JPH11221657A - 摺動中子の位置決め装置 - Google Patents

摺動中子の位置決め装置

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JPH11221657A
JPH11221657A JP2411698A JP2411698A JPH11221657A JP H11221657 A JPH11221657 A JP H11221657A JP 2411698 A JP2411698 A JP 2411698A JP 2411698 A JP2411698 A JP 2411698A JP H11221657 A JPH11221657 A JP H11221657A
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Taichi Mitsuo
太一 満尾
Toshiro Ichihara
敏朗 市原
Eiji Yamada
英司 山田
Hideo Hajikawa
英雄 櫨川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、摺動中子の型締め状態における位
置決め精度の向上を図り、後工程の加工代を少なくする
ことを目的とする。 【解決手段】 下型1と上型10の開閉に連動して摺動
中子2が摺動する際、摺動中子2をガイドし、また型締
め状態で摺動中子の位置ずれを防止するため、摺動中子
2の前面のコアピン3に近い位置の突当て面2kと、キ
ャビティCを形成するキャビティ成形型9の受け面9u
との間に位置ずれ防止機構15を設け、この位置ずれ防
止機構15として、突当て面2kに設けた位置決めピン
16と、受け面9uに形成した位置決め孔17を嵌合自
在にして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばダイカスト
金型の摺動中子の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アンダカット部を有する成形品等
をダイカスト成形する金型として、可動型の開閉に連動
して進退動する摺動中子を使用するような金型が知られ
ており、このような摺動中子の摺動をガイドし、また型
締め状態時の摺動中子を位置決めするような位置ずれ防
止機構として、例えば図3の摺動中子の平面図(摺動中
子が型締め方向に移動した状態)、及び図3のB−B線
断面図である図4に示すような構造のものが知られてい
る。
【0003】この位置ずれ防止機構は、下型51の上面
を摺動中子52が摺動するのをガイドする一対のサイド
キーガイド53、53を備えており、摺動中子52の前
面側には、アンダカット成形部としてのコアピン54が
設けられてキャビティ内に出没し得るようにされ、後面
側には、摺動方向に沿って延出するロッド55が結合さ
れている。そしてこのロッド55にはスプリング56が
係合しており、このスプリング56の付勢力で摺動中子
52を後退方向に付勢している。またこの摺動中子52
には、上下方向に傾斜して貫通するピン嵌合孔57が設
けられ、このピン嵌合孔57に、不図示の可動型に設け
た傾斜ピンを嵌入させて型締めすると、型締めに連れて
スプリング55力に抗して摺動中子52を型締め方向に
前進させることが出来るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
位置ずれ防止機構は、摺動中子52が型締め位置に移動
した際、摺動中子52の横方向を位置決めするサイドキ
ーガイド53、53がコアピン54の位置から離れてい
るため、サイドキーガイド53における僅かな振れでも
製品部では大きな寸法差になるという問題がある。因み
に、このサイドキーガイド53と摺動中子52のクリア
ランスeは、0.10〜0.12mm程度である。また、
サイドキーガイド53がキャビティから離れているた
め、キャビティの熱変化に追随しにくくなり、横方向の
寸法精度が熱的変化によって悪化しやすい。これらの理
由から、従来では0.5〜1mm程度小さめの鋳抜き穴を
形成し、後工程で加工するため、加工代が大きくなると
いう不具合があった。
【0005】本発明は上記のような問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、摺動中子の型
締め状態における位置決め精度の向上を図り、加工代を
少なくすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1において、金型の開閉に伴って進退
動し且つ前面側にアンダカット成形部を有する摺動中子
を型締め状態にした時、位置ずれ防止機構によって摺動
中子を位置決めするようにした位置決め装置において、
位置ずれ防止機構を、摺動中子の前面の一部に設けられ
る突当て面と、型締め状態で該突当て面に対向する金型
の受け面との間に設けた嵌合自在な嵌合部によって構成
するようにした。
【0007】このように摺動中子の突当て面と金型の受
け面に嵌合部を設け、この嵌合部同士を嵌合させて横方
向の位置決めを行うようにすれば、嵌合部をアンダカッ
ト成形部に近づけることが出来、嵌合部の誤差がアンダ
カット成形部の大きな寸法誤差に繋がらない。ここで位
置ずれ防止とは、主として摺動中子の摺動方向に対して
交差する方向のずれの防止である。またアンダカット成
形部とは、コアピン、鋳抜きピン等のほか、アンダカッ
ト形状を成形するための突起、その他各種形状等が含ま
れる。
【0008】また請求項2では、位置ずれ防止機構を、
摺動中子の摺動時のガイドも兼ねさせるようにした。こ
のように摺動時のガイドも兼ねさせることによって摺動
中子の摺動がスムーズになり、また装置を簡素に構成出
来る。
【0009】また請求項3では、金型の受け面を、直接
キャビティを画成するキャビティ成形型に形成するよう
にした。このように金型の受け面をキャビティ成形型に
形成すれば、位置ずれ防止機構がキャビティの熱変化に
追随しやすくなり、熱的変化による寸法精度の悪化が抑
制される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は下型の上面に
設けられる摺動中子の平面図で型締め方向に前進した状
態の説明図、図2は図1のA−A線に対応する部分を断
面にした型締め状態の金型の断面図である。
【0011】本発明に係る摺動中子の位置決め装置は、
図1に示すように、下型1の上部に設けられる摺動中子
2の摺動をガイドし且つ型締め状態に移動した摺動中子
2を位置決め出来るようにされ、この摺動中子2の前面
には、アンダカット成形部としてのコアピン3が設けら
れるとともに、後面側には、摺動方向に沿って延出する
ロッド4が結合され、このロッド4は下型1の段部に結
合されるスプリング支持部材5を摺動自在に貫いてい
る。
【0012】そしてこのロッド4の基端側にはナット部
材6が結合され、このナット部材6と前記スプリング支
持部材5との間には、スプリング7が挟装されて摺動中
子2を後退方向に付勢している。また摺動中子2には上
下斜め方向に貫通するピン嵌合孔8が設けられている。
また、下型1には、キャビティCを形成するためのキャ
ビティ成形型9が設けられている。
【0013】一方、上型11には、キャビティCを形成
するキャビティ成形型12と、前記ピン嵌合孔8に嵌合
可能な傾斜ピン13と、型締め状態で摺動中子2の後面
を支持するバックアップ部14が設けられ、上型11を
型締め状態にすると傾斜ピン13がピン嵌合孔8に嵌合
して摺動中子2が前進し、コアピン3がキャビティC内
に突出するとともに、バックアップ部14で摺動中子2
の後面を支持し、型開き状態にすると摺動中子2が後退
してコアピン3がキャビティCから外部に後退するよう
にしている。
【0014】ところで、摺動中子2の前面側には、図2
に示すような突当て面2kが設けられ、またこの突当て
面2kに対向して、前記下型1側のキャビティ成形型9
には、受け面9uが形成されている。そしてこの突当て
面2kと受け面9uによって、摺動中子2の前進最大位
置が規制されるようになり、またこの突当て面2kと受
け面9uとの間には位置ずれ防止機構15が設けられて
いる。
【0015】この位置ずれ防止機構15は、摺動中子2
の突当て面2kに取付けた嵌合部としての位置決めピン
16と、キャビティ成形型9の受け面9uに刻設した嵌
合部としての位置決め孔17からなり、この位置決めピ
ン16を位置決め孔17に嵌合させることで、左右、上
下方向等の位置ずれを防止するようにしている。この
際、位置決めピン16と位置決め孔17の軸方向長さ
は、摺動中子2が摺動する時に摺動ガイドが行われるよ
うな長さに設定されている。
【0016】因みに、この時の位置決めピン16と位置
決め孔17は、実施形態では位置決めピン16の直径
を、30mm−0.007〜30mm−0.020としてお
り、また位置決め孔17の直径を、30mm±0〜30mm
+0.021としている。
【0017】以上のように構成した位置決め装置におい
て、位置ずれ防止機構15がコアピン3に近接して設け
られているため、位置ずれ防止機構15の位置ずれがコ
アピン3に増幅されて伝達されるような事態を抑制する
ことが出来る。また、位置ずれ防止機構15がキャビテ
ィ成形型9を含んで構成されるため、キャビティCの熱
変化に追随して熱的誤差等を抑制することが出来る。
【0018】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば摺動
中子2の位置決めピン15とキャビティ成形型9の位置
決め孔16は、どちらがピンでどちらが孔であっても良
い。また、アンダカット成形部はコアピン3以外の形状
でも良い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明に係る摺動中子の位
置決め装置は、請求項1のように、摺動中子の位置ずれ
を防止するための位置ずれ防止機構を、摺動中子の突当
て面と金型の受け面に設けた嵌合部によって構成するよ
うにしたため、嵌合部をアンダカット成形部に近づける
ことが出来、嵌合部の誤差がアンダカット成形部の大き
な寸法誤差とならない。このため、後工程の加工代を少
なくすることが出来る。また請求項2のように、位置ず
れ防止機構で摺動中子の摺動時のガイドも兼ねさせるよ
うにすれば、摺動中子の摺動がスムーズになり、また装
置を簡素に構成出来る。そして請求項3のように、金型
の受け面をキャビティ成形型に形成すれば、位置ずれ防
止機構がキャビティの熱変化に追随しやすくなり、熱的
変化による寸法精度の悪化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】下型の上面に設けられる摺動中子の平面図で摺
動中子が型締め方向に前進した状態の説明図
【図2】図1のA−A線に対応する部分を断面にした型
締め状態の金型の断面図
【図3】下型に設けた摺動中子が型締め方向に前進した
状態の平面図
【図4】図3のB−B線断面図
【符号の説明】
2…摺動中子、2k…突当て面、3…コアピン、9…キ
ャビティ成形型、9u…受け面、15…位置ずれ防止機
構、16…位置決めピン、17…位置決め孔、C…キャ
ビティ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫨川 英雄 熊本県菊池郡大津町平川1500 本田技研工 業株式会社熊本製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の開閉に伴って進退動し且つ前面側
    にアンダカット成形部を有する摺動中子を型締め状態に
    した時、位置ずれ防止機構によって摺動中子を位置決め
    するようにした位置決め装置であって、前記位置ずれ防
    止機構は、摺動中子の前面の一部に設けられる突当て面
    と、型締め状態で該突当て面に対向する金型の受け面と
    の間に設けられる嵌合自在な嵌合部によって構成される
    ことを特徴とする摺動中子の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の摺動中子の位置決め装
    置において、前記位置ずれ防止機構は、前記摺動中子の
    摺動時のガイドも兼ねるようにされることを特徴とする
    摺動中子の位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の摺動中子
    の位置決め装置において、前記金型の受け面は、直接キ
    ャビティを画成するキャビティ成形型に形成されること
    を特徴とする摺動中子の位置決め装置。
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