JPH11222053A - 車両用インストルメントパネル - Google Patents

車両用インストルメントパネル

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JPH11222053A
JPH11222053A JP10039720A JP3972098A JPH11222053A JP H11222053 A JPH11222053 A JP H11222053A JP 10039720 A JP10039720 A JP 10039720A JP 3972098 A JP3972098 A JP 3972098A JP H11222053 A JPH11222053 A JP H11222053A
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cluster
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Takayoshi Otsuka
高由 大塚
Kazuo Araki
和男 荒木
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Shigeru Co Ltd
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Shigeru Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用インストルメントパネルにおいて、カ
ップホルダや小物入れ等の製造コストを削減する。 【解決手段】 インストルメントパネルには、カップホ
ルダ5や小物入れ6等が装備されている。カップホルダ
5は、パネル本体10に形成された収容凹部14の車室
側開口をクラスター20の上縁部で塞ぐことにより構成
されている。パネル本体10とクラスター20は半円弧
形の縁11,21を有し、この縁11,12で囲われた
円形の開口からカップ100を収容凹部14にセットす
る。上記縁11,12は、カップ100を係止する。小
物入れ6は、パネル本体10に形成された収容凹部15
を有している。クラスター20は、この収容凹部15に
対応する開口22を有し、この開口22の下縁部22a
が収容凹部15の底壁15aから上方に突出し、収容さ
れる小物の脱落を防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のインストル
メントパネルに関し、特に物を収容したり保持する構造
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のインストルメントパネルは、パネ
ル本体と、その表側、すなわち車室側に設けられたクラ
スターとを備えている。パネル本体には、計器類や操作
盤等が設置されており、クラスターは、これらを露出す
るための開口を有してパネル本体に取り付けられてい
る。上記インストルメントパネルにおいて、物を収容し
たり保持する構造は種々開発されている。その第1例と
して、カップや缶を保持するカップホルダがある。この
カップホルダは、パネル本体に引き出し可能にして取り
付けられている。
【0003】収容保持構造の第2例として、小物入れが
ある。すなわち、パネル本体の正面壁の一部が裏側に突
出し、これにより、車室側に開口する収容凹部が形成さ
れている。この収容凹部の開口の下縁には、細長いスト
ッパが固定されており、このストッパにより、車両の加
速時に収容凹部に収容された小物が飛び出さないように
なっている。収容保持構造の第3例として、CDケース
入れがある。すなわち、パネル本体の正面壁の一部が裏
側に突出し、これにより車室側に開口する収容凹部が形
成されている。この収容凹部の左右の側壁には棚が形成
されている。この棚は、奥行き方向に長く延びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来例で
は、カップホルダを別途必要とし、部品点数が増えると
ともに、その取付作業を必要とするため、コスト高にな
る欠点があった。第2の従来例でも、ストッパを別途必
要とし、部品点数が増えるとともに、その取付作業を必
要とするため、コスト高になる欠点があった。第3の従
来例では、奥行き方向に延びる長い棚を必要とし、材料
が多くなり、その分だけコスト高になる欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パネ
ル本体と、このパネル本体の車室側に設けられたクラス
ターとを備えたインストルメントパネルにおいて、上記
パネル本体に収容凹部を形成し、上記クラスターに、こ
の収容凹部に収容される物を係止するための係止部を、
一体に形成したことを特徴とする。請求項2の発明は、
請求項1に記載の車両用インストルメントパネルにおい
て、上記パネル本体とクラスターは、面一をなして当た
る上壁を有し、これら上壁の互いに対向する縁の一部が
半円弧形をなし、上記パネル本体は、この半円弧形の縁
から下方に延びる半円筒部と、この半円筒部の下端縁に
連なって水平をなす受部とを有し、これら半円筒部と受
部とで上記収容凹部を構成し、上記クラスターの半円弧
形の縁が上記係止部となることを特徴とする。請求項3
の発明は、請求項1に記載の車両用インストルメントパ
ネルにおいて、上記パネル本体の正面壁の一部を裏側に
突出させることにより、車室側に開口する上記収容凹部
を形成し、上記クラスターには、この収容凹部に対応す
る開口を形成し、この開口の下縁部が、上記収容凹部の
底壁から上方に突出して上記係止部となることを特徴と
する。
【0006】請求項4の発明は、請求項1に記載の車両
用インストルメントパネルにおいて、上記パネル本体の
正面壁の一部を裏側に突出させることにより、車室側に
開口する上記収容凹部を形成し、上記クラスターの上縁
部が、この収容凹部の底壁から上方に突出して上記係止
部となることを特徴とする。請求項5の発明は、請求項
1に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、上
記パネル本体の収容凹部は、上側と車室側が開口してお
り、この車室側の開口を上記クラスターの上縁部が塞い
でおり、このクラスターの上縁部が上記係止部となる特
徴とする。請求項6の発明は、請求項1に記載の車両用
インストルメントパネルにおいて、上記パネル本体の収
容凹部は、下側と車室側が開口しており、この車室側の
開口を上記クラスターの下縁部が塞いでおり、このクラ
スターの下縁部が上記係止部となることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1に記載の車両用インストル
メントパネルにおいて、上記パネル本体の正面壁の一部
を裏側に突出させることにより、車室側に開口する上記
収容凹部を形成し、この収容凹部の左右の側壁の奥に
は、等しい高さに棚を形成し、上記クラスターには、こ
の収容凹部に対応する開口を形成し、この開口の左右の
縁には、上記パネル本体の棚と同一高さをなしこの棚か
ら離れた他の棚が形成され、このクラスターの棚が上記
係止部となることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図3を参照して説明する。図3に示すよう
に、車両のインストルメントパネル1は、パネル本体1
0と、このパネル本体10の車室側の面に取り付けられ
たクラスター20とを備えている。
【0008】上記パネル本体10の正面壁10aには、
その中央の上部において計器2が設置され、その左下部
には、グリル3やエアコン等の操作盤4等が設置されて
いる。クラスター20の正面壁20aには、これら計器
2,グリル3,操作盤4を露出するための開口20x,
20y,20zが形成されている。なお、クラスター2
0は、その周縁に形成された爪をパネル本体10に形成
された穴に係合する等の方法によって、パネル本体10
に取り付けられている。
【0009】図1,図3に示すように、上記インストル
メントパネル1は、3つの収容保持構造を装備してい
る。すなわち、右側にカップホルダ5,小物入れ6を装
備し、左側に他の物入れ7を装備している。上記カップ
ホルダ5について説明する。上記パネル本体10の上壁
10bとクラスター20の幅の狭い上壁20bは、ほぼ
水平をなすとともに面一をなして当たっている。これら
上壁10b,20bの互いに対向する縁の一部11,2
1(係止部)は半円弧形をなしており、両者で連続した
円を描くようになっている。
【0010】上記パネル本体10は、この半円弧形の縁
11から下方に延びる半円筒部12と、この半円筒部1
2の下端縁に連なって水平をなす平坦な受部13とを有
している。これら半円筒部12と受部13とにより、上
側と車室側とが開口した収容凹部14が構成されてい
る。上記クラスター20の正面壁20aの上縁部と上壁
20bの一部がこの収容凹部14の車室側の開口を塞い
でいる。
【0011】上述したように、クラスター20をパネル
本体10に取り付けることにより、必然的にカップホル
ダ5が形成されるので、別途にカップホルダとなる部品
を必要とせず、またその取付作業も不要である。
【0012】上記カップホルダ5において、カップ10
0(図1)を、パネル本体10とクラスター20の半円
弧形の縁11,21で囲われた円形の開口から、受部1
3に載せる。このカップ100は、所定高さにおいてこ
れら半円弧形の縁11,21に係止されるため、車両の
加速,減速の際に倒れたり、インストルメントパネル1
から脱落することはない。
【0013】次に、上記カップホルダ5の真下に位置す
る上記小物入れ6について説明する。図1に示すよう
に、上記パネル本体10の正面壁10aの一部が裏側に
小さく突出しており、これにより、車室側が開口した収
容凹部15が形成されている。上記クラスター20の正
面壁20aには、この収容凹部15に対応する開口22
が形成され、この開口22の下縁部22a(係止部)
は、上記収容凹部15の底壁15aから上方に突出して
いる。
【0014】上記構成の小物入れ6では、収容凹部15
に収容された小物は、クラスター20の開口22の下縁
部22aに係止されるため、車両の加速時に脱落するの
を防止できる。上記クラスター20をパネル本体10に
取り付けることにより、クラスター20の開口22の下
縁部22aが、必然的に収容凹部15の底壁15aから
突出した位置に配置されることになるので、別途に収容
物を係止するためのストッパを必要とせず、またその取
付作業も不要である。
【0015】次に、もう一つの物入れ7について説明す
る。図1,図2に示すように、パネル本体10の正面壁
10aの左側上部は、裏側に大きく突出しており、これ
により、車室側が開口した収容凹部16が形成されてい
る。上記クラスター20の正面壁20aの上縁部23
(係止部)は、この収容凹部16の底壁16aから上方
に突出している。この物入れ7の作用,効果は、収容物
のサイズが異なるだけで、小物入れ6とほぼ同じである
から、説明を省略する。
【0016】図4は、本発明の第2の実施形態をなす小
物入れ8A(収容保持構造)を示す。詳述すると、パネ
ル本体10の正面壁10aには、上側および車室側が開
口された収容凹部17が形成されており、クラスター2
0の正面壁20aの上縁部24が係止部となって収容凹
部17の車室側開口を塞いでいる。小物は、収容凹部1
7の上側の開口から出し入れする。
【0017】図5は、本発明の第3の実施形態をなす小
物入れ8B(収容保持構造)を示す。詳述すると、パネ
ル本体10の正面壁10aには、下側および車室側が開
口された収容凹部18が形成されており、クラスター2
0の正面壁20aの下縁部25が係止部となって収容凹
部18の車室側開口を塞いでいる。小物は、収容凹部1
8の下側の開口から出し入れする。
【0018】図6〜図8は、本発明の第4の実施形態を
なすCDケース入れ9(収容保持構造)を示す。詳述す
ると、上記パネル本体10の正面壁10aの一部が裏側
に突出しており、これにより、車室側が開口した収容凹
部19が形成されている。この収容凹部19の左右の側
壁19aの奥部には、左右で対をなす等しい高さの棚1
9xが形成されている。この棚19xは、複数段、例え
ば図示のように4段形成されている。他方、クラスター
20の正面壁20aには、上記収容凹部19に対応する
開口28が形成され、この開口28の左右の縁には、上
記棚19xと等しい高さをなすとともに左右で対をなす
棚28x(係止部)が形成されている。
【0019】CDケース200は、パネル本体10の左
右2つの棚19xとクラスター20の左右2つの棚28
xに載せられ、安定して水平状態で支持され、その出し
入れも容易である。上記CDケース200を支持するた
めの4つの棚19x,28xは、従来のCDケース入れ
のように収容凹部19の左右の壁19aに形成された左
右一対の棚19z(図7において想像線で示す)に比べ
て、材料を少なくすることができる。なぜなら、従来の
棚19zは、CDケースの側縁を安定して支持するため
に奥行き方向に長くせざるを得ないのに対して、本実施
形態では、クラスター20に棚28xを形成したことに
より、棚19xを奥行き方向に短くできるからである。
【0020】なお、従来において、パネル本体10の棚
19zの中間部を抜いて材料を節減することも考えられ
るが、このようにすると、パネル本体10を射出成型後
に型から容易に抜くことができず、また型から抜くため
に複雑な型構造を必要となってしまう。また、従来で
は、脱型を容易にするために抜き勾配を考慮して棚19
zの形状を設計する必要があるが、本実施形態では、棚
19xの抜き勾配を考慮する必要は殆どない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パネル本体とクラスターにより、物を収容した
り保持する構造が得られ、別途部品を必要とせず、また
その取付作業も不要となるので、製造コストを削減する
ことができる。請求項2の発明によれば、カップホルダ
等として用いられる収容保持構造を低コストで得ること
ができる。請求項3,4の発明では、車室側が開口し、
収容物の脱落を防止できる収容保持構造を低コストで得
ることができる。請求項5の発明によれば、上側が開口
した収容保持構造を低コストで得ることができる。請求
項6の発明によれば、下側が開口した収容保持構造を低
コストで得ることができる。請求項7の発明によれば、
CDケース等の平坦な収容物を出し入れ容易に収容でき
るとともに、そのための棚を低コストで得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係わるインストルメントパネ
ルの第一実施形態におけるカップホルダと小物入れを示
す縦断面図であり、(B)は同構造をパネル本体とクラ
スターに分解して示す縦断面図である。
【図2】同実施形態における他の物入れを示す縦断面図
である。
【図3】同インストルメントパネルを示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる小物入れを示
す縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係わる小物入れを示
す縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係わるCDケース入
れを示す斜視図である。
【図7】同CDケース入れの平断面図である。
【図8】同CDケース入れの縦断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 5 カップホルダ 6 小物入れ 7 物入れ 8A,8B 小物入れ 9 CDケース入れ 10 パネル本体 10a 正面壁 10b 上壁 11 半円弧形の縁 12 半円筒部 13 受部 14,15,16,17,18,19 収容凹部 19x 棚 20 クラスター 20a 正面壁 20b 上壁 21 半円弧形の縁(係止部) 22,28 開口 22a クラスターの開口の下縁部(係止部) 23,24 クラスターの上縁部(係止部) 25 クラスターの下縁部(係止部) 28 開口 28x 棚(係止部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体と、このパネル本体の車室側
    に設けられたクラスターとを備えたインストルメントパ
    ネルにおいて、 上記パネル本体に収容凹部を形成し、上記クラスター
    に、この収容凹部に収容される物を係止するための係止
    部を、一体に形成したことを特徴とする車両用インスト
    ルメントパネル。
  2. 【請求項2】 上記パネル本体とクラスターは、面一を
    なして当たる上壁を有し、これら上壁の互いに対向する
    縁の一部が半円弧形をなし、上記パネル本体は、この半
    円弧形の縁から下方に延びる半円筒部と、この半円筒部
    の下端縁に連なって水平をなす受部とを有し、これら半
    円筒部と受部とで上記収容凹部を構成し、上記クラスタ
    ーの半円弧形の縁が上記係止部となることを特徴とする
    請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  3. 【請求項3】 上記パネル本体の正面壁の一部を裏側に
    突出させることにより、車室側に開口する上記収容凹部
    を形成し、上記クラスターには、この収容凹部に対応す
    る開口を形成し、この開口の下縁部が、上記収容凹部の
    底壁から上方に突出して上記係止部となることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 上記パネル本体の正面壁の一部を裏側に
    突出させることにより、車室側に開口する上記収容凹部
    を形成し、上記クラスターの上縁部が、この収容凹部の
    底壁から上方に突出して上記係止部となることを特徴と
    する請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  5. 【請求項5】 上記パネル本体の収容凹部は、上側と車
    室側が開口しており、この車室側の開口を上記クラスタ
    ーの上縁部が塞いでおり、このクラスターの上縁部が上
    記係止部となる特徴とする請求項1に記載の車両用イン
    ストルメントパネル。
  6. 【請求項6】 上記パネル本体の収容凹部は、下側と車
    室側が開口しており、この車室側の開口を上記クラスタ
    ーの下縁部が塞いでおり、このクラスターの下縁部が上
    記係止部となることを特徴とする請求項1に記載の車両
    用インストルメントパネル。
  7. 【請求項7】 上記パネル本体の正面壁の一部を裏側に
    突出させることにより、車室側に開口する上記収容凹部
    を形成し、この収容凹部の左右の側壁の奥には、等しい
    高さに棚を形成し、上記クラスターには、この収容凹部
    に対応する開口を形成し、この開口の左右の縁には、上
    記パネル本体の棚と同一高さをなしこの棚から離れた他
    の棚が形成され、このクラスターの棚が上記係止部とな
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用インストル
    メントパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1231111A1 (de) * 2001-02-10 2002-08-14 Volkswagen Aktiengesellschaft Anordnung eines Ablagefachs im Armaturenbrett eines Kraftfahrzeugs

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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