JP2000161724A - 熱搬送装置 - Google Patents

熱搬送装置

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JP2000161724A
JP2000161724A JP10335114A JP33511498A JP2000161724A JP 2000161724 A JP2000161724 A JP 2000161724A JP 10335114 A JP10335114 A JP 10335114A JP 33511498 A JP33511498 A JP 33511498A JP 2000161724 A JP2000161724 A JP 2000161724A
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heat
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JP10335114A
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English (en)
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Takayuki Setoguchi
隆之 瀬戸口
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱源側と利用側との間で熱搬送媒体を循環さ
せる熱搬送装置において、温熱搬送時と冷熱搬送時の何
れにおいても熱搬送量の増加を図る。 【解決手段】 熱源側熱交換器(35)と室内ユニット
(50)とを主配管(6)で接続する。主配管(6)の両端
には、押出し用配管(31)及び吸引用配管(32)を介し
て、第1及び第2タンク(T1,T2)を接続する。そし
て、第1及び第2タンク(T1,T2)内を加減圧して利用
側回路(B)内で熱搬送媒体を循環させ、熱源側回路
(A)の温熱及び冷熱を室内ユニット(50)へ搬送す
る。また、熱搬送媒体を、水に暖房用及び冷房用マイク
ロカプセルを混入してスラリー状に構成する。暖房用マ
イクロカプセルには、温熱搬送時に相変化する暖房用蓄
熱材を充填し、冷房用マイクロカプセルには、冷熱搬送
時に相変化する冷房用蓄熱材を充填する。そして、暖房
用及び冷房用蓄熱材の潜熱を利用して、温熱及び冷熱の
搬送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源側と利用側と
の間で熱搬送を行う熱搬送装置に関し、特に、熱搬送量
の向上策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱源側と利用側との間で熱搬
送媒体を循環させて熱搬送を行う熱搬送装置が知られて
いる。具体的に、この熱搬送装置は、熱源側熱交換器と
利用側熱交換器との間で熱搬送媒体を循環させる循環回
路を備えている。そして、例えば、熱源側熱交換器に冷
熱源として冷凍機を接続すると共に、循環回路には熱搬
送媒体として水やブラインを充填し、冷凍機の冷熱を利
用側熱交換器へ搬送して室内の冷房や冷蔵庫内の冷却を
行うようにしている。また、この種の熱搬送装置には、
熱源としてヒートポンプを備え、ヒートポンプの冷熱で
冷水を生成して利用側熱交換器で室内空気を冷却する冷
房運転と、ヒートポンプの温熱で温水を生成しして利用
側熱交換器で室内空気を暖める暖房運転とが可能に構成
されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
熱搬送装置では、熱搬送媒体の温度変化、つまり熱搬送
媒体の顕熱のみを利用していたため、単位流量あたりの
熱搬送媒体で搬送できる熱量が少なく、充分な熱搬送量
を確保するのが困難であるという問題があった。また、
熱搬送媒体の循環量を増やして熱搬送量を増やそうとす
ると、循環動力の増大を招くという問題があった。
【0004】これに対して、熱搬送媒体に所定の融点を
もつ蓄熱材を混入し、該蓄熱材の相変化、つまり蓄熱材
の潜熱をも利用して熱搬送を行うことが考えられる。し
かしながら、上述のような冷熱と温熱とを搬送して冷暖
房を行う熱搬送装置の場合、冷房運転時の熱搬送媒体の
温度は例えば7〜12℃程度であるのに対して、暖房運
転時の熱搬送媒体の温度は例えば45〜50℃程度とな
り、運転条件によって熱搬送媒体の温度が大きく異な
る。このため、1種類の蓄熱材を混入するだけでは、冷
房時と暖房時の何れかでしか蓄熱材の潜熱を利用するこ
とができず、一年を通じて熱搬送量の増加を図ることが
できないという問題があった。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、温熱搬送時と冷熱搬
送時の何れにおいても熱搬送量の増加を図ることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱搬送媒体に
対して温熱搬送時に相変化する蓄熱材を混入すると共
に、冷熱搬送時においても熱搬送量を増大させる手段を
講じたものである。
【0007】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循環して熱源
側から利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、冷熱を搬送
する冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備える熱搬送
装置を対象としている。そして、上記熱搬送媒体が、互
いに融点の異なる第1の蓄熱材と第2の蓄熱材とをそれ
ぞれ被覆材で覆って形成される第1のマイクロカプセル
と第2のマイクロカプセルとを水又は水溶液に多数混入
して構成されるものである。
【0008】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循環して熱源側か
ら利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、冷熱を搬送する
冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備える熱搬送装置
を対象としている。そして、上記熱搬送媒体が、温熱搬
送時に相変化する第1の蓄熱材を被覆材で覆って形成さ
れる第1のマイクロカプセル、及び冷熱搬送時に相変化
する第2の蓄熱材を被覆材で覆って形成される第2のマ
イクロカプセルを水又は水溶液に多数混入して構成され
るものである。
【0009】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循環して熱源側か
ら利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、冷熱を搬送する
冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備える熱搬送装置
を対象としている。そして、上記熱搬送媒体を、温熱搬
送時に相変化する蓄熱材を被覆材で覆って形成される多
数のマイクロカプセルと、水と、水分子に包接されるゲ
スト分子とを備えた混合物より構成し、冷熱搬送時に水
とゲスト分子とが包接化合物を形成するものである。
【0010】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循環して熱源側か
ら利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、冷熱を搬送する
冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備える熱搬送装置
を対象としている。そして、上記熱搬送媒体を、温熱搬
送時に相変化する蓄熱材を被覆材で覆って形成される多
数のマイクロカプセルが水又は水溶液に混入されて構成
すると共に、冷熱搬送時に水又は水溶液がスラリー状の
氷化物に相変化するものである。
【0011】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1〜第4の解決手段において、利用側回路(B)
には、熱搬送媒体を貯留する貯留手段(T1,T2)を設け
る一方、上記熱搬送媒体に循環駆動力を付与するため
に、上記貯留手段(T1,T2)の内部を加圧して熱搬送媒
体を利用側回路(B)に押し出す加圧動作、及び上記貯
留手段(T1,T2)の内部を減圧して熱搬送媒体を利用側
回路(B)から回収する減圧動作を行う加減圧手段(C)
を設けるものである。
【0012】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第1〜第5の解決手段において、温熱搬送が室内の
暖房を行う暖房運転とし、冷熱搬送が室内の冷房を行う
冷房運転とするものである。
【0013】−作用−上記第1の解決手段では、利用側
回路(B)が温熱搬送と冷熱搬送とを行う。具体的に、
温熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源側からの温熱を受け
て吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇する。また、第1
の蓄熱材の融点を温熱搬送時の熱搬送媒体温度に対応し
た温度とした場合、熱搬送媒体が吸熱する際に、第1の
マイクロカプセル内で第1の蓄熱材が融解する。その
後、吸熱した熱搬送媒体は、利用側へ流れて放熱し、水
又は水溶液の温度が低下すると共に上記第1の蓄熱材が
凝固する。その後、放熱した熱搬送媒体は再び熱源側へ
流れ、この循環を繰り返す。つまり、水又は水溶液の顕
熱及び上記第1の蓄熱材の潜熱を利用して温熱搬送を行
う。
【0014】一方、冷熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源
側からの冷熱を受けて放熱し、水又は水溶液の温度が低
下する。また、第2の蓄熱材の融点を第1蓄熱材の融点
とは異なる冷熱搬送時の熱搬送媒体温度に対応した温度
とした場合、第2のマイクロカプセル内で第2の蓄熱材
が凝固する。その後、放熱した熱搬送媒体は、利用側へ
流れて吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇すると共に上
記第2の蓄熱材が融解する。その後、吸熱した熱搬送媒
体は再び熱源側へ流れ、この循環を繰り返す。つまり、
水又は水溶液の顕熱及び上記第2の蓄熱材の潜熱を利用
して冷熱搬送を行う。
【0015】また、上記第2の解決手段では、利用側回
路(B)が温熱搬送と冷熱搬送とを行う。具体的に、温
熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源側からの温熱を受けて
吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇すると共に第1のマ
イクロカプセル内で第1の蓄熱材が融解する。その後、
吸熱した熱搬送媒体は、利用側へ流れて放熱し、水又は
水溶液の温度が低下すると共に上記第1の蓄熱材が凝固
する。その後、放熱した熱搬送媒体は再び熱源側へ流
れ、この循環を繰り返す。つまり、水又は水溶液の顕熱
及び上記第1の蓄熱材の潜熱を利用して温熱搬送を行
う。
【0016】一方、冷熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源
側からの冷熱を受けて放熱し、水又は水溶液の温度が低
下すると共に第2のマイクロカプセル内で第2の蓄熱材
が凝固する。その後、放熱した熱搬送媒体は、利用側へ
流れて吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇すると共に上
記第2の蓄熱材が融解する。その後、吸熱した熱搬送媒
体は再び熱源側へ流れ、この循環を繰り返す。つまり、
水又は水溶液の顕熱及び上記第2の蓄熱材の潜熱を利用
して冷熱搬送を行う。
【0017】また、上記第3の解決手段では、利用側回
路(B)が温熱搬送と冷熱搬送とを行う。具体的に、温
熱搬送時には、上記第2の解決手段の場合と同様に、マ
イクロカプセル内で蓄熱材が相変化し、水又は水溶液の
顕熱及び該蓄熱材の潜熱を利用して温熱搬送を行う。
【0018】一方、冷熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源
側からの冷熱を受けて放熱し、水又は水溶液の温度が低
下すると共に水とゲスト分子とから成る包接化合物が形
成される。この包接化合物が生成する際には所定の生成
熱が生じ、この生成熱に相当する熱量が熱搬送媒体から
放熱される。その後、放熱した熱搬送媒体は、利用側へ
流れて吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇すると共に上
記包接化合物が分解する。その際、熱搬送媒体は、該包
接化合物の生成熱に相当する熱量をも吸熱する。その
後、吸熱した熱搬送媒体は再び熱源側へ流れ、この循環
を繰り返す。つまり、水又は水溶液の顕熱及び上記包接
化合物の生成熱を利用して冷熱搬送を行う。
【0019】また、上記第4の解決手段では、利用側回
路(B)が温熱搬送と冷熱搬送とを行う。具体的に、温
熱搬送時には、上記第2の解決手段の場合と同様に、マ
イクロカプセル内で蓄熱材が相変化し、水又は水溶液の
顕熱及び該蓄熱材の潜熱を利用して温熱搬送を行う。
【0020】一方、冷熱搬送時には、熱搬送媒体が熱源
側からの冷熱を受けて放熱し、水又は水溶液の温度が低
下すると共にその一部が凝固してスラリー状の氷化物が
生成する。その後、放熱した熱搬送媒体は、利用側へ流
れて吸熱し、水又は水溶液の温度が上昇すると共に上記
氷化物が融解する。その後、吸熱した熱搬送媒体は再び
熱源側へ流れ、この循環を繰り返す。つまり、水又は水
溶液の顕熱及び潜熱を利用して冷熱搬送を行う。
【0021】また、上記第5の解決手段では、加減圧手
段(C)が所定の加圧動作と減圧動作を行い、貯留手段
(T1,T2)内を加減圧することによって、利用側回路
(B)の熱搬送媒体に循環駆動力を付与する。ここで、
熱搬送媒体に循環駆動力を付与するために遠心ポンプや
軸流ポンプ等のような機械式のポンプを用いると、羽根
車などによってマイクロカプセルに機械的な力が作用
し、マイクロカプセルが破壊するおそれがある。これに
対して、本解決手段のように加減圧によって熱搬送媒体
に循環駆動力を付与する場合、マイクロカプセルに上述
のような機械的な力は作用せず、マイクロカプセルの破
壊を防ぎつつ熱搬送媒体に循環駆動力が付与される。
【0022】また、上記第6の解決手段では、温熱搬送
時に利用側で熱搬送媒体が放熱することによって室内空
気を暖め、室内の暖房を行う。その一方、冷熱搬送時に
利用側で熱搬送媒体が吸熱することによって室内空気を
冷却し、室内の冷房を行う。
【0023】
【発明の効果】従って、上記第1〜第4の解決手段によ
れば、温熱搬送時と冷熱搬送時の何れにおいても、顕熱
だけでなく潜熱等をも利用して熱搬送を行うことができ
る。具体的に、温熱搬送時には、上記第1〜第4の何れ
の解決手段おいても、熱搬送媒体の顕熱と共に、蓄熱材
の潜熱を利用して温熱の搬送を行うことができる。ま
た、冷熱搬送時には、熱搬送媒体の顕熱と共に、第1,
第2の解決手段では蓄熱材の潜熱を、第3の解決手段で
は包接化合物の生成熱を、第4の解決手段では水等の潜
熱をそれぞれ利用して冷熱の搬送を行うことができる。
この結果、温熱搬送時と冷熱搬送時の何れにおいても、
熱搬送媒体の顕熱のみを利用する場合に比して、単位循
環量あたりの熱搬送量を増大させることができる。
【0024】また、上記第5の解決手段によれば、マイ
クロカプセルの破壊を防ぎつつ熱搬送媒体に循環駆動力
を確実に付与することができる。このため、マイクロカ
プセルからの蓄熱材の漏洩を防ぐことができ、これに起
因する熱搬送量の減少や熱搬送媒体の汚染を防ぐことが
可能となる。この結果、熱搬送装置の信頼性を維持しつ
つ、熱搬送量力の向上を図ることができる。
【0025】また、上記第6の解決手段によれば、上記
第1〜第5の解決手段を施した熱搬送装置によって、室
内の冷暖房を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1に示すように、本実施形態の熱搬送装
置は、加減圧手段である搬送用回路(C)と、利用側回
路(B)と、駆動用回路(D)と、熱源側回路(A)とを
備え、熱源側回路(A)で生成した温熱を利用側である
利用側回路(B)の室内ユニット(50)に搬送する温熱
搬送と、上記熱源側回路(A)で生成した冷熱を上記室
内ユニット(50)に搬送する冷熱搬送とを行うように構
成されている。そして、上記熱搬送装置は、温熱搬送に
より室内を暖房する暖房運転と、冷熱搬送により室内を
冷房する冷房運転とを行う空気調和装置に構成されれて
いる。
【0028】先ず、上記利用側回路(B)は、熱源側熱
交換器(35)と、複数の室内ユニット(50)と、利用側
四路切換弁(39)とを備え、これらを順に主配管(6)
で接続して構成されている。そして、この利用側回路
(B)には所定の熱搬送媒体が充填され、回路内で熱搬
送媒体を循環させるように構成されている。
【0029】具体的に、上記室内ユニット(50)は、室
内熱交換器(36)と室内電動弁(37)とを直列に接続し
て構成されている。そして、各室内ユニット(50)の室
内電動弁(37)側の一端は、上記主配管(6)を介して
利用側四路切換弁(39)に接続され、室内熱交換器(3
6)側の一端は、上記主配管(6)を介して熱源側熱交換
器(35)の一端に接続されている。また、該熱源側熱交
換器(35)の他端は、上記主配管(6)を介して利用側
四路切換弁(39)に接続されている。
【0030】また、上記利用側四路切換弁(39)には、
吸引用配管(32)及び押出し用配管(31)を介して、第
1タンク(T1)及び第2タンク(T2)が接続されてい
る。この第1タンク(T1)及び第2タンク(T2)は、内
部に上記熱搬送媒体を貯留する貯留手段に構成されてい
る。
【0031】具体的に、上記吸引用配管(32)は、一端
が利用側四路切換弁(39)に接続されると共に、他端が
第1吸引分岐管(32a)と第2吸引分岐管(32b)とに分
岐されている。そして、第1吸引分岐管(32a)は第1
タンク(T1)の下端部に接続され、第2吸引分岐管(32
b)は第2タンク(T2)の下端部に接続されている。ま
た、該各分岐管(32a,32b)には、両タンク(T1,T2)へ
の熱搬送媒体の流入のみを許容する逆止弁(CV-5)が設
けられている。
【0032】一方、上記押出し用配管(31)は、一端が
利用側四路切換弁(39)に接続されると共に、他端が第
1押出し分岐管(31a)と第2押出し分岐管(31b)とに
分岐されている。そして、第1押出し分岐管(31a)
は、第1吸引分岐管(32a)に接続されることにより第
1タンク(T1)の下端部に接続され、第2押出し分岐管
(31b)は、第2吸引分岐管(32b)に接続されることに
より第2タンク(T2)の下端部に接続されている。ま
た、該各分岐管(31a,31b)には、両タンク(T1,T2)か
らの熱搬送媒体の流出のみを許容する逆止弁(CV-3)が
設けられている。
【0033】また、上記第1及び第2タンク(T1,T2)
には、各タンク(T1,T2)内を上部空間(3)と下部空間
(4)とに区画する隔壁(2)がそれぞれ設けられてい
る。この隔壁(2)は、各タンク(T1,T2)内における熱
搬送媒体の液面の変動に従って上下移動し、タンク(T
1,T2)内の上部空間(3)の圧力変動を下部空間(4)の
熱搬送媒体に伝達するように構成されている。
【0034】上記熱搬送媒体は、水や水に所定の溶質を
添加した水溶液(以下、水等という。)に所定のマイク
ロカプセルが多数混入されたもので、スラリー状に構成
されている。このマイクロカプセルは、第1の蓄熱材を
有する第1のマイクロカプセルと第2の蓄熱材を有する
第2のマイクロカプセルとによって構成され、共に所定
の蓄熱材を各種のポリマー等から成る被覆材で覆って直
径2〜3μm程度の球状に形成されている。尚、上記の
マイクロカプセルの大きさは例示であり、数μm〜数十
μmの範囲で適宜設定すればよい。
【0035】上記第1の蓄熱材と第2の蓄熱材とは互い
に融点の異なる物質であって、第1の蓄熱材が温熱搬送
時に相変化する暖房用蓄熱材、第2の蓄熱材が冷熱搬送
時に相変化する冷房用蓄熱材に構成されている。つま
り、温熱搬送時において、熱搬送媒体の温度は、例えば
45〜50℃程度となる。従って、暖房用蓄冷材は、温
熱搬送時の熱搬送媒体温度に対応した融点をもつ物質に
よって構成されている。このような物質の具体例として
は、ミリスチン酸やラウリン酸等の脂肪酸、パラフィン
ワックス、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。
また、冷熱搬送時において、熱搬送媒体の温度は、例え
ば7〜12℃程度となる。従って、冷房用蓄冷材は、冷
熱搬送時の熱搬送媒体温度に対応した融点をもつ物質に
よって構成されている。このような物質の具体例として
は、テトラデカンやペンタデカン等のパラフィンワック
スなどが挙げられる。
【0036】そして、暖房用蓄熱材を有する第1のマイ
クロカプセルは暖房用マイクロカプセルに、冷房用蓄熱
材を有する第2のマイクロカプセルは冷房用マイクロカ
プセルにそれぞれ構成されている。また、上記熱搬送媒
体における水等と各蓄熱材との重量割合は、例えば、水
等が60wt%、暖房用蓄熱材が20wt%、冷房用蓄熱材
が20wt%とされている。
【0037】上記搬送用回路(C)は、冷却熱交換器(2
8)と、加熱熱交換器(29)と、冷媒タンク(RT)とを
備え、内部には冷媒が充填されている。そして、上記搬
送用回路(C)は、第1及び第2タンク(T1,T2)内を加
減圧して利用側回路(B)の熱搬送媒体に搬送力を付与
する加減圧手段を構成している。
【0038】上記加熱熱交換器(29)の上端部にはガス
供給管(21)が接続され、このガス供給管(21)は、第
1ガス供給分岐管(21a)と第2ガス供給分岐管(21b)
と第3ガス供給分岐管(21c)とに分岐されている。そ
して、第1ガス供給分岐管(21a)は第1タンク(T1)
の上端部に、第2ガス供給分岐管(21b)は第2タンク
(T2)の上端部に、第3ガス供給分岐管(21c)は冷媒
タンク(RT)の上端部にそれぞれ接続されている。第1
ガス供給分岐管(21a)には第1加圧電磁弁(SV-P1)
が、第2ガス供給分岐管(21b)には第2加圧電磁弁(S
V-P2)が、第3ガス供給分岐管(21c)には第3加圧電
磁弁(SV-P3)が、それぞれ設けられている。
【0039】また、上記加熱熱交換器(29)の下端部に
は、液供給管(22)の一端が接続されている。この液供
給管(22)の他端は冷媒タンク(RT)の下端部に接続さ
れると共に、冷媒タンク(RT)からの冷媒の流出のみを
許容する逆止弁(CV-1)が設けられている。
【0040】一方、上記冷却熱交換器(28)の上端部に
はガス回収管(25)が接続され、このガス回収管(25)
は、第1ガス回収分岐管(25a)と第2ガス回収分岐管
(25b)と第3ガス回収分岐管(25c)とに分岐されてい
る。そして、第1ガス回収分岐管(25a)は、第1ガス
供給分岐管(21a)に接続されることにより第1タンク
(T1)の上端部に、第2ガス回収分岐管(25b)は、第
2ガス供給分岐管(21b)に接続されることにより第2
タンク(T2)の上端部に、第3ガス回収分岐管(25c)
は、第3ガス供給分岐管(21c)に接続されることによ
り冷媒タンク(RT)の上端部にそれぞれ接続されてい
る。第1ガス回収分岐管(25a)には第1減圧電磁弁(S
V-V1)が、第2ガス回収分岐管(25b)には第2減圧電
磁弁(SV-V2)が、第3ガス回収分岐管(25c)には第3
減圧電磁弁(SV-V3)が、それぞれ設けられている。
【0041】また、上記冷却熱交換器(28)の下端部に
は液回収管(26)の一端が接続されている。この液回収
管(26)の他端は冷媒タンク(RT)の下端部に接続され
ると共に、冷媒タンク(RT)への冷媒の流入のみを許容
する逆止弁(CV-2)が設けられている。
【0042】尚、上記冷却熱交換器(28)は、加熱熱交
換器(29)よりも高い位置に設置されると同時に、冷媒
タンク(RT)は、高さ方向において冷却熱交換器(28)
と加熱熱交換器(29)との中間の位置に設置されてい
る。
【0043】上記加熱熱交換器(29)と冷却熱交換器
(28)とには、駆動用回路(D)が接続されている。こ
の駆動用回路(D)は、駆動用圧縮機(41)と、加熱熱
交換器(29)と、駆動用膨張弁(43)と、放熱熱交換器
(44)と、冷却熱交換器(28)とが順に接続して成る閉
回路であって、冷凍サイクルを構成している。そして、
加熱熱交換器(29)では搬送用回路(C)の冷媒を加熱
して蒸発させる一方、冷却熱交換器(28)では搬送用回
路(C)の冷媒を冷却して凝縮させるようにしている。
【0044】更に、上記利用側回路(B)の熱源側熱交
換器(35)には、熱源側回路(A)が接続されている。
この熱源側回路(A)は、熱源側圧縮機(11)と、熱源
側四路切換弁(14)と、室外熱交換器(12)と、熱源側
膨張弁(13)と、熱源側熱交換器(35)とを順に接続し
て成る閉回路であって、冷凍サイクルを構成している。
また、上記熱源側四路切換弁(14)によって冷媒循環方
向が反転可能となっており、ヒートポンプを構成してい
る。
【0045】−運転動作− 熱源側回路(A)で生成した冷熱を室内ユニット(50)
へ搬送する冷房運転時における運転動作について説明す
る。
【0046】先ず、上記熱源側回路(A)の動作につい
て説明する。冷房運転時において、該熱源側回路(A)
では、熱源側四路切換弁(14)が図1に実線で示すよう
に切り換えられ、熱源側膨張弁(13)が所定開度に調整
される。
【0047】この状態において、図1に破線の矢印で示
すように、熱源側回路(A)内を冷媒が循環する。即
ち、熱源側圧縮機(11)から吐出された高圧のガス冷媒
は、熱源側四路切換弁(14)を通って室外熱交換器(1
2)へ流れ、室外熱交換器(12)で外気と熱交換して凝
縮して高圧の液冷媒となる。この高圧の液冷媒は、熱源
側膨張弁(13)で減圧された後に、熱源側熱交換器(3
5)において利用側回路(B)の熱搬送媒体と熱交換して
蒸発する。その際、熱源側回路(A)において冷熱が生
成し、該冷熱が利用側回路(B)の熱搬送媒体に供給さ
れる。該熱源側熱交換器(35)で蒸発した熱源側回路
(A)の冷媒は、その後、熱源側圧縮機(11)に吸入さ
れ、この循環を繰り返す。
【0048】次に、上記駆動用回路(D)の動作につい
て説明する。冷房運転時において、該駆動用回路(D)
では、駆動用膨張弁(43)が所定開度に調整される。
【0049】この状態において、駆動用圧縮機(41)か
ら吐出された高圧のガス冷媒は、加熱熱交換器(29)へ
流れ、加熱熱交換器(29)で搬送用回路(C)の液冷媒
と熱交換を行い、凝縮して高圧の液冷媒となる一方、搬
送用回路(C)の液冷媒は加熱されて蒸発する。加熱熱
交換器(29)で凝縮した冷媒は、放熱熱交換器(44)へ
流れ、外気と熱交換を行う。これによって、駆動用回路
(D)からの放熱が行われる。その後、液冷媒は、駆動
用膨張弁(43)で減圧された後に、冷却熱交換器(28)
において2次側回路(20)の冷媒と熱交換して蒸発する
一方、2次側回路(20)の液冷媒は冷却されて凝縮す
る。該冷却熱交換器(28)で蒸発した駆動用回路(D)
の冷媒は、駆動用圧縮機(41)に吸入されて、この循環
を繰り返す。
【0050】上述のように、放熱熱交換器(44)におい
て駆動用回路(D)の冷媒と外気とを熱交換させ、駆動
用回路(D)からの放熱を行うようにしている。そし
て、この放熱によって、加熱熱交換器(29)における搬
送用回路(C)の冷媒への加熱量と、冷却熱交換器(2
8)における搬送用回路(C)の冷媒からの吸熱量とを均
等化し、装置の円滑な動作を確保するようにしている。
【0051】次に、上記搬送用回路(C)及び利用側回
路(B)の動作について説明する。搬送用回路(C)の各
電磁弁(SV-P1,SV-V2,SV-P3)が次の状態にあるところ
から説明する。第1タンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P
1)、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)及び第2
タンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)が開放されてい
る。一方、第1タンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、
第2タンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)及び冷媒タン
ク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)は閉鎖されている。ま
た、利用側四路切換弁(39)は図1に実線で示すように
切り換えられ、各室内ユニット(50)の室内電動弁(3
7)は所定開度に調整されている。
【0052】この状態において、加熱熱交換器(29)で
は、駆動用回路(D)の冷媒と搬送用回路(C)の液冷媒
とが熱交換し、該液冷媒が加熱されて蒸発する。この搬
送用回路(C)の液冷媒の蒸発によって加熱熱交換器(2
9)内が高圧状態となる。そして、加圧電磁弁(SV-P1)
の開放によって加熱熱交換器(29)と第1タンク(T1)
とが連通し、第1タンク(T1)の上部空間(3)内が加
圧される。このため、第1タンク(T1)内の隔壁(2)
が押し下げられ、第1タンク(T1)の下部空間(4)に
貯留された熱搬送媒体が、図1の実線の矢印に示すよう
に、第1タンク(T1)から押し出される。第1タンク
(T1)から押し出された熱搬送媒体は、押出し用配管
(31)の分岐管(31a)から押出し用配管(31)へ流
れ、利用側四路切換弁(39)を通って利用側回路(B)
の主配管(6)へ流れる。
【0053】一方、冷却熱交換器(28)では、駆動用回
路(D)の冷媒と搬送用回路(C)のガス冷媒とが熱交換
し、該搬送用回路(C)の冷媒が冷却されて凝縮する。
この搬送用回路(C)の冷媒の凝縮によって冷却熱交換
器(28)内が低圧状態となる。そして、減圧電磁弁(SV
-V2)の開放によって冷却熱交換器(28)と第2タンク
(T2)とが連通し、第2タンク(T2)の上部空間(3)
内が減圧される。このため、第2タンク(T2)内の隔壁
(2)が引き上げられ、利用側回路(B)の主配管(6)
から熱搬送媒体が第2タンク(T2)に回収される。つま
り、図1の実線の矢印に示すように、主配管(6)の熱
搬送媒体が吸引され、利用側四路切換弁(39)、吸引用
配管(32)、吸引用配管(32)の分岐管(32b)を順に
流れて第2タンク(T2)の下部空間(4)に回収され
る。
【0054】上記利用側回路(B)では、上述のような
第1タンク(T1)からの熱搬送媒体の押し出しと、第2
タンク(T2)への熱搬送媒体の回収とによって熱搬送媒
体が循環し、熱源側回路(A)の冷熱を室内熱交換器(3
6)へ搬送して室内の冷房が行われる。具体的に、第1
タンク(T1)内の熱搬送媒体は、低温状態であり、冷房
用マイクロカプセル内の冷房用蓄熱材は凝固した状態と
なっている。この状態で、第1タンク(T1)から押し出
された熱搬送媒体は、主配管(6)を通って各室内ユニ
ット(50)へ分流される。その際、各室内電動弁(37)
の開度を調整することにより、各室内ユニット(50)へ
流れる熱搬送媒体の流量が調節される。
【0055】上記各室内ユニット(50)へ分流した熱搬
送媒体は、各室内熱交換器(36)で室内空気と熱交換を
行い、室内空気を冷却して調和空気を生成する。その
際、室内空気からの吸熱によって、熱搬送媒体の温度が
上昇すると共に、冷房用蓄熱材が冷房用マイクロカプセ
ル内で融解する。そして、この低温の調和空気が室内の
冷房に供される。その後、熱搬送媒体は、合流して主配
管(6)を通り、熱源側熱交換器(35)へ流れる。
【0056】熱源側熱交換器(35)へ流れた熱搬送媒体
は、熱源側回路(A)の冷媒と熱交換を行い、該熱源側
回路(A)の冷媒が蒸発して生成した冷熱によって冷却
される。これによって、熱搬送媒体は再び低温状態とな
り、室内熱交換器(36)で融解した冷房用蓄熱材も再び
凝固する。その後、熱搬送媒体は、主配管(6)を流
れ、吸引用配管(32)を通って第2タンク(T2)に回収
される。
【0057】尚、この冷房運転時において、暖房用マイ
クロカプセル内の暖房用蓄熱材は相変化しない。つま
り、暖房用蓄熱材の融点は、冷房運転時における熱搬送
媒体の温度よりも高い。従って、冷房運転時には、暖房
用蓄熱材は常に固体の状態に維持される。
【0058】また、搬送用回路(C)において、冷媒タ
ンク(RT)は、加熱熱交換器(29)と均圧されている。
このため、該冷媒タンク(RT)内の液冷媒が液供給管
(22)を経て加熱熱交換器(29)に供給される。この供
給された液冷媒は加熱熱交換器(29)内で蒸発して第1
タンク(T1)内の加圧に寄与する。その後、この冷媒タ
ンク(RT)内の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(29)に供
給されると、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)
が閉鎖されると共に、冷媒タンク(RT)の減圧電磁弁
(SV-V3)が開放される。これによって冷媒タンク(R
T)が減圧され、液回収管(26)を通じて冷却熱交換器
(28)で凝縮した冷媒を冷媒タンク(RT)に回収する。
【0059】このような動作を所定時間行った後、搬送
用回路(C)の電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)を切換える。
つまり、第1タンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P1)、第
2タンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)、冷媒タンク(R
T)の減圧電磁弁(SV-V3)を閉鎖する。第2タンク(T
2)の加圧電磁弁(SV-P2)、第1タンク(T1)の減圧電
磁弁(SV-V1)、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P
3)を開放する。
【0060】これによって、第1タンク(T1)が減圧さ
れ、逆に、第2タンク(T2)及び冷媒タンク(RT)が加
圧される。このため、第2タンク(T2)から押し出され
た熱搬送媒体が上述と同様に循環して第1タンク(T1)
に回収される冷媒循環状態となり、また、冷媒タンク
(RT)内の液冷媒が加熱熱交換器(29)に供給される。
この場合にも、この冷媒タンク(RT)内の液冷媒の殆ど
が加熱熱交換器(29)に供給されると、冷媒タンク(R
T)の加圧電磁弁(SV-P3)が閉鎖されると共に、冷媒タ
ンク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)が開放されて、冷媒
タンク(RT)への冷媒の回収が行われる。
【0061】以上のように各電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)
が切換え動作を行い、利用側回路(B)の熱搬送媒体が
第1タンク(T1)から押し出されて第2タンク(T2)に
回収される動作と、該熱搬送媒体が第2タンク(T2)か
ら押し出されて第1タンク(T1)に回収される動作とが
交互に行われる。そして、利用側回路(B)において熱
搬送媒体が循環し、室内の冷房が行われる。
【0062】次に、熱源側回路(A)で生成した温熱を
室内ユニット(50)へ搬送する暖房運転時における運転
動作について説明する。
【0063】この暖房運転時において、熱源側回路
(A)では、熱源側四路切換弁(14)が図2に破線で示
すように切り換えられ、熱源側膨張弁(13)が所定開度
に調整される。
【0064】この状態において、図2に破線の矢印で示
すように、熱源側回路(A)内を冷媒が循環する。即
ち、熱源側圧縮機(11)から吐出された高圧のガス冷媒
は、熱源側四路切換弁(14)を通って熱源側熱交換器
(35)へ流れ、熱源側熱交換器(35)で利用側回路
(B)の熱搬送媒体と熱交換を行い、凝縮して高圧の液
冷媒となる。その際、熱源側回路(A)において温熱が
生成し、該温熱が利用側回路(B)の熱搬送媒体に供給
される。熱源側熱交換器(35)で凝縮した冷媒は、熱源
側膨張弁(13)で減圧された後に室外熱交換器(12)へ
流れ、室外熱交換器(12)において外気と熱交換して蒸
発する。該室外熱交換器(12)で蒸発した熱源側回路
(A)の冷媒は、熱源側四路切換弁(14)を通って熱源
側圧縮機(11)に吸入され、この循環を繰り返す。
【0065】上記駆動用回路(D)では、上述の冷房運
転時と同様に冷媒が循環する。また、上記搬送用回路
(C)は上述の冷房運転時と同様に動作し、上記利用側
回路(B)において熱搬送媒体を循環させるようにして
いる。一方、利用側回路(B)では、利用側四路切換弁
(39)が図2に破線で示すように切り換えられ、各室内
ユニット(50)の室内電動弁(37)は所定開度に調整さ
れる。
【0066】この状態で、上記利用側回路(B)では、
第1及び第2タンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出
しと回収とによって熱搬送媒体が循環し、熱源側回路
(A)の温熱を室内熱交換器(36)へ搬送して室内の暖
房が行われる。具体的に、第1タンク(T1)から押し出
された熱搬送媒体は、押出し用配管(31)及び主配管
(6)を通り、熱源側熱交換器(35)へ流れる。
【0067】この熱源側熱交換器(35)へ流れた熱搬送
媒体は、熱源側回路(A)の冷媒との熱交換によって加
熱される。これによって、熱搬送媒体が高温状態となる
と共に、暖房用蓄熱材が暖房用マイクロカプセル内で融
解し、熱源側回路(A)で生成した温熱が利用側回路
(B)の熱搬送媒体へ供給される。その後、熱搬送媒体
は、主配管(6)を流れ、各室内ユニット(50)へ分流
される。その際、各室内電動弁(37)の開度を調整する
ことにより、各室内ユニット(50)へ流れる熱搬送媒体
の流量が調節される。
【0068】上記各室内ユニット(50)へ分流した熱搬
送媒体は、各室内熱交換器(36)で室内空気と熱交換を
行い、室内空気を加熱して調和空気を生成する。その
際、室内空気への放熱によって、熱搬送媒体の温度が低
下すると共に、暖房用蓄熱材が暖房用マイクロカプセル
内で凝固する。そして、この高温の調和空気が室内の暖
房に供される。その後、熱搬送媒体は合流し、主配管
(6)と、利用側四路切換弁(39)と吸引用配管(32)
とを順に流れて第2タンク(T2)へ回収される。以上の
ように、利用側回路(B)において熱搬送媒体が循環
し、室内の暖房が行われる。
【0069】尚、この暖房運転時において、冷房用マイ
クロカプセル内の冷房用蓄熱材は相変化しない。つま
り、冷房用蓄熱材の融点は、暖房運転時における熱搬送
媒体の温度よりも低い。従って、暖房運転時には、冷房
用蓄熱材は常に液体の状態に維持される。
【0070】−実施形態1の効果− 本実施形態1によれば、冷房運転時と暖房運転時の何れ
においても、熱搬送媒体の水等の顕熱と共に、蓄熱材の
潜熱をも利用して熱搬送を行うことができる。つまり、
冷房運転時には上記冷房用蓄熱材の潜熱を利用すること
ができ、暖房転時には上記暖房用蓄熱材の潜熱を利用す
ることができる。この結果、冷房運転時と暖房運転時の
何れにおいても、熱搬送媒体の顕熱のみを利用する場合
に比して、熱搬送媒体の単位循環量あたりの熱搬送量を
増大させることができ、室内の冷暖房を充分に行うこと
が可能となる。
【0071】また、本実施形態では、第1及び第2タン
ク(T1,T2)内を加減圧することによって利用側回路
(B)内で熱搬送媒体を循環させるようにしている。こ
のため、遠心ポンプ等を用いた場合のようにマイクロカ
プセルを破壊することなく、熱搬送媒体に循環駆動力を
確実に付与することができる。このため、マイクロカプ
セルからの蓄熱材の漏洩を防ぐことができ、これに起因
する熱搬送量の減少や熱搬送媒体の汚染を防ぐことが可
能となる。この結果、熱搬送装置の信頼性を維持しつ
つ、熱搬送量力の向上を図ることができる。
【0072】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1が利用側回路(B)の熱搬送媒体を水等と、暖
房用蓄熱材を有する暖房用マイクロカプセルと、冷房用
蓄熱材を有する冷房用マイクロカプセルとより構成した
のに代えて、上記熱搬送媒体を以下のように構成するも
のである。つまり、本実施形態の熱搬送媒体は、暖房用
蓄熱材を有する暖房用マイクロカプセルと共に、水分子
に包接されるゲスト分子となる物質を水等に混入して構
成されている。そして、暖房運転時には上記実施形態1
と同様に暖房用蓄熱材が相変化する一方、冷房運転時に
は熱搬送媒体中の水分子とゲスト分子とが包接化合物を
形成するように構成されている。その他の構成は、上記
実施形態1と同様である。
【0073】具体的に、上記ゲスト分子となる物質とし
ては、フッ素化炭化水素であるHFC125、HFC1
34a、HFC143a等が挙げられる。そして、これ
らの物質であるゲスト分子と水分子とから成る包接化合
物の生成熱と臨界分解点の温度及び圧力とは、表1に示
す通りである。
【0074】
【表1】
【0075】−運転動作− 先ず、冷房運転時の動作について説明すると、熱源側回
路(A)、駆動用回路(D)及び搬送用回路(C)は上記
実施形態1と同様に動作する。そして、第1及び第2タ
ンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出しと回収とを行
い、利用側回路(B)において熱搬送媒体を循環させ、
熱源側回路(A)の冷熱を室内熱交換器(36)へ搬送し
て室内の冷房を行う。
【0076】具体的に、第1タンク(T1)内の熱搬送媒
体は低温状態であり、該熱搬送媒体中の水分子と上記ゲ
スト分子とから成る包接化合物が生成した状態となって
いる。この状態で、第1タンク(T1)から押し出された
熱搬送媒体は、主配管(6)を通って各室内ユニット(5
0)へ分流される。その際、各室内電動弁(37)の開度
を調整することにより、各室内ユニット(50)へ流れる
熱搬送媒体の流量が調節される。
【0077】上記各室内ユニット(50)へ分流した熱搬
送媒体は、各室内熱交換器(36)で室内空気と熱交換を
行い、室内空気を冷却して調和空気を生成する。その
際、室内空気からの吸熱によって、熱搬送媒体の温度が
上昇すると共に、上記包接化合物が分解する。そして、
この低温の調和空気が室内の冷房に供される。その後、
熱搬送媒体は、合流して主配管(6)を通り、熱源側熱
交換器(35)へ流れる。
【0078】熱源側熱交換器(35)へ流れた熱搬送媒体
は、熱源側回路(A)の冷媒と熱交換を行い、該熱源側
回路(A)の冷媒が蒸発して生成した冷熱によって冷却
される。これによって、熱搬送媒体は再び低温状態とな
り、上記包接化合物も再び生成する。その後、熱搬送媒
体は、主配管(6)を流れ、吸引用配管(32)を通って
第2タンク(T2)に回収される。尚、この冷房運転時に
おいて、暖房用マイクロカプセル内の暖房用蓄熱材は、
常に固体の状態で相変化しない。
【0079】次に、暖房運転時の動作について説明する
と、熱源側回路(A)、駆動用回路(D)及び搬送用回路
(C)は上記実施形態1と同様に動作し、第1及び第2
タンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出しと回収とを
行って利用側回路(B)において熱搬送媒体を循環させ
る。そして、利用側回路(B)では、上記実施形態1と
同様に、熱搬送媒体の顕熱と暖房用蓄熱材の潜熱とを利
用して熱源側回路(A)の温熱を室内熱交換器(36)へ
搬送し、室内の冷房を行うようにしている。
【0080】−実施形態2の効果− 本実施形態2によれば、上記実施形態1が冷房運転時に
冷房用蓄熱材の潜熱を利用して冷熱の搬送を行うのに代
えて、包接化合物の生成熱を利用して冷熱の搬送を行う
ことができる。また、暖房運転時には、上記実施形態1
と同様に、暖房用蓄熱材の潜熱を利用して温熱の搬送を
行うことができる。従って、本実施形態においても、上
記実施形態1と同様に、冷房運転時と暖房運転時の何れ
においても、熱搬送媒体の顕熱のみを利用する場合に比
して、熱搬送媒体の単位循環量あたりの熱搬送量を増大
させることができ、室内の冷暖房を充分に行うことが可
能となる。
【0081】また、本実施形態においても、マイクロカ
プセルの破壊を防ぎつつ利用側回路(B)内で熱搬送媒
体を循環させることができ、上記実施形態1と同様に、
熱搬送装置の信頼性を維持しつつ、熱搬送量力の向上を
図ることができる。
【0082】
【発明の実施の形態3】本発明の実施形態3は、上記実
施形態1が利用側回路(B)の熱搬送媒体を水等と、暖
房用蓄熱材を有する暖房用マイクロカプセルと、冷房用
蓄熱材を有する冷房用マイクロカプセルとより構成した
のに代えて、熱搬送媒体には上記暖房用マイクロカプセ
ルのみを混入するものである。そして、冷房運転時に
は、熱搬送媒体中の水等をスラリー状の氷化物に変化さ
せ、水等の潜熱を利用して冷熱の搬送を行うものであ
る。
【0083】具体的に、本実施形態は、冷房運転時にお
いて、熱源側熱交換器(35)で利用側回路(B)の熱搬
送媒体を零度以下の過冷却状態にまで冷却するように構
成されている。そして、利用側回路(B)の主配管(6)
内において、熱搬送媒体の過冷却状態を解消させてスラ
リー状の氷化物を生成させるようにしている。その他の
構成は、上記実施形態1と同様である。
【0084】−運転動作− 先ず、冷房運転時の動作について説明すると、熱源側回
路(A)、駆動用回路(D)及び搬送用回路(C)は上記
実施形態1と同様に動作する。そして、第1及び第2タ
ンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出しと回収とを行
い、利用側回路(B)において熱搬送媒体を循環させ、
熱源側回路(A)の冷熱を室内熱交換器(36)へ搬送し
て室内の冷房を行う。
【0085】具体的に、第1タンク(T1)内の熱搬送媒
体は低温状態であり、該熱搬送媒体中の水等がスラリー
状の氷化物が生成した状態となっている。この状態で、
第1タンク(T1)から押し出された熱搬送媒体は、主配
管(6)を通って各室内ユニット(50)へ分流される。
その際、各室内電動弁(37)の開度を調整することによ
り、各室内ユニット(50)へ流れる熱搬送媒体の流量が
調節される。
【0086】上記各室内ユニット(50)へ分流した熱搬
送媒体は、各室内熱交換器(36)で室内空気と熱交換を
行い、室内空気を冷却して調和空気を生成する。その
際、室内空気からの吸熱によって、上記氷化物が融解す
ると共に、熱搬送媒体の温度が上昇する。そして、この
低温の調和空気が室内の冷房に供される。その後、熱搬
送媒体は、合流して主配管(6)を通り、熱源側熱交換
器(35)へ流れる。
【0087】熱源側熱交換器(35)へ流れた熱搬送媒体
は、熱源側回路(A)の冷媒と熱交換を行い、該熱源側
回路(A)の冷媒が蒸発して生成した冷熱によって、過
冷却状態にまで冷却される。この過冷却状態の熱搬送媒
体は、主配管(6)を流れ、該主配管(6)内でその過冷
却状態が解消されてスラリー状の氷化物が生成する。そ
の後、氷化物を含む熱搬送媒体は、吸引用配管(32)を
通って第2タンク(T2)に回収される。尚、この冷房運
転時において、暖房用マイクロカプセル内の暖房用蓄熱
材は、常に固体の状態で相変化しない。
【0088】次に、暖房運転時の動作について説明する
と、熱源側回路(A)、駆動用回路(D)及び搬送用回路
(C)は上記実施形態1と同様に動作し、第1及び第2
タンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出しと回収とを
行って利用側回路(B)において熱搬送媒体を循環させ
る。そして、利用側回路(B)では、上記実施形態1と
同様に、熱搬送媒体の顕熱と暖房用蓄熱材の潜熱とを利
用して熱源側回路(A)の温熱を室内熱交換器(36)へ
搬送し、室内の冷房を行うようにしている。
【0089】−実施形態3の効果− 本実施形態3によれば、上記実施形態1が冷房運転時に
冷房用蓄熱材の潜熱を利用して冷熱の搬送を行うのに代
えて、熱搬送媒体中の水等の潜熱を利用して冷熱の搬送
を行うことができる。また、暖房運転時には、上記実施
形態1と同様に、暖房用蓄熱材の潜熱を利用して温熱の
搬送を行うことができる。従って、本実施形態において
も、上記実施形態1と同様に、冷房運転時と暖房運転時
の何れにおいても、熱搬送媒体の顕熱のみを利用する場
合に比して、熱搬送媒体の単位循環量あたりの熱搬送量
を増大させることができ、室内の冷暖房を充分に行うこ
とが可能となる。
【0090】また、本実施形態においても、マイクロカ
プセルの破壊を防ぎつつ利用側回路(B)内で熱搬送媒
体を循環させることができ、上記実施形態1と同様に、
熱搬送装置の信頼性を維持しつつ、熱搬送量力の向上を
図ることができる。
【0091】
【発明のその他の実施の形態】上記各実施形態では、第
1及び第2タンク(T1,T2)内に隔壁(2)を設け、該隔
壁(2)を介して上部空間(3)内の圧力変動を下部空間
(4)の熱搬送媒体に伝達するようにしている。これに
対し、搬送用回路(C)の冷媒と利用側回路(B)の熱搬
送媒体とが非相溶である場合、即ち、両者が互いに溶け
合うことがない場合には、上記第1及び第2タンク(T
1,T2)内の隔壁(2)を省略するようにしてもよい。こ
の様にしても、上記冷媒と熱搬送媒体とは互いに溶け合
わないため、第1及び第2タンク(T1,T2)内を加減圧
することによって、第1及び第2タンク(T1,T2)での
熱搬送媒体の押し出しと回収とが可能で、利用側回路
(B)において熱搬送媒体を循環させることができる。
また、隔壁(2)を省略できるため、構成を簡略化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る空気調和装置の冷媒配管系統
図である。
【図2】実施形態1に係る空気調和装置の暖房運転時の
冷媒循環動作を示す冷媒配管系統図である。
【符号の説明】
(B) 利用側回路 (C) 搬送用回路(加減圧手段) (T1) 第1タンク(貯留手段) (T2) 第2タンク(貯留手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循
    環して熱源側から利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、
    冷熱を搬送する冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備
    え、 上記熱搬送媒体は、互いに融点の異なる第1の蓄熱材と
    第2の蓄熱材とをそれぞれ被覆材で覆って形成される第
    1のマイクロカプセルと第2のマイクロカプセルとが水
    又は水溶液に多数混入されて構成されている熱搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循
    環して熱源側から利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、
    冷熱を搬送する冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備
    え、 上記熱搬送媒体は、温熱搬送時に相変化する第1の蓄熱
    材を被覆材で覆って形成される第1のマイクロカプセ
    ル、及び冷熱搬送時に相変化する第2の蓄熱材を被覆材
    で覆って形成される第2のマイクロカプセルが水又は水
    溶液に多数混入されて構成されている熱搬送装置。
  3. 【請求項3】 熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循
    環して熱源側から利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、
    冷熱を搬送する冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備
    え、 上記熱搬送媒体は、温熱搬送時に相変化する蓄熱材を被
    覆材で覆って形成される多数のマイクロカプセルと、水
    と、水分子に包接されるゲスト分子とを備えた混合物よ
    り構成され、冷熱搬送時に水とゲスト分子とが包接化合
    物を形成する熱搬送装置。
  4. 【請求項4】 熱源側と利用側との間で熱搬送媒体が循
    環して熱源側から利用側へ温熱を搬送する温熱搬送と、
    冷熱を搬送する冷熱搬送とを行う利用側回路(B)を備
    え、 上記熱搬送媒体は、温熱搬送時に相変化する蓄熱材を被
    覆材で覆って形成される多数のマイクロカプセルが水又
    は水溶液に混入されて構成されると共に、冷熱搬送時に
    水又は水溶液がスラリー状の氷化物に相変化する熱搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1記載の熱搬送
    装置において、 利用側回路(B)は、熱搬送媒体を貯留する貯留手段(T
    1,T2)を備える一方、 上記熱搬送媒体に循環駆動力を付与するために、上記貯
    留手段(T1,T2)の内部を加圧して熱搬送媒体を利用側
    回路(B)に押し出す加圧動作、及び上記貯留手段(T1,
    T2)の内部を減圧して熱搬送媒体を利用側回路(B)か
    ら回収する減圧動作を行う加減圧手段(C)が設けられ
    ている熱搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1記載の熱搬送
    装置において、 温熱搬送が室内の暖房を行う暖房運転であり、冷熱搬送
    が室内の冷房を行う冷房運転である熱搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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