JPH1122501A - ハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置

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JPH1122501A
JPH1122501A JP17734697A JP17734697A JPH1122501A JP H1122501 A JPH1122501 A JP H1122501A JP 17734697 A JP17734697 A JP 17734697A JP 17734697 A JP17734697 A JP 17734697A JP H1122501 A JPH1122501 A JP H1122501A
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combustion engine
engine
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の回転数を正確に目標回転数に制御
することのできるハイブリッド型車両用内燃機関の制御
装置を提供する。 【解決手段】 エンジンにより駆動される発電機と、該
発電機により充電されるバッテリと、該バッテリに充電
された電力により車輪の駆動力を発生するモータとを有
したハイブリッド型車両に用いられ、エンジンの回転数
が前記バッテリの充電状態に応じて設定された目標回転
数NEmとなるように、エンジンのスロットル弁の開度
を制御するエンジン制御装置であって、エンジンの実回
転数NEnを検出し(S210)、目標回転数NEmと
実回転数NEnとの差△NEが0となるようにスロット
ル開度制御量θを設定して(S220〜S260)、ス
ロットル弁の開度を変化させる(S295)。この結
果、実回転数を目標回転数NEmに正確に制御して、発
電機により必要な電力を正確に発電することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド型車
両に関し、特にハイブリッド型車両に搭載された内燃機
関のスロットル弁を制御して、その内燃機関の回転数を
目標回転数に制御するハイブリッド型車両用内燃機関の
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両は、内燃機関によって発
生させた回転を駆動輪に伝達して走行するようになって
いるが、騒音や排気ガスが発生するため、電動機(以
下、モータという)によって走行するようにした電気自
動車が提案されている。
【0003】ところが、電気自動車は、バッテリに予め
充電しておいた電力のみを利用するものであるため、航
続距離が短いという問題がある。そこで、近年では、内
燃機関により発電機を駆動して、その発電電力をバッテ
リに充電し、該バッテリに充電された電力或いは発電機
からの電力によりモータを回転させて、そのモータの回
転出力を駆動輪に伝達するといった具合に、内燃機関と
モータを併用したハイブリッド型車両が提案されてい
る。
【0004】そして、この種のハイブリッド型車両とし
ては、様々な型式のものが提案されており、内燃機関が
発電機の駆動だけを行いモータのみにより車輪の駆動を
行うシリーズ型のものや、内燃機関とモータとの両方に
よって車輪に駆動力を与えることが可能なパラレル・シ
リーズ型のものがある。
【0005】尚、シリーズ型のハイブリッド型車両(以
下、SHV車ともいう)では、内燃機関が駆動系と切り
離されるため、内燃機関を最も燃費の良い最大効率点で
作動させることが容易であるという点で有利であり、ま
た、パラレル・シリーズ型のハイブリッド型車両(以
下、PSHV車ともいう)では、内燃機関の出力をモー
タの出力と共に車輪へ伝達できるため、エネルギーの伝
達効率が良いという点で有利である。
【0006】ここで、この種のハイブリッド型車両にお
いて、発電機を駆動する内燃機関の出力調整は、内燃機
関の吸入空気量を調節することによって行われ、その吸
入空気量の調節は、内燃機関の吸気経路に設けられたス
ロットル弁の開度を、アクチュエータによって制御する
ことにより行われる。
【0007】そして、スロットル弁の開度は、内燃機関
の回転数がバッテリの充電状態などに応じて設定される
目標回転数となるように制御され、これにより、発電機
から上記目標回転数に応じた所望の電力が発電されるの
であるが、従来の技術では、目標回転数に対応したスロ
ットル弁の目標開度を設定すると共に、スロットル弁の
実際の開度をスロットルセンサにより検出し、その検出
した実際の開度が上記設定した目標開度に収束するよう
に(即ち、実際の開度と目標開度との差が0となるよう
に)、スロットル弁の開度をフィードバック制御するよ
うにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、内燃機関の目標回転数からスロットル弁
の目標開度への変換誤差や、内燃機関及びスロットル弁
の個体差などにより、内燃機関の回転数を目標回転数に
正確に制御できないという問題があった。
【0009】特に、この種のハイブリッド型車両におい
て、内燃機関の回転数を目標回転数に正確に制御できな
いと、発電機により必要な電力を正確に発電することが
できず、バッテリの充電不足や過充電を引き起こしてし
てしまうこととなる。つまり、ハイブリッド型車両にお
いては、例えば発電機の界磁電流を調節することで、発
電機により内燃機関に与えられる負荷分としてのトルク
を制御でき、その制御トルクと内燃機関の回転数とによ
り発電機の発電電力を制御できるのであるが、内燃機関
の回転数を目標回転数に正確に制御できないと、発電機
に所望の電力を発電させることができなくなってしまう
のである。そして、その結果、バッテリの充電量と放電
量との差である充放電収支を正確に管理することができ
ずに、バッテリの充電不足や過充電を引き起こしてしま
い、延いては、バッテリの寿命を短くしてしまう可能性
もある。
【0010】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、内燃機関の回転数を正確に目標回転数に制御
することのできるハイブリッド型車両用内燃機関の制御
装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】本発明
のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置では、目標
回転数設定手段が、発電機を駆動する内燃機関の目標回
転数を少なくともバッテリの充電状態に応じて設定し、
回転数検出手段が、内燃機関の実際の回転数を検出す
る。そして、開度制御手段が、回転数検出手段により検
出される内燃機関の実際の回転数が目標回転数設定手段
により設定された目標回転数に収束するように、スロッ
トル弁の開度をフィードバック制御する。
【0012】つまり、本発明では、従来のように内燃機
関の目標回転数をスロットル弁の目標開度に変換して、
スロットル弁の実際の開度が上記設定した目標開度に収
束するようにフィードバック制御する、といった手法を
採るのではなく、内燃機関の回転数を直接制御するよう
にしている。
【0013】よって、本発明のハイブリッド型車両用内
燃機関の制御装置によれば、内燃機関の目標回転数から
スロットル弁の目標開度への変換誤差や、内燃機関及び
スロットル弁の個体差による影響を受けることなく、内
燃機関の回転数を設定された目標回転数に正確に制御す
ることができる。このため、目標回転数に応じた必要な
電力を発電機により正確に発電することができるように
なり、延いては、バッテリの充放電収支(充電量と放電
量との差)を正確に管理して、バッテリの充電不足や過
充電を確実に防止することができるようになる。また、
スロットル弁の実際の開度を検出するためのセンサ(ス
ロットルセンサ)を設ける必要が無いため、装置構成を
簡素化することができる。
【0014】ここで、開度制御手段は、請求項2に記載
のように、回転数差算出手段と、制御量設定手段と、駆
動手段とから構成することができる。即ち、回転数差算
出手段が、目標回転数設定手段により設定された目標回
転数と回転数検出手段により検出された内燃機関の実際
の回転数との差を算出し、制御量設定手段が、回転数差
算出手段により算出される差が0となるように、スロッ
トル弁の制御量を設定し、駆動手段が、スロットル弁の
開度を制御量設定手段により設定された制御量だけ変化
させるのである。
【0015】そして、この構成を採用した場合におい
て、制御量設定手段を、請求項3に記載の如く、回転数
差算出手段により算出された差(つまり、目標回転数と
実際の回転数との差)に応じて、その差が大きい場合ほ
どスロットル弁の制御量を大きな値に設定するように構
成すれば、内燃機関の回転数を目標回転数に収束させる
ための時間を短縮することができる。
【0016】そして更に、制御量設定手段を、請求項4
に記載の如く、回転数検出手段により検出された内燃機
関の実際の回転数に応じて、スロットル弁の制御量を補
正するように構成すれば、内燃機関の回転数を目標回転
数に収束させるための時間を、より一層短縮することが
できる。
【0017】ところで、この種のハイブリッド型車両に
おいて、内燃機関の目標回転数は、一般的に、内燃機関
の燃費やエミッションが最良となる出力特性を表す特性
線(例えば、最良燃費曲線)上の回転数として設定され
る。そこで、前述した請求項2〜請求項4の制御装置に
おいて、目標回転数設定手段が、内燃機関について予め
定められた出力特性を表す特性線上の回転数を、内燃機
関の目標回転数として設定するよう構成されている場合
には、開度制御手段を請求項5に記載の如く構成すれ
ば、一層大きな効果を得ることができる。
【0018】即ち、請求項5に記載の制御装置では、開
度制御手段が、所定時間毎に動作するよう構成されてい
ると共に、仮目標設定手段を追加して備えており、この
仮目標設定手段は、回転数検出手段により現在検出され
ている内燃機関の回転数と、目標回転数設定手段により
設定された目標回転数とから、上記所定時間後における
内燃機関の前記特性線上の回転数を予測して、その回転
数を仮の目標回転数として設定する。そして、回転数差
算出手段が、仮目標設定手段により設定された仮の目標
回転数と回転数検出手段により検出された回転数との差
を算出する。すると、制御量設定手段及び駆動手段によ
り、スロットル弁の開度は、仮目標設定手段により設定
された仮の目標回転数と内燃機関の実際の回転数との差
が0となるように調整される。
【0019】つまり、請求項5に記載の制御装置では、
内燃機関の出力(即ち、回転数及びトルク)が予め定め
られた出力特性を表す特性線に沿って制御されることを
前提に、内燃機関の現在の回転数と目標回転数設定手段
により設定された目標回転数とから、所定時間後におけ
る内燃機関の前記特性線上の回転数を予測し、上記所定
時間後に内燃機関の回転数が上記予測した仮の目標回転
数となるようにスロットル弁の開度を制御するようにし
ている。
【0020】よって、この制御装置によれば、目標回転
数設定手段により設定される目標回転数が大きく変化し
た場合にも、内燃機関の回転数を上記特性線に沿って忠
実に変化させることができる。このため、上記特性線が
例えば前述した最良燃費曲線であれば、内燃機関を常に
最良な燃費で運転することができるようになる。
【0021】一方、開度制御手段は、請求項6に記載の
如く構成することもできる。即ち、請求項6に記載の制
御装置では、開度制御手段が、内燃機関の目標回転数に
対応したスロットル弁の開度を予め記憶する開度記憶手
段と、目標回転数設定手段により設定された目標回転数
に対応するスロットル弁の開度を上記開度記憶手段から
読み出して、その読み出した開度にスロットル弁の開度
を調節する開度調節手段と、回転数差算出手段と、補正
手段とから構成されている。
【0022】そして、回転数差算出手段が、目標回転数
設定手段により設定された目標回転数と回転数検出手段
により検出された内燃機関の実際の回転数との差を算出
し、補正手段が、回転数差算出手段により算出される差
が0となるように、前記開度記憶手段に記憶されたスロ
ットル弁の開度を補正する。
【0023】つまり、請求項6に記載の制御装置では、
開度記憶手段から目標回転数に応じたスロットル弁の開
度を読み出し、その読み出した開度にスロットル弁を制
御するのであるが、特に、開度記憶手段に記憶されたス
ロットル弁の開度を、目標回転数と実際の回転数との差
に応じて、その差が0となるように補正するようにして
いる。
【0024】このため、請求項6に記載の制御装置によ
っても、内燃機関の実際の回転数が目標回転数に収束す
るようにスロットル弁の開度が制御されることとなり、
内燃機関及びスロットル弁の個体差などの影響を受ける
ことなく、内燃機関の回転数を目標回転数に正確に制御
することができる。
【0025】ところで、前述した請求項1〜請求項6に
記載の制御装置において、目標回転数設定手段は、バッ
テリの充電量と放電量との差である充放電収支が0とな
るように、発電機が発電すべき発電電力(又は内燃機関
の目標出力)を設定し、その発電電力(又は目標出力)
に応じて、内燃機関の目標回転数を設定するように構成
することができるが、特に請求項7に記載の如く、所定
時間内におけるバッテリの充放電収支の積分値が0とな
るように、内燃機関の目標回転数を設定するよう構成す
れば、より大きな効果を得ることができる。
【0026】即ち、このように構成すれば、内燃機関の
目標回転数が急激に変化することが防止されて、内燃機
関の回転数を目標回転数に正確に制御し易くなり、この
結果、バッテリの充放電収支を正確に管理できるように
なる。また、内燃機関を所望の運転領域で動作させるこ
とが容易となる。
【0027】尚、バッテリの充放電収支は、バッテリの
電圧及びバッテリに流れる電流をセンサにより直接検出
することで算出したり、或いは、発電機の制御トルク及
び回転数から発電電力を求めると共に、電動機(モー
タ)の制御トルク及び回転数から消費電力を求め、その
発電電力と消費電力との差として推定することができ
る。
【0028】一方、この種のハイブリッド型車両におい
ては、内燃機関の回転数を目標回転数に正確に制御する
ことができたとしても、発電機の個体差などにより、目
標回転数に応じた電力を発電機から正確に発電させるこ
とができない場合がある。また、特にPSHV車では、
内燃機関の出力が車輪を駆動するためにも使用されるた
め、その走行負荷の分だけ発電機により発電される電力
が減少してしまう。
【0029】そこで、請求項8に記載の制御装置では、
前述した請求項1〜請求項7に記載の制御装置におい
て、目標回転数設定手段が、充放電検出手段により、バ
ッテリの電圧及びバッテリに流れる電流からバッテリの
充放電収支を直接的に検出し、また、充放電収支推定手
段により、発電機の発電電力と電動機の消費電力とから
バッテリの充放電収支を推定する。そして、目標回転数
設定手段は、充放電収支検出手段により検出された充放
電収支と、充放電収支推定手段により推定された充放電
収支との差が0となるように、内燃機関の目標回転数を
補正する。
【0030】このような制御装置によれば、発電機の個
体差や内燃機関に加わる走行負荷により、内燃機関の目
標回転数に応じた発電電力が得られない状況が生じて
も、バッテリの充放電収支が0となるように内燃機関の
出力及び発電機の発電電力を制御することができ、バッ
テリの充電不足を回避することができるようになる。
【0031】次に、請求項9に記載の制御装置では、前
述した各制御装置において、電力検出手段が、バッテリ
に充電されている実際の電力を検出し、電力推定手段
が、例えば発電機の制御トルク及び内燃機関の目標回転
数などから、発電機の発電電力を推定する。そして、発
電異常検出手段が、電力検出手段により検出された電力
と電力推定手段により推定された発電電力との差の絶対
値が所定値以上である場合に、異常が発生したと判定
し、発電停止手段が、発電異常検出手段により異常が発
生したと判定されると、内燃機関及び発電機の動作を停
止させる。
【0032】この制御装置によれば、発電機の異常を確
実に検出して、内燃機関及び発電機の動作を停止させる
ことができるため、充電異常に伴うバッテリの劣化を防
止できると共に、発電機の回転異常に伴う車両への悪影
響を未然に防止することができる。特に、本発明の制御
装置によれば、内燃機関の回転数を目標回転数に正確に
制御することができるため、発電機の発電電力を内燃機
関の目標回転数に基づき正確に推定して、異常検出精度
を高めることができる。
【0033】一方、請求項10に記載の制御装置では、
請求項1〜請求項9に記載の制御装置において、機関異
常検出手段が、目標回転数設定手段により設定された目
標回転数と回転数検出手段により検出された回転数との
差の絶対値が所定値以上である場合に、異常が発生した
と判定する。そして、この機関異常検出手段により異常
が発生したと判定されると、機関停止手段が、少なくと
も内燃機関の動作を停止させる。
【0034】この制御装置によれば、内燃機関の回転異
常を確実に検出して、内燃機関の動作を停止させること
ができるため、車両への悪影響を未然に防止することが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。尚、本発明の実施形態は、下記
のものに何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0036】[第1実施形態]まず図1は、第1実施形
態のハイブリッド型車両を表わす概略構成図である。図
1に示すように、本実施形態のハイブリッド型車両は、
内燃機関としてのエンジン1と、モータ或いは発電機と
して動作する2つのモータ/ジェネレータ(以下、M/
Gと記す)3,5と、遊星ギヤユニット7とを備えてお
り、エンジン1の出力軸1aが、遊星ギヤユニット7の
リングギヤRに接続され、M/G3のロータから伸びた
出力軸3aが、遊星ギヤユニット7のサンギヤSに接続
され、M/G5のロータから伸びた出力軸5aが、遊星
ギヤユニット7のキャリアCRに接続されている。ま
た、M/G5の出力軸5aは、ディファレンシャルギヤ
9を介して、当該車両の車輪(駆動輪)11R,11L
に接続されている。
【0037】そして更に、本実施形態のハイブリッド型
車両には、M/G3,5の各々が発電機として動作した
際に発電された電力が充電されると共に、M/G3,5
の各々がモータとして動作する際の電力を供給するメイ
ンバッテリ12と、M/G3,5の各々を2つのインバ
ータ13,15を介して制御するモータ/ジェネレータ
制御装置(以下、M/G・ECUという)17と、この
M/G・ECU17との間で制御情報をやり取りしつつ
エンジン1を制御するエンジン制御装置(以下、エンジ
ンECUという)19とが設けられている。
【0038】尚、インバータ13は、M/G・ECU1
7からの指令に基づき、メインバッテリ12の直流電力
を交流電力に変換してM/G3をモータとして動作さ
せ、また、M/G・ECU17からの指令に基づき、M
/G3を発電機として動作させると共に、その発電され
た交流電力を直流電力に変換してメインバッテリ12に
充電させる。同様に、インバータ15は、M/G・EC
U17からの指令に基づき、メインバッテリ12の直流
電力を交流電力に変換してM/G5をモータとして動作
させ、また、M/G・ECU17からの指令に基づき、
M/G5を発電機として動作させると共に、その発電さ
れた交流電力を直流電力に変換してメインバッテリ12
に充電させる。但し、2つのM/G3,5のうちの一方
がモータとして動作し、他方が発電機として動作する場
合には、モータとして動作する方のM/Gは、メインバ
ッテリ12のみならず発電機として動作する方のM/G
からの電力によっても駆動される。
【0039】一方、エンジン1の吸気経路21には、エ
ンジン1の吸入空気量(延いては、エンジン1の出力)
を調節するためのスロットル弁23が設けられており、
そのスロットル弁23の開度(以下、スロットル開度と
もいう)は、アクチュエータとしてのDCモータ25に
より調節されるようになっている。
【0040】また、エンジン1には、エンジン1の実際
の回転数(以下、実回転数という)を検出するための回
転角センサ31が設けられており、この回転角センサ3
1からの信号は、エンジンECU19に入力されてい
る。一方更に、M/G3,5の各々には、そのロータ回
転数を検出するためのロータ位置検出センサ33,35
が設けられており、各ロータ位置検出センサ33,35
からの信号は、M/G・ECU17に入力されている。
また、図示はされていないが、M/G・ECU17に
は、車両運転者により操作されるアクセルペダルの開度
(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ,車両
のブレーキペダルが操作されたことを検出するブレーキ
センサ,及び当該車両の走行速度(車速)を検出する車
速センサなど、当該車両の運転状態を検出するための各
種センサからの信号も入力されている。
【0041】尚、本実施形態では、メインバッテリ12
の直流電圧が、DC/DCコンバータ27により所定の
電源電圧(例えば12V)に降圧されてサブバッテリ2
9に供給され、M/G・ECU17及びエンジンECU
19は、上記サブバッテリ29からの電源電圧によって
動作するようになっている。
【0042】このような本実施形態のハイブリッド型車
両においては、メインバッテリ12を電力源とするM/
G5の出力軸5aからディファレンシャルギヤ9を介し
て車輪11R,11Lに駆動力が伝達されるのである
が、M/G5の出力軸5aは、前述したように、遊星ギ
ヤユニット7を介してM/G3及びエンジン1の各出力
軸3a,1aに接続されているため、車輪11R,11
Lへの駆動力或いは車輪11R,11Lからの減速力
は、各M/G3,5とエンジン1とに分担される。
【0043】そこで、M/G・ECU17が、メインバ
ッテリ12の充電状態及び遊星ギヤユニット7のギヤ比
や、アクセル開度センサ及び車速センサから検出される
車両の走行負荷などに基づき、各M/G3,5の回転数
と発生トルク(モータとして動作する際の出力トルク及
び発電機として動作する際の回生トルク)を決定して、
各M/G3,5の界磁電流をインバータ13,15によ
り制御すると共に、エンジン1の目標出力(即ち、目標
トルク及び目標回転数)を該エンジン1の燃費及びエミ
ッションが最良となるように決定し、更に、M/G・E
CU17は、エンジン1の出力軸1aに上記決定した目
標トルクが負荷として加わるように、M/G3,5の出
力を制御する。
【0044】そして、エンジンECU19は、エンジン
1に対する燃料噴射制御及び点火時期制御を行うと共
に、回転角センサ31からの信号に基づき検出されるエ
ンジン1の実回転数が、M/G・ECU17から指令さ
れる上記目標回転数に収束するように、DCモータ25
を駆動してスロットル弁23の開度を制御し、これによ
り、エンジン1の出力がM/G・ECU17により決定
された目標出力に制御される。
【0045】そして、このようなM/G・ECU17及
びエンジンECU19の動作により、各M/G3,5及
びエンジン1は、様々な電力収支パターンで制御され
る。例えば、メインバッテリ12が所定量以上充電され
ており且つ走行負荷が小さければ、M/G5をモータと
して動作させて該M/G5の出力により車両を走行させ
ると共に、エンジン1の出力を用いM/G3を発電機と
して動作させて、該M/G3によりメインバッテリ12
を充電させる。そして、この状態で、走行負荷が大きく
なると、M/G5の出力で不足する駆動力を、エンジン
1の出力で補填させる。また、メインバッテリ12が所
定量以上放電して充電電力が減少している場合には、エ
ンジン1の出力でM/G5を介して車両を走行させると
共に、エンジン1の残りの出力を利用してM/G3によ
りメインバッテリ12を充電させる、といった制御を行
うこともある。
【0046】そこで次に、M/G・ECU17にて、エ
ンジン1の目標出力(目標トルク及び目標回転数)を設
定するために実行される処理と、エンジンECU19に
て、エンジン1の実回転数を目標回転数に収束させるた
めに実行されるスロットル制御処理とについて、図2〜
図7を用いて説明する。
【0047】尚、以下の説明において、M/G・ECU
17でエンジン1の目標出力を設定するために実行され
る処理については、モータとして動作するM/G5の出
力により車両を走行させると共に、エンジン1の出力を
用いてM/G3によりメインバッテリ12を充電させる
場合、即ち、エンジン1の出力が発電機としてのM/G
3の駆動だけに用いられる場合を例に挙げて説明する。
そして、以下の説明では、エンジン1の出力がM/G3
による発電電力に100%変換されるものと仮定してい
る。
【0048】まず、M/G・ECU17は、エンジン1
の目標出力を設定するため、所定時間T毎に図2の処理
を実行しており、この処理の実行を開始すると、図2に
示す如く、まずステップ(以下、単に「S」と記す)1
10にて、M/G3の回転数NM1及び出力トルクTR
Q1と、M/G5の回転数NM2及び出力トルクTRQ
2と、エンジン1の回転数NE及び出力トルクTRQと
に基づき、下記の式1により、メインバッテリ12の充
放電収支Pnを算出する。
【0049】尚、式1において、「NM1」と「NM
2」は、夫々、ロータ位置検出センサ33,35により
検出されるM/G3とM/G5のロータ回転数であり、
「TRQ1」と「TRQ2」は、夫々、当該M/G・E
CU17で決定されたM/G3とM/G5の制御上の出
力トルクである。また、「NE」と「TRQ」は、夫
々、当該M/G・ECU17で設定されたエンジン1の
目標回転数と目標トルクであるが、「NE」は、回転角
センサ31により検出されたエンジン1の実回転数を、
エンジンECU19から取得して用いるようにしても良
い。そして、式1により算出される充放電収支Pnは、
放電(消費)の方を正としたものである。
【0050】
【数1】 Pn=∫((NM1×TRQ1+NM2×TRQ2−NE×TRQ)×2×π /60)dt+Pn-1 …式1 つまり、この例では、エンジン1の出力が全てM/G3
の発電電力に変換されると仮定しているため、当該処理
を前回実行してから今回実行するまでのエンジン1の目
標出力の積分値[∫((NE×TRQ)×2×π/6
0)dt]を、当該処理を前回実行してから今回実行す
るまでのM/G3による発電電力の積分値としている。
そして、当該処理を前回実行してから今回実行するまで
の両M/G3,5による消費電力の積分値[∫((NM
1×TRQ1+NM2×TRQ2)×2×π/60)d
t]から、上記発電電力の積分値[∫((NE×TR
Q)×2×π/60)dt]を減じて、当該処理を前回
実行してから今回実行するまでのメインバッテリ12の
充放電収支の積分値を求め、その値に、前回算出した充
放電収支Pn-1を加算して、今回の充放電収支Pnを算
出している。
【0051】そして、このようにメインバッテリ12の
充放電収支Pnを算出した後、続くS120にて、上記
算出した充放電収支Pnが、所定値W1よりも大きいか
否かを判定し、所定値W1よりも大きい場合には、メイ
ンバッテリ12の放電量が大きくエンジン1による発電
が必要であると判断して、S130に進む。
【0052】尚、所定値W1は、走行中にメインバッテ
リ12がバッテリ上がりに陥ると予想される電力量より
は小さく、且つ、走行中にメインバッテリ12がM/G
5からの回生電力を吸収可能な値(即ち、予想される最
高回生電力量)よりは大きな充放電収支量に設定されて
いる。
【0053】そして、S130にて、S110で算出し
た充放電収支Pnに応じて、該充放電収支Pnが大きい
場合ほど(つまり、メインバッテリ12の充電量が少な
いほど)、エンジン1の出力が大きくなるように(つま
り、M/G3の発電量が大きくなるように)、エンジン
1の目標出力を設定する。そして更に、この設定した目
標出力を達成するためのエンジン1の目標トルクTRQ
mと目標回転数NEmを、図3に示す最良燃費・エミッ
ション曲線Hに応じた関数fに基づき設定し、その後、
当該処理を一旦終了する。
【0054】ここで、図3に示す最良燃費・エミッショ
ン曲線Hは、エンジン1の燃費及びエミッションが最良
となる該エンジン1の出力トルク(TRQ)と回転数
(NE)との関係を表すものであり、M/G・ECU1
7内の図示しないROMにデータ化して記憶されてい
る。そして、S130では、充放電収支Pnに応じて設
定したエンジン1の目標出力を達成可能な最良燃費・エ
ミッション曲線H上の出力トルクと回転数を、目標トル
クTRQmと目標回転数NEmとして設定する。尚、図
3における曲線Gは、エンジン1の等燃料消費率曲線
(等燃費曲線)であり、図3にて中心に位置する曲線G
ほど、燃費が良好なことを示している。
【0055】一方、上記S120にて、充放電収支Pn
が所定値W1よりも大きくないと判定した場合には、S
140に移行して、充放電収支Pnが、前述した所定値
W1よりも小さい値に設定された所定値W2(<W1)
よりも小さいか否かを判定する。尚、所定値W2は、所
定値W1に対するヒステリシスであって、所定値W1
が、メインバッテリ12がバッテリ上がりに陥ると予想
される電力量付近に設定されているのに対して、所定値
W2は、予想される最高回生電力量の付近に設定されて
いる。
【0056】そして、S140にて、充放電収支Pnが
所定値W2よりも小さくないと判定した場合には、未だ
発電が十分でないとして、M/G3による発電を継続す
るため、前述したS130に移行する。これに対し、上
記S140にて、充放電収支Pnが所定値W2よりも小
さいと判定した場合には、メインバッテリ12が必要な
分だけ充電されていると判断して、S150に進む。そ
して、このS150にて、エンジン1によるM/G3の
発電動作を停止するため、エンジン1の目標トルクTR
Qmと目標回転数NEmを、両方共に「0」に設定し
て、当該処理を一旦終了する。
【0057】そして、M/G・ECU17は、上記S1
30,150の何れかで設定した目標トルクTRQmが
エンジン1の出力軸1aに負荷として加わるように、両
M/G3,5の界磁電流を制御すると共に、エンジンE
CU19へ、上記S130,150の何れかで設定した
目標回転数NEmを制御指令として送信する。
【0058】次に、エンジンECU19は、エンジン1
の実回転数をM/G・ECU17から指令される上記目
標回転数NEmに収束させるために、図4に示すスロッ
トル制御処理を所定時間Ta毎に実行しており、このス
ロットル制御処理の実行を開始すると、図4に示す如
く、まずS200にて、M/G・ECU17から送信さ
れて来る目標回転数NEmを受信し、更に続くS210
にて、回転角センサ31からの信号に基づき、エンジン
1の現在の実回転数NEnを検出する。
【0059】そして、続くS220にて、後述するスロ
ットル開度の暫定制御量K5を補正するためのスロット
ル開度補正係数とエンジン回転数(NE)との関係を表
す図5の関数gに基づき、S210で検出した実回転数
NEnに応じたスロットル開度補正係数K1と、S20
0で受信した目標回転数NEmに応じたスロットル開度
補正係数K2とを算出する。そして更に、上記算出した
2つのスロットル開度補正係数K1,K2と、予め設定
された所定のなまし回数K4とから、下記の式2に基づ
き、最終的なスロットル開度補正係数K3を算出する。
【0060】
【数2】K3=K1+(K2−K1)/K4 …式2 尚、S220で用いられる関数gは、エンジン1とスロ
ットル弁23の特性に応じて予め設定されたものであ
り、本実施形態では、図5に示すように、エンジン回転
数(NE)が低い場合には、エンジン回転数の変化量に
対してスロットル開度補正係数(K1,K2)の変化量
が大きく、エンジン回転数(NE)が高い場合には、エ
ンジン回転数の変化量に対してスロットル開度補正係数
(K1,K2)の変化量が小さくなるように設定されて
いる。
【0061】このように、S220で最終的なスロット
ル開度補正係数K3を算出すると、次にS230にて、
S200で受信した目標回転数NEmとS210で検出
した実回転数NEnとの回転数差△NE(=NEm−N
En)を算出し、続くS240にて、回転数差△NE
が、予め設定された上限値と下限値との間にあるか否か
を判定する。尚、この上限値は正の値に設定されてお
り、下限値は上限値の正負極性を反対にした負の値(−
上限値)に設定されている。
【0062】そして、S240にて、回転数差△NEが
上限値と下限値との間にあると判定した場合には、S2
50に進んで、スロットル開度の暫定制御量K5と回転
数差△NEとの関係を表す図6の関数hに基づき、S2
30で算出した現在の回転数差△NEに応じたスロット
ル開度の暫定制御量K5を算出し、更に続くS250に
て、S240で算出した暫定制御量K5に、S220で
算出したスロットル開度補正係数K3を乗じた値を、今
回のスロットル開度制御量θとして設定する。尚、図6
に示すように、上記S250でスロットル開度の暫定制
御量K5を算出するために用いられる関数hは、回転数
差△NEが大きいほど、暫定制御量K5が大きな値とな
るように設定されている。
【0063】一方、上記S240にて、回転数差△NE
が上限値と下限値との間にないと判定した場合には、S
270に移行して、回転数差△NEが「0」よりも大き
いか否かを判定する。そして、回転数差△NEが「0」
よりも大きいと判定した場合には、回転数差△NEが正
の上限値よりも大きいことから、S280に進んで、予
め定められた正の最大値K6を今回のスロットル開度制
御量θとして設定する。また逆に、S270にて、回転
数差△NEが「0」よりも大きくないと判定した場合に
は、回転数差△NEが負の下限値(−上限値)よりも小
さいことから、S285に移行して、上記最大値K6の
正負極性を反対にした負の値(−K6)を、今回のスロ
ットル開度制御量θとして設定する。
【0064】そして、上記S260,S280,S28
5のうちの何れかを実行した後、S290に進んで、現
在記憶しているスロットル開度θnに上記S260,S
280,S285のうちの何れかで設定したスロットル
開度制御量θを加算して、最新のスロットル開度θn+1
として記憶し直し、続くS295にて、スロットル弁2
3の開度が今回設定した上記スロットル開度制御量θだ
け変化するように、DCモータ25を駆動する。そし
て、このS295の処理を実行した後、当該スロットル
制御処理を一旦終了する。つまり、スロットル制御処理
では、目標回転数NEmと実回転数NEnとの回転数差
△NEが上限値と下限値との間にある通常時には(S2
40:YES)、回転数差△NEに応じてスロットル開
度の暫定制御量K5を設定し(S250)、更に、その
暫定制御量K5を、実回転数NEnと目標回転数NEm
との各々に応じて設定したスロットル開度補正係数K
1,K2により補正して、今回のスロットル開度制御量
θを設定し(S220,S260)、そのスロットル開
度制御量θだけスロットル弁23の開度を変化させるよ
うにしている(S295)。
【0065】そして、このようなスロットル制御処理が
繰り返して実行されることにより、回転数差△NEが
「0」となるように、即ち、エンジン1の実回転数NE
nがM/G・ECU17で設定された目標回転数NEm
に収束するように、スロットル弁23の開度が調節され
る。
【0066】以上のように、本実施形態のエンジンEC
U19では、エンジン1の実回転数NEnが目標回転数
NEmに収束するように、スロットル弁23の開度をフ
ィードバック制御している。よって、エンジン1の目標
回転数NEmからスロットル弁23の目標開度への変換
誤差や、エンジン1及びスロットル弁23の個体差によ
る影響を受けることなく、エンジン1の実回転数NEn
を目標回転数NEmに正確に制御することができる。こ
のため、目標回転数NEmに応じた必要な電力をM/G
3により正確に発電することができるようになり、延い
ては、メインバッテリ12の充放電収支を正確に管理し
て、メインバッテリ12の充電不足や過充電を確実に防
止することができるようになる。また、スロットル弁2
3の実際の開度を検出するためのスロットルセンサを設
ける必要が無いため、装置構成の簡素化及びコストの低
減化を達成することもできる。
【0067】しかも、本実施形態のエンジンECU19
では、図6に示した関数hから明らかなように、目標回
転数NEmと実回転数NEnとの回転数差△NEに応じ
てスロットル開度の暫定制御量K5を設定する際に、回
転数差△NEが大きい場合ほど、スロットル開度の暫定
制御量K5が大きな値に設定される(S250)。この
ため、エンジン1の実回転数NEnを目標回転数NEm
に収束させるための時間を短縮することができる。
【0068】そして更に、本実施形態のエンジンECU
19では、上記暫定制御量K5を、そのままスロットル
開度制御量θとするのではなく、エンジン1の実回転数
NEnと目標回転数NEmとの各々に応じて設定したス
ロットル開度補正係数K1,K2により暫定制御量K5
を補正して、スロットル開度制御量θを設定するように
している(S220,S260)。このため、エンジン
1の実回転数NEnを目標回転数NEmに収束させるた
めの時間をより一層短縮することができる。
【0069】一方更に、本実施形態では、M/G・EC
U17が、メインバッテリ12の瞬時、瞬時の充放電収
支が0となるようにエンジン1の目標出力(目標トルク
TRQm及び目標回転数NEm)を設定するのではな
く、図2の処理を実行することにより、所定時間内にお
けるメインバッテリ12の充放電収支の積分値が0とな
るように、エンジン1の目標出力を設定するようにして
いる。よって、エンジン1の目標回転数NEmが急激に
変化することが防止されて、より大きな効果を得ること
ができる。
【0070】つまり、メインバッテリ12の瞬時、瞬時
の充放電収支が0となるようにエンジン1の目標出力を
設定するようにした場合には、エンジン1の目標出力
は、図7の点線に例示する如く刻々と変化するメインバ
ッテリ12の瞬時消費電力量を補填するように設定され
ることとなるが、本実施形態のように、所定時間内にお
けるメインバッテリ12の充放電収支の積分値が0とな
るようにエンジン1の目標出力を設定すれば、エンジン
1の目標出力(延いては目標回転数NEm)を図7の実
線で示すように滑らかに変化させることができ、エンジ
ンECU19は、エンジン1の回転数を目標回転数NE
mに正確に制御し易くなる。このため、メインバッテリ
12の充放電収支を正確に管理できるようになると共
に、エンジン1を図3に示した最良燃費・エミッション
曲線H上で動作させることが容易となるのである。
【0071】尚、本第1実施形態では、M/G・ECU
17で実行される図2の処理が、目標回転数設定手段に
相当しており、回転角センサ31とエンジンECU19
で実行されるスロットル制御処理(図4)のS210
が、回転数検出手段に相当している。また、エンジンE
CU19で実行されるスロットル制御処理のS210以
外が、開度制御手段に相当しており、その中で、S23
0が回転数差算出手段に相当し、S220及びS240
〜S285が制御量設定手段に相当し、S295が駆動
手段に相当している。
【0072】一方、本第1実施形態では、M/G・EC
U17が、M/G3,5の回転数NM1,NM2及び出
力トルクTRQ1,TRQ2からメインバッテリ12の
消費電力を求めると共に、エンジン1の目標回転数NE
m及び目標トルクTRQmから発電電力を求め、その消
費電力と発電電力との差からメインバッテリ12の充放
電収支Pnを推定演算するようにしているため、特別な
センサを用いる必要がないという点で有利であるが、メ
インバッテリ12の充放電収支Pnは、メインバッテリ
12の電圧及びメインバッテリ12に流れる電流をセン
サにより直接検出して算出するようにしても良い。
【0073】[第2実施形態]次に、第2実施形態につ
いて説明する。本第2実施形態は、前述した第1実施形
態に対して、エンジンECU19で実行されるスロット
ル制御処理が図8に示すように実行される点が異なって
いる。
【0074】そして、図8に示すように、本第2実施形
態で実行されるスロットル制御処理では、第1実施形態
で実行される図4のスロットル制御処理に対して、S2
15の処理が追加されていると共に、S220とS23
0の各処理に代えて、夫々、S225とS235の処理
が実行される。
【0075】即ち、本第2実施形態では、S210にて
エンジン1の実回転数NEnを検出した後、S215へ
進み、S210で検出した現在の実回転数NEnと、S
200で受信した目標回転数NEmとから、当該スロッ
トル制御処理の実行周期Ta後におけるエンジン1の最
良燃費・エミッション曲線H上の回転数を予測して、そ
の回転数を仮の目標回転数NEyとして設定する。尚、
本第2実施形態では、上記S215の処理が仮目標設定
手段に相当している。
【0076】そして、図4のS220に代えて実行され
る続くS225では、S200で受信した目標回転数N
Emに応じたスロットル開度補正係数K2を算出する代
わりに、図5に示した関数gに基づき、上記S215で
設定した仮の目標回転数NEyに応じたスロットル開度
補正係数K2を算出して、最終的なスロットル開度補正
係数K3を求める。
【0077】そして更に、図4のS230に代えて実行
される続くS235では、S200で受信した目標回転
数NEmに代えて、S215で設定した仮の目標回転数
NEyとS210で検出した実回転数NEnとの回転数
差△NE(=NEy−NEn)を算出して、S240の
処理へ進む。
【0078】つまり、本第2実施形態のスロットル制御
処理では、エンジン1の出力が図3の最良燃費・エミッ
ション曲線Hに沿って制御されることを前提に、エンジ
ン1の現在の実回転数NEnとM/G・ECU17にて
設定された目標回転数NEmとから、1演算周期Ta後
におけるエンジン1の最良燃費・エミッション曲線H上
の回転数を予測し、その予測した仮の目標回転数NEy
と実回転数NEnとの差△NEが0となるようにスロッ
トル開度制御量θを設定して、次の処理実行時に実回転
数NEnが上記仮の目標回転数NEyとなるようにスロ
ットル開度を制御するようにしている。
【0079】よって、このような第2実施形態のスロッ
トル制御処理を実行するエンジンECU19によれば、
図9の実線で示すように、M/G・ECU17により設
定される目標回転数NEmが大きく変化した場合にも、
エンジン1の実回転数NEnを最良燃費・エミッション
曲線Hに沿って忠実且つ滑らかに変化させることができ
る。このため、エンジン1を常に最良な燃費及びエミッ
ションで運転することができるようになる。
【0080】つまり、本第2実施形態のような予測制御
を行わない場合には、エンジン1の目標回転数NEmが
変化した場合の過渡時において、図9の点線で例示する
ように、エンジン1の実回転数NEnを最良燃費・エミ
ッション曲線Hに沿って忠実に変化させることが困難と
なるが、本実施形態の如き予測制御を行えば、エンジン
1を常に最良の運転状態で動作させることができるよう
になるのである。
【0081】[第3実施形態]ところで、この種のハイ
ブリッド型車両においては、エンジン1の回転数を目標
回転数NEmに正確に制御することができたとしても、
M/G3の個体差などにより、目標回転数NEmに応じ
た電力を正確に発電させることができない場合がある。
また特に、エンジン1の出力が車輪11R,11Lの駆
動に用いられる場合のあるPSHV車では、走行負荷の
分により発電電力が減少してしまうことがある。
【0082】そこで次に、常に最適な発電電力を確保で
きるようにした第3実施形態について説明する。まず、
本第3実施形態では、前述した第1実施形態或いは第2
実施形態に対して、図1の点線で示すように、メインバ
ッテリ12の実際の電圧Vを検出するための電圧センサ
37と、メインバッテリ12に流れる実際の電流Iを検
出するための電流センサ39とが追加して設けられてお
り、両センサ37,39からの信号は、M/G・ECU
17に入力されている。
【0083】そして、M/G・ECU17では、前述し
た図2の処理と並行して、図10に示す処理が定期的に
実行される。ここで、図10の処理は、図2の処理で設
定されたエンジン1の目標出力(目標トルクTRQm及
び目標回転数NEm)を補正するために実行されるもの
である。
【0084】そして、M/G・ECU17は、図10の
処理の実行を開始すると、まずS300にて、電圧セン
サ37と電流センサ39からの信号により検出されるメ
インバッテリ12の電圧V及び電流Iと、M/G3の回
転数NM1及び出力トルクTRQ1と、M/G5の回転
数NM2及び出力トルクTRQ2と、エンジン1の回転
数NE及び出力トルクTRQとに基づき、下記の式3に
より、メインバッテリ12の実際の充放電収支と推定演
算による充放電収支との差(以下、収支差という)△P
を算出する。
【0085】尚、下記の式3においても、前述した式1
と同様に、「NM1」と「NM2」は、夫々、ロータ位
置検出センサ33,35により検出されるM/G3とM
/G5のロータ回転数であり、「TRQ1」と「TRQ
2」は、夫々、当該M/G・ECU17で決定されたM
/G3とM/G5の制御上の出力トルクである。そし
て、「NE」と「TRQ」は、夫々、当該M/G・EC
U17で設定されたエンジン1の目標回転数と目標トル
クであるが、「NE」は、回転角センサ31により検出
されたエンジン1の実回転数を、エンジンECU19か
ら取得して用いるようにしても良い。また、式3により
算出される収支差△Pは、放電(消費)の方を正とした
ものである。
【0086】
【数3】 △P=∫(V×I−(NM1×TRQ1+NM2×TRQ2−NE×TRQ) ×2×π/60)dt …式3 つまり、S300では、まず、メインバッテリ12の電
圧Vと電流Iとの積を、当該処理を前回実行してから今
回実行するまでの時間で積分して、メインバッテリ12
の実際の充放電収支[∫(V×I)dt]を求める、充
放電収支検出手段としての処理を行っている。
【0087】また、S300では、式1の場合と同様
に、当該処理を前回実行してから今回実行するまでの両
M/G3,5による消費電力の積分値[∫((NM1×
TRQ1+NM2×TRQ2)×2×π/60)dt]
から、当該処理を前回実行してから今回実行するまでの
M/G3による発電電力の積分値[∫((NE×TR
Q)×2×π/60)dt]を減じて、当該処理を前回
実行してから今回実行するまでのメインバッテリ12の
充放電収支を推定演算する、充放電収支推定手段として
の処理を行っている。
【0088】そして更に、S300では、電圧センサ3
7及び電流センサ39からの信号に基づき算出した充放
電収支[∫(V×I)dt]と、上記推定演算した充放
電収∫((NM1×TRQ1+NM2×TRQ2−NE
×TRQ)×2×π/60)dtとの差を、収支差△P
として求めるようにしている。
【0089】そして、このように収支差△Pを算出した
後、S310に進んで、算出した収支差△Pの絶対値が
所定値W3よりも大きいか否かを判定し、所定値W3よ
りも大きいと判定した場合には、続くS320にて、収
支差△Pが「0」よりも大きいか否かを判定する。そし
て、収支差△Pが「0」よりも大きいと判定した場合に
は、現在、充電不足状態であると判断して、S330に
進み、エンジン1の目標トルクTRQmと目標回転数N
Emを増加方向(即ち、エンジン出力を上げる方向)に
補正する。尚、この補正は、図3に示した最良燃費・エ
ミッション曲線Hに応じた関数f1に基づき、目標トル
クTRQmと目標回転数NEmを、最良燃費・エミッシ
ョン曲線H上で徐々に大きい値へと変化させることによ
り行われる。
【0090】また逆に、上記S320にて、収支差△P
が「0」よりも大きくないと判定した場合には、現在、
過充電状態であると判断して、S340に移行し、エン
ジン1の目標トルクTRQmと目標回転数NEmを減少
方向(即ち、エンジン出力を下げる方向)に補正する。
尚、この補正は、図3に示した最良燃費・エミッション
曲線Hに応じた関数f2に基づき、目標トルクTRQm
と目標回転数NEmを、最良燃費・エミッション曲線H
上で徐々に小さい値へと変化させることにより行われ
る。
【0091】そして、上記S330,S340の何れか
を実行した後、当該処理を一旦終了する。また、上記S
310にて、収支差△Pの絶対値が所定値W3よりも大
きくないと判定した場合には、エンジン1による現在の
発電量が最適であると判断して、エンジン1の目標トル
クTRQmと目標回転数NEmを補正することなく、そ
のまま当該処理を一旦終了する。
【0092】そして、このような図10の処理が繰り返
し実行されることにより、電圧センサ37及び電流セン
サ39からの信号に基づき算出される充放電収支と、制
御情報から推定演算される充放電収との差(収支差)△
Pが0となるように、エンジン1の目標トルクTRQm
及び目標回転数NEmが補正される。
【0093】従って、本第3実施形態によれば、発電機
としてのM/G3の個体差やエンジン1に加わる走行負
荷などにより、エンジン1の目標回転数NEmに応じた
発電電力が得られない状況が生じても、メインバッテリ
12の充放電収支が0となるようにエンジン1の出力及
びM/G3の発電電力を制御することができ、メインバ
ッテリ12の充電不足や過充電を確実に回避できるよう
になる。
【0094】[第4実施形態]ところで、前述した第1
〜第3実施形態では、エンジンECU19が、エンジン
1の目標回転数NEmと実回転数NEnと差が「0」と
なるようにスロットル開度制御量θを設定して、そのス
ロットル開度制御量θだけスロットル弁23の開度を変
化させるようにしているが、エンジンECU19は、次
の第4実施形態の如く構成することもできる。
【0095】即ち、第4実施形態のエンジンECU19
は、前述した図4或いは図8のスロットル制御処理に代
えて、図11に示すスロットル制御処理を所定時間Ta
毎に実行している。また更に、第4実施形態のエンジン
ECU19は、図11のスロットル制御処理と交互に、
図12に示すスロットル開度補正処理を実行している。
【0096】そして、図11に示すように、エンジンE
CU19がスロットル制御処理の実行を開始すると、ま
ずS400にて、M/G・ECU17からエンジン1の
目標トルクTRQmと目標回転数NEmを受信し、続く
S410にて、当該エンジンECU19内の図示しない
EEPROMに予め記憶された開度マップから、S40
0で受信した目標トルクTRQm及び目標回転数NEm
に対応したスロットル開度θnを読み出す。
【0097】尚、上記開度マップは、エンジン1の目標
トルク及び目標回転数と、その目標トルク及び目標回転
数を得るためのスロットル開度との関係をデータ化した
3次元マップであり、エンジン1及びスロットル弁23
の特性に応じて予め設定されている。
【0098】そして、続くS420にて、スロットル弁
23の開度がS410で読み出したスロットル開度θn
となるようにDCモータ25を駆動して、その後、当該
スロットル制御処理を一旦終了する。一方、図12に示
すように、エンジンECU19がスロットル開度補正処
理の実行を開始すると、まずS500にて、回転角セン
サ31からの信号に基づき、エンジン1の現在の実回転
数NEnを検出する。
【0099】そして、次のS510にて、上記S400
で受信したエンジン1の目標回転数NEmを読み込み、
続くS520にて、S510で読み込んだ目標回転数N
EmとS500で検出した実回転数NEnとの回転数差
△NE(=NEm−NEn)を算出する。
【0100】そして、続くS530にて、回転数差△N
Eの絶対値が所定値K7よりも大きいか否かを判定し、
所定値K7よりも大きいと判定した場合には、S540
に進んで、回転数差△NEが「0」よりも大きいか否か
を判定する。ここで、S540にて、回転数差△NEが
「0」よりも大きいと判定した場合には、スロットル制
御処理(図11)のS410で開度マップから今回読み
出したスロットル開度θnが小さすぎると判断して、S
550に進み、このS550にて、今回読み出したスロ
ットル開度θnに所定開度△θ(>0)を加算し、その
加算後のスロットル開度(θn+△θ)を、スロットル
開度θnとして更新記憶する。つまり、EEPROMに
記憶された開度マップの構成データのうち、今回読み出
したスロットル開度θnの値を増量補正して書き換える
のである。そして、その後、当該スロットル開度補正処
理を一旦終了する。
【0101】また逆に、S540にて、回転数差△NE
が「0」よりも大きくないと判定した場合には、スロッ
トル制御処理(図11)のS410で開度マップから今
回読み出したスロットル開度θnが大きすぎると判断し
て、S560に移行し、このS560にて、今回読み出
したスロットル開度θnから所定開度△θ(>0)を減
算し、その減算後のスロットル開度(θn−△θ)を、
スロットル開度θnとして更新記憶する。つまり、EE
PROMに記憶された開度マップの構成データのうち、
今回読み出したスロットル開度θnの値を減量補正して
書き換えるのである。そして、その後、当該スロットル
開度補正処理を一旦終了する。
【0102】一方、上記S530にて、回転数差△NE
の絶対値が所定値K7よりも大きくないと判定した場合
には、S540〜S560の処理を行わず、そのまま当
該スロットル開度補正処理を一旦終了する。つまり、本
第4実施形態のエンジンECU19では、EEPROM
内の開度マップから目標トルクTRQm及び目標回転数
NEmに応じたスロットル開度θnを読み出し、その読
み出したスロットル開度θnにスロットル弁23を制御
するのであるが、特に、EEPROMに開度マップとし
て記憶されたスロットル開度を、目標回転数NEmと実
回転数NEnとの差△NEに応じて、その差△NEが0
となるように補正するようにしている。
【0103】このため、本第4実施形態のエンジンEC
U19によっても、図13に示す如く、エンジン1の実
回転数NEnが目標回転数NEmに収束するようにスロ
ットル弁23の開度が制御されることとなり、エンジン
1及びスロットル弁23の個体差などの影響を受けるこ
となく、エンジン1の回転数を目標回転数NEmに正確
に制御することができる。このため、目標回転数NEm
に応じた必要な電力をM/G3により正確に発電するこ
とができるようになり、延いては、メインバッテリ12
の充放電収支を正確に管理して、メインバッテリ12の
充電不足や過充電を確実に防止することができるように
なる。
【0104】尚、本第4実施形態では、開度マップを記
憶するEEPROMが開度記憶手段に相当しており、図
11のスロットル制御処理が開度調節手段に相当してい
る。そして、回転角センサ31とスロットル開度補正処
理(図12)のS500が、回転数検出手段に相当して
おり、更に、スロットル開度補正処理のS520が回転
数差算出手段に相当し、S530〜S560が補正手段
に相当している。
【0105】また、本第4実施形態では、開度マップが
EEPROMに記憶されているが、開度マップを記憶し
ておく記憶媒体としては、データの書き換えが可能で且
つ不揮発性であれば、他のメモリを用いることができ
る。 [第5実施形態]次に、第5実施形態について説明す
る。本第5実施形態は、前述した第1〜第4実施形態に
対し、M/G・ECU17にて、図14に示す異常検出
処理が定期的に実行される点が異なっている。尚、本第
5実施形態においても、前述した第3実施形態と同様
に、メインバッテリ12の電圧Vを検出するための電圧
センサ37と、メインバッテリ12に流れる電流Iを検
出するための電流センサ39とが設けられており、両セ
ンサ37,39からの信号が、M/G・ECU17に入
力されている。
【0106】図14に示すように、M/G・ECU17
が異常検出処理の実行を開始すると、まずS600に
て、電圧センサ37と電流センサ39からの信号により
検出されるメインバッテリ12の電圧V及び電流Iと、
エンジン1の回転数NE及び出力トルクTRQとに基づ
き、下記の式4により、メインバッテリ12の実際の充
電電力と、エンジン1により発電機として駆動されるM
/G3の発電電力との電力差△P’を算出する。
【0107】尚、下記の式4においても、前述した式1
及び式3と同様に、「NE」と「TRQ」は、夫々、当
該M/G・ECU17で設定されたエンジン1の目標回
転数と目標トルクであり、エンジン1の出力が全てM/
G3の発電電力に変換されるものと仮定している。そし
て、式4における「NE」としては、回転角センサ31
により検出されたエンジン1の実回転数を、エンジンE
CU19から取得して用いるようにしても良い。また、
式4における「I」は、メインバッテリ12の充電方向
の電流である。
【0108】
【数4】 △P’=V×I−2×π×TRQ×NE/60 …式4 つまり、S600では、まず、メインバッテリ12の電
圧Vと充電方向の電流Iとの積(V×I)を求めること
によりメインバッテリ12の実際の充電電力を検出す
る、電力検出手段としての処理を行っている。
【0109】また、S600では、M/G3を発電駆動
するエンジン1の目標出力(目標トルク及び目標回転
数)からM/G3の発電電力[2×π×TRQ×NE/
60]を推定演算する、電力推定手段としての処理を行
っている。そして更に、S600では、上記充電電力
[V×I]と発電電力[2×π×TRQ×NE/60]
との差を、電力差△P’として求めるようにしている。
【0110】そして、このように電力差△P’を算出し
た後、S610に進んで、上記電力差△P’の絶対値が
所定値K8よりも大きいか否かを判定し、所定値K8よ
りも大きければ、M/G3に異常が発生したと判断し
て、S620に進む。そして、このS620にて、M/
G3の動作を停止させると共に、エンジン1の目標トル
クTRQm及び目標回転数NEmを強制的に「0」に設
定して、エンジンECU19にエンジン1の動作を停止
させる。そして、その後、当該異常検出処理を一旦終了
する。
【0111】一方、上記S610にて、電力差△P’の
絶対値が所定値K8よりも大きくないと判定した場合に
は、S620の処理を行うことなく、そのまま当該異常
検出処理を一旦終了する。このような図14の異常検出
処理を実行する本第5実施形態によれば、発電機として
動作するM/G3の実際の発電電力が過小または過大で
あるといった異常を確実に検出して、エンジン1及びM
/G3の動作を停止させることができるため、充電異常
に伴うメインバッテリ12の劣化を防止できると共に、
M/G3の回転異常に伴う車両への悪影響を未然に防止
することができる。特に、本実施形態によれば、前述し
たようにエンジン1の回転数を目標回転数NEmに正確
に制御することができるため、上記S600にて、M/
G3の発電電力をエンジン1の目標回転数NEmに基づ
き正確に推定して、異常検出精度を高めることができ
る。
【0112】尚、本第5実施形態では、異常検出処理
(図14)のS610が発電異常検出手段に相当し、S
620が発電停止手段に相当している。また、図14の
異常検出処理は、エンジンECU19が、M/G・EC
U17からメインバッテリ12の電圧V及び電流Iなど
の必要な情報を受信して、該エンジンECU19側で実
行するようにしても良い。
【0113】[第6実施形態]次に、第6実施形態につ
いて説明する。本第6実施形態は、前述した第1〜第5
実施形態に対し、エンジンECU19にて、図15に示
す異常検出処理が定期的に実行される点が異なってい
る。
【0114】即ち、図15に示すように、エンジンEC
U19が異常検出処理の実行を開始すると、まずS70
0にて、図4のS200,図8のS200,及び図11
のS400のうちの何れかで受信したM/G・ECU1
7からの目標回転数NEmと、図4のS210,図8の
S210,及び図12のS500のうちの何れかで検出
した実回転数NEnとの回転数差△NEを求めると共
に、その回転数差△NEの絶対値が所定値K9よりも大
きいか否かを判定する。
【0115】そして、回転数差△NEの絶対値が所定値
K9よりも大きいと判定した場合には、エンジン1に異
常が発生したと判断して、S710に進み、エンジン1
の動作を停止させる。そして、その後、当該異常検出処
理を一旦終了する。一方、上記S700にて、回転数差
△NEの絶対値が所定値K9よりも大きくないと判定し
た場合には、S710の処理を行うことなく、そのまま
当該異常検出処理を一旦終了する。
【0116】このような図15の異常検出処理を実行す
る本第6実施形態によれば、エンジン1の回転異常を確
実に検出して、エンジン1の動作を停止させることがで
きるため、車両への悪影響を未然に防止することができ
る。尚、本第6実施形態では、異常検出処理(図15)
のS700が機関異常検出手段に相当し、S710が機
関停止手段に相当している。
【0117】[その他]前述した各実施形態は、エンジ
ン1の出力が車輪11R,11Lを駆動するためにも使
用されるPSHV車に本発明を適用したものであった
が、当然、本発明は、M/G5がM/G3及びエンジン
1と切り離されて、エンジン1がM/G3の発電駆動だ
けを行うSHV車にも適用することができる。尚、SH
V車の場合には、例えば、前述した式1及び式3にて、
「NM1×TRQ1」の項(つまり、M/G3による消
費電力の項)を省略して、電力計算を行えば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のハイブリッド型車両を表わす
概略構成図である。
【図2】 第1実施形態のモータ/ジェネレータ制御装
置にて、エンジンの目標出力を設定するために実行され
る処理を表すフローチャートである。
【図3】 エンジンの目標トルク及び目標回転数を設定
するために用いられる最良燃費・エミッション曲線Hを
説明する説明図である。
【図4】 第1実施形態のエンジン制御装置で実行され
るスロットル制御処理を表すフローチャートである。
【図5】 エンジン回転数に応じたスロットル開度補正
係数を算出するための関数gを説明する説明図である。
【図6】 目標回転数と実回転数との回転数差に応じた
スロットル開度の暫定制御量を算出するための関数hを
説明する説明図である。
【図7】 図2の処理の作用を説明する説明図である。
【図8】 第2実施形態のエンジン制御装置で実行され
るスロットル制御処理を表すフローチャートである。
【図9】 図8の処理の作用を説明する説明図である。
【図10】 第3実施形態のモータ/ジェネレータ制御
装置にて、エンジンの目標出力を補正するために実行さ
れる処理を表すフローチャートである。
【図11】 第4実施形態のエンジン制御装置で実行さ
れるスロットル制御処理を表すフローチャートである。
【図12】 第4実施形態のエンジン制御装置で実行さ
れるスロットル開度補正処理を表すフローチャートであ
る。
【図13】 図12の処理の作用を説明する説明図であ
る。
【図14】 第5実施形態のモータ/ジェネレータ制御
装置で実行される異常検出処理を表すフローチャートで
ある。
【図15】 第6実施形態のエンジン制御装置で実行さ
れる異常検出処理を表すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 3,5…モータ/ジェネレータ(M/
G) 7…遊星ギヤユニット CR…キャリア R…リン
グギヤ S…サンギヤ 9…ディファレンシャルギヤ 11
R,11L…車輪 12…メインバッテリ 13,15…インバータ 17…モータ/ジェネレータ制御装置(M/G・EC
U) 19…エンジン制御装置(エンジンECU) 21…
吸気経路 23…スロットル弁 25…DCモータ 27…D
C/DCコンバータ 29…サブバッテリ 31…回転角センサ 33,35…ロータ位置検出センサ 37…電圧セン
サ 39…電流センサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関により駆動される発電機と、該
    発電機により充電されるバッテリと、該バッテリに充電
    された電力或いは前記発電機からの電力により車輪を駆
    動するための駆動力を発生する電動機と、を有したハイ
    ブリッド型車両に用いられ、 少なくとも前記バッテリの充電状態に応じて、前記内燃
    機関の目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、 前記内燃機関の吸入空気量を調節するスロットル弁の開
    度を、該内燃機関の回転数が前記目標回転数設定手段に
    より設定された目標回転数となるように制御する開度制
    御手段と、 を備えたハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置であ
    って、 前記内燃機関の実際の回転数を検出する回転数検出手段
    を備え、 前記開度制御手段は、 前記回転数検出手段により検出される回転数が前記目標
    回転数設定手段により設定された目標回転数に収束する
    ように、前記スロットル弁の開度をフィードバック制御
    するよう構成されたこと、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハイブリッド型車両用
    内燃機関の制御装置において、 前記開度制御手段は、 前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と
    前記回転数検出手段により検出された回転数との差を算
    出する回転数差算出手段と、 該回転数差算出手段により算出される差が0となるよう
    に、前記スロットル弁の制御量を設定する制御量設定手
    段と、 前記スロットル弁の開度を前記制御量設定手段により設
    定された制御量だけ変化させる駆動手段とからなるこ
    と、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のハイブリッド型車両用
    内燃機関の制御装置において、 前記制御量設定手段は、 前記回転数差算出手段により算出された差に応じて、該
    差が大きい場合ほど前記スロットル弁の制御量を大きな
    値に設定するよう構成されていること、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のハイブリッド型車両用
    内燃機関の制御装置において、 前記制御量設定手段は、 更に、前記回転数検出手段により検出された前記内燃機
    関の実際の回転数に応じて、前記スロットル弁の制御量
    を補正するよう構成されていること、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4の何れかに記載
    のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置において、 前記目標回転数設定手段は、 前記内燃機関について予め定められた出力特性を表す特
    性線上の回転数を、前記内燃機関の目標回転数として設
    定するよう構成されており、 前記開度制御手段は、 所定時間毎に動作するよう構成されていると共に、 前記回転数検出手段により現在検出されている回転数と
    前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と
    から、前記所定時間後における前記内燃機関の前記特性
    線上の回転数を予測し、その回転数を仮の目標回転数と
    して設定する仮目標設定手段を備え、 更に、前記回転数差算出手段は、 前記仮目標設定手段により設定された仮の目標回転数と
    前記回転数検出手段により検出された回転数との差を算
    出するよう構成されたこと、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のハイブリッド型車両用
    内燃機関の制御装置において、 前記開度制御手段は、 前記内燃機関の目標回転数に対応した前記スロットル弁
    の開度を予め記憶する開度記憶手段と、 前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数に
    対応する前記スロットル弁の開度を前記開度記憶手段か
    ら読み出し、該読み出した開度に前記スロットル弁の開
    度を調節する開度調節手段と、 前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と
    前記回転数検出手段により検出された回転数との差を算
    出する回転数差算出手段と、 該回転数差算出手段により算出される差が0となるよう
    に、前記開度記憶手段に記憶された前記スロットル弁の
    開度を補正する補正手段とからなること、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れかに記載
    のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置において、 前記目標回転数設定手段は、 所定時間内における前記バッテリの充放電収支の積分値
    が0となるように、前記内燃機関の目標回転数を設定す
    るよう構成されていること、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7の何れかに記載
    のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置において、 前記目標回転数設定手段は、 前記バッテリの電圧及び前記バッテリに流れる電流か
    ら、前記バッテリの充放電収支を検出する充放電収支検
    出手段と、 前記発電機の発電電力と前記電動機の消費電力とから、
    前記バッテリの充放電収支を推定する充放電収支推定手
    段とを備え、 前記充放電収支検出手段により検出された充放電収支と
    前記充放電収支推定手段により推定された充放電収支と
    の差が0となるように、前記内燃機関の目標回転数を補
    正するよう構成されていること、 を特徴とするハイブリッド型車両用内燃機関の制御装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8の何れかに記載
    のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置において、 前記バッテリに充電されている実際の電力を検出する電
    力検出手段と、 前記発電機の発電電力を推定する電力推定手段と、 前記電力検出手段により検出された電力と前記電力推定
    手段により推定された発電電力との差の絶対値が所定値
    以上である場合に、異常が発生したと判定する発電異常
    検出手段と、 該発電異常検出手段により異常が発生したと判定される
    と、前記内燃機関及び前記発電機の動作を停止させる発
    電停止手段と、 を備えたことを特徴とするハイブリッド型車両用内燃機
    関の制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9の何れかに記
    載のハイブリッド型車両用内燃機関の制御装置におい
    て、 前記目標回転数設定手段により設定された目標回転数と
    前記回転数検出手段により検出された回転数との差の絶
    対値が所定値以上である場合に、異常が発生したと判定
    する機関異常検出手段と、 該機関異常検出手段により異常が発生したと判定される
    と、少なくとも前記内燃機関の動作を停止させる機関停
    止手段と、 を備えたことを特徴とするハイブリッド型車両用内燃機
    関の制御装置。
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