JPH11225414A - 外部半導電層用切削刃 - Google Patents

外部半導電層用切削刃

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JPH11225414A
JPH11225414A JP10041237A JP4123798A JPH11225414A JP H11225414 A JPH11225414 A JP H11225414A JP 10041237 A JP10041237 A JP 10041237A JP 4123798 A JP4123798 A JP 4123798A JP H11225414 A JPH11225414 A JP H11225414A
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JP
Japan
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edge
cutting
cable
cutting blade
semiconductive layer
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JP10041237A
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Hirosuke Tsuboi
宏祐 壺井
Toku Mizoguchi
十九 溝口
Yasukatsu Kamihiro
泰克 上廣
Hirohisa Kanjo
博久 官上
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部半導電層を削り取る工程、及び、テーパ
部を形成する工程を、連続的に行なうことができる切削
刃を提供する。 【解決手段】 テーパ部Tの傾斜辺長Kよりも大きい寸
法Lのテーパ形成用傾斜刃先50を有し、さらに、先端側
に連続して絶縁体層切削用アール刃先49を、有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力ケーブルの外
部半導電層を削り取る外部半導電層用切削刃に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力ケーブル(CVケーブル
等)の中間接続や終端接続の作業に於て、まず遮蔽層と
シース等を所定長さだけ剥離し、端部の導体を口出しし
て、絶縁体層に被覆した外部半導電層を削り取る作業を
行っている。従来、図10に示すように、この絶縁体層61
上の外部半導電層62を削り取る切削刃63は、小さなアー
ルR′の鋭利な刃先64を有し、図10中の矢印f方向──
─ケーブルの軸心と平行な方向───に所定ピッチPの
送りを与えつつ、ケーブル廻りに手動で回転させて、絶
縁体層61上から外部半導電層62を削り取り、その後、同
図中の矢印g方向───外径方向───に切削刃63をし
だいに逃がしつつ上述の回転と送りを与えて、テーパ部
65を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の切削刃
63による切削加工では、図10及び図9(b)で明らかな
ように、仕上面に螺旋状小凸条66…が形成された。つま
り、刃先64のアールR′が小さく、小凸条66…が残る。
そこで、切削刃63にて粗削りした後、従来はガラス片を
用いて、手作業で凸条66…を削ぎ落として、平滑面に仕
上げ加工を行なっていた。このようなガラス片による仕
上げ加工の作業は、作業者毎に個人差が生じやすく、品
質にばらつきを生じる原因となり、かつ、高度の熟練を
要し、また、ガラス片等の異物が混入しやすい等の問題
があった。
【0004】そこで、本発明は上述の問題点を解決し
て、従来のガラス片等による、鏡面仕上や平滑処理を省
略可能な面粗度が容易に得られ、また、安定したテーパ
部の傾斜角度を常に簡単に形成できる外部半導電層用切
削刃を提供することを目的とする。さらに、外部半導電
層を削り取って絶縁体層表面にストレート部を形成する
工程と、テーパ部を形成する工程とを、連続作業で行な
うことを可能として作業時間を短縮すると共に、高度の
熟練を要さずに容易に作業を行なうことを可能とした切
削刃を提供することを他の目的とする。また、絶縁体へ
の異物(ガラス片等)の混入を防止できる切削刃を提供
することを別の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ケーブルの外部半導電層をケーブル端から
所定長さにわたって削り取ると共に該外部半導電層端に
テーパ部を形成するための外部半導電層用切削刃に於
て、上記テーパ部の傾斜辺長Kよりも大きい寸法Lのテ
ーパ形成用傾斜刃先、及び、該傾斜刃先の先端に連続す
る絶縁体層切削用アール刃先乃至平刃先を、具備してい
る。また、ケーブルの軸心に関するテーパ形成用傾斜刃
先の傾斜角度θを、1°乃至12°に設定した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0007】まず、図5〜図8に示すように、本発明に
係る切削刃4によって切削加工されるケーブル1とは、
CVケーブル等から最外層のシースと遮蔽層を(その端
末に於て)予め剥離除去したものをいう。即ち、ケーブ
ル1は、図5の横断面に示すように、導体6と、その導
体6を被覆する内部半導電層7と、絶縁体層8と、外部
半導電層3と、から成る。
【0008】そして、切削刃4は、ケーブル1の廻りに
回転しつつ、図6の矢印F方向へ送りを与えて、外部半
導電層3を(ケーブル端から所定長さにわたって)削り
取ると共に、その後、図7に示すように、送りを停止し
て、矢印G方向(外径側)へ逃がせば、テーパ部Tを形
成することができる。
【0009】図6〜図8に於て、本発明に係る外部半導
電層用切削刃4は、テーパ部Tの傾斜辺長Kよりも(十
分に)大きい寸法Lのテーパ形成用傾斜刃先50具備して
いる。
【0010】例えば、3・K≦L≦10・Kのように、寸
法Lを傾斜辺長Kよりも十分に大きく設定し、ケーブル
1の真円度の誤差に対応可能とする。なお、上式に於
て、テーパ部Tの傾斜辺長Kは、全周360 °の平均値と
定義する。Lが3・K未満だと、ケーブルの真円度が狂
って部分的に傾斜辺長が大きくなった際に、傾斜刃先50
にて削り取れないところを生ずる。逆に、Lが10・Kを
越えると傾斜刃先50が不必要に過大となる。
【0011】そして、この傾斜刃先50の先端に連続状に
アール刃先49を形成する。即ち、このアール刃先49は絶
縁体層8の切削用である。なおこのアール半径R0 は刃
先の送り速度に応じて定めれば良いが、表面粗度を高く
し且つ切削速度を早くするには比較的大きく設定するこ
とが望ましく、例えば、4mm≦R0 ≦10mmとする。
【0012】アール半径R0 が4mm未満だと、図9の
(b)に示すように切削後の表面粗度が悪く、凸条66が
生ずる。逆に、アール半径R0 が10mmを越すと不必要に
切削刃4が大きくなり、かつ、切削抵抗も過大となる。
なお、切削刃4を常時ケーブル1に対して水平状態に保
てるのならば、アールを設けず、ケーブル1に対して平
行な平刃先としても良い。
【0013】そして、図8に切削刃4の傾斜刃先50のみ
を、平面視にて示すが、この図8に於て傾斜刃先50はケ
ーブル1の軸心Yに対して角度βで傾いているが、傾斜
刃先50が仮に軸心Yと一致した(β=0°)と仮定し
て、同一形状と傾斜のテーパ部Tが切削される場合の軸
心Yに関する傾斜刃先50の傾斜角度を、本発明では、軸
心Yに関する傾斜刃先50の傾斜角度θと呼び、その値
を、1°乃至12°に設定する。
【0014】即ち、1°≦θ≦12°に設定し、外部半導
電層3の肉厚の大小、及び、要求される電気的特性等
に、対応して、設定される。
【0015】図6と図7で明らかなように、切削刃4の
傾斜刃先50によって切削される範囲は、外部半導電層3
の他に、絶縁体層8の外周面の僅かな厚み寸法の表層部
が含まれる。つまり、ケーブル1が完全な真円でない場
合があるので、上述の僅かな厚み寸法の表層部を、絶縁
体層8の外周面から、削り取る必要がある。図6に於
て、切削刃4を軸心Y廻りに回転しつつ矢印F方向へ所
定送りピッチにて、送りを与えてゆくと、図9(a)に
示す如く、平滑な美しい円周面に、絶縁体層8の外周面
が切削形成されてゆく。即ち、切削刃4のアール刃先49
の十分大きいアール半径R0 によって、図9(b)に示
したような従来の凸条66が、ほとんど残留しない。な
お、図9(a)に於て、アール刃先49…の送りの1ピッ
チ毎の位置を重ねて図示した。
【0016】また、図6の矢印F方向への送りを停止し
て、360 °以上切削刃4の回転を継続した後、図7の矢
印G方向へ切削刃4を後退させれば、テーパ部Tが直ち
に形成される。言い換えると、従来の図10にて説明した
ように、矢印f方向の送りを与えながら、しだいしだい
に矢印g方向へ切削刃を後退させてゆく必要がない。従
って、後述のように自動の外部半導電層切削装置として
簡易な構造のものを用い得る。
【0017】次に、図1〜図4に於て、本発明に係る切
削刃4を使用できる外部半導電層切削装置Aの一例を示
す。即ち、この外部半導電層切削装置Aは、送り駆動機
構14を有すると共にケーブル1に包囲状として取付けら
れる移動体2と、上述の本発明の切削刃4を取付けた回
転体5と、これを回転駆動させる回転体駆動機構41と
を、備える。
【0018】さらに、(図1に於て)この切削装置A
は、ケーブル1の長手方向所定位置に予め貼付した停止
用目印体Bを検出する目印体検知用センサー18と、その
センサー18からの検出信号を受けて送り駆動機構14を停
止させる送り・停止制御手段21と、送り駆動機構14が停
止した後に回転体5を停止させる回転・停止制御手段26
と、を備え、切削刃4がケーブル1の外周面に沿って周
回するように回転体5を回転可能に受けると共に回転体
5の軸心の移動体2に対する相対位置を調整する回転・
芯合わせ機構9を介して、回転体5を、移動体2に取付
けたものである。
【0019】図1〜図4に於て、移動体2は、ケーブル
1が隙間S1 が空くように挿通される挿通孔11を有する
円筒部12aとその円筒部12aの前端部と後端部に径方向
外方へ突設された板状部12b,12cとから成る基枠12
と、その基枠12の板状部12b,12cの外面に直線スライ
ドガイド16…を介して挿通孔11の径方向へ往復動可能に
取付けられるローラ保持体13…と、ローラ保持体13に枢
着されると共にケーブル1の外周面に転動自在に当接す
るローラ10…と、1個のローラ10(駆動ローラ10a)を
回転駆動させて送りを与える送り駆動機構14と、を備え
る。
【0020】また、板状部12bの前面に目印体検知用セ
ンサー18が取付けられる。そのセンサー18は、例えば、
光電スイッチから成る。そして、停止用目印体Bとして
は、光電スイッチにて識別可能な識別テープを使用す
る。即ち、識別テープは、ケーブル1の外部半導電層3
と相違する明度とされる。なお、目印体検知用センサー
18として、光電スイッチ以外にも、例えば、金属や磁石
を検知する素子を使用してもよく、その場合、停止用目
印体Bとして帯状の金属片や磁石片をケーブル1の外周
面に貼付ければよい。
【0021】ローラ保持体13とローラ10は、基枠12の板
状部12b,12cの外面に、挿通孔11の軸心に対して円周
等配となるように2個、3個又は4個以上を配置する
が、図例では2個の場合を示す。そして、2対のローラ
10…を、相互間隔調整機構15,15にて、相互間隔寸法を
調整可能とする。即ち、相互間隔調整機構15は、ローラ
保持体13, 13と、直線スライドガイド16…と、ローラ保
持体13, 13に設けられたねじ孔に螺進退自在に螺入され
ると共に基枠12の板状部12b,12cの外面にローラ10,
10の軸心と略直交する軸心廻りに回転自在として枢着さ
れるねじ杆17等から成る。
【0022】また、ねじ杆17の一端側略半分に第1雄ね
じ部17aが形成され、かつ、他端側略半分には第1雄ね
じ部17aとは逆巻きの第2雄ねじ部17bが形成される。
そして、第1雄ねじ部17aが一方のローラ保持体13のね
じ孔に螺入され、第2雄ねじ部17bが他方のローラ保持
体13のねじ孔に螺入される。これにより、ねじ杆17を回
転具にて回転させると、一対の保持体13, 13及びローラ
10, 10が、相互に接近又は離間する。なお、図示省略す
るが、3個以上の保持体13…(ローラ10…)の場合に
は、独立的に、径方向に調整可能なラジアル方向位置調
整機構を付設する。
【0023】さらに、基枠12の前方側板状部12bに付設
された一対の保持体13, 13の内の一方は、ローラ10をケ
ーブル1の外周面に略一定押圧力にて当接させる弾発押
圧機構を有する(図示省略)。具体的には、保持体13
は、前記直線スライドガイド16を介して板状部12bにス
ライド自在に取付けられる第1スライド部材22と、その
第1スライド部材22に短寸の直線スライドガイド23を介
してスライド自在に取付けられると共にローラ10(駆動
ローラ10a)が枢着される第2スライド部材24と、その
第1スライド部材22と第2スライド部材24を相互に離間
する方向へ弾発的に押圧する図示省略の弾発部材と、を
備える。また、送り駆動機構14は、第2スライド部材24
に取付けられるモータ27と、そのモータ27と駆動ローラ
10aの軸部とを連動連結する減速ギヤ群28と、から成
る。
【0024】次に、回転体5は、ケーブル1を挿通する
貫孔29を中央部に有すると共に移動体2の後方に配設さ
れる第1円盤5aと、移動体2の基枠12の円筒部12aに
隙間をもって外嵌状に配設される第2円盤5bと、第1
・第2円盤5a,5bを所定前後間隔を空けて連結する
複数本の連結部材32…と、を備える。連結杆32の第2円
盤5b側端にはナット32cが付設されている。
【0025】また、回転体5の第1円盤5aに、切削刃
4を、切込深さ調整機構44を介して径方向へ移動可能に
取付ける。切込深さ調整機構44は、第1円盤5aに軸心
Yと直交する方向と平行な軸心廻りに回転可能に取付け
られるつまみ付きねじ杆45と、第1円盤5aにつまみ付
きねじ杆45と平行な方向へスライド自在に取付けられる
と共にそのねじ杆45に螺進退可能に取付けられる取付ブ
ロック46等から成り、その取付ブロック46に切削刃4が
固着される。
【0026】また、図4に示すように、ケーブル1の外
周面位置を計測する計測器(ノギスやダイヤルゲージ)
47を、回転体5に取付ける。具体的には、第1円盤5a
に設けられた取付用ブラケット48を介して取付ける。
【0027】回転・芯合わせ機構9は、移動体2の基枠
12の前端の板状部12bの後面に配設された上下方向の第
1直線スライドガイド33と、その第1直線スライドガイ
ド33にて上下往復可能に支持されるスライド板34と、ス
ライド板34の上下両端面に当接すると共に基枠12の前端
の板状部12bに径方向へ螺進退可能に設けられる上下調
整ねじ36, 36と、スイライド板34の後面に配設される軸
心Yと直交する水平方向の第2直線スライドガイド35
と、第1直線スライドガイド33とスライド板34と第2直
線スライドガイド35を介して移動体2に対して軸心Yと
直交する平面方向へ移動自在に取付けられる移動保持部
材37と、移動保持部材37の両側面に当接すると共に基枠
12の前端の板状部12bに径方向へ螺進退可能に設けられ
る水平調整ねじ39, 39と、移動保持部材37に回転体5の
第2円盤5bを軸心Y廻りに回転自在として外嵌状に取
付ける軸受38と、から成る。そして、スイライド板34及
び移動保持部材37と、基枠12の円筒部12aの間に、隙間
2 を空ける(図2参照)。
【0028】回転体駆動機構41は、移動保持部材37に取
付けられるモータ42と、そのモータ42の出力軸に取付け
られる駆動歯車43と、駆動歯車43に噛合すると共に回転
体5の第2円盤5bに外嵌状に固着されるリング状の従
動歯車40と、を備える。
【0029】図1と図2に示すように、回転体5の第2
円盤5bの外周縁近傍に配設されたナット32c…を被検
知部51として、その被検知部51を検知する回転検知セン
サー52を設ける。具体的には、移動保持部材37の外周
面、又は、基枠12の板状部12bに、回転検知センサー52
としての近接スイッチを取付ける。
【0030】図1に示すように、送り・停止制御手段21
を送り駆動機構14のモータと目印体検知用センサー18に
電気的に接続する。さらに、回転・停止制御手段26を回
転検知センサー52と回転体駆動機構41と送り・停止制御
手段21に電気的に接続する。送り・停止制御手段21と回
転・停止制御手段26は、例えば、センサー18,52に接続
される操作制御盤とその操作制御盤に接続されるコンピ
ュータ等にて構成される。
【0031】次に、この外部半導電層切削装置Aによる
外部半導電層切削方法を説明する。まず、図1に示すよ
うに、ケーブル1を支持架台53, 53にて水平に支持し、
所望の切削長となるように切削開始位置と切削完了位置
Cを決めて、その切削完了位置Cから所定寸法Mだけ前
方に、停止用目印体Bを貼付ける。この所定寸法Mは、
切削刃4と目印体検知用センサー18の間の相互寸法Nと
同一に設定する。
【0032】そして、移動体2の軸心と回転体5の軸心
Yを一致させた状態で、この切削装置Aをケーブル1の
所定部位に取付ける。つまり、前後2対のローラ10…に
てケーブル1を挟持する。その後、ケーブル1の外周面
位置を計測する計測器47をケーブル1の仮の軸心廻りに
回転させてケーブル1の断面形状を求め、さらに、ケー
ブル1の断面形状から最小直径の方向を求め、その最小
直径の2等分点の位置を求めて、回転体5の軸心Yを2
等分点に一致させる。そして、外部半導電層切削装置A
を切削開始位置にまで移動させる。
【0033】その後、この装置Aを作動させ、切削刃4
をケーブル1の外周面に沿って周回させつつ長手方向へ
の送りを与えてケーブル1の外部半導電層3を切削す
る。言い換えれば、切削装置Aに、矢印F方向へゆっく
りと送りを与えつつ回転体5を回転駆動させて、切削刃
4にて外部半導電層3を切削する。(図6参照)
【0034】(図1にもどって)その後、目印体検知用
センサー18が停止用目印体Bを検出した時点で、切削刃
4の送りを停止させる。つまり、センサー18が目印体B
を検出した時点で、送り・停止制御手段21から停止信号
を発して、送り駆動機構14のモータを停止させる。そし
て、この時点から、回転・停止制御手段26にて、回転体
5の回転回数(回転角度)をカウントして、回転体5を
少なくとも1回転( 360°回転)させてから回転・停止
制御手段26より停止信号を発して回転体駆動機構41のモ
ータを停止させる。その後、つまみ付きねじ杆45を螺退
させて切削刃4を外径方向へ後退させ(図7中の矢印G
参照)、この装置Aをケーブル1から外す。これによ
り、図1中の切削完了位置Cにテーパ部Tが(図7・図
8のように)形成される。
【0035】上述の外部半導電層切削装置A及び外部半
導電層切削方法によれば、外部半導電層3を自動的に所
定長さ(例えば、図1に於て、切削刃4を実線にて示し
た位置から仮想線にて示した位置までの長さ)だけ切削
できる。しかも、自動的に連続してテーパ部Tを形成す
ることができる。特に、切削刃4が傾斜刃先50を有して
いるので、テーパ部Tの形成の際に切削刃4を、従来の
図10のように回転と共にしだいに外径方向へ後退させる
制御機構が不要であり、構造が簡単となる。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。 アール刃先49によって、図9(a)のように、絶縁
体層8が美しく平滑に切削され、(従来のガラス片によ
る)平滑処理や鏡面仕上の作業工程を省略できる。即
ち、本発明の切削刃による切削のみで十分な面粗度が直
接的に得られる。従って、作業者に高度な熟練技能が要
求されず、個人差によるばらつきもなくなる。 テーパ形成用傾斜刃先50によって直ちにテーパ部T
が形成され、複雑なテーパ形成用の送り機構を省略した
簡易な自動切削装置を使用可能となる。 テーパ部Tの傾斜角度は常に安定し、品質のばらつ
きを防止出来る。 絶縁体層8の切削と、外部半導電層3のテーパ部T
の形成を、連続して行ない得るので、作業(工事)時間
を短縮出来、大幅に作業能率を改善可能となる。 絶縁体層8への(ガラス片等の)異物混入を防止出
来る。 (請求項2によれば、)各種肉厚の外部半導電層3
にも適用出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】外部半導電層切削装置の一例を示す側面図であ
る。
【図2】一部破断にて示す側面図である。
【図3】一部破断にて示す正面図である。
【図4】一部破断にて示す背面図である。
【図5】ケーブルの一例を示す断面図である。
【図6】本発明に係る切削刃の実施の一形態を示すと共
に切削途中を示す説明図である。
【図7】切削完了の状態の説明図である。
【図8】切削工程説明及びケーブルと刃先の関係説明用
の平面図である。
【図9】本発明と従来例との比較説明図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル 3 外部半導電層 4 切削刃 8 絶縁体層 49 アール刃先 50 傾斜刃先 θ 傾斜角度 K 傾斜辺長 L 寸法 T テーパ部 Y 軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 官上 博久 大阪市西淀川区千舟3丁目1番35号 三菱 電線工業株式会社関西工事センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの外部半導電層をケーブル端か
    ら所定長さにわたって削り取ると共に該外部半導電層端
    にテーパ部を形成するための外部半導電層用切削刃に於
    て、上記テーパ部の傾斜辺長Kよりも大きい寸法Lのテ
    ーパ形成用傾斜刃先、及び、該傾斜刃先の先端に連続す
    る絶縁体層切削用アール刃先乃至平刃先を、具備したこ
    とを特徴とする外部半導電層用切削刃。
  2. 【請求項2】 ケーブルの軸心に関するテーパ形成用傾
    斜刃先の傾斜角度θを、1°乃至12°に設定した請求項
    1記載の外部半導電層用切削刃。
JP10041237A 1998-02-06 1998-02-06 外部半導電層用切削刃 Pending JPH11225414A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008178264A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Viscas Corp Cvケーブルの外部半導電層の端部処理方法及び工具
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