JPH11223449A - 冷却システム - Google Patents

冷却システム

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JPH11223449A
JPH11223449A JP10023390A JP2339098A JPH11223449A JP H11223449 A JPH11223449 A JP H11223449A JP 10023390 A JP10023390 A JP 10023390A JP 2339098 A JP2339098 A JP 2339098A JP H11223449 A JPH11223449 A JP H11223449A
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cooling
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pipe
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Tsuneo Harukawa
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KE Corp Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多目的な冷却運転を行うことができる冷却シ
ステムを提供する。 【解決手段】 チラーユニット30と氷蓄熱槽31間の
ブラインの循環経路36,35、34、37と、チラー
ユニット30とブライン・水熱交換器32間のブライン
の循環経路36,40、42,37とを設け、氷蓄熱槽
31の蓄熱時とチラーユニット30による冷却時とで切
換える。これらを同時に行う場合は、経路34、37、
40、32でブラインを循環させる。一方、氷蓄熱槽3
1と冷却装置33間の冷水の循環経路43、44、4
7、32、48、50と、ブライン・熱交換器32と冷
却装置33間の冷水の循環経路48、44、47、32
とを設け、氷蓄熱槽31単独冷却、チラーユニット30
単独冷却、氷蓄熱槽31の蓄熱時のチラーユニット30
単独冷却、及び氷蓄熱槽31・チラーユニット30同時
冷却の各運転に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水による冷却装
置を冷却するための冷却システムに係り、特に多目的に
使用可能な冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品の安全のために、調理し
た食品を短時間で急速冷却した後、チルド状態で一定期
間保存するシステムが広く採用されている。このような
食品のうち、特に、水分を多く含む食品や、容器に入れ
られた液状の食品、もしくは真空パック等によって包装
された食品等については、冷水冷却水槽によって冷却が
なされる。こういった冷水冷却槽を用いた冷却システム
には、一般的に氷蓄熱式が採用されている。すなわち、
氷蓄熱槽に冷水を蓄え、これを冷却水槽内に循環させ、
この冷却水槽内に食品を収納することによって冷却を行
う。
【0003】図15に、従来の冷却システムの構成を示
す(特許第1982213号)。同図において、1は冷
却水槽であり、食品等を冷却するための水槽であって、
0℃〜10℃程度の冷却水が充たされている。2は氷蓄
熱槽であり、送水管3及び戻水管4を介して冷却水槽1
に冷水を循環させ、冷却水槽1内の冷却水を一定の温度
に保持するようになっている。
【0004】また、上記氷蓄熱槽2にはチラーユニット
5が接続されている。チラーユニット5は、圧縮機6、
凝縮器7、ブライン冷却器8、送風機9、受液器10、
膨張弁11、電磁弁12、圧力調整弁13、及びバイパ
ス弁14等からなり、氷蓄熱槽2の水を冷却するように
なっている。
【0005】更に、氷蓄熱槽2には熱交換器15が設け
られており、上記チラーユニット5のブライン冷却器8
によって冷却されたブラインが熱交換器15に供給され
ることによって氷蓄熱槽2内の水が冷却されるようにな
っている。
【0006】16は補助冷却器であり、氷蓄熱槽2内の
水が所定の温度にまで冷却される前に食品等を冷却する
作業を開始しようとする場合に、冷却水槽1内の水を急
速に冷却するものであって、ブラインと冷却水との間で
熱交換するようになっている。
【0007】また、17はブラインポンプ、18は冷水
供給ポンプ、19は冷却水循環ポンプ、20,21,2
2,23は切換バルブ、24はバイパス弁、及び25は
逆止弁である。
【0008】このような構成により、食品等の冷却作業
を行う際には、その前の夜に氷蓄熱槽2内の水を冷却し
ておく。すなわち、切換バルブ22を開き、チラーユニ
ット5を運転し、熱交換器15にブラインを供給するこ
とによって、氷蓄熱槽2内の氷を凍らせる。そして、冷
却作業を行うときには、切換バルブ20を開き、冷水供
給ポンプ18を作動させて、氷蓄熱槽2から冷却水槽1
に冷水を供給して冷却水槽1内の冷却水を冷却し、同時
に冷却水槽1内の冷却水を氷蓄熱槽2に戻す。この戻さ
れる水が氷蓄熱槽2において冷却され、これが再び冷却
水槽1に供給される。
【0009】一方、作業開始直前に冷却水槽1及び氷蓄
熱槽2の水が所定の温度にまで冷却されていない場合、
ブラインを熱交換器15だけでなく補助冷却器16にも
供給する。それにより、氷蓄熱槽2内の水を冷却すると
同時に冷却水槽1の水が補助冷却器16によって冷却さ
れ、より短い時間で水を所定温度まで冷却することがで
きる。
【0010】すなわち、水を冷却する際には、切換バル
ブ20を閉じ、切換バルブ21を開くと共に冷却水循環
ポンプ19を作動させて、冷却水槽1と補助冷却器16
との間で冷却水を循環させる。更に、切換バルブ22を
閉じ、切換バルブ23を開いて補助冷却器16と熱交換
器15とブライン冷却器8との間でブライン液を循環さ
せる。これにより、冷却水槽1の水は補助冷却器16で
冷却し、氷蓄熱槽2の水は熱交換器15によって冷却す
る。
【0011】そして、いずれか一方の水が所定の温度に
達すると、切換バルブ20を開き、冷水供給ポンプ18
を作動させて、冷却水槽1と氷蓄熱槽2との間でも水を
循環させる。その後、双方の水が所定の水温にまで冷却
すると、切換バルブ22を開き、切換バルブ21及び2
3を閉じると共に、冷却水循環ポンプ19を止めて、通
常の食品冷却作業を開始する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の冷却システムでは、基本的に氷蓄熱槽2のみに
よって冷却を行うため、冷却水槽1による冷却能力に限
界があった。また、冷却開始時に氷蓄熱槽2内に氷が蓄
えられていない場合、補助冷却器16を併用して冷却を
行うが、補助冷却器16と熱交換器15とブライン冷却
器8との間でブラインを循環させて、冷却水槽1の水と
共に氷蓄熱槽2の水も同時に冷却するため、冷却水槽1
の水が冷却されるのに時間がかかるという問題があっ
た。
【0013】更に、従来の冷却システムでは、氷蓄熱槽
に冷水を蓄える運転、氷蓄熱槽のみによる冷却運転、及
び氷蓄熱槽に冷水を蓄えると同時に冷却を行う運転は可
能であるが、氷蓄熱槽に冷水が蓄えられていない場合等
の氷蓄熱槽以外の他の手段による冷却運転や、冷却負荷
の大きい冷却装置に対応させた冷却運転といった目的に
合わせた運転が不可能であった。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
多目的な冷却運転が可能である冷却システムを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る冷却システムは、冷水によって冷却を行う冷却装置
と、ブラインを冷却するチラーユニットと、前記ブライ
ンによって冷却される冷水を蓄える氷蓄熱槽と、前記ブ
ラインによって冷水を冷却する冷水冷却手段と、前記チ
ラーユニットによって冷却されるブラインを前記チラー
ユニットと前記氷蓄熱槽との間で循環させる第1のブラ
イン循環手段と、前記チラーユニットによって冷却され
るブラインを前記チラーユニットと前記冷水冷却手段と
の間で循環させる第2のブライン循環手段と、前記チラ
ーユニットによって冷却されるブラインが前記第1のブ
ライン循環手段もしくは前記第2のブライン循環手段の
いずれか一方を循環するように、ブラインの循環経路を
切換える第1のブライン切換手段と、前記チラーユニッ
トによって冷却されるブラインが前記第1のブライン循
環手段と前記第2のブライン循環手段との双方を循環す
るように、ブラインの循環経路を切換える第2のブライ
ン切換手段と、前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を前記氷
蓄熱槽と前記冷却装置との間で循環させる第1の冷水循
環手段と、前記冷水冷却手段によって冷却された冷水を
前記冷水冷却手段と前記冷却装置との間で循環させる第
2の冷水循環手段と、前記冷却装置を冷却する冷水が前
記第1の冷水循環手段か前記第2の冷水循環手段のいず
れか一方を循環するように、冷水の循環経路を切換える
第1の冷水切換手段と、前記冷却装置を冷却する冷水が
前記第1の冷水循環手段と前記第2の冷水循環手段との
双方を循環するように、冷水の循環経路を切換える第2
の冷水切換手段とを具備することを特徴としている。
【0016】請求項1記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に冷水を蓄える
場合は、第1のブライン切換手段によってブラインの循
環経路を切換えることにより、第1のブライン循環手段
によってチラーユニットと氷蓄熱槽との間でブラインを
循環させる。また、氷蓄熱槽のみによって冷却を行う場
合は、第1の冷水切換手段によって冷水の循環経路を切
換えることにより、第1の冷水循環手段によって氷蓄熱
槽に蓄えられた冷水を氷蓄熱槽と冷却装置との間で循環
させる。
【0017】また、冷却時に氷蓄熱槽に冷水が蓄えられ
ていない場合、もしくは冷却の途中で冷水が使い尽くさ
れた等には、第1のブライン切換手段によってブライン
の循環経路を切換えることにより、第2のブライン循環
手段によってチラーユニットと冷水冷却手段との間でブ
ラインを循環させ、第1の冷水切換手段によって冷水の
循環経路を切換えることにより、第2の冷水循環手段に
よって冷水冷却手段と冷却装置との間で冷水を循環て冷
却装置を冷却する。
【0018】更に、冷却を行う際に氷蓄熱槽に冷水が蓄
えられていない場合等であって、冷却と同時に氷蓄熱槽
に冷水を蓄える場合には、第2のブライン切換手段の切
換により、第1のブライン循環手段でチラーユニットと
氷蓄熱槽との間でブラインを循環させると同時に、第2
のブライン循環手段でチラーユニットと冷水冷却手段と
の間でもブラインを循環させる。そして、氷蓄熱槽に冷
水を蓄える間に、第1の冷水切換手段によって冷水の循
環経路を切換えることにより、第2の冷水循環手段によ
って冷水冷却手段と冷却装置との間で冷水を循環させて
冷却装置を冷却する。
【0019】一方、冷却装置の冷却負荷が大きい場合
は、第2の冷水切換手段の切換により、第1の冷水循環
手段によって氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を冷却装置との
間で循環させると同時に、第2のブライン循環手段によ
ってチラーユニットと冷水冷却手段との間でブラインを
循環させ、第2の冷水循環手段によって冷水冷却手段と
冷却装置との間で冷水を循環させる。
【0020】以上のように、本発明によれば、各切換手
段を切換えることにより、氷蓄熱槽の蓄熱、氷蓄熱槽の
みによる冷却、チラーユニットのみによる冷却、チラー
ユニットによる冷却と氷蓄熱槽の蓄熱、及びチラーユニ
ットと氷蓄熱槽との双方による冷却といった各種の運転
を行うことができる。また、冷却装置の負荷が大きい場
合、及び氷蓄熱槽の冷水が使い尽くされた場合等にも、
容易に対応することができる。
【0021】請求項2記載の発明による冷却システム
は、冷水によって冷却を行う冷却装置と、ブラインを冷
却するチラーユニットと、前記ブラインによって冷却さ
れる冷水を蓄える氷蓄熱槽と、前記ブラインによって冷
水を冷却する冷水冷却手段と、前記チラーユニットと前
記氷蓄熱槽とを接続し、前記チラーユニットによって冷
却されるブラインを前記チラーユニットと氷蓄熱槽との
間で循環させる第1のブライン配管と、前記チラーユニ
ットと前記冷水冷却手段とを接続し、前記チラーユニッ
トによって冷却されるブラインを前記チラーユニットと
冷水冷却手段との間で循環させる第2のブライン配管
と、前記チラーユニットによって冷却されるブラインが
前記第1のブライン配管と前記第2のブライン配管のい
ずれか一方を循環するように、ブラインの循環経路を切
換える第1のブライン切換弁と、前記チラーユニットに
よって冷却されるブラインが、前記氷蓄熱槽及び前記冷
水冷却手段のいずれか一方を冷却した後に他方を冷却す
るように、前記第1のブライン配管と前記第2のブライ
ン配管とを接続する第3のブライン配管と、前記チラー
ユニットによって冷却されるブラインが前記第3のブラ
イン配管を循環するように、ブラインの循環経路を切換
える第2のブライン切換弁と、前記氷蓄熱槽に蓄えられ
た冷水を前記氷蓄熱槽と前記冷却装置との間で循環させ
る第1の冷水配管と、前記冷水冷却手段によって冷却さ
れた冷水を前記冷水冷却手段と前記冷却装置との間で循
環させる第2の冷水配管と、前記冷却装置を冷却する冷
水が前記第1の冷水配管か前記第2の冷水配管のいずれ
か一方を循環するように、冷水の循環経路を切換える第
1の冷水切換弁とを具備することを特徴としている。
【0022】請求項2記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、第1のブライン切換弁を
切換えることにより、氷蓄熱槽に冷水を蓄える場合は、
第1のブライン配管でチラーユニットと氷蓄熱槽との間
でブラインを循環させ、冷水冷却手段によって冷水を冷
却する場合は、第2のブライン配管でチラーユニットと
冷水冷却手段との間でブラインを循環させる。また、氷
蓄熱槽に冷水を蓄えると同時に冷水冷却手段による冷水
の冷却を行う場合は、第2のブライン切換弁を切換える
ことにより、第3のブライン配管を介して、氷蓄熱槽も
しくは冷水冷却手段のいずれか一方を冷却したブライン
を他方にも供給して循環させる。
【0023】また、第1の冷水切換弁を切換えることに
より、氷蓄熱槽のみによって冷却を行う場合は、第1の
冷水配管で氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を循環させ、冷水
冷却手段によって冷却される冷水のみによって冷却を行
う場合は、第2の冷水配管で冷水冷却手段によって冷却
される冷水を循環させる。
【0024】このように本発明によれば、氷蓄熱槽の蓄
熱、氷蓄熱槽のみによる冷却、チラーユニットのみによ
る冷却、及びチラーユニットによる冷却と氷蓄熱槽の蓄
熱といった各種の運転を行うことができる。また、冷却
時に、氷蓄熱槽の冷水が蓄えられていない場合にも、容
易に対応することができる。
【0025】請求項3記載の発明による冷却システム
は、請求項2記載の発明において、前記第1のブライン
配管が、前記チラーユニットによって冷却されるブライ
ンが送出される第1のブライン送配管と、前記第1のブ
ライン送配管と前記氷蓄熱槽とに接続された第2のブラ
イン送配管と、前記氷蓄熱槽に接続され当該氷蓄熱槽を
冷却した前記ブラインが送出される第1のブライン戻配
管と、前記第1のブライン戻配管と前記チラーユニット
に接続され前記ブラインを回収する第2のブライン戻配
管とから構成され、前記第2のブライン配管が、前記第
1のブライン送配管と、前記第1のブライン送配管と前
記冷水冷却手段とに接続された第3のブライン送配管
と、前記冷水冷却手段と前記第2のブライン戻配管とに
接続された第3のブライン戻配管と、前記第2のブライ
ン戻配管とから構成され、前記第1のブライン切換手段
が、前記第1のブライン送配管からのブラインを前記第
2のブライン送配管か前記第3のブライン送配管のいず
れか一方に供給するよう切換えるように構成され、前記
第3のブライン配管が、前記第1のブライン戻配管と前
記第3のブライン送配管、もしくは前記第3のブライン
戻配管と前記第2のブライン送配管のいずれか一方を接
続するように構成されたことを特徴としている。
【0026】請求項3記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、チラーユニットと氷蓄熱
槽との間でブラインを循環させる第1のブライン配管
は、第1のブライン送配管、第2のブライン送配管、第
1のブライン戻配管、及び第2のブライン戻配管から構
成されており、チラーユニットと冷水冷却手段との間で
ブラインを循環させる第2のブライン配管は、第1のブ
ライン送配管、第3のブライン送配管、第3のブライン
戻配管、及び第2のブライン戻配管から構成されてい
る。また、第3のブライン配管は、第1のブライン戻配
管と第3のブライン送配管、もしくは第3のブライン戻
配管と第2のブライン送配管のいずれか一方を接続する
構成となっている。このため、効率よく配管を兼用させ
ることができ、無駄にコストをかけることなく、簡単な
構成で冷却システムを構成することができる。
【0027】請求項4記載の発明による冷却システム
は、請求項2または3記載の発明において、前記冷却装
置が、互いに並列に接続された複数の冷却装置から構成
されたことを特徴としている。請求項4記載の発明によ
れば、同時に複数の冷却装置を冷却することができる。
【0028】請求項5記載の発明による冷却システム
は、請求項2,3,または4記載の発明において、前記
第1の冷水配管が、前記氷蓄熱槽と前記冷却装置と前記
冷水冷却手段とを直列に接続する冷水循環配管から構成
され、前記第2の冷水配管が、前記冷水循環配管のうち
前記冷水冷却手段と前記冷却装置との間を接続する部分
と、前記冷水冷却手段と前記冷却装置とを接続する冷水
接続配管とから構成されたことを特徴としている。
【0029】請求項5記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に蓄えられた冷
水のみによって冷却を行う場合、もしくは同時に冷水冷
却手段によっても冷却を行う場合は、氷蓄熱槽からの冷
水を、第1の冷水配管、第1の冷却装置、第2の冷水配
管、第3の冷水配管、冷水冷却手段、第4の冷水配管、
第2の冷却装置、第5の冷水配管、第3の冷水配管、冷
水冷却手段、第6の冷水配管、第1の冷水配管、第1の
冷却装置、第2の冷水配管、第7の冷水配管という経路
で循環させる。
【0030】また、冷水冷却手段のみによって冷却を行
う場合は、冷水冷却手段によって冷却される冷水を、第
4の冷水配管、第2の冷却装置、第5の冷水配管、第3
の冷水配管、冷水冷却手段、第4の冷水配管、第6の冷
水配管、第1の冷水配管、第1の冷却装置、第2の冷水
配管、第3の冷水配管という経路で循環させる。
【0031】このように、1本の配管を冷水の送出や戻
しに兼用させて循環経路を構成しているため、少ない配
管で冷水を循環させることができる。また、第1の冷却
装置を冷却した冷水を第2の冷却装置に供給するように
循環させることができるため、第1の冷却装置と第2の
冷却装置とにおいて冷水の温度を異ならせることがで
き、冷却の用途に応じて第1の冷却装置と第2の冷却装
置とを使い分けることができる。
【0032】請求項6記載の発明による冷却システム
は、請求項2乃至5のいずれか1項記載の発明におい
て、前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水配管
と前記第2の冷水配管との双方を循環するように、冷水
の循環経路を切換える第2の冷水切換弁を具備すること
を特徴としている。
【0033】請求項6記載の発明によれば、氷蓄熱槽と
冷水冷却手段との両方で冷却装置の冷却を行うことがで
きる。従って、冷却装置の負荷が大きい場合にも容易に
対応することができる。
【0034】請求項7記載の発明による冷却システム
は、請求項4記載の発明において、前記第1の冷水配管
が、前記氷蓄熱槽に対して前記複数の冷却装置を並列に
接続するように構成され、前記第2の冷水配管が、前記
冷水冷却手段に対して前記複数の冷却装置を並列に接続
するように構成されており、前記氷蓄熱槽に蓄えられた
冷水を前記複数の冷却装置のいずれかに循環させ、前記
冷水冷却手段によって冷却される冷水を前記氷蓄熱槽か
らの冷水が循環する冷却装置以外の冷却装置に循環させ
るように、冷水の循環経路を切換える第3の冷水切換弁
を備えたことを特徴としている。
【0035】請求項7記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に蓄えられた冷
水によって冷却を行う場合は、並列に接続された冷却装
置にそれぞれ冷水を供給することにより、同時に複数の
冷却装置を冷却することができる。また、冷水冷却手段
によって冷却される冷水によって冷却を行う場合は、並
列に接続された冷却装置にそれぞれ冷水を供給すること
により、同時に複数の冷却装置を冷却することができ
る。更に、氷蓄熱槽による冷却と冷水冷却手段による冷
却とを同時に行う場合、第3の冷水切換弁により、いず
れかの冷却装置には氷蓄熱槽からの冷水を循環させ、そ
の他の冷却装置には冷水冷却手段からの冷水を循環させ
ることにより、冷却装置によって温度条件を異ならせる
ことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0037】[1.第1の実施の形態] [1−1.構成]図1は、本発明の第1の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。同図にお
いて、本冷却システムには、チラーユニット30、氷蓄
熱槽31、ブライン・水熱交換器32、及び冷却装置3
3が設けられている。チラーユニット30は、図15に
示す従来のチラーユニット5と同様の構成であって、ブ
ラインの冷却及び循環手段として設けられており、ブラ
インを冷却して氷蓄熱槽31及びブライン・水熱交換器
33に供給すると共に、それらからブラインを回収する
ように構成されている。
【0038】また、氷蓄熱槽31は、図15に示す従来
の氷蓄熱槽2と同様の構成であり、内部に製氷コイル等
の熱交換器34が設けられており、この熱交換器34に
チラーユニット30からブラインが供給されることによ
って内部の水が冷却されるようになっている。更に、ブ
ライン・水熱交換器32は、冷水冷却手段であり、チラ
ーユニット30から供給されるブラインと水とを熱交換
して冷水とし、その冷水を冷却装置33との間で循環さ
せるようになっている。
【0039】また、冷却装置33は例えば冷却水槽等か
ら構成されており、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水
やブライン・水熱交換器32によって熱交換された冷水
が供給されることにより、冷却を行うようになってい
る。
【0040】更に、具体的には、上記氷蓄熱槽31の熱
交換器34の一端にはブライン送配管35が設けられて
おり、このブライン送配管35はブライン送配管36を
介してチラーユニット30に接続されている。また、熱
交換器34の他端にはブライン戻配管37が設けられて
おり、このブライン戻配管37には、切換弁38及びブ
ラインポンプ39が設けられている。上記ブライン送配
管36,35、及びブライン戻配管37により、チラー
ユニット30と熱交換器34との間のブラインの循環経
路が形成されている。なお、この循環経路は、請求項1
記載の第1のブライン循環手段、及び請求項2記載の第
1のブライン配管に対応している。
【0041】また、ブライン・水熱交換器32の一端に
はブライン送配管40が接続されており、このブライン
送配管40は、三方切換弁41を介して上記ブライン送
配管36に接続されている。また、ブライン・水熱交換
器32の他端にはブライン戻配管42が接続されてお
り、上記ブライン戻配管37において切換弁38とブラ
インポンプ39との間に接続されている。これらブライ
ン送配管36,40、ブライン戻配管42,37によ
り、チラーユニット30とブライン・水熱交換器32と
の間のブラインの循環経路が形成されている。なお、こ
の循環経路は、請求項1記載の第2のブライン循環手段
及び請求項2記載の第2のブライン配管に対応してい
る。また、上記切換弁38は、請求項1記載の第2のブ
ライン切換手段及び請求項2記載の第2のブライン切換
弁に対応しており、三方切換弁41は、請求項1記載の
第1のブライン切換手段及び請求項2記載の第1のブラ
イン切換弁に対応している。
【0042】更に、冷却装置33と氷蓄熱槽31との間
には冷水送配管43及び44が接続されており、冷水送
配管43には切換弁45が設けられ、冷水送配管44に
は冷水ポンプ46が設けられている。一方、冷却装置3
3とブライン・水熱交換器32との間には、冷水戻配管
47が接続されている。また、ブライン・水熱交換器3
2と氷蓄熱槽31との間には、冷水戻配管48,49,
50が接続されている。更に、冷水戻配管50には、切
換弁51が設けられている。これら冷水送配管43,4
4、冷水戻配管47、及び冷水戻配管48,49,50
により、氷蓄熱槽31と冷却装置33との間の冷水の循
環経路が形成されている。なお、この循環経路は、請求
項1記載の第1の冷水循環手段、及び請求項2記載の第
1の冷水配管に対応している。
【0043】また、上記冷水戻配管49は、混合三方弁
52を介して冷水送配管43及び44に接続されてい
る。上記混合三方弁52には図示しないセンサが接続さ
れており、このセンサは、冷水ポンプ46と冷却装置3
3との間における冷水の温度、すなわち冷却装置33に
供給される冷水の温度を検出するようになっている。そ
して、この検出された水温に基づいて、混合三方弁52
の開閉が制御され、冷水送配管43からの冷水と冷水戻
配管49からの循環後の冷水との混合の割合が変化する
ようになっている。すなわち、センサによって検出され
る水温が所定の温度より低くなると、冷水戻配管49か
らの冷水の割合が増加し、所定の温度より高くなると、
冷水送配管43からの冷水の割合が増加するように制御
される。
【0044】一方、上記冷水戻配管48は、切換弁53
を介して、上記冷水送配管44における混合三方弁52
と冷水ポンプ46との間に接続されている。これによ
り、冷水戻配管48、冷水送配管44、及び冷水戻配管
47によって、ブライン・水熱交換器32と冷却装置3
3との間の冷水の循環経路が形成されている。なお、こ
の循環経路は、請求項1記載の第2の冷水循環手段、及
び請求項2記載の第2の冷水配管に対応している。ま
た、上記切換弁45,51,53は、請求項1記載の第
1の冷水切換手段及び請求項2記載の第1の冷水切換弁
に対応しており、切換弁53は請求項1記載の第2の冷
水切換手段及び請求項6記載の第2の冷水切換弁に対応
している。
【0045】[1−2.作用効果]以上のように構成さ
れる冷却システムの動作について説明する。
【0046】[氷蓄熱槽31の蓄熱運転]まず、氷蓄熱
槽31の蓄熱運転、すなわち、夜間等に行われる氷蓄熱
槽31内の水を凍らせると共に冷却する動作について、
図2を参照して説明する。この場合、三方切換弁41が
切換えられることにより、ブライン送配管36,35の
流路が開となる。そして、切換弁38が開となり、ブラ
インポンプ39が作動すると、チラーユニット30にお
いて冷却されたブラインが、ブライン送配管36,35
を介して氷蓄熱槽31の熱交換器34に供給される。こ
の冷却されたブラインは、熱交換器34内を一方向に流
動した後、ブライン戻配管37を介してチラーユニット
30に回収される。
【0047】このブラインの熱交換器34での流動によ
り、ブラインと熱交換器34外周の水とが熱交換し、そ
の結果、氷蓄熱槽31内の水の一部が凍結して残りの水
が0℃の冷水として蓄えられる。
【0048】[氷蓄熱槽31による単独冷却運転]次
に、昼間等に、氷蓄熱槽31のみによって冷却装置33
を冷却する動作について、図3を参照して説明する。こ
の場合、切換弁53は閉となり、切換弁45,51は開
となる。この状態で、冷水ポンプ46が作動すると、氷
蓄熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配管43,4
4を介して冷却装置33に供給される。冷却装置33を
冷却した冷水は、冷水戻配管47、ブライン・水熱交換
器32、冷水戻配管48,49,50を介して、氷蓄熱
槽31に戻される。
【0049】また、この時、図示しないセンサにより、
冷却装置33に供給される冷水の温度が検出される。こ
の検出される温度が所定の温度より低くなった場合、冷
水送配管43からの冷水と冷水戻配管49からの冷水を
混合する割合において、冷水戻配管49からの冷水の割
合が上昇するように、混合三方弁52が制御される。一
方、検出される温度が所定の温度より高くなった場合
は、その逆に、冷水送配管43からの冷水の割合が上昇
するように、混合三方弁52が制御される。このように
して、冷却装置33に対して常に所定の温度の冷水を供
給する。
【0050】[チラーユニット30による単独冷却運
転]次に、チラーユニット30のみによって冷却装置3
3を冷却する動作について、図4を参照して説明する。
この場合、三方切換弁41が切換えられることにより、
ブライン送配管36,40の流路が開となる。また、切
換弁38,45,51及び混合三方弁52は閉となり、
切換弁53のみが開となる。この状態で、ブラインポン
プ39が作動すると、チラーユニット30において冷却
されたブラインが、ブライン送配管36,40を介して
ブライン・水熱交換器32に供給される。そして、この
ブラインは、ブライン・水熱交換器32において水と熱
交換された後、ブライン戻配管42からブライン戻配管
37を介してチラーユニット30に回収される。
【0051】一方、冷水ポンプ46が作動すると、ブラ
イン・水熱交換器32においてブラインと熱交換するこ
とによって冷却された冷水が、冷水戻配管48及び冷水
送配管44を経て冷却装置33に供給される。そして、
冷却装置33を冷却した冷水は、冷水戻配管47を介し
てブライン・水熱交換器32に戻され、再びブラインに
よって冷却される。
【0052】以上のようなチラーユニット30単独によ
る冷却運転は、例えば以下のような場合に行われる。す
なわち、上述した氷蓄熱槽31単独による冷却運転にお
いて、例えば冷却装置33によって冷却される食品や薬
品等が増えることにより、氷蓄熱槽31内の氷がすべて
使い尽くされた場合等である。
【0053】このように、本実施の形態によれば、チラ
ーユニット30のみによって冷却装置33を冷却するこ
とができるため、氷蓄熱槽31で間に合わなくなった場
合でも切換弁を切換えるだけで容易に対応することが可
能となる。
【0054】[氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット3
0による冷却同時運転]次に、氷蓄熱槽31内の水を凍
らせ、かつ、冷却すると共に、チラーユニット30によ
る冷却装置33の冷却を行う動作について、図5を参照
して説明する。この場合、三方切換弁41が切換えられ
ることにより、ブライン送配管36,35の流路が開と
なる。また、切換弁38,45,51及び混合三方弁5
2は閉となり、切換弁53のみが開となる。この状態
で、ブラインポンプ39が作動すると、チラーユニット
30において冷却されたブラインが、ブライン送配管3
6,35を介して氷蓄熱槽31の熱交換器34に供給さ
れる。これにより、氷蓄熱槽31内の水の一部が凍結し
て残りの水が0℃の冷水として蓄えられる。
【0055】このようにして熱交換器34内を流動した
ブラインは、ブライン戻配管37からブライン送配管4
0を介してブライン・水熱交換器32へ供給される。な
お、このブライン戻配管37からブライン送配管40を
介してブライン・水熱交換器32へ接続される部分は、
熱交換器34からブライン・水熱交換器32へブライン
を供給する部分であり、請求項2記載の第3の配管を形
成する。
【0056】そして、ブライン・水熱交換器32におい
て、上記ブラインは水と熱交換され、ブライン戻配管4
2からブライン戻配管37を介してチラーユニット30
に回収される。このようなブラインの循環により、氷蓄
熱槽31内の水が冷却されると共に、ブライン・水熱交
換器32におけるブラインと水との熱交換が行われる。
【0057】一方、冷水ポンプ46が作動することによ
り、ブライン・水熱交換器32において冷却された冷水
が、冷水戻配管48及び冷水送配管44を経て冷却装置
33に供給され、冷水戻配管47を介してブライン・水
熱交換器32に戻される。このようにして、チラーユニ
ット30において冷却されるブラインによって、氷蓄熱
槽31内の水が冷却されると同時に、冷却装置33の冷
却が行われる。
【0058】以上のような氷蓄熱槽31の蓄熱とチラー
ユニット30による冷却の同時運転は、例えば以下のよ
うな場合に行われる。すなわち、夜間に氷蓄熱槽31内
の氷の蓄えが間に合わなかった場合、もしくは、上述し
た氷蓄熱槽31単独による冷却運転において氷蓄熱槽3
1内の氷がすべて使い尽くされた場合等、冷却時に十分
に氷が蓄えられていない場合である。このような場合
に、本実施例によれば、冷却装置33の冷却を行うと同
時に、氷蓄熱槽31内に氷を蓄えることができる。
【0059】[チラーユニット30・氷蓄熱槽31併用
冷却運転]次に、チラーユニット30及び氷蓄熱槽31
の両方で冷却装置33を冷却する動作について、図6を
参照して説明する。この場合、上述したチラーユニット
30による単独冷却運転の場合と同様に、チラーユニッ
ト30とブライン・水熱交換器32との間でブラインが
循環することにより、ブライン・水熱交換器32と冷却
装置33との間で循環する冷水が冷却される。
【0060】一方、切換弁53が閉となり、切換弁4
5,51が開となって、冷水ポンプ46が作動すること
により、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配
管43,44を介して冷却装置33に供給される。この
とき、混合三方弁52によって、ブライン・水熱交換器
32から冷水戻配管48,49を介して供給される冷水
と、氷蓄熱槽31からの冷水とが適宜な割合で混合され
る。
【0061】また、冷却装置33を冷却した冷水は、冷
水戻配管47を介してブライン・水熱交換器32に戻さ
れ、再び冷却されて冷水戻配管48に送出される。冷水
戻配管48,49を流れる冷水の一部は、一部は冷水戻
配管50を介して氷蓄熱槽31に戻され、残りは上記の
ように混合三方弁52によって氷蓄熱槽31からの冷水
と混合される。
【0062】以上のような氷蓄熱槽31による冷却とチ
ラーユニット30による冷却の併用運転は、冷却される
対象を急速に冷却する必要がある場合等、冷却装置33
の冷却負荷が大きい場合に行われる。このようにして、
本実施の形態では、氷蓄熱槽31のみでは不可能であっ
た冷却が、切換弁の切換だけで容易に行うことができ
る。
【0063】また、以上のような構成による本実施の形
態によれば、例えば氷蓄熱槽31のみによる運転時でも
ブライン・水熱交換器32を介して冷水を循環させるよ
うにしており、特別に配管を設けていないため、配管を
無駄に増やすことなく、かつ、その分切換弁等を配置す
る必要もないため、低コストで冷却システムを構成する
ことができる。
【0064】[2.第2の実施の形態] [2−1.構成]図7は、本発明の第2の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。本実施の
形態では、上述した第1の実施の形態では1台だけであ
った冷却装置33の代わりに、2台の冷却装置60,6
1が並列に配置されている。
【0065】すなわち、図7に示すように、冷水送配管
44は冷水送配管62,63としてそれぞれ冷却装置6
0,61に接続されている。そして、これら冷水送配管
62,63には、それぞれ切換弁64,65が設けられ
ている。更に、冷却装置60,61には、それぞれ冷水
戻配管66,67が接続されており、これらが冷水戻配
管47に接続されている。
【0066】[2−2.作用効果]このような構成によ
り、冷却装置60のみを冷却する場合は、切換弁64を
開として切換弁65を閉とし、冷水送配管44からの冷
水が冷水送配管62のみを流れて、冷却装置60を冷却
し冷水戻配管66を介して冷水戻配管47に流れるよう
にする。一方、冷却装置61のみを冷却する場合は、切
換弁64を閉し切換弁65を開とし、冷水送配管44か
らの冷水が冷水送配管63のみを流れて、冷却装置61
を冷却し冷水戻配管67を介して冷水戻配管47に流れ
るようにする。
【0067】また、冷却装置60,61の双方を冷却す
る場合は、切換弁64,65を両方とも開とし、冷水送
配管44からの冷水が冷水送配管62,63の両方に流
れるようにする。これにより、2台の冷却装置60,6
1を同時に冷却することができる。
【0068】以上のように、本実施の形態によれば、上
述した第1の実施の形態における氷蓄熱31による単独
冷却運転、チラーユニット30による単独冷却運転、氷
蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット30による冷却同時
運転、及びチラーユニット30・氷蓄熱槽31併用冷却
運転のそれぞれの運転において、2台の冷却装置60,
61の両方を同時に冷却することができる。なお、並列
に接続する冷却装置は2台に限らず、3台以上であって
もよい。
【0069】[3.第3の実施の形態] [3−1.構成]図8は、本発明の第3の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。同図に示
すように、本実施の形態では、2台の冷却装置70,7
1が設けられており、それぞれ氷蓄熱槽31にのみによ
る冷却、及びチラーユニット30のみによる冷却が可能
であると共に、それぞれ異なる冷却を同時に行うことが
できるようになっている。
【0070】まず、冷却装置70には、氷蓄熱槽31か
ら冷水が送り出される冷水送配管44が接続されている
と共に、冷水戻配管72が接続されている。この冷水戻
配管72は、切換弁73が設けられており、その切換弁
73の上流で氷蓄熱槽31に冷水を戻す冷水戻配管50
に接続されると共に、ブライン・水熱交換器32に接続
された冷水戻配管47に接続されている。なお、この冷
水送配管72において上記冷水戻配管50との接続点よ
り冷水戻配管47側の部分は、ブライン・水熱交換器3
2と冷却装置71との間で冷水を循環させる場合、冷却
装置70側から冷水戻配管47側へ冷水を送り出し、氷
蓄熱槽31と冷却装置71との間で冷水を循環させる場
合、その逆に、冷却装置71側から冷水戻配管50側へ
冷水を送り出すようになっている。
【0071】一方、ブライン・水熱交換器32から冷水
を送り出す冷水戻配管48は、もう1台の冷却装置71
に接続されている。また、この冷水戻配管48には、冷
水ポンプ74が設けられている。更に、冷却装置71
は、冷水戻配管47を介してブライン・水熱交換器32
に接続されている。また、上記冷水戻配管48には切換
弁76が設けられた冷水送配管75が接続されており、
この冷水送配管75が、冷水送配管44における混合三
方弁52と冷水ポンプ46との間に接続されている。
【0072】なお、この冷水送配管75は、氷蓄熱槽3
1と冷却装置71との間で冷水を循環させる場合は冷水
送配管44側から冷水戻配管48側へ冷水を送り出すよ
うになっており、ブライン・水熱交換記32と冷却装置
70との間で冷水を循環させる場合は、その逆に冷水戻
配管48側から冷水送配管44側へ冷水を送り出すよう
になっている。
【0073】[3−2.作用]以上のように構成される
冷却システムの動作について説明する。なお、氷蓄熱運
転については、上述した第1の実施の形態と同様である
ため説明を省略する。
【0074】[氷蓄熱槽31による単独冷却運転]ま
ず、氷蓄熱槽31のみによって冷却装置70,71を冷
却する動作について、図9を参照して説明する。この場
合、切換弁45,51,73,76はすべて開となる。
この状態で、冷水ポンプ46,74が作動すると、氷蓄
熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配管43,44
を介して冷却装置70に供給される。冷却装置70を冷
却した冷水は、冷水戻配管72から冷水戻配管50を介
して、氷蓄熱槽31に戻される。
【0075】一方、冷水送配管43,44を流れる冷水
の一部は、冷水送配管75を介して冷水戻配管48から
冷却装置71に供給される。そして、冷却装置71を冷
却した冷水は、冷水戻配管47から冷水戻配管72に流
れ込み、冷水戻配管50を介して氷蓄熱槽31に戻され
る。
【0076】[チラーユニット30による単独冷却運
転]次に、チラーユニット30のみによって冷却装置7
0,71を冷却する動作について、図10を参照して説
明する。この場合、上述した第1の実施の形態でのチラ
ーユニット30による単独冷却運転との場合と同様に、
チラーユニット30とブライン・水熱交換器32との間
でブラインが循環することにより、ブライン・水熱交換
器32と冷却装置70,71との間で冷却する冷水が冷
却される。
【0077】一方、切換弁45,51、及び混合三方弁
52は閉となり、切換弁73,76は開となる。このよ
うな状態で冷水ポンプ46,74が作動すると、ブライ
ン・水熱交換器32において冷却される冷水が、冷水戻
配管48を介して冷却装置71に供給されると共に、冷
水戻配管48から冷水送配管75、冷水送配管44を介
して冷却装置70に供給される。
【0078】そして、冷却装置70を冷却した冷水は、
冷水戻配管72から冷水戻配管47に送り出され、冷却
装置71からの冷水と混合される。このようにして混合
された冷水は、ブライン・水熱交換器32において再び
冷却された後、冷却装置70,71にそれぞれ供給され
る。
【0079】[氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット3
0による冷却同時運転]次に、氷蓄熱槽31内の水を凍
らせ、かつ、冷却すると共に、チラーユニット30によ
る冷却装置33の冷却を行う動作について、図11を参
照して説明する。この場合、上述した第1の実施の形態
における氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット30によ
る冷却運転の場合(図5参照)と同様に、チラーユニッ
ト30のブラインの循環により、氷蓄熱槽31内の水の
冷却と共に、ブライン・水熱交換器32におけるブライ
ンと水との熱交換が行われる。
【0080】一方、上述したチラーユニット30による
単独冷却運転の場合と同様に、ブライン・水熱交換器3
2において冷却される冷水が冷却装置70,71に供給
されることにより、冷却装置70,71が冷却される。
【0081】[チラーユニット30・氷蓄熱槽31併用
冷却運転]次に、チラーユニット30及び氷蓄熱槽31
を併用することによって冷却装置70,71を冷却する
動作について、図12を参照して説明する。この場合、
氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水は冷却装置70に供
給され、ブライン・熱交換器32において冷却される冷
水は冷却装置71に供給されるようになっている。
【0082】まず、上述したチラーユニット単独冷却運
転の場合と同様に、チラーユニット30とブライン・水
熱交換器32との間でブラインが循環することにより、
ブライン・水熱交換器32と冷却装置70,71との間
で循環する冷水が冷却される。
【0083】更に、切換弁73,76は閉となり、切換
弁45,51は開となって、冷水ポンプ46,74が作
動する。そして、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水
は、冷水送配管43,44から冷却装置70に供給さ
れ、冷却装置70を冷却した後、冷水戻配管72から冷
水戻配管50を介して氷蓄熱槽31に戻される。一方、
ブライン・水熱交換器32によって冷却される冷水は、
冷水戻配管48から冷却装置71に供給され、冷水戻配
管47を介してブライン・水熱交換器32に戻される。
【0084】このように、冷却装置70と冷却装置71
とでそれぞれ異なる冷却運転を行うため、冷水の温度を
異ならせることができ、冷却装置70,71毎に異なっ
た温度設定をすることが可能となる。
【0085】なお、本実施の形態では、図13及び図1
4に示すように、冷却装置の数を増やすことができる。
すなわち、例えば、図13に示すように、冷却装置70
に並列に冷却装置80を設け、冷水送配管44を冷水送
配管81,82に分けてそれぞれ冷却装置70,80に
接続し、冷却装置80に冷水戻配管83を接続して冷水
戻配管47と冷水戻配管50とに接続する。これによ
り、冷却装置70と冷却装置80とを同時に同じ温度で
冷却することができる。
【0086】また、図14に示すように、冷却装置71
に並列に冷却装置90を設け、冷水戻配管48を冷水送
配管91,92に分けてそれぞれ冷却装置71,90に
接続し、冷却装置71,90にそれぞれ冷水戻配管9
3,94を接続して冷水戻配管47に接続する。これに
より、冷却装置71と冷却装置90とを同時に同じ温度
で冷却することができる。
【0087】[4.他の実施の形態]なお、本発明の冷
却装置は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、具体的な各部材の形状、或いは各々の取り付け位置
及び方法は適宜変更可能である。例えば、氷蓄熱槽31
内の水の冷却とブライン/水熱交換器32との双方にブ
ラインを循環させる場合、氷蓄熱槽31の熱交換器34
を通過した後にブライン・水熱交換器32に供給するよ
うにしているが、その逆に構成してもよい。
【0088】また、氷蓄熱槽31に冷水を蓄えると同時
にチラーユニット30で冷却を行う場合、氷蓄熱槽31
にある程度冷水が蓄えられた時点で、氷蓄熱槽31によ
る冷却も同時に行うようにしてもよい。
【0089】更に、冷却装置33は冷却水槽に限らず、
空気調和装置であってもよい。すなわち、冷却装置33
に供給される冷水を空気調和装置の冷却に用いるように
構成してもよい。
【0090】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、氷蓄
熱槽の蓄熱運転、氷蓄熱槽のみによる冷却、及び冷却と
氷蓄熱槽の蓄熱の同時運転だけでなく、チラーユニット
のみによる冷却運転、及び氷蓄熱槽による冷却とチラー
ユニットによる冷却の併用運転を可能としたため、多目
的な運転が可能な冷却システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図2】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱運転
を説明する図である。
【図3】同実施の形態における氷蓄熱槽31による単独
冷却運転を説明する図である。
【図4】同実施の形態におけるチラーユニット30によ
る単独冷却運転を説明する図である。
【図5】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱とチ
ラーユニット30による冷却の同時運転を説明する図で
ある。
【図6】同実施の形態におけるチラーユニット30によ
る冷却と氷蓄熱槽31による冷却の併用運転を説明する
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図9】同実施の形態における氷蓄熱槽31による単独
冷却運転を説明する図である。
【図10】同実施の形態におけるチラーユニット30に
よる単独冷却運転を説明する図である。
【図11】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱と
チラーユニット30による冷却の同時運転を説明する図
である。
【図12】同実施の形態におけるチラーユニット30に
よる冷却と氷蓄熱槽31による冷却の併用運転を説明す
る図である。
【図13】同実施の形態による冷却システムにおいて、
冷却装置80を増やした場合の構成例を示す図である。
【図14】同実施の形態による冷却システムにおいて、
冷却装置81を増やした場合の構成例を示す図である。
【図15】従来の冷却システムの構成を示す系統図であ
る。
【符号の説明】
30…チラーユニット 31…氷蓄熱槽 32…ブライン・水熱交換器 33,60,61,70,71,80,81…冷却装置 34…熱交換器 35,36,40…ブライン送配管 37,42…ブライン戻配管 38,45,51,53,64,65,73,76…切
換弁 39…ブラインポンプ 41…三方切換弁 43,44,62,63,75…冷水送配管 46,74…冷水ポンプ 47,48,49,50,66,67,72…冷水戻配
管 52…混合三方弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 冷却システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷水による冷却装
置を冷却するための冷却システムに係り、特に多目的に
使用可能な冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品の安全のために、調理し
た食品を短時間で急速冷却した後、チルド状態で一定期
間保存するシステムが広く採用されている。このような
食品のうち、特に、水分を多く含む食品や、容器に入れ
られた液状の食品、もしくは真空パック等によって包装
された食品等については、冷水冷却水槽によって冷却が
なされる。こういった冷水冷却槽を用いた冷却システム
には、一般的に氷蓄熱式が採用されている。すなわち、
氷蓄熱槽に冷水を蓄え、これを冷却水槽内に循環させ、
この冷却水槽内に食品を収納することによって冷却を行
う。
【0003】図15に、従来の冷却システムの構成を示
す(特許第1982213号)。同図において、1は冷
却水槽であり、食品等を冷却するための水槽であって、
0℃〜10℃程度の冷却水が充たされている。2は氷蓄
熱槽であり、送水管3及び戻水管4を介して冷却水槽1
に冷水を循環させ、冷却水槽1内の冷却水を一定の温度
に保持するようになっている。
【0004】また、上記氷蓄熱槽2にはチラーユニット
5が接続されている。チラーユニット5は、圧縮機6、
凝縮器7、ブライン冷却器8、送風機9、受液器10、
膨張弁11、電磁弁12、圧力調整弁13、及びバイパ
ス弁14等からなり、氷蓄熱槽2の水を冷却するように
なっている。
【0005】更に、氷蓄熱槽2には熱交換器15が設け
られており、上記チラーユニット5のブライン冷却器8
によって冷却されたブラインが熱交換器15に供給され
ることによって氷蓄熱槽2内の水が冷却されるようにな
っている。
【0006】16は補助冷却器であり、氷蓄熱槽2内の
水が所定の温度にまで冷却される前に食品等を冷却する
作業を開始しようとする場合に、冷却水槽1内の水を急
速に冷却するものであって、ブラインと冷却水との間で
熱交換するようになっている。
【0007】また、17はブラインポンプ、18は冷水
供給ポンプ、19は冷却水循環ポンプ、20,21,2
2,23は切換バルブ、24はバイパス弁、及び25は
逆止弁である。
【0008】このような構成により、食品等の冷却作業
を行う際には、その前の夜に氷蓄熱槽2内の水を冷却し
ておく。すなわち、切換バルブ22を開き、チラーユニ
ット5を運転し、熱交換器15にブラインを供給するこ
とによって、氷蓄熱槽2内の氷を凍らせる。そして、冷
却作業を行うときには、切換バルブ20を開き、冷水供
給ポンプ18を作動させて、氷蓄熱槽2から冷却水槽1
に冷水を供給して冷却水槽1内の冷却水を冷却し、同時
に冷却水槽1内の冷却水を氷蓄熱槽2に戻す。この戻さ
れる水が氷蓄熱槽2において冷却され、これが再び冷却
水槽1に供給される。
【0009】一方、作業開始直前に冷却水槽1及び氷蓄
熱槽2の水が所定の温度にまで冷却されていない場合、
ブラインを熱交換器15だけでなく補助冷却器16にも
供給する。それにより、氷蓄熱槽2内の水を冷却すると
同時に冷却水槽1の水が補助冷却器16によって冷却さ
れ、より短い時間で水を所定温度まで冷却することがで
きる。
【0010】すなわち、水を冷却する際には、切換バル
ブ20を閉じ、切換バルブ21を開くと共に冷却水循環
ポンプ19を作動させて、冷却水槽1と補助冷却器16
との間で冷却水を循環させる。更に、切換バルブ22を
閉じ、切換バルブ23を開いて補助冷却器16と熱交換
器15とブライン冷却器8との間でブライン液を循環さ
せる。これにより、冷却水槽1の水は補助冷却器16で
冷却し、氷蓄熱槽2の水は熱交換器15によって冷却す
る。
【0011】そして、いずれか一方の水が所定の温度に
達すると、切換バルブ20を開き、冷水供給ポンプ18
を作動させて、冷却水槽1と氷蓄熱槽2との間でも水を
循環させる。その後、双方の水が所定の水温にまで冷却
すると、切換バルブ22を開き、切換バルブ21及び2
3を閉じると共に、冷却水循環ポンプ19を止めて、通
常の食品冷却作業を開始する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の冷却システムでは、基本的に氷蓄熱槽2のみに
よって冷却を行うため、冷却水槽1による冷却能力に限
界があった。また、冷却開始時に氷蓄熱槽2内に氷が蓄
えられていない場合、補助冷却器16を併用して冷却を
行うが、補助冷却器16と熱交換器15とブライン冷却
器8との間でブラインを循環させて、冷却水槽1の水と
共に氷蓄熱槽2の水も同時に冷却するため、冷却水槽1
の水が冷却されるのに時間がかかるという問題があっ
た。
【0013】更に、従来の冷却システムでは、氷蓄熱槽
に冷水を蓄える運転、氷蓄熱槽のみによる冷却運転、及
び氷蓄熱槽に冷水を蓄えると同時に冷却を行う運転は可
能であるが、氷蓄熱槽に冷水が蓄えられていない場合等
の氷蓄熱槽以外の他の手段による冷却運転や、冷却負荷
の大きい冷却装置に対応させた冷却運転といった目的に
合わせた運転が不可能であった。
【0014】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
多目的な冷却運転が可能である冷却システムを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る冷却システムは、冷水によって冷却を行う冷却装置
と、ブラインを冷却するチラーユニットと、前記ブライ
ンによって冷却される冷水を蓄える氷蓄熱槽と、前記ブ
ラインによって冷水を冷却する冷水冷却手段と、前記チ
ラーユニットによって冷却されるブラインを前記チラー
ユニットと前記氷蓄熱槽との間で循環させる第1のブラ
イン循環手段と、前記チラーユニットによって冷却され
るブラインを前記チラーユニットと前記冷水冷却手段と
の間で循環させる第2のブライン循環手段と、前記チラ
ーユニットによって冷却されるブラインが前記第1のブ
ライン循環手段もしくは前記第2のブライン循環手段の
いずれか一方を循環するように、ブラインの循環経路を
切換える第1のブライン切換手段と、前記チラーユニッ
トによって冷却されるブラインが、最初に氷蓄熱槽を通
過してその後に冷水冷却手段を通過して、前記第1のブ
ライン循環手段と前記第2のブライン循環手段との双方
を循環するように、ブラインの循環経路を切換える第2
のブライン切換手段と、前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水
を前記氷蓄熱槽と前記冷却装置との間で循環させる第1
の冷水循環手段と、前記冷水冷却手段によって冷却され
た冷水を前記冷水冷却手段と前記冷却装置との間で循環
させる第2の冷水循環手段と、前記冷却装置を冷却する
冷水が前記第1の冷水循環手段か前記第2の冷水循環手
段のいずれか一方を循環するように、冷水の循環経路を
切換える第1の冷水切換手段と、前記冷却装置を冷却す
る冷水が前記第1の冷水循環手段と前記第2の冷水循環
手段との双方を循環するように、冷水の循環経路を切換
える第2の冷水切換手段とを具備することを特徴として
いる。
【0016】請求項1記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に冷水を蓄える
場合は、第1のブライン切換手段によってブラインの循
環経路を切換えることにより、第1のブライン循環手段
によってチラーユニットと氷蓄熱槽との間でブラインを
循環させる。また、氷蓄熱槽のみによって冷却を行う場
合は、第1の冷水切換手段によって冷水の循環経路を切
換えることにより、第1の冷水循環手段によって氷蓄熱
槽に蓄えられた冷水を氷蓄熱槽と冷却装置との間で循環
させる。
【0017】また、冷却時に氷蓄熱槽に冷水が蓄えられ
ていない場合、もしくは冷却の途中で冷水が使い尽くさ
れた等には、第1のブライン切換手段によってブライン
の循環経路を切換えることにより、第2のブライン循環
手段によってチラーユニットと冷水冷却手段との間でブ
ラインを循環させ、第1の冷水切換手段によって冷水の
循環経路を切換えることにより、第2の冷水循環手段に
よって冷水冷却手段と冷却装置との間で冷水を循環て冷
却装置を冷却する。
【0018】更に、冷却を行う際に氷蓄熱槽に冷水が蓄
えられていない場合等であって、冷却と同時に氷蓄熱槽
に冷水を蓄える場合には、第2のブライン切換手段の切
換により、第1のブライン循環手段でチラーユニットと
氷蓄熱槽との間でブラインを循環させると同時に、第2
のブライン循環手段でチラーユニットと冷水冷却手段と
の間でもブラインを循環させる。そして、氷蓄熱槽に冷
水を蓄える間に、第1の冷水切換手段によって冷水の循
環経路を切換えることにより、第2の冷水循環手段によ
って冷水冷却手段と冷却装置との間で冷水を循環させて
冷却装置を冷却する。
【0019】一方、冷却装置の冷却負荷が大きい場合
は、第2の冷水切換手段の切換により、第1の冷水循環
手段によって氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を冷却装置との
間で循環させると同時に、第2のブライン循環手段によ
ってチラーユニットと冷水冷却手段との間でブラインを
循環させ、第2の冷水循環手段によって冷水冷却手段と
冷却装置との間で冷水を循環させる。
【0020】以上のように、本発明によれば、各切換手
段を切換えることにより、氷蓄熱槽の蓄熱、氷蓄熱槽の
みによる冷却、チラーユニットのみによる冷却、チラー
ユニットによる冷却と氷蓄熱槽の蓄熱、及びチラーユニ
ットと氷蓄熱槽との双方による冷却といった各種の運転
を行うことができる。また、冷却装置の負荷が大きい場
合、及び氷蓄熱槽の冷水が使い尽くされた場合等にも、
容易に対応することができる。
【0021】請求項2記載の発明による冷却システム
は、冷水によって冷却を行う冷却装置と、ブラインを冷
却するチラーユニットと、前記ブラインによって冷却さ
れる冷水を蓄える氷蓄熱槽と、前記ブラインによって冷
水を冷却する冷水冷却手段と、前記チラーユニットと前
記氷蓄熱槽とを接続し、前記チラーユニットによって冷
却されるブラインを前記チラーユニットと氷蓄熱槽との
間で循環させる第1のブライン配管と、前記チラーユニ
ットと前記冷水冷却手段とを接続し、前記チラーユニッ
トによって冷却されるブラインを前記チラーユニットと
冷水冷却手段との間で循環させる第2のブライン配管
と、前記チラーユニットによって冷却されるブラインが
前記第1のブライン配管と前記第2のブライン配管のい
ずれか一方を循環するように、ブラインの循環経路を切
換える第1のブライン切換弁と、前記チラーユニットに
よって冷却されるブラインが、最初に氷蓄熱槽を通過し
てその後に冷水冷却手段を通過するように、前記第1の
ブライン配管と前記第2のブライン配管とを接続する第
3のブライン配管と、前記チラーユニットによって冷却
されるブラインが前記第3のブライン配管を循環するよ
うに、ブラインの循環経路を切換える第2のブライン切
換弁と、前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を前記氷蓄熱槽
と前記冷却装置との間で循環させる第1の冷水配管と、
前記冷水冷却手段によって冷却された冷水を前記冷水冷
却手段と前記冷却装置との間で循環させる第2の冷水配
管と、前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水配
管か前記第2の冷水配管のいずれか一方を循環するよう
に、冷水の循環経路を切換える第1の冷水切換弁とを具
備することを特徴としている。
【0022】請求項2記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、第1のブライン切換弁を
切換えることにより、氷蓄熱槽に冷水を蓄える場合は、
第1のブライン配管でチラーユニットと氷蓄熱槽との間
でブラインを循環させ、冷水冷却手段によって冷水を冷
却する場合は、第2のブライン配管でチラーユニットと
冷水冷却手段との間でブラインを循環させる。また、氷
蓄熱槽に冷水を蓄えると同時に冷水冷却手段による冷水
の冷却を行う場合は、第2のブライン切換弁を切換える
ことにより、第3のブライン配管を介して、氷蓄熱槽も
しくは冷水冷却手段のいずれか一方を冷却したブライン
を他方にも供給して循環させる。
【0023】また、第1の冷水切換弁を切換えることに
より、氷蓄熱槽のみによって冷却を行う場合は、第1の
冷水配管で氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を循環させ、冷水
冷却手段によって冷却される冷水のみによって冷却を行
う場合は、第2の冷水配管で冷水冷却手段によって冷却
される冷水を循環させる。
【0024】このように本発明によれば、氷蓄熱槽の蓄
熱、氷蓄熱槽のみによる冷却、チラーユニットのみによ
る冷却、及びチラーユニットによる冷却と氷蓄熱槽の蓄
熱といった各種の運転を行うことができる。また、冷却
時に、氷蓄熱槽の冷水が蓄えられていない場合にも、容
易に対応することができる。
【0025】請求項3記載の発明による冷却システム
は、請求項2記載の発明において、前記第1のブライン
配管が、前記チラーユニットによって冷却されるブライ
ンが送出される第1のブライン送配管と、前記第1のブ
ライン送配管と前記氷蓄熱槽とに接続された第2のブラ
イン送配管と、前記氷蓄熱槽に接続され当該氷蓄熱槽を
冷却した前記ブラインが送出される第1のブライン戻配
管と、前記第1のブライン戻配管と前記チラーユニット
に接続され前記ブラインを回収する第2のブライン戻配
管とから構成され、前記第2のブライン配管が、前記第
1のブライン送配管と、前記第1のブライン送配管と前
記冷水冷却手段とに接続された第3のブライン送配管
と、前記冷水冷却手段と前記第2のブライン戻配管とに
接続された第3のブライン戻配管と、前記第2のブライ
ン戻配管とから構成され、前記第1のブライン切換手段
が、前記第1のブライン送配管からのブラインを前記第
2のブライン送配管か前記第3のブライン送配管のいず
れか一方に供給するよう切換えるように構成され、前記
第3のブライン配管が、前記第1のブライン戻配管と前
記第3のブライン送配管、もしくは前記第3のブライン
戻配管と前記第2のブライン送配管のいずれか一方を接
続するように構成されたことを特徴としている。
【0026】請求項3記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、チラーユニットと氷蓄熱
槽との間でブラインを循環させる第1のブライン配管
は、第1のブライン送配管、第2のブライン送配管、第
1のブライン戻配管、及び第2のブライン戻配管から構
成されており、チラーユニットと冷水冷却手段との間で
ブラインを循環させる第2のブライン配管は、第1のブ
ライン送配管、第3のブライン送配管、第3のブライン
戻配管、及び第2のブライン戻配管から構成されてい
る。また、第3のブライン配管は、第1のブライン戻配
管と第3のブライン送配管、もしくは第3のブライン戻
配管と第2のブライン送配管のいずれか一方を接続する
構成となっている。このため、効率よく配管を兼用させ
ることができ、無駄にコストをかけることなく、簡単な
構成で冷却システムを構成することができる。
【0027】請求項4記載の発明による冷却システム
は、請求項2または3記載の発明において、前記冷却装
置が、互いに並列に接続された複数の冷却装置から構成
されたことを特徴としている。請求項4記載の発明によ
れば、同時に複数の冷却装置を冷却することができる。
【0028】請求項5記載の発明による冷却システム
は、請求項2,3,または4記載の発明において、前記
第1の冷水配管が、前記氷蓄熱槽と前記冷却装置と前記
冷水冷却手段とを直列に接続する冷水循環配管から構成
され、前記第2の冷水配管が、前記冷水循環配管のうち
前記冷水冷却手段と前記冷却装置との間を接続する部分
と、前記冷水冷却手段と前記冷却装置とを接続する冷水
接続配管とから構成されたことを特徴としている。
【0029】請求項5記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に蓄えられた冷
水のみによって冷却を行う場合、もしくは同時に冷水冷
却手段によっても冷却を行う場合は、氷蓄熱槽からの冷
水を、第1の冷水配管、第1の冷却装置、第2の冷水配
管、第3の冷水配管、冷水冷却手段、第4の冷水配管、
第2の冷却装置、第5の冷水配管、第3の冷水配管、冷
水冷却手段、第6の冷水配管、第1の冷水配管、第1の
冷却装置、第2の冷水配管、第7の冷水配管という経路
で循環させる。
【0030】また、冷水冷却手段のみによって冷却を行
う場合は、冷水冷却手段によって冷却される冷水を、第
4の冷水配管、第2の冷却装置、第5の冷水配管、第3
の冷水配管、冷水冷却手段、第4の冷水配管、第6の冷
水配管、第1の冷水配管、第1の冷却装置、第2の冷水
配管、第3の冷水配管という経路で循環させる。
【0031】このように、1本の配管を冷水の送出や戻
しに兼用させて循環経路を構成しているため、少ない配
管で冷水を循環させることができる。また、第1の冷却
装置を冷却した冷水を第2の冷却装置に供給するように
循環させることができるため、第1の冷却装置と第2の
冷却装置とにおいて冷水の温度を異ならせることがで
き、冷却の用途に応じて第1の冷却装置と第2の冷却装
置とを使い分けることができる。
【0032】請求項6記載の発明による冷却システム
は、請求項2乃至5のいずれか1項記載の発明におい
て、前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水配管
と前記第2の冷水配管との双方を循環するように、冷水
の循環経路を切換える第2の冷水切換弁を具備すること
を特徴としている。
【0033】請求項6記載の発明によれば、氷蓄熱槽と
冷水冷却手段との両方で冷却装置の冷却を行うことがで
きる。従って、冷却装置の負荷が大きい場合にも容易に
対応することができる。
【0034】請求項7記載の発明による冷却システム
は、請求項4記載の発明において、前記第1の冷水配管
が、前記氷蓄熱槽に対して前記複数の冷却装置を並列に
接続するように構成され、前記第2の冷水配管が、前記
冷水冷却手段に対して前記複数の冷却装置を並列に接続
するように構成されており、前記氷蓄熱槽に蓄えられた
冷水を前記複数の冷却装置のいずれかに循環させ、前記
冷水冷却手段によって冷却される冷水を前記氷蓄熱槽か
らの冷水が循環する冷却装置以外の冷却装置に循環させ
るように、冷水の循環経路を切換える第3の冷水切換弁
を備えたことを特徴としている。
【0035】請求項7記載の発明によれば、以下のよう
な作用が得られる。すなわち、氷蓄熱槽に蓄えられた冷
水によって冷却を行う場合は、並列に接続された冷却装
置にそれぞれ冷水を供給することにより、同時に複数の
冷却装置を冷却することができる。また、冷水冷却手段
によって冷却される冷水によって冷却を行う場合は、並
列に接続された冷却装置にそれぞれ冷水を供給すること
により、同時に複数の冷却装置を冷却することができ
る。更に、氷蓄熱槽による冷却と冷水冷却手段による冷
却とを同時に行う場合、第3の冷水切換弁により、いず
れかの冷却装置には氷蓄熱槽からの冷水を循環させ、そ
の他の冷却装置には冷水冷却手段からの冷水を循環させ
ることにより、冷却装置によって温度条件を異ならせる
ことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して説明する。
【0037】[1.第1の実施の形態] [1−1.構成]図1は、本発明の第1の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。同図にお
いて、本冷却システムには、チラーユニット30、氷蓄
熱槽31、ブライン・水熱交換器32、及び冷却装置3
3が設けられている。チラーユニット30は、図15に
示す従来のチラーユニット5と同様の構成であって、ブ
ラインの冷却及び循環手段として設けられており、ブラ
インを冷却して氷蓄熱槽31及びブライン・水熱交換器
33に供給すると共に、それらからブラインを回収する
ように構成されている。
【0038】また、氷蓄熱槽31は、図15に示す従来
の氷蓄熱槽2と同様の構成であり、内部に製氷コイル等
の熱交換器34が設けられており、この熱交換器34に
チラーユニット30からブラインが供給されることによ
って内部の水が冷却されるようになっている。更に、ブ
ライン・水熱交換器32は、冷水冷却手段であり、チラ
ーユニット30から供給されるブラインと水とを熱交換
して冷水とし、その冷水を冷却装置33との間で循環さ
せるようになっている。
【0039】また、冷却装置33は例えば冷却水槽等か
ら構成されており、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水
やブライン・水熱交換器32によって熱交換された冷水
が供給されることにより、冷却を行うようになってい
る。
【0040】更に、具体的には、上記氷蓄熱槽31の熱
交換器34の一端にはブライン送配管35が設けられて
おり、このブライン送配管35はブライン送配管36を
介してチラーユニット30に接続されている。また、熱
交換器34の他端にはブライン戻配管37が設けられて
おり、このブライン戻配管37には、切換弁38及びブ
ラインポンプ39が設けられている。上記ブライン送配
管36,35、及びブライン戻配管37により、チラー
ユニット30と熱交換器34との間のブラインの循環経
路が形成されている。なお、この循環経路は、請求項1
記載の第1のブライン循環手段、及び請求項2記載の第
1のブライン配管に対応している。
【0041】また、ブライン・水熱交換器32の一端に
はブライン送配管40が接続されており、このブライン
送配管40は、三方切換弁41を介して上記ブライン送
配管36に接続されている。また、ブライン・水熱交換
器32の他端にはブライン戻配管42が接続されてお
り、上記ブライン戻配管37において切換弁38とブラ
インポンプ39との間に接続されている。これらブライ
ン送配管36,40、ブライン戻配管42,37によ
り、チラーユニット30とブライン・水熱交換器32と
の間のブラインの循環経路が形成されている。なお、こ
の循環経路は、請求項1記載の第2のブライン循環手段
及び請求項2記載の第2のブライン配管に対応してい
る。また、上記切換弁38は、請求項1記載の第2のブ
ライン切換手段及び請求項2記載の第2のブライン切換
弁に対応しており、三方切換弁41は、請求項1記載の
第1のブライン切換手段及び請求項2記載の第1のブラ
イン切換弁に対応している。
【0042】更に、冷却装置33と氷蓄熱槽31との間
には冷水送配管43及び44が接続されており、冷水送
配管43には切換弁45が設けられ、冷水送配管44に
は冷水ポンプ46が設けられている。一方、冷却装置3
3とブライン・水熱交換器32との間には、冷水戻配管
47が接続されている。また、ブライン・水熱交換器3
2と氷蓄熱槽31との間には、冷水戻配管48,49,
50が接続されている。更に、冷水戻配管50には、切
換弁51が設けられている。これら冷水送配管43,4
4、冷水戻配管47、及び冷水戻配管48,49,50
により、氷蓄熱槽31と冷却装置33との間の冷水の循
環経路が形成されている。なお、この循環経路は、請求
項1記載の第1の冷水循環手段、及び請求項2記載の第
1の冷水配管に対応している。
【0043】また、上記冷水戻配管49は、混合三方弁
52を介して冷水送配管43及び44に接続されてい
る。上記混合三方弁52には図示しないセンサが接続さ
れており、このセンサは、冷水ポンプ46と冷却装置3
3との間における冷水の温度、すなわち冷却装置33に
供給される冷水の温度を検出するようになっている。そ
して、この検出された水温に基づいて、混合三方弁52
の開閉が制御され、冷水送配管43からの冷水と冷水戻
配管49からの循環後の冷水との混合の割合が変化する
ようになっている。すなわち、センサによって検出され
る水温が所定の温度より低くなると、冷水戻配管49か
らの冷水の割合が増加し、所定の温度より高くなると、
冷水送配管43からの冷水の割合が増加するように制御
される。
【0044】一方、上記冷水戻配管48は、切換弁53
を介して、上記冷水送配管44における混合三方弁52
と冷水ポンプ46との間に接続されている。これによ
り、冷水戻配管48、冷水送配管44、及び冷水戻配管
47によって、ブライン・水熱交換器32と冷却装置3
3との間の冷水の循環経路が形成されている。なお、こ
の循環経路は、請求項1記載の第2の冷水循環手段、及
び請求項2記載の第2の冷水配管に対応している。ま
た、上記切換弁45,51,53は、請求項1記載の第
1の冷水切換手段及び請求項2記載の第1の冷水切換弁
に対応しており、切換弁53は請求項1記載の第2の冷
水切換手段及び請求項6記載の第2の冷水切換弁に対応
している。
【0045】[1−2.作用効果]以上のように構成さ
れる冷却システムの動作について説明する。
【0046】[氷蓄熱槽31の蓄熱運転]まず、氷蓄熱
槽31の蓄熱運転、すなわち、夜間等に行われる氷蓄熱
槽31内の水を凍らせると共に冷却する動作について、
図2を参照して説明する。この場合、三方切換弁41が
切換えられることにより、ブライン送配管36,35の
流路が開となる。そして、切換弁38が開となり、ブラ
インポンプ39が作動すると、チラーユニット30にお
いて冷却されたブラインが、ブライン送配管36,35
を介して氷蓄熱槽31の熱交換器34に供給される。こ
の冷却されたブラインは、熱交換器34内を一方向に流
動した後、ブライン戻配管37を介してチラーユニット
30に回収される。
【0047】このブラインの熱交換器34での流動によ
り、ブラインと熱交換器34外周の水とが熱交換し、そ
の結果、氷蓄熱槽31内の水の一部が凍結して残りの水
が0℃の冷水として蓄えられる。
【0048】[氷蓄熱槽31による単独冷却運転]次
に、昼間等に、氷蓄熱槽31のみによって冷却装置33
を冷却する動作について、図3を参照して説明する。こ
の場合、切換弁53は閉となり、切換弁45,51は開
となる。この状態で、冷水ポンプ46が作動すると、氷
蓄熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配管43,4
4を介して冷却装置33に供給される。冷却装置33を
冷却した冷水は、冷水戻配管47、ブライン・水熱交換
器32、冷水戻配管48,49,50を介して、氷蓄熱
槽31に戻される。
【0049】また、この時、図示しないセンサにより、
冷却装置33に供給される冷水の温度が検出される。こ
の検出される温度が所定の温度より低くなった場合、冷
水送配管43からの冷水と冷水戻配管49からの冷水を
混合する割合において、冷水戻配管49からの冷水の割
合が上昇するように、混合三方弁52が制御される。一
方、検出される温度が所定の温度より高くなった場合
は、その逆に、冷水送配管43からの冷水の割合が上昇
するように、混合三方弁52が制御される。このように
して、冷却装置33に対して常に所定の温度の冷水を供
給する。
【0050】[チラーユニット30による単独冷却運
転]次に、チラーユニット30のみによって冷却装置3
3を冷却する動作について、図4を参照して説明する。
この場合、三方切換弁41が切換えられることにより、
ブライン送配管36,40の流路が開となる。また、切
換弁38,45,51及び混合三方弁52は閉となり、
切換弁53のみが開となる。この状態で、ブラインポン
プ39が作動すると、チラーユニット30において冷却
されたブラインが、ブライン送配管36,40を介して
ブライン・水熱交換器32に供給される。そして、この
ブラインは、ブライン・水熱交換器32において水と熱
交換された後、ブライン戻配管42からブライン戻配管
37を介してチラーユニット30に回収される。
【0051】一方、冷水ポンプ46が作動すると、ブラ
イン・水熱交換器32においてブラインと熱交換するこ
とによって冷却された冷水が、冷水戻配管48及び冷水
送配管44を経て冷却装置33に供給される。そして、
冷却装置33を冷却した冷水は、冷水戻配管47を介し
てブライン・水熱交換器32に戻され、再びブラインに
よって冷却される。
【0052】以上のようなチラーユニット30単独によ
る冷却運転は、例えば以下のような場合に行われる。す
なわち、上述した氷蓄熱槽31単独による冷却運転にお
いて、例えば冷却装置33によって冷却される食品や薬
品等が増えることにより、氷蓄熱槽31内の氷がすべて
使い尽くされた場合等である。
【0053】このように、本実施の形態によれば、チラ
ーユニット30のみによって冷却装置33を冷却するこ
とができるため、氷蓄熱槽31で間に合わなくなった場
合でも切換弁を切換えるだけで容易に対応することが可
能となる。
【0054】[氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット3
0による冷却同時運転]次に、氷蓄熱槽31内の水を凍
らせ、かつ、冷却すると共に、チラーユニット30によ
る冷却装置33の冷却を行う動作について、図5を参照
して説明する。この場合、三方切換弁41が切換えられ
ることにより、ブライン送配管36,35の流路が開と
なる。また、切換弁38,45,51及び混合三方弁5
2は閉となり、切換弁53のみが開となる。この状態
で、ブラインポンプ39が作動すると、チラーユニット
30において冷却されたブラインが、ブライン送配管3
6,35を介して氷蓄熱槽31の熱交換器34に供給さ
れる。これにより、氷蓄熱槽31内の水の一部が凍結し
て残りの水が0℃の冷水として蓄えられる。
【0055】このようにして熱交換器34内を流動した
ブラインは、ブライン戻配管37からブライン送配管4
0を介してブライン・水熱交換器32へ供給される。な
お、このブライン戻配管37からブライン送配管40を
介してブライン・水熱交換器32へ接続される部分は、
熱交換器34からブライン・水熱交換器32へブライン
を供給する部分であり、請求項2記載の第3の配管を形
成する。
【0056】そして、ブライン・水熱交換器32におい
て、上記ブラインは水と熱交換され、ブライン戻配管4
2からブライン戻配管37を介してチラーユニット30
に回収される。このようなブラインの循環により、氷蓄
熱槽31内の水が冷却されると共に、ブライン・水熱交
換器32におけるブラインと水との熱交換が行われる。
【0057】一方、冷水ポンプ46が作動することによ
り、ブライン・水熱交換器32において冷却された冷水
が、冷水戻配管48及び冷水送配管44を経て冷却装置
33に供給され、冷水戻配管47を介してブライン・水
熱交換器32に戻される。このようにして、チラーユニ
ット30において冷却されるブラインによって、氷蓄熱
槽31内の水が冷却されると同時に、冷却装置33の冷
却が行われる。
【0058】以上のような氷蓄熱槽31の蓄熱とチラー
ユニット30による冷却の同時運転は、例えば以下のよ
うな場合に行われる。すなわち、夜間に氷蓄熱槽31内
の氷の蓄えが間に合わなかった場合、もしくは、上述し
た氷蓄熱槽31単独による冷却運転において氷蓄熱槽3
1内の氷がすべて使い尽くされた場合等、冷却時に十分
に氷が蓄えられていない場合である。このような場合
に、本実施例によれば、冷却装置33の冷却を行うと同
時に、氷蓄熱槽31内に氷を蓄えることができる。
【0059】[チラーユニット30・氷蓄熱槽31併用
冷却運転]次に、チラーユニット30及び氷蓄熱槽31
の両方で冷却装置33を冷却する動作について、図6を
参照して説明する。この場合、上述したチラーユニット
30による単独冷却運転の場合と同様に、チラーユニッ
ト30とブライン・水熱交換器32との間でブラインが
循環することにより、ブライン・水熱交換器32と冷却
装置33との間で循環する冷水が冷却される。
【0060】一方、切換弁53が閉となり、切換弁4
5,51が開となって、冷水ポンプ46が作動すること
により、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配
管43,44を介して冷却装置33に供給される。この
とき、混合三方弁52によって、ブライン・水熱交換器
32から冷水戻配管48,49を介して供給される冷水
と、氷蓄熱槽31からの冷水とが適宜な割合で混合され
る。
【0061】また、冷却装置33を冷却した冷水は、冷
水戻配管47を介してブライン・水熱交換器32に戻さ
れ、再び冷却されて冷水戻配管48に送出される。冷水
戻配管48,49を流れる冷水の一部は、一部は冷水戻
配管50を介して氷蓄熱槽31に戻され、残りは上記の
ように混合三方弁52によって氷蓄熱槽31からの冷水
と混合される。
【0062】以上のような氷蓄熱槽31による冷却とチ
ラーユニット30による冷却の併用運転は、冷却される
対象を急速に冷却する必要がある場合等、冷却装置33
の冷却負荷が大きい場合に行われる。このようにして、
本実施の形態では、氷蓄熱槽31のみでは不可能であっ
た冷却が、切換弁の切換だけで容易に行うことができ
る。
【0063】また、以上のような構成による本実施の形
態によれば、例えば氷蓄熱槽31のみによる運転時でも
ブライン・水熱交換器32を介して冷水を循環させるよ
うにしており、特別に配管を設けていないため、配管を
無駄に増やすことなく、かつ、その分切換弁等を配置す
る必要もないため、低コストで冷却システムを構成する
ことができる。
【0064】[2.第2の実施の形態] [2−1.構成]図7は、本発明の第2の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。本実施の
形態では、上述した第1の実施の形態では1台だけであ
った冷却装置33の代わりに、2台の冷却装置60,6
1が並列に配置されている。
【0065】すなわち、図7に示すように、冷水送配管
44は冷水送配管62,63としてそれぞれ冷却装置6
0,61に接続されている。そして、これら冷水送配管
62,63には、それぞれ切換弁64,65が設けられ
ている。更に、冷却装置60,61には、それぞれ冷水
戻配管66,67が接続されており、これらが冷水戻配
管47に接続されている。
【0066】[2−2.作用効果]このような構成によ
り、冷却装置60のみを冷却する場合は、切換弁64を
開として切換弁65を閉とし、冷水送配管44からの冷
水が冷水送配管62のみを流れて、冷却装置60を冷却
し冷水戻配管66を介して冷水戻配管47に流れるよう
にする。一方、冷却装置61のみを冷却する場合は、切
換弁64を閉し切換弁65を開とし、冷水送配管44か
らの冷水が冷水送配管63のみを流れて、冷却装置61
を冷却し冷水戻配管67を介して冷水戻配管47に流れ
るようにする。
【0067】また、冷却装置60,61の双方を冷却す
る場合は、切換弁64,65を両方とも開とし、冷水送
配管44からの冷水が冷水送配管62,63の両方に流
れるようにする。これにより、2台の冷却装置60,6
1を同時に冷却することができる。
【0068】以上のように、本実施の形態によれば、上
述した第1の実施の形態における氷蓄熱31による単独
冷却運転、チラーユニット30による単独冷却運転、氷
蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット30による冷却同時
運転、及びチラーユニット30・氷蓄熱槽31併用冷却
運転のそれぞれの運転において、2台の冷却装置60,
61の両方を同時に冷却することができる。なお、並列
に接続する冷却装置は2台に限らず、3台以上であって
もよい。
【0069】[3.第3の実施の形態] [3−1.構成]図8は、本発明の第3の実施の形態に
よる冷却システムの構成を示す系統図である。同図に示
すように、本実施の形態では、2台の冷却装置70,7
1が設けられており、それぞれ氷蓄熱槽31にのみによ
る冷却、及びチラーユニット30のみによる冷却が可能
であると共に、それぞれ異なる冷却を同時に行うことが
できるようになっている。
【0070】まず、冷却装置70には、氷蓄熱槽31か
ら冷水が送り出される冷水送配管44が接続されている
と共に、冷水戻配管72が接続されている。この冷水戻
配管72は、切換弁73が設けられており、その切換弁
73の上流で氷蓄熱槽31に冷水を戻す冷水戻配管50
に接続されると共に、ブライン・水熱交換器32に接続
された冷水戻配管47に接続されている。なお、この冷
水送配管72において上記冷水戻配管50との接続点よ
り冷水戻配管47側の部分は、ブライン・水熱交換器3
2と冷却装置71との間で冷水を循環させる場合、冷却
装置70側から冷水戻配管47側へ冷水を送り出し、氷
蓄熱槽31と冷却装置71との間で冷水を循環させる場
合、その逆に、冷却装置71側から冷水戻配管50側へ
冷水を送り出すようになっている。
【0071】一方、ブライン・水熱交換器32から冷水
を送り出す冷水戻配管48は、もう1台の冷却装置71
に接続されている。また、この冷水戻配管48には、冷
水ポンプ74が設けられている。更に、冷却装置71
は、冷水戻配管47を介してブライン・水熱交換器32
に接続されている。また、上記冷水戻配管48には切換
弁76が設けられた冷水送配管75が接続されており、
この冷水送配管75が、冷水送配管44における混合三
方弁52と冷水ポンプ46との間に接続されている。
【0072】なお、この冷水送配管75は、氷蓄熱槽3
1と冷却装置71との間で冷水を循環させる場合は冷水
送配管44側から冷水戻配管48側へ冷水を送り出すよ
うになっており、ブライン・水熱交換記32と冷却装置
70との間で冷水を循環させる場合は、その逆に冷水戻
配管48側から冷水送配管44側へ冷水を送り出すよう
になっている。
【0073】[3−2.作用効果]以上のように構成さ
れる冷却システムの動作について説明する。なお、氷蓄
熱運転については、上述した第1の実施の形態と同様で
あるため説明を省略する。
【0074】[氷蓄熱槽31による単独冷却運転]ま
ず、氷蓄熱槽31のみによって冷却装置70,71を冷
却する動作について、図9を参照して説明する。この場
合、切換弁45,51,73,76はすべて開となる。
この状態で、冷水ポンプ46,74が作動すると、氷蓄
熱槽31に蓄えられている冷水が冷水送配管43,44
を介して冷却装置70に供給される。冷却装置70を冷
却した冷水は、冷水戻配管72から冷水戻配管50を介
して、氷蓄熱槽31に戻される。
【0075】一方、冷水送配管43,44を流れる冷水
の一部は、冷水送配管75を介して冷水戻配管48から
冷却装置71に供給される。そして、冷却装置71を冷
却した冷水は、冷水戻配管47から冷水戻配管72に流
れ込み、冷水戻配管50を介して氷蓄熱槽31に戻され
る。
【0076】[チラーユニット30による単独冷却運
転]次に、チラーユニット30のみによって冷却装置7
0,71を冷却する動作について、図10を参照して説
明する。この場合、上述した第1の実施の形態でのチラ
ーユニット30による単独冷却運転との場合と同様に、
チラーユニット30とブライン・水熱交換器32との間
でブラインが循環することにより、ブライン・水熱交換
器32と冷却装置70,71との間で冷却する冷水が冷
却される。
【0077】一方、切換弁45,51、及び混合三方弁
52は閉となり、切換弁73,76は開となる。このよ
うな状態で冷水ポンプ46,74が作動すると、ブライ
ン・水熱交換器32において冷却される冷水が、冷水戻
配管48を介して冷却装置71に供給されると共に、冷
水戻配管48から冷水送配管75、冷水送配管44を介
して冷却装置70に供給される。
【0078】そして、冷却装置70を冷却した冷水は、
冷水戻配管72から冷水戻配管47に送り出され、冷却
装置71からの冷水と混合される。このようにして混合
された冷水は、ブライン・水熱交換器32において再び
冷却された後、冷却装置70,71にそれぞれ供給され
る。
【0079】[氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット3
0による冷却同時運転]次に、氷蓄熱槽31内の水を凍
らせ、かつ、冷却すると共に、チラーユニット30によ
る冷却装置33の冷却を行う動作について、図11を参
照して説明する。この場合、上述した第1の実施の形態
における氷蓄熱槽31の蓄熱・チラーユニット30によ
る冷却運転の場合(図5参照)と同様に、チラーユニッ
ト30のブラインの循環により、氷蓄熱槽31内の水の
冷却と共に、ブライン・水熱交換器32におけるブライ
ンと水との熱交換が行われる。
【0080】一方、上述したチラーユニット30による
単独冷却運転の場合と同様に、ブライン・水熱交換器3
2において冷却される冷水が冷却装置70,71に供給
されることにより、冷却装置70,71が冷却される。
【0081】[チラーユニット30・氷蓄熱槽31併用
冷却運転]次に、チラーユニット30及び氷蓄熱槽31
を併用することによって冷却装置70,71を冷却する
動作について、図12を参照して説明する。この場合、
氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水は冷却装置70に供
給され、ブライン・熱交換器32において冷却される冷
水は冷却装置71に供給されるようになっている。
【0082】まず、上述したチラーユニット単独冷却運
転の場合と同様に、チラーユニット30とブライン・水
熱交換器32との間でブラインが循環することにより、
ブライン・水熱交換器32と冷却装置70,71との間
で循環する冷水が冷却される。
【0083】更に、切換弁73,76は閉となり、切換
弁45,51は開となって、冷水ポンプ46,74が作
動する。そして、氷蓄熱槽31に蓄えられている冷水
は、冷水送配管43,44から冷却装置70に供給さ
れ、冷却装置70を冷却した後、冷水戻配管72から冷
水戻配管50を介して氷蓄熱槽31に戻される。一方、
ブライン・水熱交換器32によって冷却される冷水は、
冷水戻配管48から冷却装置71に供給され、冷水戻配
管47を介してブライン・水熱交換器32に戻される。
【0084】このように、冷却装置70と冷却装置71
とでそれぞれ異なる冷却運転を行うため、冷水の温度を
異ならせることができ、冷却装置70,71毎に異なっ
た温度設定をすることが可能となる。
【0085】なお、本実施の形態では、図13及び図1
4に示すように、冷却装置の数を増やすことができる。
すなわち、例えば、図13に示すように、冷却装置70
に並列に冷却装置80を設け、冷水送配管44を冷水送
配管81,82に分けてそれぞれ冷却装置70,80に
接続し、冷却装置80に冷水戻配管83を接続して冷水
戻配管47と冷水戻配管50とに接続する。これによ
り、冷却装置70と冷却装置80とを同時に同じ温度で
冷却することができる。
【0086】また、図14に示すように、冷却装置71
に並列に冷却装置90を設け、冷水戻配管48を冷水送
配管91,92に分けてそれぞれ冷却装置71,90に
接続し、冷却装置71,90にそれぞれ冷水戻配管9
3,94を接続して冷水戻配管47に接続する。これに
より、冷却装置71と冷却装置90とを同時に同じ温度
で冷却することができる。
【0087】[4.他の実施の形態]なお、本発明の冷
却装置は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、具体的な各部材の形状、或いは各々の取り付け位置
及び方法は適宜変更可能である。例えば、氷蓄熱槽31
内の水の冷却とブライン/水熱交換器32との双方にブ
ラインを循環させる場合、氷蓄熱槽31の熱交換器34
を通過した後にブライン・水熱交換器32に供給するよ
うにしているが、その逆に構成してもよい。
【0088】また、氷蓄熱槽31に冷水を蓄えると同時
にチラーユニット30で冷却を行う場合、氷蓄熱槽31
にある程度冷水が蓄えられた時点で、氷蓄熱槽31によ
る冷却も同時に行うようにしてもよい。
【0089】更に、冷却装置33は冷却水槽に限らず、
空気調和装置であってもよい。すなわち、冷却装置33
に供給される冷水を空気調和装置の冷却に用いるように
構成してもよい。
【0090】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、氷蓄
熱槽の蓄熱運転、氷蓄熱槽のみによる冷却、及び冷却と
氷蓄熱槽の蓄熱の同時運転だけでなく、チラーユニット
のみによる冷却運転、及び氷蓄熱槽による冷却とチラー
ユニットによる冷却の併用運転を可能としたため、多目
的な運転が可能な冷却システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図2】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱運転
を説明する図である。
【図3】同実施の形態における氷蓄熱槽31による単独
冷却運転を説明する図である。
【図4】同実施の形態におけるチラーユニット30によ
る単独冷却運転を説明する図である。
【図5】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱とチ
ラーユニット30による冷却の同時運転を説明する図で
ある。
【図6】同実施の形態におけるチラーユニット30によ
る冷却と氷蓄熱槽31による冷却の併用運転を説明する
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による冷却システム
の構成を示す系統図である。
【図9】同実施の形態における氷蓄熱槽31による単独
冷却運転を説明する図である。
【図10】同実施の形態におけるチラーユニット30に
よる単独冷却運転を説明する図である。
【図11】同実施の形態における氷蓄熱槽31の蓄熱と
チラーユニット30による冷却の同時運転を説明する図
である。
【図12】同実施の形態におけるチラーユニット30に
よる冷却と氷蓄熱槽31による冷却の併用運転を説明す
る図である。
【図13】同実施の形態による冷却システムにおいて、
冷却装置80を増やした場合の構成例を示す図である。
【図14】同実施の形態による冷却システムにおいて、
冷却装置81を増やした場合の構成例を示す図である。
【図15】従来の冷却システムの構成を示す系統図であ
る。
【符号の説明】 30…チラーユニット 31…氷蓄熱槽 32…ブライン・水熱交換器 33,60,61,70,71,80,81…冷却装置 34…熱交換器 35,36,40…ブライン送配管 37,42…ブライン戻配管 38,45,51,53,64,65,73,76…切
換弁 39…ブラインポンプ 41…三方切換弁 43,44,62,63,75…冷水送配管 46,74…冷水ポンプ 47,48,49,50,66,67,72…冷水戻配
管 52…混合三方弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷水によって冷却を行う冷却装置と、 ブラインを冷却するチラーユニットと、 前記ブラインによって冷却される冷水を蓄える氷蓄熱槽
    と、 前記ブラインによって冷水を冷却する冷水冷却手段と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインを前記
    チラーユニットと前記氷蓄熱槽との間で循環させる第1
    のブライン循環手段と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインを前記
    チラーユニットと前記冷水冷却手段との間で循環させる
    第2のブライン循環手段と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインが前記
    第1のブライン循環手段もしくは前記第2のブライン循
    環手段のいずれか一方を循環するように、ブラインの循
    環経路を切換える第1のブライン切換手段と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインが前記
    第1のブライン循環手段と前記第2のブライン循環手段
    との双方を循環するように、ブラインの循環経路を切換
    える第2のブライン切換手段と、 前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を前記氷蓄熱槽と前記冷
    却装置との間で循環させる第1の冷水循環手段と、 前記冷水冷却手段によって冷却された冷水を前記冷水冷
    却手段と前記冷却装置との間で循環させる第2の冷水循
    環手段と、 前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水循環手段
    か前記第2の冷水循環手段のいずれか一方を循環するよ
    うに、冷水の循環経路を切換える第1の冷水切換手段
    と、 前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水循環手段
    と前記第2の冷水循環手段との双方を循環するように、
    冷水の循環経路を切換える第2の冷水切換手段とを具備
    することを特徴とする冷却システム。
  2. 【請求項2】 冷水によって冷却を行う冷却装置と、 ブラインを冷却するチラーユニットと、 前記ブラインによって冷却される冷水を蓄える氷蓄熱槽
    と、 前記ブラインによって冷水を冷却する冷水冷却手段と、 前記チラーユニットと前記氷蓄熱槽とを接続し、前記チ
    ラーユニットによって冷却されるブラインを前記チラー
    ユニットと氷蓄熱槽との間で循環させる第1のブライン
    配管と、 前記チラーユニットと前記冷水冷却手段とを接続し、前
    記チラーユニットによって冷却されるブラインを前記チ
    ラーユニットと冷水冷却手段との間で循環させる第2の
    ブライン配管と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインが前記
    第1のブライン配管と前記第2のブライン配管のいずれ
    か一方を循環するように、ブラインの循環経路を切換え
    る第1のブライン切換弁と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインが、前
    記氷蓄熱槽及び前記冷水冷却手段のいずれか一方を冷却
    した後に他方を冷却するように、前記第1のブライン配
    管と前記第2のブライン配管とを接続する第3のブライ
    ン配管と、 前記チラーユニットによって冷却されるブラインが前記
    第3のブライン配管を循環するように、ブラインの循環
    経路を切換える第2のブライン切換弁と、 前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を前記氷蓄熱槽と前記冷
    却装置との間で循環させる第1の冷水配管と、 前記冷水冷却手段によって冷却された冷水を前記冷水冷
    却手段と前記冷却装置との間で循環させる第2の冷水配
    管と、 前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1の冷水配管か前
    記第2の冷水配管のいずれか一方を循環するように、冷
    水の循環経路を切換える第1の冷水切換弁とを具備する
    ことを特徴とする冷却システム。
  3. 【請求項3】 前記第1のブライン配管は、前記チラー
    ユニットに接続され該チラーユニットよって冷却される
    ブラインを送出する第1のブライン送配管と、前記第1
    のブライン送配管と前記氷蓄熱槽とに接続された第2の
    ブライン送配管と、前記氷蓄熱槽に接続され当該氷蓄熱
    槽を冷却した前記ブラインを送出する第1のブライン戻
    配管と、前記第1のブライン戻配管と前記チラーユニッ
    トとに接続され前記ブラインを前記チラーユニットに戻
    す第2のブライン戻配管とから構成され、 前記第2のブライン配管は、前記第1のブライン送配管
    と、前記第1のブライン送配管と前記冷水冷却手段とに
    接続された第3のブライン送配管と、前記冷水冷却手段
    と前記第2のブライン戻配管とに接続された第3のブラ
    イン戻配管と、前記第2のブライン戻配管とから構成さ
    れ、 前記第1のブライン切換手段は、前記第1のブライン送
    配管からのブラインを前記第2のブライン送配管か前記
    第3のブライン送配管のいずれか一方に供給するよう切
    換えるように構成され、 前記第3のブライン配管は、前記第1のブライン戻配管
    と前記第3のブライン送配管、もしくは前記第3のブラ
    イン戻配管と前記第2のブライン送配管のいずれか一方
    を接続するように構成されたことを特徴とする請求項2
    記載の冷却システム。
  4. 【請求項4】 前記冷却装置は、互いに並列に接続され
    た複数の冷却装置から構成されたことを特徴とする請求
    項2または3記載の冷却システム。
  5. 【請求項5】 前記第1の冷水配管は、前記氷蓄熱槽と
    前記冷却装置と前記冷水冷却手段とを直列に接続する冷
    水循環配管から構成され、 前記第2の冷水配管は、前記冷水循環配管のうち前記冷
    水冷却手段と前記冷却装置との間を接続する部分と、前
    記冷水冷却手段と前記冷却装置とを接続する冷水接続配
    管とから構成されたことを特徴とする請求項2、3、ま
    たは4記載の冷却システム。
  6. 【請求項6】 前記冷却装置を冷却する冷水が前記第1
    の冷水配管と前記第2の冷水配管との双方を循環するよ
    うに、冷水の循環経路を切換える第2の冷水切換弁を具
    備することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項
    記載の冷却システム。
  7. 【請求項7】 前記第1の冷水配管は、前記氷蓄熱槽に
    対して前記複数の冷却装置を並列に接続するように構成
    され、 前記第2の冷水配管は、前記冷水冷却手段に対して前記
    複数の冷却装置を並列に接続するように構成されてお
    り、 前記氷蓄熱槽に蓄えられた冷水を前記複数の冷却装置の
    いずれかに循環させ、前記冷水冷却手段によって冷却さ
    れる冷水を前記氷蓄熱槽からの冷水が循環する冷却装置
    以外の冷却装置に循環させるように、冷水の循環経路を
    切換える第3の冷水切換弁を備えたことを特徴とする請
    求項4記載の冷却システム。
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