JP2005257127A - 自然冷媒ヒートポンプシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 断熱膨張後において自然冷媒が保有している低温エネルギーを回収して有効活用が図れる自然冷媒ヒートポンプシステムを提供する。
【解決手段】 CO等の自然冷媒を、コンプレッサー12で超臨界状態として第1の熱交換器14に送り、第1の熱交換器14を経て低温高圧状態となった自然冷媒を膨張タービン15で断熱膨張させる。液化したCOは第2の熱交換器10の冷熱用熱交換器16へ導入され、中間冷媒Mと熱交換される。この中間冷媒Mに与えられた低温エネルギーは冷熱蓄熱槽17へ伝熱され、冷熱蓄熱槽17内の蓄冷材により蓄冷される。そして蓄冷された低温エネルギーは、冷房機18の冷熱源として活用される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家庭用や業務用の給湯、風呂、暖房等に熱を供給するヒートポンプ、特にCO等の自然界に存在する冷媒を用いた自然冷媒ヒートポンプに、冷熱を利用するための冷熱回収機構を付加したシステム構成に関するものである。
近年、オゾン層保護の観点から、フロン等の人為的に合成された冷媒ではなく、CO、水、空気、アンモニア、ハイドロカーボン等の自然界に存在する物質を冷媒(このような冷媒を本明細書では「自然冷媒」という)として用いた熱システムが注目されており、実際このような自然冷媒を使用したヒートポンプ(以下、自然冷媒ヒートポンプという)システム応用品、例えば家庭用や業務用の自然冷媒ヒートポンプ給湯器が、既に多くの企業で商品化されて販売されている(例えば特許文献1、2参照)。また、特許文献3には、冷房・暖房用途のいずれにも効率的に運転できる蓄熱式ヒートポンプシステムが提案されている。
図8は、家庭や業務用の熱供給システムを構築するために用いられる、従来の自然冷媒ヒートポンプのシステム例を示している。このシステムは基本構成として、ヒートポンプユニット100と貯湯ユニット200とを備えている。そしてヒートポンプユニット100は、蒸発器101、CO圧縮機(コンプレッサー)102並びに該コンプレッサー102を駆動する電動機103、熱交換器104、及び膨張弁105を有し、これら機器は循環管路で連結されており、該管路内には自然冷媒、例えばCOが封入されている。
このような構成において、先ず前記自然冷媒(CO)は蒸発器101において熱交換作用を受けて気体P10とされ、コンプレッサー102へ送られる。そしてコンプレッサー102においてCOは圧縮され、約130℃の高温に加熱されて超臨界状態とされた超臨界流体P20となり、熱交換器104へ送られる。熱交換器104でCOは、貯湯ユニット20の貯湯槽201から循環されて来る水と熱交換して約60〜90℃程度まで昇温させ、温水Wを生成する。一方、CO自身は常温近くまで冷却され、常温流体P30となる。この時点でCOはまだ高圧の超臨界状態であるために、膨張弁105で断熱膨張され、大部分が液体COでその一部が気体COである二相流体P40となる。しかる後、CO二相流体P40は蒸発器101へ戻り、空気中から熱を取り込み常温まで昇温されて気化して気体P10となり、上述のサイクルが繰り返されるものである。
他方、生成された温水Wは貯湯槽201へ送られる。この場合貯湯槽201内の水温分布は、上層部が約60〜90℃の高温、下層部が常温の温度混合層になる。この貯湯槽201から必要に応じて給湯、風呂用の湯が供給され、また不足する水は水道水等から貯湯槽201へ給水される。このような自然冷媒ヒートポンプを用いた熱供給システムによれば、熱交換器1により大気の熱を取り込むために、使用する電力量と大気の熱を給湯用エネルギーとして使用でき、COP(利用できる熱エネルギー量/使用する電力エネルギー量)は3となり、非常に経済的なシステムを構築することができる。
図9(イ)に、上述したようなCO自然冷媒ヒートポンプのT−S線図を、図9(ロ)に、P−I線図をそれぞれ示しておく。なお、これら線図における(a)〜(d)の記号は、T−S線図中に略記しているヒートポンプシステム図に付されている記号(a)〜(d)と対応し、当該部位の状態を示すものである。従って、図8中の矢印P10=(a)、P20=(b)、P30=(c)、P40=(d)という対応関係となる。図9(イ)、(ロ)において、状態(a)における2MPa,−3℃のCOガスはコンプレッサーで圧縮され、状態(b)の100℃(上述の例では約130℃として説明),10MPaの高圧臨界流体となる。その後、熱交換器に入り、貯湯槽の給水と熱交換され、状態(c)の約18℃程度まで温度が低下する一方で、10MPaの高圧臨界状態が維持された常温高圧臨界流体となる。この状態で膨張弁により、状態(d)の通り2MPa,−3℃まで膨張して大部分は液化し、一部は気化してCOガス化する二相流体となる。しかる後、蒸発器により全てが気体のCOガスになる。このサイクルを繰り返すことにより熱交換器で給湯水が製造されるものである。
特開2003−185306号公報 特開2002−372318号公報 特開平6−174272号公報
上述したような自然冷媒ヒートポンプシステムは、高圧の超臨界状態にある自然冷媒(CO)を膨張弁105で断熱膨張させ、常圧近くまで減圧して低温状態としてその大部分を液化した上で蒸発器101へ戻し、この蒸発器101において空気中から熱を取り込んで自然冷媒を常温状態まで再度昇温することで、これを気化させてコンプレッサー102へ導く構成であり、結果的に断熱膨張後の低温状態において当該自然冷媒が保有している低温エネルギーの有効活用が図られていないという問題がある。すなわち、膨張弁105を経由して低温状態とされた自然冷媒が、蒸発器101において大気と熱交換されて常温状態とされるのであるが、この際に自然冷媒が保有している低温エネルギーは大気中に放散されてしまうことから、従来の自然冷媒ヒートポンプシステムでは低温エネルギーの有効活用という面では不十分であると言わざるを得ない。
従って本発明は、従来は大気中に放散されていた、断熱膨張後において自然冷媒が保有している低温エネルギーを回収して有効活用することで、該システムが省エネルギー効果を享受できるようにすると共に、例えば給湯用の温熱と冷房用の冷熱との双方を供給できる経済的な自然冷媒ヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、気体状態の自然冷媒を圧縮機で高温高圧化して第1の熱交換器に送り、該第1の熱交換器を経て低温高圧化した自然冷媒を膨張させて低温低圧の液体状態とし、この液体状態化した自然冷媒を第2の熱交換器にて気体状態化して前記圧縮機へ送るサイクルを有する自然冷媒ヒートポンプにおいて、第2の熱交換器に対し、該第2の熱交換器おける熱交換の際に生じる冷熱を回収する冷熱回収機構を付設したことを特徴とする。なお、上記構成において「低温低圧の液体状態」とは、前述したような、大部分が液体でその一部が気体である二相流体の状態も含んでいる。
自然冷媒ヒートポンプシステムにおける自然冷媒の状態サイクルにおいては、第1の熱交換器で温熱を供給して低温高圧となった自然冷媒が、膨張弁等で膨張され、一時的に低温低圧の液体状態(つまり低温エネルギーの保有状態)を呈するという特質があると言える。このとき、自然冷媒がCOである場合、該液体状態のCOは水の氷点以下の低温であることから、冷熱源としては十分なエネルギーを備えている。その後、圧縮機に自然冷媒を送るに際しては、該自然冷媒を気化させる必要があるところ、上記の構成によれば、前記気化を行わせる第2の熱交換器において冷熱回収機構により前記低温エネルギー(冷熱)を回収するので、この回収された低温エネルギーを種々の冷熱用途に用いることができるようになる。
請求項2にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項1において、第2の熱交換器が、冷熱を回収させる冷熱用熱交換器と、自然冷媒と大気との熱交換を行わせる昇温用熱交換器とからなることを特徴とする。本発明においては、第2の熱交換器は自然冷媒を気体状態化させ得るものであれば特にその態様に制限はなく、また冷熱回収機構は第2の熱交換器における熱交換の際に生じる冷熱を何らかの方法で回収できるものであれば特に回収機構の態様に制限はない。しかしながら、請求項2の構成のように、第2の熱交換器を冷熱用熱交換器と昇温用熱交換器とに分離すれば、冷熱の回収を冷熱用熱交換器にて行い、自然冷媒の完全な気体化及び常温化を昇温用熱交換器(一般的なヒートポンプシステムで用いられている蒸発器)にて行わせることができる。すなわち、自然冷媒がCOである場合、氷点以下の低温である液体状態のCOを冷熱用熱交換器に導入して、製氷できる程度の冷熱を回収する(気化熱を回収する)と共にCOをほぼ気化し、その後昇温用熱交換器に導入して常温まで昇温させるという動作が可能となる。
請求項3にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項2において、冷熱回収機構が、冷熱を蓄熱することが可能な冷熱蓄熱槽と、該冷熱蓄熱槽と前記冷熱用熱交換器との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器で回収された冷熱を冷熱蓄熱槽へ伝熱する中間冷媒が封入された伝熱配管路と、前記冷熱蓄熱槽を冷熱源とする冷熱機器とを具備することを特徴とする。この構成によれば、冷熱用熱交換器で回収された冷熱は伝熱配管路により冷熱蓄熱槽へ送られ、冷熱蓄熱槽においてその低温(冷熱)エネルギーが蓄熱(蓄冷)されるようになる。そして蓄冷された冷熱エネルギーを用いて、各種冷熱機器を動作若しくは動作補助させることが可能となる。
ここで、冷熱蓄熱槽を「冷熱源」とする態様としては、例えば業務用又は家庭用空調機器や冷凍機器の冷媒を前記冷熱蓄熱槽内に循環させて、冷熱蓄熱槽に蓄冷された低温エネルギーで前記冷媒を冷却させる等の態様を例示することができる。また、当該冷熱蓄熱槽自体を冷熱発生源とする(例えば製氷機や冷凍庫として活用する)態様の他、飲料水配管を前記冷熱蓄熱槽内に循環させて冷水を生成する等の態様を例示することができる。
請求項4にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項1〜3のいずれかにおいて、自然冷媒を膨張させる機構が膨張タービンであることを特徴とする。このように自然冷媒の膨張機構として膨張タービンを用いれば、単に膨張弁を用いて膨張させる場合に比べて、膨張エネルギーを機械的な駆動エネルギーに転換して活用することが容易に行えるようになる。
請求項5にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項4において、膨張タービンには回転軸を介して発電機が連結されており、膨張タービンに低温高圧状態の自然冷媒を導入して断熱膨張させることで軸出力を得て前記発電機が駆動されるよう構成したことを特徴とする。この構成によれば、自然冷媒の膨張エネルギーを活用して発電することができるようになる。
請求項6にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項2において、自然冷媒を膨張させる機構として膨張タービンと膨張弁とを備え、第1の熱交換器を経て低温高圧化した自然冷媒を、前記膨張タービン及び前記冷熱用熱交換器を順次経由して昇温用熱交換器へ至らせる第1の流通系統と、前記膨張弁を経由して昇温用熱交換器へ至らせる第2の流通系統とを有すると共に、前記第1の流通系統及び第2の流通系統のいずれかに自然冷媒を選択的に流通させる切り替え機構を有することを特徴とする。
この構成によれば、超臨界状態の自然冷媒の流路を、膨張タービン及び冷熱用熱交換器を経由する第1の流通系統と、これらを経由せずに膨張弁を経由して昇温用熱交換器に至る第2の流通系統とを自在に選択できるようになる。一般に膨張弁による自然冷媒を膨張させた場合、乱流、騒音、振動により圧力エネルギーは熱に変換されることから、膨張タービンによる膨張の場合に比較して、断熱膨張後の自然冷媒の温度は高くなる。例えばCOを膨張弁で膨張させた場合、断熱膨張後のCO温度は−3℃〜7℃と比較的高温となる。このような温度域まで昇温されると、昇温用熱交換器単体でCOの気化・昇温が可能となることから、例えば冷熱用熱交換器にて冷熱を回収しない場合に前記第2の流通系統に自然冷媒をバイパスさせるというような運転が行えるようになる。
請求項7にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項2において、冷熱回収機構が、冷熱機器と、該冷熱機器と前記冷熱用熱交換器との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器で回収された冷熱を前記冷熱機器へ伝熱する中間冷媒が封入された伝熱配管路とを具備し、前記冷熱機器は、前記中間冷媒を直接の冷熱源とするものであることを特徴とする。この構成によれば、上述の冷熱蓄熱槽等を用いず、冷熱用熱交換器において自然冷媒の低温エネルギーと冷熱機器の中間冷媒とが直接熱交換され、冷熱を授受された当該中間冷媒を直接の冷熱源として冷熱機器が駆動されることとなる。
請求項8にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項2又は7のいずれかにおいて、昇温用熱交換器において熱交換された大気を、室外機付き冷房機器の室外機吸気口へ導入させる冷熱回収機構をさらに備えることを特徴とする。この構成によれば、自然冷媒と熱交換して低温となった大気が冷房機器の室外機吸気口へ導入されるので、当該冷房機器の冷却効率を向上させることができる。
請求項9にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項1において、前記第2の熱交換器が、自然冷媒からの冷熱の回収機能及び大気との熱交換により自然冷媒を昇温させる昇温機能を兼ねる単一の熱交換器からなり、冷熱回収機構が、前記単一の熱交換器において熱交換された大気を、室外機付き冷房機器の室外機吸気口へ導入させる機構であることを特徴とする。この構成によれば、前記単一の熱交換器を経由して低温となった大気が冷房機器の室外機吸気口へ導入されるので、当該冷房機器の冷却効率を向上させることができる。
請求項10にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項1において、自然冷媒を膨張させる機構が膨張タービンであって、前記膨張タービンが、第1の熱交換器を経た自然冷媒が導入される第1の膨張タービンと、該第1の膨張タービンから排出された自然冷媒が導入される第2の膨張タービンとを少なくとも備える複数段構成とされ、自然冷媒が前記第1の膨張タービンから排出されて第2の膨張タービンに導入される間に、中間熱交換器を経由するよう構成してなり、冷熱回収機構が、前記中間熱交換器で回収された冷熱を回収する機構をさらに備えるものであることを特徴とする。自然冷媒を膨張させる機構として膨張タービンを採用した場合において、例えば約10MPaの高圧超臨界状態にある自然冷媒を単段の膨張タービンで単純に膨張させると、自然冷媒のガス温度が極度に低下する恐れがある。この対策として、膨張タービンを第1・第2の膨張タービンの複数段構成にし、その中間に大気と熱交換させる中間熱交換器を組み込むことで、圧力が低下した自然冷媒を大気温度まで昇温させた後に次段の膨張タービンに導入する手法を採ることができる。このような構成を採ると、前記中間熱交換器でも低温エネルギーが発生することから、請求項10の構成ではこの中間熱交換器において熱交換時に生じる冷熱をも回収するようにしたものである。
請求項11にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムは、請求項10において、中間熱交換器、第2の熱交換器、及び冷熱回収機構における冷熱蓄熱槽又は冷熱機器の間を循環する、中間冷媒が封入された伝熱配管路を設け、前記中間冷媒が、前記中間熱交換器で第一段の冷却がなされ、前記第2の熱交換器により第二段の冷却がなされた上で、前記冷熱蓄熱槽又は冷熱機器へ導かれるよう構成したことを特徴とする。この構成によれば、中間熱交換器と第2の熱交換器とにより、中間冷媒は二段階的に冷却されるようになる。
請求項1にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、自然冷媒の気化を行わせる第2の熱交換器において、冷熱回収機構により自然冷媒から低温エネルギー(冷熱)を回収させるので、エネルギーの有効活用を図ることができ、例えば第1の熱交換器で温熱を給湯用途等に供給し、第2の熱交換器に付設した冷熱回収機構により回収した冷熱を冷房用途等に活用することで、夏季において冷熱と温熱の双方を供給できる経済的な自然冷媒ヒートポンプシステムを構築することができるという効果を奏する。
請求項2にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、第2の熱交換器を冷熱用熱交換器と昇温用熱交換器とに分離するので、冷熱の回収を比較的容易に、しかも効率的に行うことが出来る。例えば自然冷媒としてCOを用いた場合、氷点以下の低温である液体状態のCOを冷熱用熱交換器に導入して製氷できる程度の冷熱を回収すると共に、COの常温までの昇温は昇温用熱交換器で別途行わせるようにすることで、低温エネルギーの回収とCOの常温までの復帰とを効率的に行わせることが出来るようになる。
請求項3にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、冷熱蓄熱槽において回収された冷熱エネルギーを蓄冷させておき、このような冷熱蓄熱槽を冷熱源若しくは冷熱生成補助源として冷熱機器を動作させる構成であるので、経済的に自然冷媒ヒートポンプシステムを運用することができる。すなわち、自然冷媒ヒートポンプシステムにおいて必須となる圧縮機の駆動には通常電気が使用される(電動機を用いて圧縮機を駆動する)ことから、安価な深夜電力を利用して自然冷媒ヒートポンプシステムを運転することが望ましいが、請求項3の構成のように冷熱蓄熱槽を用いれば、かかる深夜運転にて低コストで冷熱エネルギーを生成し、これを蓄冷しておいて昼間などに活用するという運用ができ、その経済性をより向上させることができる。
請求項4にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、膨張タービンの活用により膨張エネルギーの機械的な駆動エネルギーへの転換が容易に行える。すなわち、膨張タービンに軸出力を設け、その回転力を各種装置の機械的駆動源とすることで、エネルギーの有効活用を図ることができ、自然冷媒ヒートポンプシステムの運用面での経済性を高くすることができる。
請求項5にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、自然冷媒の膨張エネルギーを活用して発電することができるので、得られた電力で自然冷媒ヒートポンプシステムが敷設された事業所や家庭の電力需要の一部が賄えるようになる。また、この電力を例えば自然冷媒ヒートポンプシステムの圧縮機駆動用電動機の駆動電源として用いれば、自然冷媒ヒートポンプシステムのCOPをより向上させることができ、システムのさらなる経済化を図ることができる。
請求項6にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、自然冷媒を、膨張タービン及び冷熱用熱交換器を経由する第1の流通系統、又は膨張弁を経由して昇温用熱交換器に至る第2の流通系統のいずれかに選択的に流通させることができ、これにより膨張タービン及び冷熱用熱交換器を経由させずに自然冷媒を循環させることができる。従って、冷熱用熱交換器にて冷熱を回収しない場合に前記第2の流通系統に自然冷媒をバイパスさせるというような運転が行えるようになる。すなわち、水の氷点以下の冷熱を発生することになる膨張タービンを経由させた場合、冬季等の冷熱エネルギーが不要な季節には冷熱用熱交換器において熱回収(気化熱供給)が不十分となりがちであり、しかも外気温が低いことから凝結等が生じて昇温用熱交換器では自然冷媒の気化・昇温を行えなくなる危惧がある。そこで、このような場合に断熱膨張後の自然冷媒の温度を比較的高温にできる膨張弁を含む流通系統(第2の流通系統)を用意しておくことで、昇温用熱交換器単体でも自然冷媒の気化・昇温が行えるようになり、而して冬季等の冷熱用熱交換器にて冷熱を回収しない場合には第2の流通系統にバイパスさせて自然冷媒の循環性を確保するという運転が行え、システムの信頼性を向上させることができるものである。
請求項7にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、冷熱蓄熱槽等を用いず、冷熱用熱交換器において自然冷媒の低温エネルギーと冷熱機器の中間冷媒とが直接熱交換され、冷熱を授受された当該中間冷媒を直接の冷熱源として冷熱機器が駆動されるので、比較的簡易な構成で冷熱の利用を図ることができる。従って、一般に機器の設置箇所等に制約が多い家庭用や小規模業務用の自然冷媒ヒートポンプシステムとして好適なシステムを構築することができる。
請求項8にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、自然冷媒と熱交換して低温となった大気を冷房機器の室外機吸気口へ導入し、当該冷房機器の冷却効率を向上させる構成であるので、冷熱用熱交換器だけでなく昇温用熱交換器から発せられる冷熱も有効活用されることになり、より一層エネルギー利用率が高い経済的なシステムとすることができる。
請求項9にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、第2の熱交換器を、自然冷媒からの冷熱の回収機能及び大気との熱交換により自然冷媒を昇温させる昇温機能を兼ねる単一の熱交換器で構成し、また前記単一の熱交換器を経由して低温となった大気を冷房機器の室外機吸気口へ導入させる構成であるので、きわめてシンプルな装置構成で自然冷媒ヒートポンプシステムの経済性を向上させることができる。
請求項10にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、膨張タービンを第1・第2の膨張タービンからなる複数段構成とし、その間に配置された中間熱交換器において熱交換時に生じる冷熱をも回収する構成であるので、中間熱交換器にて圧力が低下した自然冷媒を大気温度まで昇温させることから、次段の膨張タービンにおけるエネルギー回収性をより高めることができる一方で、当該中間熱交換器で発生する冷熱も有効活用されるので、自然冷媒ヒートポンプシステムの経済性を向上させることができる。
請求項11にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、中間冷媒は中間熱交換器と第2の熱交換器とにより、自然冷媒は二段階的に冷却されるようになる。従って冷熱の取り出し性が良好となり、冷熱回収機構の冷却能力を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能なものである。
(第1実施形態)
図1は本発明にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成例を示すブロック図である。このシステムは基本構成として、自然冷媒を用いたヒートポンプユニット1、給湯用の温水を生成して貯湯する貯湯ユニット2、及び前記ヒートポンプユニット1から冷熱を回収する冷熱回収機構3を備えている。
ヒートポンプユニット1は、自然冷媒の圧縮機(コンプレッサー)12並びに該コンプレッサー12を駆動する電動機13、給湯用の温水を製造する第1の熱交換器14、膨張タービン15、及び自然冷媒を気化すると共に自然冷媒が保有する冷熱エネルギーを抽出可能とする第2の熱交換器10などを有し、これら機器は循環管路101で連結されており、該管路101内には自然冷媒、例えばCOが封入されている。また本実施形態では、第2の熱交換器10が、冷熱を回収させる冷熱用熱交換器16と、自然冷媒と大気との熱交換を行わせる昇温用熱交換器11とから構成されている例について示している。
コンプレッサー12は、第2の熱交換器10から送られて来る自然冷媒を圧縮して高温高圧化するもので、各種の気体圧縮機が使用でき、二段圧縮ロータリー式の圧縮機等も使用することができる。本実施形態では電動機13にてコンプレッサー12を駆動させる態様を例示しているが、ガスエンジン方式であっても良い。このコンプレッサー12による自然冷媒の圧縮は、自然冷媒を超臨界状態にまで高温高圧化することを目的とし、自然冷媒としてCOを使用した場合には、このCOガスはコンプレッサー12で10〜20MPa程度に圧縮されると共に、約130℃の高温に加熱され、超臨界状態とされる。
第1の熱交換器14は、高温高圧の超臨界状態にある自然冷媒が保有する熱を、低温状態にある他の熱吸収媒体に伝熱するための機器である。前記熱吸収媒体は、当該自然冷媒ヒートポンプシステムが例えば給湯用途である場合は水であり、空調用途である場合には空気となる。本実施形態では、給湯用途を例示しており、この場合第1の熱交換器14内には後述する通り水が流通可能とされ、自然冷媒が保有する熱がこの水に与えられることとなる。そしてこの熱の授受により、水は加温される一方で、自然冷媒(CO)自身は常温近くまで冷却されることになる。
膨張タービン15は、例えばその内部に回転自在に配置されているタービンインペラとロータ(回転体)に対して高圧気体を供給し、該高圧気体が断熱膨張するときのエネルギーをタービンインペラで受け、これをロータの回転力に変換(軸出力に変換)する機構を有するものが用いられる。本実施形態では、第1の熱交換器14を経て常温近くまで冷却されているが超臨界状態を保ったままのCO自然冷媒が、この膨張タービン15へ導入される。そして該膨張タービン15内で超臨界状態のCOは断熱膨張し、このときのエネルギーが前記タービンインペラを介して数千〜数万回転の高速ロータ回転力として回転軸151に出力(軸出力)される。
膨張タービン15の回転軸151には発電機152が直結されており、発電機152の回転子は前記回転軸151で回転駆動されて同期高速回転し、高周波の交流電力を発電するよう構成されている。しかし、このような高周波交流電力は、そのままでは一般電気機器用の電源として用いることができない。そこでインバータ153を設置し、発電機152が発生する出力電圧をインバータ153へ入力し、高周波交流電力を60Hzないし50Hzの商用周波数電力に変換して電力Eを供給できるようにしている。かかる電力Eは、図示省略の電力ケーブルにより、例えば自然冷媒ヒートポンプシステムが敷設された事業所や家庭の各種電気施設へ送電される。なおこの電力Eを、前記コンプレッサー12を駆動する電動機13の動作電源の一部として用いれば、自然冷媒ヒートポンプシステムのCOPをより向上させることができ、システムの経済化を向上できるので好ましい。
なお、図示は省略しているが、自然冷媒を膨張タービン15に導入するに際し、冷媒液分離器により自然冷媒中の液体分を分離しておくことが望ましい。すなわち、第1の熱交換器14を経由すると自然冷媒としてのCO自身は常温近くまで冷却されることになり、凝縮が起きてその一部が液体COとなる場合があるが、このように液体成分を含有したままで膨張タービン15へCOを導入すると、膨張タービン15のタービン翼(タービンインペラ)が損傷してしまう危惧があることから、前記冷媒液分離器によって液体成分を除去することが望ましい。
第2の熱交換器10は、自然冷媒が保有している冷熱を回収させる冷熱用熱交換器16と、自然冷媒と大気との熱交換を行わせる昇温用熱交換器11とからなる。前記冷熱用熱交換器16は、膨張タービン15内で断熱膨張して排出され、その殆どが液化し、水の氷点以下の低温となっている自然冷媒(CO)から低温エネルギーを抽出する役目を果たす。このような冷熱用熱交換器16としては、例えば各種の多管円筒型熱交換器(シェル・アンド・チューブ型熱交換器)を用いることができる。
昇温用熱交換器11は、大気中の熱を取り込んでCOを気化させるためのものであり、前記冷熱用熱交換器16にてほぼ気化されたCOに大気中の熱を与えて常温まで昇温させる役目を果たす。このような昇温用熱交換器11としては、例えば自然冷媒を流通可能とした伝熱管を蛇行させ、この蛇行伝熱管に熱交換フィンを多数枚取り付けたプレート式熱交換器を用いることができる。
一方貯湯ユニット2は、貯湯槽21及び第1乃至第3の配管路22、23、24を備えている。貯湯槽21は給湯すべき温水を貯留するためのものであり、家庭用の場合は100〜500リットル程度の容積を備えるタンクが用いられる。第1の配管路22は貯湯槽21の底部を起点とし、前記第1の熱交換器14内を経由し、貯湯槽21の上層部へ至る閉管路を構成している。すなわち、貯湯槽21底部から吐出される冷水を第1の熱交換器14へ導いて熱交換させ、温水化した後に貯湯槽21の上層部へ還流させる閉管路である。第2の配管路23は、貯湯槽21の上層部にその一端が配置され、第1の熱交換器14を経て加温された温水を各種の給湯設備(図示省略)へ給湯するための管路である。また第3の配管路24は、貯湯槽21の底部にその一端が配置され、給湯設備への給湯により不足した水を貯湯槽21へ補給すべく、上水道設備(図示省略)と連結する管路である。
冷熱回収機構3は、この実施形態では、冷熱を蓄熱することが可能な冷熱蓄熱槽17と、該冷熱蓄熱槽17と前記冷熱用熱交換器16との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器16で回収された低温エネルギーを冷熱蓄熱槽17へ伝熱する中間冷媒Mが封入された伝熱配管路161と、前記冷熱蓄熱槽17に蓄熱された冷熱を冷熱源とする冷房機18等からなる。
冷熱蓄熱槽17は、例えば予め冷熱を蓄熱し必要時に放冷する作用をなす潜熱蓄冷材(例えば、水、無機塩、無機水和塩などを蓄冷媒体とするもの)が、所定量槽内に備えられたものを用いることができ、具体的には氷蓄熱槽等が好適に用いられる。
伝熱配管路161は、一端側が冷熱用熱交換器16内へ導入されて自然冷媒と熱交換可能に配管され、他端側が前記冷熱蓄熱槽17内へ導入されて槽内の熱交換部171において、前記蓄冷材等と熱交換可能に配管された循環配管路である。該伝熱配管路161の循環路の中間部には冷媒循環ポンプ162が設けられており、伝熱配管路161内に封入されている中間冷媒Mが冷熱用熱交換器16側から冷熱蓄熱槽17へ向けて循環されるよう構成されている。
冷房機18は、被冷房室内空間に向けて送風する送風ファンと、該送風ファンによる送気路中に配置される冷媒管とを備える。そして前記冷媒管には、冷熱蓄熱槽17を経由する冷媒配管路181が接続されており、冷熱蓄熱槽17内の蓄冷材(氷)から与えられた冷熱エネルギーが、冷媒配管路181内に循環可能に封入されている冷媒Cにより冷房機18内へ導かれ、該冷熱エネルギーにより冷房風が生成されるようになっている。このように冷熱蓄熱槽17を備えた冷熱回収機構3としておくことで、安価な深夜電力を利用して自然冷媒ヒートポンプユニット1の運転、すなわちコンプレッサー12を駆動する電動機13の運転を行い、深夜のうちに温水を生成して貯湯槽21に溜めておくと共に、冷熱エネルギーを生成して冷熱蓄熱槽17に蓄熱し、昼間等に前記温水や、前記冷熱エネルギーを用いた冷房機18による冷房風を活用するという経済的なシステムとすることができる。なお、冷房機18の態様は任意であり、送風ファン等を備えない自然対流式のものであっても良い。
以上の通り構成された自然冷媒ヒートポンプシステムの動作を、自然冷媒であるCOのヒートポンプユニット1内における相変位に関連づけて説明する。先ずヒートポンプユニット1の循環管路101内に封入されているCOは、昇温用熱交換器11において熱交換作用を受けて常温の気体P1とされ、コンプレッサー12へ送られる。そして電動機13で駆動されているコンプレッサー12においてCOは、10〜20MPa程度に圧縮され、約130℃の高温に加熱されて超臨界状態の流体P2となる。
次いでこの超臨界流体P2となったCOは、第1の熱交換器14へ送られる。第1の熱交換器14でCOは、貯湯ユニット2の配管路22を介して貯湯槽21から循環されて来る水W2と熱交換して約60〜90℃程度まで昇温させ、温水W1を生成する。一方、熱を受け渡したCO自身は常温近くまで冷却される。しかし、この時点でCOはまだ高圧の超臨界状態であり、低温高圧の流体P3となる。そして熱交換による凝縮により、その一部が液体CO化する場合がある。而して前記液体COは図示省略の冷媒液分離機にて分離され、低温高圧流体P3の状態であるCOは、その気体成分のみが膨張タービン15へ導入されることとなる。
膨張タービン15内で低温高圧流体P3の状態であるCOは断熱膨張され、低温の液体P4となる(実際は、大部分が液体COで、一部が気体COである二相流体となる)。この断熱膨張時のエネルギーにより、膨張タービン15が備えるロータが超高速回転され、この回転力が回転軸151を介して発電機152の回転子へ伝達され、発電機152では高周波電力の発電が行われる。そして該高周波電力はインバータ153で商用周波数電力に変換され、この回収電力は各種電気施設に対する給電用に用いられる。例えば、コンプレッサー12を駆動させる電動機13へ商用電力を供給する給電ケーブル131にインバータ153の出力を接続し、回収電力を電動機13の動作電源の一部として活用する構成とすることが好ましい。
膨張タービン15から排出された液体COは、水の氷点以下の低温となっている。このような低温エネルギーを内包した状態で、液体COは第2の熱交換器10の冷熱用熱交換器16へ向けて送られる。なお、前記冷媒液分離機内に滞留している液体COも、図示省略の配管路にて、冷熱用熱交換器16へ向けて送られる。
冷熱用熱交換器16において、液体COが保有している低温エネルギーは、冷熱回収機構3の伝熱配管路161に封入されている中間冷媒Mに与えられる。具体的には、冷熱用熱交換器16にて循環管路101と伝熱配管路161とが互いに熱交換可能に配置されており、前記伝熱配管路161内の中間冷媒Mを冷媒循環ポンプ162にて強制循環させつつ、順次膨張タービン15から冷熱用熱交換器16に送られて来る低温の液体COと熱交換させる。これにより、前記中間冷媒Mに授受された低温エネルギーが冷熱蓄熱槽17へ伝熱されると共に、当該熱交換により冷熱を奪われた液体COは気化し、次段の昇温用熱交換器11へ導入される。
昇温用熱交換器11への導入時、COは気化されているものの、常温に比べるとかなり低い温度となっている。しかるに、昇温用熱交換器11において大気との熱交換が行われ、COは常温まで昇温され、常温気体P1となってコンプレッサー12へ再び送られる。以上のようなサイクルが、このヒートポンプユニット1内で繰り返されるものである。
一方、前記中間冷媒Mにより伝熱された低温エネルギーは、冷熱蓄熱槽17内で蓄熱(蓄冷)される。具体的には、冷熱蓄熱槽17として氷蓄熱槽を使用した場合は、中間冷媒Mが保有する低温エネルギーがその熱交換部171にて蓄冷材としての水に与えられ、製氷が行われることになる。そして、低温エネルギーが冷房機18にて必要となる時間帯まで、当該低温エネルギーは蓄冷される。
冷房機18が運転されると、冷熱蓄熱槽17を経由するよう配管されている冷媒配管路181内を冷媒Cが循環する。冷媒Cは冷熱蓄熱槽17内において蓄冷材から冷熱エネルギーを与えられ、これを冷房機18まで伝熱する。これにより、冷熱蓄熱槽17を冷熱源として、冷房機18による冷房動作が行われることとなる。
さらに貯湯ユニット2側においては、第1の熱交換器14で昇温された約90℃の温水W1は、配管路22を介して貯湯槽21の上層部に送られる。このような高温の温水W1が投入されることで、貯湯槽21内の上層部は約90℃の高温水、下層部は常温に近い混合層を形成することとなる。この貯湯槽21の上層部から必要に応じて、配管路23を介して給湯や風呂用の温水W3が供給される。また、給湯に使用した水量に相当する分の水W0が、配管路24を介して給水される。以上のようなサイクルが、貯湯ユニット21内で繰り返されるものである。
図10は、本実施形態のように膨張タービン15を使用して、CO自然冷媒を10MPaまで膨張させた場合の、自然冷媒ヒートポンプのP−I線図を表している。なお、本実施形態にかかる線図は、(a´)−(b)−(c)−(d´)のルートを辿る一点鎖線で示されたものが該当し、(a)−(b)−(c)−(d)のルートを辿る実線で示された線図は、比較のため先に説明した図9(ロ)のP−I線図を重畳したものである。この実施形態によれば、熱交換器出口の(c)点(図9(イ)に略記しているヒートポンプシステム図参照)のCOガスは膨張タービン15により仕事をしながら断熱膨張するために、膨張弁を使用する場合よりも断熱膨張後の圧力・温度共に低下することから、ここでは(d´)で1MPa/−40℃になるものと仮定する。その後、蒸発器(熱交換器)から熱の供給を受けて(a´)に移行し、さらにコンプレッサーにより断熱加圧されて(b)点へ至る。このように膨張タービン方式では、(c)点と(d´)点間のエンタルピー差を利用し、タービンを駆動して発電できると共に、(d´)点の温度は膨張弁を利用した場合(d)点よりも低い温度となり、利用可能な冷熱量は大幅に増加する。反面、CO自然冷媒圧力が低下するので、コンプレッサー動力が若干増加する面もある。
膨張タービン15出口の温度と圧力は、膨張タービン15の性能により選定が可能である。例えば、膨張弁を用いた場合と同様に2MPaまで低下するような膨張タービンを使用すると、膨張タービン出口のCO自然冷媒温度は(d“)点の約−20〜−30℃の温度となり、その後水平に(a)点に移行する。しかる後に、(a)点から(b)点へコンプレッサーで加圧するために、コンプレッサー動力は膨張弁使用時と変わらない。このように、膨張弁方式の場合に比べてコンプレッサー動力を変えることなく、より低温の冷熱を得ることが可能となる。
以上の通り構成された自然冷媒ヒートポンプシステムにあっては、COの気化を行わせる第2の熱交換器10の冷熱用熱交換器16において、冷熱回収機構3によりCOから低温(冷熱)エネルギーを回収させるので、エネルギーの有効活用を図ることができ、例えば第1の熱交換器14で温熱を給湯用途等に供給し、冷熱回収機構3により回収した冷熱を冷房用途等に活用することで、夏季において冷熱と温熱の双方を供給できる経済的な自然冷媒ヒートポンプシステムを構築することができる。しかも、冷熱蓄熱槽17を用いることで、回収した低温エネルギーを一時的に蓄冷できるシステムであるので、安価な深夜電力を用いて自然冷媒ヒートポンプユニット1を駆動させ、生成された低温エネルギーを冷房が必要な時間帯まで留保しておくことが可能となり、より経済的な自然冷媒ヒートポンプシステムとすることができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの他の構成例を示すブロック図である。このシステムも基本構成として、ヒートポンプユニット1、貯湯ユニット2及び冷熱回収機構3を備えている点で上述の第1実施形態と同一であるが、冷熱と温水を使用する夏季・中間期と、冷熱を使用せずに専ら温水のみを使用する冬季とで、自然冷媒の膨張機構を切り替えることが可能な自然冷媒ヒートポンプシステムを示している。第1実施形態(図1)と構成上相違する点は、自然冷媒を断熱膨張させ得る膨張弁4を追加的に設置し、自然冷媒の循環管路101を、第1の熱交換器14の出口側において2つに分岐して、自然冷媒を、膨張タービン15を経由する第1の流通系統、若しくは前記膨張弁4を経由する第2の流通系統のいずれかを選択的に流通させることができるようにした点である。以下、かかる相違点を中心に本実施形態を説明し、第1実施形態と重複する点については説明を簡略化乃至は省略する。
自然冷媒の循環管路101は、第1の熱交換器14の出口側において、第1の流通管路(第1の流通系統)102と、第2の流通管路(第2の流通系統)103との2つに分岐されている。第1の流通管路102は膨張タービン15に接続されており、前記分岐部から膨張タービン15に至る管路途中には、自然冷媒の管内の通過又は閉止を選択させる弁42が配置されている。また第2の流通管路103は膨張弁4の入口側に接続されており、前記分岐部から膨張弁4に至る管路途中には、同様に自然冷媒の管内の通過又は閉止を選択させる弁41が配置されている。すなわち、弁41、42のいずれか一方を「開」とし、他方を「閉」とすることで、自然冷媒の流通系統が、第1の流通管路102若しくは第2の流通管路103のいずれかに切り替えられるよう構成されている。
膨張弁4としては、従来公知の冷媒膨張用の各種膨張弁を用いることができ、例えば冷媒を断熱膨張させるために、高圧側冷媒流路と低圧側冷媒流路との間の連通部に絞り部(弁部)を設けた膨張弁を用いることができる。このような膨張弁4は、冷媒が前記絞り部を高速で流れることにより乱流、騒音、振動が発生して圧力エネルギーが熱に変化されることから、膨張後の冷媒温度は比較的高温になるという特質を有している。従って、このような膨張弁4を用いて本発明で用いる自然冷媒(CO)を断熱膨張させると、その断熱膨張後のCO温度は−3℃〜7℃となり、膨張タービン15にて断熱膨張させた場合に比べて比較的高温となる。
なお第2の流通管路103は、膨張弁4の出口側から第2の熱交換器10の昇温用熱交換器11へ至る経路で配管されている。すなわち、第2の流通管路103が自然冷媒の流通路として選択された場合、自然冷媒は冷熱用熱交換器16を経由せずに、昇温用熱交換器11へ至ることとなる。
以上の通り構成された自然冷媒ヒートポンプシステムの動作について説明する。まず、冷熱と温水の双方を使用する夏季・中間期においては、弁41を閉止すると共に弁42を開として、自然冷媒が第1の流通管路102内を流通可能なようにする。これにより、第1の熱交換器14を経由した超臨界状態の高圧COは、膨張タービン15へ流入することとなり、上述の第1実施形態と同様な動作を為す。
一方、冷熱は使用せず温水のみを専ら使用する冬季等においては、弁42を閉止すると共に弁41を開として、自然冷媒が第2の流通管路103内を流通可能なようにする。これにより、第1の熱交換器14を経由した超臨界状態の高圧COは、膨張弁4へ流入することとなり、該膨張弁4にて高圧COは断熱膨張され、昇温用熱交換器11へ向けて送られる。
上記のように、冬季等において膨張弁4にて高圧COを断熱膨張させ、この断熱膨張後のCOを、冷熱用熱交換器16を経由させることなく昇温用熱交換器11へ流入させるのは以下の(1)〜(3)の理由による。
(1)冬季等においては、一般的に冷熱エネルギーのニーズがなく、冷熱用熱交換器16に対し、膨張タービン15を経由することで水の氷点以下の低温エネルギーを保有しているCOを供給しても、該COから中間冷媒Mへの気化熱供給(熱交換)は実質的に行われない。
(2)その結果、昇温用熱交換器11にてCOを気化・昇温せざるを得ないが、昇温用熱交換器11は大気と熱交換させる方式を採用しているので、冬季は外気温度が低いことからCOを十分気化できない場合が想定される。すなわち、例えば昇温用熱交換器11として伝熱管と放熱フィンとからなる熱交換器を用いた場合、外気温度が低いことに起因して、前記伝熱管表面で空気中の水分が凝結し、この凝結により生じた氷層が昇温用熱交換器11の伝熱性能を低下させて、COを気化させることができないという現象が生じ得る。
(3)一方、膨張弁4を用いてCOを断熱膨張させた場合、前述の通り断熱膨張後のCO温度は−3℃〜7℃となり、膨張タービン15にて断熱膨張させた場合に比べて比較的高温化してCOを第2の熱交換器10(昇温用熱交換器11)へ送ることが可能となる。つまり、外気温度が低くても、既にCOが相当高温化された状態で昇温用熱交換器11に流入されることから、上述の水分凝結が生じることなく、昇温用熱交換器11単体でもCOを気化・昇温させることができる。
以上のような理由に鑑みて、第1の熱交換器14を経て低温高圧化したCOを、夏季等においては第1の流通管路102を経て膨張タービン15及び冷熱用熱交換器16を順次経由して昇温用熱交換器11へ至らせるようにし、一方冬季等においては第2の流通管路103を経て膨張弁4を経由して昇温用熱交換器11へ至るパイパス経路を取るよう、自然冷媒の流通経路切り替え機構としての弁41、42が適宜操作される。このような流通経路切り替え機構を具備させる本実施形態によれば、冬季等の冷熱用熱交換器16にて冷熱を回収しない場合においても、昇温用熱交換器11においてCOを確実に気化・昇温でき、COの循環性を確保できるので、システムの信頼性を向上させることができるという利点がある。
なお、コンプレッサー12として、ガスエンジン方式等の排熱を発生する方式の機器を用いる場合は、冬季等にその排熱を昇温用熱交換器11、あるいは冷熱用熱交換器16に供給し、これら熱交換器に強制的に熱を与える構成としても良い。この場合、冷熱需要がなくとも、前記排熱によりCOを気化させることが可能となるため、上記実施形態のように膨張弁4を並置せずとも、年間を通して膨張タービン15の運転により、システムの動作を確保できるようになる。
(第3実施形態)
図3は、家庭や小規模業務用途に適した、小型の自然冷媒ヒートポンプシステムの構成例を示すブロック図である。基本構成は、上述の第1、第2実施形態と同様であるが、冷熱回収機構3(冷熱蓄熱槽17)に接続する冷房機器が、室外機192を備えた家庭用エアーコンデショナー(以下、エアコンという)19である点で相違する。なお、図3に示すように、本実施形態は前述の第2実施形態と同様に膨張機構として膨張タービン15と膨張弁4とを選択可能にしたシステムを例示しているが、第1の実施形態のように膨張タービン15のみを備えているシステムであっても勿論良い。
この実施形態では、冷熱蓄熱槽17を経由する冷媒配管路181がエアコン19の冷媒管に接続され、エアコン用冷媒Cが冷熱蓄熱槽17で冷却される循環経路を取るよう構成されている。前記冷媒配管路181には分岐配管191が並列的に取り付けられており、この分岐配管191はエアコンの室外機192を経由するよう配管されている。すなわち、エアコン19の冷媒管に対し、冷熱蓄熱槽17を経由する冷媒配管路181と、室外機192を経由する分岐配管191とが並列的に接続されている。
このような自然冷媒ヒートポンプシステムの動作について説明する。冷熱用熱交換器16で得られた低温エネルギーを、中間冷媒Mを介して冷熱蓄熱槽17に蓄冷するところまでは、前述の第1、第2実施形態と同様であるので説明を省略する。エアコン19が運転されると、冷熱蓄熱槽17を経由するよう配管されている冷媒配管路181内をエアコン用冷媒Cが循環する。冷媒Cは冷熱蓄熱槽17内において冷熱エネルギーを与えられ、これをエアコン19まで伝熱し、これによりエアコン19による冷房動作が行われることとなる。
そして家庭用等の小型システムでは冷熱蓄熱槽17の冷熱容量が不足することも考えられるため、冷熱容量不足時にはエアコンの室外機192を動作させて冷媒Cの冷却を行わせ、分岐管191側から冷却された冷媒Cを供給させるようにする。このように冷媒Cの流通経路を選択的に切り替えるために、空調温度等と連動して開閉の自動制御がなされる弁機構を、冷媒配管路181及び分岐管191に設けることが望ましい。或いは、冷熱蓄熱槽17と室外機192とで常時並列的に冷媒Cを冷却させるようにしても良い。
また、エアコンの室外機192を図3に示すように並列的に組入れるのではなく、冷熱蓄熱槽17を経由する冷媒配管路181の途中に室外機192を直列的に配置して、室外機192にて冷媒Cの第1次的な冷却を行い、冷熱蓄熱槽17で第2次的な冷却を行わせるようにしても良い。
(第4実施形態)
図4は、同様に家庭や小規模業務用途に適した小型の自然冷媒ヒートポンプシステムの構成例を示すブロック図である。この実施形態は、第1実施形態と基本構成は同一であるが、冷熱蓄熱槽17を用いず、つまり冷熱用熱交換器16で抽出された低温エネルギーを蓄冷することなく、中間冷媒Mを冷熱源として冷房機18を運転させる構成である。
すなわちこの実施形態では、冷熱回収機構3は、冷熱機器としての冷房機18と、該冷房機18と冷熱用熱交換器16との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器16で回収された冷熱を前記冷房機18へ伝熱する中間冷媒Mが封入された伝熱配管路163ととから構成されるシンプルなものとなる。そして、冷房機18には、ポンプ164にて循環される低温エネルギーを保有した中間冷媒Mが伝熱配管路163を通して供給され、該中間冷媒Mを直接の冷熱源として冷房機18は動作する。
このような自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、冷熱(冷房)が必要な時間帯に自然冷媒ヒートポンプユニット1を運転し、タイムリーに冷熱をユーザに供給するという、機動的な運用のシステムとすることができる。かかるシステムは、冷熱蓄熱槽17を設置するスペースに乏しいような、家庭用の小型自然冷媒ヒートポンプシステムとして特に好適である。また一般家庭用途においては、冷熱蓄熱槽17を特段設けて蓄冷せずとも、家庭の主たる冷房時間帯は大抵17〜23時頃までであって、この時間帯は給湯や風呂用の温水使用時間帯とも重なっているために、冷房用の冷熱を製造しながら、同じ時間帯に給湯や風呂用の湯を製造して供給できることが多く、この面からも好適な実施形態である。
図5は、上記第4実施形態の変形例にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。この変形実施形態は、昇温用熱交換器11において熱交換された大気を、室外機付きエアコン19の室外機192の吸気口へ導入させる冷熱回収機構をさらに具備させた態様である。具体的には、昇温用熱交換器11の大気流出側に前記室外機192を対置させ、自然冷媒と熱交換後の大気が該室外機192の吸気口へ導入されるよう構成する(熱交換後の大気を吸気口へ誘導するダクト等を設けても良い)。
このシステムは、昇温用熱交換器11において熱交換された大気は、大気温度に比べて数℃程度低くなっていることから、かかる大気(図5において「冷気」として表示)を室外機192の吸気として活用することで、エアコン19の冷却効率を向上させることを狙いとするものである。
このシステムによれば、まず自然冷媒ヒートポンプユニット1が運転されると、冷熱用熱交換器16で自然冷媒(CO)から抽出された低温エネルギーが、中間冷媒Mを介して直接冷房機18の冷熱源として活用される。この中間冷媒Mとの熱交換によりCOは気化するが、まだ常温よりはかなり低い温度で昇温用熱交換器11へ導入される。そして昇温用熱交換器11により大気と熱交換されてCOは常温まで昇温される一方、熱交換された大気は、前述の通り大気温度よりも数℃程度低い状態とされ、これが室外機192の吸気口へ導入される。室外機192の吸気温度が低くなった分、エアコン用冷媒Cの冷却効率は良くなり、冷媒管193を通して効率的に冷媒Cをエアコン19へ送ることができるようになる。
図5にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムによれば、冷熱用熱交換器16だけでなく、昇温用熱交換器11から発せられる冷熱も、エアコン室外機192の吸気温度の低温化という態様で有効活用されることになり、より一層エネルギー利用率が高い経済的なシステムとすることができる。
(第5実施形態)
図6も、同様に家庭や小規模業務用途に適した小型の自然冷媒ヒートポンプシステムの構成例を示すブロック図であり、最も簡素なシステム構成例を示すものである。この実施形態では、第2の熱交換器10を前述の昇温用熱交換器11のみで構成した点に特徴がある。つまり、第2の熱交換器10を、自然冷媒からの冷熱の回収機能及び大気との熱交換により自然冷媒を昇温させる昇温機能を兼ねる単一の熱交換器(昇温用熱交換器11)で構成したものである。
この実施形態における冷熱回収機構3は、室外機192を備えたエアコン19と、前記昇温用熱交換器11において熱交換された大気を、室外機192の吸気口へ導入させる機構とからなり、上述の第4実施形態に比べてさらにシンプル化された構成である。
具体的には、第1の熱交換器14の出力側に膨張弁若しくは膨張タービンからなる膨張機構150を設け、断熱膨張後の自然冷媒が昇温用熱交換器11へ導入されるよう構成される。そして大気と熱交換する昇温用熱交換器11の大気流出側にエアコン19の室外機192を対置させ、ダクトを設ける等して自然冷媒と熱交換後の大気が該室外機192の吸気口へ導入されるよう構成する。
このシステムによれば、膨張機構150で断熱膨張された自然冷媒が昇温用熱交換器11で気化・昇温される際に大気に与えられる冷熱が、室外機192の吸気として活用される。これにより、室外機192の吸気温度が低くなった分、エアコン用冷媒Cの冷却効率は良くなり、冷媒管193を通して効率的に冷媒Cをエアコン19へ送ることができるようになる。エアコン19の冷却効率を向上させることができるようになる。また一般家庭用途においては、冷熱蓄熱槽17を特段設けて蓄冷せずとも、家庭の主たる冷房時間帯は大抵17〜23時頃までであって、この時間帯は給湯や風呂用の温水使用時間帯とも重なっているために、冷房用の冷熱を製造しながら、同じ時間帯に給湯や風呂用の湯を製造して供給できることが多く、この面からも好適な実施形態である。
(第6実施形態)
図7は、膨張タービンを複数段構成にした自然冷媒ヒートポンプシステムの構成例を示すブロック図である。すなわち、このシステムも基本構成として、ヒートポンプユニット1、貯湯ユニット2及び冷熱回収機構3を備えている点で上述の第1実施形態等と同一であるが、膨張機構としての膨張タービンを第1の膨張タービン15aと第2の膨張タービン15bの2段構成とした点において相違する。以下、かかる相違点を中心に本実施形態を説明する。
本実施形態では、第1の熱交換器14の出口側に第1の膨張タービン15aが配置され、さらに第1の膨張タービン15aの出口側に第2の膨張タービン15bが配置されており、第1の熱交換器14を経た自然冷媒(CO)が第1の膨張タービン15aへ導入され、さらに第1の膨張タービン15aから排出されたCOが第2の膨張タービン15bへ導入される構成とされている。そして第1の膨張タービン15aのロータには回転軸151aを介して第1の発電機152aが連結されており、また第2の膨張タービン15bのロータには回転軸151bを介して第2の発電機152bが連結されている。
第1の発電機152a及び第2の発電機152bの出力側には、各発電機が発生する高周波電力を商用周波数電力へ周波数変換するインバータ153a、153bがそれぞれ接続されている。そして前記インバータ153a、153bから出力された電力E1、E2は、例えばコンプレッサー12を駆動する電動機3の動作電源の一部として使用されるよう構成することができる。
さらに本実施形態では、第1の膨張タービン15aと第2の膨張タービン15bとの間に、多管円筒型熱交換器等からなる中間熱交換器5を配置するようにしている。これにより、自然冷媒が前記第1の膨張タービン15aから排出されて第2の膨張タービン15bに導入される間に、中間熱交換器5を経由することとなる。
この中間熱交換器5は、第1の膨張タービン15aのCO出口温度が大気温度よりもかなり低下している場合において、大気と熱交換してCOを常温まで再度昇温する役目を果たす。このような中間熱交換器5を設けることにより、第1の膨張タービン15aで膨張されて圧力が低下したCOを大気温度まで昇温させた上で、次段の第2の膨張タービン15bにCOを導入できるので、第2の膨張タービン15bへより高温状態でCOを導入でき、第2の膨張タービン15bにおけるエネルギー回収性(この実施形態では第2の発電機152bの発電能力)を高めることができるようになる。
そしてこの実施形態では、前記中間熱交換器5からも冷熱を回収する構成とされている。すなわち、該実施形態における冷熱回収機構3は、冷熱蓄熱槽17と、前記中間熱交換器5、第2の熱交換器10の冷熱用熱交換器16、及び冷熱蓄熱槽17の間を循環する、中間冷媒Mが封入された伝熱配管路154を備えている。これにより、前記中間冷媒Mが、中間熱交換器5で第一段の冷却がなされた上で冷熱用熱交換器16へ導入され、冷熱用熱交換器16により第二段の冷却がなされた上で、前記冷熱蓄熱槽17へ導かれるよう構成されている。そして冷熱蓄熱槽17で蓄冷された冷熱エネルギーは、前述の第1〜第3実施形態と同様に冷房機18やエアコン19にて活用される。なお、前記冷熱蓄熱槽17に代えて冷房機18やエアコン19を設置し、中間冷媒Mを直接冷房機18やエアコン19の冷熱源とする構成としても良い。
なお、図7には記載を省略しているが、伝熱配管路154に対し、冷熱蓄熱槽17を出た中間冷媒Mの温度を大気温度にするための熱交換器を追加しても良い。これにより、中間熱交換器5でCO自然冷媒ガス温度を大気温度近くまで昇温させることができるようになる。
以上の通り構成された第6実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの動作を説明する。自然冷媒としてのCOは、コンプレッサー12において超臨界状態とされ、第1の熱交換器14へ送られ、貯湯ユニット2の配管路22を介して貯湯槽21から循環されて来る水W2と熱交換して低温高圧の流体P3となる。ここまでは第1実施形態と同様である。そして、低温高圧流体P3の状態であるCOは、第1の膨張タービン15aへ導入されることとなる。
第1の膨張タービン15a内で低温高圧の状態であるCOは断熱膨張され、液体COとなる(実際は大部分が液体COで、その一部が気体COである二相流体となる)。この断熱膨張時のエネルギーにより、第1の膨張タービン15aが備えるロータが超高速回転され、この回転力が回転軸151aを介して第1の発電機152aの回転子へ伝達され、第1の発電機152aでは高周波電力の発電が行われる。そして該高周波電力は第1のインバータ153aで商用周波数電力E1に変換される。
このような仕事を終え、圧力と温度が低下し液化したCOは中間熱交換器5へ送られる。この中間熱交換器5で、COと伝熱配管路154内に封入されている中間冷媒Mとが熱交換され、中間冷媒Mの第1段の冷却がなされる。この中間冷媒Mはポンプ155により伝熱配管路154内を循環され、中間熱交換器5で与えられた低温エネルギーを保有しつつ、冷熱用熱交換器16、冷熱蓄熱槽17へ至ることとなる。
一方、液体状態のCOは、中間熱交換器5で熱を与えられ気化された状態(低温高圧流体の状態)で第2の膨張タービン15bへ導入される。COは、第2の膨張タービン15b内で断熱膨張され、再び液体COとなる。この断熱膨張時のエネルギーにより、第2の膨張タービン15bが備えるロータが超高速回転し、この回転力が回転軸151bを介して第2の発電機152bの回転子へ伝達され、第2の発電機152bでは高周波電力の発電が行われる。そして該高周波電力は第2のインバータ153bで商用周波数電力E2に変換される。
このような仕事を終え、液体となったCOは第2の熱交換器10の冷熱用熱交換器16へ向けて送られる。ここでCOと伝熱配管路154内に封入されている中間冷媒Mとが再び熱交換され、中間冷媒Mの第2段の冷却がなされる。このような二段階の冷却がなされた中間冷媒Mは冷熱蓄熱槽17へ送られ、冷熱蓄熱槽17内の蓄冷材に低温エネルギーを授受する。そしてポンプ155により、中間冷媒Mは中間熱交換器5に戻されるものである。
一方、冷熱用熱交換器16で熱交換して気化されたCOは、昇温用熱交換器11へ導入される。そして昇温用熱交換器11において大気との熱交換が行われ、COは常温の気体となってコンプレッサー12へ再び送られる。以上のようなサイクルが、このヒートポンプユニット1内で繰り返されるものである。なお、貯湯ユニット2における動作は、上述の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
なお、上記実施形態では中間熱交換器5を用いて中間冷媒Mを二段階冷却する場合について例示したが、中間熱交換器5として蛇行伝熱管に熱交換フィンを多数枚取り付けたプレート式熱交換器を用い、大気と熱交換させるものとし、熱交換後の低温化された大気を前述の第4実施形態等のようにエアコンの室外機へ吸気させるように構成しても良い。
以上の通り構成された自然冷媒ヒートポンプシステムにあっては、膨張タービンを第1、第2の膨張タービン15a、15bからなる複数段構成とし、その間に配置された中間熱交換器5において熱交換時に生じる冷熱をも回収する構成であるので、中間熱交換器5にて圧力が低下した自然冷媒を大気温度まで昇温させ、次段の膨張タービン15bにおけるエネルギー回収性をより高めることができる一方で、当該中間熱交換器5で発生する冷熱をも活用して自然冷媒を冷熱用熱交換器16とで二段階的に冷却することから冷熱の取り出し性が良好となり、冷熱回収機構3の冷却能力を向上させることができるというメリットがある。
本発明の第1実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 上記第4実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの変形例にかかる構成を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態にかかる自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 従来の自然冷媒ヒートポンプシステムの構成を示すブロック図である。 従来の家庭用自然冷媒ヒートポンプにおけるT−S線図(図イ)と、P−I線図(図ロ)である。 本発明にかかる自然冷媒ヒートポンプにおけるP−I線図である。
符号の説明
1(100) ヒートポンプユニット
101 自然冷媒の循環管路
102 第1の流通管路
103 第2の流通管路
10 第2の熱交換器
11(101) 昇温用熱交換器(蒸発器)
12(102) コンプレッサー(CO圧縮機)
13(103) 電動機
14(104) 第1の熱交換器
(105) 膨張弁
15、15a、15b 膨張タービン
151、151a、151b 回転軸
152、152a、152b 発電機
153、153a、153b インバータ
16 冷熱用熱交換器
161、163 伝熱用配管路
155、162、164 ポンプ
17 冷熱蓄熱槽
171 冷熱蓄熱槽内の熱交換部
18 冷房機
181 冷媒配管路
19 エアコン
191 分岐配管路
192 室外機
2(200) 貯湯ユニット
21(201) 貯湯槽
22、23、24 第1〜第3の配管路
3 冷熱回収機構
4 膨張弁
41、42 弁
5 中間熱交換器

Claims (11)

  1. 気体状態の自然冷媒を圧縮機で高温高圧化して第1の熱交換器に送り、該第1の熱交換器を経て低温高圧化した自然冷媒を膨張させて低温低圧の液体状態とし、この液体状態化した自然冷媒を第2の熱交換器にて気体状態化して前記圧縮機へ送るサイクルを有する自然冷媒ヒートポンプにおいて、
    第2の熱交換器に対し、該第2の熱交換器おける熱交換の際に生じる冷熱を回収する冷熱回収機構を付設したことを特徴とする自然冷媒ヒートポンプシステム。
  2. 第2の熱交換器が、冷熱を回収させる冷熱用熱交換器と、自然冷媒と大気との熱交換を行わせる昇温用熱交換器とからなることを特徴とする請求項1記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  3. 冷熱回収機構が、冷熱を蓄熱することが可能な冷熱蓄熱槽と、該冷熱蓄熱槽と前記冷熱用熱交換器との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器で回収された冷熱を冷熱蓄熱槽へ伝熱する中間冷媒が封入された伝熱配管路と、前記冷熱蓄熱槽を冷熱源とする冷熱機器とを具備することを特徴とする請求項2記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  4. 自然冷媒を膨張させる機構が膨張タービンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  5. 膨張タービンには回転軸を介して発電機が連結されており、膨張タービンに低温高圧状態の自然冷媒を導入して断熱膨張させることで軸出力を得て前記発電機が駆動されるよう構成したことを特徴とする請求項4記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  6. 自然冷媒を膨張させる機構として膨張タービンと膨張弁とを備え、
    第1の熱交換器を経て低温高圧化した自然冷媒を、前記膨張タービン及び前記冷熱用熱交換器を順次経由して昇温用熱交換器へ至らせる第1の流通系統と、前記膨張弁を経由して昇温用熱交換器へ至らせる第2の流通系統とを有すると共に、
    前記第1の流通系統及び第2の流通系統のいずれかに自然冷媒を選択的に流通させる切り替え機構を有することを特徴とする請求項2記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  7. 冷熱回収機構が、冷熱機器と、該冷熱機器と前記冷熱用熱交換器との間を循環する配管路であって、冷熱用熱交換器で回収された冷熱を前記冷熱機器へ伝熱する中間冷媒が封入された伝熱配管路とを具備し、
    前記冷熱機器は、前記中間冷媒を直接の冷熱源とするものであることを特徴とする請求項2記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  8. 昇温用熱交換器において熱交換された大気を、室外機付き冷房機器の室外機吸気口へ導入させる冷熱回収機構をさらに備えることを特徴とする請求項2又は7のいずれかに記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  9. 前記第2の熱交換器が、自然冷媒からの冷熱の回収機能及び大気との熱交換により自然冷媒を昇温させる昇温機能を兼ねる単一の熱交換器からなり、
    冷熱回収機構が、前記単一の熱交換器において熱交換された大気を、室外機付き冷房機器の室外機吸気口へ導入させる機構であることを特徴とする請求項1記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  10. 自然冷媒を膨張させる機構が膨張タービンであって、
    前記膨張タービンが、第1の熱交換器を経た自然冷媒が導入される第1の膨張タービンと、該第1の膨張タービンから排出された自然冷媒が導入される第2の膨張タービンとを少なくとも備える複数段構成とされ、自然冷媒が前記第1の膨張タービンから排出されて第2の膨張タービンに導入される間に、中間熱交換器を経由するよう構成してなり、
    冷熱回収機構が、前記中間熱交換器で回収された冷熱を回収する機構をさらに備えるものであることを特徴とする請求項1記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
  11. 中間熱交換器、第2の熱交換器、及び冷熱回収機構における冷熱蓄熱槽又は冷熱機器の間を循環する、中間冷媒が封入された伝熱配管路を設け、
    前記中間冷媒が、前記中間熱交換器で第一段の冷却がなされ、前記第2の熱交換器により第二段の冷却がなされた上で、前記冷熱蓄熱槽又は冷熱機器へ導かれるよう構成したことを特徴とする請求項10記載の自然冷媒ヒートポンプシステム。
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