JPH11222793A - 床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙及びその製造方法 - Google Patents

床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙及びその製造方法

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JPH11222793A
JPH11222793A JP2498498A JP2498498A JPH11222793A JP H11222793 A JPH11222793 A JP H11222793A JP 2498498 A JP2498498 A JP 2498498A JP 2498498 A JP2498498 A JP 2498498A JP H11222793 A JPH11222793 A JP H11222793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩ビゾル塗工後の表面平坦性が良好で、経済的
なクッション床材用の中間基布としてのガラス繊維混抄
塗工紙を提供する。 【解決手段】少なくともガラス繊維、木材パルプ及びバ
インダー繊維からなる表面層と、木材パルプ、レイヨン
繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の2層を抄合わ
せたガラス混抄紙の表面に顔料とバインダーを含む樹脂
組成物を塗抹したガラス繊維混抄塗工紙であり、フラジ
ール通気度(JIS L−1096)が3cm/s〜8cm/s
であり、厚さが210μm〜260μmであり、且つ裏面
層の坪量が7g/m2〜15g/m2であることを特徴とする床
材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙。 【効果】工程剥離紙及び目止め処理工程を使用すること
なく、該ガラス繊維混抄塗工紙を使用して表面平坦性に
優れたサンドイッチタイプクッション床材とすることが
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿式抄紙機により製
造されるガラス繊維混抄紙に、顔料とバインダーを主成
分とする樹脂組成物を塗抹したガラス繊維混抄塗工紙に
関し、その上に発泡ポリ塩化ビニル(発泡塩ビゾル)を
塗工して作られる軽歩行用に有用なクッション床材の中
間基布として用いられるガラス繊維混抄塗工紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】発泡塩ビゾルを塗工して作られるクッシ
ョン床材には、ガラス繊維混抄紙等を裏打ち材として用
いてその表面に発泡塩ビゾルを塗工して作られるバッカ
ータイプと、ガラス繊維紙を中間基布として用いてその
表裏に発泡塩ビゾルを塗工して作られるサンドイッチタ
イプとがある。前者は主に床面に接着剤で貼付けて固定
して使用する。後者は床面に接着剤で貼付けるか又は貼
付けずに置き敷きで用いられ、置き敷きでも良いので家
庭でも気軽に用いられる利点がある。
【0003】従来中間基布として、湿式抄紙法により繊
維径5μm〜15μm、繊維長6mm〜25mmのガラス繊維
をPVA或いは酢酸ビニル等をバインダーとして作られ
るガラス繊維紙が用いられる。ガラス繊維紙は坪量30
g/m2〜50g/m2が主でフラジール通気度が300cm/s以
上と通気性が高いのが特徴である、その為塩ビゾルの浸
透性に優れており表裏に塩ビゾルを塗工する事により層
間強度を持たせるのに適している。
【0004】ガラス繊維紙を中間基布として用いたサン
ドイッチタイプクッション床材の製造方法には、 工程剥離紙を支持体として用い、先ず工程剥離紙の表
面に発泡塩ビゾルを塗工し、その上にガラス繊維紙を落
とし込み塩ビゾルの中に沈み込ませ一旦加熱ゲル化させ
た後、更に発泡塩ビゾルを塗工し加熱ゲル化、印刷し、
表面補強用に非発泡透明塩ビゾルを塗工した後加熱発泡
し工程紙から剥離して作成する方法、 ガラス繊維紙に非発泡塩ビゾルを下塗りし加熱ゲル化
し目止め加工を施した上でその表裏に発泡塩ビゾルを塗
工加熱ゲル化、表面に印刷し、補強用の非発泡塩ビゾル
を塗工加熱発泡して作成する方法、 がある。の方法では工程剥離紙を大量に消費するため
コストが高い、の方法では目止め加工時、塩ビゾルが
ガラス繊維紙から洩れることによる工程汚れが発生しや
すく、又4回に亘り塩ビゾルを塗工するため生産効率が
悪くコストも高い、更に目止め処理の塩ビゾル分床材重
量が重くなる、等々の問題がある。
【0005】又、バッカータイプに用いられるガラス繊
維混抄紙を中間基布として用いた場合、裏面からの塩ビ
ゾルの浸透が少なく層間強度が出ず、中間基布としては
用いられない。
【0006】又、最近ガラス繊維混抄紙の表面層に、塩
ビゾルとの接着性を付与するため熱溶融繊維を配合し、
裏面層からの塩ビゾルの浸透性を向上させるため裏面に
レイヨン繊維を配合、層間強度が出るようにしたガラス
繊維混抄紙を中間基布として用いる試みがある。但し、
該ガラス繊維混抄紙では通気性の低下が十分でなく、近
年特に要望の強い表面平坦性の良好な床材を得ることが
出来ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術で
は必要とした工程剥離紙を使用せず、又目止め加工工程
を省略し、低コストで生産効率の良い且つ表面平坦性の
良好なサンドイッチタイプのクッション床材用の中間基
布を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は少なくと
もガラス繊維、木材パルプ及びバインダー繊維からなる
表面層と、木材パルプ、レイヨン繊維及びバインダー繊
維からなる裏面層の2層を抄合わせたガラス混抄紙の表
面に顔料とバインダーを含む樹脂組成物を塗抹したガラ
ス繊維混抄塗工紙であり、フラジール通気度(JIS
L−1096)が3cm/s〜8cm/sであり、厚さが210
μm〜260μmであり、且つ裏面層の坪量が7g/m2〜1
5g/m2であることを特徴とする床材用途のためのガラス
繊維混抄塗工紙(請求項1)であり、ガラス繊維混抄紙
の表面に顔料とバインダーを含む樹脂組成物を固形分で
5g/m2以上塗抹した請求工1記載の床材用途のためのガ
ラス繊維混抄塗工紙(請求項2)である。また少なくと
もガラス繊維、木材パルプ、及びバインダー繊維からな
る表面層と、木材パルプ、レイヨン繊維及びバインダー
繊維からなる裏面層の2層を抄合わせ、ガラス混抄紙と
なし、その表面に顔料とバインダーを含む塗液を塗工後
のガラス繊維混抄塗工紙のフラジール通気度(JIS
L−1096)が3cm/S〜8cm/Sとなるようにグラビ
アコーター塗工方法により調節することを特徴とする床
材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙の製造方法(請求
項3)であり、塗液をグラビアロールからプレーンロー
ルに転写しオフセット塗工することを特徴とする請求項
3記載の床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙の製造
方法(請求項4)である。少なくともガラス繊維、木材
パルプ及びバインダー繊維からなる表面層と、木材パル
プ、レイヨン繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の
2層を抄合わせ、ガラス繊維混抄紙となし、その表面に
顔料とバインダーを含む塗液を塗工後のガラス繊維混抄
塗工紙のフラジール通気度(JIS L−1096)が
3cm/S〜8cm/Sとなるようにグラビアコーターで塗工
し、ガラス繊維混抄塗工紙となした後、該塗工面にポリ
塩化ビニルゾルをキュアしてポリ塩化ビニル層となし、
しかる後、裏面よりポリ塩化ビニルゾルを塗工、キュア
して裏面のポリ塩化ビニル層を表面のポリ塩化ビニル層
に接着せしめ一体化することを特徴とするサンドイッチ
タイプのクッション床材の製造方法(請求項5)であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下詳細に説明する。本発明では
工程剥離紙を使用せず、目止め加工を省略し、表面平坦
性の良好なクッション床材が得られる中間基布はどうあ
るべきか鋭意取組んだ。その結果、2層構造のガラス繊
維混抄紙の表面層に、塩ビゾルの浸透を押さえ且つ塩ビ
ゾルとの接着性の良い樹脂組成物を塗工する事により、
表面平坦性を良くし且つ塩ビゾルとの接着性を付与し
た。更にガラス繊維混抄紙裏面層からの塩ビゾルの浸透
を良くする事により裏面層の塩ビゾルが表面層に浸透し
層間強度を付与する。その為にフラジール通気度と厚さ
と裏面層の坪量を規定したガラス繊維混抄塗工紙を創案
するに至った。
【0010】本発明のガラス繊維混抄塗工紙の樹脂組成
物を塗抹する原紙ガラス繊維混抄紙について述べる。ガ
ラス繊維混抄紙は少なくともガラス繊維、木材パルプ及
びバインダー繊維からなる表面層と、木材パルプ、レイ
ヨン繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の2層構造
である。ガラス繊維は寸法安定性を付与し、木材パルプ
は目止め及び抄紙性安定を付与し、バインダー繊維は強
度を付与し、レイヨン繊維は裏面からの塩ビゾルの浸透
性向上の役割を担う。
【0011】本発明に用いられるガラス繊維は、折れ難
く、繊維シート能力があればいずれのガラス繊維でも良
いが、通常繊維径6μm〜13μm、繊維長6mm〜25mm
が適当である。繊維径が6μm未満のガラス繊維は高価
でありコスト高となり、13μmを超えるとシートが粗
密となり平坦性が劣下する傾向にある。又、コンクリー
トの床面に施工される可能性があるので耐アルカリ性の
あるEガラスを使用するのが好ましい。
【0012】本発明で用いられる木材パルプはNBK
P、LBKP、NBSP、LBSP、GP、その他いず
れの種類のパルプでも良く特に限定されないが目止め効
果、強度付与の点からNBKPが好ましい。又叩解度は
300〜600CSFの範囲が好ましい。叩解度が30
0CSF未満であるとシートの寸法安定性が低下する傾
向になり、600CSFを超えると強度が低下する傾向
にある。
【0013】本発明で用いられるバインダー繊維はPV
A繊維、PET繊維、各種芯鞘繊維が挙げられるが、湿
式抄紙あることから抄紙性、湿紙強度、ガラス繊維との
接着性からPVA繊維が最も適している。バインダー繊
維は繊維径1〜4テ゛ニール、繊維長3〜10mmのものが好
ましく用いられる。3mm未満ではバインダー効果が低下
する傾向になり、10mmを超えると抄紙時ヨレや固まり
が発生しやすく好ましくない傾向になる。
【0014】本発明に用いられるレイヨン繊維は繊維径
1.5〜4.0テ゛ニール、繊維長5〜10mmが好ましく用
いられ、繊維径が4テ゛ニールを超えるとシート裏面の平坦
性が悪くなり、繊維長が10mmより長くなると抄紙時ヨ
レや固まりが発生しやすく好ましくない。ガラス繊維混
抄紙裏面層のレイヨン繊維の配合量は40〜60重量%
が好ましく40重量%以下では目が詰まり塩ビゾルの浸
透性が悪くなり、60重量%を超えると抄紙性が不安定
になり又シート裏面の平坦性も悪くなる傾向がある。
尚、レイヨン繊維の代わりにPET繊維やビニロン繊維
等他の合成繊維を使用しても良いが、ケバ立ち易く平坦
性が損なわれる為レイヨン繊維が最適である。
【0015】本発明のガラス繊維混抄塗工紙に塗抹され
る樹脂組成物について述べる。バインダーは塩ビゾルの
浸透抑制が高く塩ビゾルとの接着性が良いことが望まれ
且つガラス繊維混抄紙の空隙の目止め効果もあるラテッ
クスが良い。ポリ塩化ビニルとの接着性の良いラテック
スとしてはポリ塩化ビニル系ラテックス、スチレンブタ
ジエン系ラテックス、アクリル系ラテックス、酢酸ビニ
ル系ラテックス等がある。その中でもスチレンアクリル
系ラテックスは塩ビゾルとの接着性が良く且つ塩ビゾル
の浸透抑制効果もあり、基材と塩ビとの界面接着強度が
強くなるので最適である。
【0016】樹脂組成物には物理的に目詰めをするため
に顔料を加える。顔料としてはバインダーとの親和性が
あり塗工後の顔料脱落が少なくガラス繊維混抄紙表面に
バインダーを留める作用があれば良く、例えば炭酸カル
シウム、カオリン、酸化チタン等が用いられる。経済的
な面では炭酸カルシウムが好ましいが、樹脂被膜性、コ
スト等を考慮するとデラミ・クレーが最も好ましい。デ
ラミ・クレーは被膜性が良いため塩ビゾルの過剰な浸透
によるガラス繊維混抄塗工紙の裏汚れに対する抑制効果
が高い。従ってスチレンアクリルとデラミ・クレーの組
合わせが最適である。
【0017】本発明のガラス繊維混抄塗工紙の樹脂組成
物の塗工量について述べる。ガラス繊維混抄紙の表面に
ポリ塩化ビニルとの接着性の良いラテックスを含む樹脂
組成物を好ましくは固形分で5g/m2以上塗工すると良
い。樹脂組成物のうち、ポリ塩化ビニルとの接着性の良
いラテックスを固形分で1.5g/m2以上塗工することが
好ましい。
【0018】樹脂組成物が固形分で5g/m2未満では、ガ
ラス繊維混抄紙表面の被覆が不充分になり塩ビゾル浸透
抑制効果が不足し、塩ビゾル塗工後の平坦性が劣下する
傾向になる。ポリ塩化ビニルとの接着性の良いラテック
スが固形分で1.5g/m2未満では、塩ビゾルとガラス繊
維混抄塗工紙との界面接着強度が低下する傾向になる。
【0019】特にデラミ・クレーとスチレンアクリル系
ラテックスを組合わせた樹脂組成物をガラス繊維混抄紙
の表面に5g/m2以上(そのうちスチレンアクリル系ラテ
ックスを1.5g/m2以上)塗工する事により、ガラス繊
維混抄紙表面の被覆が良好となり塩ビゾルの浸透を抑制
し、塩ビゾル塗工後の表面平坦性が向上した上に塩ビゾ
ルとガラス繊維混抄塗工紙との界面接着性を充分付与す
る。
【0020】本発明のガラス繊維混抄塗工紙の樹脂組成
物の塗工方法について述べる。塗工方法は、エアーナイ
フコーター、ブレードコーター等各種塗工方法により塗
工量、塗液の粘度・濃度に応じ選択しても良いが、ポー
ラスなガラス繊維混抄紙の表面に、樹脂組成物を少ない
量で効率よく紙層表面に塗工できる手段を検討した結
果、グラビアコーター塗工方法が最適であることが解っ
た。グラビアコーター塗工方法によれば、塗液の粘度・
濃度の他にグラビアロールの刻印のセルの深さ、粗さを
調節することにより塗工量を調節することが可能とわか
り、更に、オフセット塗工と組合わせる事により塗工時
の圧力を調節することが出来、樹脂組成物をガラス繊維
混抄紙表面に付着させ効果的に目止め出来るようになっ
た。その為に樹脂組成物の塗工量を少なく経済的に目止
め効果のあるガラス繊維混抄塗工紙が可能となった。
【0021】本発明のガラス繊維混抄塗工紙のフラジー
ル通気度及び厚さについて述べる。フラジール通気度は
塩ビゾルの浸透性をコントロールする目安となる。フラ
ジール通気度は3cm/s〜8cm/sの範囲が好ましく、3cm
/sより低くなると目が詰まりすぎ塩ビゾルの浸透が不充
分となり層間強度が不足する。又8cm/sを超えると塩ビ
ゾルの浸透が多くなりすぎ、塩ビゾル塗工後の表面平坦
性が損なわれる。
【0022】ガラス繊維混抄塗工紙の厚さについては2
10μm〜260μmの範囲が好ましく、210μmよ
り薄くなると塩ビゾルの表面から裏面への裏抜けが生じ
工程汚れが発生、又表面平坦性も劣化する。260μm
より厚くなると裏面からの塩ビゾルの浸透が表面層に塗
工した塩ビゾル迄達せず層間強度が不足する。
【0023】ガラス繊維混抄塗工紙の裏面層の質量につ
いて述べる。裏面層の坪量は7g/m2〜15g/m2の範囲が
好ましい。本発明は表面層は極力目止めし塩ビゾルの浸
透を適度に抑制し表面平坦性を付与、裏面層は極力塩ビ
ゾルの浸透を促進しそれにより表面層塩ビゾルと裏面層
塩ビゾルを接着させアンカー効果により層間強度を付与
することがポイントである。15g/m2を超えると裏面か
らの塩ビゾルが表面層の塩ビゾル迄達せず層間強度が低
下する。7g/m2未満ではガラス繊維混抄紙の抄造時、抄
紙安定性が悪くなり又欠点も発生しやすく裏面の平坦性
が劣化する。
【0024】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【0025】比較例1 ガラス繊維9μm×6mm(旭ファイバー製)の分散を次
のように行った。パルパーに水と分散剤ノニオンNS2
06(日本油脂製)を対ガラス繊維3WET%添加し攪拌
した後、ガラス繊維を投入し15分間攪拌した。その後
分散安定剤としてSNディスパーサント5034(サン
ノプコ製)を対ガラス繊維4WET%添加した後、高分子
ポリアクリルアミド水溶液アクリパーズ(ダイヤフロッ
ク製)を対ガラス繊維1.5%(固形)添加し、攪拌機
(島崎製作所製)で攪拌しながら貯蔵した。
【0026】別のパルパーに叩解後のNBKPカムルー
プス(濾水度470ml)とPVA繊維VPB105−
1×3(クラレ製)とを水中に66.7/33.3の割
合で混合分散し貯蔵した。
【0027】別のタンクにSBRラテックスL−484
0(旭化成製)と炭酸カルシウムNS100(日東粉化
製)を温水中(80℃)に50/50の割合で混合分散
し、ポリアミドエピクロルヒドリン系樹脂ポリフィック
ス201(昭和高分子製)を対SBRラテックス10%
(固形)添加し凝集させた後貯蔵した。表面の層として
上記のガラス繊維/NBKP/PVA繊維/SBRラテ
ックス/炭酸カルシウムが50/20/10/10/1
0になるように一次スクリーン入口で混合し長網抄紙機
に送り固形分80g/m2のウエッブを構成した。
【0028】裏面の層として、パルパーに叩解NBKP
カムループス(濾水度470ml)とPVA繊維VPB
105−2×3とポリエステル繊維1.5テ゛ニール×5mm
(帝人製)を水中に80/15/5の割合で混合分散し
た後貯蔵し、円網抄紙機へ送り固形分10g/m2のウエッ
ブを構成した。
【0029】以上、表面の層80g/m2と裏面の層10g/
m2、合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を長網・円網
・抄紙機とヤンキードライヤーにて抄造作成した。
【0030】比較例2 ガラス繊維9μm×13mmの分散を比較例1と同様の方
法で行い貯蔵した。
【0031】タンクに水とポリビニルアルコール(PV
A)ポバール117(クラレ製)を濃度20%になるよ
うに混合し、加熱(60℃以上)しながら30分攪拌し
PVA水溶液を作成した。更にPVA水溶液と固形分で
93/7の割合となるよう混合し濃度10%の水溶液を
作成貯蔵した。
【0032】上記、ガラス繊維を長網抄紙機で固形分4
5g/m2のウエッブに構成した後PVA水溶液を固形分5
g/m2コーターにて含浸し熱風循環式ドライヤーで乾燥、
合計坪量50g/m2のガラス繊維紙を抄造作成した。
【0033】比較例3 ガラス繊維9μm×6mm/ガラス繊維6μm×6mm(旭フ
ァイバー製)を50/50の割合でパルパーにて比較例
1と同様の方法で分散し貯蔵した。
【0034】パルパーに叩解NBKP/VPB105−
2×3/ポリエチレン繊維SWP790(三井化学製)
をそれぞれ55/30/15の割合となるよう混合分散
し貯蔵した。
【0035】タンクにSBRラテックス/炭酸カルシウ
ムが50/50の割合になるよう比較例1と同様の方法
で凝集し貯蔵した。
【0036】表面の層として、上記ガラス繊維/NBK
P/PVA繊維/ポリエチレン繊維/SBRラテックス
/炭酸カルシウムが53/15/8/4/10/10に
なるように一次スクリーン入口で混合し長網抄紙機に送
り固形分80g/m2のウエッブを構成した。
【0037】裏面の層として、パルパーに叩解NBKP
/VPB105−2×3/レイヨン繊維1.5テ゛ニール×
5mmが50/10/40の割合となるよう分散した後、
円網抄紙機で固形分10g/m2のウエッブを構成した。
【0038】以上、表面の層80g/m2、裏面の層10g/
m2、合計坪量90g/m2のガラス繊維混抄紙を長網・円網
抄紙機とヤンキードライヤーにより抄造作成した。
【0039】参考例1 パルパーにガラス繊維9μm×6mmを比較例1と同様の
方法で分散し貯蔵した。別のパルパーに叩解NBKP/
PVA繊維/の割合が67/33になるよう比較例1と
同様の方法で混合し貯蔵した。表面の層として、上記ガ
ラス繊維/NBKP/PVA繊維/が50/30/20
になるよう一次スクリーン入口で混合し長網抄紙機へ送
り固形分65g/m2のウエッブを構成した。
【0040】裏面の層として、叩解NBKP/PVA繊
維/レイヨン繊維1.5テ゛ニール×5mmが40/10/5
0の割合となるようにパルパーで混合分散貯蔵し円網抄
紙機で固形分10g/m2のウエッブを構成した。
【0041】以上、表面の層65g/m2、裏面の層10g/
m2、合計坪量75g/m2のガラス繊維混抄紙を作成した。
【0042】参考例2 表面の層として、ガラス繊維/叩解NBKP/PVA繊
維が35/45/20の割合になる他は、参考例1と同
様の方法で固形分65g/m2のウエッブを構成した。裏面
の層として、参考例1と全く同じ方法で固形分10g/m2
のウエッブを構成した。以上、表面の層65g/m2、裏面
の層10g/m2、合計坪量75g/m2のガラス繊維混抄紙を
作成した。
【0043】参考例3 表面の層として、ガラス繊維/叩解NBKP/PVA繊
維が65/20/15の割合になる他は、参考例1と同
様の方法で固形分65g/m2のウエッブを構成した。裏面
の層として、参考例1と全く同じ方法で固形分10g/m2
のウエッブを構成した。以上、表面の層65g/m2、裏面
の層10g/m2、合計坪量75g/m2のガラス繊維混抄紙を
作成した。
【0044】参考例4 表面の層55g/m2、裏面の層8g/m2、合計坪量63g/m2
のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0045】参考例5 表面の層78g/m2、裏面の層12g/m2、合計坪量90g/
m2のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0046】参考例6 表面の層65g/m2、裏面の層20g/m2、合計坪量85g/
m2のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0047】参考例7 表面の層65g/m2、裏面の層5g/m2、合計坪量70g/m2
のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0048】参考例8 表面の層として、参考例1と同じ方法で固形分65g/m2
のウエッブを構成し、裏面の層として、レイヨン繊維が
4テ゛ニール×6mmに代わる他は、参考例1と同様の方法で
固形分10g/m2のウエッブを構成し、以上、表面の層6
5g/m2、裏面の層10g/m2、合計坪量75g/m2のガラス
繊維混抄紙を作成した。
【0049】参考例9 表面の層として、参考例1と同じ方法で固形分65g/m2
のウエッブを構成し、裏面の層として、レイヨン繊維が
6テ゛ニール×10mmに代わる他は、参考例1と同様の方法
で固形分10g/m2のウエッブを構成し、以上、表面の層
65g/m2、裏面の層10g/m2、合計坪量75g/m2のガラ
ス繊維混抄紙を作成した。
【0050】参考例10 表面の層として、参考例1と同じ方法で固形分65g/m2
のウエッブを構成し、裏面の層として、レイヨン繊維が
1.5テ゛ニール×15mmに代わる他は、参考例1と同様の
方法で固形分10g/m2のウエッブを構成し、以上、表面
の層65g/m2、裏面の層10g/m2、合計坪量75g/m2
ガラス繊維混抄紙を作成した。
【0051】参考例11 表面の層65g/m2、裏面の層7g/m2、合計坪量72g/m2
のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0052】参考例12 表面の層65g/m2、裏面の層15g/m2、合計坪量80g/
m2のガラス繊維混抄紙を参考例1と同様の方法で作成し
た。
【0053】表1〜4に比較例1〜3、参考例1〜12
の表面層と裏面層の2層の配合と坪量について示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】
【表4】
【0058】実施例1 炭酸カルシウム(ソフトン2200)60部、カオリン
(ウルトラコート)40部、を水に混合させ、分散剤
(ヘキサメタリン酸ソーダ)を0.1重量%添加し、3
0分攪拌の後、濃度70%の分散クレーを作成し攪拌し
ながら貯蔵した。
【0059】ポリビニルアルコール(ポバール117)
を水に混合し加熱(60℃)しながら攪拌し、濃度10
%の溶解液を作成し貯蔵した。
【0060】上記分散クレーとPVA溶解液と塩ビラテ
ックス(ビニブラン654日新科学製)をそれぞれ固形
分で89/4/7/の割合となるように混合し濃度50
%の塗液を作成した。更に増粘剤アルギン酸ソーダ(ケ
ルギンHV)を0.1%添加し粘度500CPS(B型粘
度計)とし、攪拌しながら貯蔵した。
【0061】参考例1で作成したガラス繊維混抄紙の表
面層に、上記塗液をエアーナイフコーターで固形分30
g/m2を塗工し、合計坪量105g/m2のガラス繊維混抄塗
工紙を作成した。
【0062】実施例2 デラミ・クレー(NUクレー エンゲルハート社製)を
水に混合し、分散剤(ヘキサメタリン酸ソーダ)を0.
1%添加し、30分攪拌後濃度65%の分散クレーを作
成し攪拌しながら貯蔵した。
【0063】上記、分散クレーと濃度48%のスチレン
アクリル系ラテックス(X−8887旭化成製)をそれ
ぞれ66.7/33.3の割合となるよう混合、濃度5
0%の塗液を作成し、増粘剤(ケルギンHV)を0.1
%添加し粘度500CPSとし攪拌しながら貯蔵した。
【0064】参考例1で作成したガラス繊維混抄紙の表
面の層に上記塗液をグラビアコーターオフセット塗工で
固形分10g/m2を塗工し、合計坪量85g/m2のガラス繊
維混抄塗工紙を作成した。
【0065】実施例3 参考例2で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量8
5g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0066】実施例4 参考例3で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量8
5g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0067】実施例5 参考例4で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量7
3g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0068】実施例6 参考例5で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量1
00g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0069】実施例7 参考例6で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量9
5g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0070】実施例8 参考例7で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量8
0g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0071】実施例9 参考例8で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量8
5g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0072】実施例10 参考例9で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量8
5g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0073】実施例11 参考例10で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施
例2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量
85g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0074】実施例12 デラミ・クレーとスチレンアクリル系ラテックスの混合
割合が85/15となる他は、実施例2と同様の方法で
作成した塗液を、参考例1で作成したガラス繊維混抄紙
の表面層に実施例2と同様の方法で固形分で10g/m2
工し、合計坪量85g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成
した。
【0075】実施例13 参考例1で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分7g/m2を塗工し、合計坪量82
g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0076】実施例14 参考例11で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施
例2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量
82g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0077】実施例15 参考例12で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施
例2と同様の方法で固形分10g/m2を塗工し、合計坪量
90g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0078】比較例4 参考例1で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
2と同様の方法で固形分4g/m2を塗工し、合計坪量79
g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0079】比較例5 参考例1で作成したガラス繊維混抄紙の表面層に実施例
12と同様の方法で固形分7g/m2を塗工し、合計坪量8
2g/m2のガラス繊維混抄塗工紙を作成した。
【0080】表5〜8に実施例1〜13、比較例4〜5
のガラス混抄塗工紙の構成について示す。
【0081】
【表5】
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
【表8】
【0085】表9に比較例1〜5、実施例1〜15のガ
ラス混抄紙及びガラス混抄塗工紙の厚さ、目止め効果、
塩ビゾル塗工後の平坦性、塩ビゾルの浸透性、層間強度
について示す。
【0086】厚さについてはJIS L−1096記載
の不織布用の厚さ計により、測定した。数値の大きい方
が厚いことを表す。
【0087】目止め効果についてはフラジール通気度試
験機(JIS L−1096)により測定した。数値の
小さいほど目が詰まっていることを表す。
【0088】ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維紙、ガラス
繊維混抄塗工紙を中間基布として使用したサンドイッチ
タイプクッション床材を下記の方法で作成した。 中間基布を120℃−1分キュアーした後、表面を上
にしてガラス板の上に置き上部をテープで止める。 の試料に、表面用発泡塩ビゾルをギャップ0.4mmの
アプリケーターバーで塗工し、循環式熱風乾燥機で20
0℃−15秒加熱し塩ビゾルをゲル化させた。 の試料を塗工面を上にしてガラス板の上に置き、ギ
ャップ0.6mmのバーで非発泡塩ビゾルを塗工し(非発
泡ゾル厚さ分は0.2mm)上記の乾燥機で200℃−2
分加熱し発泡させた。 の試料を裏面を上にしてガラス板の上に置き、ギャ
ップ0.6mmのバーで裏面用の発泡塩ビゾルを塗工し、
上記乾燥機で180℃−2分加熱し発泡した。 以上の手順にて、ガラス繊維混抄紙、ガラス繊維紙、ガ
ラス繊維混抄塗工紙を中間基布として使用したサンドイ
ッチタイプクッション床材が作成されたことになる。
【0089】塩ビゾル塗工後の表面平坦性の評価は目視
により表面の凹凸の程度によりグレード1〜5にランク
分けする。グレード1が最も良くグレード5が最も悪
い。
【0090】クッション床材の塩ビ層間強度の評価は、
床材を巾50mmでテンシロン引張試験機にて剥離強度を
測定し、強度が3.0kg以上あれば○、3.0kg未満な
らば×とした。層間強度が3kg/50mm以上とは通常ク
ッション床材に求められる強度の経験則による。
【0091】塩ビゾルの中間基布への浸透性の比較を下
記の方法で実施した。ガラス繊維混抄紙又はガラス繊維
混抄塗工紙を、循環式熱風乾燥機で160℃−1分乾燥
しデシケーターで冷却後、坪量(A)、厚さ(B)を測
定し、ギャップ0.4mmのバーで塩ビゾルを塗工160℃
−1分加熱ゲル化した。(表面、裏面それぞれ別々に前
記作業をする) 上記試料の坪量(C)、厚さ(D)を測定し次の式によ
り塩ビゾルの浸透量を(g/m2)を求める。 C−[(D−B)×塩ビゾル比重(1.3とした)+
A] 上記式で求められた数値の小さい方が浸透が少なく、大
きい方が浸透が多い事を表す。
【0092】
【表9】
【0093】比較例1はバッカータイプのガラス繊維混
抄紙であり、裏面層の目が詰まっているために裏面から
の塩ビゾルの浸透が少なく、層間強度が1.5kg/50
mmと弱い。
【0094】比較例2はガラス繊維紙であり、フラジー
ルが高く塩ビゾルの浸透が非常に多いため塩ビゾルが反
対側まで抜け、ガラス板が汚れ又面質も悪く工程剥離紙
を使用するか、目止め処理が必要である。
【0095】比較例3は表面に熱溶融繊維を配合したガ
ラス繊維混抄紙であり、層間強度は良いが、面質は向上
が望めない。
【0096】実施例1は炭酸カルシウムと塩ビ系ラテッ
クスを主体とした塗液を塗工したガラス繊維混抄塗工紙
であり、面質は向上するが塗工量が30g/m2と多くな
る。
【0097】実施例2はデラミ・クレーとスチレンアク
リル系ラテックスを主体とした塗液を塗工したガラス繊
維混抄塗工紙であり、10g/m2と少ない塗工量で面質が
良く、層間強度も強い。
【0098】実施例3〜4は通気性(フラジール)の影
響をしめす。実施例3はフラジール2と目が詰まりすぎ
て塩ビゾルの浸透が少なく、層間強度が弱くなる。実施
例4はフラジール10と目が明きすぎて塩ビゾルの浸透
が多くなり、面質が悪くなる。
【0099】実施例5〜6は厚さの影響を示す。実施例
5は厚さ200μmと薄くなりすぎ、塩ビゾルが反対側
へ抜けるため面質が悪くなる。実施例6は厚さ280μ
mと厚くなりすぎ、裏面からの塩ビゾルの浸透が充分で
なく層間強度が弱くなる。
【0100】実施例7〜8及び実施例14〜15は裏面
の坪量の影響を示す。実施例7では裏面の坪量が20g/
m2と重い為厚くなり、裏面からの塩ビゾルの浸透が充分
でなく層間強度が弱くなる。実施例8では裏面の坪量が
5g/m2と少ないため、円網からの剥がれが不均一となり
裏面が凹凸するため面質が悪くなる。実施例14及び実
施例15では面質は良好、層間強度も強いことから裏面
の坪量は7g/m2〜15g/m2が適当で有ることがわかる。
【0101】実施例9〜11はレイヨン繊維の太さ、長
さの影響を示す。実施例10では6テ゛ニールと太いため裏
面が粗面となり、塩ビゾルの浸透も多くなるため面質が
悪くなる。実施例11では15mmと長いため、抄紙時繊
維の塊が発生し裏面が凹凸するため面質が悪くなる。実
施例9の太さ4テ゛ニール長さ6mmのレイヨン繊維では影響
なく面質の劣化はない。
【0102】実施例12〜13、比較例4〜5は塗工量
及びバインダー量の影響について示す。実施例12につ
いては層間強度3.0kg/50mmあるが、比較例4では
2.5kg/50mm、比較例5では2.0kg/50mmと弱
くバインダー量として1.5g/m2必要で有ることが分か
る。又実施例13では塗工量7g/m2で面質ク゛レート゛3であ
るが、比較例4では塗工量4g/m2で面質4であることか
ら、塗工量として5g/m2以上が望ましい。
【0103】
【発明の効果】本発明のように少なくともガラス繊維、
木材パルプ及びバインダー繊維からなる表面層と、木材
パルプ、レイヨン繊維及びバインダー繊維からなる裏面
層の2層を抄合わせたガラス繊維混抄紙の表面に、ポリ
塩化ビニルとの接着性の良いラテックスを含む樹脂組成
物をグラビアコーターオフセット塗工方法で5g/m2以上
(うちバインダー量が1.5g/m2以上)塗工したフラジ
ール通気度が3〜8cm/S、厚さが210〜260μm、
裏面層の坪量が7〜15g/m2であることを特徴とするガ
ラス繊維混抄塗工紙とする事により、これを中間基布と
して用いて製造されるサンドイッチタイプクッション床
材は、工程剥離紙及び目止め工程を省略した経済的で且
つ塩ビゾル塗工後の表面平坦性に優れた製品を得ること
が出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともガラス繊維、木材パルプ及び
    バインダー繊維からなる表面層と、木材パルプ、レイヨ
    ン繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の2層を抄合
    わせたガラス繊維混抄紙の表面に顔料とバインダーを含
    む樹脂組成物を塗抹したガラス繊維混抄塗工紙であり、
    フラジール通気度(JIS L−1096)が3cm/s〜
    8cm/sであり、厚さが210μm〜260μmであり、且
    つ裏面層の坪量が7g/m2〜15g/m2である事を特徴とす
    る床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙。
  2. 【請求項2】 ガラス繊維混抄紙の表面に顔料とバイン
    ダーを含む樹脂組成物を固形分で5g/m2以上塗抹した請
    求項1記載の床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙。
  3. 【請求項3】 少なくともガラス繊維、木材パルプ及び
    バインダー繊維からなる表面層と、木材パルプ、レイヨ
    ン繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の2層を抄合
    わせ、ガラス繊維混抄紙となし、その表面に顔料とバイ
    ンダーを含む塗液を塗工後のガラス繊維混抄塗工紙のフ
    ラジール通気度(JIS L−1096)が3cm/s〜8
    cm/sとなるようにグラビアコーター塗工方法により調節
    することを特徴とする床材用途のためのガラス繊維混抄
    塗工紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 塗液をグラビアロールからプレーンロー
    ルに転写しオフセット塗工することを特徴とする請求項
    3記載の床材用途のためのガラス繊維混抄塗工紙の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 少なくともガラス繊維、木材パルプ及び
    バインダー繊維からなる表面層と、木材パルプ、レイヨ
    ン繊維及びバインダー繊維からなる裏面層の2層を抄合
    わせ、ガラス繊維混抄紙となし、その表面に顔料とバイ
    ンダーを含む塗液を塗工後のガラス繊維混抄塗工紙のフ
    ラジール通気度(JIS L−1096)が3cm/s〜8
    cm/sとなるようにグラビアコーターで塗工し、ガラス繊
    維混抄塗工紙となした後、該塗工面にポリ塩化ビニルゾ
    ルを塗工、キュアしてポリ塩化ビニル層となし、しかる
    後、裏面よりポリ塩化ビニルゾルを塗工、キュアして裏
    面のポリ塩化ビニル層を表面の塩化ビニル層に接着せし
    め一体化することを特徴とするサンドイッチタイプのク
    ッション床材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003105687A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Nippon Muki Co Ltd ガス透過性を有するシートおよびそれにより形成されたパッキン
JP2008248463A (ja) * 2007-03-02 2008-10-16 Oji Paper Co Ltd クッションフロアー裏打ち材およびクッションフロアー
JP2014037652A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Mitsubishi Paper Mills Ltd 発泡プラスティック系断熱面材用基布およびその製造方法

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