JPH11221316A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11221316A
JPH11221316A JP10027046A JP2704698A JPH11221316A JP H11221316 A JPH11221316 A JP H11221316A JP 10027046 A JP10027046 A JP 10027046A JP 2704698 A JP2704698 A JP 2704698A JP H11221316 A JPH11221316 A JP H11221316A
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Yasuyuki Ueda
靖之 上田
Kenji Ishii
健二 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リーチ状態時に遊技者のスリルと興奮を持続さ
せることで、リーチ状態時に遊技球の発射を停止させる
ような面倒さを省くことができ、かつ遊技終了後に始動
入賞装置が遊技球を入賞しやすい状態に変位するような
不快感を遊技者に与えることもない遊技機を提供するこ
と。 【解決手段】始動入賞装置30は、中央に入賞口の左右
に遊技球取込手段33を有し、各遊技球取込手段33
は、遊技球が入賞しやすい第1状態と入賞しにくい第2
状態とに変位可能に設けられている。遊技球が始動入賞
装置に入賞すると、図柄変動装置20で図柄合わせゲー
ムが開始される。かかる図柄合わせゲームでリーチ状態
となるとリーチ検出手段61Cにより検出され、その検
出結果に応じて、変位制御手段61Dは、予め定められ
た時間だけ始動入賞装置30を、通常の第2状態から第
1状態に変位させて維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤上に打ち出
された遊技球が始動入賞装置に入賞した時、図柄変動表
示装置により所定の図柄合わせゲームを実行し、該図柄
合わせゲームの結果が所定条件を満たすと、遊技者に対
して有利な遊技価値を付与する大当たり状態となる遊技
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ機に代表される遊技機
は、例えば、始動入賞装置に遊技球が入賞すると、図柄
変動装置が所定の図柄合わせゲームを実行し、該図柄合
わせゲームの結果が所定条件を満たすことにより、遊技
者に対して有利な遊技価値を付与する大当たり状態に移
行する構成が一般的であった。
【0003】また、前記始動入賞装置に関しては、遊技
盤面に設けられ、遊技球の通過を検知するいわゆるスル
ーチャッカーが知られている。かかるスルーチャッカー
が、遊技球の通過を検知すると、前記図柄変動装置と別
に設けられた第2図柄変動装置が変動を開始し、該第2
図柄変動装置の図柄が予め定められた特定の図柄で停止
することにより、前記始動入賞装置を遊技球が入賞しや
すい状態に移行する遊技機も一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の遊技機では、前記図柄変動表示装置による図柄
合わせゲームの結果が、大当たり状態となる所定条件を
満たす前段階のリーチ状態の時には、特に際だった遊技
上の進展もなく、遊技に面白味が欠けるという問題があ
った。このようにリーチ状態時に遊技上の進展がないた
め、最近では遊技球の発射を停止させる遊技者も多く、
リーチ状態を単に見守ることしかできなかった。
【0005】また、前記スルーチャッカーでは、遊技球
がスルーチャッカーを通過することで前記第2図柄変動
装置が変動を開始し、その図柄が所定条件を満たすこと
により、前記始動入賞装置が遊技球を入賞しやすい状態
に変位する。従って、遊技を終了した後に、前記始動入
賞装置のみが遊技球を入賞しやすい状態に移行するとい
う不具合が生じ、遊技者に不快感を与えていた。
【0006】本発明は、以上のような従来の問題点に着
目してなされたもので、特にリーチ状態に関してゲーム
性を高める演出を施し、リーチ状態時にも遊技者のスリ
ルと興奮を持続させることで、リーチ状態時に遊技球の
発射を停止させるような面倒さを省くことができ、かつ
遊技終了後に始動入賞装置が遊技球を入賞しやすい状態
に変位するような不快感を遊技者に与えることもない遊
技機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項に記載の
発明に存する。 [1]遊技盤(11)上に打ち出された遊技球が始動入
賞装置(30)に入賞した時、図柄変動表示装置(2
0)により所定の図柄合わせゲームを実行し、該図柄合
わせゲームの結果が所定条件を満たすと、遊技者に対し
て有利な遊技価値を付与する大当たり状態となる遊技機
(10)において、前記始動入賞装置(30)は、遊技
球が入賞しやすい第1状態と、遊技球が入賞しにくい第
2状態とに変位可能に設けられ、前記図柄変動表示装置
(20)による図柄合わせゲームの結果が、前記所定条
件を満たす前段階であるリーチ状態を検出するリーチ検
出手段(61C)と、前記リーチ検出手段(61C)の
検出結果に応じて、予め定められた時間だけ前記始動入
賞装置(30)を、通常の前記第2状態から第1状態に
変位させて維持する変位制御手段(61D)とを有する
ことを特徴とする遊技機(10)。
【0008】[2]前記リーチ検出手段(61C)は、
前記図柄変動表示装置(20)に表示された前記リーチ
状態を形成する図柄の種類を認識可能に設けられ、前記
変位制御手段(61D)は、前記リーチ検出手段(61
C)で認識された図柄の種類に応じて、各図柄の種類毎
に予め定められた時間だけ前記始動入賞装置(30)
を、通常の前記第2状態から第1状態に変位させて維持
することを特徴とする[1]記載の遊技機(10)。
【0009】[3]前記始動入賞装置(30)は、遊技
球が入賞する入賞口(32)と、前記入賞口(32)の
左右にそれぞれ設けられ、遊技球が入賞しやすい第1状
態と、遊技球が入賞しにくい第2状態とに変位可能な一
対の遊技球取込手段(33)と、前記各遊技球取込手段
(33)を駆動させ、前記変位制御手段(61D)によ
り制御される駆動手段(39)と、前記入賞口(32)
に入賞した遊技球数を検出する入賞検出手段(43)と
を有し、前記各遊技球取込手段(33)には、前記第1
状態の時のみ少なくとも1以上の遊技球を貯留する遊技
球貯留部(34)が設けられ、前記各遊技球取込手段
(33)は、前記遊技球貯留部(34)に貯留されてい
る遊技球を前記入賞口(32)に導くように構成された
ことを特徴とする[1]または[2]記載の遊技機(1
0)。
【0010】[4]前記各遊技球取込手段(33)は、
前記第1状態から第2状態への変位に伴って、前記遊技
球貯留部(34)に貯留されている遊技球を前記入賞口
(32)に導入するように設定されたことを特徴とする
[3]記載の遊技機(10)。
【0011】[5]前記各遊技球取込手段(33)に
は、前記遊技球貯留部(34)と反対側の位置に錘(4
2)が設けられ、前記各遊技球取込手段(33)は、前
記第1状態に維持されている時に、前記遊技球貯留部
(34)に遊技球が貯留されることで、該遊技球の重み
により前記第2状態に一時的に変位し、遊技球が前記入
賞口(32)に導入された後、前記錘(42)により再
び第1状態に復帰するように設定されたことを特徴とす
る[3]または[4]記載の遊技機(10)。
【0012】[6]前記各遊技球取込手段(33)は、
それぞれ同時に前記第1状態ないし第2状態に変位する
ように設定されたことを特徴とする[3],[4]また
は[5]記載の可変入賞装置50。
【0013】[7]前記各遊技球取込手段(33)は、
それぞれ別々に前記第1状態ないし第2状態に変位する
ように設定されたことを特徴とする[3],[4]また
は[5]記載の可変入賞装置50。
【0014】次に、前記各項に記載された発明の作用を
説明する。 [1]記載の遊技機(10)では、遊技球が始動入賞装
置(30)に入賞することにより、図柄変動装置の図柄
が変動し図柄合わせゲームが開始される。かかる図柄合
わせゲームにおいて、大当たり状態の前段階であるリー
チ状態になると、該リーチ状態がリーチ検出手段(61
C)により検出される。
【0015】すると、前記リーチ検出手段(61C)の
検出結果に応じて、変位制御手段(61D)は、予め定
められた時間だけ始動入賞装置(30)を、通常の第2
状態から第1状態に変位させて維持する。すなわち、遊
技中にリーチ状態になると、始動入賞装置(30)が遊
技球を入賞しやすい状態に変位するため、リーチ状態時
にも遊技に面白味が増し、遊技者はリーチ状態時にわざ
わざ遊技球の発射を停止する必要がなくなる。
【0016】前記図柄合わせゲームの結果が、前記リー
チ状態を経て最終的に所定条件を満たすと、遊技者に対
して有利な遊技価値が付与される大当たり状態に移行す
る。ここで遊技価値には様々な形態が考えられるが、例
えば所定時間内に一定回数開閉を繰り返すような可変入
賞装置50の作動とすれば、通常より高い確率で遊技球
を入賞させることができる。
【0017】[2]記載の遊技機(10)では、前記リ
ーチ検出手段(61C)は、図柄変動表示装置(20)
に表示されたリーチ状態を形成する図柄の種類も認識す
る。そして前記変位制御手段(61D)は、前記リーチ
検出手段(61C)で認識された図柄の種類に応じて、
各図柄の種類毎に予め定められた時間だけ始動入賞装置
(30)を、通常の前記第2状態から第1状態に変位さ
せて維持する。
【0018】このようにリーチ状態になれば、始動入賞
装置(30)が一律に同じ時間だけ遊技球を入賞しやす
い第1状態になるのではなく、リーチ状態を形成する図
柄の種類によって、始動入賞装置(30)が第1状態に
なる時間が異なるため、より遊技に面白味が増すという
効果を奏する。
【0019】[3]記載の遊技機(10)によれば、前
記始動入賞装置(30)は、その入賞口(32)の左右
に設けられた一対の遊技球取込手段(33)が、遊技球
が入賞しやすい第1状態と、遊技球が入賞しにくい第2
状態とに変位する。各遊技球取込手段(33)は、駆動
手段(39)によって駆動され、該駆動手段(39)
は、前記変位制御手段(61D)によって制御される。
【0020】前記入賞口(32)に入賞した遊技球の数
は、入賞検出手段(43)によって検出される。また、
前記各遊技球取込手段(33)には、少なくとも1以上
遊技球を貯留する遊技球貯留部(34)が設けられてお
り、該遊技球貯留部(34)に貯留された遊技球を確実
に入賞口(32)に導くことができ、入賞の機会を多く
確保することが可能となる。
【0021】具体的には、[4]記載のように、前記各
遊技球取込手段(33)の第1状態から第2状態への変
位に伴って、遊技球貯留部(34)に貯留された遊技球
を入賞口(32)に導入するようにすれば、動きに変化
があって面白い。
【0022】ところで、前記始動入賞装置(30)はキ
ャラクター化させるとよい。例えば、始動入賞装置(3
0)全体をカニの形状を模し、前記各遊技球取込手段
(33)をカニの手、前記遊技球貯留部(34)をカニ
の爪、前記入賞口(32)をカニの口に見立てることに
より、あたかも、カニが餌を食べているように見え、遊
技に面白味が増すという効果を奏する。
【0023】[5]記載の遊技機(10)によれば、始
動入賞装置(30)の各遊技球取込手段(33)が遊技
球を入賞させやすい第1状態にある時、前記遊技球貯留
部(34)に遊技球が貯留されることで、該遊技球の重
みにより第2状態に一時的に変位する。この変位に伴っ
て遊技球は入賞口(32)に導入される。
【0024】遊技球が入賞口(32)に導入された後、
遊技球取込手段(33)には前記遊技球貯留部(34)
とは反対側の位置に錘(42)が設けてあるため、この
錘(42)の重みにより、遊技球取込手段(33)は、
振り子状に自動的に遊技球が入賞しやすい前記第1状態
に復帰する。そのため、電気的な駆動源を必要とせず、
ランニングコストが低減する。
【0025】[6]記載の遊技機(10)では、前記始
動入賞装置(30)の一対の遊技球取込手段(33)
が、それぞれ同時に入賞しやすい第1状態ないし入賞し
にくい第2状態に変位する。従って、入賞しやすい第1
状態時には、多数の遊技球を入賞させることができ、遊
技者がリーチ状態時に遊技球の発射を停止するようなこ
とが少なくなる。
【0026】[7]記載の遊技機(10)では、前記始
動入賞装置(30)の一対の遊技球取込手段(33)
が、それぞれ別々に入賞しやすい状態ないし入賞しにく
い状態に変位するため、始動入賞装置(30)の形状変
化におけるバリエーションが増し、遊技に面白味が増す
という効果を奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一の実施の形態を説明する。図1〜図25は本発明
の一実施の形態を示している。図1は、本発明の一実施
の形態に係る遊技機全体の正面図であり、図2は、遊技
機の盤面を拡大して示す正面図である。図3は、遊技機
を多数並設して成る遊技島の斜視図である。
【0028】図3に示すように、遊技島1には多数の遊
技機10、遊技者の紙幣あるいはプリペイドカードの挿
入に伴い遊技球を貸し出す球貸機2、いす4等が設けら
れている。また、遊技島1のほぼ中央には、遊技者が獲
得した遊技球を計数する計数器3が設置されている。な
お、計数器3は、各遊技機10毎に設けるようにしても
よい。その場合、遊技者が獲得した遊技球を持ち歩く必
要がなくなるという効果を奏する。
【0029】図1に示すように、遊技機10はパチンコ
機であり、遊技盤面11に遊技球を打ち込む発射装置1
3を備え、遊技者がこの発射装置13を操作することに
より、遊技機10前面に設けられた上皿14から1個ず
つ遊技球を遊技盤面11に打ち込むことができる。ま
た、大当たり等で遊技球が多量に放出された場合に、前
記上皿14から溢れた遊技球を貯留するオーバーフロー
貯留部として下皿15も設けられている。
【0030】遊技盤面11には、前記発射装置13の操
作により発射された遊技球を、ほぼ円状に誘導する発射
レール12によって、区画される遊技領域11aが形成
されている。この遊技領域11aのほぼ中央には、図柄
変動表示装置20が配置されている。
【0031】図柄変動表示装置20は、大当たり状態の
契機となる図柄合わせゲームを実行するものであり、図
柄を変動表示することが可能な液晶画面で構成されてい
る。なお、図柄変動表示装置20はカラー液晶ディスプ
レイに限られるものではなく、7セグメントLED、蛍
光表示管、ブラウン管(CRT)等を用いて構成しても
よい。
【0032】図6に示すように、図柄変動表示装置20
の画面上には、図柄として1〜14までの数字が3桁と
なるよう並列に表示されるようになっている。ここで図
柄合わせゲームとは、後述する始動入賞装置30への入
賞に基づき3桁の数字がスクロール変動し、その表示結
果が、例えば「7,7,7」、「1,1,1」の如く数
字が総て一致する大当たり態様を含めて、様々な組み合
わせに確定するまでの表示内容の変化過程である。
【0033】図7は図柄変動表示装置20の図柄の配列
を示した説明図である。本実施の形態では、前述したが
図柄変動表示装置20の3桁に、それぞれ表示される図
柄として、1〜14までの数字が設定されている。しか
しながら、このような表示形態に限定されるものではな
く、数字の他に記号等の図柄を設けてもよく、また、図
柄がスクロール変動する列の数も、3桁に限定されるも
のではない。
【0034】図柄変動表示装置20の下方には、始動入
賞装置30に入賞した遊技球数(最大4つ)を記憶した
旨を、LED表示部21aで表示する保留玉表示部21
が一体に設けられている。ここで記憶された遊技球数と
は、未だ実行されない図柄合わせゲームに関する権利の
保留回数のことである。
【0035】すなわち、保留玉表示部21は、権利保留
回数に相当する数のLED表示部21aが点灯すべく制
御される。保留されていた図柄合わせゲームが実行され
た場合、その回数が減算されて保留玉表示部21に表示
される。また、権利が最高値の4つまで保留されている
状態では、再度、始動入賞装置30に遊技球が入って
も、この入賞により発生すべき権利は破棄されるように
設定されている。
【0036】前記保留玉表示部21の下方には、始動入
賞装置30が配設されている。この始動入賞装置30
は、前記図柄変動表示装置20の図柄の変動を許容する
ものである。かかる始動入賞装置30には、入賞した遊
技球を検出する入賞検出手段43が設けられている。始
動入賞装置30に遊技球が入賞することにより、前記図
柄変動表示装置20の図柄が変動を開始し、所定時間経
過後に停止する。この始動入賞装置30についての詳細
は後述する。
【0037】前記始動入賞装置30の下方には、大当た
り状態の時に開閉する可変入賞装置50が設けられてい
る。可変入賞装置50は、前後に開閉する開閉板51を
有し、この開閉板51がソレノイド52によって開閉駆
動されるように構成されている。
【0038】また、可変入賞装置50には、前記開閉板
51の開放状態時に入賞した遊技球を検出する可変入賞
検出手段53と、この検出結果を計数する可変入賞計数
機54と、開閉板51内の中央に形成されるV入賞口5
5に入賞した遊技球を検出するV入賞検出スイッチ56
とが設けられている。
【0039】前記可変入賞装置50は、大当たり状態が
発生した際、一定時間(例えば30秒)あるいは所定個
数(例えば10個)入賞するまでの何れか短い時間内だ
け、前記開閉板51が開放され、この開放時にV入賞口
55に入賞することを条件に、所定回数(例えば16
回)まで繰り返し開閉板51を開放するように制御され
る。
【0040】前記可変入賞計数機54は、開閉板51の
閉鎖を決定するために、開閉板51内側に入賞した遊技
球を計数するものである。また、前記V入賞検出スイッ
チ56は、開放状態の継続させる条件を判定するため、
V入賞口55に入賞した遊技球を検出するように設定さ
れている。前記可変入賞計数機54に入賞信号を出力す
る可変入賞検出手段53や、V入賞検出スイッチ56
は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ
等の各種センサにより構成すればよい。
【0041】更に、遊技領域11aには、打ち込まれた
遊技球の落下速度あるいは方向を変化させるための障害
釘や、風車16等が設けられている。また、遊技領域1
1aの最下部には、前記始動入賞装置30や可変入賞装
置50等の入賞口に入賞しなかった遊技球を回収するア
ウト口17が設けられている。また、各種遊技状態等を
表示し、遊技の面白味を増加させるための各種表示ラン
プ等が多数設けられている。
【0042】図8〜図14は始動入賞装置30を示し、
図8は始動入賞装置30の正面図であり、図9は始動入
賞装置30の背面図であり、図10は始動入賞装置30
の平面図であり、図11は始動入賞装置30の右側面断
面図であり、図12は始動入賞装置30の分解斜視図で
あり、図13は始動入賞装置30の遊技球取込動作図で
あり、図14は始動入賞装置30の状態切替斜視図であ
り、図15は別の始動入賞装置30Aの分解斜視図であ
る。
【0043】始動入賞装置30は、取付板31のほぼ中
央部に入賞口32を設け、この入賞口の左右に一対の遊
技球取込手段33,33を回動(変位)可能に設けて構
成されている。一対の遊技球取込手段33,33は、図
14(b)に示すよう遊技球が入賞しやすい第1状態
と、図14(a)に示すよう遊技球が入賞しにくい第2
状態と回動するように支持されている。
【0044】各遊技球取込手段33には、前記第1状態
の時に遊技球を貯留する遊技球貯留部34が設けられて
いる。遊技球取込手段33が略直角に回動することによ
り、前記遊技球貯留部34は上方ないし入賞口32側を
向くように設定されている。すなわち、始動入賞装置3
0は、遊技球が入賞しやすい第1状態と、遊技球が入賞
しにくい第2状態とに変位可能に設けられている。
【0045】前記遊技球が入賞しやすい状態である第1
状態と、入賞しにくい第2状態とは、以下の様な態様を
指す。先ず第1状態とは、遊技球取込手段33の遊技球
貯留部34が上方を向く状態であり、上方を向いた遊技
球貯留部34に遊技球が貯留され、この貯留された遊技
球が入賞口32に導かれるようになっている。このた
め、遊技球貯留部34に貯留された遊技球までが、入賞
口32に入賞するように設定されているため、入賞しや
すい状態と称する。
【0046】次に第2状態とは、前記遊技球取込手段3
3の遊技球貯留部34が入賞口32側を向く状態であ
る。遊技球貯留部34が側方を向くため、かかる状態で
遊技球貯留部34に遊技球が貯留されることはなく、始
動入賞装置30に入賞するためには、入賞口32に真上
方向から直接入賞しなければならず、入賞しにくい状態
と称する。
【0047】また、本実施の形態では、始動入賞装置3
0はカニを模してキャラクター化されている。すなわ
ち、前記取付板31をカニの体に、各遊技球取込手段3
3をカニの手に、遊技球貯留部34をカニの爪に、入賞
口32をカニの口に見立てて、遊技球取込手段33が駆
動し、遊技球を入賞口32まで導く動作を、あたかもカ
ニが餌を食べているように見立てている。
【0048】図9に示すように、前記取付板31には、
前記遊技球取込手段33が回動するために略90度の円
弧状のガイド溝31aが設けられ、このガイド溝31a
に遊技球取付手段33に設けられた係合ピン35が移動
可能に係合している。前記遊技球取込手段33は、前記
係合ピン35がガイド溝31aに沿って回動することに
より、前記第1状態ないし第2状態に変位する。
【0049】前記遊技球取込手段33は、該遊技球取込
手段33に固設された主係合ピン36が、取付板31に
設けられた主係合穴37に回動可能に挿通することで、
取付板31に支持されている。また、主係合ピン36の
先端側には抜け止め用の係合部材38が固設されてい
る。
【0050】各遊技球取込手段33は、前記係合部材3
8が通常の前記第2状態時に、駆動手段であるソレノイ
ド39のプランジャ39aに固設された被係合部材40
の溝41と係合することで、前記第2状態に維持される
ように設定されている。一方、図10,図11に示すよ
うに、ソレノイド39が励磁してプランジャ39aが引
っ込んだ際に、被係合部材40は前記係合部材38から
離脱するように設定されている。
【0051】各遊技球取込手段33には、前記遊技球貯
留部34と反対側の位置に錘42が設けられている。各
遊技球取込手段33は、前記被係合部材40が係合部材
38から離脱して第1状態に維持されている時に、前記
遊技球貯留部34に遊技球が貯留されることで、該遊技
球の重みにより前記第2状態に一時的に変位し、遊技球
が前記入賞口32に導入された後、前記錘42により再
び第1状態に復帰するように設定されている。
【0052】また、始動入賞装置30には、前記入賞口
32から入賞した遊技球を検出する入賞検出手段43
や、この入賞検出手段43から出力された入賞信号をカ
ウントして、前記入賞口32内に入賞した遊技球を計数
する入賞計数機44が更に設けられている(図4参
照)。入賞計数機44で計数された入賞球の数は、前記
保留玉表示部21aに表示されるように構成されてい
る。
【0053】なお、図15に示す始動入賞装置30Aの
ように、一対の遊技球取込手段33,33毎に対応する
ようソレノイド39を2つ設けて、左右の遊技球取込手
段33,33を、交互にあるいは変速したタイミングで
第1状態ないし第2状態に変位させるように構成しても
よい。この場合は、始動入賞装置30Aの動作により面
白味が増し、遊技機10の稼動率を高めることができ
る。
【0054】図4及び図5は、前述した遊技機10のブ
ロック図である。遊技機10には、遊技経過に伴い各種
装置を制御する制御手段60が設けられている。この制
御手段60は、各種入賞装置(始動入賞装置30、可変
入賞装置50等)からの入賞検出結果を収集し、入賞に
伴う賞球の払い出しや、可変入賞装置50の開閉板51
の開放動作、及び始動入賞装置30の動作等を制御する
ものである。
【0055】また、制御手段60は、前記図柄変動表示
装置20、保留玉表示部21a、それに各種表示ランプ
等の表示状態も制御している。制御手段60は、図示省
略したが構内情報通信網(LAN)を介して、遊技場内
の各種機器の動作や運営を集中的に制御するホール管理
端末機(図示せず)等にも接続されている。なお、制御
手段60はユニット化されており、遊技盤面11の裏側
等の機体内に取り付けられている。
【0056】図4に示すように、制御手段60には、C
PU61と、記憶手段としてのROM62やRAM63
を具備して成る。CPU61には、前述した図柄変動表
示装置20、始動入賞装置30、可変入賞装置50の
他、賞球払出手段70が信号線を介して接続されてい
る。賞球払出手段70は、CPU61からの賞出信号に
基づき作動する賞球払出計数機71と、賞球の払出動作
を行うソレノイド72とから成る。賞球は、前記上皿1
4に連通する賞球払出口73から払い出されるように設
定されている。
【0057】ROM62には、前記始動入賞装置30や
可変入賞装置50等を制御する遊技制御プログラムデー
タや、前記図柄変動表示装置20における図柄合わせゲ
ームに関する図柄の表示制御プログラムデータ、それに
各種役物への入賞を演出する装飾ランプの点灯パター
ン、スピーカーからの音声の発生パターン等の固定デー
タが格納されている。RAM63は、前記始動入賞装置
30や可変入賞装置50等からの入賞信号を含む遊技に
関する各種データ、それにCPU61で生成される図柄
合わせゲーム等に関する各種の図柄データを一時的に記
憶するものである。
【0058】図5に示すように、CPU61は、乱数抽
選手段61A、図柄制御手段61B、リーチ検出手段6
1C、変位制御手段61D、遊技制御手段61E、それ
に権利保留手段61Fを少なくとも含む各種機能を備え
ている。乱数抽選手段61Aは、始動入賞装置30の入
賞検出手段43からの入賞信号等に基づき、前記ROM
62に格納された乱数テーブルのうち何れかを選出して
乱数抽選を実行し、その抽選結果に対応した各種の抽選
信号を出力するものである。
【0059】ここで乱数テーブルには、図16に示す大
当たりかはずれかを抽選する大当たり乱数テーブル10
0、図17に示す大当たり時の図柄の種類を決定する大
当たり図柄乱数テーブル101、図18に示すリーチの
パターンを決定するリーチ乱数テーブル102、図19
に示すはずれ時にリーチ状態に突入するか否かを決定す
るはずれリーチ乱数テーブル103がある。
【0060】図柄制御手段61Bは、前記乱数抽選手段
61Aからの抽選信号に応じて、ROM62に格納され
た表示制御プログラムデータに基づき、図柄変動表示装
置20の画面上に大当たり態様や、はずれ態様に応じた
様々な組み合わせの図柄を表示させるものである。
【0061】リーチ検出手段61Cは、前記図柄変動表
示装置20による図柄合わせゲームの結果が、前記所定
条件を満たす前段階であるリーチ状態を検出するもので
ある。このリーチ検出手段61Cは、前記図柄変動表示
装置20に表示されたリーチ状態を形成する図柄の種類
も認識可能に構成されている。リーチ検出手段61Cで
は、前記乱数抽選手段61Aからの抽選信号に基づき、
あるいは図柄変動表示装置20の画面の表示態様に基づ
き、リーチ状態耶蘇の時の図柄を検出するように設定さ
れている。
【0062】変位制御手段61Dは、前記リーチ検出手
段61Cの検出結果に応じて、予め定められた時間だけ
前記始動入賞装置30を、通常の第2状態から第1状態
に変位させて維持するものである。この変位制御手段6
1Dは、前記リーチ検出手段61Cで認識された図柄の
種類に応じて、各図柄の種類毎に予め定められた時間だ
け前記始動入賞装置30を、通常の第2状態から第1状
態に変位させて維持するように設定されている。
【0063】具体的には例えば、図25に示すように、
リーチ状態に突入する際のリーチ図柄毎に応じて、始動
入賞装置30の遊技球取込手段33を第1状態に変位さ
せる時間が設定されている。かかる例によれば、リーチ
図柄が「2」(図柄変動表示装置20には「2,2,
?」と表示)の場合は、始動入賞装置30の遊技球取込
手段33が第1状態に2秒間維持され、リーチ図柄が
「14」(図柄変動表示装置20には「14,14,?」と
表示)の場合は、遊技球取込手段33が14秒間維持さ
れるようになっている。
【0064】遊技制御手段61Eは、前記乱数抽選手段
61Aからの抽選信号が大当たりに相当する場合に、可
変入賞装置50の開閉板51を開閉させて大当たり状態
を発生させたり、その他、各種役物装置の動作を制御す
るものである。
【0065】権利保留手段61Fは、前記始動入賞装置
30の入賞検出手段43から入賞信号を入力した際、図
柄合わせゲーム中または大当たり状態の発生中であるか
否かを判断し、発生中である場合に図柄合わせゲームの
実行を一時保留し、前記LED表示部21aに権利保留
信号を出力するものである。
【0066】次に作用を説明する。図1において、遊技
者は発射装置13を回転操作して、遊技盤面11上に遊
技球を打ち出し、遊技球の各役物等への入賞を競い楽し
む。図20〜図24までは、遊技開始から遊技終了まで
を説明するフローチャートである。
【0067】遊技中に制御手段60は、始動入賞装置3
0に遊技球が入賞したか否かを判別し、入賞しない場合
は(図20、S1でN)、再び始動入賞装置30に入賞
したか否かの判別に戻る。始動入賞装置30に入賞した
場合は(図20、S1でY)、入賞検出手段43からの
入賞信号に基づき、権利保留手段61Fにおける保留玉
数が4より少ないか否かを判別する(図20、S2)。
【0068】保留玉が4以上の場合は(図20、S2で
N)、賞球が払い出されて終了する(図20、S4)。
この場合は、始動入賞装置30への入賞に基づき、本来
発生すべき図柄合わせゲームの実行権利は破棄される。
一方、保留玉が4未満の場合は(図20、S2でY)、
権利保留手段61Fによって、最高4回まで図柄合わせ
ゲームの実行権利が保留され、この権利の保留数は、保
留玉表示部21のLED表示部21aの点灯により加算
表示され(図20、S3)、賞球が払い出されて終了す
る(図20、S4)。
【0069】このように、始動入賞装置30に遊技球が
入賞すると保留玉表示部21に表示され、この保留玉表
示部21に保留玉が表示されていない場合は(図21、
S10でN)、保留玉が有るか否かの判別に戻る。一
方、保留玉が有る場合は(図21、S10でY)、乱数
抽選手段61Aが大当たり乱数テーブル100を読み込
む(図21、S11)。このとき実行された権利は、保
留玉表示部21のLED表示部21aの消灯により減算
表示される。
【0070】図16に示すように、大当たり乱数テーブ
ル100には、百の位が0、2、3の3種類の乱数が設
けられ、続いて十の位が0〜9までの10種類の乱数、
一の位にも0〜9までの10種類の乱数が設けられてい
る。この3桁の乱数が変動し、「000」である場合は
「大当たり」となり、それ以外の場合は「はずれ」にな
る。
【0071】前記保留玉が有り、大当たり乱数を読み込
んだ結果、「000」であるか否かを判別する。ここで
大当たり乱数が「000」である場合は(図21、S1
2でY)、乱数抽選手段61Aは続いて大当たり図柄乱
数テーブル101を読み込む(図21、S13)。
【0072】図17に示すように、大当たり乱数テーブ
ル101には、十の位が0、1の2種類の乱数、一の位
が0〜6の7種類の乱数が設けられている。この2桁の
乱数が変動し、14種類の図柄に対応させて記憶されるこ
とにより、前記図柄変動表示装置20の図柄(1〜1
4)を認識することができるように設定されている。
【0073】前記大当たり図柄乱数を読み込んだ後に、
乱数抽選手段61Aは続いてリーチのパターンを決定す
るリーチ乱数テーブル102を読み込む。図18に示す
ように、リーチ乱数テーブル102には、一の位に0〜
9までの乱数が設けられている。
【0074】このリーチ乱数を読み込んだ後に、スター
ト信号が遊技機10毎に設けられた台コンピュータ(図
示省略)に送信され、更に上位のコンピュータ(ホール
管理端末機等)に送信される(図21、S15)。前記
スタート信号に基づき、図柄変動表示装置20では、図
22のフローチャートに示すように、大当たりが発生す
るまでの図柄変動(A)を表示する図柄合わせゲームが
展開される。これについては後述する。
【0075】前記大当たり乱数が「000」でない場合
は(図21、S12でN)、乱数抽選手段61Aは、は
ずれリーチ乱数テーブル103を読み込む。図19に示
すように、はずれリーチ乱数テーブル103は、前記図
柄変動表示装置20の図柄の変動を行う際に、ゲームは
大当たりはしないが、リーチ状態に突入するか否かを決
定する乱数であり、十の位及び一の位に0〜9までの1
0種類の乱数が設けられている。この「00」〜「9
9」までの乱数が「00」である場合に、リーチ状態に
突入するように設定されている。
【0076】前記はずれリーチ乱数が「00」でない場
合は(図21、S17でN)、スタート信号を出力して
(図21、S20)、通常の図柄変動を行う(C)に移
行される。一方、「00」である場合は(図21、S1
7でY)、リーチ図柄乱数(前述した大当たり図柄乱数
同様で図17参照)を読み込み、スタート信号を出力し
て(図21、S19)、ゲームは「はずれ」であるが、
リーチ状態に突入する(B)に移行される。
【0077】図22のフローチャートに示す(A)に移
行された場合は、図柄変動表示装置20で図柄が変動
し、図柄合わせゲームが開始される(図22、S2
1)。すなわち、図柄変動表示装置20の画面上に3桁
に表示される数字がスクロール変動する。そして、所定
時間スクロール変動した後、図6に示すように、先ず第
1図柄が停止し、次いで一定時間経過後に第2図柄が停
止し、最後に一定時間経過後に第3図柄が停止する。
【0078】(A)の場合、前記乱数抽選手段61Aで
の大当たり乱数テーブル100による抽選が大当たりで
あるため、先ず図柄変動表示装置20では第1図柄と第
2図柄が同一に確定するリーチ状態となる(図22、S
22)。この時に、リーチ検出手段61Cによって、例
えば乱数抽選手段61Aの抽選結果等からリーチ状態が
検出されると、変位制御手段61Dからの信号に基づ
き、前記始動入賞装置30の遊技球取込手段33が、通
常の第2状態から第1状態に変位し所定時間維持され
る。
【0079】リーチ状態に突入する際のリーチ図柄毎に
応じて、始動入賞装置30の遊技球取込手段33を第1
状態に変位させる時間は異なっている。具体的には、図
25に示すように、リーチ図柄が「2」(図柄変動表示
装置20には「2,2,?」と表示)の場合は、始動入
賞装置30の遊技球取込手段33が第1状態に2秒間維
持され、リーチ図柄が「14」(図柄変動表示装置20
には「14,14,?」と表示)の場合は、遊技球取込手段
33が14秒間維持される。
【0080】以上のように、遊技中にリーチ状態になる
と、始動入賞装置30が遊技球を入賞しやすい第1状態
に変位するため、リーチ状態時にも遊技に面白味が増
し、遊技者はリーチ状態時にわざわざ遊技球の発射を停
止する必要がなくなる。特に、リーチ状態になれば始動
入賞装置30が一律に同じ時間だけ第1状態に維持され
るのではなく、リーチ状態を形成する図柄の種類によっ
て、始動入賞装置30が第1状態になる時間が異なるた
め、遊技により面白味が増すという効果を奏する。
【0081】前記(A)の場合には、前述したリーチ状
態を経て、第3図柄も同一数字に確定し、図柄変動表示
装置20には「7,7,7」等のぞろ目となる大当たり
態様が表示される(図22、S23)。すると、遊技制
御手段61Eからの信号に基づき、可変入賞装置50の
開閉板51が所定回数開閉するという大当たり遊技の状
態となる(図22、S24)。
【0082】すなわち、開閉板51が所定時間(例えば
30秒)に亘って開いた後、短時間(例えば2〜3秒)
だけ閉じる。このような開閉動作が所定回数(例えば1
6回)まで続けられる。この時、入賞した遊技球数は可
変入賞計数機54により計数され、その計数結果はリア
ルタイムで図柄変動表示装置20の画面片隅等に表示さ
れる。前記所定時間が経過する前であっても、可変入賞
計数機54により所定数(例えば10個)の入賞球が計
数された時点で開閉板51は閉じる。
【0083】前記大当たり遊技が終了した場合は(図2
2、S24でY)、遊技を終了するか否かを判別(遊技
機の遊技領域11aに打ち込まれる入玉数を検出するこ
とによる)し、遊技を終了しない場合は、保留玉が有る
か否かの判別に戻る(D)に移行される(図22、S2
5でN)。一方、遊技を終了する場合は(図22、S2
5でY)、図柄変動表示装置20の作動が終了する。
【0084】図23のフローチャートに示す前記(B)
に移行された場合は、前述したと同様に図柄変動が開始
され(図23、S30)、リーチ状態に突入する(図2
3、S31)。リーチ状態突入後に、前記第3図柄が停
止し、ゲームははずれとなり(図23、S32)、遊技
を終了するか否かの判別に移る。遊技を終了しない場合
は(図23、S33でN)、前記(D)に移行され、遊
技を終了する場合は(図23、S33でY)、前記図柄
変動表示装置20の作動が終了する。
【0085】図24のフローチャートに示す前記(C)
に移行された場合は、前述したと同様に図柄変動が開始
され(図24、S40)、前記第1図柄、第2図柄、第
3図柄の順に停止し、ゲームがはずれとなり(図24、
S41)、前記遊技を終了するか否かの判別に移る。遊
技を終了しない場合は(図24、S42でN)、前記
(D)に移行され、遊技を終了する場合は(図24、S
42でY)、前記図柄変動表示装置20の作動が終了す
る。
【0086】また、前記始動入賞装置30によれば、各
遊技球取込手段33に、遊技球を貯留する遊技球貯留部
34が設けられており、該遊技球貯留部34に貯留され
た遊技球を確実に入賞口32に導くことができ、入賞の
機会を多く確保することが可能となる。
【0087】具体的には、各遊技球取込手段33が遊技
球を入賞させやすい第1状態にある時、前記遊技球貯留
部34に遊技球が貯留されることで、該遊技球の重みに
より第2状態に一時的に変位する。この変位に伴って遊
技球は入賞口32に導入される。
【0088】遊技球が入賞口32に導入された後、遊技
球取込手段33には遊技球貯留部34と反対側の位置に
錘42が設けてあるため、この錘42の重みにより、各
遊技球取込手段33は、振り子状に自動的に遊技球が入
賞しやすい前記第1状態に復帰する。そのため、電気的
な駆動源を必要とせず、ランニングコストが低減する。
【0089】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、次のような拡張及び変更するように
してもよい。例えば遊技機10は、一般のパチンコ機の
他に、遊技媒体として遊技球を使う各種ゲーム機(例え
ばアレンジボール機等)にも適用できるものである。
【0090】また、前記始動入賞装置30をキャラクタ
ーとしてカニについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、遊技球取込手段33及び遊技球貯
留部34及び入賞口32を設けたものであればどのよう
なものであってもよい。また、前記リーチ図柄に対応す
る前記始動入賞装置30の遊技球取込手段33の第1状
態に移行する時間は、本実施の形態で例示したものに限
定されるわけではない。
【0091】また、前記図柄変動表示装置20の図柄を
本実施の形態では3桁で説明したが、これに限定される
ものではなく、3行×3列のマトリックス上に図柄を設
け、3列及び3行、対角線上に同一図柄が揃うことによ
り大当たりが発生するように構成してもよく、リーチ状
態に突入した場合は、リーチ状態中、前記始動入賞装置
30の遊技球取込手段33を第1状態に移行するように
構成してもよい。
【0092】また、前記始動入賞装置30のカニの目の
個所にランプを設け、前記始動入賞装置30に遊技球が
入賞する毎に前記ランプを点灯及び点滅するように構成
することにより、より始動入賞装置30の動作に面白味
が増し、遊技機の稼動率が向上するという効果を奏す
る。また、保留玉表示部21を4つのLED表示部21
aで表示するように構成したが、4つに限定されるもの
ではないことは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、図柄変動
装置での図柄合わせゲームでリーチ状態になると、始動
入賞装置が遊技球を入賞しにくい通常の第2状態から遊
技球が入賞しやすい第1状態に変位するため、リーチ状
態時にも遊技に面白味が増し、遊技機の稼動率を向上さ
せることができる。
【0094】また、前記リーチ状態中にも遊技に進展が
あるため、遊技者は従来のように遊技球の発射を停止す
る等の煩わしい作業をすることが少なくなり、より遊技
に集中することができるようになる。更に、従来のよう
に、遊技が終了した後に始動入賞装置のみが入賞しやす
い状態に変位するという不具合が解消されるため、遊技
者に対して不快感を与えることがなくなるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤面を
拡大して示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機を多数装備し
て成る遊技島を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機のブロック図
である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機の制御手段の
ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機の図柄変動表
示装置における表示態様を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機の図柄変動表
示装置における大当たり図柄配列を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞装
置を示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞装
置を示す背面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞
装置を示す平面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞
装置を示す断面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞
装置を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞
装置を構成する遊技球取込手段の動作の説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機の始動入賞
装置の変位状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機の別の始動
入賞装置を示す分解斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機に用いられ
る大当たり乱数テーブルを示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機に用いられ
るリーチ図柄及び大当たり図柄乱数テーブルを示す説明
図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機に用いられ
るリーチ乱数テーブルを示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る遊技機に用いられ
るはずれリーチ乱数テーブルを示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態に係る遊技機の保留玉表
示部の作用を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態に係る遊技機の図柄変動
結果決定を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施の形態に係る遊技機の大当たり
図柄変動を示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施の形態に係る遊技機のリーチ状
態後のはずれゲームを示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態に係る遊技機のはずれゲ
ームを示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態に係る遊技機のリーチ状
態図柄と始動入賞装置の第1状態時間の関係を示す図表
である。
【符号の説明】
1…遊技島 2…球貸機 3…計数器 10…遊技機 11…遊技盤面 12…発射レール 13…発射装置 14…上皿 15…下皿 17…アウト口 20…図柄変動表示装置 21…保留玉表示部 21a…LED表示部 30…始動入賞装置 31…取付板 31a…ガイド溝 32…入賞口 33…遊技球取込手段 34…遊技球貯留部 35…係合ピン 36…主係合ピン 38…係合部材 39…ソレノイド 40…被係合部材 42…錘 43…入賞検出手段 44…入賞計数機 50…可変入賞装置 51…開閉板 52…ソレノイド 53…可変入賞検出手段 54…可変入賞計数機 55…V入賞口 56…V入賞検出スイッチ 60…制御手段 61…CPU 61A…乱数抽選手段 61B…図柄制御手段 61C…リーチ検出手段 61D…変位制御手段 61E…遊技制御手段 61F…権利保留手段 63…可変入賞検出手段 70…賞球払出手段 71…賞球払出計数機 72…ソレノイド 73…賞球払出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤上に打ち出された遊技球が始動入賞
    装置に入賞した時、図柄変動表示装置により所定の図柄
    合わせゲームを実行し、該図柄合わせゲームの結果が所
    定条件を満たすと、遊技者に対して有利な遊技価値を付
    与する大当たり状態となる遊技機において、 前記始動入賞装置は、遊技球が入賞しやすい第1状態
    と、遊技球が入賞しにくい第2状態とに変位可能に設け
    られ、 前記図柄変動表示装置による図柄合わせゲームの結果
    が、前記所定条件を満たす前段階であるリーチ状態を検
    出するリーチ検出手段と、 前記リーチ検出手段の検出結果に応じて、予め定められ
    た時間だけ前記始動入賞装置を、通常の前記第2状態か
    ら第1状態に変位させて維持する変位制御手段とを有す
    ることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】前記リーチ検出手段は、前記図柄変動表示
    装置に表示された前記リーチ状態を形成する図柄の種類
    を認識可能に設けられ、 前記変位制御手段は、前記リーチ検出手段で認識された
    図柄の種類に応じて、各図柄の種類毎に予め定められた
    時間だけ前記始動入賞装置を、通常の前記第2状態から
    第1状態に変位させて維持することを特徴とする請求項
    1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】前記始動入賞装置は、 遊技球が入賞する入賞口と、 前記入賞口の左右にそれぞれ設けられ、遊技球が入賞し
    やすい第1状態と、遊技球が入賞しにくい第2状態とに
    変位可能な一対の遊技球取込手段と、 前記各遊技球取込手段を駆動させ、前記変位制御手段に
    より制御される駆動手段と、 前記入賞口に入賞した遊技球数を検出する入賞検出手段
    とを有し、 前記各遊技球取込手段には、前記第1状態の時のみ少な
    くとも1以上の遊技球を貯留する遊技球貯留部が設けら
    れ、 前記各遊技球取込手段は、前記遊技球貯留部に貯留され
    ている遊技球を前記入賞口に導くように構成されたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記各遊技球取込手段は、前記第1状態か
    ら第2状態への変位に伴って、前記遊技球貯留部に貯留
    されている遊技球を前記入賞口に導入するように設定さ
    れたことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記各遊技球取込手段には、前記遊技球貯
    留部と反対側の位置に錘が設けられ、 前記各遊技球取込手段は、前記第1状態に維持されてい
    る時に、前記遊技球貯留部に遊技球が貯留されること
    で、該遊技球の重みにより前記第2状態に一時的に変位
    し、遊技球が前記入賞口に導入された後、前記錘により
    再び第1状態に復帰するように設定されたことを特徴と
    する請求項3または4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記各遊技球取込手段は、それぞれ同時に
    前記第1状態ないし第2状態に変位するように設定され
    たことを特徴とする請求項3,4または5記載の可変入
    賞装置50。
  7. 【請求項7】前記各遊技球取込手段は、それぞれ別々に
    前記第1状態ないし第2状態に変位するように設定され
    たことを特徴とする請求項3,4または5記載の可変入
    賞装置50。
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JP2006026126A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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