JPH11222757A - ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法 - Google Patents

ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法

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Publication number
JPH11222757A
JPH11222757A JP9362246A JP36224697A JPH11222757A JP H11222757 A JPH11222757 A JP H11222757A JP 9362246 A JP9362246 A JP 9362246A JP 36224697 A JP36224697 A JP 36224697A JP H11222757 A JPH11222757 A JP H11222757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass fiber
chopped strand
fiber chopped
strand mat
fiber layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9362246A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Okajima
和雄 岡嶋
Takeshi Seko
剛 瀬古
Satoshi Nishie
聡 西江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP9362246A priority Critical patent/JPH11222757A/ja
Publication of JPH11222757A publication Critical patent/JPH11222757A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅に設備コストを上げることなく、ガラス
繊維層の内部まで短時間で冷却することができるため、
質量の大きいマットを生産する場合でも、生産性を大幅
に上げることが可能なガラス繊維チョップドストランド
マットの製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 水冷プレスローラ15、16の間の上方
には、高圧エアー吐出装置18が取り付けられ、さらに
水冷プレスローラー16と巻き取り機17の間の上方に
は、外気導入装置(ダクトファン)19が取り付けられ
ており、これらによってガラス繊維層Gの表面に対し、
高圧エアーと、導入された外気を吹き付けることが可能
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維チョップド
ストランドマットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の強化補助材として使用さ
れるガラス繊維チョップドストランドマットは、ガラス
繊維ストランドを所定の長さに切断して分散し、帯状の
ガラス繊維層とした後、不飽和ポリエステル樹脂等のバ
インダーを散布し、加熱した後、上下の水冷プレスロー
ラーの間を通して加圧・冷却することにより製造され
る。
【0003】水冷プレスローラーは、内部に導水管が配
置された金属製ローラーであり、導水管を通る水によっ
てローラー表面が冷却されており、これらの間にガラス
繊維層を通すことによって、ガラス繊維層を加圧しなが
ら冷却し、バインダーを固化させてマット状に成形する
ようにしている。
【0004】ガラス繊維チョップドストランドマットを
製造する場合、この加圧・冷却工程は、非常に重要であ
り、冷却が不十分であると、ガラス繊維チョップドスト
ランドとバインダーとの接着性が不十分となり、得られ
たマットが柔らかくなって巻取形状が変形したり、所望
の引張強度が得られないという不具合が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでガラス繊維チ
ョップドストランドマットは、その使用目的に応じて、
その質量が100〜900g/m2 のものまで多品種に
わたり製造されているが、マットの質量が大きくなるほ
ど、加熱した後、ガラス繊維層の内部から放熱しにくく
なり、その内部熱(保有熱)を奪うのに時間がかかる。
【0006】ガラス繊維チョップドストランドマットの
生産性を上げるためには、冷却時間をできるだけ短くす
ることが必要であり、その手段として、水冷プレスロー
ラーの本数を増やすことが試みられているが、水冷プレ
スローラーでは、ガラス繊維層の内部を冷却する効果が
小さい上、設備コストが大幅に上昇するという問題があ
る。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、大幅に設備コストを上げることなく、ガラス繊維
層の内部まで短時間で冷却することができるため、質量
の大きいマットを生産する場合でも、生産性を大幅に上
げることが可能なガラス繊維チョップドストランドマッ
トの製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のガラス繊維チョ
ップドストランドマットの製造方法は、多数のガラス繊
維チョップドストランドマットからなる帯状のガラス繊
維層にバインダーを散布し、加熱した後、水冷プレスロ
ーラーによって加圧・冷却すると共に強制空冷すること
を特徴とする。
【0009】また本発明においては、強制空冷手段とし
て、高圧エアーを用いることを特徴とする。
【0010】さらに本発明においては、ガラス繊維チョ
ップドストランドマットの比重が、300g/m2 以上
であることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明のガラス繊維チョップドストランドマッ
トの製造方法によると、水冷プレスローラーで加圧・冷
却すると共に強制空冷するため、ガラス繊維層の内部ま
で短時間で冷却することができる。
【0012】すなわち本発明における強制空冷とは、空
冷装置を用いて、ガラス繊維層に対して空気を吹き付
け、強制的にガラス繊維層を冷却させることであり、こ
のようにガラス繊維層に対して空気を吹き付けると、ガ
ラス繊維層の表面のみならず、その内部まで空気が達
し、冷却作用が働き、保有熱を容易に奪うことができ
る。この保有熱を奪う効果は、質量の大きいマットほど
顕著であり、具体的には、質量が300g/m2 以上、
特に400g/m2 以上のマットに大きな効果が得られ
る。
【0013】また本発明においては、強制空冷手段とし
て高圧エアーを用いることが好ましい。すなわちガラス
繊維層に対して、高圧エアーを吹き付けると、その内部
まで空気が達しやすいからである。因みに高圧エアーの
圧力としては、3kgf/cm2 以上が好ましい。
【0014】ただしガラス繊維層に対して高圧エアーを
吹き付ける場合、ガラス繊維層の全幅に対して均等に空
気を吹き付けることが困難となるため、これに代えてダ
クトファンによって外気を導入し、それを吹き付けても
良い。最も望ましいのは、高圧エアーと外気の吹き付け
を併用する方法であり、これらの空冷装置を設置して
も、その設備コストは、水冷プレスローラーを増設する
コストに比べると小さい。
【0015】
【実施例】以下、本発明のガラス繊維チョップドストラ
ンドマットの製造方法を、実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0016】図1は、本発明の方法を実施するためのガ
ラス繊維チョップドストランドマットMの製造装置を示
す説明図である。
【0017】チャンバー10の天井部には、継続的にガ
ラス繊維チョップドストランドSを供給する複数のガラ
ス繊維供給機11が取り付けられている。またチャンバ
ー10の底部には、搬送機12が位置し、この搬送機1
2の進行方向の上方にはバインダー供給機13が位置
し、さらにその先には、加熱炉14と、水冷プレスロー
ラー15、16及び巻き取り機17が位置している。
【0018】また水冷プレスローラー15、16の間の
上方には、高圧エアー吐出装置18が取り付けられ、さ
らに水冷プレスローラー16と巻き取り機17の間の上
方には、外気導入装置(ダクトファン)19が取り付け
られており、これらによってガラス繊維層Gの表面に対
し、高圧エアーと、導入された外気を吹き付けることが
可能である。
【0019】以下、この製造装置を使用してガラス繊維
チョップドストランドマットMを作製する方法の一例を
示す。
【0020】まず複数本のガラス繊維ストランドSを、
チャンバー10の天井部に取り付けられた各ガラス繊維
供給機11によって所定の長さに切断し、搬送機12上
に分散し、帯状のガラス繊維層Gとする。次いでこのガ
ラス繊維層G上に、バインダー供給機13によって不飽
和ポリエステル樹脂のバインダーを散布してから加熱炉
14に搬送する。ガラス繊維層Gは、加熱炉15内で加
熱され、これによってバインダーは軟化する。
【0021】その後、ガラス繊維層Gを、水冷プレスロ
ーラー15、16の間を通して加圧・冷却すると共に、
その表面全体に対し、高圧エアー供給装置18と外気導
入装置19を用いて、高圧エアーと外気を吹き付けるこ
とによって冷却作用を促進させる。これによってバイン
ダーが短時間で固化し、ガラス繊維チョップドストラン
ドS同士が固着してガラス繊維チョップドストランドマ
ットMが作製され、次いで巻き取り機17によって巻き
取られる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の方法によると、ガ
ラス繊維層を水冷プレスローラーによって加圧・冷却す
ると共に強制空冷するため、ガラス繊維層の内部の保有
熱を短時間で奪うことができる。
【0023】よってガラス繊維チョップドストランドマ
ットの品質を低下させることなく、生産性を大幅に上げ
ることができ、しかも設備コストの上昇もわずかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス繊維チョップドストランドマッ
トの製造方法を実施するための装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 チャンバー 11 ガラス繊維供給機 12 搬送機 13 バインダー供給機 14 加熱炉 15、16 水冷プレスローラー 17 巻き取り機 18 高圧エアー吐出機 19 外気導入装置 S ガラス繊維ストランド G ガラス繊維層 M ガラス繊維チョップドストランドマット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のガラス繊維チョップドストランド
    からなる帯状のガラス繊維層にバインダーを散布し、加
    熱した後、水冷プレスローラーによって加圧・冷却する
    と共に強制空冷することを特徴とするガラス繊維チョッ
    プドストランドマットの製造方法。
  2. 【請求項2】 強制空冷手段として、高圧エアーを用い
    ることを特徴とする請求項1記載のガラス繊維チョップ
    ドストランドマットの製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス繊維チョップドストランドマット
    の質量が、300g/m2 以上であることを特徴とする
    請求項1、2記載のガラス繊維チョップドストランドマ
    ットの製造方法。
JP9362246A 1997-12-04 1997-12-10 ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法 Pending JPH11222757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9362246A JPH11222757A (ja) 1997-12-04 1997-12-10 ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-352304 1997-12-04
JP35230497 1997-12-04
JP9362246A JPH11222757A (ja) 1997-12-04 1997-12-10 ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11222757A true JPH11222757A (ja) 1999-08-17

Family

ID=26579605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9362246A Pending JPH11222757A (ja) 1997-12-04 1997-12-10 ガラス繊維チョップドストランドマットの製造方法

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JP (1) JPH11222757A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196101A (ja) * 2008-03-07 2008-08-28 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス不織布の製造方法と製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196101A (ja) * 2008-03-07 2008-08-28 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd 石英ガラス不織布の製造方法と製造装置

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