JPH11222527A - ポリアリーレンスルフィド及び芳香族ポリエステルからのコポリマー - Google Patents

ポリアリーレンスルフィド及び芳香族ポリエステルからのコポリマー

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JPH11222527A
JPH11222527A JP10307757A JP30775798A JPH11222527A JP H11222527 A JPH11222527 A JP H11222527A JP 10307757 A JP10307757 A JP 10307757A JP 30775798 A JP30775798 A JP 30775798A JP H11222527 A JPH11222527 A JP H11222527A
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copolymer
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JP10307757A
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Michael Dr Haubs
ミヒャエル・ハオブス
Arnold Schneller
アルノルト・シュネラー
Frank Boehme
フランク・ベーメ
Dennis Kappler
デニス・カップラー
Doris Dr Pospiech
ドリス・ポスピーヒ
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Ticona GmbH
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Ticona GmbH
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G81/00Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers in the absence of monomers, e.g. block polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G75/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G75/02Polythioethers
    • C08G75/0204Polyarylenethioethers
    • C08G75/0245Block or graft polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ポリアリーレンスルフィド及び芳
香族ポリエステルからコポリマーの合成及びブレンド、
特にポリアリーレンスルフィドと液晶ポリエステルとの
ブレンドを相溶化させるためのその使用を提供する。 【解決手段】 本発明のコポリマーは、 a)i)式(I): 【化1】 (式中、R1及びR2基は、互いに独立して、水素、フッ
素、塩素若しくは臭素原子又は、炭素原子1〜6個を有
する分岐若しくは非分岐アルキル若しくはアルコキシ基
である)の構造から誘導された単位1;及び/又は ii)式(II): 【化2】 の構造から誘導された単位2を有する、1000〜20,000g/
molの数平均分子量Mnを有するセグメントA及び b)式(IV): 【化3】 (式中、Arは芳香族基又は、1個以上の縮合した芳香
族基であり、nは2〜100の数、特に5〜20である)の
ポリアリーレンスルフィド構造から誘導されたセグメン
トBを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアリーレンス
ルフィド及び芳香族ポリエステルからコポリマーの合成
及びブレンド、特にポリアリーレンスルフィドと液晶ポ
リエステルとのブレンドを相溶化させるためのその使用
にも関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンスルフィド(PPS、例
えば、Fortron(登録商標))及び液晶ポリエステル(V
ectra(登録商標)(Hoechstの登録商標))は、工業に
おける広範な用途を有する高性能ポリマーである。これ
らは、高温、化学的及び機械的応力に耐えることができ
る。
【0003】液晶性材料Vectra(登録商標)の特別な特
徴は、その異方性構造である。この構造により、このポ
リマーは、その鎖の縦方向に苛酷な機械的荷重を受容す
ることができる。さらに、Vectra(登録商標)の非常に
優れた流動性により、精密射出成型に好適である。短所
は、製造コストが高いことである。
【0004】PPS(Fortron(登録商標))の特別な
特徴は、その耐薬品性及び耐熱性、低い熱及び導電性並
びに低い溶融粘度である。別の長所は、高性能ポリマー
にしてはその値段が比較的安いということである。
【0005】高性能ポリマーと他の耐熱性ポリマーとを
混合することは知られている。PPSとVectra(登録商
標)との混合物も公知である。そのような混合物の長所
は、その液晶ポリマーの、用途によっては好ましくな
い、異方性を排除できる点にある。例えば、Vectra(登
録商標)とPPS(登録商標)との混合物は、純粋なVe
ctra(登録商標)よりもずっと安価である。
【0006】PPSとVectra(登録商標)とのそのよう
な混合物の例としては、文献から公知である。G.D.Cho
i,W.H.Jo及びH.G.Kim,J.Appl.Polym.Sci.59,443-452,
1996には、これらのブレンドのレオロジー、モルフォロ
ジー及び機械的特性が開示されている。しかしながら、
この文献は、これらの2つの相が非相溶性であることも
示している。
【0007】さらに、ポリマーを単純に混合すること
は、他にも深刻な不利益をも受容しなければならないこ
とも確認されている。例えば、Vectra(登録商標)の衝
撃強度は、PPSを混合すると、かなり激しく低下す
る。
【0008】公知のPPS/Vectra(登録商標)ブレン
ドの機械的特性は、相溶化させることにより、多くは、
特定の相溶化成分を添加することによって、改良し得る
ことは公知である。
【0009】例えば、米国特許出願第5,182,334号は、
触媒として硼酸/リン酸との直接エステル化によるPP
S/Vectra(登録商標)A910ブレンドの相溶化について
記載している。この場合、カルボン酸末端化ポリエステ
ル及びチオール末端化PPSを触媒の存在下で押し出し
ている。
【0010】物理的な相溶化の別の方法については、B.
C.Kim, T.W.Son, S.M.Hong及びK.U.Kim, Polym.Prep.(A
m.Chem.Soc., Div.Polym.Chem)34, 823-24, 1993では、
ポリスルホン(Udel(登録商標)P-1700)をPPS/Ve
ctra(登録商標)B950ブレンド系に導入することを開示
している。ポリスルホンは、PPS/Vectra(登録商
標)ブレンド中、相溶化剤として作用する、アモルファ
スポリマーである。
【0011】しかしながら、PPS/Vectra(登録商
標)ブレンドを相溶化させるこれらの2つの方法は、機
械的特性が顕著に改良されないという欠点を有してい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、PP
S/Vectra(登録商標)ブレンドを相溶化させることが
できる、好適なコポリマーを提供することである。
【0013】本発明の目的は、a)i)式(I):
【0014】
【化5】
【0015】(式中、R1及びR2基は、互いに独立し
て、水素、フッ素、塩素若しくは臭素原子又は、炭素原
子1〜6個を有する分岐若しくは非分岐アルキル若しく
はアルコキシ基である)の構造から誘導された単位1;
及び/又は ii)式(II):
【0016】
【化6】
【0017】の構造から誘導された単位2を有する、10
00〜20,000g/molの数平均分子量Mnを有するセグメン
トA及び b)式(IV):
【0018】
【化7】
【0019】(式中、Arは芳香族基又は、1個以上の
縮合した芳香族基であり、nは2〜100の数、特に5〜2
0である)のポリアリーレンスルフィド構造から誘導さ
れたセグメントBを含むコポリマーにより達成される。
【0020】単位1は、p-ヒドロキシ安息香酸またはそ
の誘導体の1種であり、単位2は、2-ヒドロキシナフタ
レン-6-カルボン酸から構成されている。
【0021】式(IV)中のAr基は、フェニレンまたは
ナフタレン基であることができる。本発明の特に好まし
い態様において、セグメントBは、ポリ(m-チオフェニ
レン)またはポリ(o-チオフェニレン)、特にポリ(p-
チオフェニレン)(PPS)から誘導した。
【0022】コポリマーの数平均分子量Mnは、3000〜
3,000,000g/mol、好ましくは5000〜200,000g/mol、特に
10,000〜100,000g/molである。
【0023】本発明の特別な態様において、コポリマー
のセグメントAは、単位1及び単位2のいずれをも有す
る。
【0024】これらの単位1及び単位2は、セグメント
A中、ランダム分布又は交互配列で配置されることがで
きる。「ランダム分布(random distribution)」また
は「交互配列(alternating sequence)」の定義に関し
ては、H.G.Elias,"Makromolekule"[Macromolecules]第1
巻,Huthig&Wepf Verlag Basel 1990, pp32-34を参照
されたい。
【0025】新規コポリマーのセグメントAの単位1対
単位2のモル比は、1:9〜9:1であり得る。
【0026】本発明の別の態様において、コポリマーの
セグメントAは、式(III):
【0027】
【化8】
【0028】(式中、nは0または1の数である)の構
造から誘導された単位3を0.5〜10モル%も含む。その
ような単位3は、ヒドロキノン(n=0)または4,4'-
ジヒドロキシジフェニル(n=1)のいずれかから誘導
される。この単位3は、鎖調節剤(chain regulator)
の機能を有する。含まれる単位3の量に依存して、ブロ
ックAは、約1000〜20,000g/mol、好ましくは2000〜10,
000g/molの数平均Mnで表される平均分子量を有する。
【0029】上記新規コポリマーのセグメントAの割合
は、5〜95重量%であり得る。個々のセグメントA及び
Bは、構造(I): −ABABAB− (構造I) (式中、セグメントA及びBは、交互になるように配置
されている)に対応するブロックコポリマー若しくはコ
ポリマーを形成するか、またはセグメント A−B−A (構造II) の固定配列を有するコポリマーのいずれかを形成するこ
とができる。
【0030】後者の場合、この特定のトリブロックコポ
リマーのセグメントAは、単位3を全く含まない。
【0031】新規コポリマーのセグメントA及びBは、
以下の様に: A−O−CO−B エステル橋を介して互いに結合しているのが好ましい。
【0032】新規コポリマーは、種々の方法、例えば、
セグメントBから誘導されたカルボキシル基末端化PP
SオリゴマーとセグメントAから誘導されたアセトキシ
基末端化オリゴ(4-オキシベンゾエート-コ-2,6-オキシ
ナフトエート)とのエステル交換及び/又は縮合により
製造することができる。あるいは、対応するアリールま
たはアシルエステルなどのカルボキシル基末端化PPS
オリゴマーの反応性誘導体と、対応するヒドロキシル基
末端化オリゴ(4-オキシベンゾエート-コ-2,6-オキシナ
フトエート)とを反応させることも可能である。
【0033】カルボキシル基末端化PPSオリゴマー
は、p-ジクロロベンゼン及び/またはm-ジクロロベンゼ
ンと硫化ナトリウム三水和物とを反応させ、次いでp-ク
ロロ安息香酸と反応させることにより、Heitz(Freund,
L.;Heitz, W.Makromol.Chem.191, 815-828, 1990)によ
る記載と同様の方法により合成することができる。反応
は、N-メチルピロリドンまたはN-メチルカプロラクタム
などの極性溶媒中、温度220〜270℃、オートクレーブ中
圧力8〜12バールで実施する。この製造様式において
は、8〜12時間の反応時間後に達成された転化率は、約
95%である。
【0034】機能化PPSオリゴマーの分子量Mnは、
500〜20,000g/molの範囲内であり、出発物質の適当な濃
度比を選択することにより調節する。
【0035】アセトキシ末端化オリゴ(4-オキシベンゾ
エート-コ-2,6-オキシナフトエート)は、単位1及び2
から誘導されたアセトキシカルボン酸並びに単位3から
誘導されたジアセトキシ化合物の縮合及び/またはエス
テル交換、次いで重縮合により製造する。アセトキシカ
ルボン酸及びジアセトキシ化合物のいずれをも、式1及
び2から誘導し得るヒドロキシカルボン酸並びに式3か
ら誘導し得るジヒドロキシ化合物からin situで製造す
ることができる。式3から誘導したジアセトキシ及び/
又はジヒドロキシ化合物は、分子量調節剤としての機能
を有し、0〜10モル%の割合で使用する。
【0036】分子量調節剤を添加せずに製造したポリマ
ーは、一方の鎖端部をカルボキシル基で、他方の鎖端部
をアセトキシ基で末端処理する。このポリマーを、タイ
プ(II)のブロックコポリマーの合成で使用する。分子
量調節剤を添加して製造したポリマーは、両端部をアセ
トキシ基で末端処理する。このポリマーは、タイプ
(I)のブロックコポリマーの合成で使用する。
【0037】新規コポリマーの合成は、カルボキシル基
末端化PPSオリゴマーとアセトキシ末端化オリゴ(4-
オキシベンゾエート-コ-2,6-オキシナフトエ−ト)を一
緒に溶融することにより実施するのが好ましい。鎖は、
エステル交換反応及び酢酸の除去によりつくられる。両
端部をアセトキシ末端化したオリゴ(4-オキシベンゾエ
ート-コ-2,6-オキシナフトエ−ト)を使用すると、構造
(I)のマルチブロックコポリマーを得ることができ、
一方の端部をアセトキシ基で、他方の端部をカルボン酸
で末端処理したオリゴ(4-オキシベンゾエート-コ-2,6-
オキシナフトエ−ト)を使用すると、構造(II)のトリ
ブロックコポリマーが得られる。
【0038】重合反応と同様に縮合及びエステル交換反
応は、好適な触媒を使用することにより促進させること
ができる。そのような触媒の例としては、マグネシウ
ム、チタニウムテトライソプロピレート、酢酸マグネシ
ウム、酢酸カリウム、酢酸コバルト、アルコキシチタネ
ート、ジブチル錫ジラウレート及び二酸化ゲルマニウム
が挙げられる。触媒は、出発化合物の総重量をベースと
して0.001〜2%の量で使用するのが好ましい。
【0039】新規コポリマーは、250〜400℃、好ましく
は280〜350℃の温度で製造する。通常、減圧させて重合
反応を促進させると都合がよい。
【0040】重合度及び組成に依存して、コポリマーの
溶融温度は、250〜380℃、好ましくは280〜340℃の範囲
である。
【0041】新規コポリマーの製造について、以下に記
載する。
【0042】
【発明の実施の態様】コポリマーを機能化PPSオリゴ
マー及び機能化オリゴ(4-オキシベンゾエート-コ-2,6-
オキシナフトエ−ト)から製造する。鎖調節剤(単位
3)を、液晶ポリエステルの分子量を調節するために使
用することができる。カルボン酸及びアセトキシ末端化
オリゴマーから製造したコポリマーの可能な構造式を、
図3(但し、n、x、y及びzは、各々存在する単位数
を表す)に示す。
【0043】二酢酸ジフェニル(DPDA)を液晶ポリ
エステルの合成用の鎖調節剤として使用した。
【0044】コポリマーの合成は、メルトニーダー中で
実施すると都合がよい。高分子量のコポリマーに関して
は、機能化ブロックA及びBを等モル量で使用する。低
重合度のコポリマーが好ましい場合には、出発物質の化
学量論により実施する。溶融重縮合は、温度280〜360
℃、減圧で0.1〜8時間実施する。反応の進行は、トル
クの上昇により追随することができる。
【0045】新規コポリマーは、特に、ポリアリーレン
スルフィド及び液晶ポリエステルのブレンドの相溶化に
使用することができる。
【0046】これに関し、例えば、市販品Vectra(登録
商標)及びFortron(登録商標)を溶融状態で本コポリ
マーと混合し、相溶化PPS/Vectra(登録商標)ブレ
ンドを製造する。Vectra(登録商標)及びFortron(登
録商標)の重量比は、1:9〜9:1を変動することができ
る。この混合物中の合成コポリマーの割合は、0.5〜15
重量%、好ましくは1〜5重量%である。相溶化ブレン
ドは、ポリアリーレンスルフィドを少なくとも50重量%
含むのが好ましい。
【0047】図1に示されるように、新規コポリマーに
より相溶化したブレンドは、全濃度にわたり明らかに上
昇した衝撃強度を有する。意外にも、新規コポリマーを
純粋なVectra(登録商標)に添加しても、衝撃強度を顕
著に増加させる。コポリマーの相溶化効果は、走査電子
顕微鏡画像により可視化させることができる。相溶化ブ
レンドにおいては、より粗い相境界を有する非常に小さ
いドメインを認識することが可能である。
【0048】個々の場合においては、他の機械的特性に
変動を与えることなく、これらのブレンド中で衝撃強度
を2倍にできる。
【0049】相溶化ブレンドのモルフォロジーは、目立
つ、粗い相境界及びより小さいドメインを有する。この
ことは、コポリマーの相溶化効果を示している。図2
は、80/20のPPS/Vectra(登録商標)ブレンドのS
EM画像を示す。左側の画像は、非相溶化ブレンドであ
り、右側の画像は、同一倍率の相溶化ブレンドである。
【0050】以下の実施例は、本発明を説明するもので
ある。
【0051】
【実施例】実施例1(比較例) 非相溶化ブレンドを製造するために、PPS(Fortron
(登録商標))及びVectra(登録商標)A950を、表1に
示されている組成(ブレンド0からブレンド10)で、回
転速度80/分、ブラベンダープラスチコーダー中300℃
で混練りした。15分間の混練り時間後、ブレンドは実質
的に均一であった。
【0052】実施例2 a)セグメントAの製造 液晶ポリエステル(セグメントA)を、スターラー、N
2ガス供給機及び還流コンデンサを備えた500ml三つ首フ
ラスコ中で製造した。フラスコに充填すべき出発物質
は、等モル比のp-ヒドロキシ安息香酸及び2,6-ヒドロキ
シナフトエ酸、分子量調節剤としての5モル%の二酢酸
ジフェニル(DPDA)及びヒドロキシル基をベースと
して10%過剰の無水酢酸である。次いで、反応混合物を
3回脱気し、その都度窒素でフラッシュした。ガラスフ
ラスコを金属浴中に浸漬させると、反応が開始した。反
応混合物を、N2をフラッシュしながら、無水酢酸の沸
点の140℃で2時間撹拌した。これにより出発物質が溶
解した。反応混合物は黄色透明であった。次いで温度を
ゆっくりと1時間かけて260℃に上昇させ、この間に酢
酸及び過剰の無水酢酸を留去させた。残渣は淡黄色の溶
融物であった。さらに1時間後、減圧下、2時間、縮合
を継続させた。反応終了30分前、温度を280℃に上昇さ
せた。最初にやや黄色みを帯びていた溶融物は、ゆっく
りと金色の色調を呈した。
【0053】b)セグメントBの製造 カルボン酸末端基を有するポリフェニレンスルフィド
(セグメントB)を、2リットルのチタン製オートクレ
ーブ中で製造した。使用した出発物質は、1モルのp-ジ
クロロベンゼン及び1.05モルの硫化ナトリウム三水和物
であり、使用した溶媒は、1.2リットルのN-メチルピロ
リドンであった。反応開始時、オートクレーブを30分間
窒素でフラッシュして、残留酸素を除去した。反応温度
250℃で撹拌しつつ6時間の反応時間中に、圧力は8〜1
0バールに上昇した。鎖の製造の第1段階後、冷却した
オートクレーブ中のPPSオリゴマーを、末端基を改質
するために0.15モルのp-クロロ安息香酸及びジスルフィ
ド結合を減少させるために5ミリモルのトリフェニルホ
スフィンと反応させた。同一条件下で不活性ガス下、さ
らに4時間反応を実施すると、圧力は10から12バールに
上昇した。オートクレーブを冷却後、その内容物を、50
%濃塩酸と氷の混合物2リットル中に注いだ。得られた
生成物は、黄色溶液中、嵩高い白色粉末状で沈殿した。
生成物を蒸留水2リットル次いでメタノール2リットル
で洗浄した。固体を濾別後、オリゴマーを真空乾燥キャ
ビネット中、120℃で8時間乾燥させた。この反応の収
率は、92.5%であった。
【0054】c)新規コポリマーの製造 コポリマーを製造するために、セグメントA(実施例2
aに従って製造したカルボン酸末端化PPS)及びセグ
メントB(実施例2bに従って製造したアセトキシ末端
化ポリ(4-オキシベンゾエート-コ-2,6-オキシナフトエ
ート))を、温度300℃で3時間、ブラベンダープラス
チコーダー中で混練りした。いずれのオリゴマーも2500
g/molの分子量Mnを有しており、これらを等モル量で
使用した。減圧を適用することにより、縮合反応を促進
させた。最初の45分では、トルクの変化は全く知見され
なかった。残りの135分の反応時間の間に、トルクは0
から平均して4Nmに連続して上昇した。反応の転化率
を、濃酢酸量により測定し、3時間後の転化率は、殆ど
100%であった。
【0055】d)相溶化ブレンドの製造 相溶化ブレンドを製造するために、PPS(Fortron
(登録商標))及びVectra(登録商標)A950を、表1の
組成(ブレンド11からブレンド21)で300℃でブラベン
ダープラスチコーダー中で混合した。重量%のデータは
相対的なものであり、ブレンド成分PPS(Fortron
(登録商標))及びVectra(登録商標)A950の混合物に
のみ関する。ブレンド成分が完全に溶融した後、非相溶
化ブレンドをベースとして、実施例2c)の相溶化コポ
リマー5重量%を添加した。15分の混練り時間により、
相溶化ブレンドが得られた。
【0056】Psd50/15振り子衝撃試験器を使用し
て、DIN53448仕様に従って、射出成型品(タイプ535
04のS2試験片)で機械的試験を実施した。
【0057】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、非相溶化ブレンド及び相溶化ブレンド
の衝撃強度を示す図である。
【図2】図2は、非相溶化ブレンド及び相溶化ブレンド
のSEM画像を示す図である。
【図3】図3は、カルボン酸及びアセトキシ末端化オリ
ゴマーから製造したコポリマーの可能な構造式を示す図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598029656 D−65451 Kelsterbach,G ermany (72)発明者 フランク・ベーメ ドイツ連邦共和国01705 ペスターヴィッ ツ,アム・ブルクヴァルツブリック 22 (72)発明者 デニス・カップラー ドイツ連邦共和国01309 ドレスデン,シ ュラムシュタイナーシュトラーセ 10 (72)発明者 ドリス・ポスピーヒ ドイツ連邦共和国01097 ドレスデン,ル ドルフーレーオンハルトーシュトラーセ 28

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)i)式(I): 【化1】 (式中、R1及びR2基は、互いに独立して、水素、フッ
    素、塩素若しくは臭素原子又は、炭素原子1〜6個を有
    する分岐若しくは非分岐アルキル若しくはアルコキシ基
    である)の構造から誘導された単位1;及び/又は ii)式(II): 【化2】 の構造から誘導された単位2を有する、1000〜20,000g/
    molの数平均分子量Mnを有するセグメントA及び b)式(IV): 【化3】 (式中、Arは芳香族基又は、1個以上の縮合した芳香
    族基であり、nは2〜100の数、特に5〜20である)の
    ポリアリーレンスルフィド構造から誘導されたセグメン
    トBを含むコポリマー。
  2. 【請求項2】 Arがフェニレン又はナフタレン基であ
    る請求項1に記載のコポリマー。
  3. 【請求項3】 セグメントBがポリ(m-チオフェニレ
    ン)またはポリ(o-チオフェニレン)、特にポリ(p-チ
    オフェニレン)から誘導されたものである、請求項1又
    は2に記載のコポリマー。
  4. 【請求項4】 数平均分子量Mnが2000〜10,000g/molで
    ある、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコポリマ
    ー。
  5. 【請求項5】 セグメントAが単位1及び単位2のいず
    れをも有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコ
    ポリマー。
  6. 【請求項6】 セグメントAの単位1及び単位2がラン
    ダム分布で配置されている、請求項1〜4のいずれか1
    項に記載のコポリマー。
  7. 【請求項7】 セグメントAの単位1及び単位2が交互
    配列で配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のコポリマー。
  8. 【請求項8】 セグメントAの単位1対単位2のモル比
    が1:9〜9:1である、請求項1〜7のいずれか1項に記載
    のコポリマー。
  9. 【請求項9】 セグメントAが、式(III): 【化4】 (式中、nは0又は1の数である)の構造から誘導され
    た0.5〜10モル%の単位3も有する、請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載のコポリマー。
  10. 【請求項10】 セグメントAの割合が5〜95重量%で
    ある、請求項1〜9のいずれか1項に記載のコポリマ
    ー。
  11. 【請求項11】 セグメントA及びBがブロックコポリ
    マーを形成する、請求項1〜10のいずれか1項に記載
    のコポリマー。
  12. 【請求項12】 セグメントA及びBが交互になるよう
    に配列されている、請求項1〜11のいずれか1項に記
    載のコポリマー。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    されており、且つセグメントA−B−Aの固定配列から
    構成されているコポリマー。
  14. 【請求項14】 アセトキシ基末端化セグメントA及び
    カルボキシル基末端化セグメントBを溶融状態で互いに
    反応させることを含む、請求項1〜13のいずれか1項
    に記載のコポリマーの製造方法。
  15. 【請求項15】 ポリアリーレンスルフィド及び液晶ポ
    リエステルから製造されたブレンドを相溶化させるため
    の請求項1〜13のいずれか1項に記載のコポリマーの
    使用。
  16. 【請求項16】 ブレンドが、ポリアリーレンスルフィ
    ドを少なくとも約50重量%含む、請求項15に記載の使
    用。
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