JPH1122095A - 棟板及びその取付構造 - Google Patents

棟板及びその取付構造

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JPH1122095A
JPH1122095A JP18155497A JP18155497A JPH1122095A JP H1122095 A JPH1122095 A JP H1122095A JP 18155497 A JP18155497 A JP 18155497A JP 18155497 A JP18155497 A JP 18155497A JP H1122095 A JPH1122095 A JP H1122095A
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Masaji Otsuka
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OTSUKA BANKIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボルトやビスを用いずに、少ない部品数で、
棟の頂部の両側に設置される折板屋根材の棟側端部同士
を容易に且つ確実に連結する。施工の簡易化及び低コス
ト化を図る。外観上の収まりを良好にすると共に、防水
性、耐荷重性及び耐久性に優れたものとする。解体の容
易化及び棟板の再利用化を図る。 【解決手段】 棟の頂部の両側に相対向して設置される
折板屋根材の棟側端部同士を連結するための棟板2が、
折板屋根材の谷部の上面形状と略同形状の本体部3と、
折板屋根材の山部の上面に被せられて該山部と嵌合可能
な形状のキャップ部4とで一体に形成されている。本体
部3及びキャップ部4は屋根の勾配方向Cに沿って傾斜
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、棟の頂部の両側
に相対向して設置される折板屋根材の棟側端部同士を連
結するための棟板及びその取付構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種工場、倉庫、プレハブ住
宅等の屋根構造において、その屋根材として各種塗装を
施した亜鉛鉄板製の折板が使用されている。この折板屋
根材は通常、棟の頂部を頂点としてその両側に相対向す
る状態、つまりハ字形に設置されており、棟板を用いて
折板屋根材の棟側端部同士の連結が行われている。図8
にその一例を示す。図8において、折板屋根材1は、H
型鋼等よりなる梁10に取付けられた屋根材支持体11
により支持されている。折板屋根材1の棟側端部1a
は、一定の傾きをもって相対向する形で設置されてお
り、棟板2′は棟側端部1a,1a間の隙間を覆う形で
ボルトで固定されている。なお、外部から雨風等の浸入
を遮断するために、棟板2′の下部には上水面21(も
しくはエプロン)及び止面戸22が設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の方法
では、棟板2′は略ハ字状に曲げ加工した板体で構成さ
れているので、強度的に弱く、しかも棟板2′の固定に
ボルトを用いているために、棟板2′のボルト孔に雨水
が浸入して腐食が発生する可能性があり、さらに部品数
が多いために施工に手間がかかり、コスト的にも不利で
あった。また、プレハブ建築の場合には、その解体や再
利用を有利に行うことが望まれるが、従来の方法では、
部品の点数が多いために解体作業が困難であると共に、
棟板2′のボルト孔から腐食が発生したり、ボルトのネ
ジ山が潰れてしまったりして、再利用性についても十分
なものではなかった。
【0004】そこで、本出願人は、既に出願した特願平
8−95882号において、折板屋根材の谷部の上面形
状に嵌合する形状の連結棟包板と、折板屋根材の山部の
上面形状に嵌合し前記連結棟包板を押さえ込み固定する
ための押さえ部材とを用いて、折板屋根材同士を連結す
る構造を開示している。しかしながら、この特願平8−
95882号にあっては、連結棟包板と押さえ部材とを
用いて折板屋根材同士を連結しているために、使用する
部品の点数が多く、施工に手間がかかるうえに、連結棟
包板と押さえ部材との連結部をビスで固定しているた
め、ビス頭が屋根面に露出して外観が損なわれたり、ビ
ス孔から腐食が発生したりするなど、防水性を十分に満
足させるものではなかった。
【0005】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、ボルトやビスを用いず
に、少ない部品数で、棟の頂部の両側に設置される折板
屋根材の棟側端部同士を容易に且つ確実に連結でき、施
工の簡易化及び低コスト化を図ることができ、しかも外
観上の収まりを良好にできると共に、防水性、耐荷重性
及び耐久性に優れたものとすることができ、さらに解体
の容易化及び棟板の再利用化を図ることができる棟板及
びその取付構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る棟板は、棟Aの頂部A1 の両側に相対
向して設置される折板屋根材1の棟側端部1a同士を連
結するための棟板であって、折板屋根材1の谷部5の上
面形状と略同形状の本体部3と折板屋根材1の山部6に
嵌合可能な構造のキャップ部4とを一体に形成すると共
に、本体部3及びキャップ部4を屋根の勾配方向Cに沿
わせて傾斜させたことを特徴としており、このように構
成することで、棟板2を用いて折板屋根材1の棟側端部
1a同士を連結するにあたって、キャップ部4と折板屋
根材1の山部6との嵌合方式を採用することで施工に手
間がかからなくなり、しかも形状の異なる本体部3とキ
ャップ部4との一体化によって棟板2自体の強度向上を
図ることができ、さらにボルトやビスが不要となるの
で、コスト的にも有利となり、またボルト頭が屋根面に
露出することもないので、ボルト孔等から雨水が浸入し
て腐食が発生する可能性もなくなる。
【0007】ここで、棟板2の略中央部に棟Aに沿って
リブ7を形成するのが好ましく、この場合、本体部3及
びキャップ部4に屋根の勾配方向Cに沿った傾斜を持た
せるために、棟板2を曲げ加工する際には、リブ7を中
心として棟板2を曲げ易くすることができ、また棟板2
の施工後には、リブ7によって棟板2の強度向上が図ら
れるだけでなく、リブ7を水切り用としても機能させる
ことができる。
【0008】また、本発明に係る棟板の取付構造は、折
板屋根材1の谷部5の上面形状と略同形状の本体部3
と、折板屋根材1の山部6に嵌合可能な構造のキャップ
部4とを一体に形成すると共に、本体部3及びキャップ
部4を屋根の勾配方向Cに沿わせて傾斜させて棟板2が
構成され、この棟板2を棟Aの頂部A1 に配置し、棟板
2の本体部3を棟Aの頂部A1 の両側に相対向して設置
された折板屋根材1の谷部5に載置すると共に、棟板2
のキャップ部4を折板屋根材1の山部6の上面に嵌合さ
せて成ることを特徴としており、このように構成するこ
とで、棟板2のキャップ部4を嵌合方式で折板屋根材1
の山部6に嵌め込み固定でき、しかも、棟板2のキャッ
プ部4を上から押さえるこにより、棟板2を折板屋根材
1の棟側端部1aに容易且つ確実に連結固定することが
できるので、施工に際してボルト締めの必要がなくな
り、スピーディな施工が実現できる。
【0009】ここで、棟Aの頂部A1 に複数の棟板2が
棟Aと平行な方向Bに並べて配置され、隣合う一方の棟
板2の本体部3の側端部3bを隣合う他方の棟板2のキ
ャップ部4の側端部4bと折板屋根材1の山部6との間
に挟み込むようにして棟板2,2同士が連結されている
のが好ましく、この場合、隣合う棟板2,2同士を容易
にしかも隙間なく連結でき、一層の省施工化を図ること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
説明する。本発明の棟板2は、図2に示すように、棟A
の頂部A1 の両側に相対向して設置された折板屋根材1
の棟側端部1a同士を連結するために用いられる。折板
屋根材1は、例えば学校、体育館、工場、倉庫などの建
造物の屋根材に広く使用されており、従って、本発明の
棟板2も広い範囲で使用可能である。
【0011】折板屋根材1は、図3〜図5に示すよう
に、複数の谷部5と複数の山部6とが交互に形成されて
おり、各山部6の両側面には内側に凹んだ断面略三角形
状の嵌合用凹部8が山部6の長さ方向に沿ってそれぞれ
形成されている。この折板屋根材1はH型鋼等よりなる
梁10上に設けたタイトフレームと称される屋根材支持
体11(図2)に支持されている。
【0012】棟板2は、例えば亜鉛鉄板から成る。なお
防錆性の観点からステンレス板を用いることも可能であ
る。棟板2の長さL(図1)は、折板屋根材1の棟側端
部1a,1a間の隙間Gよりも長く、例えば600mm
程度に設定されている。棟板2は、折板屋根材1の1単
位(谷部5と山部6とが1つずつ)に対応した1つの本
体部3とキャップ部4とで構成されている。つまり、折
板屋根材1の谷部5の上面形状と対応した略U字状の本
体部3と、折板屋根材1の山部6の上面形状と対応した
略台形状のキャップ部4とが一体に形成されており、図
2に示す本体部3の長さ方向の両側部分3a,3aが棟
Aの頂部A1 の両側に相対向して設置される折板屋根材
1の谷部5の上面にそれぞれ載置されると共に、キャッ
プ部4の長さ方向の両側部分4a,4aが折板屋根材1
の山部6の上面にそれぞれ嵌め込まれるようになってい
る。キャップ部4の両側面には、折板屋根材1の山部6
の嵌合用凹部8(図3)にそれぞれ嵌合可能な嵌合用凸
部9がそれぞれ突設されており、この嵌合用凸部9が嵌
合用凹部8に嵌合することによって、キャップ部4の両
側部分4a,4aが折板屋根材1の山部6に嵌め込み固
定されるものである。なお、キャップ部4の形状は必ず
しも略台形状に限定されるものではなく、折板屋根材1
の山部6に被せて嵌合固定できるものであればその形状
は問わない。また、屋根の意匠性の観点から、棟板2は
折板屋根材1と同一若しくは同系色の塗装が施されてい
ることが望ましい。
【0013】棟板2の本体部3及びキャップ部4は、図
1に示すように、長さ方向の中央部を中心として屋根の
勾配方向C(棟と直交する方向)に沿わせて曲げ加工が
施されており、施工の際に棟板2が折板屋根材1に嵌合
し易くなっている。棟板2の勾配は例えばプレスにより
出すことができる。ここで、棟板2を曲げ易くするため
に、棟板2の中央部にリブ7を形成するのが望ましい。
この実施形態では、本体部3の底面に凸状リブ7a、傾
斜面に凹状リブ7b、キャップ部4に凸状リブ7cを棟
Aと平行な方向Bに沿ってそれぞれ形成してある。これ
らリブ7a〜7cは、棟板2の取付け施工後においては
水切り用として、また棟板2の補強用として機能するも
のである。なお、棟板2の折り曲げ角度は、一般的な屋
根の傾斜角度の範囲であれば、如何なる角度であっても
よい。
【0014】前記棟板2は、図5に示す棟Aの頂部A1
において棟Aと平行な方向Bに複数並べて配置されてお
り、図4(b)に示すように、隣合う一方の棟板2の本
体部3の側端部3bを隣合う他方の棟板2のキャップ部
4の側端部4bと折板屋根材1の山部6の一側面6aと
の間に挟み込むようにして棟板2,2同士が連結されて
いる。ここで、キャップ部4の側端部4b及び本体部3
の側端部3bは、折板屋根材1の山部6の嵌合用凹部8
の下面形状形状に沿った略く字状に曲成されており、一
方の棟板2のキャップ部4の側端部4bと他方の棟板2
の本体部3の側端部3bとを隙間なく密着できるように
してある。
【0015】また、棟板2の裏面には、図6に示すよう
に、複数のシール用テープ12が貼着されるのが望まし
い。シール用テープ12は、棟板2と折板屋根材1の棟
側端部1aとの重ね部分に位置するように、棟板2の本
体部3の裏面の例えば4箇所に貼着されており、棟板2
と折板屋根材1との接合強度を高める役目と、本体部3
と折板屋根材1の谷部5との隙間から折板屋根材1の棟
側端部1a側に雨水が流入するのを防止する役目とを果
たすものである。尚、テープ12に代えて、パッキン材
を用いたり、或いは接着剤で接着するようにしてもよい
ものである。
【0016】次に、折板屋根材1を施工するにあたって
は、梁10上に設けた屋根材支持体11に折板屋根材1
を取付け、その後、本発明の棟板2を用いて折板屋根材
1の棟側端部1a同士を連結する。先ず、複数の棟板2
を棟Aと平行な方向Bに並べて配置し、各棟板2の本体
部3の両側部分3a,3aを両側の折板屋根材1の谷部
5の上面にそれぞれ乗せ、各棟板2のキャップ部4の両
側部分4a,4aを折板屋根材1の山部6の上面にそれ
ぞれ乗せる。このとき、隣合う一方の棟板2の本体部3
の側端部3bを隣合う他方の棟板2のキャップ部4の側
端部4bと折板屋根材1の山部6の一側面6aとの間に
挿入しておく(図4(b)の状態)。
【0017】この状態で棟板2のキャップ部4を上から
押さえ付けると、キャップ部4の嵌合用凸部9が山部6
によって外側に押し広げられながら山部6に設けた嵌合
用凹部8に嵌合して、キャップ部4は山部6全体を抱え
込むようにして山部6に嵌まり込み、棟板2を折板屋根
材1に容易に連結固定することができる。またこのと
き、隣合う一方の棟板2の本体部3の側端部3bが隣合
う他方の棟板2のキャップ部4の側端部4bと折板屋根
材1の山部6の一側面6aとの間に挟み込まれることに
よって、隣合う棟板2,2同士を隙間なく連結できるよ
うになる。
【0018】このように、棟板2のキャップ部4を嵌合
方式で折板屋根材1の山部6に嵌め込み固定することに
よって、棟板2のキャップ部4を上から押さえるだけ
で、棟板2を折板屋根材1の棟側端部1a間に固定でき
るようになり、しかも施工に際してボルト締めの必要が
なくなるので、作業手順が簡易となり、スピーディな施
工が実現できると共に、ボルトやビス等の省略によって
コストダウンを図ることができる。
【0019】また、本体部3とキャップ部4との一体化
によって、折板屋根材1の1単位(谷部5及び山部6が
1つずつ)に対して1つの棟板2で済み、必要な部品数
は1点と少なくなる。従って、施工が容易になるだけで
なく、棟板2の収まりも良くなり、さらに形状の異なる
本体部3とキャップ部4との一体化によって棟板2自体
の強度が高められる。そのうえ本体部3及びキャップ部
4の中央部にリブ7a〜7cが形成され、リブ7a〜7
cを中心として本体部3及びキャップ部4の両側部分3
b,4bがそれぞれ斜め下方に曲げ加工されているの
で、本体部3及びキャップ部4の中央部分が折板屋根材
1で下方から支持されない場合であっても、棟板2自体
の強度が高められるようになり、従って、耐荷重性及び
耐久性に優れた棟板2を提供できるようになる。しか
も、本体部3及びキャップ部4の中央部にリブ7a〜7
cを形成したことによって、施工後にはリブ7a〜7c
は補強用として機能することができ、棟板2の耐久性を
一層向上させることができるものとなり、さらにリブ7
a〜7cは水切り機能もあり、特に屋根の勾配が小さ
く、本体部3及びキャップ部4の傾きが小さい場合であ
っても、リブ7によって棟板2上の水はけが良くなる。
【0020】また、棟板2はボルトを用いずに固定され
るためにボルト頭が棟板2の表面に露出することがな
く、屋根の外観が向上するうえに、ボルト孔等から雨水
が浸入して腐食が発生する可能性をなくすことができる
ので、雨仕舞いに優れたものとなり、さらに加えて、棟
板2の裏面に、棟Aと平行な方向Bに沿って複数のシー
ル用テープ12を貼着しておけば、棟板2と折板屋根材
1との接合強度を高めることができると同時に、棟板2
と折板屋根材1との隙間から折板屋根材1間の隙間G側
に雨水が流入するのをシール用テープ12にて確実に防
止でき、防水性を一層高めることができる。
【0021】さらに、複数の棟板2,2間において、隣
合う一方の棟板2の本体部3の側端部3bを隣合う他方
の棟板2のキャップ部4の側端部4bと折板屋根材1の
山部6との間に挟み込むようにして棟板2,2同士が連
結されているので、棟板2,2間の雨漏れを確実に防止
でき、しかもキャップ部4の嵌合用凸部9と折板屋根材
1の嵌合用凹部8との嵌合力によって、キャップ部4と
本体部3と山部6との密着状態が維持されることによっ
て、ボルトやビスを用いずに、複数の棟板2,2同士を
連結することができると共に、棟板2,2間が連続した
形状となるので、屋根全体が一体物としての外観を呈す
るようになり、意匠性により優れたものとなる。
【0022】一方、建物を解体する場合において、棟板
2はボルトを用いずに折板屋根材1に嵌合によって固定
されているので、棟板2の取外しが簡単であり、解体作
業を容易に行うことができるようになり、例えば短期の
建物などには棟板2が繰り返し再利用可能となり、資源
の無駄をなくすことができるという利点もある。なお、
前記実施形態では、複数の谷部5と複数の山部6とを交
互に形成して1枚の折板屋根材1を形成した場合を示し
たが、折板屋根材1の構造は必ずしもこれに限定される
ものではなく、例えば図7に示すように、一方の折板屋
根材1Aの山部6Aの上面に他方の折板屋根材1Bの山
部6Bを嵌合させ、さらに他方の折板屋根材1Bの山部
6Bの上面に本発明の棟板2のキャップ部4を嵌合させ
るようにしてもよいものである。この場合、一方の折板
屋根材1Aの山部6Aの上に他方の折板屋根材1Bの山
部6Bと、棟板2のキャップ部4とを順に乗せ、キャッ
プ部4を上から押さえることによって、嵌合用凹部8
A,8Bと嵌合用凸部9とが互いに嵌合して、折板屋根
材1A,1B同士の接続、及び折板屋根材1Bと棟板2
との接続をそれぞれ容易に且つ確実に行うことができ、
一層の省施工化を図ることができるようになる。
【0023】なお、本発明の棟板2は、金型によるプレ
ス成形により作製することができるが、その強度を高め
るためには例えば鋳造もしくは鍛造により作製すること
も可能である。また、複数の棟板2を別体で構成する代
わりに、棟板2を折板屋根材1と略同じ長さ(図1の長
さLとは異なる)の板体で形成し、この板体に本体部3
とキャップ部4とを交互に複数形成するようにしてもよ
いものであり、この場合、棟板2の部品数を減らして棟
板2の施工をより簡略化を図ることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、棟の頂部の両側に相対向して設置される折板屋根
材の棟側端部同士を連結するための棟板であって、折板
屋根材の谷部の上面形状と略同形状の本体部と折板屋根
材の山部の上面に嵌合可能な構造のキャップ部とを一体
に形成すると共に、本体部及びキャップ部を屋根の勾配
方向に沿わせて傾斜させたから、棟板を用いて折板屋根
材の棟側端部同士を連結する際に、キャップ部と折板屋
根材の山部との嵌合方式を採用することで施工に手間が
かからず、且つ使用する部品数が少なくて済み、施工の
簡易化及び低コスト化を図ることができると共に、本体
部とキャップ部との一体化により棟板の収まりが良くな
るうえに、形状の異なる本体部とキャップ部との一体化
によって棟板自体の強度が高められ、棟板の中央部分が
折板屋根材で下方から支持されない場合でも、棟板の変
形を防止でき、耐荷重性及び耐久性を向上させることが
できる。しかも、ボルトやビスが不要となるので、ボル
ト頭が棟板の表面に露出することがなく、屋根の外観向
上に加えて、ボルト孔等から雨水が浸入して腐食が発生
する可能性をなくすことができ、雨仕舞いに優れたもの
となる。さらに、棟板と折板屋根材との完全嵌合構造を
採用したことにより、建物を解体する場合には、棟板の
取外しに手間がかからず、例えば短期の建物などには棟
板が繰り返し再利用可能となり、資源の無駄をなくすこ
とができるという効果も得られる。
【0025】また請求項2記載の発明は、請求項1にお
いて、棟板の略中央部に棟に沿ってリブを形成したか
ら、請求項1記載の効果に加えて、本体部及びキャップ
部に屋根の勾配方向に沿った傾斜を持たせるために、棟
板を曲げ加工する際には、リブを中心として棟板を曲げ
易くすることができ、棟板の加工が容易となる。また棟
板の施工後には、リブによって棟板の強度が向上し、棟
板の耐久性を向上させることができる。さらにこのリブ
は水切り用としても機能することとなり、仮りに屋根の
勾配が小さく、本体部及びキャップ部の傾きが小さい場
合でも、リブによって棟板の水はけが良くなり、雨仕舞
いに一層優れたものとなる。
【0026】また請求項3記載の発明は、折板屋根材の
谷部の上面形状と略同形状の本体部と、折板屋根材の山
部に嵌合可能な構造のキャップ部とを一体に形成すると
共に、本体部及びキャップ部を屋根の勾配方向に沿わせ
て傾斜させて棟板が構成され、この棟板を棟の頂部に配
置し、棟板の本体部を棟の頂部の両側に相対向して設置
された折板屋根材の谷部に載置すると共に、棟板のキャ
ップ部を折板屋根材の山部の上面に嵌合させて成るか
ら、棟板のキャップ部を嵌合方式で折板屋根材の山部に
嵌め込み固定でき、しかも棟板のキャップ部を上から押
さえるだけで、棟板を折板屋根材の棟側端部に容易且つ
確実に連結固定することができるので、施工に際してボ
ルト締めの必要がなくなり、作業手順が簡易となり、ス
ピーディな施工が実現できると共に、防水性、耐荷重性
及び耐久性に優れた棟板の取付構造を提供することがで
き、そのうえボルトやビスの省略によって一層のコスト
ダウンを図ることができる。
【0027】また請求項4記載の発明は、請求項3にお
いて、棟の頂部に複数の棟板が棟と平行な方向に並べて
配置され、隣合う一方の棟板の本体部の側端部を隣合う
他方の棟板のキャップ部の側端部と折板屋根材の山部と
の間に挟み込むようにして棟板同士が連結されているか
ら、請求項3記載の効果に加えて、隣合う棟板同士を容
易にしかも隙間なく連結することができ、省施工化を図
ることができると共に、ボルトやビスが不要であるの
で、棟板の連結部分で腐食が発生する可能性をなくすこ
とができ、棟板の耐久性を一層向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態の一例の斜視図、
(b)は(a)の矢符Fから見た側面図である。
【図2】同上の棟板の取付構造の説明図である。
【図3】同上の折板屋根材の一部断面図である。
【図4】(a)は同上の折板屋根材に棟板を取付けた状
態の説明図、(b)は要部断面図である。
【図5】同上の棟板の取付け状態の斜視図である。
【図6】同上の棟板の裏面にシール用テープを貼着した
場合の斜視図である。
【図7】(a)は他の実施形態の説明図、(b)は
(a)の分解図である。
【図8】従来の棟板の取付構造の説明図である。
【符号の説明】
1 折板屋根材 1a 棟側端部 2 棟板 3 本体部 3a 両側部分 3b 側端部 4 キャップ部 4a 両側部分 4b 側端部 5 谷部 6 山部 6a 一側面 7 リブ A 棟 A1 頂部 B 棟と平行な方向 C 屋根の勾配方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟の頂部の両側に相対向して設置される
    折板屋根材の棟側端部同士を連結するための棟板であっ
    て、折板屋根材の谷部の上面形状と略同形状の本体部と
    折板屋根材の山部に嵌合可能な構造のキャップ部とを一
    体に形成すると共に、本体部及びキャップ部を屋根の勾
    配方向に沿わせて傾斜させたことを特徴とする棟板。
  2. 【請求項2】 棟板の略中央部に棟に沿ってリブを形成
    したことを特徴とする請求項1記載の棟板。
  3. 【請求項3】 折板屋根材の谷部の上面形状と略同形状
    の本体部と、折板屋根材の山部に嵌合可能な構造のキャ
    ップ部とを一体に形成すると共に、本体部及びキャップ
    部を屋根の勾配方向に沿わせて傾斜させて棟板が構成さ
    れ、この棟板を棟の頂部に配置し、棟板の本体部を棟の
    頂部の両側に相対向して設置された折板屋根材の谷部に
    載置すると共に、棟板のキャップ部を折板屋根材の山部
    の上面に嵌合させて成ることを特徴とする棟板の取付構
    造。
  4. 【請求項4】 棟の頂部に複数の棟板が棟と平行な方向
    に並べて配置され、隣合う一方の棟板の本体部の側端部
    を隣合う他方の棟板のキャップ部の側端部と折板屋根材
    の山部との間に挟み込むようにして棟板同士が連結され
    ていることを特徴とする請求項3記載の棟板の取付構
    造。
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