JPH11222959A - パネル連結式の壁の構造 - Google Patents

パネル連結式の壁の構造

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JPH11222959A
JPH11222959A JP3964698A JP3964698A JPH11222959A JP H11222959 A JPH11222959 A JP H11222959A JP 3964698 A JP3964698 A JP 3964698A JP 3964698 A JP3964698 A JP 3964698A JP H11222959 A JPH11222959 A JP H11222959A
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JP
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wall
indoor side
wall panels
groove section
opening
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Hiroyuki Yoshida
博之 吉田
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Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁パネル同士の連結を室内側から容易に行っ
ていくことができ、しかも、室内側における各種の取付
けを至便に行うことができるパネル連結式の壁の構造を
提供すること。 【解決手段】 隣り合う壁パネル8,8の相対向する側
面間に、連結用の溝型材6が、その開口を室内側に向け
て介在配置され、この溝型材6の中間板部6aを挟む両
側板部6b,6bがそれぞれ各壁パネル8,8の側面部
にねじ25等により固着されて壁パネル8,8同士が連
結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築分野等におい
て用いられるパネル連結式の壁の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプレファブ式の建築構造における
壁は、多くの場合、壁パネル同士を連結して構成されて
おり、そのような場合の壁パネル同士の連結構造とし
て、従来より各種態様のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
の構造は、連結部において壁面から外方に突出を生じさ
せるものが多く、そのような突出は室外側に向けておく
必要があることから、壁パネル同士の連結作業を室外側
から行わなければならず、すぐ背後に他の壁が存在する
などして室外側にパネル同士の連結のための作業スペー
スを確保できないような場合は、対応が困難であった。
【0004】一方、壁パネル同士を連結して形成された
壁に対し、電気コンセントの取付けや配線、また配管の
取付けを行なうような場合、それらが室内側に突出して
しまうという問題もあった。また、壁に収納用などの家
具を取り付けるような場合に、壁パネル自体に対し後発
的に取付けのための加工を行うと、壁パネルとしての機
能が損なわれることから、そのようなこともできないこ
とが多く、家具等の取付けも困難な場合が多かった。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑み、壁パ
ネル同士の連結を室内側に突出を生じさせることなく室
内側から容易に行うことができ、しかも、室内側におけ
る各種の取付けを至便に行うことができるパネル連結式
の壁の構造を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、隣り合う壁
パネルの相対向する周面部間に、連結用の溝型材が、そ
の開口を室内側に向けて介在配置され、この溝型材の中
間板部を挟む両側板部がそれぞれ各壁パネルの周面部に
結合されて壁パネル同士が連結されてなることを特徴と
するパネル連結式の壁の構造によって解決される。
【0007】即ち、本構造では、壁パネル同士の連結
は、室内側に向けられている溝形材の開口を通じ、溝型
材の両側板部を両側の壁パネルの周面部にねじ等の締結
部材にて結合することによって、室内側から容易に行う
ことができる。室内側に突出を生じさせることもない。
【0008】しかも、溝型材は、その溝の開口を室内側
に向けて備えられているから、この溝型材の溝内の空間
部を有効利用して、室内側における各種取付けを至便に
行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】本実施形態では、住宅のサニタリーの建築
に用いられるプレファブ形式の防水構造体における周囲
壁に適用した場合を説明する。
【0011】即ち、図7に示すように、この防水構造体
1は、床部3と、周囲壁部4と、天井部5とを備え、床
部3はその全体が防水パンにて形成されたものである。
この防水構造体1の組立ては、床部となる防水パン3の
周囲に連結用の柱6…を立設して、その立ち調整をし、
そして、柱6…の上端部に、これら柱6…にわたすよう
に天井枠7を取り付ける。しかる後、柱6…間に配置し
た壁パネル8…,9…を柱6…と連結して周囲壁部4を
形成すると共に、天井パネル10,10を天井枠7にて
位置決めしながら周囲壁部4の上部に固定して取り付け
るというようにして行われるものである。
【0012】この防水構造体1は、住宅の建物1のサニ
タリー形成スペース内において、上記のようにして組み
立てられることによって住宅の建物に据え付けられるも
のである。
【0013】なお、防水構造体1の内部には、図5及び
図6に示すように、出入りのドアを取り付ける開口部を
有する仕切り用のパネル11が取り付けられて、浴室1
2と洗面所13とが形成される。浴室12内には、浴槽
14が、防水構造体2の防水パン3上の所定の位置に設
置され、洗い場15には、洗い場用の床16が支持棒1
8…にて支持されて防水パン3の上面から所定高さ上方
に離間して配設される。また、洗面所13には、洗面所
用の床20が、支持棒22…等に支承されて防水パン3
の上面から所定高さ上方に離間して配設される。
【0014】上記のようなサニタリー用の防水構造体1
を住宅の建物1の内部において組み立てる場合、防水構
造体1の周囲壁部4の室外側や、天井部5の上方には、
建物1の壁が存在し、防水構造体1の周囲壁部4を室外
側から形成していくというようなことができない。本発
明の壁構造は、まさにこのような場合に好適に用いられ
るものであって、周囲壁部4を防水構造体1の内部、即
ち室内側から容易に形成していくことができるようにな
されたものである。
【0015】即ち、図1及び図2は、上記のような防水
構造体1の周囲壁部4に適用した場合のパネル連結式の
壁構造を示すもので、隣り合う壁パネル8,8あるいは
8,9同士を連結する連結用の柱6…として、鉄系等の
金属製の溝型材が用いられている。この溝型材6は、そ
の開口側を防水構造体1の室内側に向けて立てられてお
り、壁パネル8,8は、その側面部がこの溝型材6の中
間板部6aを挟む両側の側板部6b,6bの外面と対向
されるようにセッイングされている。そして、各壁パネ
ル8,8は、溝型材6の側板部6b,6bの内面側、即
ち溝型材6の内部側から、ねじ等の締結部材25にて溝
型材6の側板部6b,6bに固着されて、防水構造体1
の周囲壁部4を形成している。なお、コーナー部には、
アングル状の壁パネル9がセッティングされており、こ
れらコーナー部の壁パネル9…を含むすべての壁パネル
8…、9…が溝型材6…にて同様の態様において連結さ
れるようになされている。
【0016】このように、壁パネル8…,9…を溝型材
6の側板部6b,6bの内面側から締結部材25などに
て固着して連結する構造であるから、壁パネル8…,9
…同士の連結作業を防水構造体1の室内側から行ってい
くことができる。その場合、室内側に突出を生じさせる
こともない。また、壁パネル8…,9…のセッティング
も、連結用の柱6…を立てた状態で防水構造体1の室内
側から行うことができる。
【0017】上記のようにして形成された防水構造体1
に対し、周囲壁部4の室内側の面には、ケイ酸カルシウ
ム板、タイル板等による壁仕上げ材23,24が取り付
けられ、室内側に開口していた溝型材6の開口部が隠蔽
される。
【0018】溝型材6の開口部の存在する位置において
壁仕上げ材23,24の背部には、溝型材6の溝内空間
部6cが存在する。この溝内空間部6cを各種の取付け
に有効利用することができる。図2(ロ)に示す例は、
フック等の金物31を、溝型材6の溝内空間部6cを利
用して壁仕上げ材24に取り付けた例である。また、図
3(イ)(ロ)に示す例は、電気コンセント32を溝型
材6の溝内空間部6cを利用して取り付けた例であり、
溝内空間部6c内には配線33も通されている。また、
図4(イ)(ロ)に示す例は、溝型材6の位置に対応し
て、壁仕上げ材37に、洗面カウンターを取り付けるた
めの開口部35が形成され、この開口部35を通じて金
物36を溝型材6の溝内空間部6c内に突出させるよう
にしたものである。このように、溝型材6がその開口側
を室内側に向けて備えられることによって、その溝内空
間部を各種取付けに有効利用することができる。その場
合、図3や図4に示すように、溝型材6の開口を覆い得
る程度の狭幅の溝内隠蔽専用の帯状壁仕上げ材37を用
いて溝型材6の開口を隠蔽する形式の壁仕上げ構造とす
ることにより、この専用壁仕上げ材37のみを交換する
ことで、コスト的に有利に壁を修復でき、また、他の目
的での取付けを行うことができる。
【0019】以上に本発明の実施形態を示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で各種の変更が可能である。例えば、本発明の
適用対象は、上記のようなサニタリー用の防水構造体2
の周囲壁部4への適用に限られるものではなく、壁パネ
ルを連結して壁を構成する形式の各種壁の構造として広
く適用されるものである。また、溝型材を横向きにし、
その開口を室内側に向け、上下で隣り合う壁パネル同士
を連結していくような場合にも適用が可能である。
【0020】
【発明の効果】上述の次第で、本発明のパネル連結式の
壁の構造は、隣り合う壁パネルの相対向する周面部間
に、連結用の溝型材が、その開口を室内側に向けて介在
配置され、この溝型材の中間板部を挟む両側板部がそれ
ぞれ各壁パネルの周面部に結合されて壁パネル同士が連
結されてなるものであるから、壁パネル同士の連結を室
内側に突出を生じさせることなく室内側から容易に行う
ことができ、しかも、室内側における各種の取付けを至
便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サニタリー用のプレファブ防水構造体の周囲壁
に適用した場合の実施形態を示すもので、壁パネル、溝
型材等を分離状態にして示す斜視図である。
【図2】図(イ)は壁の断面平面図、図(ロ)は壁パネ
ル同士の連結部を拡大して示す断面平面図である。
【図3】電気コンセントの取付け例を示すもので、図
(イ)は一部断面分解斜視図、図(ロ)は断面平面図で
ある。
【図4】洗面カウンターの取付け例を示すもので、図
(イ)は一部断面分解斜視図、図(ロ)は断面平面図で
ある。
【図5】図(イ)はサニタリーの断面正面図である。
【図6】同断面平面図である。
【図7】建物と防水構造体、及び、防水構造体の構成材
を互いに分離状態にして示す斜視図である。
【符号の説明】
6…柱(溝型材) 6a…中間板部 6b…側板部 8…壁パネル 9…壁パネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣り合う壁パネルの相対向する周面部間
    に、連結用の溝型材が、その開口を室内側に向けて介在
    配置され、この溝型材の中間板部を挟む両側板部がそれ
    ぞれ各壁パネルの周面部に結合されて壁パネル同士が連
    結されてなることを特徴とするパネル連結式の壁の構
    造。
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