JP3396584B2 - 抄合わせガラス繊維不織布 - Google Patents
抄合わせガラス繊維不織布Info
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Description
第2層表面に塗布加工されて床材として使用される裏打
ち用の抄合わせガラス繊維不織布に関する。更に詳しく
は寸法安定性に問題がなく、平坦性の良好なポリ塩化ビ
ニル塗布加工面が得られ、且つ実用時の剥がれ等の問題
がなく十分実用に耐え、床材の貼り替え時に下地側接着
剤に貼り替えに支障のない程度の凹凸の少ない第1層の
薄層を残して容易に剥離可能な裏打ち用の抄合わせガラ
ス繊維不織布に関する。
塗工し加熱によりゲル化、その後印刷し、さらにその上
に透明な非発泡塩ビゾルを塗工し、発泡塩ビゾル層を加
熱により発泡させて、床材、壁材、天井材等の建築材料
が作られている。これらの建築材料は通常の接着剤にて
施工し、実用に供した後、貼り替える際に裏打ち材が下
地面に部分的に多量に残存する為、下地に凹凸を生じ、
そのままの状態では、新しい建築材料に貼り替えること
が困難となり、多大な手間をかけて下地面に残存する裏
打ち材を除去しなければならないという大きな欠点があ
った。
ば、特公昭47−41848号公報には、長繊維不織布
からなる芯材層の表面側に軟質プラスチックフォームの
中間層とさらにその上に軟質プラスチックフィルムから
なる表面層を結着形成せしめ、前記芯材層の裏面に充填
材を多量に混入した密組織の軟質プラスチック層を接合
してなる積層床材に関し記載されている。
51−105221号、実開昭51−107902号、
実開昭51−137930号、実開昭51−13793
1号の各公報には紙若しくは不織布を主材とするベース
の表面に合成樹脂等を以て表層を形成してなる床、壁材
等のベースの裏面に剥離剤の層を形成させるという思想
に基づく事が記載されている。
は、上層と該上層より剥離強度が弱く、かつ床面に塗布
した接着剤の接着力よりも弱い剥離強度を有する厚さ
0.05〜0.5mmの下層との少なくとも2層から成
る床用機材に関し記載されている。
とバッキング材からなる床材において、床材本体に層間
剥離する不織布よりなるバッキング材を固着し、この不
織布の孔隙を水性エマルジョンタイプの床用接着剤から
殆ど水のみを吸収し得る小孔隙とし、バッキング材の層
間剥離強度を床材本体とバッキング材の界面の剥離強度
よりも小として成ることを特徴とする床材に関し記載さ
れている。
公報の積層床材においては、長繊維不織布からなる芯材
層の表面側に軟質プラスチックフォームの中間層とさら
にその上に透明な軟質プラスチック表面層を結着形成せ
しめ、前記芯材層の裏面に充填剤を多量に混入した密組
織の軟質プラスチック層を接合してなる積層床材である
事を特徴としているが、この場合には、まず第1に該積
層体の芯材層の裏面に充填剤を多量に混入した密組織の
軟質プラスチック層を接合する為、該密組織の軟質プラ
スチック層は芯材層を構成する長繊維不織布の表面部分
においてのみ接合され、両者が完全に一体化されない
為、床材の上を人が歩行したり床材上で重量物を引きず
ったり、また、キャスター付きイス等で局部的に繰り返
し荷重をかけたりした場合、前記接合面で層間剥離を起
こしてしまう事、さらに、第2に前記芯材層の裏面に充
填材を多量に混入した密組織の軟質プラスチック層を接
合する際にしわ等の発生を防止する為、該密組織の軟質
プラスチック層に張力をかける必要があり、この張力に
より該密組織の軟質プラスチック層は内部歪を持った状
態で芯材層と接合される事となり、その結果、内部歪の
為床材が経時的に収縮し、床材の寸法安定性を著しく悪
化させてしまう等の問題があった。
1−105221号、実開昭51−107902号、実
開昭51−137930号、実開昭51−137931
号の各公報においては紙若しくは不織布を主材とするベ
ースの表面に合成樹脂等を以て表層を形成してなる床、
壁材等のベースの裏面に剥離剤の層を形成させる事を特
徴としているが、この場合には、該ベース裏面の剥離剤
の層と床材を施工するのに使用する接着剤とが基本的に
接着しない為、床材を剥離する際には非常に簡単に剥離
可能であるが、剥離容易であるが故に床材の上を人が歩
行したり、床材上で重量物を引きずったり、又、キャス
ター付きイス等で局部的に繰り返し荷重をかけたりした
場合に、剥離剤の層と接着剤層の界面で剥離を起こして
しまい実用上大きな問題があった。
床用基材においては、貼り替える際に剥離は必ず下層で
層内剥離が生じ、下層の厚みが50〜500μである事
から、下地面に残着する下層の厚みのバラツキは最大で
500μ弱と大きく、この上に接着剤を塗布し、再度床
材を貼り合わせるには下地面に残着する下層の厚みのバ
ラツキをカバーする分だけの最大で500μ弱ほどの余
分な接着剤を塗布する必要があり不経済である。また、
接着剤の厚みムラに起因する強度のバラツキが生じ施工
上も好ましくない問題があった。
は、2層の不織布にバインダーを含浸する事によって一
体化し、この時バインダー量を不織布表面と二層間の界
面とではその量を変化させてあって不織布表面より二層
間の界面の部分がバインダー量が少なくなるように調整
してあると記載されているが、薄い不織布にあっては含
浸によって表面のバインダー量より界面のバインダー量
を少なく調整する事は難しく、さらに不織布表面より二
層間の界面の部分のバインダー量を少なく出来たとして
も、不織布の面同士を一体化した場合、界面はバインダ
ー量が少ない事と繊維の絡み合いが少ない事から両者が
完全に一体化されない為、再施工時の剥離は容易である
が、床材の上を人が歩行したり床材上で重量物を引きず
ったり、キャスター付きイス等で局部的に繰り返し荷重
をかけたりした場合、前記接合面で層間剥離を起こして
しまい実用に耐えない問題があった。また、この不織布
はバインダーを含浸出来る事から、非常にポーラスなも
のであり、面が粗く、この上にポリ塩化ビニル塗布加工
すると、ポリ塩化ビニルが不織布の内部に過剰に且つ不
均一に浸透し、一定の厚みのポリ塩化ビニル層を得るに
は、過剰なポリ塩化ビニルを塗布加工する必要がある
他、出来上がったポリ塩化ビニル層の表面の平坦性も劣
ったものしか出来ないという問題も併せ持っていた。
を解決することを課題とするものであり、寸法安定性に
問題がなく、平坦性の良好なポリ塩化ビニル塗布加工面
が得られ、実用時の剥がれ等の問題がなく十分実用に耐
え、床材の貼り替え時、下地側接着材に貼り替えに支障
のない程度の凹凸の小さい薄層を残して容易に剥離可能
な裏打ち用の抄合わせガラス繊維不織布を提供すること
を目的とする。
合わせガラス繊維不織布において、第1層と第2層の間
の層間強度が0.8kg・cm以上2kg・cm未満であり、抄合
わせる第1層の内部結合強度が0.8kg・cm以上、坪量
が8g/m2以上16g/m2以下、且つ、第2層はガラス繊
維、繊維状バインダーを含み層の内部結合強度が2kg・c
m以上であることを特徴とする抄合わせガラス繊維不織
布である(請求項1項)。好ましくは、第1層はパルプ
繊維、繊維状バインダーを含むか、またはパルプ繊維、
繊維状バインダー、合成繊維を含む請求項1項記載の抄
合わせガラス繊維不織布である(請求項2項)。また、
第2層はパルプ繊維を含む請求項1項記載の抄合わせガ
ラス繊維不織布である(請求項3項)。繊維状バインダ
ーは、好ましくは、PVA繊維である請求項1、2項記
載の抄合わせガラス繊維不織布である(請求項4項)。
本発明の二層の抄合わせガラス繊維不織布において、第
1層と第2層の層間の強度及び層の内部結合強度が0.
8kg・cm未満であると床材の上を人が歩行したり、床材
上で重量物を引きずったり、又、キャスター付きイス等
で局部的に繰り返し荷重をかけたりした場合に、層間剥
離及び層内剥離が生じ実用に問題があり、実用に耐える
層間強度及び内部結合強度として0.8kg・cm以上が必
要である。また、床材の貼り替えの剥離作業時には、作
業性を考慮してさほど大きな力を必要としないで、層間
または第1層内で剥離し、新しい床材と貼り替えられる
ようようにする為、層間強度は2kg・cm未満に押さえる
必要がある。以上より、層間強度は0.8kg・cm以上2k
g・cm未満である。第2層内での剥離により第2層が厚い
層として残着しないようにする為に、第2層の内部結合
強度を2kg・cm以上にする事で達成することができる。
度を0.8kg・cm以上2kg・cm未満、第1層の層の内部結
合強度を0.8kg・cm以上、及び第2層の層の内部結合
強度を2kg・cm以上とする事により、床材の貼り替え
時、下地側接着剤に第1層を全部かまたは部分的に残し
て0.8kg・cm以上2kg・cm未満の力で容易に剥離する事
が可能となる。
の下地側接着剤には、第1層の層内剥離の場合では第1
層の一部が残着する。また第1層と第2層の層間剥離の
場合では第1層が主に残着するが、層間剥離と言えども
第1層と第2層の抄合わせによって出来ている界面は全
く均一な平坦面どうしの接触によって出来ている界面で
はなく、互いに多少の凹凸のある面どうしの接触によっ
て出来ている界面である事から、当然この界面は凹凸の
ある界面であり、それ故、この剥離においては第2層の
繊維の一部が第1層に、また第1層の繊維の一部が第2
層に少量は付着して剥離するものである。層内剥離及び
層間剥離、いずれにせよ剥離作業後に下地には凹凸がで
きないよう第1層は薄い方がよいが、第1層の坪量は第
2層を被覆するには8g/m2以上必要である。また、剥離
後に薄層として残す事から第1層内の厚さ方向で部分的
に異なって剥離しても凹凸が目立たないようにする為に
は16g/m2以下とする必要がある。即ち、坪量を8g/m2
以上16g/m2以下とする事により、どんなに厚くても5
0μ未満の薄層として残着するのみであり、残着する層
の厚みのバラツキが50μ未満となる為、再度、この上
に床材を貼り着ける時、この厚みムラをカバーする余分
な接着剤の厚みは最大でも50μであり、経済的、且
つ、接着強度のバラツキも良好となる。尚、層の密度は
0.3g/cm3以上である。以上の内部結合強度、層間強
度及び薄い第1層の組合せにより、貼り替え作業時に第
1層内、叉は、第1層と第2層の層間で剥離する、凹凸
の小さい薄層を残す事が可能となる。
ダー、またはパルプ繊維、繊維状バインダー、合成繊維
を、第2層の配合はガラス繊維、パルプ繊維、繊維状バ
インダーを含む。各原料は主用途として第1層のパルプ
繊維はシート形成用として、繊維状バインダーは接着剤
として、合成繊維は床材の使用用途に応じて、第2層の
ガラス繊維は寸法安定性の為、パルプ繊維はシート形成
用として、繊維状バインダーは接着剤として用いてい
る。これらを含む事で、上記の特性を実現することがで
きる。
繊維シート形成能があればいずれのガラス繊維でも良
い。繊維径は5μから13μのものが一般的であり、5
μ以下の細いガラス繊維は風合い等優れたものができる
が強度的に弱く、13μを越える太いガラス繊維は寸法
安定性は向上するものの太くなり過ぎて隙間が大きくな
り加工性が劣り、さらに皮膚への刺激性がある等利用し
にくい。繊維長については、3mmから25mmのもの
が一般的であるが、6mm未満では強度的に弱く、25
mmを越えると地合が悪くなり好ましくない。以上から
より好ましいガラス繊維は繊維径は6μ以上13μ以
下、繊維長は6mm以上25mm以下である。
含み、ポリ塩化ビニルが第2層の表面に塗布加工されて
床材として使用される裏打ち用の抄合わせガラス繊維不
織布である事から、寸法安定性、ポリ塩化ビニル塗布加
工時の平坦性が必要なことから、ガラス繊維のより好ま
しい添加率は45%以上65%以下である。
広葉樹、その他の植物体から、機械的方法、化学的方
法、あるいはその中間で以上の2つの方法を適度に組み
合わせた方法により取りだした植物繊維の集合体であ
り、いずれかのパルプを単独または組み合わせて適度に
叩解して用いるわけであるが、高度に叩解をすると抄合
わせガラス不織布は寸法安定性に欠ける事から濾水度は
400mlcsf 以上が好ましく、また軽度に叩解をすると
抄合わせガラス不織布の目が開き過ぎ塩ビの浸透が多い
為、塩ビ面の平坦性が悪くなる。従って好ましい濾水度
は400mlcsf 以上600mlcs以下である。
は、PVA繊維、ビスコース繊維、ポリエステル繊維、
ビニロン繊維、各種芯鞘繊維が挙げられ、本発明の所望
の効果を損なわなければいずれの繊維状バインダーを用
いても構わない。特に、実施例でも用いたPVA繊維が
好ましく、さらに詳しく述べると、PVA繊維は特にそ
の目的の為に、適当な原料PVAを用いて適当な条件で
製造した繊維であり、常温の水では殆ど溶解しないで繊
維形態を保っているが、抄紙後のドライヤー面で加熱さ
れると容易に溶解し始め、その瞬間にタッチロールのご
とき設備で加圧してやれば、主体繊維間にまたがって繊
維状バインダーとなり、その後の脱水乾燥によって再凝
固し、高温水中でなければ容易に離れない強力な紙層構
成繊維となる。この繊維の接着力に及ぼす影響は色々考
えられるが、大別して水中軟化点、繊度、繊維長の3点
から考える事ができる。水中軟化点は実際抄紙の場合、
湿紙がドライヤーにより熱を受け、バインダー繊維が溶
け始て接着機能を示す温度を大体示している。水中軟化
点の低いPVA繊維を使用するほど、接着の前提条件で
あるバインダー繊維の溶解が容易となり接着効果が大き
くなるが、水中軟化点の低い方が、接着効果の点からは
良いがドライヤーへの付着は起こり易い。PVA繊維が
溶解する為には、その水中軟化点以上に湿紙の温度が高
くなる必要があり、従って乾燥温度が高い程接着効果が
大きく、強度は向上する。湿紙中の水温がPVA繊維の
水中軟化点以下では、バインダー繊維の溶解が起こら
ず、従ってバインダー効果はまったく失われる。ヤンキ
ードライヤーの場合ドライヤーのスチーム温度は130
〜160℃程度で、これに接触している湿紙の温度は6
0〜90℃と考えられるから、PVA繊維の水中軟化点
を65〜85℃のものを選定すると充分な接着力を得る
事が出来る。繊度については細くなるに従って強度は向
上する。このことは同一重量比で添加した場合、細い繊
維を用いた方が添加本数が多くなり、接着点の数が増え
る為接着力が大きくなるからであり、市販しているPV
A繊維は普通1デニールである。繊維長は短くなる方が
抄造時のスラリーでの分布が均一となり、結果的に強度
は大きくなる、3〜4mmが適当である。
アミド系、ポリエチレン系、ポリウレタン系、ポリエチ
レン系、ポリスチレン系、ポリ塩化ビニル系、ポリ塩化
ビニリデン系、ポリフロルエチレン系、ポリアクリル
系、ポリビニルアルコール系などがあげられるが、加工
時の熱の影響を受け難いものや寸法安定性の優れたもの
であれば、本発明の所望の効果を損なわない範囲で目的
に応じた比率で使用する事は可能である。
を損なわない範囲で従来から使用されている各種アニオ
ン性、ノニオン性、カチオン性、或いは両性の歩留り向
上剤、濾水剤、分散剤、紙力向上剤、内添サイズ剤や粘
剤が必要に応じて適宜選択して使用される、なお、pH
調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコン
トロール剤等の抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加
する事も可能である。
のように行うことができる。第2層は、水に対ガラス繊
維3wt%となる様にノニオン系分散剤を添加した後、ガ
ラス繊維を投入し、約15分間攪拌し、その後、フロッ
ク剤として高分子ポリアクリルアミド水溶液を添加し往
復攪拌機で攪拌した状態でガラス繊維スラリーとして貯
蔵し、一方で叩解後のパルプ繊維、繊維状バインダーを
混合分散した後、別の貯蔵タンクに送り、これらのガラ
ス繊維スラリーとパルプ繊維と繊維状バインダースラリ
ーとを第2層用として一定量ずつ抄紙機に送り、目標の
坪量となる様に第2層を先に抄造する。次に、第1層
は、叩解後のパルプ繊維、繊維状バインダーを混合分散
した後、貯蔵タンクに送り、このパルプ繊維と繊維状バ
インダースラリーを第1層用として一定量ずつ抄紙機に
送り、先に抄造した第2層に目標の坪量となる様に抄合
わせる。さらに、この抄合わせたシートをプレス後、第
2層面がヤンキードライヤー面に当たる様にして乾燥し
ガラス繊維不織布とすることができる。
維不織布の第2層面の表面にさらにポリ塩化ビニルの目
どめを目的に顔料とバインダーを含む塗液を塗抹する事
もできる。
細に説明するが、これに限定されるものではない。表1
に実施例の配合比と層構成を、表2に比較例の配合比と
層構成を示す。
さ30cmに断裁し110℃の恒温熱風乾燥器で30秒
プレヒートした後、ガラス板の上に第1層の面が下にな
る様に載せ、第2層の表面にクッション床材用の発泡塩
ビゾルをギャップ0.4mmのアプリケーターバーで塗
布し、200℃恒温熱風乾燥器で20秒加熱しゲル化さ
せた。冷却させたゲル化後のシートに更に非発泡の透明
塩ビゾルをギャップ0.6mmアプリケーターバーで塗
布(塗布キャップは0.2mm)し200℃恒温熱風乾
燥器で15秒加熱し発泡塩ビゾルを発泡させ、非発泡の
透明塩ビゾルはゲル化させてクッション床材を作成し
た。
記の方法による。 内部結合強度と層間強度:TAPPI UM403
に準じ、インターナルボンドテスター(熊谷理機工業株
式会社)を用いて強度を測定した。 クッション床材の剥離後の残着厚み:上記の方法で
作成したクッション床材を温度20℃湿度65%の環境
下で24時間以上調湿した後の厚みを20点測定した。
次に、合成ゴム系の接着剤を、接着に必要な程度にS字
型に合板に塗布し、つまり、接着剤の塗布された部分と
塗布されない部分ができる様にして、その面にこのクッ
ション床材を貼り、温度20℃湿度65%の環境下にて
1週間放置後、剥離しその同じ場所の厚みを再測定し、
接着前の厚みから剥離後に再測定した厚みを差引して残
着厚みとした。さらに、この、最大値を残着厚み最大値
とし、最小値を残着厚み最小値とし、最大値と最小値の
差を残着厚みのバラツキとした。 クッション床材の剥離性:クッション床材を合成ゴ
ム系の接着剤にて合板に貼り、室温にて1週間放置後、
剥離し結果を見た。尚、第1層と第2層の抄合わせによ
って出来る界面は全く均一な平坦面どうしの接触によっ
て出来る界面ではなく、互いに多少の凹凸のある面どう
しの接触によって出来る界面であり、この界面は当然凹
凸のある界面である。よって、第1層と第2層の間の剥
離についても第2層の繊維の一部が第1層に少量付着す
る事もあるが、この場合の剥離も第1層と第2層の層間
剥離とみなし結果は良好なものとした。 ・合板に第1層が残着する−−−−−−−−−−−−−−−○(良好) ・合板に第2層以上までもが残着する−−−−−−−−−−×(不良) 寸法安定性:ガラス繊維不織布ササンプルを温度2
0℃湿度65%の環境下で24時間以上調湿し、サンプ
ルの長さを正確に測定する。このサンプルを温度200
℃の恒温熱風中へ3分間放置後サンプルの長さを測定し
原寸に対する収縮率を求めた。0に近い程寸法安定性が
良い。従来の経験則より収縮率は0.1%以内が望まし
く、悪くとも0.2%以内が必要である。 塩ビ面の平坦性:上記の方法で作成したクッション
床材の塩ビ表面の凹凸を目視で観察し、凹凸の小さきも
のをランク1とし、大きなものをランク10として、1
0段階評価した。ランク1が最良であり、従来の経験則
よりランクは1から5までが良好で、悪くともランク6
までが望ましい。 パルプの濾水度:JIS P 8121に準じパル
プの濾水度を測定した。
これに第1層8g/m2を抄合わせ、プレス後、第2層面を
ヤンキードライヤーに当てて乾燥し、坪量68g/m2の抄
合わせガラス繊維不織布を得た。測定結果を表3、表
4、表5に示す。
第1層の坪量を16g/m2に変更した以外は実施例1と同
様に抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結果を表3
に示す。
第2層配合比を表1に示す配合比に変更した以外は実施
例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表4に示す。
第2層配合比を表1に示す配合比に変更した以外は実施
例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表4に示す。
第2層配合比を表1に示す配合比に変更した以外は実施
例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表4に示す。
第1層及び第2層配合比を表1に示す配合比に変更した
以外は実施例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス
繊維不織布を得た。測定結果を表5に示す。
第1層及び第2層配合比を表1に示す配合比に変更した
以外は実施例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス
繊維不織布を得た。測定結果を表5に示す。
第1層及び第2層配合比を表1に示す配合比に変更した
以外は実施例1と同様に坪量68g/m2の抄合わせガラス
繊維不織布を得た。測定結果を表5に示す。
いて炭酸カルシウム(ソフトン#2200)59部、カ
オリン(アルファーコート)41部を混合し攪拌分散
し、濃度70%の分散クレーを作成し攪拌しながらタン
クに貯蔵した。ポリビニルアルコール(ゴーセノールA
H17)を水に混合、攪拌しながら水温90℃迄加熱し
濃度10%の溶解液を作成しタンクに貯蔵した。上記分
散クレーと上記ポリビニルアルコール溶解液と塩ビラテ
ックス(ビニブラン654W)をそれぞれ固形分で10
0/5/8の割合となる様に混合し濃度48%に調整
し、更に増粘剤アルギン酸ソーダ(ケルギンHV)を上
記分散クレー100に対し3.6添加し粘度1200c
ps(B型粘度計)の塗液とし攪拌しながら貯蔵した。
実施例1で作成したシートの第2面の表面に上記塗液を
エアナイフコーターで固形分40g/m2を塗抹し合計坪量
108g/m2の抄合わせガラス繊維不織布の塗抹シートを
作成した。測定結果を表3に示す。
第1層の坪量を6g/m2に変更した以外は実施例1と同様
に66g/m2抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結果
を表3に示す。
第1層の坪量を18g/m2に変更した以外は実施例1と同
様に78g/m2抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表3に示す。
第2層配合比を表2に示す配合比に変更した以外は実施
例2と同様に坪量76g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表3に示す。
第2層配合比を表2に示す配合比に変更した以外は実施
例2と同様に坪量76g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表3に示す。
第2層配合比を表2に示す配合比に変更した以外は実施
例2と同様に坪量76g/m2の抄合わせガラス繊維不織布
を得た。測定結果を表3に示す。
分で合成ゴム系の接着材が第2層まで達しており第2層
までもが部分的に残着しており、残着厚みのバラツキが
大きく問題がある。第1層坪量が18g/m2の比較例2で
はもともと第1層の厚みがある為、残着厚みのバラツキ
が大きく問題がある。比較例3では、第1層の内結強度
が弱く実用に耐えられず問題がある。比較例4では、第
1層と第2層の内結強度が強く、また、その層間強度も
強い為に再施工時に引きはがすのに力が必要となる。比
較例5では、第2層の内結強度が弱く実用に耐えられず
問題がある。
が解り、配合比40%の実施例3では0.21%あり好
ましくない、また、第2層のガラス配合比が65%で
は、ガラス不織布の目が開いている為、塩ビ面の平坦性
が悪くなっている、以上より、ガラス配合比のより好ま
しい範囲は45%から65%までである。
が解り、叩解度350mlcsfの実施例6では0.21%
あり好ましくない、また、叩解度650 mlcsfの実施例
8ではガラス不織布の目が開いている為、塩ビ面の平坦
性が悪くなっている、以上より、パルプの叩解度のより
好ましい範囲は400 mlcsfから600mlcsfである。
2層の抄合わせガラス繊維不織布において、第1層と第
2層の間の層間強度が0.8kg・cm以上2kg・cm未満であ
り、抄合わせる第1層の内部結合強度が0.8kg・cm以
上、坪量が8g/m2以上16g/m2以下、且つ第2層はガラ
ス繊維、繊維状バインダーを含み、層の内部結合強度が
2kg・cm以上である抄合わせガラス繊維不織布であるこ
とから、ポリ塩化ビニルが第2層表面に塗布加工されて
床材として使用される裏打ち用の抄合わせガラス繊維不
織布に関し、寸法安定性に問題がなく、平坦性の良好な
ポリ塩化ビニル塗布加工面が得られ、且つ実用時の剥が
れ等の問題がなく十分実用に耐え、床材の貼り替え時の
剥離作業において、0.8kg・cm以上2kg・cm未満の力
で、貼り替えに支障のない程度の凹凸の小さい薄層を残
して、容易に剥離可能な効果が得られる。
Claims (4)
- 【請求項1】 2層の抄合わせガラス繊維不織布におい
て、第1層と第2層の間の層間強度が0.8kg・cm以上
2kg・cm未満であり、抄合わせる第1層の内部結合強度
が0.8kg・cm以上、坪量が8g/m2以上16g/m2以下、
且つ、第2層はガラス繊維、繊維状バインダーを含み、
層の内部結合強度が2kg・cm以上であることを特徴とす
る抄合わせガラス繊維不織布。 - 【請求項2】 第1層がパルプ繊維、繊維状バインダー
を含むか、またはパルプ繊維、繊維状バインダー、合成
繊維を含む請求項1項記載の抄合わせガラス繊維不織
布。 - 【請求項3】 第2層がパルプ繊維を含む請求項1項記
載の抄合わせガラス繊維不織布。 - 【請求項4】 繊維状バインダーがPVA繊維である請
求項1、2項記載の抄合わせガラス繊維不織布。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23885296A JP3396584B2 (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 抄合わせガラス繊維不織布 |
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JPH1088498A JPH1088498A (ja) | 1998-04-07 |
JP3396584B2 true JP3396584B2 (ja) | 2003-04-14 |
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Family Applications (1)
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US7326661B2 (en) | 2004-05-14 | 2008-02-05 | Chilewich L.L.C. | Fiberglass fabric flooring system |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP23885296A patent/JP3396584B2/ja not_active Expired - Fee Related
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