JPH11220581A - 原稿画像読み取り装置 - Google Patents

原稿画像読み取り装置

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JPH11220581A
JPH11220581A JP10097033A JP9703398A JPH11220581A JP H11220581 A JPH11220581 A JP H11220581A JP 10097033 A JP10097033 A JP 10097033A JP 9703398 A JP9703398 A JP 9703398A JP H11220581 A JPH11220581 A JP H11220581A
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統英 中野
Takashi Nishida
孝 西田
Kyosuke Ko
京介 高
Shinichi Takeda
慎一 武田
Tetsuya Nishiguchi
哲也 西口
Soichi Takada
聡一 高田
Kazunobu Takahashi
一伸 高橋
Kiyoshi Sasho
清 佐生
Shoichiro Yoshiura
昭一郎 吉浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の両面の画像情報をそれぞれ独立にかつ
同時に読み取ることができ、信頼性が高く、機構が簡易
でかつ小型化の容易な原稿画像読み取り装置を提供する
こと。 【解決手段】 原稿の両面を読み取るための、光源と原
稿からの反射光像を結像する結像手段とからなる光学手
段と、光学手段により結像される光像を受光する受光手
段とからなる原稿読み取り手段とを各々備える第1、第
2の原稿読み取り手段を対向配置した原稿画像読み取り
装置において、光学手段は、互いに偏光方向が異なる偏
光フィルタ手段を各々有する。従って原稿の両面の画像
情報をそれぞれ独立にかつ同時に読み取ることができ、
光源光の迷光による誤動作も発生せず、機構が簡易でか
つ小型化も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、デジタル複写システム
等に搭載されている原稿画像読み取り装置に関し、より
詳細には、原稿上の第1面画像と第2面画像を効率よく
読み取る一方で、一方の読み取り部の光が他方の読み取
り部に影響して画質的に問題となることのない光学手段
を設けてなる原稿画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、単一の原稿の読み取り光学系(原
稿読み取り部)を有する原稿読取装置が一般に知られて
いるが、原稿の読み取り光学系が単一であるために、一
度の走査で読み取ることができる原稿面は表面又は裏面
のどちらか片側のみであり、原稿の両面の情報を読み取
る場合、オペレータが原稿を反転させ、原稿の片面毎に
読み取り作業を行う必要があった。
【0003】また、原稿を自動的に原稿読み取り部まで
搬送させ、片側面の原稿画像情報を原稿読み取り部で読
み取った後、原稿面を自動的に反転させ、再度もう一方
の面を原稿読み取り部まで搬送して原稿画像を読み取る
ことにより、原稿の両面の画像を自動的に読み取ること
ができる装置も提案されているが、一般的に上記装置は
高価であり、また複雑な機構を必要としていた。
【0004】更に、単一の読み取り部にて上記の如く原
稿を反転させて原稿の両面の画像情報を読み取る場合、
読みとり部にて原稿面を2度走査することが必要なた
め、処理に必要な時間が長くなり、処理効率が悪くなる
といった問題点があった。
【0005】従い、上記問題点を解決するための提案と
して、例えば、特開昭56−46260号公報において
は、原稿の両面の画像情報をそれぞれ独立に読み取るべ
く設けられた2つの画像読取装置を備え、原稿面におけ
る読み取り主走査線の位置が、前記原稿の副走査方向に
対して、両面で一致しないようにそれら画像読取装置を
配置した原稿読取装置が開示されている。
【0006】また、特開平6−103406号公報にお
いては、帳票の表面のイメージを縮小するための縮小光
学系を具備する第1のスキャナ部と縮小光学系を必要と
しない第2のスキャナ部を備えることにより、帳票の両
面読み取りが行え、第2のスキャナ部を小型化でき、し
かも帳票に近接して配置することで、装置の大型化を防
止する技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭56−4626
0号公報においては、原稿の一方向への走査により、原
稿の両面の画像情報を同時に読み取ることができるので
処理効率の低下を防止することができると共に、各原稿
面読み取りのためのスリットが、副走査方向へ互いにズ
ラして設けられており、読み取りのための光源光が原稿
を透過して互いに反対側の読み取り部へ悪影響を及ぼさ
ないように配慮されている点で有効なものである。
【0008】しかしながら同公報においては、2つの画
像読取部の設置位置(スリット)をズラして配置する必
要があるので装置が大型化する問題があり、また、2つ
の画像読取部の設定位置に制約が生じるので機構の位置
関係を自由に設定することができないと共に複雑な機構
になってしまうという問題が生ずる。更に、画像読取部
の設置位置をズラすだけでは、用紙を透過した原稿画像
読取用の光源光が、迷光により他方の原稿読取部に照射
されてしまう恐れもある。
【0009】一方、特開昭56−46260号公報に記
載された技術内容によれば、帳票の表面のイメージを縮
小するための縮小光学系を具備する第1のスキャナ部と
縮小光学系を必要としない第2のスキャナ部を備えるこ
とにより、帳票の両面読み取りが行え、第2のスキャナ
部を小型化でき、しかも帳票に近接して配置すること
で、装置の大型化を防止することがきるという点で有効
なものである。
【0010】しかしながら、同公報においても、原稿を
透過した原稿画像読取用の光源光が、迷光により他方の
原稿読取部に照射されてしまう恐れがあり、更に第2の
スキャナ部では縮小画像を得られないといった問題点が
あった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、原稿の両面の画像情報をそれぞれ独立にかつ同
時に読み取るべく設けられた2つの画像読取装置を備
え、光源光の迷光による誤動作の発生することがない、
機構が簡易でかつ小型化の容易な、原稿画像読み取り装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の原稿画像
読み取り装置は、原稿の第1面側を読み取るために、原
稿を露光する第1の光源と該第1の光源により露光され
た原稿からの反射光像を結像する結像手段とからなる第
1の光学手段と、該第1の光学手段により結像される光
像を受光する第1の受光手段とからなる第1の原稿読み
取り手段と、該第1の原稿読み取り手段と対向配置さ
れ、原稿の第2面側を読み取るために、原稿を露光する
第2の光源と該第2の光源により露光された原稿からの
反射光像を結像する結像手段からなる第2の光学手段
と、該第2の光学手段により結像される光像を受光する
第2の受光手段とからなる第2の原稿読み取り手段を備
える原稿画像読み取り装置において、上記第1及び第2
の光学手段は、互いに偏光方向が異なる偏光フィルタ手
段を各々有することを特徴とする。
【0013】請求項1記載の原稿画像読み取り装置によ
れば、一方の読み取り部の光が他方の読み取り部に影響
しないような光学手段を設けることにより、2つの画像
読取装置の位置関係をかなり自由に設定できるようにす
ることによって、機構の簡易化できかつ装置を小型化で
きる。
【0014】更に、一般的に用いられているハロゲンラ
ンプ等の波長分布の比較的広い光源であっても、光源と
して使用することができる。
【0015】請求項2記載の原稿画像読み取り装置は、
原稿の第1面側を読み取るために、原稿を露光する第1
の光源と該第1の光源により露光された原稿からの反射
光像を結像する結像手段とからなる第1の光学手段と、
該第1の光学手段により結像される光像を受光する第1
の受光手段とからなる第1の原稿読み取り手段と、該第
1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2面側
を読み取るために、原稿を露光する第2の光源と該第2
の光源により露光された原稿からの反射光像を結像する
結像手段からなる第2の光学手段と、該第2の光学手段
により結像される光像を受光する第2の受光手段とから
なる第2の原稿読み取り手段を備える原稿画像読み取り
装置において、該第1及び第2の光学手段は各原稿面に
対し波長域の各々異なる光を照射し、該第1及び第2の
受光手段は該第1及び第2の光学手段から照射される光
の波長域に各々感度を有することを特徴とする。
【0016】請求項2記載の原稿画像読み取り装置によ
れば、請求項1と同様に、一方の読み取り部の光が他方
の読み取り部に影響しないような光学手段を設けること
により、2つの画像読取装置の位置関係をかなり自由に
設定できるようにすることによって、機構の簡易化でき
かつ装置を小型化できる。また、偏光フィルタ手段を必
要としないので、請求項1の発明と比べ、更に装置全体
の小型化を達成することができる。
【0017】請求項3記載の原稿画像読み取り装置は、
請求項2において、第1及び第2の光源は、照射する光
の波長域が夫々異なることを特徴とするので、機構を簡
易化できかつ装置を小型化できる。また、偏光フィルタ
手段を必要としないので、請求項1の発明と比べ、更に
装置全体の小型化を達成することができる。
【0018】請求項4記載の原稿画像読み取り装置は、
請求項2において、第1及び第2の光学手段は、透過す
る波長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備え、該光学
フィルタ手段を介して原稿を露光することを特徴として
おり、特定の波長が強く発光されるが、互いに光の波長
域に重複する領域がある2つの光源を用いたときに、対
向する光源の光を検知することがなく、偏光板を用いる
場合に比べ光量の損失が少なくなる。
【0019】請求項5に記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項2において、第1及び第2の光学手段は、透
過する波長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備え、露
光された各原稿面からの反射光像は該光学フィルタを介
して各々結像されることを特徴とするので、CCD(光
電変換素子)等の受光手段に高価な選別品が不要とな
り、比較的安価な汎用品と光学フィルタの組み合わせ
で、両面読み取り時の精度低下や誤検知を防止すること
ができる。
【0020】請求項6記載の原稿画像読み取り装置は、
原稿の第1面側を読み取るために、原稿の画像面を案内
する第1の光学案内部材と、該第1の光学案内部材によ
り案内される原稿の第1面を露光する第1の光源と該第
1の光源により露光された原稿からの反射光像を結像す
る結像手段からなる第1の光学手段と、該第1の光学手
段により結像される光像を受光する第1の受光手段とか
らなる第1の原稿読み取り手段と、該第1の原稿読み取
り手段と対向配置され、原稿の第2面側を読み取るため
に、原稿の画像面を案内する第2の光学案内部材と、該
第2の光学案内部材により案内される原稿の第2面を露
光する第2の光源と該第2の光源により露光された原稿
からの反射光像を結像する結像手段からなる第2の光学
手段と、該第2の光学手段により結像される光像を受光
する第2の受光手段とからなる第2の原稿読み取り手段
とから構成され、原稿の第1面又は第2面を夫々第1又
は第2の光学案内部材の表面に当接させ、原稿画像を読
み取ることを特徴とする。
【0021】請求項6記載の原稿画像読み取り装置によ
れば、受光手段と原稿面との距離を常に一定とすること
ができ、原稿の読み取り精度を向上させることができ
る。
【0022】請求項7記載の原稿画像読み取り装置は、
請求項6において、第1及び又は第2の光学案内部材の
原稿搬送上流側端面が曲面形状であることを特徴として
おり、光学案内部材への進入時や排出時の原稿搬送経路
が、原稿を当接させたい光学案内部材の原稿当接面を覆
いかぶせるようになるので、原稿の一方の面を一方の原
稿案内光学部材の表面に当接させることが容易になる。
従い、受光手段と原稿面との距離を常に一定とすること
ができ、原稿の読み取り精度を向上させることができ
る。
【0023】請求項8記載の原稿画像読み取り装置は、
請求項6において、光学案内部材に原稿を当接させるた
めの原稿ガイド部材を備え、該原稿ガイド部材が該光学
案内部材よりも用紙搬送方向の上流側に配置されること
を特徴としており、原稿の一方の面を一方の原稿案内光
学部材の表面に確実に当接させることができるので、受
光手段と原稿面との距離を常に一定にすることができ、
原稿の読み取り精度を向上できる。
【0024】請求項9記載の原稿画像読み取り装置は、
請求項8において、光学案内部材が原稿ガイド部材の機
能を兼ねることを特徴としており、原稿の一方の面を一
方の原稿案内光学部材の表面に当接させることが容易に
なる。従い、受光手段と原稿面との距離を常に一定とす
ることができ、原稿の読み取り精度を向上させることが
できる。
【0025】請求項10記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項6において、原稿読み取り手段よりも下流側
の搬送面は、光学案内部材によって形成される用紙搬送
経路面よりも低い面に設けられることを特徴としてお
り、原稿搬送経路が改善されて、原稿の一方の面を一方
の原稿案内光学部材の表面に当接させることができるの
で、より簡単な構成で受光手段と原稿面との距離を一定
にでき、原稿読み取り精度が向上する。
【0026】請求項11記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項6において、第1及び又は第2の光学案内部
材を帯電させる帯電手段を備え、原稿を光学案内部材に
吸着させて搬送することを特徴としており、原稿の一方
の面を一方の原稿案内光学部材の表面へ確実に当接させ
ることができるので、より簡単な構成で光電変換素子と
原稿面との距離を一定にでき、原稿読み取り精度が向上
する。
【0027】請求項12記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項1において、偏光フィルタ手段は、無端状の
偏光材料からなることを特徴とするので、原稿の搬送を
安定化することができ、原稿搬送の高速化も容易とな
る。更に、偏光フィルムが原稿搬送の駆動源を兼ねてい
るので装置の構造が簡素化できる。
【0028】請求項13記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項12において、受光手段は、搬送しない側の
原稿面を、固定された偏光フィルタを介して読み取るこ
とを特徴としており、請求項12と比して、原稿搬送の
安定化を損なうことなく機構を簡素化できる。
【0029】請求項14記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項12において、偏光フィルタ手段を帯電させ
る帯電手段を備え、該偏光フフィルタ手段を帯電させ、
原稿を吸着させて搬送することを特徴としており、原稿
の一方の面を一方の偏光フィルム面に確実に当接できる
ので、受光手段と原稿面の距離を一定に保つことがで
き、原稿読み取り精度が向上する。
【0030】請求項15記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項6において、原稿を帯電させるための原稿帯
電手段を備え、用紙を少なくとも一方の光学案内部材に
吸着させて搬送することを特徴としており、原稿の一方
の面を一方の偏光フィルム面に確実に当接できるので、
受光手段と原稿面の距離を一定に保つことができ、原稿
読み取り精度が向上する。
【0031】請求項16記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項15において、光学案内部材を帯電させる帯
電手段を備え、原稿を当接させる側の光学案内部材を原
稿の帯電極性と逆極性に帯電させることにより、原稿を
吸着させて搬送することを特徴としており、原稿の一方
の面を一方の偏光フィルム面に確実に当接できるので、
受光手段と原稿面の距離を一定に保つことができ、原稿
読み取り精度が向上する。
【0032】請求項17記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項15において、光学案内部材を帯電させる帯
電手段を備え、原稿を当接させない側の光学案内部材を
原稿の帯電極性と同極性に帯電させることにより、原稿
を吸着させて搬送することを特徴としており、原稿の一
方の面を一方の偏光フィルム面に確実に当接できるの
で、光電変換素子と原稿面の距離を一定に保つことがで
き、原稿読み取り精度が向上する。
【0033】請求項18記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項15において、原稿画像読み取り手段は、原
稿を読み取った後に原稿を除電するための除電手段を備
えることを特徴としており、原稿用紙が排出されて排紙
ローラに突入するとき、原稿用紙に残った電荷によって
原稿用紙が排紙ローラに吸着されて原稿搬送経路を乱し
たり、原稿が折れたりすることがなくなる。
【0034】請求項19記載の原稿画像読み取り装置
は、原稿の第1面側を読み取るために、原稿を露光する
第1の光源と該第1の光源により露光された原稿からの
反射光像を結像する結像手段とからなる第1の光学手段
と、該第1の光学手段により結像される光像を受光する
第1の受光手段とからなる第1の原稿読み取り手段と、
該第1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2
面側を読み取るために、原稿を露光する第2の光源と該
第2の光源により露光された原稿からの反射光像を結像
する結像手段からなる第2の光学手段と、該第2の光学
手段により結像される光像を受光する第2の受光手段と
からなる第2の原稿読み取り手段を備える原稿画像読み
取り装置において、第1の原稿画像読み取り手段と第2
の原稿画像読み取り手段を連結する連結部材を備え、該
連結部材の固定軸を中心に原稿画像読み取り手段が回動
可能に分離できることを特徴とする。
【0035】請求項19記載の原稿画像読み取り装置に
よれば、ブック原稿等のような原稿送り装置内部には搬
送することができないものでも、画像の読み取りを行う
ことができる。
【0036】請求項20記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項13において、第1の原稿画像読み取り手段
と第2の原稿画像読み取り手段を連結する連結部材を備
え、該連結部材の固定軸を中心に原稿画像読み取り手段
が回動可能に分離できることを特徴としており、ブック
原稿等のような原稿送り装置内部には搬送することがで
きないものでも、画像の読み取りを行うことができる。
また、少なくとも一つの偏光フィルムとそれらの駆動源
が存在するので、原稿送り装置内部に原稿を搬送すると
きにおいても、安定して原稿の搬送を行うことができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図22に基づいて以下に説明する。なお、本実施例の説
明としてデジタル複写システムに本発明を適用した場合
のみを記載しているが、本発明はデジタル複写システム
のみに適用されるものではなく、原稿画像読み取り装置
を備えた装置全般に適用可能であることは言うまでもな
い。
【0038】図1は本発明による原稿読み取り装置を備
えたデジタル複写システム1であり、原稿読取装置10
と両面プリンタ30とがケーブル60によって接続され
ているため、原稿読取装置を任意の場所に配置して使用
可能である。ここではまず両面プリンタ30について説
明する。
【0039】原稿画像を原稿読取装置10にて読み取る
ことにより得られた画像データは、後述する画像処理部
へ送られ、各種処理が施された後、画像処理部のメモリ
に一旦記憶されて出力指示に応じてメモリ内の画像を読
み出し、ケーブル60を介して両面プリンタ部30に転
送されて、記録シート上に画像を形成させる。
【0040】この両面プリンタ部30は画像を形成させ
るための記録材であるシートの搬送系、レーザ書き込み
ユニット46、及び画像を形成するための電子写真プロ
セス部を備えている。
【0041】レーザ書き込みユニット46は、上述した
原稿読取装置10にて読み取った後のメモリから読み出
した画像データ、又は外部の装置から転送されてきた画
像データに応じて、図示しないレーザ光を出射する半導
体レーザ光源、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミ
ラー、等角速度で偏向されたレーザ光が電子写真プロセ
ス部を構成する感光体ドラム48上において等角速度で
偏向されるよう補正するf−θレンズなどを有してい
る。
【0042】上記電子写真プロセス部は、周知である感
光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離
器、クリーニング器、除電器を備えている。
【0043】一方、シートPの搬送系は、上述した画像
形成を行う電子写真プロセス部の特に転写器が配置され
た転写位置へとシートPを搬送する搬送部、該搬送部へ
とシートPを送り込むためのカセット給紙装置51、5
2又は、必要なサイズのシートを適宜給紙するための手
差し給紙装置54、転写後のシートPに形成された画
像、特にトナー像を定着するための定着器49、定着後
のシートPの裏面に再度画像を形成するためにシートP
を再供給するための再供給経路53とを備えている。
【0044】また、定着器49の下流側には、画像が記
録されたシートPを受け取り、このシートPに対して所
定の処理を施す後処理装置34が配置されている。
【0045】レーザ書き込みユニット46及び電子写真
プロセス部において、画像メモリから読み出された画像
データは、レーザ書き込みユニット46によってレーザ
光線を走査させることにより感光体ドラム48の表面上
に静電潜像として形成され、トナーにより可視像化され
たトナー像は多段給紙ユニット51、52のいずれかの
給紙部から搬送された用紙の面上に静電転写され定着さ
れる。
【0046】このようにして画像が形成されたシートP
は定着器49から後処理装置34内へと搬送される。
【0047】(画像処理部の回路説明)次にこのデジタ
ル複写システム1における、読み取られた原稿画像情報
に画像処理を行う画像処理部の構成及び機能について説
明する。
【0048】図20は図1のデジタル複写システム1の
原稿読取装置10と両面プリンタ30の少なくとも一方
に含まれている画像処理部のブロック図である。
【0049】このデジタル複写システム1に含まれてい
る画像処理部は、画像データ入力部240、画像処理部
241、画像データ出力部242、RAM(ランダムア
クセスメモリ)、ハードディスク等から構成されるメモ
リ243及び中央処理装置(CPU)244を備えてい
る。
【0050】画像データ入力部240はCCD部240
a、ヒストグラム処理部240b及び誤差拡散処理部2
40cを含んでいる。
【0051】画像データ入力部240はCCD200か
ら読み込まれた原稿の画像データを2値化変換して、2
値のデジタル量としてヒストグラムをとりながら、誤差
拡散法により画像データを処理して、メモリ243に一
旦記憶するように構成されている。
【0052】即ち、CCD部240aでは、画像データ
の各画素濃度に応じたアナログ電気信号がA/D変換さ
れたのち、MTF補正、白黒補正又はガンマ補正が行わ
れ、256階調(8ビット)のデジタル信号としてヒス
トグラム処理部240bへ出力される。
【0053】ヒストグラム処理部240bでは、CCD
部240aから出力されたデジタル信号が256階調の
画素濃度別に加算され濃度情報(ヒストグラムデータ)
が得られるとともに、必要に応じて、得られたヒストグ
ラムデータはCPU244へ送られ、又画素データとし
て誤差拡散処理部240cへ送られる。
【0054】誤差拡散処理部240cでは、疑似中間処
理の一種である誤差拡散法、すなわち、2値化の誤差を
隣接画素の2値化判定に反映させる方法により、CCD
部240aから出力された8ビット/画素のデジタル信
号が1ビット(2値化)に変換され、原稿における局所
領域濃度を忠実に再現するための再配分演算が行われ
る。
【0055】画像処理部241は多値化処理部241a
及び241b、合成処理部241c、濃度変換処理部2
41d、変倍処理部241e、画像プロセス部241
f、誤差拡散処理部241g並びに圧縮処理部241h
を含んでいる。
【0056】画像処理部241は、入力された画像デー
タをオペレータが希望する画像データに最終的に変換す
る処理部であり、メモリ243に最終的に変換された出
力画像データとして記憶されるまでこの処理部にて処理
するように構成されている。但し、画像処理部241に
含まれている上述の各処理部は必要に応じて機能するも
のであり、装置の仕様や設定条件等により機能しない場
合もある。
【0057】そして、多値化処理部241a及び241
bでは、誤差拡散処理部240cで2値化されたデータ
が再度256階調に変換される。
【0058】合成処理部241cでは、画素毎の論理演
算、即ち、論理和、論理積又は排他的論理和の演算が選
択的に行われる。この演算の対象となるデータは、メモ
リ243に記憶されている画素データ及びパターンジェ
ネレータ(PG)からのビットデータである。
【0059】濃度変換処理部241dでは、256階調
のデータ信号に対して、所定の階調変換テーブルに基づ
いて入力濃度に対する出力濃度の関係が任意に設定され
る。
【0060】変倍処理部241eでは、指定された変倍
率に応じて、入力される既知データにより補間処理を行
うことによって、変倍後の対象画素に対する画素データ
(濃度値)が求められ、副走査が変倍された後に主走査
が変倍処理される。
【0061】画素プロセス部241fでは、入力された
画素データに対して様々な画像処理が行われ、又、特徴
抽出等データ列に対する情報収集が行われ得る。
【0062】誤差拡散処理部241gでは、画像データ
入力部240の誤差拡散処理部240cと同様な処理が
行われる。
【0063】圧縮処理部241hでは、ランレングスと
いう符号化により2値データが圧縮される。又、画像デ
ータの圧縮に関しては、最終的な出力画像データが完成
した時点で最後の処理ループにおいて圧縮が機能する。
【0064】画像データ出力部242は復元部242
a、多値化処理部242b、誤差拡散処理部242c、
及びレーザ出力部242dを含んでいる。
【0065】画像データ出力部242は、圧縮状態でメ
モリ243に記憶されている画像データを復元し、もと
の256階調に再度変換し、2値データより滑らかな中
間調表現となる4値データの誤差拡散を行い、レーザ出
力部242dへデータを転送するように構成されてい
る。
【0066】即ち、復元部242aでは、圧縮処理部2
41hによって圧縮された画像データが復元され、多値
化処理部242bでは、画像処理部241の多値化処理
部241a及び241bと同様な処理が行われ、誤差拡
散処理部242cでは、画像データ入力部240の誤差
拡散処理部240cと同様な処理が行われる。
【0067】レーザ出力部242dでは、図示しないシ
ーケンスコントローラからの制御信号に基づき、デジタ
ル画素データがレーザのオン/オフ信号に変換され、レ
ーザ書き込みユニット46における半導体レーザがオン
/オフ状態となり、感光体ドラム48上に静電潜像が書
き込まれる。
【0068】尚、画像データ入力部240及び画像デー
タ出力部242において扱われるデータは、メモリ24
3の記憶容量を削減するために、基本的には2値データ
の形でメモリ243上に記憶されているが、画像データ
の劣化を考慮して4値のデータの形で処理することも可
能である。
【0069】(デジタル複写システム全体の制御構成の
説明)図21はデジタル複写システム1の装置全体の各
部を中央制御ユニット(CPU)244により動作管理
している状態を示す図である。
【0070】CCD200、画像データ入力部240、
画像処理部241、画像データ出力部242、画像メモ
リ243、及び中央処理装置(CPU)244は、図2
0と重複するので、説明を省略する。
【0071】中央処理装置244は、RADF、原稿読
取装置10、プリンタ部30などデジタル複写システム
1を構成する各駆動機構部をシーケンス制御により管理
すると共に、各部へ制御信号を出力している。
【0072】更に中央処理装置には、操作パネルからな
る操作基板ユニット245が相互通信可能な状態で接続
されており、オペレータが設定入力した複写モードに応
じて制御信号を中央処理ユニット244に転送し、モー
ドに応じてデジタル複写システム1を動作させるように
なっている。
【0073】また、中央処理ユニット244からはデジ
タル複写システム1の動作状態を示す制御信号を操作基
板ユニット245へと転送して、この制御信号により装
置が現在どのような状態にあるのかをオペレータに示す
ように表示部などにより動作状態を表示するようになっ
ている。
【0074】ソータコントロールユニット246は、デ
ジタル複写システム1により出力される複写物を仕分け
たりする後処理装置の動作を管理する制御ユニットであ
り、画像データ通信ユニット247は画像情報、及び画
像制御信号など他のデジタル画像機器との情報通信を可
能にするために設けられている。
【0075】図22は、デジタル複写システムにおける
操作パネルユニット175を表したものである。
【0076】この操作パネルユニット175の中央部分
には、タッチパネル液晶表示装置106が配置されてい
て、その周囲に各種モード設定キー群が配置されてい
る。
【0077】このタッチパネル液晶表示装置106の画
面上には、常時画像編集機能を選択するための画面に切
り換える画面切り換え指示エリアがあって、このエリア
を指で直接押圧操作すると各種画像編集機能が選択でき
るように液晶画面上に各種編集機能が一覧表示される。
【0078】その表示された各種編集機能の中から、オ
ペレータが所望する機能が表示されている領域を指で触
れることにより編集機能が設定される。
【0079】操作パネル175上に配置された各種設定
キー群について簡単に説明すれば、液晶表示装置106
の画面の明るさを調整するダイヤル107、倍率を自動
的に選択させるモードを設定する倍率自動設定キー10
8、複写倍率を1%きざみで設定するためのズームキー
109、固定倍率を読み出して選択するための固定倍率
キー110、111、複写倍率を標準倍率(等倍)に戻
すための等倍キー112が設けられる。
【0080】また、コピー濃度調整を自動から手動又
は、写真モードへと切り換えるための濃度切り換えキー
113、手動モード又は、写真モードのときに濃度レベ
ルを細かく設定するための濃度調整キー114、複写機
の給紙部にセットされている用紙サイズの中から希望す
る用紙サイズを選択するためのトレイ選択キー115が
配置されている。
【0081】更に、複写枚数を設定するための枚数設定
キー116、複写枚数をクリアしたり連続コピーを途中
で止めるときに操作するクリアキー117、コピーの開
始を指示するためのスタートキー118、現在設定され
ているモードの全てを解除して標準状態に復帰させるた
めの全解除キー119がある。
【0082】次いで、連続コピー中に別の原稿に対する
コピーを行いたいときに操作する割り込みキー120、
複写機の操作が分からないときに操作することで複写機
の操作方法をメッセージ表示するための操作ガイドキー
121、操作ガイドキー121の操作により表示された
メッセージの続きを表示させるためのメッセージ順送り
キー122、両面複写モードの設定するための両面モー
ド設定キー123、複写機から排出される複写物を仕分
けるための後処理装置の動作モードを設定するための後
処理モード設定キー124がある。
【0083】また、プリンタモード、ファクシミリモー
ドに関する設定キー125〜127があり、送信原稿を
一旦メモリに蓄えてから送信するメモリ送信モードキー
125、デジタル複写システムのモードをコピーとファ
ックス、プリンタの間で切り換えるためのコピー/ファ
ックス・プリンタモード切り換えキー126、送信先電
話番号を予め記憶させておき送信時にワンタッチ操作で
送信先に電話を発信させるためのワンタッチダイヤルキ
ー127を備える。
【0084】なお、今回提示した操作パネル175及び
その操作パネル上に配置される各種キー群は、あくまで
も一実施例として例示したに過ぎず、デジタル複写シス
テム1に搭載される各種機能により操作パネル175上
に設けられるキー群は異なってくることはいうまでもな
い。
【0085】(画像読み取り装置の実施例の説明)以
下、本発明の画像読み取り装置10について、図1ない
し図6を用いて更にくわしく説明する。
【0086】(本発明の第1の実施形態)まず図1及び
図2に示した原稿読取装置10において、給紙トレイ1
1にセットされた原稿12は給紙ローラ13、14によ
り装置内部に引き込まれ、例えば偏光フィルタ15a、
15bより構成される読み取り部へと送られる。
【0087】図5は図2に示した原稿読取装置10の読
み取り部を拡大したものであるが、これらの偏光フィル
タ15a、15bは図2に示したようにお互いに偏光方
向の異なるものである。
【0088】光源16a、16bの光がそれぞれこれら
の偏光フィルタ15a、15bを通過することで、2つ
の光源からの光の向きを異なったものにし、互いに反対
側の読取部へ影響しないように配慮している。
【0089】ここで19a及び19bはそれぞれ光源1
6a、16bの光が外部へもれないようにするための光
源カバーである。
【0090】17a、17bはCCD(光電変換素子)
等の受光素子であり、結像レンズ18a、18bによっ
て原稿の画像情報を撮像面に投影している。そして読み
取り部へ送り込まれた原稿は、図示しない副走査手段に
よって正確に搬送され、原稿の画像情報を読み取った後
に排紙ローラ20、21により排紙トレイ22へ排出さ
れる。
【0091】以上の如く読み取られた両面の画像データ
は、上記で述べたように画像処理部へ送られ、各種処理
が施された後、画像処理部のメモリに一旦記憶されて出
力指示に応じてメモリー内の画像を読み出し、ケーブル
60を介して両面プリンタ部30に転送されて、記録シ
ート上に画像を形成させる。
【0092】また、データを読み込まれた原稿は図示し
ない用紙搬送手段によって読み取り部から排出されて、
排紙ローラ20、21により排紙トレイ22へ排出され
る。
【0093】(本発明の第2の実施形態)図3に図示し
た原稿読み取り装置10aには、図2で示した偏光フィ
ルタ15a、15b、光源16a、16b、光電変換素
子(CCD)17a、17bの代わりに、照射する光の
波長が互いに異なる原稿露光用の光源16c、16dと
各光源からの光の波長に感度を有する光電変換素子(C
CD)17c、17dを用いることで互いに反対側の読
取部へ影響しないように配慮しているものである。その
他の動作は図2の原稿読取装置10と同一なので省略す
る。
【0094】(本発明の第3の実施形態)図4(A)に
示した原稿読取装置10bには、図2で説明した偏光フ
ィルタ15a、15b、光電変換素子(CCD)17
a、17bの代わりに、お互いに波長又は波長域の異な
る光を透過する光学フィルタ23e、23fと各光学フ
ィルタを透過した光の波長に感度を有する光電変換素子
(CCD)17e、17fを用いることで互いに反対側
の読取部へ影響しないように配慮しているものである。
その他の動作は図2の原稿読取装置10と同一なので省
略する。
【0095】(本発明の第4の実施形態)図4(B)に
示した原稿読み取り装置10b’は、図2で説明した偏
光フィルタ15a、15b、光電変換素子(CCD)1
7a、17bの代わりに、照射する光の波長が互いに異
なる原稿露光用の光源16c、16dと、お互いに波長
又は波長域の異なる上記光源光を各々透過する光学フィ
ルタ23e、23fと汎用の光電変換素子(CCD)1
7a、17bを用いることで互いに反対側の読取部へ影
響しないように配慮しているものである。このように構
成することで、第3の実施形態で使用する比較的部品コ
ストの高い光電変換素子(CCD)と比べ、設計自由度
が増し、製造コストを低減することが可能である。
【0096】本実施例では、第1の実施形態で用いた光
電変換素子17a、17b、第2の実施形態で用いた光
源16c、16d、第3の実施形態で用いる光学フィル
タ23e、23fを用いているが、これらの構成部品は
共通のものを用いることは可能であるが、異なる特性の
部品とすることも可能であり、製品仕様によって夫々設
定すれば良い。なおその他の動作は図2の原稿読取装置
10と同一なので省略する。
【0097】(本発明の第5の実施形態)図6に示した
原稿読取装置10cおいては原稿12の一方の面を原稿
案内光学部材(光学案内部材)15g、15hの少なく
とも一方の表面に当接させると共に、原稿の画像を読み
取らせる構造としたものである。その他の動作は図2の
原稿読取装置10と同一なので省略する。
【0098】(本発明の第6の実施形態)図7から図1
0は原稿読取装置10の内部主要部分を拡大して図示し
たものである。まず図7において、原稿案内光学部材1
5i、15jのうち少なくとも一方の部材端面を曲面形
状としたものである。ここでは15iの上部で搬送方向
から見て上流側を曲面形状としている。
【0099】また、一方の光学案内部材の原稿が当接す
る面全体が曲面形状であるようにもできる。例えば、図
10に示す実施例では、原稿案内光学部材150、15
pにおいて、少なくとも一方の原稿が当接する光学案内
部材の、原稿が当接する面全体を曲面形状としている。
なお、その他の画像読み取りの動作は図2の原稿読取装
置10と同一なので説明を省略する。
【0100】(本発明の第7の実施形態)図8において
は原稿案内光学部材15k、151の原稿入紙側に、少
なくとも一方の原稿案内光学案内部材に原稿を当接させ
るための原稿ガイド部材25を設けている。画像読み取
りの動作は図2の原稿読取装置10と同一なので省略す
る。
【0101】(本発明の第8の実施形態)図9におい
て、原稿案内光学部材15m、15nの少なくとも一方
に原稿を当接させるため、原稿案内光学部材15m、1
5nの少なくとも一方の形状を変更して原稿ガイド部材
の機能も兼ねた構造にしたものである。
【0102】ここでは原稿案内部材15nの形状を変更
して、原稿ガイド部材の機能も兼ねた構造としている。
なお、その他の画像読み取りの動作は、図2の原稿読取
装置10と同一なので説明を省略する。
【0103】(本発明の第9の実施形態)図7及び図1
0中でのPal(図中の実線)は原稿の搬送経路を示し
ている。これらの図において原稿が当接している原稿案
内光学部材15i、150の形状に沿って原稿が搬送さ
れるとすると原稿の搬送経路は図7及び図10中でのP
a2(図中の破線)となるが、これらの搬送経路面より
下側に用紙排出ローラ20、21を設けることにより、
光学案内部材によって形成される用紙搬送経路面より下
側に用紙搬送ローラの用紙搬送面を設けている。画像読
み取りの動作は図2の原稿読取装置10と同一なので省
略する。
【0104】(本発明の第10の実施形態)図8におい
て26は原稿案内光学部材帯電装置であり、26a、b
は電源、26c、26dは導電ガラスである。
【0105】電源26a、bより電圧が印加されると、
それぞれ導電ガラス26c、26dに電荷が供給され、
2つの導電ガラス間に電界が発生して原稿案内光学部材
15kと151が帯電する。
【0106】このとき、原稿案内光学部材15kと15
1との間に挿入された物体には、原稿案内光学部材15
1から15kの方向へ引っ張られる力が働く。
【0107】従って、原稿案内光学部材15kや151
等により構成される読み取り部へ送られた原稿は上記の
理由によって例えば原稿案内光学部材15kに吸着さ
れ、導電ガラスの位置する領域を通過した原稿は、原稿
自身の剛性により前記領域に滞留することなく搬送され
る。なお、その他の画像読み取り動作は図2の原稿読取
装置10と同一なので省略する。
【0108】(本発明の第11の実施形態)図11にお
いて15q、15rは例えばエンドレスの偏光フィルム
からなる原稿案内光学部材であり、27a、27bは原
稿案内光学部材の駆動機構である。
【0109】原稿読取装置10dにおいて、給紙トレイ
11にセットされた原稿12は、給紙ローラ13、14
により装置内部に引き込まれ、例えばエンドレスの偏光
フィルム15q、15rより構成される読み取り部へと
送られる。これらのエンドレスの偏光フィルム15q、
15rはお互いに偏光方向の異なるものであり、かつ原
稿の搬送も行うことができる。
【0110】光源16a、16bの光がそれぞれエンド
レスの偏光フィルム15q、15を通過することで、2
つの光源からの照射される光の向きを異ならしめ、互い
に反対側の読取部へ影響しないように配慮する。
【0111】また、17a、17bはCCD等の光電変
換素子であり、結像レンズ18a、18bによって原稿
の画像情報を撮像面に投影している。
【0112】そして読み取り部へ送り込まれた原稿12
は、エンドレスの偏光フィルム15q、15rによって
正確に搬送され、排紙ローラ20、21により排紙トレ
イ22へ排出される。
【0113】以上の如く読み取られた両面の画像データ
は、上述の通り画像処理部へ送られ、各種処理が施され
た後、画像処理部のメモリに一旦記憶されて出力指示に
応じてメモリ内の画像を読み出し、ケーブルを介して両
面プリンタ部に転送される。
【0114】図12において、15sは例えばエンドレ
スの偏光フィルムからなる原稿案内光学部材、15tは
偏光フィルタであり、27cは原稿案内光学部材15s
の駆動機構である。
【0115】ここで示した原稿読取装置10eにおい
て、給紙トレイ11にセットされた原稿12は給紙ロー
ラ13、14により装置内部に引き込まれ、例えばエン
ドレスの偏光フィルム15sや偏光フィルタ15t等に
より構成される読み取り部へと送られる。ここで、これ
らのエンドレスの偏光フィルム15sと偏光フィルタ1
5tは、お互いに偏光方向の異なるものである。
【0116】光源16a、16bの光がそれぞれエンド
レスの偏光フィルム15s及び備光フィルタ15tを通
過することで、2つの光源からの照射される光の向きを
異ならしめ、互いに反対側の読取部へ影響しないように
配慮する。ここで、17a、17bはCCD等の光電変
換素子であり、結像レンズ18a、18bによって原稿
の画像情報を撮像面に投影している。
【0117】そして、読み取り部へ送り込まれた原稿
は、エンドレスの偏光フィルム15sによって正確に搬
送され、排紙ローラ20、21により排紙トレイ22へ
排出される。
【0118】以上の如く読み取られた両面の画像データ
は、上述の通り画像処理部へ送られ、各種処理が施され
た後、画像処理部のメモリに一旦記憶されて出力指示に
応じてメモリ内の画像を読み出し、ケーブルを介して両
面プリンタ部30へ転送される。
【0119】更に図11において、26は原稿案内光学
部材帯電装置であり、26a、bは電源、26c、26
dは導電ガラスである。
【0120】そして電源26a、bより電圧が印加され
ると、それぞれ導電ガラス26c、26dに電荷が供給
され、2つの導電ガラス間に電界が発生して原稿案内光
学部材15qと15rが帯電する。
【0121】このとき、原稿案内光学部材15qと15
rとの間にはいった物体には原稿案内光学部材15qと
15rの方向へ引っ張られる力が働く。
【0122】従い、原稿案内光学部材15qと15r等
により構成される読み取り部へ送られた原稿は、上記の
理由によって、例えば原稿案内光学部材15qに吸着さ
れ、導電ガラスの位置する領域を通過した原稿は、原稿
自身の剛性により前記領域へ滞留することなく搬送され
る。
【0123】その他の画像読み取り動作は図11の原稿
読取装置10dと同一なので説明を省略する。なお図5
は図8の原稿案内光学部材15k、151の付近を拡大
して図示したものである。
【0124】(本発明の第12の実施形態)図13にお
いて、28は原稿帯電装置であり、28aは電源、28
bは電圧調整装置、28cは原稿帯電ブラシである。
【0125】電源28aより電圧が印加されると、電圧
調整装置28bで電圧が調整され、原稿帯電ブラシ28
cを通じて原稿12aに電流が印加される仕組みとなっ
ている。このとき原稿12aは帯電した状態となってお
り、原稿12aが原稿案内光学部材15kと151との
間に挿入されると、電界が生じてどちらか一方の原稿案
内光学部材に原稿12aが引き寄せられ、(図中矢印参
照)原稿案内光学部材15kに吸着される。その他の画
像読み取り動作は図6の原稿読取装置10と同一なので
説明を省略する。
【0126】(本発明の第13の実施形態)図14にお
いて、まず図示していない原稿帯電装置によって原稿1
2bに電流が印加され正又は負の電荷に帯電した状態と
なり、図示しない原稿案内光学部材帯電装置によって原
稿案内光学部材15kを原稿12bとは逆の電荷に帯電
させる。
【0127】この状態で原稿案内光学部材15kと15
1との間に原稿が挿入されると、電界が生じて原稿12
bが原稿案内光学部材15kの方向に引き寄せられ(図
中矢印参照)、そして原稿案内光学部材15kに吸着さ
れる。その他の画像読み取り動作は図6の原稿読取装置
10と同一なので説明を省略する。
【0128】(本発明の第14の実施形態)図15にお
いて、まず図示しない原稿帯電装置によって原稿12c
に電流が印加されて正又は負の電荷に帯電した状態とな
り、更に図示しない原稿案内光学部材帯電装置によって
原稿案内光学部材151を原稿12cと同一の電荷に帯
電させる。
【0129】この状態で原稿案内光学部材15kと15
1との間に原稿が挿入されると、電界が生じて原稿が原
稿案内光学部材15kの方向に引き寄せられ(図中矢印
参照)、そして原稿案内光学部材15kに吸着される。
その他の画像読み取り動作は図6の原稿読取装置10と
同一なので説明を省略する。
【0130】(本発明の第15の実施形態)図16にお
いて、まず図示していない原稿帯電装置によって原稿1
2dに電流が印加され正又は負の電荷に帯電した状態と
なり、また図示しない原稿案内光学部材帯電装置によっ
て原稿案内光学部材15kを原稿12dとは異なった電
荷に帯電させ、更に図示しない原稿案内光学部材帯電装
置によって原稿案内光学部材151を原稿12dと同一
の電荷に帯電させる。
【0131】この状態で原稿案内光学部材15kと15
1との間に原稿12dが挿入されると、電界が生じて原
稿が原稿案内光学部材15kの方向に引き寄せられ(図
中矢印参照)、そして原稿案内光学部材15kに吸着さ
れる。その他の画像読み取り動作は図6の原稿読取装置
10と同一なので省略する。
【0132】(本発明の第16の実施形態)図17にお
いて29は原稿除電ブラシであり、データを読み込まれ
た図示しない原稿帯電装置によって帯電されている原稿
12eは図示しない用紙搬送手段によって読み取り部か
ら排出されて、排紙ローラ20、21により排紙トレイ
22へ排出されるが、排紙ローラ20、21へ原稿が到
着する前に原稿除電ブラシ29によって原稿12eに蓄
積された電荷を除電する。その他の画像読み取り動作は
図6の原稿読取装置10dと同一なので説明を省略す
る。
【0133】(本発明の第17の実施形態)図18に図
示した原稿読取装置10fは、一方の原稿読み取り手段
の入った片側原稿読取装置10gと他方の原稿読み取り
手段の入った片側原稿読取装置10hとに分割して使用
することも可態である。
【0134】分割して使用する場合、例えばブック原稿
Bを図のように原稿案内光学部材15uの上に直接置い
て画像読み取り動作(片面のみ)を行うことができる。
【0135】もちろん一方の原稿読み取り手段の入った
片側原稿読取装置10gと他方の原稿読み取り手段の入
った片側原稿読取装置10hとを一体にして、図2で述
べたような原稿両面同時読み取りの動作も可能である。
【0136】(本発明の第18の実施形態)図19にお
いて、15wは例えばエンドレスの偏光フィルムからな
る原稿案内光学部材、15xは偏光フィルタであり、2
7dは原稿案内光学部材15wの駆動機構である。
【0137】ここで示した原稿読取装置10iは、一方
の原稿読み取り手段を有する片側原稿読取装置10gと
他方の原稿読み取り手段を有する片側原稿読取装置10
hとに分割して使用することも可能である。
【0138】分割して使用するときは、例えばブック原
稿Bを図のように原稿案内光学部材15xの上に直接置
いて画像読み取り動作(片面のみ)を行うことができ
る。もちろん一方の原稿読み取り手段の入った片側原稿
読取装置10iと他方の原稿読み取り手段の入った片側
原稿読取装置10jとを一体にして、図11で述べたよ
うな原稿両面同時読み取りの動作も可能である。
【0139】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
されている原稿画像読取装置は、一方の読み取り部の光
が他方の読み取り部に影響しないような光学手段を設け
ることにより、2つの画像読取装置の位置関係を自由に
設定することができるようになり、装置の機構を簡単に
することができ、かつ装置全体の小型化も容易に行うこ
とができる。
【0140】また第1の原稿読み取り手段と第2の原稿
読み取り手段にそれぞれ偏光方向の異なる偏光フィルタ
を用いることにより、通常よく使用されるハロゲンラン
プ等の波長分布の広い光源を使用する場合に、全波長を
利用できるので、偏光フィルタをより効果的に用いるこ
とができて、より効率よく原稿画像を読み取ることがで
きる。
【0141】請求項2に記載されている原稿画像読取装
置は、第1及び第2の光学手段は各原稿面に対し波長域
の各々異なる光を照射し、該第1及び第2の受光手段は
該第1及び第2の光学手段から照射される光の波長域に
各々感度を有するので、偏光フィルタが不要になり、請
求項1に記載されている原稿画像読取装置よりも更に装
置を小型化することができる。またLED等、特定波長
が強く発光される光源を使用するとき特に構造が簡素化
される。
【0142】請求項3に記載されている原稿読み取り装
置は、請求項2において、第1及び第2の光源は、照射
する光の波長域が夫々異なることを特徴としているの
で、偏光フィルタが不要になり、請求項1に記載されて
いる原稿画像読取装置よりも更に装置を小型化すること
ができる。またLED等、特定波長が強く発光される光
源を使用するとき特に構造が簡素化される。
【0143】請求項4に記載されている原稿画像読み取
り装置は、請求項2において、第1及び第2の光学手段
は、透過する波長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備
え、該光学フィルタ手段を介して原稿を露光するのを特
徴としており、高価な光源を用いなくても、比較的安価
な光学フィルタにより、互いに波長領域に重なる部分が
ある2つの光源を用いたときに、対向する光源の光を感
知しないようにする効果があり、更に偏光板を用いるよ
りも光量の損失が少なくなる。
【0144】請求項5に記載されている原稿画像読み取
り装置は、請求項2において、第1及び第2の光学手段
は、透過する波長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備
え、露光された各原稿面からの反射光像は該光学フィル
タを介して各々結像されることを特徴としており、高価
な受光手段が不要となり、比較的安価なCCD等の汎用
受光手段と光学フィルタの組み合わせで、精度の高い両
面読み取りが可能になる。
【0145】請求項6記載の原稿画像読み取り装置は、
2つの光学案内部材を設けて原稿の一方の面をどちらか
一方の光学案内部材の表面に当接させて原稿の画像を読
み取らせる構成としている。従ってこの構成により、受
光手段と原稿面との距離を常に一定とすることができる
ので原稿の読み取り精度を向上させることができる。
【0146】請求項7に記載されている原稿画像読み取
り装置は、請求項6において、第1及び第2の光学案内
部材の原稿搬送上流側端面が曲面形状であることを特徴
としており、原稿の光学案内部材進入時及び排出時の原
稿搬送経路が、原稿を当接させたい光学案内部材の原稿
当接面を覆いかぶせるようなものとなるので、原稿の一
方の面をどちらか一方の原稿案内光学部材の表面に当接
させることが容易となる効果がある。従い、光電変換素
子と原稿面との距離を常に一定にすることができ、その
ために原稿の読み取り精度を向上させることができる。
【0147】また請求項8に記載されている原稿画像読
み取り装置は、請求項6において、光学案内部材に原稿
を当接させるための原稿ガイド部材を備え、該原稿ガイ
ド部材が該光学案内部材よりも用紙搬送方向の上流側に
配置されているので、原稿が光学案内部材へ進入すると
きに、この原稿ガイド部材が2つの光学案内部材の間に
原稿を案内して、かつ原稿をどちらか一方の光学案内部
材の表面に当接させる原稿搬送経路に案内することがで
きる。
【0148】従って、原稿の一方の面をどちらか一方の
光学案内部材の表面に確実に当接させることができるよ
うになるので、受光手段と原稿面との距離を常に一定に
することができ、そのために原稿の読み取り精度を向上
させることができる。
【0149】請求項9記載されている原稿画像読み取り
装置は、請求項8において、光学案内部材が原稿ガイド
部材の機能を兼ねるような形状に構成されるので、原稿
が光学案内部材へ進入するときに、この光学案内部材が
2つの光学案内部材の間に原稿を案内して、かつ原稿を
どちらか一方の光学案内部材の表面に当接させる原稿搬
送経路に案内することができる。
【0150】従って、原稿の一方の面をどちらか一方の
光学案内部材の表面に確実に当接させることができるよ
うになるので、受光手段と原稿面との距離を常に一定に
することができ、そのために原稿の読み取り精度を向上
させることができる。
【0151】またこの方式は少なくとも一方の光学案内
部材が原稿ガイド部材の機能も兼ねるので、請求項8に
記載されている原稿画像読み取り装置よりも部品点数を
減少させることができてコストダウンも容易となる。
【0152】請求項10に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項6において、原稿読み取り手段より
も下流側の搬送面は、光学案内部材によって形成される
用紙搬送経路面よりも低い面に設けられることを特徴と
しており、原稿搬送経路が改善されて、原稿の一方の面
をどちらか一方の光学案内部材の表面に当接させること
が容易となるので、より簡易な構成で受光手段と原稿面
との距離を常に一定にすることができ、そのために原稿
の読み取り精度を向上させることができる。
【0153】また請求項11に記載されている原稿画像
読み取り装置は、請求項6において、第1及び第2の光
学案内部材を帯電させる帯電手段を備え、原稿を光学案
内部材に吸着させて搬送することを特徴としており、原
稿の一方の面をどちらか一方の光学案内部材の表面に確
実に当接させることができるので、受光手段と原稿面と
の距離を常に一定にすることができ、原稿の読み取り精
度を向上させることができる。
【0154】請求項12記載の原稿画像読み取り装置
は、請求項1において、偏光フィルタ手段は、無端状の
偏光材料からなることを特徴とするので、偏光フィルタ
手段を原稿搬送の駆動源とすることにより原稿の搬送を
安定させることができ、また原稿搬送の高速化も容易と
なる。更に偏光フィルムが原稿搬送の駆動源と兼ねてい
るので原稿画像読み取り装置の構造も簡素化することが
できる。
【0155】請求項13に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項12において、搬送しない側の原稿
面を、固定された偏光フィルタを介して読み取る構成に
することにより、請求項12と比較して原稿搬送の安定
性を損なうことなく、機構を簡素化してコストダウン及
び信頼性の向上を図ることができる。
【0156】請求項14に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項12において、偏光フィルタ手段を
帯電させる帯電手段を備え、該偏光フィルタを帯電させ
て原稿を吸着し、原稿を搬送させるので、原稿の一方の
面をどちらか一方の偏光フィルタの表面に確実に当接さ
せることができるので、受光手段と原稿面との距離を常
に一定にすることができ、そのために原稿の読み取り精
度を向上させることができる。
【0157】請求項15に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項6において、原稿を帯電させるため
の原稿帯電手段を備え、用紙を少なくとも一方の光学案
内部材に吸着させて搬送することを特徴としており、受
光手段と原稿面との距離を常に一定にすることができ、
原稿の読み取り精度を向上させることができる。
【0158】請求項16に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項15において、光学案内部材を帯電
させる帯電手段を備え、原稿を当接させる側の光学案内
部材を原稿の帯電極性とは逆極性に帯電させることによ
り、原稿を吸着させて搬送することを特徴としており、
原稿の一方の面をどちらか一方の原稿案内光学部材の表
面に確実に当接させることができるので、受光手段と原
稿面との距離を常に一定にすることができ、そのために
原稿の読み取り精度を向上させることができる。
【0159】請求項17に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項15において、光学案内部材を帯電
させる帯電手段を備え、原稿を当接させない側の光学案
内部材を原稿の帯電極性と同極性に帯電させることによ
り、原稿を吸着させて搬送することを特徴としており、
原稿の一方の面を一方の原稿案内光学部材の表面に確実
に当接させることができるので、受光手段と原稿面との
距離を常に一定にすることができ、そのために原稿の読
み取り精度を向上させることができる。
【0160】請求項18に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項15において、原稿読み取り手段
は、原稿を読み取った後に原稿を除電するための除電手
段を備えていることを特徴としており、原稿が排出され
て搬送路下流側にある排紙手段に突入するとき、原稿に
残つた電荷によって原稿が排紙手段に吸着されて原稿搬
送経路を乱したり原稿が折れたりすることがなくなる。
【0161】請求項19に記載されている原稿画像読み
取り装置は、第1の原稿画像読み取り手段と第2の原稿
画像読み取り手段を連結する連結部材を備え、該連結部
材の固定軸を中心に原稿画像読み取り手段が回動可能に
分離できることを特徴としており、例えばブック原稿等
のような、原稿送り装置内部に搬送することができない
ものでも原稿の読み込みを行うことができる。
【0162】請求項20に記載されている原稿画像読み
取り装置は、請求項13において、第1の原稿画像読み
取り手段と第2の原稿画像読み取り手段を連結する連結
部材を備え、該連結部材の固定軸を中心に原稿画像読み
取り手段が回動可能に分離できることを特徴としてお
り、例えばブック原稿等のような原稿送り装置内部に搬
送することができないものでも、原稿の読み込みを行う
ことができる。更に少なくとも1つの偏光フィルムとそ
れらの駆動源が存在するので、原稿送り装置内部に原稿
を搬送するときにおいても、安定して原稿の搬送を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるデジタル複写システ
ム1全体を表す図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0を表す断面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0を表す断面図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0を表す断面図である。
【図5】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0の読み取り部を拡大した要部拡大図である。
【図6】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0を表す断面図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0の要部拡大図である。
【図8】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0の要部拡大図である。
【図9】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置1
0の要部拡大図である。
【図10】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置
10の要部拡大図である。
【図11】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置
10を表す断面図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置
10を表す断面図である。
【図13】本発明の実施形態にかかる原稿案内光学部材
15k、15l付近の要部拡大図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる原稿案内光学部材
15k、15l付近の要部拡大図である。
【図15】本発明の実施形態にかかる原稿案内光学部材
15k、15l付近の要部拡大図である。
【図16】本発明の実施形態にかかる原稿案内光学部材
15k、15l付近の要部拡大図である。
【図17】本発明の実施形態にかかる原稿案内光学部材
15k、15l付近の要部拡大図である。
【図18】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置
10の原稿読み取り手段を分割したことを示す説明図で
ある。
【図19】本発明の実施形態にかかる原稿画像読取装置
10の原稿読み取り手段を分割したことを示す説明図で
ある。
【図20】本発明の実施形態にかかるデジタル複写シス
テム1における画像処理部のブロック図である。
【図21】本発明の実施形態にかかるデジタル複写シス
テム1装置全体の各部を中央制御システム44により動
作管理している状態を表す図である。
【図22】本発明の実施形態にかかるデジタル複写シス
テムの操作パネルを表す図である。
【符号の説明】
10 原稿画像読取装置 11 給紙トレイ 12 原稿 13 給紙ローラ 15a、15b 偏光フィルタ 16a、16b 光源 17a、17b 光電変換素子 18a、18b 結像レンズ 19a、19b 光源カバー 20、21 排出ローラ 22 排紙トレイ
フロントページの続き (72)発明者 武田 慎一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 西口 哲也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高田 聡一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 高橋 一伸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐生 清 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉浦 昭一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の第1面側を読み取るために、原稿
    を露光する第1の光源と該第1の光源により露光された
    原稿からの反射光像を結像する結像手段とからなる第1
    の光学手段と、該第1の光学手段により結像される光像
    を受光する第1の受光手段とからなる第1の原稿読み取
    り手段と、 該第1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2
    面側を読み取るために、原稿を露光する第2の光源と該
    第2の光源により露光された原稿からの反射光像を結像
    する結像手段からなる第2の光学手段と、該第2の光学
    手段により結像される光像を受光する第2の受光手段と
    からなる第2の原稿読み取り手段を備える原稿画像読み
    取り装置において、 上記第1及び第2の光学手段は、互いに偏光方向が異な
    る偏光フィルタ手段を各々有することを特徴とする原稿
    画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 原稿の第1面側を読み取るために、原稿
    を露光する第1の光源と該第1の光源により露光された
    原稿からの反射光像を結像する結像手段とからなる第1
    の光学手段と、該第1の光学手段により結像される光像
    を受光する第1の受光手段とからなる第1の原稿読み取
    り手段と、 該第1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2
    面側を読み取るために、原稿を露光する第2の光源と該
    第2の光源により露光された原稿からの反射光像を結像
    する結像手段からなる第2の光学手段と、該第2の光学
    手段により結像される光像を受光する第2の受光手段と
    からなる第2の原稿読み取り手段を備える原稿画像読み
    取り装置において、 該第1及び第2の光学手段は各原稿面に対し波長域の各
    々異なる光を照射し、該第1及び第2の受光手段は該第
    1及び第2の光学手段から照射される光の波長域に各々
    感度を有することを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の光源は、照射する光の波
    長域が夫々異なることを特徴とする請求項2記載の原稿
    画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の光学手段は、透過する波
    長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備え、該光学フィ
    ルタ手段を介して原稿を露光することを特徴とする請求
    項2記載の原稿画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 第1及び第2の光学手段は、透過する波
    長域が夫々異なる光学フィルタ手段を備え、露光された
    各原稿面からの反射光像は該光学フィルタを介して各々
    結像されることを特徴とする請求項2に記載の原稿画像
    読み取り装置。
  6. 【請求項6】 原稿の第1面側を読み取るために、原稿
    の画像面を案内する第1の光学案内部材と、該第1の光
    学案内部材により案内される原稿の第1面を露光する第
    1の光源と該第1の光源により露光された原稿からの反
    射光像を結像する結像手段からなる第1の光学手段と、
    該第1の光学手段により結像される光像を受光する第1
    の受光手段とからなる第1の原稿読み取り手段と、 該第1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2
    面側を読み取るために、原稿の画像面を案内する第2の
    光学案内部材と、該第2の光学案内部材により案内され
    る原稿の第2面を露光する第2の光源と該第2の光源に
    より露光された原稿からの反射光像を結像する結像手段
    からなる第2の光学手段と、該第2の光学手段により結
    像される光像を受光する第2の受光手段とからなる第2
    の原稿読み取り手段とから構成され、 原稿の第1面又は第2面を夫々第1又は第2の光学案内
    部材の表面に当接させ、原稿画像を読み取ることを特徴
    とする原稿画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 第1及び又は第2の光学案内部材の原稿
    搬送上流側端面が曲面形状であることを特徴とする請求
    項6記載の原稿画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】 光学案内部材に原稿を当接させるための
    原稿ガイド部材を備え、該原稿ガイド部材が該光学案内
    部材よりも用紙搬送方向の上流側に配置されることを特
    徴とする請求項6記載の原稿画像読み取り装置。
  9. 【請求項9】 光学案内部材が原稿ガイド部材の機能を
    兼ねることを特徴とする請求項8記載の原稿画像読み取
    り装置。
  10. 【請求項10】 原稿読み取り手段よりも下流側の搬送
    面は、光学案内部材によって形成される用紙搬送経路面
    よりも低い面に設けられることを特徴とする請求項6記
    載の原稿画像読み取り装置。
  11. 【請求項11】 第1及び又は第2の光学案内部材を帯
    電させる帯電手段を備え、原稿を光学案内部材に吸着さ
    せて搬送することを特徴とする請求項6記載の原稿画像
    読み取り装置。
  12. 【請求項12】 偏光フィルタ手段は、無端状の偏光材
    料からなることを特徴とする請求項1記載の原稿画像読
    み取り装置。
  13. 【請求項13】 受光手段は、搬送しない側の原稿面
    を、固定された偏光フィルタを介して読み取ることを特
    徴とする請求項12記載の原稿画像読み取り装置。
  14. 【請求項14】 偏光フィルタ手段を帯電させる帯電手
    段を備え、該偏光フフィルタ手段を帯電させ、原稿を吸
    着させて搬送することを特徴とする請求項12記載の原
    稿画像読み取り装置。
  15. 【請求項15】 原稿を帯電させるための原稿帯電手段
    を備え、用紙を少なくとも一方の光学案内部材に吸着さ
    せて搬送することを特徴とする請求項6記載の原稿画像
    読み取り装置。
  16. 【請求項16】 光学案内部材を帯電させる帯電手段を
    備え、原稿を当接させる側の光学案内部材を原稿の帯電
    極性と逆極性に帯電させることにより、原稿を吸着させ
    て搬送することを特徴とする請求項15記載の原稿画像
    読み取り装置。
  17. 【請求項17】 光学案内部材を帯電させる帯電手段を
    備え、原稿を当接させない側の光学案内部材を原稿の帯
    電極性と同極性に帯電させることにより、原稿を吸着さ
    せて搬送することを特徴とする請求項15記載の原稿画
    像読み取り装置。
  18. 【請求項18】 原稿画像読み取り手段は、原稿を読み
    取った後に原稿を除電するための除電手段を備えること
    を特徴とする請求項15記載の原稿画像読み取り装置。
  19. 【請求項19】 原稿の第1面側を読み取るために、原
    稿を露光する第1の光源と該第1の光源により露光され
    た原稿からの反射光像を結像する結像手段とからなる第
    1の光学手段と、該第1の光学手段により結像される光
    像を受光する第1の受光手段とからなる第1の原稿読み
    取り手段と、 該第1の原稿読み取り手段と対向配置され、原稿の第2
    面側を読み取るために、原稿を露光する第2の光源と該
    第2の光源により露光された原稿からの反射光像を結像
    する結像手段からなる第2の光学手段と、該第2の光学
    手段により結像される光像を受光する第2の受光手段と
    からなる第2の原稿読み取り手段を備える原稿画像読み
    取り装置において、 第1の原稿画像読み取り手段と第2の原稿画像読み取り
    手段を連結する連結部材を備え、該連結部材の固定軸を
    中心に原稿画像読み取り手段が回動可能に分離できるこ
    とを特徴とする原稿画像読み取り装置。
  20. 【請求項20】 第1の原稿画像読み取り手段と第2の
    原稿画像読み取り手段を連結する連結部材を備え、該連
    結部材の固定軸を中心に原稿画像読み取り手段が回動可
    能に分離できることを特徴とする請求項13記載の原稿
    画像読み取り装置。
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JP2010199792A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 画像読み取り装置

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