3の下半分は直接シリンダヘッド1によって保
持されると共に、その上半分はカムシャフトハウジング
4によって保持され、その上方からシリンダヘッドカバ
ー2が被せられている。
【0005】シリンダヘッドカバー2のシリンダヘッド
1との接合面には溝5が形成されており、この溝5にガ
スケット6が半ば埋め込められている。また、この溝5
の半径(r1)およびカムシャフトハウジング4の外周
面(シール面7)の半径(r2)のセンター位置はシリ
ンダヘッド1の上面(カムシャフト3の中心)で一致し
ている。そして、図示しないボルト等でシリンダヘッド
カバー2をシリンダヘッド1に例えば図の上方から締着
することによりシリンダヘッド1とシリンダヘッドカバ
ー2との接合面をシールしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダヘッドカバー2とカムシャフトハウジング4との接合
面は半円状のため、上述した従来例のように溝5の半径
(r1)およびカムシャフトハウジング4の外周面の半
径(r2)のセンター位置がシリンダヘッド1の上面で
一致しているとシール面圧が均等に掛からず、特にシー
ル面7がシリンダヘッドカバー2の締付け方向、すなわ
ちシリンダヘッド1上面の垂直力(f)と平行に近くな
る部分(図中xで示す部分)の面圧が小さく、オイル漏
れを起こす虞があった。
【0007】そこで、図5に示すように、溝5の半径
(r1′)およびカムシャフトハウジング4の外周面の
半径(r2′)のセンター位置をオフセット(y)させ
ることによりなるべくシール面7がシリンダヘッドカバ
ー2の締付け方向(f)と平行にならないようにしたも
のもあるが、図6に示すように、溝5の半径(r1′)
とカムシャフトハウジング4の外周面の半径(r2′)
とが一致している限り、ガスケット6の変形量(δ)、
すなわちガスケット6の自由時厚さと取付時厚さとの差
(t1−t2)は一定であるため、シリンダヘッド1上
面の垂直力(f)に対するシール面7の面圧(p)は垂
直力(f)に対する角度(θ)が90°に近づくに連れ
て小さくなってしまう(なお、r3はガスケット6の自
由時の半径を示す)。
【0008】そのため、シール面7のシリンダヘッド1
上面近傍(図中zで示す部分)の面圧が低下するため、
やはりオイル漏れが発生しやすい。その結果、このz部
分にシール剤を塗布する必要が生じるが、作業工数やコ
ストの増加となり好ましくない。
【0009】一方、シール剤を塗布する代わりにシリン
ダヘッド1上面の垂直力(f)を増加させる方法もある
が、垂直力(f)に対する角度(θ)が小さい部位では
逆に面圧(p)が大きくなりすぎ、ガスケット6の耐久
性が低下する。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、シリンダヘッドカバーとカムシャフトハウジン
グとの接合面の面圧分布の均一化を図ったシリンダヘッ
ドカバーガスケットのシール構造を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシリンダヘ
ッドカバーガスケットのシール構造は、上述した課題を
解決するために、請求項1に記載したように、シリンダ
ヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に形成される空間
に動弁装置を配置し、この動弁装置を構成するカムシャ
フトを上記シリンダヘッドおよびカムシャフトハウジン
グによって保持し、その上方から上記シリンダヘッドカ
バーを被せる一方、上記シリンダヘッドカバーの上記シ
リンダヘッドおよび上記カムシャフトハウジングとの接
合面には溝が形成され、この溝にガスケットが半ば埋め
込められると共に、この溝の半径のセンター位置を上記
シリンダヘッドの上面に設定する一方、上記カムシャフ
トハウジング外周面の半径のセンター位置を上記溝の半
径のセンター位置から上記シリンダヘッド側にオフセッ
トした位置に設定したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0013】図1は、この発明を適用したエンジンの一
例を示す部分縦断面図であり、図2は、図1のA矢視図
である。図1および図2に示すように、エンジン11の
上部にはシリンダヘッド12が配置される。また、シリ
ンダヘッド12の上面は開口しており、この開口部をシ
リンダヘッドカバー13で覆うことによりその内部に動
弁装置14を配設可能な空間を形成する。さらに、動弁
装置14が配置された空間内は常時潤滑オイルで潤滑さ
れるため、シリンダヘッド12とシリンダヘッドカバー
13との間にはガスケット15が設けられ、この空間を
液密に保つ。
【0014】動弁装置14は、例えばカムシャフト16
やロッカシャフト17、ロッカアーム18等から構成さ
れ、カムシャフト16は例えばその中心がシリンダヘッ
ド12とシリンダヘッドカバー13との接合面上にくる
ように配置される。
【0015】カムシャフト16の下半分は直接シリンダ
ヘッド12によって保持されると共に、その上半分はカ
ムシャフトハウジング19によって保持され、その上方
からシリンダヘッドカバー13が被せられる。
【0016】カムシャフトハウジング19はシリンダヘ
ッド12に設けられたボルト20にナット21で固定さ
れると共に、シリンダヘッドカバー13もこのボルト2
0に別のナット22で固定される。
【0017】シリンダヘッドカバー13のシリンダヘッ
ド12およびカムシャフトハウジング19との接合面に
は溝23が形成され、この溝23にガスケット15が半
ば埋め込められる。また、この溝23の半径(R1)の
センター位置は例えばカムシャフト16の中心と同位
置、すなわちシリンダヘッド12の上面に設定される一
方、カムシャフトハウジング19の外周面、すなわちシ
ール面24の半径(R2)のセンター位置は溝23の半
径(R1)のセンター位置からシリンダヘッド12側に
オフセット(ε)した位置に設定される。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
【0019】図3は、ガスケット15のシール面圧
(P)の状況を示す図である。図3に示すように、シリ
ンダヘッドカバー13の締付け方向、すなわちシリンダ
ヘッド12上面の垂直力(F)、に対する角度(θ)が
90°に近づく時の垂直力(F)に対するシール面24
の面圧(P)の低下分は、溝23の半径(R1)および
シール面24の半径(R2)のセンター位置をオフセッ
ト(ε)したことにより発生するガスケット15の変形
による面圧(P)の増加分(角度(θ)が大きくなるに
連れて面圧Pが増加)によって補われる。なお、R3は
ガスケット15の自由時の半径を示す。
【0020】ガスケット15の変形量は、角度(θ)が
大きくなるに連れて増加し、その変形量はδ1、すなわ
ちθが0°の時のガスケット15の自由時厚さと取付時
厚さとの差(T1−T2)からδ2、すなわちθが90
°の時のガスケット15の自由時厚さと取付時厚さとの
差(T1−T2′)まで変化する。
【0021】そして、角度(θ)が大きい時の垂直力
(F)に対するシール面24の面圧(P)減少とガスケ
ット15の変形による面圧(P)の増加とが相俟ってシ
リンダヘッド12上面の垂直力(F)に対するシール面
24の面圧(P)の分布が均一化される。
【0022】その結果、シール剤の塗布を廃止してもシ
ール面24からのオイル漏れが発生しないので、作業工
数やコストが低減する。また、シール面24の面圧
(P)の分布が均一化されることによりガスケット15
の耐久性が向上する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシリ
ンダヘッドカバーガスケットのシール構造によれば、シ
リンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間に形成され
る空間に動弁装置を配置し、この動弁装置を構成するカ
ムシャフトを上記シリンダヘッドおよびカムシャフトハ
ウジングによって保持し、その上方から上記シリンダヘ
ッドカバーを被せる一方、上記シリンダヘッドカバーの
上記シリンダヘッドおよび上記カムシャフトハウジング
との接合面には溝が形成され、この溝にガスケットが半
ば埋め込められると共に、この溝の半径のセンター位置
を上記シリンダヘッドの上面に設定する一方、上記カム
シャフトハウジング外周面の半径のセンター位置を上記
溝の半径のセンター位置から上記シリンダヘッド側にオ
フセットした位置に設定したため、垂直力に対するシー
ル面の面圧減少とガスケットの変形による面圧の増加と
が相俟ってシリンダヘッド上面の垂直力に対するシール
面の面圧の分布が均一化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダヘッドカバーガスケット
のシール構造の一実施例を示すエンジンの部分縦断面
図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】ガスケットのシール面圧の状況を示す図。
【図4】従来のシリンダヘッドカバーの取付例を示す
図。
【図5】従来の他のシリンダヘッドカバーの取付例を示
す図。
【図6】従来のガスケットのシール面圧の状況を示す
図。
【符号の説明】
12 シリンダヘッド 13 シリンダヘッドカバー 14 動弁装置 15 ガスケット 16 カムシャフト 19 カムシャフトハウジング 23 溝 F シリンダヘッド上面の垂直力 P シール面圧 R1 溝の半径 R2 カムシャフトハウジングの外周面(シール面)の
半径 T1 ガスケットの自由時厚さ T2 θが0°の時のガスケットの取付時厚さ T2′ θが90°の時のガスケットの取付時厚さ δ1,δ2 ガスケットの変形量 ε オフセット θ シリンダヘッド上面の垂直力に対する角度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド12とシリンダヘッドカ
    バー13との間に形成される空間に動弁装置14を配置
    し、この動弁装置14を構成するカムシャフト16を上
    記シリンダヘッド12およびカムシャフトハウジング1
    9によって保持し、その上方から上記シリンダヘッドカ
    バー13を被せる一方、上記シリンダヘッドカバー13
    の上記シリンダヘッド12および上記カムシャフトハウ
    ジング19との接合面には溝23が形成され、この溝2
    3にガスケット15が半ば埋め込められると共に、この
    溝23の半径R1のセンター位置を上記シリンダヘッド
    12の上面に設定する一方、上記カムシャフトハウジン
    グ19外周面の半径R2のセンター位置を上記溝23の
    半径R1のセンター位置から上記シリンダヘッド12側
    にオフセットεした位置に設定したことを特徴とするシ
    リンダヘッドカバーガスケットのシール構造。
JP17606797A 1997-07-01 1997-07-01 シリンダヘッドカバーガスケットのシール構造 Pending JPH1122549A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10190530B2 (en) 2016-03-28 2019-01-29 Honda Motor Co., Ltd. Power unit
CN117514510A (zh) * 2023-12-28 2024-02-06 浙江铭泰五金有限公司 一种汽车发动机气门室盖

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10190530B2 (en) 2016-03-28 2019-01-29 Honda Motor Co., Ltd. Power unit
CN117514510A (zh) * 2023-12-28 2024-02-06 浙江铭泰五金有限公司 一种汽车发动机气门室盖
CN117514510B (zh) * 2023-12-28 2024-05-10 浙江铭泰五金有限公司 一种汽车发动机气门室盖

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