JPH11220111A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH11220111A
JPH11220111A JP1739398A JP1739398A JPH11220111A JP H11220111 A JPH11220111 A JP H11220111A JP 1739398 A JP1739398 A JP 1739398A JP 1739398 A JP1739398 A JP 1739398A JP H11220111 A JPH11220111 A JP H11220111A
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JP
Japan
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gate
circuit
signal
nonvolatile semiconductor
memory device
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JP1739398A
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Yoshiyuki Ishizuka
良行 石塚
Hiroshi Takano
洋 高野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • G11C16/10Programming or data input circuits
    • G11C16/14Circuits for erasing electrically, e.g. erase voltage switching circuits
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    • G11C16/34Determination of programming status, e.g. threshold voltage, overprogramming or underprogramming, retention
    • G11C16/349Arrangements for evaluating degradation, retention or wearout, e.g. by counting erase cycles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性半導体記憶装置において、書込、消
去サイクルの制限を延長して寿命を延長する。 【解決手段】 フローティングゲート3及びコントロー
ルゲート8を有し、情報を消去する際にフローティング
ゲート3に書き込まれた情報をトンネル効果によるフロ
ーティングゲート3からコントロールゲート8への電荷
(電子)の放出によって行う不揮発性半導体記憶装置に
おいて、コントロールゲート8の他に消去専用の消去ゲ
ート17を設け、消去状態にあるメモリセルAの読み出
し動作時におけるセル電流の値に基づいて、書込、消去
サイクルの限界を判定して、消去用のゲートをコントロ
ールゲート8から消去ゲート17に切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の不揮発性半導体記憶装置
(スプリットゲート型フラッシュメモリ)の一例を示す
回路図、図7は図6に示す従来の不揮発性半導体記憶装
置のメモリセル部205の一例を示す断面図である。図
7に示すように、半導体基板41の表層には、ソース領
域46及びドレイン領域51が相互に隔離して形成され
ている。また、ソース領域46の両側の基板41上には
絶縁膜42を介してフローティングゲート43が形成さ
れている。
【0003】また、ソース領域46及びドレイン領域5
1の間の半導体基板41上には、絶縁膜47を介してコ
ントロールゲート48が形成されている。前記コントロ
ールゲート48のソース領域46側の端部はフローティ
ングゲート43の上方に配置されている。なお、ソース
領域46及びコントロールゲート48はいずれも一方向
(紙面に垂直な方向)に延びており、ソース領域46の
両側には複数のドレイン領域51及び複数のフローティ
ングゲート43が前記一方向に沿って配列されている。
そして、コントロールゲート48は、不揮発性半導体記
憶装置のワード線として作用する。
【0004】半導体基板41上には、これらのフローテ
ィングゲート43及びコントロールゲート48を覆うよ
うにして層間絶縁膜53が形成され、層間絶縁膜53上
には金属配線54が形成されている。この金属配線54
は、層間絶縁膜53を選択的に開孔して形成されたコン
タクト孔54aを介して、ドレイン領域51に電気的に
接続されており、不揮発性半導体記憶装置のビット線と
して作用する。
【0005】コントロールゲート48を駆動する駆動回
路201は、図6に示すように、ロウデコーダ回路20
3と、ロウデコーダ回路203を駆動する制御回路20
4と、ワード線源207とにより構成される。ロウデコ
ーダ回路203では、NAND回路212a、212b
及びインバータ回路213a、213bからなるデコー
ド回路208の出力がP−chトランジスタ及びN−c
hトランジスタからなるトランスファーゲート回路20
9a、209bの入力端に、トランスファーゲート回路
209a、209bの出力端がレベルシフタ回路210
a、210bに、レベルシフタ回路210a、210b
の出力がN−chトランジスタのみで構成されるN−c
hトランスファーゲート回路211a、211bのゲー
トに、ワード線源207がN−chトランスファーゲー
ト回路211a、211bの入力端に、各N−chトラ
ンスファーゲート回路211a、211bの出力端が各
コントロールゲート48、48にそれぞれ接続されてい
る。
【0006】デコード回路208では、NAND回路2
12aにワード線を選択するロウアドレス信号(Xa,
・・・,Xy,Xz)を、NAND回路212bにワー
ド線を選択するロウアドレス信号(Xa,・・・,X
y,Xzバー)をそれぞれ入力し、インバータ回路21
3a、213bがコントロールゲート48、48の選択
信号を出力する。
【0007】レベルシフタ回路210a、210bの出
力は入力信号が昇圧されたものであり、N−chトラン
スファーゲート回路211a、211bの駆動信号とし
て作用する。制御回路204は、NOR回路215及び
インバータ回路216により構成され、NOR回路21
5にWRITE信号、READ信号及びERASE信号
を入力する。NOR回路215の出力は、各トランスフ
ァーゲート回路209a、209bのP−chトランジ
スタのゲートに接続され、インバータ回路216より出
力されるNOR回路215の反転出力は各トランスファ
ーゲート回路209a、209bのN−chトランジス
タのゲートに接続され、トランスファーゲート回路20
9a、209bの駆動信号として作用する。
【0008】このような構成において、駆動回路201
では、以下のような動作を行なう。ロウアドレス信号と
して(Xa,・・・,Xy,Xz)が入力され、WRI
TE信号、READ信号又はERASE信号の“Hig
h”が制御回路204に入力されると、ロウアドレス信
号をもとにデコード回路208中のインバータ回路21
3aより出力されたコントロールゲート48の選択信号
がトランスファーゲート回路209aを通りレベルシフ
タ回路210aに入力され、レベルシフタ回路210a
で昇圧されて、ロウアドレス信号で選択されたコントロ
ールゲート48に接続されているN−chトランスファ
ーゲート回路211aを駆動し、ワード線源207の電
圧を選択されたコントロールゲート48に伝える。
【0009】従って、不揮発性半導体記憶装置に情報を
書き込む場合には、ソース線46に所定の電圧を印加
し、ロウアドレス信号で選択されたコントロールゲート
48をWRITE信号「High」を受けて駆動し、更
に、ビット線54の内、選択されたものに「Low」信
号を、非選択なものに「High」信号をそれぞれ入力
することにより、選択されたメモリセルのドレイン領域
51とソース領域46間のチャネル領域にチャネル電流
を流し、電荷(電子)をフローティングゲート43に注
入する。
【0010】また、情報を消去する場合は、ERASE
信号「High」を受けて、所定の電圧をロウアドレス
信号で選択されたコントロールゲート48に印加し、ト
ンネル効果によりフローティングゲート43に蓄積され
た電荷(電子)をコントロールゲート48に放出させ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例にあっては、電
荷(電子)が、フローティングゲート43とコントロー
ルゲート48間の絶縁膜47を通過する過程で、絶縁膜
47中に一部トラップされ、書込、消去動作を続けるう
ちに次第に電荷放出効率が劣化してしまい、その結果、
不揮発性半導体記憶装置の寿命を律速する書込、消去の
回数に限界が生じる問題がある。
【0012】本発明は、斯かる問題点に鑑み、書込、消
去サイクルの制限を延長して不揮発性半導体記憶装置の
寿命を延長することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の不揮発性半導
体記憶装置は、消去用ゲートの使用不能を検知してスペ
アゲートの使用に切り換えることをその要旨とする。ま
た、請求項2の不揮発性半導体記憶装置は、消去状態に
おけるセル電流の大小に基づいて、消去用ゲートの使用
不能を検知し、消去用のゲートをスペアゲートに切り換
えることを特徴とした不揮発性半導体記憶装置。
【0014】また、請求項3の不揮発性半導体記憶装置
は、フローティングゲート及び消去用ゲートを有し、フ
ローティングゲートから消去用ゲートへの電荷の放出に
よって、フローティングゲートに書き込まれた情報を消
去するものであって、消去用ゲートの他に消去専用のス
ペアゲートを設けると共に、消去用ゲートの使用不能を
検知してスペアゲートの使用に切り換える手段を設けた
ことをその要旨とする。
【0015】また、請求項4の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項3に記載の発明において、前記切り換え手段
は、消去状態におけるセル電流に相当する信号と基準信
号とを比較する比較器を含み、この比較器からの信号に
応じて消去用ゲートを前記スペアゲートに切り換えるこ
とをその要旨とする。また、請求項5の不揮発性半導体
記憶装置は、請求項4に記載の発明において、前記駆動
回路を、前記比較器と、ワード線を選択するロウアドレ
ス信号をデコードしてワード線源からの電圧を選択され
消去用ゲート又はスペアゲートに伝えるロウデコーダ回
路と、データ書込み信号、データ読み出し信号、前記比
較器からの信号の内、少なくとも1つの信号を受けて前
記ロウデコーダ回路を駆動する制御回路とにより構成し
たことをその要旨とする。
【0016】また、請求項6の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明におい
て、前記消去用ゲートは、コントロールゲートであるこ
とことをその要旨とする。すなわち、消去用ゲートに対
応するスペアゲートを設けることにより、消去時の電荷
(電子)のパスを分散させて電荷放出効率の劣化を遅ら
せる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
不揮発性半導体記憶装置について、図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の一実施形態に係る不揮発性半
導体記憶装置(スプリット型フラッシュメモリ)を示す
回路図、図2は図1に示す前記不揮発性半導体記憶装置
におけるメモリセル部Mの断面図、図3は同じくその平
面図である。
【0018】図2及び図3に示すように、半導体基板1
の表面には一方向(以下、Y方向という)に延びる複数
のソース領域6が相互に並行に形成されている。各ソー
ス領域6の両側の基板1の表層には、ソース領域6に沿
って複数のドレイン領域11が配列されている。ソース
領域6と各ドレイン領域11との間の半導体基板1の上
方にはゲート絶縁膜2を介してフローティングゲート3
が、そしてトンネル酸化膜7を介してコントロールゲー
ト8が形成されている。コントロールゲート8は、フロ
ーティングゲート3の上からフローティングゲート3の
側方に延び出している。
【0019】前記一方向に直交する方向(以下、X方向
という)に並んだソース領域6、ドレイン領域11、フ
ローティングゲート3及びコントロールゲート8により
メモリセル30が構成される。この場合に、ソース領域
6を挟んで2つのメモリセル30が構成されるが、ソー
ス領域6は一方のメモリセル30を構成する部分である
とともに、他方のメモリセル30を構成する部分でもあ
る。
【0020】また、Y方向に並んだ各メモリセル30の
間には、フィールド酸化膜31が形成されている。更
に、コントロールゲート8もY方向に延びている。即
ち、複数のメモリセル30のコントロールゲート8は連
続して形成されている。コントロールゲート8は、不揮
発性半導体記憶装置のワード線として作用する。フロー
ティングゲート3の周囲は、トンネル酸化膜7等に被覆
されており、コントロールゲート8の周囲は絶縁膜9等
に被覆されている。また、ソース領域6の上方には、ソ
ース領域6に沿って情報消去専用の消去ゲート17が形
成されている。消去ゲート17はフローティングゲート
3上のトンネル酸化膜7及びコントロールゲート8上の
絶縁膜9の一部を覆っている。
【0021】これらのフローティングゲート3、コント
ロールゲート8及び消去ゲート17は、層間絶縁膜21
により覆われている。層間絶縁膜21上には所定のパタ
ーンで金属配線25が形成されている。金属配線25
は、層間絶縁膜21に選択的に形成されたコンタクト孔
24を介してドレイン領域11に電気的に接続されてい
る。金属配線25は不揮発性半導体記憶装置のビット線
として作用する。
【0022】コントロールゲート8及び消去ゲート17
を駆動する駆動回路101は、図1に示すように、ラッ
チ回路102、ロウデコーダ回路103、ロウデコーダ
回路103を駆動する制御回路104、ワード線源10
5及び比較器106により構成される。ロウデコーダ回
路103では、NAND回路107a、107b、イン
バータ回路108a、108b及びNOR回路109か
らなるデコード回路110がP−chトランジスタ及び
N−chトランジスタからなるトランスファーゲート回
路111a、111b、111cの入力端に、トランス
ファーゲート回路111a、111b、111cの出力
端がレベルシフタ回路112a、112b、112c
に、レベルシフタ回路112a、112b、112cの
出力がN−chトランジスタのみで構成されるN−ch
トランスファーゲート回路113a、113b、113
cのゲートに、ワード線源105がN−chトランスフ
ァーゲート回路113a、113b、113cの入力端
に、各N−chトランスファーゲート回路113a、1
13b、113cの出力端が各コントロールゲート8、
8及び各消去ゲート17にそれぞれ接続される。
【0023】デコード回路110では、NAND回路1
07aにワード線を選択するロウアドレス信号(Xa,
・・・,Xy,Xz)を、NAND回路107bにワー
ド線を選択するロウアドレス信号(Xa,・・・,X
y,Xzバー)を入力し、インバータ回路108a、1
08bがコントロールゲート8、8の選択信号を、NO
R回路109が消去ゲート17の選択信号をそれぞれ出
力する。レベルシフタ回路112a、112b、112
cの出力は入力信号が昇圧されたものであり、N−ch
トランスファーゲート回路113a、113b、113
cの駆動信号として作用する。
【0024】制御回路104は、NOR回路114及び
インバータ回路115により構成され、NOR回路11
4にWRITE信号、READ信号及びゲート切換え信
号を入力する。NOR回路114の出力は、コントロー
ルゲート8用のトランスファーゲート回路111a、1
11bのP−chトランジスタのゲート及び消去ゲート
17用のトランスファーゲート回路111cのN−ch
トランジスタのゲートに、インバータ回路115より出
力されるNOR回路114の反転出力はコントロールゲ
ート8用のトランスファーゲート回路111a、111
bのN−chトランジスタのゲート及び消去ゲート17
用のトランスファーゲート回路111cのP−chトラ
ンジスタのゲートにそれぞれ接続され、トランスファー
ゲート回路111a、111b、111cの駆動信号と
して作用する。
【0025】ラッチ回路102は、通常は「High」
をNOR回路114に出力し、比較器116からの信号
に応じて、出力を「High」から「Low」に切り換
える。電圧変換器116は、各メモリセル3の中の任意
のメモリセルAが消去状態にある時に、メモリセルAの
ソース領域6、ドレイン領域11及びコントロールゲー
ト8にそれぞれデータ読み出し用の電圧を印加し、その
際にソース−ドレイン間に流れる電流Idを電圧Vaに
変換する。
【0026】電圧変換器117は、メモリセル外に別途
設けた参照セル118に、メモリセルAに印加する読み
出し用電圧と同じ電圧を印加した際に、ソース−ドレイ
ン間に流れる電流Idを電圧Vthに変換する。比較器
106は、差動アンプにより構成され、電圧変換器11
6、117から入力される電圧VaとVthとを比較
し、Va<Vthとなった時に、ラッチ回路102に対
し信号を出力する。
【0027】斯かる構成において、駆動回路101で
は、以下のような動作を行なう。ロウアドレス信号とし
て(Xa,・・・,Xy,Xz)が入力され、WRIT
E信号、READ信号、ラッチ回路102の出力信号の
内,少なくとも1つの信号から「High」が制御回路
104に入力されると、ロウアドレス信号をもとにデコ
ード回路110のインバータ回路108aより出力され
たコントロールゲート8の選択信号が、トランスファー
ゲート回路111aを通りレベルシフタ回路112aに
入力され、レベルシフタ回路112aで昇圧されて、ロ
ウアドレス信号で選択されたコントロールゲート8に接
続されているN−chトランスファーゲート回路113
aを駆動し、ワード線源105の電圧が選択されたコン
トロールゲート8に伝えられる。
【0028】また、ロウアドレス信号として(Xa,・
・・,Xy,Xz)が入力され、WRITE信号、RE
AD信号及びラッチ回路102の出力信号の「Low」
が制御回路104に入力されると、ロウアドレス信号を
もとにデコード回路110のNOR回路109より出力
された消去ゲート17の選択信号が、トランスファーゲ
ート回路111cを通りレベルシフタ回路112cに入
力され、レベルシフタ回路112cで昇圧されて、ロウ
アドレス信号で選択された消去ゲート17に接続されて
いるN−chトランスファーゲート回路113cを駆動
し、ワード線源105の電圧が選択された消去ゲート1
7に伝えられる。
【0029】ここで、上述した通り、ラッチ回路102
からの出力信号は、常時「High」の状態にあるた
め、通常はワード線源105の電圧がコントロールゲー
ト8に伝えられる。このように構成された本実施形態の
不揮発性半導体記憶装置において、データの書込み及び
消去は以下のようにして行なう。
【0030】即ち、データの書き込み時には、ソース線
6に所定の電圧を印加し、ロウアドレス信号で選択され
たコントロールゲート8を、WRITE信号「Hig
h」を受けて駆動し、更に、ビット線25の内、選択さ
れたものに「Low」信号を、非選択なものに「Hig
h」信号をそれぞれ入力することにより、選択されたメ
モリセルのソース領域6からドレイン領域11に電流を
流し、そこで発生するホットエレクトロンがフローティ
ングゲート3に注入され、フローティングゲート3に電
荷(電子)が蓄積される。
【0031】また、データの消去時には、トンネル効果
を利用してトンネル酸化膜7を介してフローティングゲ
ート3に蓄積された電荷(電子)が駆動回路101によ
り選択されたコントロールゲート8に放出される。とこ
ろで、上述した通り、消去時に、電荷(電子)が、フロ
ーティングゲート3とコントロールゲート8間のトンネ
ル絶縁膜7を通過する過程で、絶縁膜7中に一部トラッ
プされ、書込、消去動作を続けるうちに次第に電荷放出
効率が劣化してしまう問題がある。
【0032】図5は消去状態にあるメモリセルのソース
領域、ドレイン領域及びコントロールゲートにそれぞれ
データ読み出し用の電圧を印加し、その際にソース−ド
レイン間に流れる電流Idとデータの書き換え回数との
関係を示したものである。データの書き換え回数が増加
すると上述した通りフローティングゲート3からの電荷
放出効率が低下するため、そのぶん消去状態にあっても
フローティングゲート3内には電荷(電子)が残存し、
ソース領域及びドレイン領域に読み出し用電圧を印加し
てもソース−ドレイン間に電流(Id)が流れにくくな
る。
【0033】本実施形態は、斯かるセル電流Idの低下
を検出することにより、フローティングゲート3とコン
トロールゲート8との間のトンネル絶縁膜の劣化を判定
し、消去時のゲートをコントロールゲート8から消去ゲ
ート17に切り換えることに特徴を有する。以下、その
動作を図4のフローチャートに従って説明する。
【0034】参照セル118は、予めメモリセルAに印
加する読み出し用電圧と同じ電圧を印加した際に、ソー
ス−ドレイン間に流れる電流が図5において書き換え回
数の限界を示すIeとなるように、その特性が設定され
ている。駆動回路101は、読み出し動作においてメモ
リセルAが消去状態にある時、比較器106を有効化す
る。読み出し動作では、メモリセルAのソース領域6、
ドレイン領域11及びコントロールゲート8にそれぞれ
データ読み出し用の電圧が印加され、その際にソース−
ドレイン間に流れる電流Idが、電圧変換器116によ
り電圧Vaに変換されて比較器106に入力される。
【0035】同時に、参照セル118にも同様の読み出
し用電圧が印加され、その際にソース−ドレイン間に流
れる電流Ieが、電圧変換器117により電圧Vthに
変換されて比較器115に入力される。比較器106
は、Va<Vth(Id<Ie)となった時に、ラッチ
回路102に信号を出力する。ラッチ回路102は、比
較器106からの信号に応じて、出力信号を「Hig
h」から「Low」に切り換える。
【0036】これにより、消去動作時には、NOR回路
114に入力されるWRITE信号、READ信号及び
ラッチ回路102の出力信号が全て「Low」となり、
ワード線源105の電圧は選択された消去ゲート17に
伝えられるようになる。すなわち、フローティングゲー
ト3とコントロールゲート8との間のトンネル絶縁膜7
の劣化を判定して、消去時のゲートをコントロールゲー
ト8から消去ゲート17に切り換える。
【0037】以上のことより、本実施形態の不揮発性半
導体記憶装置では、消去専用の消去ゲートをコントロー
ルゲートの他に1本追加して設け、消去動作を従来のコ
ントロールゲートのみならず、この消去ゲートを利用し
て行うので、書込、消去サイクルの制限を従来の2倍に
延長することができ、従来の不揮発性半導体記憶装置の
問題であった書込、消去サイクルの制限を延長できる。
【0038】尚、コントロールゲートと消去ゲートを切
換える方式として、不揮発性半導体記憶装置の書込、消
去の制限回数(約1万回)に達した時点で切換えること
も考えられるが、書込、消去の制限回数まで書込、消去
回数を数える大規模なカウンタ回路を必要とする。本発
明の不揮発性半導体記憶装置では、消去状態にあるメモ
リセルの読み出し動作時におけるセル電流の値に基づい
て、書込、消去サイクルの限界を判定するので、大規模
なカウンタ回路を必要としない。
【0039】上述の実施形態において、メモリセルA
は、メモリセル部に1つ設定しても、消去するブロック
毎に1つ設定してもどちらでも良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の不揮発性半
導体記憶装置では、消去専用の消去ゲートをコントロー
ルゲートの他に追加して設け、消去動作を従来のコント
ロールゲートのみならず、この消去ゲートを利用して行
うことで、従来の不揮発性半導体記憶装置の問題であっ
た書込、消去サイクルの制限を延長することができ、不
揮発性半導体記憶装置としての寿命を延長することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置のメモリセルの平面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】不揮発性半導体記憶装置の書き換え回数とセル
電流Idとの関係を示す特性図である。
【図6】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例を示す回
路図である。
【図7】従来の不揮発性半導体記憶装置のメモリセルの
一例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 フローティングゲート 8 コントロールゲート(消去用ゲート) 17 消去ゲート(スペアゲート) 101 駆動回路(切り換え手段) 102 ラッチ回路(切り換え手段) 103 ロウデコーダ回路 104 制御回路 105 ワード線源 106 比較器(切り換え手段) 118 参照セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消去用ゲートの使用不能を検知してスペ
    アゲートの使用に切り換えることを特徴とした不揮発性
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 消去状態におけるセル電流の大小に基づ
    いて、消去用ゲートの使用不能を検知し、消去用のゲー
    トをスペアゲートに切り換えることを特徴とした不揮発
    性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 フローティングゲート及び消去用ゲート
    を有し、フローティングゲートから消去用ゲートへの電
    荷の放出によって、フローティングゲートに書き込まれ
    た情報を消去するものであって、前記消去用ゲートの他
    に消去専用のスペアゲートを設けると共に、前記消去用
    ゲートの使用不能を検知してスペアゲートの使用に切り
    換える手段を設けたことを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 前記切り換え手段は、消去状態における
    セル電流に相当する信号と基準信号とを比較する比較器
    を含み、この比較器からの信号に応じて消去用ゲートを
    前記スペアゲートに切り換えることを特徴とした請求項
    3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動回路を、前記比較器と、ワード
    線を選択するロウアドレス信号をデコードしてワード線
    源からの電圧を選択され消去用ゲート又はスペアゲート
    に伝えるロウデコーダ回路と、データ書込み信号、デー
    タ読み出し信号、前記比較器からの信号の内、少なくと
    も1つの信号を受けて前記ロウデコーダ回路を駆動する
    制御回路とにより構成したことを特徴とする請求項4に
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記消去用ゲートは、コントロールゲー
    トであることを特徴とした請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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