JPH11223348A - 床暖房構造 - Google Patents

床暖房構造

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JPH11223348A
JPH11223348A JP2361198A JP2361198A JPH11223348A JP H11223348 A JPH11223348 A JP H11223348A JP 2361198 A JP2361198 A JP 2361198A JP 2361198 A JP2361198 A JP 2361198A JP H11223348 A JPH11223348 A JP H11223348A
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JP
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space
flexible sheet
floor heating
floor
heating structure
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JP2361198A
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Akira Ide
昭 井出
Tomomichi Yasuzawa
知通 安澤
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 設置面10に所定間隔ごとに載置された
複数のブロック材11と、ブロック材11間に形成され
た配線用および配管用の空間部12と、ブロック材11
を覆うように敷設された柔軟性シート材13と、空間部
12に配置された温水パイプ14および電線17と、空
間部12を覆うように柔軟性シート材13上に配置され
た被覆材15とを備え、被覆材15上には床面仕上材1
6を敷設している。 【効果】 施工が簡単で、施工現場の状況に応じた暖房
能力や配線箇所の変更も容易な床暖房構造を提供するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務所、研究室、
工場などにおける床暖房技術に関するものであり、特
に、床下に電気配線などを行うことも可能な床暖房構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】事務所、研究室、工場などにおいては、
近年、コンピュータ、コピー、ファクシミリなどのOA
機器や各種電気機器が多数配置されるようになっている
が、これらの電気機器の電源用コードや通信用コードな
どは、歩行を妨げることのないように、床下に配線する
という方法が採用されている。
【0003】一方、最近では、事務所などの内部を効率
的に暖房する手段として、従来の空調装置とともに、温
水などで床面を加温することによって室内を暖める、い
わゆる床暖房装置の採用も増加している。
【0004】そこで、このような床下配線および床暖房
の両方を行うことができる技術が開発され、例えば、特
開平7−292948号公報や実開平6−35815号
公報などに開示されている。
【0005】特開平7−292948号公報に開示され
ているフロアー装置によれば、電気配線などを行うため
のフロアー装置として機能を損なうことなく、効率的な
床暖房を行うことができる。
【0006】また、実開平6−35815号公報に開示
されているインテリジェントビル床用暖房ユニットは、
インテリジェントビルのブロック式床の配線用ピットの
必要な場所に簡便に敷設でき、安全で熱効率も良好であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−29294
8号公報あるいは実開平6−35815号公報に開示さ
れている床暖房構造の場合、これらを配置する前の床地
材表面が平滑でないと完成後にガタや軋みなどが発生す
る可能性が大であるため、床地材表面を平滑に仕上げる
工事に多くの手間と時間を要し、コスト増大の要因とも
なっている。
【0008】また、これらの床暖房構造の場合、温水パ
イプや電熱線などを配置する箇所が決まっているため、
温水パイプなどの配管位置や配管密度の変更が困難であ
り、施工現場の状況に応じた暖房能力の変更が困難であ
る。
【0009】さらに、これらの床暖房構造の場合、施工
後、電源コードや通信線などの配線箇所や温水パイプの
配管箇所を変えることが困難であるため、施工後に各種
電気機器などの設置場所を変更した場合の配線変更や暖
房能力の変更を行うことも容易ではない。
【0010】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、施工が簡単で、施工現場の状況に応じた暖房能力や
配線箇所の変更も容易な床暖房構造を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の床暖房構造は、設置面に敷設された柔軟性シー
ト材と、柔軟性シート材上に載置された複数のブロック
材と、ブロック材間に形成された空間部と、空間部に配
置された加温手段と、空間部を覆うように配置された被
覆材とを備えたことを特徴とする。
【0012】このような構成とすることにより、設置面
上に、柔軟性シート材、ブロック体、加温手段、被覆材
の順に配置していくだけで、配線可能な空間部を有する
床暖房構造を容易に形成することができる。また、柔軟
性シート材が設置面の形状に沿って変形することによっ
て凹凸が吸収されるため、設置面を平滑に仕上げる作業
や調整作業などを省力化することができ、施工後にガタ
や軋みなどが発生することもない。
【0013】また、柔軟性シート材上に載置される複数
のブロック材の個数や配置間隔などを変えることにより
ブロック材間に形成される空間部の形態を変更すること
ができるため、施工現場の状況に応じて暖房能力や配線
箇所を容易に変更することができる。なお、被覆材や柔
軟性シート材の上面には、施工現場の要請に応じて、ク
ッションフロアー材、タイル材、木材など任意の床面仕
上材を敷設することができる。
【0014】さらに、本発明の床暖房構造の場合、被覆
材を外すことにより空間部を露出させることができるた
め、施工後において、加温手段の配置状態の変更や配線
箇所の変更などが必要となったときも、容易に対応する
ことができる。
【0015】また、本発明の床暖房構造は、設置面に載
置された複数のブロック材と、ブロック材間に形成され
た空間部と、ブロック材を覆うように敷設された柔軟性
シート材と、空間部に配置された加温手段と、空間部を
覆うように柔軟性シート材上に配置された被覆材とを備
えたことを特徴とする。
【0016】このような構成とすることにより、設置面
上に、ブロック体、柔軟性シート材、加温手段、被覆材
の順に配置していくだけで、配線可能な空間部を備えた
床暖房構造を容易に形成することができる。また、柔軟
性シート材が、設置面に載置されたブロック体の形態に
沿って変形することによって凹凸などが吸収されるた
め、設置面を平滑に仕上げる作業や調整作業を省力化す
ることができ、施工後にガタや軋みなどが発生すること
もない。
【0017】また、設置面上に載置される複数のブロッ
ク材の個数や配置間隔などを変えることによりブロック
材間に形成される空間部の形態を変更することができる
ため、暖房能力や配線箇所の変更も容易である。なお、
前述と同様、被覆材や柔軟性シート材の上面には、施工
現場の要請に応じて、クッションフロアー材、タイル
材、木材など任意の床面仕上材を敷設することができ、
被覆材を外せば空間部を露出させることができるため、
施工後において、加温手段の配置状態の変更や配線箇所
の変更などが必要となったときも、容易に対応すること
ができる。
【0018】一方、本発明の床暖房構造では、柔軟性シ
ート材として、天然繊維、合成繊維を素材とする織布、
不織布を使用することができる。このような織布、不織
布は設置面の形状に沿って変形することによって凹凸な
どを吸収する機能が優れているため、設置面を平滑に仕
上げる作業や調整作業を大幅に省力化することができ、
施工後にガタや軋みなどが発生することもない。また、
これらの織布、不織布は保温性も備えているため、熱の
無駄な放散が低減され、熱効率が向上する。
【0019】この場合、天然繊維を素材とする織布、不
織布は、古紙などを用いて形成することもできるため資
源のリサイクルを図ることができ、燃焼時に有毒ガスな
どを発生しないため、使用後は焼却処分も可能である。
また、合成繊維を素材とする織布、不織布は腐食しにく
いため、長期間に渡って耐久性に優れた床暖房構造を形
成することができる。
【0020】また、本発明では、加温手段として、温液
パイプ、面状発熱体の少なくとも一方を備えた構造とす
ることができる。温液パイプの場合は過熱による発火な
どのおそれがないため安全性に優れた床暖房構造とな
り、面状発熱体の場合は電源があれば加温可能であるた
め、温液装置などの設備がないような建物においても施
工することができ、板状であるため配置スペースも小さ
くてすむという長所がある。なお、面状発熱体として
は、導電性カーボンを素材として形成され、自己温度制
御機能を備えたものを好適に使用することができる。
【0021】さらに、本発明の床暖房構造では、空間部
内に熱伝導材を充填した構造とすることができる。この
ような構造とすることにより、加温手段から発生する熱
を無駄なく床面に伝えることができるようになるため、
熱効率が向上する。なお、熱伝導材としては、金属粉、
金属粒、石粉、石粒などを好適に使用することが可能で
あり、これらの熱伝導材は発火のおそれがない点でも優
れている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は第1実施形態の床暖房構造
を示す斜視図である。
【0023】本実施形態の床暖房構造は、図1に示すよ
うに、設置面10に所定間隔ごとに載置された複数のブ
ロック材11と、ブロック材11間に形成された配線用
および配管用の空間部12と、ブロック材11を覆うよ
うに敷設された柔軟性シート材13と、空間部12に配
置された温水パイプ14および電線17と、空間部12
を覆うように柔軟性シート材13上に配置された被覆材
15とを備え、被覆材15上には床面仕上材16を敷設
している。
【0024】本実施形態の場合、設置面10上に、ブロ
ック体11、柔軟性シート材13、温水パイプ14、電
線17、被覆材15および床面仕上材16の順に配置し
ていくだけで、配線用空間を備えた床暖房構造を形成す
ることができるため、施工は簡単である。また、柔軟性
シート材13が設置面10に載置されたブロック体11
の形態に沿って変形することによって凹凸が吸収される
ため、設置面10を平滑に仕上げる作業や調整作業を省
力化することができ、施工後にガタや軋みなどが発生す
ることがない。
【0025】また、本実施形態の場合、設置面10上に
載置される複数のブロック材11の個数や配置間隔など
を変えることにより、ブロック材11間に形成される配
管用および配線用の空間部12の形態を変更することが
できるため、暖房能力や配線箇所の変更も容易である。
なお、本実施形態では床面仕上材16としてクッション
フロアー材を使用しているが、施工現場の状況に応じ
て、タイル材、木材などを敷設することもできる。
【0026】さらに、被覆材15は金属製の板状体であ
るが、被覆材15に脚部15aを設けることによって温
水パイプ14と電線17とを区画して配置することがで
き、脚部15に荷重が加わったときの撓みを防止するこ
ともできる。被覆材15としては、このほかに木製や合
成樹脂製のものを使用することもできる。また、被覆材
15を取り外せば、空間部12が露出するため、施工後
において、温水パイプ14や電線17などの配置状態を
変更する必要が生じた場合でも容易に対応することがで
きる。
【0027】一方、本実施形態の床暖房構造では、柔軟
性シート材13として、古紙を素材とする不織布を使用
しているため、ブロック材11上面の形状に沿って変形
することによって凹凸などを吸収する機能が優れてお
り、施工後にガタや軋みなどが発生することがなく、設
置面を平滑に仕上げる作業を大幅に省力化することがで
きる。また、柔軟性シート材13は保温性も備えている
ため、熱の無駄な放散が低減され、熱効率が向上する。
【0028】さらに、柔軟性シート材13は古紙を素材
としているため資源のリサイクルを図ることができ、燃
焼時に有毒ガスなどを発生しないため、使用後は焼却処
分も可能である。なお、柔軟性シート材13としては、
合成繊維を素材とする織布、不織布などを採用すること
も可能であり、この場合、腐食しにくいため、長期間に
渡って耐久性に優れた床暖房構造を提供することができ
る。
【0029】また、本実施形態では、加温手段として温
水パイプ14を備えているため、過熱による発火などの
おそれがなく安全性に優れている。この場合、温水パイ
プ14を配管した空間部12内に熱伝導材18を充填し
た構造とすることにより、温水パイプ14から発生する
熱を無駄なく被覆材15方向ヘ伝えることができるよう
になるため、熱効率が向上する。なお、熱伝導材18と
しては、金属粉を使用しているため過熱などによって発
火するおそれもない。
【0030】なお、本実施形態において、ブロック体1
1は木材で形成されたものであるが、このほかに合成樹
脂材、セメント系無機材、天然繊維材などを素材として
形成したものを使用することもできる。
【0031】次に、図2を参照して本発明の第2実施形
態について説明する。図2は第2実施形態の床暖房構造
を示す斜視図である。
【0032】本実施形態の床暖房構造は、設置面20に
敷設された柔軟性シート材21と、柔軟性シート材21
上に載置された複数のブロック材22と、ブロック材2
2間に形成された空間部23と、空間部23に配置され
た温水パイプ24および電線26と、空間部23を覆う
ように配置された被覆材25とを備え、被覆材25およ
びブロック材22の上面には床面仕上材27を敷設して
いる。
【0033】本実施形態の場合も、設置面20上に、柔
軟性シート材21、ブロック体22、温水パイプ24お
よび電線26、被覆材25および床面仕上材27の順に
配置していくだけで、配線用空間を備えた床暖房構造を
形成することができ、施工も簡単である。本実施形態で
は、設置面20上に柔軟性シート材21を直接敷設して
いるため、設置面20の凹凸などを吸収する機能に優れ
ており、設置面を平滑に仕上げる作業や調整作業を大幅
に省力化することができる。
【0034】また、柔軟性シート材21にブロック体2
2をクギ29で固定しているため、施工後にガタや軋み
などが発生することもない。被覆材25は板状体である
が、被覆材25に脚部25aを設けることにより、空間
部23を適当に区画することができるようになり、荷重
が加わったときの撓みを防止することもできる。
【0035】さらに、本実施形態においては、図2に示
すように、空間部23における温水パイプ24の配管位
置を変えることにより、施工現場の状況に応じて、暖房
能力を変更することができる。また、空間部23に熱伝
導材28を充填することにより、温水パイプ24から発
生する熱を被覆材25方向へ効率良く伝えることができ
るようになる。
【0036】次に、図3を参照して、本発明の第3実施
形態について説明する。図3は第3実施形態の床暖房構
造を示す斜視図である。
【0037】本実施形態の床暖房構造は、図3に示すよ
うに、設置面30に所定間隔ごとに載置された複数のブ
ロック材31と、ブロック材31間に形成された空間部
32と、ブロック材31を覆うように敷設された柔軟性
シート材33と、空間部32に配線された電線37と、
空間部32を覆うように柔軟性シート材33上に配置さ
れた被覆材34と、被覆材34下面およびブロック体3
1上面に貼着された面状発熱体35とを備え、被覆材3
4上には床面仕上材36を敷設している。
【0038】本実施形態では、加温手段として、面状発
熱体35を備えているため、電源があれば加温可能であ
り、温液装置などの設備がないような建物においても施
工することができる。また、面状発熱体35は板状であ
るため配置スペースも小さくてすみ、広い空間部32を
確保することができ、面状発熱体35は被覆材34に直
接的に貼着されているため、発生した熱が無駄なく被覆
材34へ伝わり、熱効率が優れている。
【0039】なお、面状発熱体35は、導電性カーボン
を素材として形成されたものであり自己温度制御機能を
備えているため、過熱によるトラブルなどを発生するお
それがない。
【0040】次に、図4を参照して、本発明の第4実施
形態について説明する。図4は第4実施形態を示す平面
図である。
【0041】本実施形態の床暖房構造は、その縦断面構
造において、図1に示す床暖房構造と共通しているが、
複数のブロック体をグループ状態に載置することにより
十字路状の広い空間部40を形成し、その上に被覆材4
1および床面仕上材42を敷設している。本実施形態の
場合、空間部40を広く確保することができるため、温
水パイプ43の配管や電線44の配線などを集中させる
ことができる。
【0042】次に、図5,6を参照して、本発明の第5
実施形態について説明する。図5は第5実施形態の床暖
房構造を示す平面図、図6は同床暖房構造を示す斜視図
である。
【0043】本実施形態の床暖房構造においては、設置
面50に敷設された柔軟性シート材51と、柔軟シート
材51上に固定された複数のブロック材52a,52b
と、ブロック材52a,52b間に形成された空間部5
3と、空間部53に配置された温水パイプ54および電
線55、空間部53を覆うように配置された被覆材5
6、これらの上に敷設された床面仕上材57とを備えて
いる。
【0044】本実施形態の床暖房構造の場合、ブロック
材52a,52bはそれぞれ略円錐台形状であるため、
多方向に広く貫通した空間部53を形成することができ
る。したがって、温水パイプ54の配管および電線55
の配線などを自由に行うことが可能であり、多数のOA
機器や各種電気機器などが配置され、多数の配線コード
が存在するオフィスなどに好適である。
【0045】また、空間部53を覆うように配置された
被覆材56に脚部56aを設けることにより、被覆材5
6に荷重が加わった場合の撓みを防止することができ
る。なお、被覆材56を取り外せば空間部53が露出す
るため、施工後においても、温水パイプ54や電線55
などの配置状態を変更することができる。
【0046】また、本実施形態の床暖房構造において
も、空間部53に熱伝導材58を充填することが可能で
あるため、必要に応じて熱伝導材58を充填することに
より温水パイプ54から発生する熱を無駄なく被覆材5
6側ヘ伝えることができるようになり、熱効率を向上さ
せることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏すること
ができる。
【0048】(1)設置面に敷設された柔軟性シート材
と、柔軟性シート材上に載置された複数のブロック材
と、ブロック材間に形成された空間部と、空間部に配置
された加温手段と、空間部を覆うように配置された被覆
材とを備えたことにより、設置面上に、柔軟性シート
材、ブロック体などを順次配置していくだけで、配線可
能な空間部を有する床暖房構造を容易に形成することが
できる。また、柔軟性シート材が設置面の凹凸を吸収す
るため、設置面を平滑に仕上げる作業などを省力化する
ことができ、施工後にガタなどが発生することもない。
さらに、複数のブロック材の個数や配置間隔などを変え
ることにより空間部の形態を変更することができるた
め、施工現場の状況に応じて暖房能力や配線箇所を容易
に変更することができる。
【0049】(2)設置面に載置された複数のブロック
材と、ブロック材間に形成された空間部と、ブロック材
を覆うように敷設された柔軟性シート材と、空間部に配
置された加温手段と、空間部を覆うように柔軟性シート
材上に配置された被覆材とを備えたことにより、設置面
上に、ブロック体、柔軟性シート材などを順次配置して
いくだけで、配線可能な空間部を備えた床暖房構造を容
易に形成することができる。また、柔軟性シート材がブ
ロック体の形態に沿って変形することによって凹凸など
が吸収されるため、設置面を平滑に仕上げる作業などを
省力化することができ、施工後にガタなどが発生するこ
ともない。さらに、複数のブロック材の個数や配置間隔
などを変えることにより空間部の形態を変更することが
できるため、暖房能力や配線箇所の変更も容易である。
【0050】(3)柔軟性シート材として、天然繊維、
合成繊維を素材とする織布、不織布を使用することがで
きる。このような織布、不織布は設置面の形状に沿って
変形することによって凹凸などを吸収する機能が優れて
いるため、設置面を平滑に仕上げる作業や調整作業を大
幅に省力化することができ、施工後にガタや軋みなどが
発生することもない。また、これらの織布、不織布は保
温性も備えているため、熱の無駄な放散が低減され、熱
効率が向上する。
【0051】(4)天然繊維を素材とする織布、不織布
は、古紙などを用いて形成することができるため資源の
リサイクルを図ることができ、燃焼時に有毒ガスなどを
発生しないため使用後は焼却処分も可能である。また、
合成繊維を素材とする織布、不織布は腐食しにくいた
め、長期間に渡って耐久性に優れた床暖房構造を形成す
ることができる。
【0052】(5)加温手段として、温液パイプを備え
た場合は過熱による発火などのおそれがないため安全性
が向上し、面状発熱体を備えた場合は電源により加温可
能であるため温液装置などの設備がないような建物にお
いても施工可能であり、面状発熱体は板状であるため配
置スペースも小さくてすみ、広い空間部を確保すること
ができる。
【0053】(6)空間部内に熱伝導材を充填した構造
とすることにより、加温手段から発生する熱を無駄なく
被覆材方向へ伝えることができるようになるため、熱効
率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の床暖房構造を断面構造とと
もに示す斜視図である。
【図2】 第2の実施形態の床暖房構造を断面構造とと
もに示す斜視図である。
【図3】 第2の実施形態の床暖房構造を断面構造とと
もに示す斜視図である。
【図4】 第4の実施形態の床暖房構造を示す平面図で
ある。
【図5】 第5の実施形態の床暖房構造を示す平面図で
ある。
【図6】 第5の実施形態の床暖房構造を断面構造とと
もに示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,50 設置面 11,22,31,52a,52b ブロック材 12,23,32,40,53 空間部 13,21,33,51 柔軟性シート材 14,24,43,54 温水パイプ 17,26,37,44,55 電線 15,25,34,41,56 被覆材 15a,25a,56a 脚部 16,27,36,42,57 床面仕上材 18,28,58 熱伝導材 29 クギ 35 面状発熱体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設置面に敷設された柔軟性シート材と、
    前記柔軟性シート材上に載置された複数のブロック材
    と、前記ブロック材間に形成された空間部と、前記空間
    部に配置された加温手段と、前記空間部を覆うように前
    記柔軟性シート材上に配置された被覆材とを備えた床暖
    房構造。
  2. 【請求項2】 設置面に載置された複数のブロック材
    と、前記ブロック材間に形成された空間部と、前記ブロ
    ック材を覆うように敷設された柔軟性シート材と、前記
    空間部に配置された加温手段と、前記空間部を覆うよう
    に配置された被覆材とを備えた床暖房構造。
  3. 【請求項3】 前記柔軟性シート材が、天然繊維、合成
    繊維を素材とする織布、不織布である請求項1,2記載
    の床暖房構造。
  4. 【請求項4】 前記加温手段として、温液パイプ、面状
    発熱体の少なくとも一方を備えた請求項1〜3記載の床
    暖房構造。
  5. 【請求項5】 前記空間部内に、熱伝導材を充填した請
    求項1〜4記載の床暖房構造。
JP2361198A 1998-02-04 1998-02-04 床暖房構造 Pending JPH11223348A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012522203A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 メッサーナ,ロベルト 一体型ヘッダを備えたモジュール式の既製放射パネル
AT13833U1 (de) * 2013-05-14 2014-09-15 Ke Kelit Kunststoffwerk Gmbh Vorrichtung zum Festlegen wenigstens eines Rohres mit einem plattenförmigen Grundkörper

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