JPH11224378A - 価格確認装置、及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の販売価格の確認において、同一商品に
ついて価格が異なる複数の販売価格を設定する場合に
は、全ての販売価格を一度に報知する価格確認装置を得
る。 【解決手段】 商品コード入力手段によって商品コード
が入力されると、価格が異なる複数の販売価格データを
商品コードに対応付けて記憶したデータ記憶部から販売
価格データ取得手段によりその商品コードに対応する全
ての販売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ２、特
別会員価格ｃ３）が取得される。そして、販売価格デー
タ報知手段によって、取得された全ての販売価格データ
（通常価格ｃ１、会員価格ｃ２、特別会員価格ｃ３）が
報知手段である表示部４において報知される。これによ
り、商品の販売価格の確認において、同一商品について
価格が異なる複数の販売価格を設定する場合には、全て
の販売価格の報知が一度にされるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
ト等において使用される商品の販売価格の確認に利用さ
れる価格確認装置、及び記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、スーパーマーケットやコンビ
ニエンスストア等において売場で商品の販売価格を顧客
に報知するためには、販売価格を表示したプライスタグ
を商品毎に付けたり、同一商品を陳列した棚毎に商品の
販売価格を表示した棚札を付けたりしている。しかしな
がら、これらの手法により商品の販売価格を表示する場
合において、プライスタグや棚札が所定の位置から欠落
したり、プライスタグや棚札が欠損してしまうことがあ
る。このような場合には、顧客は商品の販売価格をその
場で知ることが出来ずに、店員等に尋ねることで販売価
格を知ることになる。顧客に商品の販売価格を尋ねられ
た店員はＰＯＳ端末等の商品販売登録データ処理装置等
によって当該商品の販売価格を確認して顧客に知らせて
いるが、このような手法では、顧客と店員との両方に不
要な負担がかかってしまう。

【０００３】そこで、プライスタグや棚札が欠落・欠損
等している場合、加えて販売価格を再確認したい場合等
において、顧客に簡単に商品の販売価格を知らせること
ができる装置として、価格確認装置であるプライスチェ
ッカが実用化されている。このプライスチェッカは、顧
客自らが操作できるように売場に配置されているもので
あり、バーコードスキャナ等により商品に付された商品
コードを読み取り、この読み取った商品コードに基づい
て商品マスタを検索して当該商品コードに対応する販売
価格を表示するものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におい
ては、一定の条件の下に会員になった特定顧客に対し、
一般顧客用価格である通常価格よりも割安な価格設定で
ある特定顧客用価格（会員価格）で商品を提供するよう
にした、例えば会員制スーパーマーケット等が増加して
きている。すなわち、この種の店舗では、同一商品であ
っても会員顧客と非会員顧客とではその販売価格が異な
るために、同一商品について会員価格と通常価格といっ
た種類の異なる複数の販売価格を同時に有している。

【０００５】ところが、従来のプライスチェッカでは表
示される販売価格が１種類のみであるので、会員制スー
パーマーケット等においては、例えば会員価格又は通常
価格のいずれか１つだけが固定的に表示されることにな
る。会員価格又は通常価格のいずれか１つのみが固定的
に表示されるということは、会員価格のみを表示した場
合には非会員顧客に疎外感を抱かせ、通常価格のみを表
示した場合には会員制の意義を喪失してしまう。

【０００６】本発明の目的は、商品の販売価格の確認に
おいて、同一商品について種類が異なる複数の販売価格
を設定する場合には、全ての販売価格を一度に報知する
価格確認装置、及び記録媒体を得ることである。

【０００７】また、本発明の目的は、商品の販売価格の
確認において、同一商品について種類が異なる複数の販
売価格を設定する場合には、販売価格を種類毎に区別し
て報知する価格確認装置、及び記録媒体を得ることであ
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明の価
格確認装置は、データ記憶部と、所定のデータを報知す
る報知手段と、商品に付される商品コードを入力する商
品コード入力手段と、価格が異なる複数の販売価格デー
タを１つの商品コードに対応付けてデータ記憶部に記憶
する販売価格データ記憶手段と、商品コード入力手段に
より入力された商品コードに対応する全ての販売価格デ
ータをデータ記憶部から取得する販売価格データ取得手
段と、この販売価格データ取得手段により取得された全
ての販売価格データを報知手段に報知させる販売価格デ
ータ報知手段と、を備える。

【０００９】したがって、商品コード入力手段によって
商品コードが入力されると、価格が異なる複数の販売価
格データを１つの商品コードに対応付けて記憶したデー
タ記憶部から販売価格データ取得手段によりその商品コ
ードに対応する全ての販売価格データが取得される。そ
して、販売価格データ報知手段によって、取得された全
ての販売価格データが報知手段において報知される。こ
れにより、商品の販売価格の確認において、同一商品に
ついて種類が異なる複数の販売価格を設定する場合に
は、全ての販売価格が報知されるようになる。

【００１０】請求項２記載の発明の記録媒体は、プログ
ラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体であって、
価格が異なる複数の販売価格データを１つの商品コード
に対応付けて記憶したデータ記憶部から商品コード入力
手段により入力された商品コードに対応する全ての販売
価格データを取得する機能と、取得された全ての販売価
格データを報知手段に報知させる機能と、を実現させる
ためのプログラムを記録する。

【００１１】したがって、商品コード入力手段によって
商品コードが入力されると、価格が異なる複数の販売価
格データを１つの商品コードに対応付けて記憶したデー
タ記憶部からその商品コードに対応する全ての販売価格
データがデータ記憶部から取得される。そして、取得さ
れた全ての販売価格データが報知手段において報知され
る。これにより、商品の販売価格の確認において、同一
商品について種類が異なる複数の販売価格を設定する場
合には、全ての販売価格が報知されるようになる。

【００１２】請求項３記載の発明の価格確認装置は、デ
ータ記憶部と、所定のデータを報知する報知手段と、商
品に付される商品コードを入力する商品コード入力手段
と、一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販
売価格データとして商品コードに対応付けてデータ記憶
部に記憶する販売価格データ記憶手段と、この販売価格
データ記憶手段によってデータ記憶部に記憶される複数
の販売価格データの種類を指定するデータ種類指定手段
と、商品コード入力手段により入力された商品コードに
対応する販売価格データであってデータ種類指定手段に
より指定された種類の販売価格データをデータ記憶部か
ら選択して取得する販売価格データ選択取得手段と、こ
の販売価格データ選択取得手段により選択取得された販
売価格データを報知手段に報知させる販売価格データ報
知手段と、を備える。

【００１３】したがって、商品コード入力手段によって
商品コードが入力され、データ種類指定手段によってデ
ータ記憶部に記憶される複数の販売価格データの種類が
指定されると、一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複
数種類の販売価格データとして商品コードに対応付けて
記憶したデータ記憶部から販売価格データ選択取得手段
によりその商品コードに対応する販売価格データであっ
て指定された種類の販売価格データが選択されて取得さ
れる。そして、販売価格データ報知手段によって、選択
取得された販売価格データが報知手段において報知され
る。これにより、商品の販売価格の確認において、同一
商品について一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数
種類の販売価格として設定する場合には、所望の販売価
格のみが報知されるようになる。

【００１４】請求項４記載の発明の記録媒体は、プログ
ラムを記録した機械読み取り可能な記録媒体であって、
一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販売価
格データとして商品コードに対応付けて記憶したデータ
記憶部から商品コード入力手段により入力された商品コ
ードに対応する販売価格データであってデータ種類指定
手段により指定された種類の販売価格データを選択して
取得する機能と、選択取得された販売価格データを報知
手段に報知させる機能と、を実現させるためのプログラ
ムを記録する。

【００１５】したがって、商品コード入力手段によって
商品コードが入力され、データ種類指定手段によってデ
ータ記憶部に記憶される複数の販売価格データの種類が
指定されると、一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複
数種類の販売価格データとして商品コードに対応付けて
記憶したデータ記憶部からその商品コードに対応する販
売価格データであって指定された種類の販売価格データ
が選択されて取得される。そして、選択取得された販売
価格データが報知手段を介して報知される。これによ
り、商品の販売価格の確認において、同一商品について
一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販売価
格として設定する場合には、所望の販売価格のみが報知
されるようになる。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図１
ないし図５に基づいて説明する。本実施の形態は、商品
の販売価格の確認に利用される価格確認装置として、プ
ライスチェッカ１に適用した一例である。

【００１７】図１は、プライスチェッカ１を示す外観斜
視図である。プライスチェッカ１は、下側に平板状の載
置部２を有し、この載置部２から本体ケース３を立設さ
せて形成されている。本体ケース３の正面上方には、所
定のデータを表示する報知手段である表示部４が配置さ
れている。また、この表示部４の下部には、下方へ向か
って傾斜する傾斜面５が形成されている。この傾斜面５
には、商品に付された商品コードであるバーコードを光
学的に読み取るためのバーコードスキャナ６が配置され
ている。このバーコードスキャナ６と載置部２との間に
形成された空間７において、顧客は商品に付されたバー
コードをバーコードスキャナ６に読み取らせる作業を行
なうことになる。すなわち、このバーコードスキャナ６
が、商品コード入力手段となっている。

【００１８】次に、プライスチェッカ１に内蔵された各
部の電気的接続を図２に基づいて説明する。このプライ
スチェッカ１は、マイコン８を内蔵し、このマイコン８
が各部を駆動制御する。マイコン８は、各部を集中的に
制御するＣＰＵ９に、アドレスバス、データバス等のバ
スライン１０を介して、起動プログラム等の固定的デー
タを予め格納するＲＯＭ１１と各種データを書き換え自
在に格納するＲＡＭ１２と日付や時刻を計時するタイマ
Ｔとが接続されて構成されている。ＲＡＭ１２は、各種
データを書き換え自在に格納する機能を利用して、ワー
クエリアとして機能する。

【００１９】さらに、ＣＰＵ９に接続されたバスライン
１０にはデータ記憶部及び記録媒体として機能するＨＤ
Ｄ１３が接続されており、このＨＤＤ１３には制御プロ
グラムや、商品に係る各種データを記憶保持するデータ
ファイルである商品マスタファイル等が格納されてい
る。ここで、図３は商品マスタファイルに格納される商
品データＤ１のデータ構造を示す模式図である。商品マ
スタファイルに格納される商品データＤ１は、商品コー
ドａと、商品名称ｂと、非会員に対する販売価格データ
である通常価格ｃ１と、一般会員に対する販売価格デー
タである会員価格ｃ２と、特別会員に対する販売価格デ
ータである特別会員価格ｃ３とで構成されている。ここ
に、商品データＤ１が、価格が異なる複数の販売価格デ
ータ（通常価格ｃ１，会員価格ｃ２，特別会員価格ｃ
３）を１つの商品コードａに対応付けてＨＤＤ１３に記
憶する販売価格データ記憶手段となっている。

【００２０】また、ＨＤＤ１３に格納された制御プログ
ラムはプライスチェッカ１の起動時に商品マスタファイ
ル等とともにＲＡＭ１２に書き込まれ、これによってマ
イコン８による各部の駆動制御が可能な状態となる。マ
イコン８によって駆動制御される各部を次に説明する。

【００２１】表示部４は、表示コントローラ１４を介し
てバスライン１０に接続され、マイコン８からの表示デ
ータが表示コントローラ１４に入力されると、表示コン
トローラ１４に駆動されて所定事項を表示する。

【００２２】バーコードスキャナ６は、スキャナコント
ローラ１５を介してバスライン１０に接続され、スキャ
ナコントローラ１５の動作によって読み取った商品コー
ドのデータをマイコン８に送信する。

【００２３】また、プライスチェッカ１には、ＦＤＤ１
６が内蔵されており、マイコン８によって駆動制御され
る。このＦＤＤ１６は、バスライン１０に接続され、装
填されたＦＤに記録されたプログラムやデータを読み取
ってマイコン８に送信する。

【００２４】さらに、プライスチェッカ１には、ＰＬＵ
サーバ等の外部機器をＬＡＮを介して接続してデータの
送受信をし、例えば常にＰＬＵサーバの商品マスタファ
イルとプライスチェッカ１の商品マスタファイルとの整
合性を維持するための通信Ｉ／Ｆ１７が、バスライン１
０に接続され、マイコン８によって駆動制御される。

【００２５】このような構成においてＨＤＤ１３に格納
された制御プログラムがマイコン８に実行させる機能と
して、本実施の形態の特長である価格表示処理の流れを
以下に説明する。

【００２６】図４は、価格表示処理の流れを概略的に示
すフローチャートである。価格表示処理では、まず、プ
ライスチェッカ１が起動されると制御プログラムに予め
記憶された初期画面が表示される（ステップＳ１）。そ
して、この初期画面が表示された状態で、空間７におけ
る顧客のバーコードスキャナ６でのバーコードの読み取
りによる商品コードの入力が有るまで待機する（ステッ
プＳ２）。バーコードスキャナ６からの商品コードの入
力が有ったと判断されると（ステップＳ２のＹ）、商品
マスタファイルに格納されている各々の商品データＤ１
の中で入力された商品コードと同一の商品コードａを有
する商品データＤ１を検索し、その商品コードａに対応
付けられた商品名称ｂと全ての販売価格データ（通常価
格ｃ１、会員価格ｃ２、特別会員価格ｃ３）とを取得し
てＲＡＭ１２のワークエリアに記憶する（ステップＳ
３）。ここに、販売価格データ取得手段の機能が実行さ
れる。

【００２７】続くステップＳ４では、ＲＡＭ１２のワー
クエリアに記憶された商品名称ｂと全ての販売価格デー
タ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ２、特別会員価格ｃ３）
とが、表示部４において初期画面に代わって表示され
る。ここに、販売価格データ報知手段の機能が実行され
る。

【００２８】ここで、図５は表示部４の表示内容の一例
を示す正面図である。図５に示すように、表示部４に
は、制御プログラムに予め記憶された販売価格のメッセ
ージ（通常単価メッセージｍ１、会員価格メッセージｍ
２、特別会員価格メッセージｍ３）毎に商品名称ｂと各
々該当する販売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ
２、特別会員価格ｃ３）とが表示される。

【００２９】ステップＳ４において表示部４に表示され
た表示内容は、制御プログラムに予め設定された表示時
間（例えば、５秒程度）が経過したとタイマＴにより判
断されるまで（ステップＳ５のＹ）、表示される。表示
時間が経過した場合には（ステップＳ５のＹ）、再びス
テップＳ１に戻り、表示部４には初期画面が表示され
る。

【００３０】このように、プライスチェッカ１での商品
の販売価格の確認において、同一商品について価格が異
なる複数の販売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ
２、特別会員価格ｃ３）を設定する場合には、価格が異
なる全ての販売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ
２、特別会員価格ｃ３）が報知されるようになるので、
非会員顧客と会員顧客と会員顧客とを区別することなく
全ての販売価格の報知が一度になされる。

【００３１】次いで、本発明の第二の実施の形態を図６
ないし図１０に基づいて説明する。なお、前述した本発
明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分
は同一符号で示し、説明も省略する。

【００３２】本発明の第二の実施の形態のプライスチェ
ッカ２０と前述した本発明の第一の実施の形態のプライ
スチェッカ１とは、図６に示すように外観上は表示部４
の近傍に、会員カード（図示せず）に記録された会員デ
ータの読み取りを行なうためのカードリーダ２１が配設
されている点でのみ異なるものである。このカードリー
ダ２１は、図７に示すように、カードリーダコントロー
ラ２２を介してバスライン１０に接続され、カードリー
ダコントローラ２２の動作によって読み取った会員カー
ドに記録された会員データに応じた信号をマイコン８に
入力する。

【００３３】次に、会員カードに記録された会員データ
Ｄ２について図８を参照して説明する。会員データＤ２
は、会員ナンバｄと、氏名ｅと、顧客属性ｆとで構成さ
れている。なお、顧客属性ｆにおいては、顧客が会員の
場合には“２”が、顧客が特別会員の場合には“３”
が、格納されている。これらの顧客属性ｆについて、顧
客属性ｆが“２”の場合は商品データＤ１の会員価格ｃ
２を選択させるものであり、顧客属性ｆが“３”の場合
は商品データＤ１の特別会員価格ｃ３を選択させるもの
である。すなわち、カードリーダ２１が、ＨＤＤ１３に
記憶される複数の販売価格データ（通常価格ｃ１，会員
価格ｃ２，特別会員価格ｃ３）の種類を指定させるデー
タ種類指定手段となっている。

【００３４】また、本実施の形態のプライスチェッカ２
０は、本発明の第一の実施の形態のプライスチェッカ１
において実行される価格表示処理とは異なる価格表示処
理を実行させる制御プログラムを記録媒体であるＨＤＤ
１３に格納している。次に、本実施の形態の特長である
価格表示処理の流れを以下に説明する。

【００３５】図９は、価格表示処理の流れを概略的に示
すフローチャートである。価格表示処理では、まず、プ
ライスチェッカ２０が起動されると制御プログラムに予
め記憶された初期画面が表示される（ステップＳ１
１）。そして、この初期画面が表示された状態で、ステ
ップＳ１２におけるカードリーダ２１での会員カードの
読み取りによる会員データＤ２の入力、又はステップＳ
１３におけるバーコードスキャナ６でのバーコードの読
み取りによる商品コードの入力が有るまで待機する。

【００３６】カードリーダ２１からの会員データＤ２の
入力が有ったと判断されると（ステップＳ１２のＹ）、
入力された会員データＤ２の顧客属性ｆを取得してＲＡ
Ｍ１２のワークエリアに記憶し（ステップＳ１４）、バ
ーコードスキャナ６でのバーコードの読み取りによる商
品コードの入力が有るまで待機する（ステップＳ１
５）。バーコードスキャナ６からの商品コードの入力が
有ったと判断されると（ステップＳ１５のＹ）、入力さ
れた商品コードをステップＳ１４で取得・記憶された顧
客属性ｆとともにＲＡＭ１２のワークエリアに記憶し、
ステップＳ１７に進む。

【００３７】また、ステップＳ１２においてカードリー
ダ２１での会員カードの読み取りによる会員データＤ２
の入力がなく（ステップＳ１２のＮ）、バーコードスキ
ャナ６でのバーコードの読み取りによる商品コードの入
力が有ったと判断された場合には（ステップＳ１３の
Ｙ）、顧客属性として“１”を取得してＲＡＭ１２のワ
ークエリアに入力された商品コードとともに記憶し（ス
テップＳ１６）、ステップＳ１７に進む。ここで、顧客
属性“１”は、商品データＤ１の通常価格ｃ１を選択さ
せるものである。

【００３８】ステップＳ１７では、商品マスタファイル
に格納されている各々の商品データＤ１の中でＲＡＭ１
２のワークエリアに記憶された商品コードと同一の商品
コードａを有する商品データＤ１を検索することによ
り、その商品コードａに対応付けられた商品名称ｂを取
得し、また、ＲＡＭ１２のワークエリアに記憶された顧
客属性に基づいて何れかの販売価格データ（通常価格ｃ
１、会員価格ｃ２、特別会員価格ｃ３）を選択取得して
ＲＡＭ１２のワークエリアに記憶する。ここに、販売価
格データ選択取得手段の機能が実行される。

【００３９】続くステップＳ１８では、ＲＡＭ１２のワ
ークエリアに記憶された商品名称ｂと、所望の販売価格
データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ２、特別会員価格ｃ
３の内のいずれか１つ）とが、表示部４に初期画面に代
わって表示される。ここに、販売価格データ報知手段の
機能が実行される。

【００４０】ここで、図１０（ａ）は非会員顧客がプラ
イスチェッカ２０を操作した場合の表示内容の一例を示
す正面図、（ｂ）は会員顧客がプライスチェッカ２０を
操作した場合の表示内容の一例を示す正面図、（ｃ）は
特別会員顧客がプライスチェッカ２０を操作した場合の
表示内容の一例を示す正面図である。図１０（ａ）では
制御プログラムに予め記憶された通常単価メッセージｍ
１と商品名称ｂと通常価格ｃ１とが表示され、（ｂ）で
は会員価格メッセージｍ２と商品名称ｂと会員価格ｃ２
とが表示され、（ｃ）では特別会員価格メッセージｍ３
と商品名称ｂと特別会員価格ｃ３とが表示される。

【００４１】ステップＳ１８において表示部４に表示さ
れた表示内容は、制御プログラムに予め設定された表示
時間（例えば、５秒程度）が経過したとタイマＴにより
判断されるまで（ステップＳ１９のＹ）、表示される。
表示時間が経過した場合には（ステップＳ１９のＹ）、
再びステップＳ１１に戻って、表示部４には初期画面が
表示される。

【００４２】このように、プライスチェッカ２０での商
品の販売価格の確認において、同一商品について複数種
類の価格の販売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ
２、特別会員価格ｃ３）を設定する場合には、所望の販
売価格データ（通常価格ｃ１、会員価格ｃ２、特別会員
価格ｃ３の内のいずれか１つ）のみが報知されるように
なるので、販売価格の報知が非会員顧客と会員顧客と特
別会員顧客とのそれぞれの種類毎に区別されてなされ
る。

【００４３】なお、第二の実施の形態においてはデータ
種類指定手段としてカードリーダ２１を適用したが、こ
れに限るものではなく、各種類を割り振ったキーを備え
たキーボードを更に設け、このキーボードに適用するよ
うにしても良い。

【００４４】なお、各実施の形態においては報知手段と
して表示部４を適用したが、これに限るものではなく、
印字用紙に所定のデータを印字するプリンタを更に設
け、このプリンタに適用するようにしても良い。また
は、所定のデータを音声によって報知するようにしても
良い。

【００４５】また、各実施の形態においては、商品コー
ド入力手段としてバーコードスキャナ６を適用したが、
これに限るものではなく、置数キーを備えたキーボード
を更に設け、このキーボードに適用するようにしても良
い。

【００４６】さらに、各実施の形態では、制御プログラ
ムが記録媒体であるＨＤＤ１３に記録されていたが、こ
れに限るものではなく、ＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭ等を記録媒
体として記録された制御プログラムであっても良い。な
お、ＦＤ、ＣＤ−ＲＯＭは、プライスチェッカに固定的
に設けられておらず、単体で取り扱える交換自在な記録
媒体としての形態を備え、ＦＤＤ１６や図示しないＣＤ
−ＲＯＭドライブを用いることにより制御プログラムを
読み出すことでコンピュータによる各処理が可能とな
る。

【００４７】

【発明の効果】請求項１又は２記載の発明によれば、商
品コード入力手段によって商品コードが入力されると、
価格が異なる複数の販売価格データを１つの商品コード
に対応付けて記憶したデータ記憶部からその商品コード
に対応する全ての販売価格データを取得し、取得された
全ての販売価格データを報知手段において報知すること
により、商品の販売価格の確認において、同一商品につ
いて価格が異なる複数の販売価格を設定する場合には全
ての販売価格を一度に報知することができる。

【００４８】請求項３又は４記載の発明によれば、商品
コード入力手段によって商品コードが入力され、データ
種類指定手段によってデータ記憶部に記憶される複数の
販売価格データの種類が指定されると、一般顧客用価格
及び特定顧客用価格を複数種類の販売価格データとして
商品コードに対応付けて記憶したデータ記憶部からその
商品コードに対応する販売価格データであって指定され
た種類の販売価格データを選択して取得し、選択取得さ
れた販売価格データを報知手段において報知することに
より、商品の販売価格の確認において、同一商品につい
て一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販売
価格として設定する場合には所望の販売価格のみを報知
するようになるので、販売価格を種類毎に区別して報知
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施の形態のプライスチェッカ
を示す外観斜視図である。

【図２】プライスチェッカに内蔵された各部の電気的接
続を示すブロック図である。

【図３】商品マスタファイルに格納される商品データの
データ構造を示す模式図である。

【図４】価格表示処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。

【図５】表示部の表示内容の一例を示す正面図である。

【図６】本発明の第二の実施の形態のプライスチェッカ
を示す外観斜視図である。

【図７】プライスチェッカに内蔵された各部の電気的接
続を示すブロック図である。

【図８】会員データのデータ構造を示す模式図である。

【図９】価格表示処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。

【図１０】（ａ）は非会員顧客がプライスチェッカを操
作した場合の表示内容の一例を示す正面図、（ｂ）は会
員顧客がプライスチェッカを操作した場合の表示内容の
一例を示す正面図、（ｃ）は特別会員顧客がプライスチ
ェッカを操作した場合の表示内容の一例を示す正面図で
ある。

【符号の説明】

４ 報知手段 ６ 商品コード入力手段 １３ データ記憶部、記録媒体 ２１ データ種類指定手段 Ｄ１ 販売価格データ記憶手段 ａ 商品コード ｃ１，ｃ２，ｃ３ 販売価格データ ｆ 種類 ステップＳ３ 販売価格データ取得手段 ステップＳ４，Ｓ１８ 販売価格データ報知手段 ステップＳ１７ 販売価格データ選択取得手
段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ記憶部と、 所定のデータを報知する報知手段と、 商品に付される商品コードを入力する商品コード入力手
   段と、 価格が異なる複数の販売価格データを１つの商品コード
   に対応付けて前記データ記憶部に記憶する販売価格デー
   タ記憶手段と、 前記商品コード入力手段により入力された商品コードに
   対応する全ての販売価格データを前記データ記憶部から
   取得する販売価格データ取得手段と、 この販売価格データ取得手段により取得された全ての販
   売価格データを前記報知手段に報知させる販売価格デー
   タ報知手段と、を備える価格確認装置。
2. 【請求項２】 プログラムを記録した機械読み取り可能
   な記録媒体であって、 価格が異なる複数の販売価格データを１つの商品コード
   に対応付けて記憶したデータ記憶部から商品コード入力
   手段により入力された商品コードに対応する全ての販売
   価格データを取得する機能と、 取得された全ての販売価格データを報知手段に報知させ
   る機能と、を実現させるためのプログラムを記録した機
   械読み取り可能な記録媒体。
3. 【請求項３】 データ記憶部と、 所定のデータを報知する報知手段と、 商品に付される商品コードを入力する商品コード入力手
   段と、 一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販売価
   格データとして前記商品コードに対応付けて前記データ
   記憶部に記憶する販売価格データ記憶手段と、 この販売価格データ記憶手段によって前記データ記憶部
   に記憶される複数の販売価格データの種類を指定するデ
   ータ種類指定手段と、 前記商品コード入力手段により入力された商品コードに
   対応する販売価格データであって前記データ種類指定手
   段により指定された種類の販売価格データを前記データ
   記憶部から選択して取得する販売価格データ選択取得手
   段と、 この販売価格データ選択取得手段により選択取得された
   販売価格データを前記報知手段に報知させる販売価格デ
   ータ報知手段と、を備える価格確認装置。
4. 【請求項４】 プログラムを記録した機械読み取り可能
   な記録媒体であって、 一般顧客用価格及び特定顧客用価格を複数種類の販売価
   格データとして商品コードに対応付けて記憶したデータ
   記憶部から商品コード入力手段により入力された商品コ
   ードに対応する販売価格データであってデータ種類指定
   手段により指定された種類の販売価格データを選択して
   取得する機能と、 選択取得された販売価格データを報知手段に報知させる
   機能と、を実現させるためのプログラムを記録した機械
   読み取り可能な記録媒体。