JP4581165B2 - 熱搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱搬送装置に関し、特に、熱搬送量の向上策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱源側と利用側との間で熱搬送媒体を循環させて熱搬送を行う熱搬送装置が知られている。この種の熱搬送装置の一例である空気調和装置は、室外熱交換器、室内熱交換器をそれぞれ熱源側、利用側とし、熱搬送媒体として冷媒を用いたものである。
【0003】
近年、地球環境問題に鑑み、代替冷媒として、HFC407C(R407C)が着目されている。しかし、HFC407Cはオゾン破壊係数は小さいものの、地球温暖化係数が高いため、環境保護の観点から新たな熱搬送媒体が求められている。そこで、環境に優しい熱搬送媒体として、水(H20)が見直されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、水を熱搬送媒体として考えた場合、熱搬送密度は充分に高いとは言い難く、充分な熱搬送量を確保するためには、熱搬送媒体の搬送速度を大きくするか、あるいは配管サイズを大きくする必要があった。しかし、熱搬送媒体の搬送速度を大きくするためには、装置の搬送動力を大きくしなければならず、省エネルギー化の要請に反する結果となる。一方、配管サイズを大きくすると、装置の大型化を招くことになる。
【0005】
そこで、本発明者は、熱搬送密度を高めるために、水分子に包接されるゲスト分子を有する媒体を水に混合し、熱搬送に際して水分子とゲスト分子とが包接化合物を形成することによって水の顕熱分以上の熱を搬送することに着目した。
【0006】
しかし、包接化合物の生成温度は、ゲスト分子の種類によって異なる。そのため、たとえ熱搬送密度が大きくても、包接化合物が利用側または熱源側における必要温度に応じた温度で生成されなければ、利用価値は低い。また、取扱性を考慮すると、充分な安全性を備えていることが好ましい。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱搬送密度が大きく且つ冷熱搬送に特に適した熱搬送媒体と、当該熱搬送媒体を活用した熱搬送装置とを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、HFC134aと水との混合物を用いることとした。
【0009】
具体的には、第1の発明は、熱源側(60,70)と利用側(50)との間で熱搬送媒体を流通させ、該熱源側(70)から該利用側(50)へ冷熱を搬送する冷熱搬送と、該熱源側(60)から該利用側(50)へ温熱を搬送する温熱搬送とを選択的に行う熱搬送装置であって、水とHFC134aとを含み、冷熱搬送時に水分子とHFC134a分子とが包接化合物を形成する熱搬送媒体を備えるとともに、温熱搬送時にHFC134aが流通しないように該熱搬送媒体に含まれるHFC134aを分離し且つ貯留する分離貯留手段(61〜64)を備えていることとしたものである。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、熱源側と利用側との間で熱搬送媒体を循環させる利用側回路(B)と、熱搬送媒体を貯留する貯留手段(T1,T2)と、上記利用側回路(B)の熱搬送媒体に循環駆動力を付与するために、上記貯留手段(T1,T2)の内部を加圧して該貯留手段(T1,T2)内の熱搬送媒体を該利用側回路(B)に押し出す加圧動作、または上記貯留手段(T1,T2)の内部を減圧して該利用側回路(B)から該貯留手段(T1,T2)に熱搬送媒体を回収する減圧動作を行う加減圧手段(C)とを備えていることとしたものである。
【0011】
第3の発明は、上記第2の発明において、加減圧手段(C)は、冷媒を加熱することにより高圧を生成する高圧生成部(29)と、冷媒を冷却することにより低圧を生成する低圧生成部(28)とを備え、該高圧生成部(29)と貯留手段(T1,T2)とを連通させることによって加圧動作を実行し、該低圧生成部(28)と貯留手段(T1,T2)とを連通させることによって減圧動作を実行するように構成され、上記冷媒は、HFC134aからなっていることとしたものである。
【0012】
上記第1によれば、冷熱搬送時に、熱搬送媒体が熱源側からの冷熱を受けて放熱し、水の温度が低下すると共に、水分子とHFC134a分子(ゲスト分子)とから成る包接化合物が約10℃の低温にて生成される。この包接化合物の生成の際には所定の生成熱が生じ、この生成熱に相当する熱量が熱搬送媒体から放熱される。そのため、水の顕熱に加えて、この生成熱に相当する冷熱量が熱搬送媒体に蓄えられることになる。その後、熱搬送媒体は利用側へ流れて吸熱し、水の温度が上昇するとともに、上記包接化合物が分解する。その際、熱搬送媒体は、水の顕熱変化に対応する熱量に加えて、包接化合物の生成熱に相当する熱量をも吸熱する。そのため、熱搬送媒体の熱搬送密度が向上する。
【0013】
また、温熱搬送時には熱搬送媒体に含まれるHFC134aは分離され、分離貯留手段に貯留される。従って、温熱搬送時には熱搬送媒体にHFC134aが含まれないので、HFC134aのガス化に起因する圧力損失の増加はなく、搬送負荷が増大することはない。また、HFC134aは水よりも比熱が小さいため、搬送媒体からHFC134aが除かれることにより、温熱搬送時の熱搬送媒体の比熱は、HFC134aを含む場合よりも大きくなる。そのため、冷熱搬送に際して上記第2の発明と同様の効果が得られるとともに、良好な温熱搬送をも実行することができ、冷熱搬送及び温熱搬送の双方に優れた熱搬送装置が実現される。
【0014】
上記第2の発明によれば、加減圧手段(C)が所定の加圧動作または減圧動作を行い、貯留手段(T1,T2)内を加減圧することによって、利用側回路(B)の熱搬送媒体に循環駆動力を付与する。ここで、熱搬送媒体に循環駆動力を付与するために遠心ポンプや軸流ポンプ等のような機械式のポンプを用いると、羽根車などによって熱搬送媒体に機械的な力が作用し、包接化合物がその機能を充分に発揮しないおそれがある。これに対して、上記第3の発明によれば、加減圧によって熱搬送媒体に循環駆動力を付与するので、上記のような機械的な力は作用せず、熱搬送媒体の熱搬送密度が高く維持されたまま、熱搬送が行われることになる。
【0015】
上記第3の発明によれば、熱搬送媒体に含まれるHFC134aを利用して貯留手段(T1,T2)の加圧動作及び減圧動作を実行することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】
従って、第1の発明によれば、熱搬送に際して水の顕熱だけでなく包接化合物の生成熱をも利用するので、熱搬送密度を向上させることができる。水とHFC134aとの包接化合物は約10℃の低温で生成されるので、冷熱搬送に特に適した熱搬送を行うことができる。
【0017】
また、高効率の冷熱搬送だけでなく、効率の良い温熱搬送を行うことも可能となる。従って、冷熱搬送及び温熱搬送の双方に優れた熱搬送装置を得ることができる。
【0018】
第2の発明によれば、包接化合物の生成及び分解作用を損なうことなく熱搬送媒体を循環させることができ、HFC134a及び水の混合物を熱搬送媒体として利用するのに好適な熱搬送装置を得ることができる。
【0019】
第3の発明によれば、熱搬送媒体に含まれるHFC134aを熱搬送媒体の搬送に有効活用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施形態に係る熱搬送装置は、加減圧手段である搬送用回路(C)と利用側回路(B)と駆動用回路(D)とを備え、利用側回路(B)の冷熱源(70)の冷熱を室内ユニット(50)に搬送する冷熱搬送と、温熱源(60)の温熱を室内ユニット(50)に搬送する温熱搬送を選択的に実行するように構成されている。これにより、上記熱搬送装置は、温熱搬送により室内を暖房する暖房運転と、冷熱搬送により室内を冷房する冷房運転とを行う空気調和装置となっている。
【0022】
利用側回路(B)は、熱源側として冷熱源(70)及び温熱源(60)を備え、利用側として複数の室内ユニット(50)を備え、これらを利用側四路切換弁(39)とともに主配管(6)を介して接続して構成されている。そして、この利用側回路(B)には、HFC134a(R134a)と水(H20)との混合物が熱搬送媒体として充填され、回路内で当該熱搬送媒体を循環させるように構成されている。
【0023】
つまり、本実施形態に係る熱搬送媒体は、水分子に包接されるゲスト分子となるHFC134aが水に混入されて成り、後述する冷房運転時に水分子とゲスト分子とが包接化合物(クラスレート化合物)を形成するように構成されている。
【0024】
ところで、水分子と包接化合物を形成するゲスト分子としては、他の種類の媒体も考えられる。しかし、ゲスト分子としてHFC32を用いた場合には、生成温度は約20℃であり、冷房を行うのに適した温度とは言い難い。一方、プロパンを用いた場合には、生成温度は約6℃と低温であるが、漏洩時の安全対策が別途必要となる。二酸化炭素(CO2)を用いた場合には、生成温度は約10℃と低温であるが、包接化合物を生成するためには大きな圧力が必要となり、装置の耐圧性を高めなければならない。これに対し、HFC134aは、臨界分解点の温度が約10℃、圧力が約420kPaであり、生成熱は約74kcal/kgである。従って、冷熱搬送にとって特に好適である。
【0025】
冷熱源(70)は、冷房運転時に熱搬送媒体を冷却し、クラスレートを生成するクラスレート生成部によって形成されている。
【0026】
温熱源(60)は、暖房運転時に熱搬送媒体を加熱し、熱搬送媒体に温熱を供給するものである。図2に示すように、温熱源(60)は、熱搬送媒体を加熱する加熱部(61)と、加熱されてガス化したHFC134aを水から分離するための分離器(62)と、分離されたHFC134aを冷却して液化する冷却部(63)と、液化したHFC134aを貯留するレシーバ(64)とを備えている。
【0027】
室内ユニット(50)は、室内熱交換器(36)と室内電動弁(37)とを直列に接続して構成されている。そして、各室内ユニット(50)の室内電動弁(37)側の一端は、主配管(6)を介して利用側四路切換弁(39)に接続され、室内熱交換器(36)側の一端は、主配管(6)を介して温熱源(60)の一端に接続されている。
【0028】
利用側四路切換弁(39)には、吸引用配管(32)及び押出し用配管(31)を介して、第1タンク(T1)及び第2タンク(T2)が接続されている。これら第1タンク(T1)及び第2タンク(T2)は、内部に蓄熱媒体を貯留する貯留手段として構成されている。
【0029】
上記吸引用配管(32)は、一端が利用側四路切換弁(39)に接続されるとともに、他端が第1吸引分岐管(32a)と第2吸引分岐管(32b)とに分岐されている。第1吸引分岐管(32a)は第1タンク(T1)の下端部に接続され、第2吸引分岐管(32b)は第2タンク(T2)の下端部に接続されている。各分岐管(32a,32b)には、両タンク(T1,T2)への熱搬送媒体の流入のみを許容する逆止弁(CV-5)が設けられている。
【0030】
一方、押出し用配管(31)は、一端が利用側四路切換弁(39)に接続されるとともに、他端が第1押出し分岐管(31a)と第2押出し分岐管(31b)とに分岐されている。第1押出し分岐管(31a)は、第1吸引分岐管(32a)に接続されることにより第1タンク(T1)の下端部に接続され、第2押出し分岐管(31b)は第2吸引分岐管(32b)に接続されることにより第2タンク(T2)の下端部に接続されている。各分岐管(31a,31b)には、両タンク(T1,T2)からの熱搬送媒体の流出のみを許容する逆止弁(CV-3)が設けられている。
【0031】
第1タンク(T1)及び第2タンク(T2)には、各タンク(T1,T2)内を上部空間(3)と下部空間(4)とに区画する隔壁(2)がそれぞれ設けられている。この隔壁(2)は、各タンク(T1,T2)内における熱搬送媒体の液面の変動に従って上下移動し、各タンク(T1,T2)内の上部空間(3)の圧力変動を下部空間(4)の熱搬送媒体に伝達するように構成されている。
【0032】
搬送用回路(C)は、冷却熱交換器(28)と加熱熱交換器(29)と冷媒タンク(RT)とを備え、その内部には冷媒が充填されている。そして、この搬送用回路(C)は、第1及び第2タンク(T1,T2)内を加減圧して利用側回路(B)の熱搬送媒体に搬送力を付与する加減圧手段を構成している。
【0033】
加熱熱交換器(29)の上端部にはガス供給管(21)が接続され、このガス供給管(21)は、第1ガス供給分岐管(21a)と第2ガス供給分岐管(21b)と第3ガス供給分岐管(21c)とに分岐されている。そして、第1ガス供給分岐管(21a)は第1タンク(T1)の上端部に、第2ガス供給分岐管(21b)は第2タンク(T2)の上端部に、第3ガス供給分岐管(21c)は冷媒タンク(RT)の上端部にそれぞれ接続されている。第1ガス供給分岐管(21a)には第1加圧電磁弁(SV-P1)が、第2ガス供給分岐管(21b)には第2加圧電磁弁(SV-P2)が、第3ガス供給分岐管(21c)には第3加圧電磁弁(SV-P3)が、それぞれ設けられている。
【0034】
また、加熱熱交換器(29)の下端部には、液供給管(22)の一端が接続されている。この液供給管(22)の他端は冷媒タンク(RT)の下端部に接続されるとともに、冷媒タンク(RT)からの冷媒の流出のみを許容する逆止弁(CV-1)が設けられている。
【0035】
一方、冷却熱交換器(28)の上端部にはガス回収管(25)が接続され、このガス回収管(25)は、第1ガス回収分岐管(25a)と第2ガス回収分岐管(25b)と第3ガス回収分岐管(25c)とに分岐されている。そして、第1ガス回収分岐管(25a)は、第1ガス供給分岐管(21a)に接続されることにより第1タンク(T1)の上端部に、第2ガス回収分岐管(25b)は、第2ガス供給分岐管(21b)に接続されることにより第2タンク(T2)の上端部に、第3ガス回収分岐管(25c)は、第3ガス供給分岐管(21c)に接続されることにより冷媒タンク(RT)の上端部に、それぞれ接続されている。第1ガス回収分岐管(25a)には第1減圧電磁弁(SV-V1)が、第2ガス回収分岐管(25b)には第2減圧電磁弁(SV-V2)が、第3ガス回収分岐管(25c)には第3減圧電磁弁(SV-V3)が、それぞれ設けられている。
【0036】
また、冷却熱交換器(28)の下端部に液回収管(26)の一端が接続されている。この液回収管(26)の他端は冷媒タンク(RT)の下端部に接続されるとともに、冷媒タンク(RT)への冷媒の流入のみを許容する逆止弁(CV-2)が設けられている。
【0037】
なお、冷却熱交換器(28)は、加熱熱交換器(29)よりも高い位置に設置されている。冷媒タンク(RT)は、加熱熱交換器(29)よりも高く且つ冷却熱交換器(28)よりも低い位置に設置されている。
【0038】
加熱熱交換器(29)と冷却熱交換器(28)とには、駆動用回路(D)が接続されている。この駆動用回路(D)は、駆動用圧縮機(41)と、加熱熱交換器(29)と、放熱熱交換器(44)と、駆動用膨張弁(43)と、冷却熱交換器(28)とが順に接続されて成る閉回路であって、冷凍サイクル回路を構成している。そして、加熱熱交換器(29)では搬送用回路(C)の冷媒を加熱して蒸発させる一方、冷却熱交換器(28)では搬送用回路(C)の冷媒を冷却して凝縮させるようにしている。
【0039】
−運転動作−
まず、冷房運転時における運転動作について説明する。
【0040】
冷房運転時には、温熱源(60)は作動を停止する。つまり、熱搬送媒体の加熱は行われない。一方、冷熱源(70)においては、熱搬送媒体にクラスレートが生成される。
【0041】
駆動用回路(D)では、駆動用膨張弁(43)が所定開度に調整され、駆動用圧縮機(41)から吐出された高圧のガス冷媒は、加熱熱交換器(29)へ流れ、加熱熱交換器(29)で搬送用回路(C)の液冷媒と熱交換を行い、凝縮して高圧の液冷媒となる。一方、搬送用回路(C)の液冷媒は加熱されて蒸発する。加熱熱交換器(29)で凝縮した冷媒は、放熱熱交換器(44)へ流れ、外気と熱交換を行う。これによって、駆動用回路(D)からの放熱が行われる。その後、液冷媒は、駆動用膨張弁(43)で減圧された後に、冷却熱交換器(28)において搬送用回路(C)の冷媒と熱交換して蒸発する一方、搬送用回路(C)の冷媒は冷却されて凝縮する。その後、冷却熱交換器(28)で蒸発した駆動用回路(D)の冷媒は、駆動用圧縮機(41)に吸入され、このような循環を繰り返す。
【0042】
上述のように、放熱熱交換器(44)において駆動用回路(D)の冷媒と外気とを熱交換させ、駆動用回路(D)からの放熱を行うようにしているが、その理由は、この放熱によって、加熱熱交換器(29)における搬送用回路(C)の冷媒への加熱量と、冷却熱交換器(28)における搬送用回路(C)の冷媒からの吸熱量とを均等化し、装置の円滑な動作を確保するためである。
【0043】
次に、搬送用回路(C)及び利用側回路(B)の動作について説明する。搬送用回路(C)の各電磁弁(SV-P1,SV-V2,SV-P3)が次の状態にあるところから説明する。すなわち、本状態では、第1タンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P1)、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)及び第2タンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)は開口されている。一方、第1タンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、第2タンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)及び冷媒タンク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)は閉鎖されている。また、利用側四路切換弁(39)は図1に実線で示すように切り換えられ、各室内ユニット(50)の室内電動弁(37)は所定開度に調整されている。
【0044】
この状態において、加熱熱交換器(29)では、駆動用回路(D)の冷媒と搬送用回路(C)の液冷媒とが熱交換し、液冷媒は加熱されて蒸発する。この搬送用回路(C)の液冷媒の蒸発によって加熱熱交換器(29)内は高圧状態となり、この状態で加圧電磁弁(SV-P1)が開口して加熱熱交換器(29)と第1タンク(T1)とが連通することにより、第1タンク(T1)の上部空間(3)は加圧される。このように第1タンク(T1)の上部空間(3)が加圧されると、内部の隔壁(2)が押し下げられ、第1タンク(T1)の下部空間(4)に貯留された熱搬送媒体は、図1の実線の矢印に示すように、第1タンク(T1)から押し出される。なお、第1タンク(T1)内の熱搬送媒体は10℃よりも低い低温状態にあり、水分子とゲスト分子とから成る包接化合物が生成された状態となっている。第1タンク(T1)から押し出された熱搬送媒体は、押出し用配管(31)の分岐管(31a)から押出し用配管(31)へ流れ、利用側四路切換弁(39)を通って利用側回路(B)の主配管(6)へ流れる。
【0045】
一方、冷却熱交換器(28)では、駆動用回路(D)の冷媒と搬送用回路(C)のガス冷媒とが熱交換を行い、搬送用回路(C)の冷媒は冷却されて凝縮する。この搬送用回路(C)の冷媒の凝縮によって、冷却熱交換器(28)内は低圧状態となる。そして、減圧電磁弁(SV-V2)の開口によって冷却熱交換器(28)と第2タンク(T2)とが連通し、第2タンク(T2)の上部空間(3)は減圧される。これにより、第2タンク(T2)の隔壁(2)が引き上げられ、利用側回路(B)の主配管(6)から熱搬送媒体が第2タンク(T2)に回収される。つまり、図1の実線の矢印に示すように、主配管(6)の熱搬送媒体は第2タンク(T2)側に吸引され、利用側四路切換弁(39)、吸引用配管(32)、吸引用配管(32)の分岐管(32b)を順に流れて第2タンク(T2)の下部空間(4)に回収される。
【0046】
上記利用側回路(B)では、上述のような第1タンク(T1)からの熱搬送媒体の押し出しと、第2タンク(T2)への熱搬送媒体の回収とによって熱搬送媒体が循環し、室内熱交換器(36)に冷熱が搬送されて室内の冷房が行われる。つまり、第1タンク(T1)から押し出された熱搬送媒体は、主配管(6)を通って各室内ユニット(50)へ分流され、各室内熱交換器(36)において室内空気と熱交換を行って室内空気を冷却し、低温の調和空気を生成する。なお、各室内電動弁(37)の開度を調節することにより、各室内ユニット(50)へ流れる熱搬送媒体の流量が調節される。
【0047】
この際、室内空気からの吸熱によって、熱搬送媒体の温度が上昇するとともに、水分子とHFC134a分子とからなる包接化合物が分解する。そして、上記低温の調和空気は室内の冷房に供される。その後、熱搬送媒体は、合流して主配管(6)を通り、冷熱源(70)に流入する。冷熱源(70)においては、再びクラスレートが生成される。このクラスレートは冷熱源(70)から吸引用配管(32)を通って第2タンク(T2)に回収される。
【0048】
また、搬送用回路(C)において、冷媒タンク(RT)は加熱熱交換器(29)と均圧されている。このため、冷媒タンク(RT)の液冷媒は液供給管(22)を経て加熱熱交換器(29)に供給される。この供給された液冷媒は、加熱熱交換器(29)において蒸発して第1タンク(T1)の加圧に寄与する。その後、この冷媒タンク(RT)内の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(29)に供給されると、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)が閉鎖されるとともに、冷媒タンク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)が開口される。これによって冷媒タンク(RT)は減圧され、冷却熱交換器(28)で凝縮した冷媒は、液回収管(26)を通じて冷媒タンク(RT)に回収される。
【0049】
このような動作を所定時間行った後、搬送用回路(C)の電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)を切り換える。つまり、第1タンク(T1)の加圧電磁弁(SV-P1)、第2タンク(T2)の減圧電磁弁(SV-V2)、及び冷媒タンク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)を閉鎖する一方、第2タンク(T2)の加圧電磁弁(SV-P2)、第1タンク(T1)の減圧電磁弁(SV-V1)、及び冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)を開く。
【0050】
これにより、第1タンク(T1)は減圧され、逆に、第2タンク(T2)及び冷媒タンク(RT)は加圧される。そのため、第2タンク(T2)から押し出された熱搬送媒体が上述と同様に循環して第1タンク(T1)に回収される冷媒循環状態となり、また、冷媒タンク(RT)内の液冷媒が加熱熱交換器(29)に供給される。この場合にも、冷媒タンク(RT)内の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(29)に供給されると、冷媒タンク(RT)の加圧電磁弁(SV-P3)が閉鎖されるとともに、冷媒タンク(RT)の減圧電磁弁(SV-V3)が開口されて、冷媒タンク(RT)への冷媒の回収が行われる。
【0051】
以上のように各電磁弁(SV-P1,SV-P2,…)が切り換え動作を行い、熱搬送媒体が第1タンク(T1)から押し出されて第2タンク(T2)に回収される動作と、熱搬送媒体が第2タンク(T2)から押し出されて第1タンク(T1)に回収される動作とが交互に行われる。そして、利用側回路(B)において熱搬送媒体が循環し、室内の冷房が行われる。
【0052】
次に、暖房運転の運転動作について説明する。暖房運転時には、冷熱源(70)は作動を停止する。つまり、冷熱源(70)において、クラスレートは生成されない。一方、温熱源(60)においては、熱搬送媒体が加熱部(61)によって加熱され、熱搬送媒体に含まれるHFC134aはガス化する。そして、水及びHFC134aは、分離器(62)において気液分離され、水は熱搬送媒体として室内ユニット(50)に供給される一方、ガス化したHFC134aは冷却器(63)で液化された後、レシーバ(64)に貯留される。
【0053】
駆動用回路(D)では、上述の冷房運転時と同様に冷媒が循環する。また、搬送用回路(C)は上述の冷房運転時と同様に動作し、利用側回路(B)において熱搬送媒体を循環させる。一方、利用側回路(B)では、利用側四路切換弁(39)が図3に破線で示すように切り換えられ、各室内ユニット(50)の室内電動弁(37)は所定開度に調整される。
【0054】
この状態で、利用側回路(B)では、第1及び第2タンク(T1,T2)での熱搬送媒体の押し出しと回収とによって熱搬送媒体が循環し、温熱を室内熱交換器(36)へ搬送して室内の暖房が行われる。具体的には、第1タンク(T1)から押し出された熱搬送媒体は、押出し用配管(31)及び主配管(6)を通り、温熱源(60)へ流れる。
【0055】
この温熱源(60)に流れた熱搬送媒体は、上述したように加熱され、温水とHFC134aとに分離される。そして、温水のみが熱搬送媒体として主配管(6)を流れ、各室内ユニット(50)へ分流される。その際、各室内電動弁(37)の開度を調整することにより、各室内ユニット(50)へ流れる熱搬送媒体の流量が調節される。
【0056】
各室内ユニット(50)へ分流した熱搬送媒体は、室内熱交換器(36)で室内空気と熱交換を行い、室内空気を加熱して調和空気を生成する。その際、室内空気への放熱によって熱搬送媒体の温度は低下する。そして、加熱されて高温になった調和空気は、室内の暖房に供される。その後、熱搬送媒体は合流し、主配管(6)、利用側四路切換弁(39)、吸引用配管(32)を順に流れて第2タンク(T2)に回収される。以上のように、利用側回路(B)において熱搬送媒体が循環し、室内の暖房が行われる。
【0057】
このように、暖房運転時には水のみが熱搬送媒体として搬送されるので、HFC134aがガス化して熱搬送媒体が二相流となることはない。従って、配管内の圧力損失が増大するおそれはない。
【0058】
上記実施形態は、熱搬送媒体をいわゆる熱駆動方式によって搬送する形態であったが、熱媒体の搬送は機械式ポンプを用いて行ってもよい。暖房運転時に熱搬送媒体は二相流にならないので、ポンプの搬送効率が低下するおそれはない。
【0059】
しかし、本実施形態では、熱搬送媒体を熱駆動方式によって搬送しているので、たとえ熱搬送媒体が二相流となったとしても、ポンプのエア噛みは生じない。また、機械的駆動部分がないので、メンテナンスが容易である。
【0060】
また、HFC134aは水よりも比熱が小さいため、暖房運転時に熱搬送媒体として水のみを搬送することにより、HFC134aと水との混合体を熱搬送媒体とした場合にくらべて、熱搬送媒体の全体の比熱は大きくなる。従って、温熱搬送の効率が向上する。
【0061】
−変形例−
なお、搬送用回路(C)に充填する冷媒としてHFC134aを用いることとすれば、タンク(T1,T2)の隔壁(2)を省略することができるので、特に好適である。すなわち、隔壁(2)を省略したとしても、タンク(T1,T2)の下部空間(4)に位置する熱搬送媒体はHFC134aを含むものであるので、タンク(T1,T2)の上部空間(3)に位置するHFC134aと混ざり合ったとして、何ら問題はない。
【0062】
また、このようにHFC134aを搬送用回路(C)の冷媒として利用することにより、タンク(T1,T2)を、暖房運転時のHFC134a用の分離器(62)やレシーバ(64)として利用することも可能となる。
【0063】
冷熱源(70)及び温熱源(60)を別々に設けるのではなく、これらを四路切換弁を有するいわゆるヒートポンプ式の冷媒回路によって構成してもよい。つまり、冷熱源と温熱源を兼用する冷媒回路を設けるようにしてもよい。また、駆動用圧縮機(41)を冷熱源(70)または温熱源(60)用の圧縮機として兼用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る空気調和装置の冷媒配管系統図である。
【図2】 温熱源の回路図である。
【図3】 実施形態に係る空気調和装置の暖房運転時の冷媒循環動作を示す冷媒配管系統図である。
【符号の説明】
(28) 冷却熱交換器
(29) 加熱熱交換器
(36) 室内熱交換器
(44) 放熱熱交換器
(50) 室内ユニット(利用側)
(60) 温熱源(熱源側)
(70) 冷熱源(熱源側)
(B) 利用側回路
(C) 搬送用回路(加減圧手段)
(D) 駆動用回路
(T1) 第1タンク(貯留手段)
(T2) 第2タンク(貯留手段)
Claims (3)
- 熱源側(60,70)と利用側(50)との間で熱搬送媒体を流通させ、該熱源側(70)から該利用側(50)へ冷熱を搬送する冷熱搬送と、該熱源側(60)から該利用側(50)へ温熱を搬送する温熱搬送とを選択的に行う熱搬送装置であって、
水とHFC134aとを含み、冷熱搬送時に水分子とHFC134a分子とが包接化合物を形成する熱搬送媒体を備えるとともに、
温熱搬送時にHFC134aが流通しないように該熱搬送媒体に含まれるHFC134aを分離し且つ貯留する分離貯留手段(61〜64)を備えている熱搬送装置。 - 請求項1に記載の熱搬送装置において、
熱源側(60,70)と利用側(50)との間で熱搬送媒体を循環させる利用側回路(B)と、
熱搬送媒体を貯留する貯留手段(T1,T2)と、
上記利用側回路(B)の熱搬送媒体に循環駆動力を付与するために、上記貯留手段(T1,T2)の内部を加圧して該貯留手段(T1,T2)内の熱搬送媒体を該利用側回路(B)に押し出す加圧動作、または上記貯留手段(T1,T2)の内部を減圧して該利用側回路(B)から該貯留手段(T1,T2)に熱搬送媒体を回収する減圧動作を行う加減圧手段(C)と
を備えている熱搬送装置。 - 請求項2に記載の熱搬送装置において、
加減圧手段(C)は、冷媒を加熱することにより高圧を生成する高圧生成部(29)と、冷媒を冷却することにより低圧を生成する低圧生成部(28)とを備え、該高圧生成部(29)と貯留手段(T1,T2)とを連通させることによって加圧動作を実行し、該低圧生成部(28)と貯留手段(T1,T2)とを連通させることによって減圧動作を実行するように構成され、
上記冷媒は、HFC134aからなっている熱搬送装置。
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