JPH1122144A - 目地防水構造 - Google Patents
目地防水構造Info
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- JPH1122144A JPH1122144A JP19500897A JP19500897A JPH1122144A JP H1122144 A JPH1122144 A JP H1122144A JP 19500897 A JP19500897 A JP 19500897A JP 19500897 A JP19500897 A JP 19500897A JP H1122144 A JPH1122144 A JP H1122144A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数種類の弾性シーリング材4,5を目地3
内に、それぞれ適正な厚さに容易にかつ能率良く積層充
填していくことができる目地防水構造の提供。 【解決手段】 目地内の所定の中間深さ位置において、
目地の出口側に面する段面が、目地を挟む対抗面の両方
に長手方向に沿って設けられている。そして、この目地
内に、2種類の弾性シーリング材4,5が深さ方向に積
層状態に充填されている。
内に、それぞれ適正な厚さに容易にかつ能率良く積層充
填していくことができる目地防水構造の提供。 【解決手段】 目地内の所定の中間深さ位置において、
目地の出口側に面する段面が、目地を挟む対抗面の両方
に長手方向に沿って設けられている。そして、この目地
内に、2種類の弾性シーリング材4,5が深さ方向に積
層状態に充填されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、住宅、ア
パート、ビルなどの建物の外壁等の目地の防水に用いら
れる目地防水構造に関する。
パート、ビルなどの建物の外壁等の目地の防水に用いら
れる目地防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁の目地部には、防水、気密性
確保等のため、弾性シーリング材が充填される。そのよ
うな目地防水構造として、従来より、図6に示すよう
に、外壁材51,51間の目地53内に、弾性シーリン
グ材54、例えば低モジュラスタイプの1成分形変成シ
リコーン系シーリング材が湿式工法にて充填されたもの
がある。
確保等のため、弾性シーリング材が充填される。そのよ
うな目地防水構造として、従来より、図6に示すよう
に、外壁材51,51間の目地53内に、弾性シーリン
グ材54、例えば低モジュラスタイプの1成分形変成シ
リコーン系シーリング材が湿式工法にて充填されたもの
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾性シーリ
ング材には、目地のムーブメントに対する変形追従性に
優れていること、外壁材との接着性に優れていること、
目地の伸縮にてくびれやふくれなどの変形を生じにくい
こと、など様々な性能が要求されるが、これら性能をす
べて兼ね備えた弾性シーリング材は現在のところ存在し
ない。
ング材には、目地のムーブメントに対する変形追従性に
優れていること、外壁材との接着性に優れていること、
目地の伸縮にてくびれやふくれなどの変形を生じにくい
こと、など様々な性能が要求されるが、これら性能をす
べて兼ね備えた弾性シーリング材は現在のところ存在し
ない。
【0004】例えば、上記のような低モジュラスタイプ
の1成分形変成シリコーン系シーリング材54は、目地
53のムーブメントに対する変形追従性には優れている
が、プライマー無塗布での接着性にはやや劣り、また、
目地の伸縮により表面がくびれたり、気泡の混在でふく
れを生じることがあるなどの欠点を有する。
の1成分形変成シリコーン系シーリング材54は、目地
53のムーブメントに対する変形追従性には優れている
が、プライマー無塗布での接着性にはやや劣り、また、
目地の伸縮により表面がくびれたり、気泡の混在でふく
れを生じることがあるなどの欠点を有する。
【0005】そこで、本発明者は、図5に示すように、
外壁材1,1間の目地3内の奥方側に低モジュラスタイ
プの1成分形変成シリコーン系シーリング材4を充填す
ると共に、目地3内の出口側に高モジュラスタイプの1
成分形変成シリコーン系シーリング材5を積層充填した
目地防水構造を考えた。高モジュラスタイプ5は、目地
3のムーブメントに対する変形追従性にやや劣るもの
の、プライマー無塗布での接着性は比較的良好であり、
目地の伸縮によるくびれやふくれ等の変形も生じにく
い。これら2種類のシーリング材4,5を組み合わせ、
一方の欠点を他方に補わせることによって、高性能の目
地防水構造を実現できる。
外壁材1,1間の目地3内の奥方側に低モジュラスタイ
プの1成分形変成シリコーン系シーリング材4を充填す
ると共に、目地3内の出口側に高モジュラスタイプの1
成分形変成シリコーン系シーリング材5を積層充填した
目地防水構造を考えた。高モジュラスタイプ5は、目地
3のムーブメントに対する変形追従性にやや劣るもの
の、プライマー無塗布での接着性は比較的良好であり、
目地の伸縮によるくびれやふくれ等の変形も生じにく
い。これら2種類のシーリング材4,5を組み合わせ、
一方の欠点を他方に補わせることによって、高性能の目
地防水構造を実現できる。
【0006】しかし、目地3内に複数層に弾性シーリン
グ材を積層充填して高性能を実現するためには、各層の
シーリング材4,5の厚さを適正なものにしなければな
らないところ、その施工が実際上非常に難しいという問
題がある。
グ材を積層充填して高性能を実現するためには、各層の
シーリング材4,5の厚さを適正なものにしなければな
らないところ、その施工が実際上非常に難しいという問
題がある。
【0007】即ち、弾性シーリング材4,5をこのよう
に複数層に目地3内に充填するには、最初のシーリング
材4をシールガンにて目地3内に注入したのち、このシ
ーリング材4をへら押しし、かつ、余分なシーリング材
をへら削りして除去する。しかる後、後のシーリング材
5を、同様に、シールガンにて目地3内に注入し、へら
押しし、へら削りするというようにして行っていくこと
になる。
に複数層に目地3内に充填するには、最初のシーリング
材4をシールガンにて目地3内に注入したのち、このシ
ーリング材4をへら押しし、かつ、余分なシーリング材
をへら削りして除去する。しかる後、後のシーリング材
5を、同様に、シールガンにて目地3内に注入し、へら
押しし、へら削りするというようにして行っていくこと
になる。
【0008】しかるに、最初のシーリング材4の注入に
おいて、このシーリング材4の注入量が多すぎたり、少
なすぎたりすることが起こり、また、この注入充填後の
シーリング材4のへら削りにおいて、削りすぎたり、削
り足りなかったりすることが起こり、最初のシーリング
材4を適正な厚さに均等に充填施工していくことが、熟
練技能者をもってしても、なかなか難しい。最初のシー
リング材4の厚さが適正なものでないと、限られた目地
スペース内では、後のシーリング材5の厚さも最初のシ
ーリング材4の充填厚さに左右されて適正なものとなら
ず、期待通りの高性能が発揮されないということが往々
にして起こりうる。
おいて、このシーリング材4の注入量が多すぎたり、少
なすぎたりすることが起こり、また、この注入充填後の
シーリング材4のへら削りにおいて、削りすぎたり、削
り足りなかったりすることが起こり、最初のシーリング
材4を適正な厚さに均等に充填施工していくことが、熟
練技能者をもってしても、なかなか難しい。最初のシー
リング材4の厚さが適正なものでないと、限られた目地
スペース内では、後のシーリング材5の厚さも最初のシ
ーリング材4の充填厚さに左右されて適正なものとなら
ず、期待通りの高性能が発揮されないということが往々
にして起こりうる。
【0009】本発明は、上記のような背景のもとで、複
数種類の弾性シーリング材を目地内に、それぞれ適正な
厚さに、容易にかつ能率良く、積層充填していくことが
できる目地防水構造を提供することを課題とする。
数種類の弾性シーリング材を目地内に、それぞれ適正な
厚さに、容易にかつ能率良く、積層充填していくことが
できる目地防水構造を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、目地内の所
定の中間深さ位置において、目地の出口側に面する段面
が、目地を挟む対抗面の両方又はいずれか一方に長手方
向に沿って設けられ、かつ、目地内に、複数種類のシー
リング材が深さ方向に積層状態に充填されてなることを
特徴とする目地防水構造によって解決される。
定の中間深さ位置において、目地の出口側に面する段面
が、目地を挟む対抗面の両方又はいずれか一方に長手方
向に沿って設けられ、かつ、目地内に、複数種類のシー
リング材が深さ方向に積層状態に充填されてなることを
特徴とする目地防水構造によって解決される。
【0011】即ち、先行するシーリング材の注入充填後
のへら削りにおいて、へらを目地内の段面に当接ガイド
させながらへら削りを行う。これにより、先行するシー
リング材の厚さが目地内において適正なものになる。従
って、後から注入充填したシーリング材の厚さもおのず
と適正なものになり、目地内に複数種類のシーリング材
がそれぞれ適正な厚さに積層充填される。しかも、へら
を段面にガイドさせながらへら押し、へら削りを行って
行くことにより、へら押し、へら削り作業を、容易にか
つ能率良く遂行していくことができる。
のへら削りにおいて、へらを目地内の段面に当接ガイド
させながらへら削りを行う。これにより、先行するシー
リング材の厚さが目地内において適正なものになる。従
って、後から注入充填したシーリング材の厚さもおのず
と適正なものになり、目地内に複数種類のシーリング材
がそれぞれ適正な厚さに積層充填される。しかも、へら
を段面にガイドさせながらへら押し、へら削りを行って
行くことにより、へら押し、へら削り作業を、容易にか
つ能率良く遂行していくことができる。
【0012】また、先行するシーリング材の注入作業に
おいて、目地内の段面は、注入作業者にとって、シーリ
ング材の注入量を適正なものにする目印となり、無駄に
多くのシーリング材を注入するのを防ぎえて、シーリン
グ材を、節約しながら適正量づつ注入していくのに役立
つ。更に、この段面は、シールガンの先端部を目地内の
所定の一定深さ位置に保持するガイドとして用いること
もでき、そうすることによって、先行するシーリング材
を、適正量づつ安定良く、しかも能率良く注入していく
ことができる。
おいて、目地内の段面は、注入作業者にとって、シーリ
ング材の注入量を適正なものにする目印となり、無駄に
多くのシーリング材を注入するのを防ぎえて、シーリン
グ材を、節約しながら適正量づつ注入していくのに役立
つ。更に、この段面は、シールガンの先端部を目地内の
所定の一定深さ位置に保持するガイドとして用いること
もでき、そうすることによって、先行するシーリング材
を、適正量づつ安定良く、しかも能率良く注入していく
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0014】図1及び図2に示す目地防水構造は、住宅
等に用いられる窯業系等の外壁材1,1の目地3に適用
した場合のものである。目地3を挟んで、両外壁材1,
1の裏面側には下地合板10,10が配置されると共
に、目地3の背後には、下地合板10,10に挟まれる
ようにウレタン材等によるバックアップ材11が配置さ
れている。ウレタン材等によるバックアップ材11の使
用は、シーリング材が両外壁材1,1に2面接着され、
目地3のムーブメントに対しシーリング材が良好な変形
追従性を発現し得るようにするためである。そして、目
地3内には、その奥方側に低モジュラスタイプの1成分
形変成シリコーン系シーリング材4が、出口側に高モジ
ュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリング材
5が積層状態に充填されている。
等に用いられる窯業系等の外壁材1,1の目地3に適用
した場合のものである。目地3を挟んで、両外壁材1,
1の裏面側には下地合板10,10が配置されると共
に、目地3の背後には、下地合板10,10に挟まれる
ようにウレタン材等によるバックアップ材11が配置さ
れている。ウレタン材等によるバックアップ材11の使
用は、シーリング材が両外壁材1,1に2面接着され、
目地3のムーブメントに対しシーリング材が良好な変形
追従性を発現し得るようにするためである。そして、目
地3内には、その奥方側に低モジュラスタイプの1成分
形変成シリコーン系シーリング材4が、出口側に高モジ
ュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリング材
5が積層状態に充填されている。
【0015】両弾性シーリング材4,5の組合わせによ
って、それらの性能うちの良い部分だけを発現させて高
性能を実現するには、各シーリング材4,5の厚さが目
地3内においてそれぞれ適正なものでなければならな
い。具体的には、例えば、各シーリング材4,5は、目
地3内において、その厚さd1 ,d2 がそれぞれ少なく
とも6mmである必要がある。
って、それらの性能うちの良い部分だけを発現させて高
性能を実現するには、各シーリング材4,5の厚さが目
地3内においてそれぞれ適正なものでなければならな
い。具体的には、例えば、各シーリング材4,5は、目
地3内において、その厚さd1 ,d2 がそれぞれ少なく
とも6mmである必要がある。
【0016】これを施工面から確実に実現するために、
目地3内の所定の中間深さ位置において、目地3内に突
出する断面方形の凸条6,6が、目地3を挟む両外壁材
1,1の対抗面の両方に向き合うように長手方向に沿っ
て設けられている。これら凸条6,6において、目地3
の出口側に面する段面7,7が、本発明にいう段面であ
る。両シーリング材4,5の充填施工は、この凸条6,
6を利用して行う。
目地3内の所定の中間深さ位置において、目地3内に突
出する断面方形の凸条6,6が、目地3を挟む両外壁材
1,1の対抗面の両方に向き合うように長手方向に沿っ
て設けられている。これら凸条6,6において、目地3
の出口側に面する段面7,7が、本発明にいう段面であ
る。両シーリング材4,5の充填施工は、この凸条6,
6を利用して行う。
【0017】即ち、両シーリング材4,5の充填は、ま
ず、図3(イ)に示すように、シールガン13にて、低
モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリン
グ材4を、目地3内の凸条段面7,7よりも下方に、同
段面7,7よりもいくらか上方に盛り上がるように、注
入していく。この注入作業は、シールガン13の先端部
を、凸条6,6の段面7,7にガイドさせることによっ
て、同シールガン13の先端部を目地3内の所定の一定
深さ位置に保持して行っていくことができる。注入後、
図3(ロ)に示すように、このシーリング材4をへら1
4にて内部に押し込み、目地3の内方部に隙間なく充填
させていく。充填後、凸条6,6の段面7,7よりも上
方に突出する余分なシーリング材4はへら14にて削り
とっていく。これらへら押し及びへら削りは、へら14
を凸条6,6の段面7,7に当接させスライドさせてい
きながら行うことにより、シーリング材4は、目地3内
の凸条6,6の段面7,7の深さ位置から下方部にわた
って適正な厚さとなって適正に充填される。しかる後、
今度は、図3(ハ)に示すように、シールガン13に
て、高モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シ
ーリング材5を、目地3内に注入していき、図3(ニ)
に示すように、注入されたシーリング材5をへら14に
てへら押し、へら削りしていく。以上により、目地3内
に両シーリング材4,5がそれぞれ適正な厚さにおいて
積層状態に充填され、目地防水構造が形成される。
ず、図3(イ)に示すように、シールガン13にて、低
モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリン
グ材4を、目地3内の凸条段面7,7よりも下方に、同
段面7,7よりもいくらか上方に盛り上がるように、注
入していく。この注入作業は、シールガン13の先端部
を、凸条6,6の段面7,7にガイドさせることによっ
て、同シールガン13の先端部を目地3内の所定の一定
深さ位置に保持して行っていくことができる。注入後、
図3(ロ)に示すように、このシーリング材4をへら1
4にて内部に押し込み、目地3の内方部に隙間なく充填
させていく。充填後、凸条6,6の段面7,7よりも上
方に突出する余分なシーリング材4はへら14にて削り
とっていく。これらへら押し及びへら削りは、へら14
を凸条6,6の段面7,7に当接させスライドさせてい
きながら行うことにより、シーリング材4は、目地3内
の凸条6,6の段面7,7の深さ位置から下方部にわた
って適正な厚さとなって適正に充填される。しかる後、
今度は、図3(ハ)に示すように、シールガン13に
て、高モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シ
ーリング材5を、目地3内に注入していき、図3(ニ)
に示すように、注入されたシーリング材5をへら14に
てへら押し、へら削りしていく。以上により、目地3内
に両シーリング材4,5がそれぞれ適正な厚さにおいて
積層状態に充填され、目地防水構造が形成される。
【0018】この防水構造では、目地3内の奥方に低モ
ジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリング
材4が、目地3内の出口側に高モジュラスタイプの1成
分形変成シリコーン系シーリング材5が、それぞれ適正
な厚さに積層充填されるから、目地の伸縮によるくびれ
やふくれなどの変形、漏れ等の劣化を生じにくい、変形
追従性に優れた高性能を発揮することができる。
ジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シーリング
材4が、目地3内の出口側に高モジュラスタイプの1成
分形変成シリコーン系シーリング材5が、それぞれ適正
な厚さに積層充填されるから、目地の伸縮によるくびれ
やふくれなどの変形、漏れ等の劣化を生じにくい、変形
追従性に優れた高性能を発揮することができる。
【0019】以上に本発明の実施形態を示したが、本発
明は、その技術思想を逸脱しない範囲で各種の変更をな
し得るものであることはいうまでもない。例えば、凸条
6,6は、外壁材1,1に一体成形により設けた構造に
よるもののほか、図4(イ)に示すように、外壁材1の
周縁部に金属等による縁カバー15を取り付け、この縁
カバー15に凸条6を一体成形したもの、あるいは、図
示しないが凸条を溶接等により接合して備えさせたもの
など、凸条は各種構造形式にて備えられたものであって
よい。また、図4(ロ)に示すように、凸条6は、目地
3を挟むいずれか一方の外壁材1にのみ設けられたもの
であってもよい。このような構造形式であっても、へら
削り等においてへら等を1つの凸条6の段面7にて適正
にガイドさせて施工していくことができる。また、段面
7は、上記のような凸条6によって備えさせる構造形式
に限られるものではなく、その他、例えば、図4(ハ)
に示すように、目地3内を、奥側を狭く、出口側を広く
する構造形式にすることによって、目地3内に段面7を
形成する形式としてもよい。
明は、その技術思想を逸脱しない範囲で各種の変更をな
し得るものであることはいうまでもない。例えば、凸条
6,6は、外壁材1,1に一体成形により設けた構造に
よるもののほか、図4(イ)に示すように、外壁材1の
周縁部に金属等による縁カバー15を取り付け、この縁
カバー15に凸条6を一体成形したもの、あるいは、図
示しないが凸条を溶接等により接合して備えさせたもの
など、凸条は各種構造形式にて備えられたものであって
よい。また、図4(ロ)に示すように、凸条6は、目地
3を挟むいずれか一方の外壁材1にのみ設けられたもの
であってもよい。このような構造形式であっても、へら
削り等においてへら等を1つの凸条6の段面7にて適正
にガイドさせて施工していくことができる。また、段面
7は、上記のような凸条6によって備えさせる構造形式
に限られるものではなく、その他、例えば、図4(ハ)
に示すように、目地3内を、奥側を狭く、出口側を広く
する構造形式にすることによって、目地3内に段面7を
形成する形式としてもよい。
【0020】また、上記実施形態では、目地3内の奥方
に低モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シー
リング材4が、目地3内の出口側に高モジュラスタイプ
の1成分形変成シリコーン系シーリング材5が2層に積
層充填されている例を示したが、高モジュラスタイプ5
が目地3内の奥方に、低モジュラスタイプ4が目地3内
の出口側に積層充填されたものであってもよい。また、
シーリング材4,5同士は積層界面において互いに一体
的に接合されたものであってもよいし、接合一体化され
ていないものであってもよい。また、性能を異にするそ
の他の種類のシーリング材同士が組み合わされて積層充
填されたものであってもよい。また、3層以上のシーリ
ング材が組み合わされて積層充填されたものであっても
よい。この場合、目地内の段面は、深さ方向に複数、目
地内への張出し量を異にして設けておくなどの構造形式
を採ることによって対応は可能である。
に低モジュラスタイプの1成分形変成シリコーン系シー
リング材4が、目地3内の出口側に高モジュラスタイプ
の1成分形変成シリコーン系シーリング材5が2層に積
層充填されている例を示したが、高モジュラスタイプ5
が目地3内の奥方に、低モジュラスタイプ4が目地3内
の出口側に積層充填されたものであってもよい。また、
シーリング材4,5同士は積層界面において互いに一体
的に接合されたものであってもよいし、接合一体化され
ていないものであってもよい。また、性能を異にするそ
の他の種類のシーリング材同士が組み合わされて積層充
填されたものであってもよい。また、3層以上のシーリ
ング材が組み合わされて積層充填されたものであっても
よい。この場合、目地内の段面は、深さ方向に複数、目
地内への張出し量を異にして設けておくなどの構造形式
を採ることによって対応は可能である。
【0021】また、本発明は、住宅等の外壁の目地部に
適用される場合のほか、各種構造物の目地の防水構造と
して、広く適用していくことのできるものであることは
いうまでもない。また、複数種類のシーリング材を目地
内に積層充填する構造は、上記のような高性能実現とい
う目的においてのみに用いられるものではなく、各種目
的において用いられてよい。本発明は、シーリング材を
目地内に複数層構造において充填していく際の施工の適
正化、容易性確保を直接の目的とするものであり、高性
能実現はその派生的効果にすぎないからである。
適用される場合のほか、各種構造物の目地の防水構造と
して、広く適用していくことのできるものであることは
いうまでもない。また、複数種類のシーリング材を目地
内に積層充填する構造は、上記のような高性能実現とい
う目的においてのみに用いられるものではなく、各種目
的において用いられてよい。本発明は、シーリング材を
目地内に複数層構造において充填していく際の施工の適
正化、容易性確保を直接の目的とするものであり、高性
能実現はその派生的効果にすぎないからである。
【0022】
【発明の効果】以上の次第で、本発明の目地防水構造
は、目地内の所定の中間深さ位置において、目地の出口
側に面する段面が、目地を挟む対抗面の両方又はいずれ
か一方に長手方向に沿って設けられたものであるから、
この段面を、先行して充填したシーリング材のへら削り
の際のへらのガイドとして用いることができて、先行シ
ーリング材の厚さを目地内において適正なものにするこ
とができ、ひいては、後行して充填されるシーリング材
の厚さも適正なものできる。従って、目地内に複数種類
のシーリング材をそれぞれ適正な厚さに積層充填してい
くことができる。しかも、へらを段面にガイドさせるこ
とで、へら押し、へら削り作業を、容易にかつ能率良く
遂行していくことができる。また、先行するシーリング
材の注入作業において、目地内の段面を、シーリング材
の注入量を適正なものにする目印として用いることがで
きるのみならず、シールガンの先端部を目地内の所定の
一定深さ位置に保持するガイドとして用いることもで
き、先行するシーリング材の注入量の無駄を省いて能率
良くシーリング材を注入していくことができる。
は、目地内の所定の中間深さ位置において、目地の出口
側に面する段面が、目地を挟む対抗面の両方又はいずれ
か一方に長手方向に沿って設けられたものであるから、
この段面を、先行して充填したシーリング材のへら削り
の際のへらのガイドとして用いることができて、先行シ
ーリング材の厚さを目地内において適正なものにするこ
とができ、ひいては、後行して充填されるシーリング材
の厚さも適正なものできる。従って、目地内に複数種類
のシーリング材をそれぞれ適正な厚さに積層充填してい
くことができる。しかも、へらを段面にガイドさせるこ
とで、へら押し、へら削り作業を、容易にかつ能率良く
遂行していくことができる。また、先行するシーリング
材の注入作業において、目地内の段面を、シーリング材
の注入量を適正なものにする目印として用いることがで
きるのみならず、シールガンの先端部を目地内の所定の
一定深さ位置に保持するガイドとして用いることもで
き、先行するシーリング材の注入量の無駄を省いて能率
良くシーリング材を注入していくことができる。
【0023】しかも、上記のように目地内に段面を備え
させる構造とすることにより、限られた目地深さ範囲内
において、シーリング材と外壁材との接触面積を拡大で
き、ひいては、シーリング材と外壁材との接着力を大き
くすることができる。
させる構造とすることにより、限られた目地深さ範囲内
において、シーリング材と外壁材との接触面積を拡大で
き、ひいては、シーリング材と外壁材との接着力を大き
くすることができる。
【図1】目地防水構造の一実施形態を示すもので、図
(イ)は断面斜視図、図(ロ)は横断面図である。
(イ)は断面斜視図、図(ロ)は横断面図である。
【図2】シーリング材充填前の状態を示す断面斜視図で
ある。
ある。
【図3】図(イ)〜図(ニ)はシーリング材の充填施工
順を順次的に示す断面斜視図である。
順を順次的に示す断面斜視図である。
【図4】図(イ)〜図(ハ)は本発明の変形例を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】本発明の前提となる目地防水構造の横断面図で
ある。
ある。
【図6】目地防水構造の従来例を示す横断面図である。
1…外壁材 3…目地 4…シーリング材 5…シーリング材 7…段面
Claims (1)
- 【請求項1】 目地内の所定の中間深さ位置において、
目地の出口側に面する段面が、目地を挟む対抗面の両方
又はいずれか一方に長手方向に沿って設けられ、かつ、
目地内に、複数種類のシーリング材が深さ方向に積層状
態に充填されてなることを特徴とする目地防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19500897A JP3113617B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 目地防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19500897A JP3113617B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 目地防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122144A true JPH1122144A (ja) | 1999-01-26 |
JP3113617B2 JP3113617B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=16334007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19500897A Expired - Fee Related JP3113617B2 (ja) | 1997-07-04 | 1997-07-04 | 目地防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3113617B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012007447A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Takenaka Komuten Co Ltd | 多重シール式の複合目地構造、目地用二重シール、及び目地用二重シールの設計方法 |
JP2017133195A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 三菱重工業株式会社 | コーキング材組成物、コーキング材、ケミカルアンカ及びコーキング材の施工方法 |
-
1997
- 1997-07-04 JP JP19500897A patent/JP3113617B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012007447A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Takenaka Komuten Co Ltd | 多重シール式の複合目地構造、目地用二重シール、及び目地用二重シールの設計方法 |
JP2017133195A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 三菱重工業株式会社 | コーキング材組成物、コーキング材、ケミカルアンカ及びコーキング材の施工方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3113617B2 (ja) | 2000-12-04 |
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