JPH11224504A - 車両用灯具及び車両用装飾具 - Google Patents

車両用灯具及び車両用装飾具

Info

Publication number
JPH11224504A
JPH11224504A JP10220723A JP22072398A JPH11224504A JP H11224504 A JPH11224504 A JP H11224504A JP 10220723 A JP10220723 A JP 10220723A JP 22072398 A JP22072398 A JP 22072398A JP H11224504 A JPH11224504 A JP H11224504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
housing
lens
vehicular
inner panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10220723A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nemoto
敏博 根本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP10220723A priority Critical patent/JPH11224504A/ja
Publication of JPH11224504A publication Critical patent/JPH11224504A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストの低減化。 【解決手段】 ランプハウジング1及びハウジング10
0が主に反射機能を持たせるために樹脂に光沢材を含有
させたランプハウジング材及びハウジング材から構成さ
れている。また、リフレクタやインナーパネルが主に装
飾機能を持たせるために樹脂に光沢材を含有させたイン
ナー部材から構成されている。この結果、樹脂に光沢材
を含有させたランプハウジング材及びハウジング材、イ
ンナー部材からなるランプハウジング1及びハウジング
100、リフレクタやインナーパネルにより、反射塗装
を施さずに反射機能を持たせることができる。このため
に、塗装工程が不必要となり、またその塗装工程の時間
がかからず、さらにその塗装設備が不必要であるから、
コストの低減化を図ることができる。さらに、ランプハ
ウジング1Mとインナーパネルとが一体となるので、イ
ンナーパネルの組み付けが不要となり、さらにコストダ
ウンができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用灯具及び車
両用装飾具に係り、特に、コストの低減化を図ることが
できる車両用灯具及び車両用装飾具に関するものであ
る。ここで、車両用灯具とは、フロントコンビネーショ
ンランプやリヤーコンビネーションランプ等の灯具、ク
リアランスランプやターンシグナルランプやスモールラ
ンプ等の灯具、ヘッドランプやフォグランプ等の灯具を
言う。一方、車両用装飾具とは、リヤーフィニッシャー
やガーニッシュ等を言う。
【0002】
【従来の技術】車両用灯具は、一般的に、ランプハウジ
ングとレンズにより灯室が画成され、その灯室内に光源
バルブが配置されているもの、又は、その灯室内に光源
バルブ及びインナー部材が配置されているもの、又は、
その灯室内には光源バルブ及びその光源バルブからの光
をレンズ側に反射させるリフレクタ及び灯室内の奥部等
を覆い隠すインナーパネルが配置されているものであっ
て、光源バルブからの光をレンズを経て外部に照射し、
主に信号機能や照明機能や装飾機能等を果すものであ
る。一方、車両用装飾具とは、ハウジングとレンズによ
り室が画成されているもの、又は、その室内にインナー
部材が配置されているものであって、太陽光や後続車か
らの光や照明灯の光等の外来光や環境光(以下、単に外
来光と称する)をレンズを介して入射出射させ、主に装
飾機能等を果すものである。上述の車両用灯具のランプ
ハウジング及び車両用装飾具のハウジングは、光源バル
ブからの光や外来光を反射させるために、すなわち、主
に反射機能を持たせるために、ランプハウジング及びハ
ウジングの内面(灯室及び室側の面)に反射塗装や反射
蒸着が施されている。また、上述の車両用灯具のインナ
ー部材やインナーパネル及び車両用装飾具のインナー部
材は、主に装飾機能を持たせるために、その表面に銀色
等の装飾塗装やアルミ等の装飾蒸着が施されている。さ
らに、上述の車両用灯具のランプハウジングとインナー
パネルとは、それぞれ別個の部材からなり、それぞれ別
個に成形、塗装、蒸着されてから相互に組み付けられる
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用灯具及び車両用装飾具は、主に反射機能を持た
せるために、ランプハウジング及びハウジングの内面に
反射塗装や反射蒸着が施されている。このために、塗装
工程や蒸着工程が必要であり、またその塗装工程や蒸着
工程の時間がかかり、さらにその塗装設備や蒸着設備が
必要である。この結果、コストアップの要因となる等の
課題がある。また、上述の従来の車両用灯具及び車両用
装飾具は、主に装飾機能を持たせるために、インナー部
材やインナーパネルの表面に装飾塗装や装飾蒸着が施さ
れている。このために、塗装工程や蒸着工程が必要であ
り、またその塗装工程や蒸着工程の時間がかかり、さら
にその塗装設備や蒸着設備が必要である。この結果、コ
ストアップの要因となる等の課題がある。さらに、上述
の従来の車両用灯具は、ランプハウジングとインナーパ
ネルとが別個の部材からなるので、部品点数が多く、か
つ、ランプハウジングとインナーパネルとを組み付ける
工程が必要である。しかも、回り込み部が上下方向と左
右方向との三次元に亘る車両用灯具の場合、上述のラン
プハウジングとインナーパネルとの形状構造が複雑化
し、上述の組み付け工程がさらに煩雑化して、コストア
ップの要因となる等の課題がある。
【0004】本発明の目的は、コストの低減化を図るこ
とができる車両用灯具及び車両用装飾具を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至5に記載の
発明(以下、第1発明と称する)は、上記の課題を解決
するために、ランプハウジング及びハウジングが、主に
反射機能を持たせるために樹脂に光沢材を含有させたラ
ンプハウジング材及びハウジング材からなることを特徴
とする。
【0006】この結果、第1発明の車両用灯具及び車両
用装飾具は、樹脂に光沢材を含有させたランプハウジン
グ材及びハウジング材からなるランプハウジング及びハ
ウジングにより、反射塗装や反射蒸着を施さずに反射機
能を持たせることができる。このために、塗装工程や蒸
着工程が不必要となり、またその塗装工程や蒸着工程の
時間がかからず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不必
要であるから、コストの低減化を図ることができる。
【0007】また、請求項6乃至12に記載の発明(以
下、第2発明と称する)は、上記の課題を解決するため
に、インナー部材が、主に装飾機能を持たせるために樹
脂に光沢材を含有させた材料からなることを特徴とす
る。
【0008】この結果、第2発明の車両用灯具及び車両
用装飾具は、樹脂に光沢材を含有させた材料からなるイ
ンナー部材により、装飾塗装や装飾蒸着を施さずに装飾
機能を持たせることができる。このために、塗装工程や
蒸着工程が不必要となり、またその塗装工程や蒸着工程
の時間がかからず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不
必要であるから、コストの低減化を図ることができる。
【0009】さらに、請求項13乃至15に記載の発明
(以下、第3発明と称する)は、上記の課題を解決する
ために、ランプハウジングに、灯室内の奥部等を覆い隠
すインナーパネルと同様の作用を有するインナーパネル
部が一体に設けられており、そのインナーパネル部が一
体に設けられたランプハウジングが、樹脂に光沢材を含
有させた材料からなることを特徴とする。
【0010】この結果、第3発明の車両用灯具は、上述
の第1発明の車両用灯具及び第2発明の車両用灯具と同
様の作用効果を達成することができ、その上、ランプハ
ウジングとインナーパネルの作用を有するインナーパネ
ル部とが一体構造をなすものであるから、部品点数が少
なく、かつ、ランプハウジングとインナーパネル部とを
組み付ける工程が不要である。しかも、回り込み部が上
下方向と左右方向との三次元に亘る車両用灯具の場合、
上述のランプハウジングとインナーパネル部との形状構
造が複雑化したとしても、ランプハウジングとインナー
パネル部との組み付け工程が不要であるから、コストの
低減化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、第1発明の車両用灯具の実
施形態の8例を図1乃至図9を参照して説明し、第1発
明の車両用装飾具の一実施形態を図10を参照して説明
する。また、第2発明の車両用灯具の実施形態の6例を
図11乃至図17を参照して説明し、第2発明の車両用
装飾具の一実施形態を図18を参照して説明する。さら
に、第3発明の車両用灯具の一実施形態を図19乃至図
26を参照して説明する。
【0012】[第1発明の車両用灯具の第1実施形態]
図1は第1発明の車両用灯具の第1実施形態を示した縦
断面図である。この例は、クリアランスランプやターン
シグナルランプやスモールランプ等の灯具に使用した例
を示す。
【0013】図において、1はランプハウジングであ
る。このランプハウジング1は、樹脂(例えば、PP
(ポリプロピレン)等の樹脂)に、光沢材(例えば、ア
ルミ等の金属片状粉や光沢粒子等)を、含有してなるラ
ンプハウジング材(例えば、特公平4−27932号公
報、特公平4−55462号公報、特公平6−9959
2号公報、特公平6−99594号公報等に開示されて
いる材料であって、従前の車両用灯具のハウジングと同
等の物性を有するハウジング材)からなるものである。
この結果、このランプハウジング1は、この実施形態に
おける車両用灯具として充分な反射率が得れる反射機能
を持つこととなる。
【0014】上述のランプハウジング1の前面開口部の
シール接着凹部10にはレンズ2のシール接着脚部20
が例えばホットメルト等のシール接着剤によりシール接
着されており、このランプハウジング1及びレンズ2に
より灯室3が画成されている。また、上述のランプハウ
ジング1の内面(レンズ2と対向する面)には例えば回
転放物面の反射面4が一体に設けられている。さらに、
上述のランプハウジング1の中央には取付孔5が設けら
れている。そして、上述の取付孔5にはバルブホルダ
(ソケット)6が着脱可能に取り付けられており、その
ソケットホルダ6には光源バルブ7が着脱可能に取り付
けられており、その結果、光源バルブ7が灯室3内の所
定位置(例えば、光源バルブ7のフィラメント(図示せ
ず)が回転放物面の反射面4の焦点(図示せず)近傍に
位置するような位置)に配置されることとなる。
【0015】この実施形態における本発明の車両用灯具
は、反射機能を有するランプハウジング材からランプハ
ウジング1を構成したものであるから、光源バルブ7を
点灯すると、その光源バルブ7からの光がランプハウジ
ング1と一体の反射面4において反射し、その反射光が
レンズ2を経て外部に照射され、クリアランスランプや
ターンシグナルランプやスモールランプ等の信号機能や
照明機能や装飾機能等を果す。
【0016】このように、この実施形態における本発明
の車両用灯具は、樹脂に光沢材を含有させたランプハウ
ジング材から構成されたランプハウジング1により、反
射塗装や反射蒸着を施さずにランプハウジング1と一体
の反射面4に反射機能を持たせることができる。このた
めに、塗装工程や蒸着工程が不必要となり、またその塗
装工程や蒸着工程の時間がかからず、さらにその塗装設
備や蒸着設備が不必要であるから、コストの低減化を図
ることができる。
【0017】特に、この実施形態においては、クリアラ
ンスランプやターンシグナルランプやスモールランプ等
の信号機能や照明機能や装飾機能等を果す灯具に使用す
るものであるから、光源バルブ7の発熱量が小さいの
で、反射面4と一体のランプハウジング1の材質として
は、耐熱性が小さい樹脂、例えば安価なPP(ポリプロ
ピレン)等の樹脂を使用することができるので、さらに
コストの低減化を図ることができる。
【0018】[第1発明の車両用灯具の第2実施形態]
図2は第1発明の車両用灯具の第2実施形態を示した縦
断面図である。この例は、上述の第1実施形態と同様
に、クリアランスランプやターンシグナルランプやスモ
ールランプ等の灯具に使用した例を示す。図中、図1と
同符号は同一のものを示す。
【0019】この実施形態においては、ランプハウジン
グ(樹脂に光沢材を含有してなるランプハウジング材か
ら構成されているランプハウジング)1Aの反射面がマ
ルチリフレクタや多段回転放物面等の多段反射面4Aか
らなるものである。このマルチリフレクタや多段回転放
物面等の多段反射面4Aからなるランプハウジング1A
を使用すると、灯具の奥行き寸法を小さくすることがで
きる。
【0020】この実施形態のものは、上述の第1実施形
態のものと同様の作用効果を達成することができる。特
に、多くの段差を有する多段反射面4Aの場合、方向性
のある反射塗装や反射蒸着では多段反射面4Aに塗装や
蒸着ムラが生じる可能性が大であって、均一な反射塗装
や反射蒸着が得られ難いが、この実施形態のものにおい
ては均一な反射機能を有する多段反射面4Aを容易に得
ることができる。
【0021】[第1発明の車両用灯具の第3実施形態]
図3は第1発明の車両用灯具の第3実施形態を示した横
断面図である。この例は、フロント側のクリアランスラ
ンプであって、前方から側方にかけて回り込み部を有す
るクリアランスランプに使用した例を示す。なお、図示
のものは運転手から見て左側のクリアランスランプであ
る。図中、図1及び図2と同符号は同一のものを示す。
なお、符号Aはこの灯具が装備された自動車の車体又は
ヘッドランプやフォグランプやフロントコンビネーショ
ンランプ等の他の灯具の一部を示す。また、矢印Fはこ
の灯具が装備された自動車の走行方向(前方)を示す。
【0022】この実施形態においては、ランプハウジン
グ(樹脂に光沢材を含有してなるランプハウジング材か
ら構成されているランプハウジング)1Bが例えば回転
放物面の反射面4と、側壁4Bとを有し、しかも、光源
バルブ7がキャップ(着色の場合もある)8Bで覆わ
れ、かつ灯室3内にレンズ2(アウターレンズ)に対し
てインナーレンズ9Bが配置されているものである。光
源バルブ7を点灯すると、その光源バルブ7からの光が
反射面4で反射し、その反射光及び光源バルブ7からの
直射光がキャップ8B及びインナーレンズ9B及びレン
ズ2(アウターレンズ)を経て外部に照射され、クリア
ランスランプとしての機能を果すことができる。
【0023】この実施形態のものは、上述の第1実施形
態及び第2実施形態のものと同様の作用効果を達成する
ことができる。特に、ランプハウジング1Bに前方から
側方にかけて回り込み部を有し、かつレンズ2のシール
接着脚20Bがシール接着されるランプハウジング1B
のシール接着凹部10Bの開口方向が異なる場合、方向
性のある反射塗装や反射蒸着ではランプハウジング1B
の反射面4や側壁4Bまたシール接着凹部10Bに塗装
や蒸着ムラが生じる可能性が大であって、均一な反射塗
装や反射蒸着が得られ難いが、この実施形態のものにお
いては均一な反射機能を有する反射面4や側壁4Bまた
均一な装飾機能を有するシール接着凹部10Bを容易に
得ることができる。
【0024】[第1発明の車両用灯具の第4実施形態]
図4は第1発明の車両用灯具の第4実施形態を示した横
断面図である。この例は、上述の第3実施形態の変形例
を示すものである。図中、図3と同符号は同一のものを
示す。この実施形態においては、側壁4Cの内面に拡散
用の小凹凸(若しくはシリンドリカル形状)を一体に設
けたものであって、光源バルブ7からの光が側壁4Cの
小凹凸に入射すると、その光が拡散するので、矢印Sの
側方から見ると、レンズ2全体が均一に明るく見える。
【0025】この実施形態のものは、上述の第1及び第
2及び第3の実施形態のものと同様の作用効果を達成す
ることができる。特に、ランプハウジング(樹脂に光沢
材を含有してなるランプハウジング材から構成されてい
るランプハウジング)1Cの側壁4Cの内面に拡散用の
小凹凸が設けられている場合、方向性のある反射塗装や
反射蒸着ではランプハウジング1Cの側壁4Cに塗装や
蒸着ムラが生じる可能性が大であって、均一な反射塗装
や反射蒸着が得られ難いが、この実施形態のものにおい
ては均一な反射機能を有する側壁4Cを容易に得ること
ができる。なお、上述の第3及び第4の実施形態におい
て、ランプハウジング1B及び1Cと一体の反射面4の
代りに、ランプハウジング1B及び1Cと別体のリフレ
クタを使用しても良い。
【0026】[第1発明の車両用灯具の第5実施形態]
図5は第1発明の車両用灯具の第5実施形態を示した正
面図、図6は図5におけるVI−VI線断面図である。
この例は、フロントコンビネーションランプに使用した
例を示す。なお、図示のものは運転手から見て左側のク
リアランスランプである。図中、図1乃至図4と同符号
は同一のものを示すこのフロントコンビネーションラン
プは、車両に装備した際の中央側(図示の例では左側)
が走行用灯具Bであり、中間がすれ違い用灯具Cであ
り、サイド側(図示の例では右側)がコーナーリングラ
ンプ兼クリアランスランプDであって、前面から側面に
かけて回り込み部を有する。
【0027】この実施形態においては、コーナーリング
ランプ兼クリアランスランプDに対応するランプハウジ
ング(樹脂に光沢材を含有してなるランプハウジング材
から構成されているランプハウジング)1Dが反射面4
と、側壁4Dとを有する。また、すれ違い用灯具Cに対
応する灯室3内にはすれ違い用灯具Cの光源バルブ7D
及びランプハウジング1Dと別体のリフレクタ8Dが配
置されている。さらに、走行用灯具Bに対応する灯室3
内には図示していないが走行用灯具Bの光源バルブ及び
ランプハウジング1Dと別体のリフレクタが配置されて
いる。さらにまた、灯室3内の走行用灯具Bとすれ違い
用灯具Cとの間、すれ違い用灯具Cとコーナーリングラ
ンプ兼クリアランスランプDとの間には、インナーパネ
ル9Dが配置されている。この実施形態のもの、特に、
コーナーリングランプ兼クリアランスランプDに対応す
るランプハウジング1Dの反射面4及び側壁4Dにおい
ては、上述の第1乃至第4の実施形態のものと同様の作
用効果を達成することができる。なお、この第4の実施
形態において、ランプハウジング1Dと別体のリフレク
タ8Dやインナーパネル9Dを使用しなくても良い。
【0028】[第1発明の車両用灯具の第6実施形態]
図7は第1発明の車両用灯具の第6実施形態を示した一
部縦断面図(上述の第5実施形態の図6に対応する断面
図)である。この例は、上述の第5実施形態の変形例を
示す。この実施形態においては、コーナーリングランプ
兼クリアランスランプDに対応する灯室3内にランプハ
ウジング(樹脂に光沢材を含有してなるランプハウジン
グ材から構成されているランプハウジング)1Eと別体
のリフレクタ40Eを配置し、かつインナーパネルを省
略したものである。この実施形態における第1発明の車
両用灯具は、ランプハウジング1Eの光沢材の輝きと、
そのランプハウジング1Eと別体のリフレクタ40E、
8Dの反射面の輝きとがほぼ同一に見えるので、インナ
ーパネルが無く、リフレクタ40E、8D間からランプ
ハウジング1E及びその側壁4Eが見えても見栄え上特
に問題が無い。
【0029】[第1発明の車両用灯具の第7実施形態]
図8は第1発明の車両用灯具の第7実施形態を示した横
断面図である。この例は、ダミー部を有する車両用灯具
の例を示す。図中、図1乃至図7と同符号は同一のもの
を示す。この例の車両用灯具は、ランプハウジング(樹
脂に光沢材を含有してなるランプハウジング材から構成
されているランプハウジング)1Fがレンズ2の発光部
Lに対応する反射面4とレンズ2のダミー部Wに対応す
る壁部4Fとから構成されているものである。この第7
実施形態のものは、上述の第1実施形態のものと同様の
作用効果を達成することができる。特に、この第7実施
形態のものは、レンズ2の発光部Lに対してのダミー部
Wを有するが、このレンズ2のダミー部Wに対応するラ
ンプハウジング1Fの壁部4Fが反射面4と同様に光沢
材により、レンズ2(主にダミー部W)から入射した外
来光を反射してレンズ2のダミー部Wを経て外部に出射
させるので、このダミー部Wも発光して装飾効果が得ら
れる。
【0030】[第1発明の車両用灯具の第8実施形態]
図9は第1発明の車両用灯具の第8実施形態を示した横
断面図である。この例は、上述の第7実施形態の変形例
を示す。この実施形態においては、レンズ2の発光部L
に対応する灯室3内にランプハウジング1Fと別体のリ
フレクタ8Fを配置したものである。この第8実施形態
のものは上述の第7実施形態のものと同様の作用効果を
達成することができる。
【0031】[第1発明の車両用装飾具の一実施形態]
図10は第1発明の車両用装飾具の一実施形態を示した
横断面図である。この例は、リヤーフィニッシャーに使
用した例を示す。図において、100はハウジングであ
る。このハウジング100は、樹脂(例えば、PP(ポ
リプロピレン)等の樹脂)に、光沢材(例えば、アルミ
等の金属片状粉や光沢粒子等)を、含有してなるハウジ
ング材(例えば、特公平4−27932号公報、特公平
4−55462号公報、特公平6−99592号公報、
特公平6−99594号公報等に開示されている材料で
あって、従前の車両用装飾具のハウジングと同等の物性
を有するハウジング材)からなるものである。この結
果、このハウジング100の内面400は、反射機能を
持つこととなる。上述のハウジング100の前面開口部
のシール接着凹部101にはレンズ200のシール接着
脚部201が例えばホットメルト等のシール接着剤によ
りシール接着されており、このハウジング100及びレ
ンズ200により室300が画成されている。
【0032】このように、この実施形態における第1発
明の車両用装飾具は、樹脂に光沢材を含有させたハウジ
ング材から構成されたハウジング100により、反射塗
装や反射蒸着を施さずにハウジング1の内面400に反
射機能(この実施形態における車両用装飾具として充分
な反射率が得れる反射機能)を持たせることができる。
このために、塗装工程や蒸着工程が不必要となり、また
その塗装工程や蒸着工程の時間がかからず、さらにその
塗装設備や蒸着設備が不必要であるから、コストの低減
化を図ることができる。特に、この実施形態におけるリ
ヤーフィニッシャーは、照明機能の光源バルブを配置し
ていないので、ハウジング100において光源バルブの
発熱に対する耐熱性を考慮する必要がなく、その結果、
ハウジング100の材質としては、耐熱性が小さい樹
脂、例えば安価なPP(ポリプロピレン)等の樹脂を使
用することができるので、さらにコストの低減化を図る
ことができる。
【0033】[第2発明の車両用灯具の第1実施形態]
図11は第2発明の車両用灯具の第1実施の形態を示し
た正面図、図12は図11におけるXII−XII線断
面図である。この例は、上述の第1発明の車両用灯具の
第5実施形態及び第6実施形態の変形例であって、フロ
ントコンビネーションランプに使用した例について説明
する。図中、図5乃至図7と同符号は同一のものを示
す。
【0034】このフロントコンビネーションランプは、
光沢材が含有されていない例えばPP(ポリプロピレ
ン)等の樹脂からなるランプハウジング1Gと例えば光
透過性のPC(ポリカーボネート)等の樹脂からなるレ
ンズ(アウターレンズ)2とにより灯室3が画成されて
いる。この灯室3内にはインナー部材としてのインナー
パネル9Gが配設されている。このインナーパネル9G
には3個の開口部90が、上述の走行用灯具B及びすれ
違い用灯具C及びコーナーリングランプ兼クリアランス
ランプDとそれぞれ対応して設けられている。
【0035】このインナーパネル9Gは、樹脂(例え
ば、上述のレンズ2と同等のPC(ポリカーボネート)
等の樹脂)に、光沢材(例えば、アルミ等の金属片状粉
や光沢粒子等)を、含有してなる材料(例えば、特公平
4−27932号公報、特公平4−55462号公報、
特公平6−99592号公報、特公平6−99594号
公報等に開示されている材料であって、従前の車両用灯
具のインナーパネルと同等の物性を有する材料)から構
成されているものである。この結果、このインナーパネ
ル9Gは、光沢を持つこととなるので、この実施の形態
における車両用灯具として充分な装飾機能を持つことと
なる。
【0036】上述のインナーパネル9Gは、ランプハウ
ジング1Gの開口部の縁とリフレクタ40E及び8Dの
縁との間、またリフレクタ40E、8D相互の縁の間で
あって、灯室3内の所定の箇所を目隠しするものであ
る。また、上述のインナーパネル9Gは光沢を有するの
で、このインナーパネル9Gの表面とリフレクタ40
E、8Dの表面とが同一に見えて識別が困難となり、そ
の分装飾機能をも果たすことができる。特に、照射光の
制御をレンズ2で行わずにマルチリフレクタ等のリフレ
クタ40E、8Dにおいて行い、レンズ2をアウターカ
バーとして素通しのものを使用する車両用灯具の場合に
は、上述のインナーパネル9Gの目隠しを始めとする装
飾機能が充分に果たすことができる。
【0037】このように、この実施形態における第2本
発明の車両用灯具は、樹脂に光沢材を含有させた材料か
ら構成されたインナーパネル9Gにより、装飾塗装や装
飾蒸着を施さずにインナーパネル9Gの表面に装飾機能
を持たせることができる。このために、塗装工程や蒸着
工程が不必要となり、またその塗装工程や蒸着工程の時
間がかからず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不必要
であるから、コストの低減化を図ることができる。
【0038】特に、この実施形態においては、耐熱性の
大のPC(ポリカーボネート)等の樹脂を使用するの
で、走行用灯具B及びすれ違い用灯具C及びコーナーリ
ングランプ兼クリアランスランプD等の比較的光源バル
ブ7、7Dの発熱量が大である灯具にも充分に使用に耐
えられる。
【0039】[第2発明の車両用灯具の第2実施形態]
図13は第2発明の車両用灯具の第2実施形態を示した
一部横断面図である。この例は、上述の第2発明の第1
実施形態の変形例である。図中、図11及び図12と同
符号は同一のものを示す。この実施形態においては、イ
ンナー部材としてのインナーパネル9Hと、スモールラ
ンプとしてのコーナーリングランプ兼クリアランスラン
プDに対応するリフレクタ40Hとが一体に構成されて
いるものである。この一体構造のインナーパネル9H及
びリフレクタ40Hは、樹脂(例えばPC(ポリカーボ
ネート)等の樹脂)に光沢材を含有してなる材料から構
成されているものである。この実施形態のものは、上述
の第2発明の第1実施形態のものと同様の作用効果を達
成することができる。特に、インナーパネル9Hとリフ
レクタ40Hとを一体に構成したので、その分部品点数
の軽減化、及び組み付け工程の軽減化、及び組み付け性
の向上、強いてはコストの低減化を図ることができる。
また、インナーパネル9H及びリフレクタ40Hは、耐
熱性の大のPC(ポリカーボネート)等の樹脂を使用す
るので、リフレクタ40Hの機能を充分に果たし得る。
【0040】[第2発明の車両用灯具の第3実施形態]
図14は第2発明の車両用灯具の第3実施形態を示した
横断面図である。この例は、ヘッドランプやフォグラン
プに使用した例を示す。図中、図1乃至図13と同符号
は同一のものを示す。
【0041】この実施形態においては、ランプハウジン
グ1G及びレンズ2により画成された灯室3内にランプ
ハウジング1Gと別体のリフレクタ8DB及び光源バル
ブ7D及びインナー部材としてのインナーパネル9Iが
それぞれ配設されている。上述のインナーパネル9I
は、樹脂(例えばPC(ポリカーボネート)等の樹脂)
に光沢材を含有してなる材料から構成されているもので
あって、上述のリフレクタ8D等の発光部に対応して設
けられた開口部90Iと、上述のリフレクタ8D等の発
光部以外の部分に対応して設けられたダミー部91I
と、そのダミー部91Iに設けられた前記灯室3内の空
気の循環路(図中の破線矢印に示す)を確保するルーバ
ー形状の透孔92Iとから構成されている。
【0042】この第3実施形態のものは、上述の第2発
明の第1実施形態及び第2実施形態のものと同様の作用
効果を達成することができる。特に、この第3実施形態
においては、ルーバー形状の透孔92Iを有するインナ
ーパネル9Iの場合、方向性のある装飾塗装や装飾蒸着
ではルーバー形状の透孔92Iに塗装や蒸着ムラが生じ
る可能性が大であって、均一な装飾塗装や装飾蒸着が得
られ難いが、この実施の形態のものにおいては均一な装
飾機能を有するインナーパネル9Iを容易に得ることが
できる。しかも、この第3実施形態のものは、灯室3内
の空気の循環路を確保するルーバー形状の透孔92Iが
インナーパネル9Iに設けられているので、灯室3内の
結露防ぐことができる。その上、ルーバー形状の透孔9
2Iであるから、この透孔92Iを通してランプハウジ
ング1Gの奥部が見えるのを防ぐことができる。
【0043】[第2発明の車両用灯具の第4実施形態]
図15は第2発明の車両用灯具の第4実施形態を示した
横断面図である。この例は、上述の第2発明の第3実施
形態の変形例である。図中、図14と同符号は同一のも
のを示す。この実施形態においては、インナーパネル9
Iのダミー部91Iにルーバー形状の透孔の代わりに通
常の透孔93Iを設けたものである。この第4実施形態
のものは、上述の第3実施形態のものと同様の作用効果
を達成することができる。
【0044】[第2発明の車両用灯具の第5実施形態]
図16は第2発明の車両用灯具の第5実施形態を示した
横断面図である。この例は、上述の第1発明の車両用灯
具の第4実施形態の変形例であって、フロント側のクリ
アランスランプ(兼コーナーリングランプ)で、前方か
ら側方にかけて回り込み部を有するクリアランスランプ
(兼コーナーリングランプ)に使用した例を示す。な
お、図示のものは運転手から見て左側のクリアランスラ
ンプ(兼コーナーリングランプ)である。図中、図4と
同符号は同一のものを示す。
【0045】このクリアランスランプは、光沢材が含有
されていない樹脂からなるランプハウジング1Jと例え
ば光透過性の樹脂からなるレンズ(アウターレンズ)2
とにより灯室3が画成されている。この灯室3内にはラ
ンプハウジング1Jと別体のリフレクタ40J及び光源
バルブ7及びインナー部材としての拡散反射板兼遮熱板
9Jが配設されている。上述の拡散反射板兼遮熱板9J
は、樹脂(例えばPC(ポリカーボネート)等の樹脂)
に光沢材を含有してなる材料から構成されているもので
あって、内面に拡散用の小凹凸が設けられている。この
拡散反射板兼遮熱板9Jがランプハウジング1Jの側壁
10Jの内面に配設されている。
【0046】この第5実施形態のものは、上述の第2発
明の第1乃至第4の実施形態のものと同様の作用効果を
達成することができる。特に、この第5実施形態のもの
は、灯室3内に拡散反射板兼遮熱板9Jを配設したもの
であるから、図示の実線矢印に示すように、光源バルブ
7からの光が拡散反射板兼遮熱板9Jに入射すると、そ
の拡散反射板兼遮熱板9Jの拡散用の小凹凸により拡散
され、その拡散光がレンズ2を経て外部に照射されるの
で、矢印Sの側方から見ると、レンズ2全体が均一に明
るく見える。しかも、この拡散反射板兼遮熱板9Jによ
り、光源バルブ7の熱からランプハウジング1Jの側壁
10Jを保護することができる。
【0047】[第2発明の車両用灯具の第6実施形態]
図17は第2発明の車両用灯具の第6実施形態を示した
横断面図である。この例は、上述の第1発明の車両用灯
具の第7実施形態及び第8実施形態の変形例であって、
ダミー部を有する車両用灯具に使用した例を示す。図
中、図8及び図9と同符号は同一のものを示す。
【0048】このダミー部を有する車両用灯具は、光沢
材が含有されていない樹脂からなるランプハウジング1
Fと例えば光透過性の樹脂からなるレンズ(アウターレ
ンズ)2とにより灯室3が画成されている。この灯室3
内には光源バルブ4及びインナー部材としてのリフレク
タ8Kが配設されている。このリフレクタ8Kは、樹脂
(例えばPC(ポリカーボネート)等の樹脂)に光沢材
を含有してなる材料から構成されているものであって、
光源バルブ7からの光をレンズ2側に反射させる発光部
Lに対応する主リフレクタ80Kと、ダミー部Wにおい
てレンズ2から入射した外来光をレンズ2側に反射させ
る副リフレクタ81Kとが一体に構成されているもので
ある。
【0049】この第6実施形態のものは、上述の第1乃
至第5の実施形態のものと同様の作用効果を達成するこ
とができる。特に、この第6実施形態のものは、レンズ
2の発光部Lに対するダミー部Wを有するが、このレン
ズ2のダミー部Wに対応する副リフレクタ81Kによ
り、レンズ2(主にダミー部W)から入射した外来光を
反射してレンズ2のダミー部Wを経て外部に出射させる
ので、このダミー部Wも発光して装飾効果が得られる。
【0050】[第2発明の車両用装飾具の一実施形態]
図18は第2発明の車両用装飾具の一実施形態を示した
横断面図である。この例は、上述の第1発明の車両用装
飾具の一実施形態の変形例であって、リヤーフィニッシ
ャーに使用した例を示す。図中、図10と同符号は同一
のものを示す。
【0051】ハウジング100及びレンズ200により
室300が画成され、その室300内にインナー部材と
してのリフレクタ8Lが配設されている。上述のリフレ
クタ8Lは、樹脂(例えば、PP(ポリプロピレン)や
PC(ポリカーボネート)等の樹脂)に、光沢材(例え
ば、アルミ等の金属片状粉や光沢粒子等)を、含有して
なる材料(例えば、特公平4−27932号公報、特公
平4−55462号公報、特公平6−99592号公
報、特公平6−99594号公報等に開示されている材
料であって、従前の車両用装飾具のリフレクタと同等の
物性を有する材料)から構成されているものである。
【0052】この実施形態における車両用装飾具は、以
上の如き構成からなるので、外来光がレンズ200を経
て室300内のリフレクタ8Lに入射すると、そのリフ
レクタ8Lの光沢材により入射光が反射し、その反射光
がレンズ200を経て外部に照射されるので、レンズ2
00が発光して装飾効果が得られる。
【0053】このように、この実施形態における第2発
明の車両用装飾具は、樹脂に光沢材を含有させた材料か
ら構成されたリフレクタ8Lにより、装飾塗装や装飾蒸
着を施さずにリフレクタ8Lの表面に装飾機能を持たせ
ることができる。このために、塗装工程や蒸着工程が不
必要となり、またその塗装工程や蒸着工程の時間がかか
らず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不必要であるか
ら、コストの低減化を図ることができる。
【0054】[第3発明の車両用灯具の一実施形態]図
19乃至図26は第3発明の車両用灯具の一実施形態を
示す。この例は、ヘッドランプHLとフロントターンシ
グナルランプFTLと、クリアランスランプとからなる
フロントコンビネーションランプに使用した例を示す。
図中、図1乃至図18と同符号は同一のものを示す。
【0055】この実施形態における第3発明の車両用灯
具は、回り込み部が光軸Z−Z方向に対して上下方向と
左右方向との三次元に亘る車両用灯具であって、ランプ
ハウジング1Mと透明部材からなるレンズ2によりヘッ
ドランプHL用の灯室3とフロントターンシグナルラン
プFTL用の灯室30とがそれぞれ画成されている。こ
のヘッドランプHL用の灯室3内には、ヘッドランプH
L用の光源バルブ7M及びその光源バルブ7Mからの光
を前記レンズ2側に反射させるヘッドランプHL用のリ
フレクタ8Mが配置されている。また、フロントターン
シグナルランプFTL用の灯室30内には、フロントタ
ーンシグナルランプFTL用の光源バルブ(図示せず)
及びその光源バルブからの光を前記レンズ2側に反射さ
せるフロントターンシグナルランプFTL用のリフレク
タ80Mが配置されている。
【0056】このフロントターンシグナルランプFTL
用のリフレクタ80Mは、ランプハウジング1Mと別体
の金属板から構成されている。一方、ヘッドランプHL
用のリフレクタ8Mは、ランプハウジング1Mと別体に
構成されており、例えば、PC(ポリカーボネート)等
からなり、ランプハウジング1Mに、例えば、ピボット
機構(図示せず)や手動式の上下方向の光軸調整装置や
手動式の左右方向の光軸調整装置や自動式の上下方向の
光軸調整装置(所謂オートレベラー)等を介して上下方
向及び左右方向に傾動可能に取り付けられている。ま
た、このリフレクタ8Mは、所謂マルチリフレクタであ
って、配光パターンの制御を行っており、その結果、レ
ンズ2のこのヘッドランプHL用のリフレクタ8Mに対
応する部分21Mは、素通しとなっている。なお、レン
ズ2のうちフロントターンシグナルランプFTL用のリ
フレクタ80Mに対応する部分(図22乃至図24の断
面図中においては、破線にて示す部分)には、光源バル
ブからの直射光やリフレクタ80Mからの反射光を制御
する光制御素子群(プリズム素子群)22Mが設けられ
ている。
【0057】上述のランプハウジング1Mには、灯室
3、30内の奥部等を覆い隠すインナーパネルと同様の
作用を有するインナーパネル部9Mが一体に設けられて
いる。このインナーパネル部9Mは、ランプハウジング
1Mとリフレクタ8M、80Mとの間から灯室3、30
内の奥部のピボット機構等の装置を覆い隠すと共に、装
飾作用を有する。そして、このインナーパネル部9Mが
一体に設けられたランプハウジング1Mは、樹脂(例え
ば、PP(ポリプロピレン)等の樹脂)に、光沢材(例
えば、アルミ等の金属片状粉や光沢粒子等)を、含有し
てなる材料(例えば、特公平4−27932号公報、特
公平4−55462号公報、特公平6−99592号公
報、特公平6−99594号公報等に開示されている材
料であって、従前の車両用灯具のランプハウジングと同
等の物性を有する材料)から構成されているものであ
る。
【0058】また、上述のランプハウジング1Mの表面
は、ホーニング仕上げが施されている。なお、このホー
ニング仕上げは、上述のランプハウジング1Mのうち、
少なくともインナーパネル部9Mに対応する部分の内面
(灯室3、30側の面)に施されていても良い。
【0059】さらに、上述のレンズ2のうち、少なくと
もインナーパネル部9Mに対応する部分(上述の素通し
部分21Mと光制御プリズム素子群22M以外の部分で
あって、図22乃至図24の断面図中においては、破線
にて示す部分)には、光拡散素子群(プリズム素子群)
23Mが設けられている。
【0060】この実施形態における第3発明の車両用灯
具は、上述の第1発明の車両用灯具及び第2発明の車両
用灯具と同様の作用効果を達成することができる。すな
わち、樹脂に光沢材を含有させたランプハウジング材か
らなるインナーパネル部9Mと一体のランプハウジング
1Mにより、反射塗装や反射蒸着を施さずに反射機能を
持たせることができる。このために、塗装工程や蒸着工
程が不必要となり、またその塗装工程や蒸着工程の時間
がかからず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不必要で
あるから、コストの低減化を図ることができる。
【0061】その上、ランプハウジング1Mとインナー
パネルの作用を有するインナーパネル部9Mとが一体構
造をなすものであるから、部品点数が少なく、かつ、ラ
ンプハウジング1Mとインナーパネル部9Mとを組み付
ける工程が不要である。しかも、上述の実施形態のよう
に、回り込み部が上下方向と左右方向との三次元に亘る
車両用灯具の場合、上述のランプハウジング1Mとイン
ナーパネル部9Mとの形状構造が複雑化したとしても、
ランプハウジング1Mとインナーパネル部9Mとの組み
付け工程が不要であるから、コストの低減化を図ること
ができる。
【0062】特に、この実施形態においては、レンズ2
のうち、少なくともインナーパネル部9Mに対応する部
分に光拡散プリズム素子群23Mが設けられているの
で、図25に示すように、ランプハウジング1Mの樹脂
中の光沢材がこの光拡散プリズム素子群23Mにより拡
大され、ランプハウジング1Mのインナーパネル部9M
の光沢(金属光沢)が増し、リフレクタ8M、80Mの
金属反射面と金属光沢のインナーパネル部9Mとの一体
感が得られる。
【0063】また、この実施形態おいては、ランプハウ
ジング1Mのうち、少なくともインナーパネル部9Mに
対応する部分の内面にホーニング仕上げが施されている
ので、図26に示すように、インナーパネル部9Mの内
面の表面積が平面における表面積よりも大となり、その
分インナーパネル部9Mの表面に現われる光沢材の数量
が増し、かつ、このホーニング仕上げのインナーパネル
部9Mの表面に入射した外来光が乱反射し、高輝度の金
属光沢感(所謂キラキラ感)が得られ、リフレクタ8
M、80Mの金属反射面と金属光沢のインナーパネル部
9Mとの一体感が得られる。
【0064】なお、上述の光拡大プリズム素子群23M
と、ホーニング仕上げとは、それぞれ別個に設けても良
いし、また、双方共設けなくても良い。なお、上述の第
1発明の車両用灯具及び車両用装飾具、第2発明の車両
用灯具や車両用装飾具、第3発明の車両用灯具は、その
他の車両用灯具や車両用装飾具等にも適用できる。
【0065】
【発明の効果】以上から明らかなように、第1発明の車
両用灯具及び車両用装飾具は、樹脂に光沢材を含有させ
たランプハウジング材及びハウジング材からなるランプ
ハウジング及びハウジングにより、反射塗装や反射蒸着
を施さずに反射機能を持たせることができる。このため
に、塗装工程や蒸着工程が不必要となり、またその塗装
工程や蒸着工程の時間がかからず、さらにその塗装設備
や蒸着設備が不必要であるから、コストの低減化を図る
ことができる。
【0066】また、第2発明の車両用灯具及び車両用装
飾具は、樹脂に光沢材を含有させた材料からなるインナ
ー部材により、装飾塗装や装飾蒸着を施さずに装飾機能
を持たせることができる。このために、塗装工程や蒸着
工程が不必要となり、またその塗装工程や蒸着工程の時
間がかからず、さらにその塗装設備や蒸着設備が不必要
であるから、コストの低減化を図ることができる。
【0067】さらに、第3発明の車両用灯具は、上述の
第1発明の車両用灯具及び第2発明の車両用灯具と同様
の作用効果を達成することができ、その上、ランプハウ
ジングとインナーパネルの作用を有するインナーパネル
部とが一体構造をなすものであるから、部品点数が少な
く、かつ、ランプハウジングとインナーパネル部とを組
み付ける工程が不要である。しかも、回り込み部が上下
方向と左右方向との三次元に亘る車両用灯具の場合、上
述のランプハウジングとインナーパネル部との形状構造
が複雑化したとしても、ランプハウジングとインナーパ
ネル部との組み付け工程が不要であるから、コストの低
減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の車両用灯具の第1の実施形態を示し
た縦断面図である。
【図2】第1発明の車両用灯具の第2の実施形態を示し
た縦断面図である。
【図3】第1発明の車両用灯具の第3の実施形態を示し
た横断面図である。
【図4】第1発明の車両用灯具の第4の実施形態を示し
た横断面図である。
【図5】第1発明の車両用灯具の第5の実施形態を示し
た正面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】第1発明の車両用灯具の第6の実施形態を示し
た一部横断面図である。
【図8】第1発明の車両用灯具の第7の実施形態を示し
た横断面図である。
【図9】第1発明の車両用灯具の第8の実施形態を示し
た横断面図である。
【図10】第1発明の車両用装飾具の一実施形態を示し
た横断面図である。
【図11】第2発明の車両用灯具の第1実施形態を示し
た正面図である。
【図12】図11におけるXII−XII線断面図であ
る。
【図13】第2発明の車両用灯具の第2実施形態を示し
た一部横断面図である。
【図14】第2発明の車両用灯具の第3実施形態を示し
た横断面図である。
【図15】第2発明の車両用灯具の第4実施形態を示し
た横断面図である。
【図16】第2発明の車両用灯具の第5実施形態を示し
た横断面図である。
【図17】第2発明の車両用灯具の第6実施形態を示し
た横断面図である。
【図18】第2発明の車両用装飾具の一実施形態を示し
た横断面図である。
【図19】第3発明の車両用灯具の一実施形態を示した
正面図である。
【図20】同じく平面図である。
【図21】同じく側面図である。
【図22】図19におけるXXII−XXII線断面図
である。
【図23】図19におけるXXIII−XXIII線断
面図である。
【図24】図19におけるXXIV−XXIV線断面図
である。
【図25】レンズの光拡大プリズム素子群とランプハウ
ジングのインナーパネル部との拡大断面説明図である。
【図26】レンズの光拡大プリズム素子群とホーニング
仕上げされたランプハウジングのインナーパネル部との
拡大断面説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1
J、1M…ランプハウジング、2…レンズ、21M…素
通し部、22M…光制御プリズム素子群、23M…光拡
散プリズム素子群、3、30…灯室、4…反射面、4A
…多段反射面、4B、4D、4E…側壁、4C…拡散用
小凹凸を有する側壁、4F…壁部、7、7D、7M…光
源バルブ、8D、40E、8F、8K、8L、8M、8
0M…リフレクタ、9D、9G、9H、9I…インナー
パネル、9J…拡散反射板兼遮熱板、9M…インナーパ
ネル部、100…ハウジング、200…レンズ、300
…室、400…内面、B…走行用灯具、C…すれ違い用
灯具、D…コーナーリングランプ兼クリアランスラン
プ、HL…ヘッドランプ、FTL…フロントターンシグ
ナルランプ、L…発光部、W…ダミー部。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジングとレンズにより灯室が
    画成され、その灯室内に光源バルブが配置されている車
    両用灯具において、 前記ランプハウジングは、主に反射機能を持たせるため
    に樹脂に光沢材を含有させたランプハウジング材からな
    ることを特徴とする車両用灯具。
  2. 【請求項2】 前記ランプハウジングには、小凹凸若し
    くはシリンドリカル形状の反射面が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】 前記光源バルブにより主に発光する発光
    部と、主に発光しないダミー部とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】 前記灯室内には、前記ランプハウジング
    と別体のものであって、前記光源バルブからの光を反射
    させるリフレクタ及び又は装飾用のインナーパネルが配
    置されていることを特徴とする請求項1又は2又は3に
    記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】 ハウジングとレンズにより室が画成され
    ている車両用装飾具において、 前記ハウジングは、主に反射機能を持たせるために樹脂
    に光沢材を含有させたハウジング材からなることを特徴
    とする車両用装飾具。
  6. 【請求項6】 ランプハウジングとレンズにより灯室が
    画成され、その灯室内に光源バルブ及びインナー部材が
    配置されている車両用灯具において、 前記インナー部材は、主に装飾機能を持たせるために樹
    脂に光沢材を含有させた材料からなることを特徴とする
    車両用灯具。
  7. 【請求項7】 前記インナー部材は、前記灯室内の奥部
    等を覆い隠すインナーパネルであることを特徴とする請
    求項6に記載の車両用灯具。
  8. 【請求項8】 前記インナー部材は、前記灯室内の奥部
    等を覆い隠すインナーパネルと、前記光源バルブからの
    光を前記レンズ側に反射させるリフレクタとが一体に構
    成されているものであることを特徴とする請求項6に記
    載の車両用灯具。
  9. 【請求項9】 前記インナー部材は、前記灯室内の奥部
    等を覆い隠すインナーパネルと、前記灯室内の空気の循
    環路を確保するルーバーとが一体に構成されているもの
    であることを特徴とする請求項6に記載の車両用灯具。
  10. 【請求項10】 前記インナー部材は、前記光源バルブ
    からの光を拡散反射させる拡散反射板であることを特徴
    とする請求項6に記載の車両用灯具。
  11. 【請求項11】 前記インナー部材は、前記光源バルブ
    からの光を前記レンズ側に反射させる主リフレクタと、
    ダミー部において前記レンズから入射した外来光を前記
    レンズ側に反射させる副リフレクタとが一体に構成され
    ているものであることを特徴とする請求項6に記載の車
    両用灯具。
  12. 【請求項12】 ハウジングとレンズにより室が画成さ
    れ、その室内にインナー部材が配置されている車両用装
    飾具において、 前記インナー部材は、主に装飾機能を持たせるために樹
    脂に光沢材を含有させた材料からなることを特徴とする
    車両用装飾具。
  13. 【請求項13】 ランプハウジングとレンズにより灯室
    が画成され、その灯室内には光源バルブ及びその光源バ
    ルブからの光を前記レンズ側に反射させるリフレクタが
    配置されている車両用灯具において、 前記ランプハウジングには、前記灯室内の奥部等を覆い
    隠すインナーパネルと同様の作用を有するインナーパネ
    ル部が一体に設けられており、前記インナーパネル部が
    一体に設けられた前記ランプハウジングは、樹脂に光沢
    材を含有させた材料からなることを特徴とする車両用灯
    具。
  14. 【請求項14】 前記レンズのうち、少なくとも前記イ
    ンナーパネル部に対応する部分には、光拡散素子群が設
    けられている、ことを特徴とする請求項13に記載の車
    両用灯具。
  15. 【請求項15】 少なくとも前記インナーパネル部の内
    面は、ホーニング仕上げされている、ことを特徴とする
    請求項13に記載の車両用灯具。
JP10220723A 1997-12-03 1998-08-04 車両用灯具及び車両用装飾具 Pending JPH11224504A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220723A JPH11224504A (ja) 1997-12-03 1998-08-04 車両用灯具及び車両用装飾具

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-332961 1997-12-03
JP33296297 1997-12-03
JP9-332962 1997-12-03
JP33296197 1997-12-03
JP10220723A JPH11224504A (ja) 1997-12-03 1998-08-04 車両用灯具及び車両用装飾具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11224504A true JPH11224504A (ja) 1999-08-17

Family

ID=27330474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10220723A Pending JPH11224504A (ja) 1997-12-03 1998-08-04 車両用灯具及び車両用装飾具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11224504A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018520483A (ja) * 2015-07-28 2018-07-26 ツェットカーヴェー グループ ゲーエムベーハー 自動車前照灯用の照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018520483A (ja) * 2015-07-28 2018-07-26 ツェットカーヴェー グループ ゲーエムベーハー 自動車前照灯用の照明装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5394310A (en) Vehicular headlamp having uniform appearance
US5010458A (en) Headlamp assembly
JP2002237206A (ja) 自動車に用いる照明装置またはインジケータ装置のための光学構成要素
US20080309510A1 (en) Multisignal Device for Vehicle, Comprising a Light-Emitting Core
US7513665B2 (en) Headlamp module and headlamp assembly with internally reflecting translucent member
EP1547863B1 (en) Vehicle outside-mirror unit including lamp unit
JP2591754Y2 (ja) 車両用灯具
JP2002133920A (ja) 自動車用の照明または表示装置
JP2018195467A (ja) 車両用灯具
JPH11224504A (ja) 車両用灯具及び車両用装飾具
US6945680B2 (en) Light assembly
KR101959802B1 (ko) 차량용 램프의 베젤
JP2002170405A (ja) 車両用灯具
JPH0676609A (ja) 車両用灯具
JP2595552Y2 (ja) 車両室内灯
JP2000294014A (ja) 車両用灯具
JPH09167504A (ja) 車両用灯具
JP2018195466A (ja) 車両用灯具
JPH0572593U (ja) 自動車の光照明グリル
JP3478044B2 (ja) 車両用灯具
JP2000048607A (ja) 車両用灯具
JP2002093210A (ja) 車両用灯具
JPH0752708A (ja) ハイマウントストップランプ
JP3331580B2 (ja) 車両用灯具
JPH0515682Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070417