JP3349904B2 - 裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布及びその製造方法 - Google Patents

裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布及びその製造方法

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JP3349904B2 JP32898496A JP32898496A JP3349904B2 JP 3349904 B2 JP3349904 B2 JP 3349904B2 JP 32898496 A JP32898496 A JP 32898496A JP 32898496 A JP32898496 A JP 32898496A JP 3349904 B2 JP3349904 B2 JP 3349904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材の裏打ち用不
織布に関し、第2層表面にポリ塩化ビニルが塗布加工さ
れてなる床材の裏打ち用として使用される2層構造の抄
合わせガラス繊維不織布に関する。更に詳しくは抄合わ
せガラス繊維不織布にポリ塩化ビニルが塗布加工される
側とは反対側の第1層面を、下地材に塗布された接着剤
にて下地材に貼り付ける時の施工性が良好で、接着後の
実用時の剥がれ等の問題がなく十分実用に耐え、且つ寸
法安定性に問題がなく平坦性の良好なポリ塩化ビニル塗
布加工面が得られる床材の裏打ち用抄合わせガラス繊維
不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】床材は裏打ち材の表面に発泡性塩ビゾル
を塗工し加熱によりゲル化、その後印刷し、さらにその
上に透明な非発泡性塩ビゾルを塗工し、発泡性塩ビゾル
層を加熱により発泡させて作られている。
【0003】床材は下地材に塗布された接着剤にて下地
材に貼り付けられるわけであるが、貼り付け用の接着剤
は、よく乾燥したモルタル床、木質床にはエマルジョン
タイプの合成ゴム系のラテックスが、寒冷地の冬季施工
用には酢ビ溶剤系接着剤が、湿気の出るおそれのある床
にはエポキシ系接着剤が各々使用される事が一般的であ
り、この中でエマルジョンタイプの合成ゴム系のラテッ
クスの使用が多い。エマルジョンタイプの接着剤の長所
は使用直前の調合、加熱、圧締を必ずしも必要とせず、
使用が簡便で作業性が良い事、衛生上無害、安全である
事等である。一方、短所は水の吸収、浸透のない被着体
に対する接着性が不充分で、比較的高温度におけるクリ
ープ抵抗が小さく、一般に耐水性、耐薬品性が充分でな
い事、乾燥が遅く接着力が発揮されるまでに時間がかか
る事等である。
【0004】貼り付けの施工方法について、下地の凹凸
や隙間等はサンダー掛けやパテ等で修正し、ゴミや塗料
の汚れ等は完全に除去し、下地部分を充分乾燥させた
上、櫛目ベラで300g/m2前後の接着剤を床の下地材に
塗布し、所定のオープンタイムを経過した後、床材をの
せて圧着ローラーや布を巻いた角材で中の空気を抜く様
に中心から外に向けて圧着し空気溜まりを取りながら貼
り付けてゆく。
【0005】一般的施工方法である櫛目ベラで300g/
m2前後のエマルジョンタイプの接着剤を床の下地材に塗
布すると、接着剤は筋状に塗布され、床の下地材の全面
が接着剤で覆われる事はない。筋状に接着剤が塗布され
たこの面に床材の裏打ち用基材面を貼り付ける際にエマ
ルジョンタイプの接着剤の粘度が低い場合や、裏打ち用
基材の通気性が良くて空隙が多過ぎる場合には、下地材
に塗布したエマルジョンタイプの接着剤が裏打ち用基材
の空隙部に過剰に浸透してしまい下地材と接着剤及び裏
打ち用基材と接着剤の接触面積が広くならない為、充分
な接着強度が得られない等の欠点があった。この問題を
解決すべく、接着強度を高める為にエマルジョンタイプ
の接着剤の分子量を著しく増大させる、固形分の含有量
を高める、または構造粘性を付与する等により高粘度化
したエマルジョンタイプの接着剤を用いる方法がある
が、高粘度化すると接着剤塗布の作業性低下をきたすと
いう大きな欠点があった。また、接着剤の塗布量を多く
すれば当然の事として不経済であった。反対に床材の裏
打ち用基材の通気性が悪くて空隙が少な過ぎると、下地
材に塗布したエマルジョンタイプの接着剤が裏打ち用基
材の空隙部に充分に浸透せず接着強度が得られない等の
欠点があった。
【0006】床材の裏打ち用基材のサイズ性が強くて吸
水性が悪過ぎる場合は、エマルジョンタイプの接着剤の
水分の吸収が悪く接着強度が上がり難く、また、サイズ
性が弱くて吸水性が良過ぎる場合は寸法安定性に欠ける
等の問題があった。
【0007】かかる欠点の1つを解決する方法として
は、例えば、特公昭61−3951号公報には、床材本
体とバッキング材からなる床材において、床材本体に層
間剥離する不織布よりなるバッキング材を固着し、この
不織布の構成繊維の繊維長を2〜7mmとし、且つこの不
織布の孔隙を水性エマルジョンタイプの床用接着剤から
殆ど水のみを吸収し得る程度の小孔隙とし、バッキング
材の層間剥離強度を床材本体とバッキング材の界面の剥
離強度よりも小として成ることを特徴とする床材に関し
記載がなされている。
【0008】しかしながら、同号公報では、再施工の剥
離時にバッキング材の層間剥離によって均一且つ平滑に
バッキング材の下層のみを残して剥離できる様に、合成
繊維50〜80%、レーヨン10〜30%、パルプ10
〜30%、アクリル酸エステル、MBR等のバインダー
を20〜40%を使用して、抄紙法によって形成せる不
織布であり、抄紙された各々均一な厚みを持つ2層にバ
インダーを含浸することにより一体化してバッキング材
が形成してあり、この時バインダー量を不織布表面と界
面とではその量を変化させてあって不織布表面より二層
間の界面の部分がバインダー量が少なくなる様に調整さ
れている。また、不織布の構成繊維の繊維長は短いもの
であって2〜7mmで、平均が6mmで7mm以下としたのは
2層に剥離した時繊維同士にからみ合いが小となって剥
離面が平滑となる様にする為であり、2mm以上としたの
は強度の面からであり、従って施工時においてエマルジ
ョンタイプの床用接着剤から殆ど水のみを吸収するので
エマルジョンタイプの接着剤の見かけの粘度を上昇させ
初期接着を大とすることが出来ると記載されているが下
記の問題があった。エマルジョンタイプの床用接着剤か
ら殆ど水のみを吸収すると記載されているが、この事は
不織布の繊維間の目が詰まった構造が必要であり、水は
小量吸収できるが接着成分は吸収が無いか若しくは少な
い。そのため物と物を接着する際に重要な効果である接
着剤の投錨効果が無いか若しくは少ない問題があった。
バッキング材の吸水性は親水性の繊維配合量とバッキン
グ材の空隙量によるが、バッキング材は合成繊維を50
〜80%含み、親水性のあるパルプ繊維とレーヨンの配
合比は最大でも50%に限られている。また、アクリル
酸エステル、MBR等のバインダーを含浸することによ
り一体化してバッキング材が形成されるとある事から、
空隙は少なくなり、親水性のあるパルプ繊維とレーヨン
もバインダーで覆われる事からさらに吸水性は少なくな
るという問題があった。サイズ剤の添加が無い事から、
吸水性のコントロールは繊維の配合比と空隙で行なわな
ければならず、空隙もアクリル酸酸エステル、MBR等
のバインダーを含浸する事から空隙は少なくなり吸水性
のコントロール可能な範囲は非常に狭く、製法として難
しいという問題があった。さらに使用されている繊維は
合成繊維、レーヨン、パルプであり寸法安定性の優れた
ガラス繊維は用いていない事から、床材製品の寸法安定
性にも問題があった。また一方で抄紙された各々均一な
厚みを持つ2層にアクリル酸エステル、MBR等のバイ
ンダーを含浸することにより一体化してバッキング材が
形成されると記載されているが、バインダーを含浸でき
る様にするにはこの不織布は非常にポーラスなものでな
ければならず、面が粗く、この上にポリ塩化ビニル塗布
加工すると、ポリ塩化ビニルが不織布の内部に過剰に且
つ不均一に浸透し、一定の厚みのポリ塩化ビニル層を得
るには過剰なポリ塩化ビニルを塗布加工する必要がある
他、出来上がったポリ塩化ビニル層の表面の平坦性も劣
ったものしか出来ないと言う問題も併せ持っていた。不
織布表面と二層間の界面とではその量を変化させてあっ
て不織布表面より二層間の界面の部分がバインダー量が
少なくなるように調整してあると記載されているが、薄
い不織布においては含浸によって表面のバインダー量よ
り界面のバインダー量を少なく調整する事はきわめて難
しく、さらに不織布表面より二層間の界面の部分のバイ
ンダー量を少なく出来たとしても、不織布の面同士を一
体化した場合、界面はバインダー量が少ない事と繊維の
絡み合いが少ない事から両者が完全に一体化されない
為、再施工時の剥離は容易であるが、床材の上を人が歩
行したり床材上で重量物を引きずったり、キャスター付
きイス等で局部的に繰り返し荷重をかけたりした場合、
前記接合面で層間剥離を起こしてしまい実用に耐えない
問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの欠点
を解決することを課題とするものであり、床材の貼り付
け時の施工性が良好で、実用時の剥がれ等の問題がなく
十分実用に耐え、且つ寸法安定性に問題がなく、平坦性
の良好なポリ塩化ビニル塗布加工面が得られる裏打ち用
の抄合わせガラス繊維不織布を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は床材の裏
打ち用に使用される2層構造の抄合わせガラス繊維不織
布において、第1層面のJIS P 8140に準拠し
た吸水度(接触時間60秒)が15g/m2以上85g/m2
下、第1層はパルプ繊維とサイズ剤を含み、第2層から
剥離した第1層のJIS L 1096に準拠したフラ
ジール通気度が10cm3/cm2・s以上80cm3/cm2・s以下、
且つ第2層はガラス繊維とパルプ繊維と繊維状バインダ
ーを含むことを特徴とする裏打ち用抄合わせガラス繊維
不織布である(請求項1)。好ましくは、第1層が繊維
状バインダーを含むか、または、繊維状バインダーと人
造繊維を含む請求項1記載の抄合わせガラス繊維不織布
である(請求項2)。また、第2層がサイズ剤を含む請
求項1または2記載の裏打ち用抄合わせガラス繊維不織
布である(請求項3)。さらに繊維状バインダーが好ま
しくは、PVA繊維である請求項1、2または3記載の
抄合わせガラス繊維不織布である(請求項4)。第2層
の抄造に引き続き、これに第1層を抄合わせ、プレス
後、第2層面をヤンキードライヤーに当てて乾燥し、抄
合わせガラス繊維不織布を得る製造方法(請求項5)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の床材の裏打ち用に使用される2層の抄合わせガ
ラス繊維不織布において、床の下地材に塗布された接着
剤によって貼り付けられる床材の裏打ち用抄合わせガラ
ス繊維不織布はパルプ繊維を含む事で親水性であると共
にサイズ剤処理も施されている事から親水性は調整され
ており、さらに適度に叩解されたパルプ繊維を用いる事
により繊維間に一定の空隙部を有し、吸水性は調整され
ている。床材をエマルジョンタイプの接着剤が塗布され
た下地材に貼り付ける際に、エマルジョンタイプの接着
剤及び水分の一部がサイズ剤処理が施されている親水性
のパルプ繊維を含む裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布
の空隙部へ過剰に浸透される事なく吸収され、接着剤の
粘度が急激に上昇して接着力いわゆるウェットタックが
上昇する、と同時にゲル状の接着剤層中でエマルジョン
粒子が融着しはじめて、皮膜が形成されていって投錨効
果も伴って強い接着力が発現するようになる効果によっ
て優れた接着強度を有するのである。裏打ち用抄合わせ
ガラス繊維不織布の第1層面のJIS P 8140に
準拠した吸水度(接触時間60秒)が15g/m2未満であ
ると、下地に塗布された接着剤及び接着剤の水分の一部
が裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布の空隙部への浸透
が減りウェットタックが上昇し難く、さらに投錨効果も
少なく接着強度が上がり難くなる。また、裏打ち用抄合
わせガラス繊維不織布の第1層面のJIS P8140
に準拠した吸水度(接触時間60秒)が85g/m2を越え
ると空隙部へ下地に塗布された接着剤の水分の浸透が過
剰となり、寸法安定性不良となったり、ガラス繊維不織
布自体の湿潤により強度が低下する事がある。強度不足
であると床材の上を人が歩行したり、床材上で重量物を
引きずったり、又、キャスター付きイス等で局部的に繰
り返し荷重をかけたりした場合に、剥離が生じ実用に耐
えられなくなる問題がある。よって、裏打ち用抄合わせ
ガラス繊維不織布の第1層面のJIS P 8140に
準拠した吸水度(接触時間60秒)の好ましい範囲は1
5g/m2以上85g/m2以下である。第1層の通気性につい
て、一般的な施工方法である櫛目ベラで300g/m2前後
の接着剤を床の下地材に塗布すると、櫛目によって接着
剤は筋状に塗布され、床の下地材が完全に接着剤で覆わ
れる事はない。この接着剤の塗布された面に床材を貼る
時に床材の裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布の第1層
の通気性が悪過ぎると、下地材に塗布したエマルジョン
タイプの接着剤は下地材とガラス繊維不織布の間に展開
するものの裏打ち用基材の空隙部には充分に浸透せず投
錨効果も少なく充分な接着強度が得られない欠点があ
る。また、通気性が良過ぎると、下地材に塗布したエマ
ルジョンタイプの接着剤は下地材とガラス繊維不織布の
間に充分展開せずに筋状のまま裏打ち用基材の空隙部に
過剰に浸透してしまい、接着剤の一部は第2層面に達
し、張り替え時に本来は第1層のみを残して剥離させた
いのが、第2層の一部も剥離させてしまう事や、下地材
と接着剤及び裏打ち用基材と接着剤の接触面積が広くな
い為、充分な強度が得られない欠点がある。第2層から
剥離した第1層のJIS L 1096に準拠したフラ
ジール通気度が10cm3/cm2・s以上80cm3/cm2・s以下で
あるとエマルジョンタイプの接着剤が裏打ち用抄合わせ
ガラス繊維不織布の空隙部に適度に浸透し投錨効果も出
て良好な接着性能が得られる。
【0012】第2層の配合はガラス繊維とパルプ繊維と
繊維状バインダー、またはガラス繊維とパルプ繊維と繊
維状バインダーとサイズ剤を含み、ポリ塩化ビニルが第
2層の表面に塗布加工される事から、ガラス繊維で寸法
安定性を保たせ、パルプ繊維でガラス繊維の目を詰めて
ポリ塩化ビニル塗布時の過剰な浸透を押さえて平坦性を
良好なものに保たせている、ガラス繊維とパルプ繊維と
繊維状バインダーの配合量を合計で100重量%とした
場合に、ガラス繊維の配合率が45重量%未満であると
寸法安定性が悪く、ガラス繊維の配合率が65重量%を
超えるとポリ塩化ビニル塗布時の過剰な浸透となり、ガ
ラス繊維のより好ましい添加率は45重量%以上65重
量%以下である。
【0013】第1層の配合はパルプ繊維とサイズ剤と繊
維状バインダーの組み合わせか、またはパルプ繊維とサ
イズ剤と繊維状バインダーと人造繊維の組み合わせを、
第2層の配合はガラス繊維とパルプ繊維と繊維状バイン
ダーの組み合わせか、またはガラス繊維とパルプ繊維と
繊維状バインダーとサイズ剤の組み合わせである。各原
料は主用途として第1層のサイズ剤はサイズ性の調整用
として、パルプ繊維は被着材及び水分吸収用として、繊
維状バインダーは接着剤として、人造繊維は通気度の調
整用また床材の使用用途に応じて、第2層のサイズ剤は
サイズ性の調整用として、ガラス繊維は寸法安定性の
為、パルプ繊維は水分吸収用及び塩ビゾル浸透調節用と
して、繊維状バインダーは接着剤として用いている。こ
れらを含む事で、上記の特性を実現することが出来る。
【0014】本発明で使用するガラス繊維は、折れ難く
繊維シート形成能があればいずれのガラス繊維でも良
い。繊維径は5μから13μのものが一般的であり、6
μ未満の細いガラス繊維は風合い等優れたものができる
が強度的に弱く、13μを越える太いガラス繊維は寸法
安定性は向上するものの太くなり過ぎて隙間が大きくな
り加工性が劣り、さらに皮膚への刺激性がある等作業性
に支障を来たし利用しにくい。繊維長については、3m
mから25mmのものが一般的であるが、6mm未満で
は強度的に弱く、25mmを越えると地合が悪くなり好
ましくない。以上からより好ましいガラス繊維は繊維径
は6μ以上13μ以下、繊維長は6mm以上25mm以
下である。
【0015】本発明で使用するパルプ繊維とは針葉樹、
広葉樹、その他の植物体から、機械的方法、化学的方
法、あるいはその中間で以上の2つの方法を適度に組み
合わせた方法により取りだした植物繊維の集合体であ
り、いずれかのパルプを単独または組み合わせて適度に
叩解して用いるわけであるが、高度に叩解したパルプを
用いると繊維間結合が増す事によって層は緻密となり第
1層では接着剤の浸透が少なくなり、また第2層では寸
法安定性も欠ける事から濾水度は400mlcsf 以上が好
ましく、また軽度に叩解したパルプを用いると繊維間結
合が少ない事によって層は粗となり第1層、第2層共に
目が開き過ぎ第1層では接着剤の浸透が多くなり、第2
層では塩ビの浸透が多い為に塩ビ面の平坦性が悪くなる
事から濾水度は600mlcsf 以下が好ましい。従って好
ましい濾水度は400mlcsf 以上600mlcsf 以下であ
る。
【0016】本発明で使用する繊維状バインダーとして
は、PVA繊維、ビスコース繊維、ポリエステル繊維、
ビニロン繊維、各種芯鞘繊維が挙げられ、本発明の所望
の効果を損なわなければいずれの繊維状バインダーを用
いても構わない。特に、実施例でも用いたPVA繊維が
好ましく、さらに詳しく述べると、PVA繊維は特にそ
の目的の為に、適当な原料PVAを用いて適当な条件で
製造した繊維であり、常温の水では殆ど溶解しないで繊
維形態を保っているが、抄紙後のドライヤー面で加熱さ
れると容易に溶解し始め、その瞬間にタッチロールのご
とき設備で加圧してやれば、主体繊維間にまたがって繊
維状バインダーとなり、その後の脱水乾燥によって再凝
固し、高温水中でなければ容易に離れない強力な紙層構
成繊維となる。この繊維の接着力に及ぼす影響は色々考
えられるが、大別して水中軟化点、繊度、繊維長の3点
から考える事が出来る。水中軟化点は実際抄紙の場合、
湿紙がドライヤーにより熱を受け、バインダー繊維が溶
け始て接着機能を示す温度を大体示している。水中軟化
点の低いPVA繊維を使用するほど、接着の前提条件で
あるバインダー繊維の溶解が容易となり接着効果が大き
くなるが、水中軟化点の低い方が、接着効果の点からは
良いがドライヤーへの付着は起こり易い。PVA繊維が
溶解する為には、その水中軟化点以上に湿紙の温度が高
くなる必要があり、従って乾燥温度が高い程接着効果が
大きく、強度は向上する。湿紙中の水温がPVA繊維の
水中軟化点以下では、バインダー繊維の溶解が起こら
ず、従ってバインダー効果はまったく失われる。ヤンキ
ードライヤーの場合ドライヤーのスチーム温度は130
〜160℃程度で、これに接触している湿紙の温度は6
0〜90℃と考えられるから、PVA繊維の水中軟化点
を65〜85℃のものを選定すると充分な接着力を得る
事が出来る。繊度については細くなるに従って強度は向
上する。このことは同一重量比で添加した場合、細い繊
維を用いた方が添加本数が多くなり、接着点の数が増え
る為接着力が大きくなるからであり、市販しているPV
A繊維は普通1デニールである。繊維長は短くなる方が
抄造時のスラリーでの分布が均一となり、結果的に強度
は大きくなる、この点から3〜4mmが適当である。
【0017】本発明で第1層に使用する人造繊維は合成
繊維、半合成繊維、再生人造繊維、無機繊維等であり、
さらに合成繊維とはポリアミド系、ポリエステル系、ポ
リウレタン系、ポリエチレン系、ポリ塩化ビニル系、ポ
リ塩化ビニリデン系、ポリフロルエチレン系、ポリアク
リル系、ポリビニルアルコール系繊維であり、半合成繊
維とはセルロース系のアセテート、酢化スフ、エチルセ
ルロース繊維、その他の塩化ゴム、塩酸ゴムであり、再
生人造繊維とはセルロース系のビスコースレーヨン、銅
アンモニアレーヨン、ニトロセルロース、鹸化アセテー
ト、蛋白質系のカゼイン、大豆蛋白、落花生蛋白、トウ
モロコシ蛋白、再生絹糸繊維であり、無機繊維とは金属
繊維、ガラス繊維、岩石繊維である。加工時の熱の影響
を受け難いものや寸法安定性の優れたものであれば、本
発明の所望の効果を損なわない範囲で目的に応じた比率
で使用する事は可能である。
【0018】本発明で使用するサイズ剤は本発明の所望
の効果を損なわない物であれば強化ロジンサイズ剤、ロ
ジンエマルジョンサイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、合成
サイズ剤、中性ロジンサイズ剤など公知のサイズ剤のい
ずれをも用いる事が出来る、サイズ性を発現させる目的
で必要に応じてAlの多価金属化合物(例えば、硫酸バ
ンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケ
ートサルフェイト、アルミン酸ソーダ等)を配合する事
は勿論である。
【0019】配合中には、この他に本発明の所望の効果
を損なわない範囲で従来から使用されている各種アニオ
ン性、ノニオン性、カチオン性、或いは両性の歩留り向
上剤、濾水剤、分散剤、紙力向上剤や粘剤が必要に応じ
て適宜選択して使用される、なお、pH調整剤、消泡
剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤等
の抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加する事も可能
である。
【0020】本発明における抄造方法は、例えば、以下
のように行うことが出来る。第2層は、水にノニオン系
分散剤を添加した後、ガラス繊維を投入し、約15分間
攪拌し、その後、高分子ポリアクリルアミド水溶液を添
加し往復攪拌機で攪拌した状態でガラス繊維スラリーと
して貯蔵し、また水に叩解後のパルプ繊維、繊維状バイ
ンダー、サイズ剤、ヘキサメタリン酸ソーダを混合分散
した後、パルプスラリーとして別の貯蔵タンクに送り、
前者のスラリーと後者のスラリーとを第2層用として一
定量ずつ抄紙機に送り、目標の坪量となる様に第2層を
先に抄造する。次に、第1層は、水に叩解後のパルプ繊
維、繊維状バインダー、サイズ剤、ヘキサメタリン酸ソ
ーダを混合分散した後、貯蔵タンクに送り、このスラリ
ーを第1層用として一定量ずつ抄紙機に送り、先に抄造
した第2層に第1層の目標の坪量となる様に抄合わる。
さらに、この抄合わせたシートをプレス後、第2層面が
ヤンキードライヤー面に当たる様にして乾燥しガラス繊
維不織布とすることが出来る。
【0021】本発明において得られた抄合わせガラス繊
維不織布の第2層面の表面にさらにポリ塩化ビニルの目
どめを目的に顔料とバインダーを含む塗液を塗抹する事
も出来る。
【0022】
【実施例】以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を詳
細に説明するが、これに限定されるものではない。表1
から表3に実施例と比較例の配合比を示す。
【0023】クッション床材の作成 2層抄合わせガラス繊維不織布サンプルを巾25cm長
さ30cmに断裁し110℃の恒温熱風乾燥器で30秒
プレヒートした後、ガラス板の上に第1層の面が下にな
る様に載せ、第2層の表面にクッション床材用の発泡性
塩ビゾルをギャップ0.4mmのアプリケーターバーで
塗布し、200℃恒温熱風乾燥器で20秒加熱しゲル化
させた。冷却させたゲル化後のシートに更に非発泡性の
透明塩ビゾルをギャップ0.6mmアプリケーターバー
で塗布(塗布キャップは0.2mm)し200℃恒温熱
風乾燥器で15秒加熱し発泡性塩ビゾルを発泡させ、非
発泡性の透明塩ビゾルはゲル化させてクッション床材を
作成した。
【0024】実施例、比較例におけるデータの測定は下
記の方法による。 吸水度:JIS P 8140紙及び板紙の吸水度
試験方法に準じて測定した、なお、試験片と水との接触
時間は60秒とした。 フラジール通気度:JIS L 1096 一般織
物試験方法の6.27.1 A法に準じフラジール通気
度を測定した。 90度剥離強度:合成ゴムラテックス系床剤用接着
剤(ボンドFL101コニシ株式会社)を巾40mm、
長さ200mm、厚み5.5mmの合板に櫛目ベラを用
いて塗布量250g/m2となる様に塗布し、オープンタイ
ム10分後にクッション床材を接着面積が40mm×1
50mmになる様に貼り合わせ、8kgの重さのローラ
ーで2往復し圧着した後、168時間後に剥離巾32m
mとなる様にカッターでクッション床材に切れ目を入れ
て引張速さ200mm/minで90度剥離強度を測定
し得られた値にさらに25mm巾の剥離強度となる様に2
5/32を掛けたの値を168時間強度とした。従来の
経験則より90度剥離強度は2kgf/25mm以上あれば実用
時の剥がれ等の問題がなく十分実用に耐える。 寸法安定性:ガラス繊維不織布サンプルを温度20
℃湿度65%の環境下で24時間以上調湿し、サンプル
の長さを正確に測定する。このサンプルを温度200℃
の恒温熱風中へ3分間放置後サンプルの長さを測定し原
寸に対する収縮率を求めた。0に近い程寸法安定性が良
い。従来の経験則より収縮率は0.1%以内が望まし
く、悪くとも0.2%以内が必要である。 塩ビ面の平坦性:上記の方法で作成したクッション
床材の塩ビ表面の凹凸を目視で観察し、凹凸の小さきも
のをランク1とし、大きなものをランク10として、1
0段階評価した。ランク1が最良であり、従来の経験則
よりランクは1から5までが良好で、悪くともランク6
までが望ましい。 パルプの濾水度:JIS P 8121に準じパル
プの濾水度を測定した。
【0025】実施例1 表1に示す配合比で第2層61g/m2の抄造に引き続き、
これに第1層12g/m2を抄合わせ、プレス後、第2層面
をヤンキードライヤーに当てて乾燥し、坪量73g/m2
抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結果を表4に示
す。
【0026】実施例2 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表1に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表4に示す。
【0027】実施例3 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表1に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表5と表6に示す。
【0028】実施例4 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表1に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表5に示す。
【0029】実施例5 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表1に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表6に示す。
【0030】実施例6 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表6に示す。
【0031】実施例7 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表7に示す。
【0032】実施例8 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表7に示す。
【0033】実施例9 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表7に示す。
【0034】実施例10 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表7に示す。
【0035】実施例11 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表2に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。さら
に、この抄合わせガラス繊維不織布の第2面の表面に下
記塗液をエアナイフコーターで固形分35g/m2を塗抹し
合計坪量108g/m2の抄合わせガラス繊維不織布の塗抹
シートを作成した。水に分散剤(アロンT40)0.3
部を添加し、引き続いて炭酸カルシウム(ソフトン#2
200)59部、カオリン(アルファーコート)41部
を混合し攪拌分散し、濃度70%の分散クレーを作成し
攪拌しながらタンクに貯蔵した。ポリビニルアルコール
(ゴーセノールAH17)を水に混合、攪拌しながら水
温90℃迄加熱し濃度10%の溶解液を作成しタンクに
貯蔵した。上記分散クレーと上記ポリビニルアルコール
溶解液と塩ビラテックス(ビニブラン654W)をそれ
ぞれ固形分で100/5/8の割合となる様に混合し濃
度48%に調整し、更に増粘剤アルギン酸ソーダ(ケル
ギンHV)を上記分散クレー100に対し3.6添加し
粘度1200cps(B型粘度計)の塗液とし攪拌しな
がら貯蔵した後、エアナイフコーター用の塗液として用
いた。測定結果を表7に示す。
【0036】比較例1 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表3に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表4に示す。
【0037】比較例2 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表3に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表4に示す。
【0038】比較例3 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表3に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表5と表6に示す。
【0039】比較例4 実施例1に用いた抄合わせガラス繊維不織布の代わり
に、表3に示す配合比とした以外は実施例1と同様に坪
量73g/m2の抄合わせガラス繊維不織布を得た。測定結
果を表5に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】第1層面のサイズ性においては、JIS
P 8140に準拠した吸水度(接触時間60秒)が8
5g/m2まではわずかずつではあるが接着強度は増す傾向
にあるが85g/m2を超えると低下しており、168時間
接着強度はJIS P 8140に準拠した吸水度(接
触時間60秒)が15〜85g/m2の範囲で強度が強く好
ましい事が解る。寸法安定性についても吸水度90g/m2
の比較例2では0.21%と悪化している。
【0045】
【表5】
【0046】第2層から剥離した第1層のJIS L
1096に準拠したフラジール通気度が増すに従い、接
着強度は増加していくが、第2層から剥離した第1層の
JIS L 1096に準拠したフラジール通気度90
cm3/cm2・s の比較例4では、第1層を通過した接着剤が
第2層に達しており、第1層と第2層が層間剥離する様
に剥した場合、本来は第1層のみを残して剥したいが、
第2層の一部も剥離してしまい問題がある。第2層から
剥離した第1層のJIS L 1096に準拠したフラ
ジール通気度は15cm3/cm2・s 以上80cm3/cm2・s 以下
が好ましい事が解る。
【0047】
【表6】
【0048】パルプの叩解度が進むに従い、塩ビ面の平
坦性は向上するが、接着強度と寸法安定性は悪化する傾
向が認められる。より好ましい叩解度は400mlcsf以
上600mlcsf以下である。
【0049】
【表7】
【0050】第2層のガラス配合比が増すに従い寸法安
定性は向上するが、不織布の目が開いてくる為、塩ビ面
の平坦性が悪くなっている。好ましいガラス配合率は4
5重量%以上65重量%以下である。本発明において得
られた抄合わせガラス繊維不織布の第2層面の表面にさ
らにポリ塩化ビニルの目どめを目的に顔料とバインダー
を含む塗液を塗抹した実施例11においては、塗抹によ
って、第1層面の吸水度、フラジールに影響は及ぼさ
ず、良好な接着性、塩ビ面の平坦性、寸法安定性を示し
ている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
床材の裏打ち用として使用される2層構造の抄合わせガ
ラス繊維不織布において、第1層面のJIS P 81
40に準拠した吸水度(接触時間60秒)が15g/m2
上85g/m2以下、第1層はパルプ繊維とサイズ剤を含
み、第2層から剥離した第1層のJIS L 1096
に準拠したフラジール通気度が10cm3/cm2・s 以上80
cm3/cm2・s 以下、且つ第2層はガラス繊維とパルプ繊維
と繊維状バインダーを含むことを特徴とする裏打ち用抄
合わせガラス繊維不織布である(請求項1)。好ましく
は、第1層が繊維状バインダーを含むか、または、繊維
状バインダー、人造繊維を含む請求項1記載の抄合わせ
ガラス繊維不織布である(請求項2)。また、第2層が
サイズ剤を含む請求項1または2記載の裏打ち用抄合わ
せガラス繊維不織布である(請求項3)。さらに繊維状
バインダーが好ましくは、PVA繊維である請求項1ま
たは2記載の抄合わせガラス繊維不織布である(請求項
4)。第2層の抄造に引き続き、これに第1層を抄合わ
せ、プレス後、第2層面をヤンキードライヤーに当てて
乾燥し、抄合わせガラス繊維不織布を得る製造方法であ
る(請求項5)ことから、床材の貼り付け時の施工性が
良好で、実用時の剥がれ等の問題がなく十分実用に耐
え、且つ寸法安定性に問題がなく、平坦性の良好なポリ
塩化ビニル塗布加工面が得られる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床材の裏打ち用に使用される2層構造の
    抄合わせガラス繊維不織布において、第1層面のJIS
    P 8140に準拠した吸水度(接触時間60秒)が
    15g/m2以上85g/m2以下、第1層はパルプ繊維とサイ
    ズ剤を含み、第2層から剥離した第1層のJIS L
    1096に準拠したフラジール通気度が10cm3/cm2・s
    以上80cm3/cm2・s以下、且つ第2層はガラス繊維とパ
    ルプ繊維と繊維状バインダーを含むことを特徴とする裏
    打ち用抄合わせガラス繊維不織布。
  2. 【請求項2】 第1層が繊維状バインダーを含むか、ま
    たは、繊維状バインダーと人造繊維を含む請求項1記載
    の裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布。
  3. 【請求項3】 第2層がサイズ剤を含む請求項1または
    2記載の裏打ち用抄合わせガラス繊維不織布。
  4. 【請求項4】 繊維状バインダーがPVA繊維である請
    求項1、2または3記載の裏打ち用抄合わせガラス繊維
    不織布。
  5. 【請求項5】 第2層の抄造に引き続き、これに第1層
    を抄合わせ、プレス後、第2層面をヤンキードライヤー
    に当てて乾燥し、抄合わせガラス繊維不織布を得る製造
    方法。
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