JP4255584B2 - 電子価格表示装置によるランダム重量アイテムの価格情報表示方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子価格表示（ＥＰＬ）システムに関し、より詳細には、ランダム重量アイテム情報をＥＰＬで表示するシステム及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子価格表示（ＥＰＬ）システムは、典型的には、（商）取引施設において各商品アイテムに対する複数のＥＰＬを含む。ＥＰＬは、典型的には、取引施設の棚の対応する商品アイテムの価格を表示し、また典型的には、そうした棚の先導エッジ部に沿ったレールに取り付けられている。取引施設は何千ものＥＰＬを有することがあり得て、それら商品アイテムの価格を表示する。ＥＰＬは中央サーバに結合され、そこからそれらＥＰＬについての情報がＥＰＬデータ・ファイル内に典型的には維持させられる。ＥＰＬによって表示される価格情報は、価格検索（ＰＬＵ）ファイルから獲得される。
【０００３】
幾つかの商品アイテムはそれらの重量に基づいて価格が変化する。そうした商品アイテムは商取引施設において重量が測られ価格が決められるか、或はサプライヤー（製造業者）によって重量が測られ価格が決められる。後者の場合、サプライヤーは、典型的には、バーコード等のプロダクト識別コード内に合計価格情報をはめ込む。例えば、ＥＡＮ（以前には欧州商品コード、現在は国際商品コードと云う）プロダクト識別コードは、もし最初の２つの文字が２０及び２９の間であればランダム（又は不規則）な重量価格を含む。ＵＰＣ（統一プロダクト・コード）プロダクト識別コードはＮＳＣ（番号方式文字−走査可能なバーコードの第１文字）が「２」であればランダム重量価格を含む。
【０００４】
好例は予め包装されたステーキである。この包装は人が読める価格とバーコードとを含むバーコード表示を有する。このバーコードは「２」で始まってそのプロダクト及び価格を識別する幾つかの番号が付随されている。バーコード・リーダはこのバーコードを読取る際、該リーダはその価格を取り去るか又は抹消する。
【０００５】
異なる合計価格を有する数多くのランダム重量アイテムは商店棚上に一緒に配置され得るので、そうしたアイテムに関連されたＥＰＬに表示された合計価格情報は信頼性がない。
【０００６】
それ故に、ランダム重量アイテムを識別し、関連されたＥＰＬに合計価格ディスプレイ領域をブランク（空白）のままにさせるか或は、その代わりに、他の情報を表示させるかの何れか一方を指示する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、ＥＰＬによってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【０００８】
本発明の他の目的は、ランダム重量アイテム情報を検出するＥＰＬによってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【０００９】
本発明の他の目的は、単一重量アイテムに対する単価だけを含む価格情報を表示するＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１０】
本発明の他の目的は、単一価格部及び合計価格部の双方においてランダム重量アイテムに対する単価を表示するＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１１】
本発明の他の目的は、単価部にランダム重量アイテムに対する単価を表示して、ＥＰＬの合計価格部をクリアするＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明の教示に従えば、電子価格表示（ＥＰＬ）によってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法が提供される。
【００１３】
本発明においては、価格検索データ・ファイルを管理する取引サーバを有するホストコンピュータと、前記取引サーバを介して前記価格検索データ・ファイルから商品アイテムの価格情報を取得して当該商品アイテムの取引処理を行うＰＯＳシステムと、商品棚において各商品アイテムの価格表示を行う複数のディスプレイ装置を含むＥＰＬシステムと、から構成された取引システムにおいて、前記ＥＰＬシステムは、各商品アイテムの価格表示データを格納する前記ＥＰＬシステム内の電子価格表示データ・ファイルを読み取ることにより、各ディスプレイ装置に対応する商品アイテムの識別情報を獲得するステップと、前記識別情報から、前記アイテムがランダム重量アイテムであるか否かを判断するステップと、前記アイテムがランダム重量アイテムであれば、当該ランダム重量アイテムに対応する前記ディスプレイにおいて前記価格表示データ・ファイル内に格納されている当該ランダム重量アイテムの単価情報を表示するか又はブランク表示にするかの指示メッセージを送出する。
【００１４】
本方法は、電子価格表示データ・ファイルを読取って、該電子価格表示に関連されたアイテムに対する識別情報を獲得するステップと、前記識別情報から、前記アイテムがランダム重量アイテムであるのかを決定するステップと、そして、もし前記アイテムが前記ランダム重量アイテムであれば、前記電子価格表示へメッセージを送出して該電子価格表示に単価情報のみを表示させるように指示するステップとを含む。
【００１５】
第１実施例において、前記コンピュータは前記電子価格表示にメッセージを送出して、該電子価格表示にその電子価格表示内におけるディスプレイの単価部内に前記単価情報を表示させ、該ディスプレイの合計価格部をクリアすることを指示する。
【００１６】
第１実施例において、前記コンピュータは前記電子価格表示へメッセージを送出して、該電子価格表示に、その電子価格表示内のディスプレイにおける単価部内及び或は合計価格部内に前記単価情報を表示させるように指示する。
【００１７】
本発明の追加的な有益性及び長所は、添付図面を参照して好適実施例及び特許請求の範囲から、この発明が関係する技術の当業者には明らかであろう。
【００１８】
【発明を実施する形態】
図１で参照されるように取引システム１０は、ホストコンピュータ１２、販売時点情報管理方式（ＰＯＳ）システム１４、並びに、ＥＰＬシステム１６を主に含む。ここで、構成要素１２及び１４はネットワークで相互に結ばれた別個の構成要素として示されているが、それは単一構成要素を形成してもよい。よって、ホストコンピュータ・システム１２は他のＰＯＳ端末から成るネットワークに対するホストコンピュータとしての二役を務めるＰＯＳ端末であり得る。
【００１９】
ＰＯＳシステム１４はバーコード・リーダ１８及び端末２０を含む。
【００２０】
ＥＰＬシステム１６は、ＥＰＬ２２、ホストＥＰＬ端末２４、並びに、ＥＰＬ記憶媒体２６を主に含む。
【００２１】
ＥＰＬ２２の各々は、データ・レジスタ５４及びディスプレイ５６を含む。データ・レジスタ５４はデータ、通常はＥＰＬソフトウェア３０から送られる価格データ及び販売促進データを含む。データはディスプレイ５６によって表示される。
【００２２】
ホストＥＰＬ端末２４はＥＰＬソフトウェア３０を実行する。ＥＰＬソフトウェア３０によって行われる特定のタスクの実行を補助すべく、ＥＰＬ端末２４は、通常はシステム・クロックと云われて、現行時間と同期している内蔵計時装置を含んで、各種タスクをそれらのスケジュール時間に自動的に実行するようにしている。
【００２３】
ＥＰＬソフトウェア３０はＥＰＬ２２へのメッセージをスケジュールして送信する責務がある。それらメッセージは、価格検索（ＰＬＵ）ファイル４６からの価格及び販売促進データを有し得る。ＥＰＬソフトウェア３０は、ＰＬＵデータ・ファイル４６内の価格及び販売促進データを、それらが入力装置４０を用いて入力されると獲得するか（即時処理）、或はそれらがＰＬＵデータ・ファイル４６内に記憶された後に獲得する。
【００２４】
ＥＰＬ端末２４はＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４をも実行する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はランダム重量アイテムを識別し、関連されたＥＰＬに、合計価格ディスプレイ領域をブランクのままにしておくか、或は、単価ディスプレイ領域に加えて合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示させるかのいずれか一方を指示する。
【００２５】
ＥＰＬ記憶媒体２６はＥＰＬデータ・ファイル３２を保存する。ＥＰＬ記憶媒体２６そして、は好ましくは固定ディスク・ドライブである。
【００２６】
ＥＰＬデータ・ファイル３２はＥＰＬ識別情報及びチェックサム情報を含む。チェックサムはＰＬＵデータ・ファイル４６内の対応する価格、及び／或は、ＰＬＵデータ・ファイル４６内に販売促進データから計算された価格チェックサム情報であり得る。ＥＰＬデータ・ファイル３２はＥＰＬ２２によって現在表示されている情報を含む。ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ランダム重量アイテムに対する販売促進メッセージを表示するべきかを示すフラグを追加的に含む。販売促進メッセージは、ＥＰＬデータ・ファイル３２及び／或はＰＬＵデータ・ファイル４６を含む１つ以上のデータ・ファイル内に保存され得る。
【００２７】
ホストコンピュータ・システム１２はＰＬＵ保存媒体４４、取引サーバ４２、並びに、入力装置４０を含む。
【００２８】
取引サーバ４２はＰＯＳ端末２０及びＥＰＬシステム１６からの価格要求を取り扱う。ＰＯＳ端末２０はアイテム識別情報をこの取引サーバ４２へ送出し、該取引サーバ４２はＰＬＵデータ・ファイル４６から対応する価格を戻す。ＥＰＬシステム１６はＰＬＵデータ・ファイル４６から価格を獲得すると共に、ＰＬＵデータ・ファイル４６或はある種の他のソースから販売促進データを獲得する。
【００２９】
ＰＬＵ記憶媒体４４はＰＬＵデータ・ファイル４６を保存している。ＰＬＵデータ・ファイル４６はＰＯＳ端末２０及びＥＰＬシステム１６への配分用に利用可能である。このＰＬＵデータ・ファイル４６に対しては、バーコード・リーダ１８或はＥＰＬ端末２４によっての直接的なアクセスの備えが為され得る。
【００３０】
次に図２に参照すると、ＥＰＬデータ・ファイル３２及びＰＬＵデータ・ファイル４６がより詳細に示されている。
【００３１】
ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ＥＰＬシステム１６内の各ＥＰＬ２２に対するライン・エントリーを含む。各ライン・エントリーは、アイテム識別エントリー(ITEM ID)、ＥＰＬ識別エントリー(EPL ID)、ＥＰＬチェックサム値エントリー(EPL CHECK)を有する。ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ＥＰＬ２２を管理するべく必要とされるCONFIGエントリー等の追加データを含み得る。
【００３２】
ITEM ID エントリーは店舗アイテムを識別する。EPL ID エントリーはどのＥＰＬがそのアイテムに割り当てられているかを識別する。EPL CHECK エントリーはデータ・レジスタ５４内における価格のチェックサム値である。CONFIG エントリーは、小売商がＥＰＬ２２の合計価格部内に単価情報を表示させることを許容させる構成オプションである。
【００３３】
ＰＬＵデータ・ファイル４６は、その取引施設で販売されている各アイテムに対するライン・エントリーを含む。各ライン・エントリーは、少なくとも１つのアイテム識別エントリー(ITEM ID)及びＰＬＵ価格エントリー(PLU PRICE)を有する。
【００３４】
ITEM ID エントリーは店舗アイテムを識別する。PLU PRICE エントリーは、バーコード・リーダ１８でのスキャニング中に各アイテムの価格を決定すべく、ＰＯＳシステム１４によって読取られる価格を識別する。
【００３５】
通常動作中、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はアイテム識別情報に対するＥＰＬデータ・ファイル３２を読み取って、アイテム識別情報からランダム重量アイテムを識別する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２を読み取って、ランダム重量アイテムに対して、合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示すべきか、或は、それをブランクままにしておくかの何れかを決定する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬソフトウェア３０を介して作業し、指示メッセージを関連されたＥＰＬへ送出する。そうした指示メッセージは関連されたＥＰＬに、単価を表示させると共に、合計価格ディスプレイ領域をブランクのままにしておくか或はその合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示させるように命令する。
【００３６】
次に図３に移ると、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４の動作が、スタート６０で始まってより詳細に示されている。
【００３７】
ステップ６２で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２内のレコードを読み取る。
【００３８】
ステップ６４で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はITEM ID エントリーを読み取る。
【００３９】
ステップ６６で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はITEM ID エントリーに関連されたアイテムがランダム重量アイテムであるかを決定する。もしランダム重量アイテムであれば、動作はステップ６８へ進む。もしランダム重量アイテムでなければ、動作はステップ７６へ進む。後者の場合、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬの動作を変更せず、よって、単価及び合計価格を共に表示させる。
【００４０】
ステップ６８で、ＥＰＬ重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２内のCONFIG エントリーを読み取って、ディスプレイ５６の合計価格部が単価を含むべきか或はブランクのままにさせておくべきかを決定する。もしCONFIG エントリーが単価が表示されるべきではないことを示せば、動作はステップ７０へ進む。さもなければ、動作はステップ７２へ進む。
【００４１】
ステップ７０で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はディプレイの合計価格領域をクリアすべき指示を含むメッセージを作り出す。動作はステップ７４へ進む。
【００４２】
ステップ７２で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４は単価を、ディスプレイ５６における単価部及び合計価格部の双方内に表示させる指示を含むメッセージを作り出す。動作はステップ７４へ進む。
【００４３】
ステップ７４で、ＥＰＬ制御ソフトウェア３０はそのメッセージをＥＰＬへ送出する。
【００４４】
ステップ７６で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２の最後のレコードが読み取られたかを決定する。もし最後のレコードが読み取られたならば、この方法はステップ７８で終了（エンド）する。もし最後のレコードが読み取られていなければ、本方法はステップ６２へ戻って、別のライン・エントリーをＥＰＬデータ・ファイル３２から読み取る。
【００４５】
本発明はある特定の好適実施例を特に参照して説明されたが、本発明の変更及び変更等は特許請求の範囲以内で実行され得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、ＥＰＬシステムを含む取引システムのブロック概略構成図である。
【図２】図２は、取引施設内で使用されるデータ・ファイルを示す概略構成図である。
【図３】図３は、本発明に係る方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 取引システム
１２ ホストコンピュータ・システム
１４ 販売時点情報管理方式（ＰＯＳ）システム
１６ ＥＰＬシステム
１８ バーコード・リーダ
２２ ＥＰＬ
２６ ＥＰＬ記憶媒体
２４ ホストＥＰＬ端末
３０ ＥＰＬソフトウェア
３２ ＥＰＬデータ・ファイル
３４ ランダム重量アイテム・ソフトウェア
４０ 入力装置
４２ 取引サーバ
４４ ＥＰＬ記憶媒体
４６ 価格検索（ＰＬＵ）データ・ファイル
５４ データ・レジスタ
５６ ディスプレイ
【発明の属する技術分野】
本発明は電子価格表示（ＥＰＬ）システムに関し、より詳細には、ランダム重量アイテム情報をＥＰＬで表示するシステム及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子価格表示（ＥＰＬ）システムは、典型的には、（商）取引施設において各商品アイテムに対する複数のＥＰＬを含む。ＥＰＬは、典型的には、取引施設の棚の対応する商品アイテムの価格を表示し、また典型的には、そうした棚の先導エッジ部に沿ったレールに取り付けられている。取引施設は何千ものＥＰＬを有することがあり得て、それら商品アイテムの価格を表示する。ＥＰＬは中央サーバに結合され、そこからそれらＥＰＬについての情報がＥＰＬデータ・ファイル内に典型的には維持させられる。ＥＰＬによって表示される価格情報は、価格検索（ＰＬＵ）ファイルから獲得される。
【０００３】
幾つかの商品アイテムはそれらの重量に基づいて価格が変化する。そうした商品アイテムは商取引施設において重量が測られ価格が決められるか、或はサプライヤー（製造業者）によって重量が測られ価格が決められる。後者の場合、サプライヤーは、典型的には、バーコード等のプロダクト識別コード内に合計価格情報をはめ込む。例えば、ＥＡＮ（以前には欧州商品コード、現在は国際商品コードと云う）プロダクト識別コードは、もし最初の２つの文字が２０及び２９の間であればランダム（又は不規則）な重量価格を含む。ＵＰＣ（統一プロダクト・コード）プロダクト識別コードはＮＳＣ（番号方式文字−走査可能なバーコードの第１文字）が「２」であればランダム重量価格を含む。
【０００４】
好例は予め包装されたステーキである。この包装は人が読める価格とバーコードとを含むバーコード表示を有する。このバーコードは「２」で始まってそのプロダクト及び価格を識別する幾つかの番号が付随されている。バーコード・リーダはこのバーコードを読取る際、該リーダはその価格を取り去るか又は抹消する。
【０００５】
異なる合計価格を有する数多くのランダム重量アイテムは商店棚上に一緒に配置され得るので、そうしたアイテムに関連されたＥＰＬに表示された合計価格情報は信頼性がない。
【０００６】
それ故に、ランダム重量アイテムを識別し、関連されたＥＰＬに合計価格ディスプレイ領域をブランク（空白）のままにさせるか或は、その代わりに、他の情報を表示させるかの何れか一方を指示する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、ＥＰＬによってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【０００８】
本発明の他の目的は、ランダム重量アイテム情報を検出するＥＰＬによってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【０００９】
本発明の他の目的は、単一重量アイテムに対する単価だけを含む価格情報を表示するＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１０】
本発明の他の目的は、単一価格部及び合計価格部の双方においてランダム重量アイテムに対する単価を表示するＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１１】
本発明の他の目的は、単価部にランダム重量アイテムに対する単価を表示して、ＥＰＬの合計価格部をクリアするＥＰＬによって、ランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法を提供することである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明の教示に従えば、電子価格表示（ＥＰＬ）によってランダム重量アイテム情報を表示するシステム及び方法が提供される。
【００１３】
本発明においては、価格検索データ・ファイルを管理する取引サーバを有するホストコンピュータと、前記取引サーバを介して前記価格検索データ・ファイルから商品アイテムの価格情報を取得して当該商品アイテムの取引処理を行うＰＯＳシステムと、商品棚において各商品アイテムの価格表示を行う複数のディスプレイ装置を含むＥＰＬシステムと、から構成された取引システムにおいて、前記ＥＰＬシステムは、各商品アイテムの価格表示データを格納する前記ＥＰＬシステム内の電子価格表示データ・ファイルを読み取ることにより、各ディスプレイ装置に対応する商品アイテムの識別情報を獲得するステップと、前記識別情報から、前記アイテムがランダム重量アイテムであるか否かを判断するステップと、前記アイテムがランダム重量アイテムであれば、当該ランダム重量アイテムに対応する前記ディスプレイにおいて前記価格表示データ・ファイル内に格納されている当該ランダム重量アイテムの単価情報を表示するか又はブランク表示にするかの指示メッセージを送出する。
【００１４】
本方法は、電子価格表示データ・ファイルを読取って、該電子価格表示に関連されたアイテムに対する識別情報を獲得するステップと、前記識別情報から、前記アイテムがランダム重量アイテムであるのかを決定するステップと、そして、もし前記アイテムが前記ランダム重量アイテムであれば、前記電子価格表示へメッセージを送出して該電子価格表示に単価情報のみを表示させるように指示するステップとを含む。
【００１５】
第１実施例において、前記コンピュータは前記電子価格表示にメッセージを送出して、該電子価格表示にその電子価格表示内におけるディスプレイの単価部内に前記単価情報を表示させ、該ディスプレイの合計価格部をクリアすることを指示する。
【００１６】
第１実施例において、前記コンピュータは前記電子価格表示へメッセージを送出して、該電子価格表示に、その電子価格表示内のディスプレイにおける単価部内及び或は合計価格部内に前記単価情報を表示させるように指示する。
【００１７】
本発明の追加的な有益性及び長所は、添付図面を参照して好適実施例及び特許請求の範囲から、この発明が関係する技術の当業者には明らかであろう。
【００１８】
【発明を実施する形態】
図１で参照されるように取引システム１０は、ホストコンピュータ１２、販売時点情報管理方式（ＰＯＳ）システム１４、並びに、ＥＰＬシステム１６を主に含む。ここで、構成要素１２及び１４はネットワークで相互に結ばれた別個の構成要素として示されているが、それは単一構成要素を形成してもよい。よって、ホストコンピュータ・システム１２は他のＰＯＳ端末から成るネットワークに対するホストコンピュータとしての二役を務めるＰＯＳ端末であり得る。
【００１９】
ＰＯＳシステム１４はバーコード・リーダ１８及び端末２０を含む。
【００２０】
ＥＰＬシステム１６は、ＥＰＬ２２、ホストＥＰＬ端末２４、並びに、ＥＰＬ記憶媒体２６を主に含む。
【００２１】
ＥＰＬ２２の各々は、データ・レジスタ５４及びディスプレイ５６を含む。データ・レジスタ５４はデータ、通常はＥＰＬソフトウェア３０から送られる価格データ及び販売促進データを含む。データはディスプレイ５６によって表示される。
【００２２】
ホストＥＰＬ端末２４はＥＰＬソフトウェア３０を実行する。ＥＰＬソフトウェア３０によって行われる特定のタスクの実行を補助すべく、ＥＰＬ端末２４は、通常はシステム・クロックと云われて、現行時間と同期している内蔵計時装置を含んで、各種タスクをそれらのスケジュール時間に自動的に実行するようにしている。
【００２３】
ＥＰＬソフトウェア３０はＥＰＬ２２へのメッセージをスケジュールして送信する責務がある。それらメッセージは、価格検索（ＰＬＵ）ファイル４６からの価格及び販売促進データを有し得る。ＥＰＬソフトウェア３０は、ＰＬＵデータ・ファイル４６内の価格及び販売促進データを、それらが入力装置４０を用いて入力されると獲得するか（即時処理）、或はそれらがＰＬＵデータ・ファイル４６内に記憶された後に獲得する。
【００２４】
ＥＰＬ端末２４はＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４をも実行する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はランダム重量アイテムを識別し、関連されたＥＰＬに、合計価格ディスプレイ領域をブランクのままにしておくか、或は、単価ディスプレイ領域に加えて合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示させるかのいずれか一方を指示する。
【００２５】
ＥＰＬ記憶媒体２６はＥＰＬデータ・ファイル３２を保存する。ＥＰＬ記憶媒体２６そして、は好ましくは固定ディスク・ドライブである。
【００２６】
ＥＰＬデータ・ファイル３２はＥＰＬ識別情報及びチェックサム情報を含む。チェックサムはＰＬＵデータ・ファイル４６内の対応する価格、及び／或は、ＰＬＵデータ・ファイル４６内に販売促進データから計算された価格チェックサム情報であり得る。ＥＰＬデータ・ファイル３２はＥＰＬ２２によって現在表示されている情報を含む。ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ランダム重量アイテムに対する販売促進メッセージを表示するべきかを示すフラグを追加的に含む。販売促進メッセージは、ＥＰＬデータ・ファイル３２及び／或はＰＬＵデータ・ファイル４６を含む１つ以上のデータ・ファイル内に保存され得る。
【００２７】
ホストコンピュータ・システム１２はＰＬＵ保存媒体４４、取引サーバ４２、並びに、入力装置４０を含む。
【００２８】
取引サーバ４２はＰＯＳ端末２０及びＥＰＬシステム１６からの価格要求を取り扱う。ＰＯＳ端末２０はアイテム識別情報をこの取引サーバ４２へ送出し、該取引サーバ４２はＰＬＵデータ・ファイル４６から対応する価格を戻す。ＥＰＬシステム１６はＰＬＵデータ・ファイル４６から価格を獲得すると共に、ＰＬＵデータ・ファイル４６或はある種の他のソースから販売促進データを獲得する。
【００２９】
ＰＬＵ記憶媒体４４はＰＬＵデータ・ファイル４６を保存している。ＰＬＵデータ・ファイル４６はＰＯＳ端末２０及びＥＰＬシステム１６への配分用に利用可能である。このＰＬＵデータ・ファイル４６に対しては、バーコード・リーダ１８或はＥＰＬ端末２４によっての直接的なアクセスの備えが為され得る。
【００３０】
次に図２に参照すると、ＥＰＬデータ・ファイル３２及びＰＬＵデータ・ファイル４６がより詳細に示されている。
【００３１】
ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ＥＰＬシステム１６内の各ＥＰＬ２２に対するライン・エントリーを含む。各ライン・エントリーは、アイテム識別エントリー(ITEM ID)、ＥＰＬ識別エントリー(EPL ID)、ＥＰＬチェックサム値エントリー(EPL CHECK)を有する。ＥＰＬデータ・ファイル３２は、ＥＰＬ２２を管理するべく必要とされるCONFIGエントリー等の追加データを含み得る。
【００３２】
ITEM ID エントリーは店舗アイテムを識別する。EPL ID エントリーはどのＥＰＬがそのアイテムに割り当てられているかを識別する。EPL CHECK エントリーはデータ・レジスタ５４内における価格のチェックサム値である。CONFIG エントリーは、小売商がＥＰＬ２２の合計価格部内に単価情報を表示させることを許容させる構成オプションである。
【００３３】
ＰＬＵデータ・ファイル４６は、その取引施設で販売されている各アイテムに対するライン・エントリーを含む。各ライン・エントリーは、少なくとも１つのアイテム識別エントリー(ITEM ID)及びＰＬＵ価格エントリー(PLU PRICE)を有する。
【００３４】
ITEM ID エントリーは店舗アイテムを識別する。PLU PRICE エントリーは、バーコード・リーダ１８でのスキャニング中に各アイテムの価格を決定すべく、ＰＯＳシステム１４によって読取られる価格を識別する。
【００３５】
通常動作中、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はアイテム識別情報に対するＥＰＬデータ・ファイル３２を読み取って、アイテム識別情報からランダム重量アイテムを識別する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２を読み取って、ランダム重量アイテムに対して、合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示すべきか、或は、それをブランクままにしておくかの何れかを決定する。ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬソフトウェア３０を介して作業し、指示メッセージを関連されたＥＰＬへ送出する。そうした指示メッセージは関連されたＥＰＬに、単価を表示させると共に、合計価格ディスプレイ領域をブランクのままにしておくか或はその合計価格ディスプレイ領域内に単価を表示させるように命令する。
【００３６】
次に図３に移ると、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４の動作が、スタート６０で始まってより詳細に示されている。
【００３７】
ステップ６２で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２内のレコードを読み取る。
【００３８】
ステップ６４で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はITEM ID エントリーを読み取る。
【００３９】
ステップ６６で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はITEM ID エントリーに関連されたアイテムがランダム重量アイテムであるかを決定する。もしランダム重量アイテムであれば、動作はステップ６８へ進む。もしランダム重量アイテムでなければ、動作はステップ７６へ進む。後者の場合、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬの動作を変更せず、よって、単価及び合計価格を共に表示させる。
【００４０】
ステップ６８で、ＥＰＬ重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２内のCONFIG エントリーを読み取って、ディスプレイ５６の合計価格部が単価を含むべきか或はブランクのままにさせておくべきかを決定する。もしCONFIG エントリーが単価が表示されるべきではないことを示せば、動作はステップ７０へ進む。さもなければ、動作はステップ７２へ進む。
【００４１】
ステップ７０で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はディプレイの合計価格領域をクリアすべき指示を含むメッセージを作り出す。動作はステップ７４へ進む。
【００４２】
ステップ７２で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４は単価を、ディスプレイ５６における単価部及び合計価格部の双方内に表示させる指示を含むメッセージを作り出す。動作はステップ７４へ進む。
【００４３】
ステップ７４で、ＥＰＬ制御ソフトウェア３０はそのメッセージをＥＰＬへ送出する。
【００４４】
ステップ７６で、ＥＰＬランダム重量アイテム・ソフトウェア３４はＥＰＬデータ・ファイル３２の最後のレコードが読み取られたかを決定する。もし最後のレコードが読み取られたならば、この方法はステップ７８で終了（エンド）する。もし最後のレコードが読み取られていなければ、本方法はステップ６２へ戻って、別のライン・エントリーをＥＰＬデータ・ファイル３２から読み取る。
【００４５】
本発明はある特定の好適実施例を特に参照して説明されたが、本発明の変更及び変更等は特許請求の範囲以内で実行され得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、ＥＰＬシステムを含む取引システムのブロック概略構成図である。
【図２】図２は、取引施設内で使用されるデータ・ファイルを示す概略構成図である。
【図３】図３は、本発明に係る方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０ 取引システム
１２ ホストコンピュータ・システム
１４ 販売時点情報管理方式（ＰＯＳ）システム
１６ ＥＰＬシステム
１８ バーコード・リーダ
２２ ＥＰＬ
２６ ＥＰＬ記憶媒体
２４ ホストＥＰＬ端末
３０ ＥＰＬソフトウェア
３２ ＥＰＬデータ・ファイル
３４ ランダム重量アイテム・ソフトウェア
４０ 入力装置
４２ 取引サーバ
４４ ＥＰＬ記憶媒体
４６ 価格検索（ＰＬＵ）データ・ファイル
５４ データ・レジスタ
５６ ディスプレイ
Claims (2)
- 価格検索データ・ファイル（４６）を管理する取引サーバ（４２）を有するホストコンピュータ（１２）と、前記取引サーバを介して前記価格検索データ・ファイルから商品アイテムの価格情報を取得して当該商品アイテムの取引処理を行うＰＯＳシステム（１４）と、商品棚において各商品アイテムの価格表示を行う複数のディスプレイ装置を含むＥＰＬシステム（１６）と、から構成された取引システムにおいて、前記ＥＰＬシステムは、
（ａ）各商品アイテムの価格表示データを格納する前記ＥＰＬシステム内の電子価格表示データ・ファイル（３２）を読み取ることにより、各ディスプレイ装置に対応する商品アイテムの識別情報を獲得するステップと、
（ｂ）前記識別情報から、前記アイテムがランダム重量アイテムであるか否かを判断するステップと、
（ｃ）前記アイテムがランダム重量アイテムであれば、当該ランダム重量アイテムに対応する前記ディスプレイにおいて前記価格表示データ・ファイル内に格納されている当該ランダム重量アイテムの単価情報を表示するか又はブランク表示にするかの指示メッセージを送出するステップと、
の各ステップを含むランダム重量アイテムの価格情報表示方法。 - 前記ステップ（ｃ）における前記ディスプレイへの前記指示メッセージは、当該ディスプレイにおける単価表示部に前記単価情報を表示させ、当該ディスプレイにおける合計価格表示部をクリアさせる指示を含むことを特徴とする請求項１に記載のランダム重量アイテムの価格情報表示方法。
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