JPH11219848A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

Info

Publication number
JPH11219848A
JPH11219848A JP1841498A JP1841498A JPH11219848A JP H11219848 A JPH11219848 A JP H11219848A JP 1841498 A JP1841498 A JP 1841498A JP 1841498 A JP1841498 A JP 1841498A JP H11219848 A JPH11219848 A JP H11219848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
capacitor
capacitance
capacitor electrode
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1841498A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fujimori
博行 藤森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP1841498A priority Critical patent/JPH11219848A/ja
Publication of JPH11219848A publication Critical patent/JPH11219848A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安定した容量値調整が可能であ
り、しかも、耐湿信頼性が非常に高いコンデンサを提供
することにある。 【解決手段】 本発明は、基板1の表面に、第1容量電
極4上に誘電体層2、ガラス緩衝層5、第2容量電極6
を積層配置して成るとともに、前記第2容量電極6に
は、第1容量電極4と第2容量電極6との対向面積を削
減する電極膜除去溝7が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容量の調整できる
チップ状のコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりコンデンサは、容量値が任意に
可変できるトリマーコンデンサ、容量値が固定的なチッ
プコンデンサ、さらに、容量値の調整が可能なコンデン
サとがある。
【0003】例えば、トリマーコンデンサは、ロータ電
極(可変側電極)とステータ電極(固定側電極)との間
に、誘電体部材を配置し、ロータ電極を回転することに
より、誘電体部材を挟持するロータ電極とステータ電極
との対向面積を制御し、ロータ電極とステータ電極との
間で発生する容量成分を変化させていた。
【0004】また、容量値が固定的なコンデンサは、例
えば、複数の誘電体層と複数の内部電極層とを交互に積
層配置した構造を有し、隣接しあう内部電極層間で発生
する複数の容量を合成して外部電極から導出していた。
【0005】上述のトリマーコンデンサは、プリント配
線基板に実装した後に、容量成分を調整できることか
ら、プリント配線基板に形成された所定回路の動作を調
整するために非常に有益である。しかし、経時的に可動
部であるロータ電極に歪み、ズレが発生してしまい、容
量変動してしまい、所定回路動作が維持できなくなると
いう問題点かあった。
【0006】このような問題を解決すべく、容量値調整
が可能であり、調整後、容量値の変動が有効に抑えるコ
ンデンサ(トリミングコンデンサ)として種々提案され
ている。(特開平8−153647号、特開昭58−9
5809号なと)。
【0007】基本的には、誘電体積層基板の表面近傍内
部に、他方の容量電極を配置し、誘電体基板の表面に、
他方の容量電極と誘電体基板の一部を挟んで対向するよ
うに一方の容量電極を配置して構成されており、一方の
容量電極のレーザー照射などにより焼失除去し、一方の
容量電極と他方の容量電極との対向面積を減少させてい
た。
【0008】このようなコンデンサの縦断面図は、図
4、図5に示す。
【0009】図4は、上述に説明したトリミングコンデ
ンサである。図中、41は誘電体層であり、42は積層
体41を構成する誘電体層であり、43a、43bは積
層体41を構成する内部電極層であり、44は積層体1
上に形成された表面容量電極であり、46、47は外部
電極である。
【0010】即ち、積層体41内において、内部電極層
43aは、積層体1の一方の端面に延出しており、積層
体41の他方の端面に形成した外部電極46に接続され
ている。また、内部電極層43b、表面容量電極44は
積層体1の他方の端面に延出し、外部電極47に接続さ
れている。
【0011】このような構造において、表面容量電極4
4をレーザーの照射によって、その一部を焼失すること
により、表面側に位置する内部電極層43aとの間の容
量を発生する対向面積が変化して、その容量成分が小さ
くなる。
【0012】また、表面容量電極44をレーザーの照射
・走査して、表面容量電極4の幅方向に渡って切断する
ことにより、表面容量電極44が2分され、表面側に位
置する内部電極層43aとの実質的な対向面積が大きく
変化して、表面容量電極44と内部電極層43aとの間
の容量成分を小さくすることができる。
【0013】即ち、表面容量電極44には、電極膜除去
溝45が形成されることになる。
【0014】また、図5では、積層体51内で表面側に
位置する内部電極層を一対の内部電極層52a、52b
に2分するように分割して、一方の内部電極層52aを
外部電極53に、他方の内部電極層52bを外部電極5
4に接続し、積層体51上に、一対の内部電極層52
a、52bに跨がるように表面容量電極55を配置して
いた。
【0015】このような構造により、内部電極層52a
と表面容量電極55との対向部分で第1容量成分が形成
され、内部電極層52bと表面容量電極55との対向部
分で第2容量成分が形成され、外部電極53、54か
ら、これら2つの容量成分が直列的に接続された合成容
量が導出されることになる。
【0016】そして、表面容量電極55の中央部で一対
の内部電極層52aと52bと対向していない部分を切
断することにより、これらの合成容量成分をなくすこと
ができ、また、表面容量電極55の端部で一対の内部電
極層52aと52bと対向する部分の一部を除去するこ
とにより、合成容量成分を構成する一方の容量成分を小
さくすることができる。即ち、表面容量電極55には電
極膜除去溝56が形成されることになる。
【0017】いずれの構造においても、表面容量電極4
4、55の一部を除去することにより、外部電極から導
出する容量値を調整することができ、しかも、調整した
後の容量値を安定的に維持できる。
【0018】尚、表面容量電極44、55のレーザー照
射による除去手段は、プリント配線基板に当該コンデン
サを実装し回路を動作させながら、レーザートリミング
機で、スポット径約70μmのレーザー光を照射して、
その熱エネルギーにより表面容量電極44、55を所定
量除去し、所定回路動作となる所定容量値に追い込みが
行われる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
トリミングコンデンサは、積層体(誘電体基板)の表面
に直接、表面容量電極が形成されている。この誘電体基
板の表面は、比較的表面粗さは粗く、このような面に被
着された表面電極4をレーザーの照射により焼失して
も、表面粗さの凹部内に噛み合うように被着された導体
膜を完全に除去することが困難となる。即ち、見かけ
上、表面容量電極44、55に電極膜除去溝45、56
を形成したとしても、表面凹部内に残存する導体が、表
面容量電極として作用し、電極膜除去溝45、56の作
用をなさず、容量値の調整が安定して行えないという問
題があった。
【0020】また、これを解消するために、レーザー光
線の出力を上げることが考えられるが、積層体の表面誘
電体層に深い傷を残したり、マイクロクラックを発生さ
せたりする。このマイクロクラックが発生すると、湿中
負荷・ 熱衝撃などの信頼性を大きく低下させることにな
る。
【0021】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、容量値の調整が安定化し
て、しかも,湿中負荷・ 熱衝撃などの信頼性が低下する
ことのないコンデンサを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体表面に、
第1容量電極上に誘電体層、ガラス緩衝層、第2容量電
極を積層配置して成るとともに、前記第2容量電極に
は、第1容量電極と第2容量電極との対向面積を削減す
る電極膜除去溝が形成されていることを特徴とするコン
デンサである。
【0023】尚、上述の第1容量電極及び誘電体層を、
積層体の一部として構成しても構わない。また、基体の
表面に被着した第1容量電極上に、誘電体層を厚膜手法
で形成し、その上部にガラス緩衝層、第2容量電極を積
層配置しても構わない。
【0024】
【作用】本発明によれば、第2容量電極は、誘電体層及
びガラス緩衝層を介して第1容量電極に対向するように
配置されている。
【0025】この第2容量電極と接合するガラス緩衝層
は、その表面が誘電体層や誘電体基板の表面に比較して
非常に滑らかな面となる。また、レーザー透過性の観点
では、ガラス層の色彩制御により、レーザー光を殆ど吸
収ことなく透過させることができる。しかも、耐酸化性
に優れている。
【0026】従って、ガラス緩衝層上に形成した第2容
量電極をレーザー照射により、その一部を除去した時、
仮に、レーザーの弱いパワーでも、ガラス緩衝層の表面
粗さが非常に小さいことにより、第2容量電極の導体残
存がなく、電極膜除去溝が確実に形成されている。
【0027】これより、レーザートリミングのパワーバ
ンドに余裕ができ、出力バラツキによるパワーダウンが
発生しても問題ない。
【0028】また、比較的強いレーザーで電極膜除去溝
が第2容量電極を越えて、誘電体層にまで達し、マイク
ロクラックが発生しても、ガラス緩衝層はレーザー光線
を透過し、ガラス緩衝層が維持されて、カバー効果によ
り湿気等の侵入を防ぎ、メッキ処理などを可能とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンデンサを図面
に基づいて説明する。
【0030】図1は、本発明のコンデンサの外観斜視図
であり、図2は、その断面図である。
【0031】図において、1は積層体であり、2は誘電
体層、3a、3bは内部電極層、5はガラス緩衝層、6
は第2容量電極、7は電極膜除去溝、8、9は外部電極
である。尚、積層体1の内部に配置される表面側の内部
電極層を第1容量電極4、積層体1の表面側の誘電体層
を、特許請求の範囲でいう誘電体層とするものであり、
基体、誘電体層、第1容量電極とで、積層体1を構成し
ている例である。
【0032】積層体1は、複数の誘電体層2、複数の内
部電極層(第1容量電極)3a、3b(4)を交互に積
層配置して構成されている。
【0033】誘電体層2は、BaTiO3 、TiO2
どを含む誘電体材料の磁器層となっている。この誘電体
層2の各層間には、内部電極層(第1容量電極)3a、
3b(4)が配置されている。
【0034】内部電極層(第1容量電極)3a、3b
(4)は、Ag合金などのAg系導体からなっている。
【0035】そして、内部電極層3a及び第1容量電極
4は、積層体1の対向しあう一対の端面のうち、一方の
端面に導出されている。また、内部電極層3bは、他方
の端面に導出されている。
【0036】また、積層体1の表面には、ガラス緩衝層
5が被着形成され、さらに、第2容量電極6が形成され
ている。第2容量電極6は、内部電極層3bと同様に、
積層体1の他方の端面にまで延出されている。
【0037】このようなガラス緩衝層5及び第2容量電
極6を形成した積層体1の一対の端部には、Agの下地
導体膜、Niメッキ層、Snを含む表面メッキ層からな
る該外部電極8、9が形成されている。
【0038】即ち、外部電極8は積層体1の一方の端面
に延出した容量電極3a及び第1容量電極4と電気的に
接続されている。また、外部電極9は積層体1の他方の
端面に延出した容量電極3b及び第2容量電極6と電気
的に接続されている。
【0039】上述の構成により、内部電極層3a、3b
との対向部分、内部電極層3bと第1容量電極4との対
向部分、さらに、第1容量電極と第2容量電極との対向
部分との間には所定容量成分が発生して、これらの容量
成分が互いに並列的に合成されて、外部電極8、9から
導出される。
【0040】また、第2容量電極6には、この容量電極
の一部を除去、または電極幅方向に渡って切断する電極
膜除去溝7が形成されている。
【0041】上述の構造のコンデンサにおいては、本発
明でいう「基板」は、積層体1の最表面側の誘電体層2
を除く積層体1であり、本発明でいう「誘電体層」と
は、最表面に位置にする誘電体層2をいう。
【0042】この第2容量電極6に電極膜除去溝7を形
成することにより、第2容量電極6と第1容量電極4と
の対向面積を初期状態の対向面積よりも減少させること
ができる。従って、合成容量成分(コンデンサの容量
値)を減少させる方法で小さくすることができる。
【0043】実際の上述の容量成分調整は、プリント配
線基板上にこのコンデンサを実装した後、プリント配線
基板の回路動作をモニタリングしながら行い、レーザー
光線を第2容量電極6に照射し、電極膜除去溝7を形成
ししていき、所定回路動作となった時点で終了する。
【0044】次に、上述のコンデンサの製造方法を説明
する。
【0045】まず、各誘電体層2となる誘電体グリーン
シートを用意する。次に、表面の誘電体層となる誘電体
グリーンシートを除く、すべての誘電体グリーンシート
上に、内部電極層3a、3b、第1容量電極4となる導
体膜をAg系導電性ペーストの印刷により形成する。
尚、第1容量電極4は、内部電極層3aの形状と同一に
することができるため、積層時点で表面側に配置された
内部電極層3aを、第1容量電極4とすることができ
る。
【0046】そして、このように導体膜を形成した誘電
体グリーンシートを順次積層するこの時、第1容量電極
4となる導体膜上には、表面側の誘電体層2となる誘電
体グリーンシートを積層する。
【0047】次に、このようなグリーンシートの積層体
を所定形状に分割できるように素子形状に応じて分割溝
を形成し、所定雰囲気、所定ピーク温度で焼成処理す
る。
【0048】次に、焼成した大型積層体の表面に、例え
ば、固形成分がSiO2 40〜50wt%、B2 3
0〜40wt%、Al2 3 〜10wt%などから成る
ホウケイ酸系ガラスペーストを用いて、厚み10〜20
μm程度にガラス緩衝層5となるガラス塗布膜を形成
し、約1000℃で焼き付け処理を行い、ガラス緩衝層
5を形成する。
【0049】次に、ガラス緩衝層5上に、Agを主成分
として導電性ペーストを用いて、厚み5〜10μm程度
に第2容量電極6となる導体膜を塗布し、約800℃で
焼き付けして第2容量電極6を形成する。
【0050】その後、大型積層体の格子状分割溝の一方
溝、例えば、外部電極8、9が形成される面が分割され
るように、1 次ブレークを行う。
【0051】次に、短冊状の積層体を整列治具で、分割
面が現れるように整列させて、この一対の端面に外部電
極8、9を形成する。
【0052】最後に、他方の分割溝に沿って2次分割処
理をおこなう。これにより、基本的な構成のコンデンサ
が完成する。 このようなコンデンサは、例えば、外部
電極8、9に容量測定装置のプローブを当接し、第2容
量電極6にレーザー照射を行い、第2容量電極6に電極
膜除去溝7を形成し、第1容量電極4と第2容量電極6
との対向面積を減少させて、所定容量値の調整を行う。
【0053】また、実際のプリント配線基板上に実装し
た後に、実際の回路動作をモニタリングしながら、電極
除去膜7を形成して容量調整を行ってもよい。
【0054】通常、第2容量電極6は、5〜10μmの
厚みであり、約1W程度のレーザーの照射・走査によっ
て電極膜除去溝7を形成している。
【0055】しかし、レーザー光線の出力が、電極膜除
去溝7の形成中に変動してしまい、例えば、1Wを大き
く下回っても、第2容量電極6は、表面が非常になめら
かなガラス緩衝層5上に被着形成されているため、第2
容量電極6の除去の切れ味が確実になり、従来のよう
に、表面粗さの粗い誘電体層の凹部部分に導体材料が残
存してしまい、その結果、電気的に除去できなくなると
いう問題が解消される。
【0056】また、レーザー光線の出力が1Wを大きく
上回り、積層体1の表面部分の誘電体層2をも焼失した
り、マイクロクラックが発生される状況になったとして
も、ガラス緩衝層5は、レーザー光線を吸収することが
少ないため、誘電体層2の焼失部分やマイクロクラック
上に、ガラス緩衝層5が維持できるため、誘電体層2の
焼失部分やマイクロクラックに、外部からの湿気が浸入
したり、メッキ液などの酸化液が浸入することが一切な
く、特性が経時的に非常に安定化する。
【0057】尚、上述のガラス緩衝層5は、レーザー光
線の波長を考慮して、レーザー光線を吸収しないよう
に、例えば透明などとすることが望ましい。上述のSi
2 40〜50wt%、B2 3 30〜40wt%、A
2 3 〜10wt%などから成るホウケイ酸系ガラス
ペーストには、顔料、染色料などを添加しておらず、透
明状態となっていることから、例えばYAGレーザーを
照射しても、ガラス緩衝層5をレーザー光線を吸収し
て、焼失してしまうことを有効に抑えている。
【0058】また、上述の製造方法においては、大型積
層体を素子形状に応じて、カットし、焼成を行い、その
後、焼成した積層体を整列治具で整列させた後、積層体
1の表面にガラス緩衝層5をガラスペーストの印刷焼き
付けにより形成し、導電性ペーストの印刷の印刷焼き付
けにより第2容量電極6を形成したのち、積層体1の端
面に外部電極8、9を形成してもよい。
【0059】また、第2容量電極6は、厚みが薄い方が
レーザー照射による電極膜除去膜7の容易形成・高容量
値化の面から見て望ましい。このため、第2容量電極6
を有機金属ペーストを用いて800℃で焼成して形成し
ても構わない。
【0060】図3は、本発明のコンデンサの別の実施例
である。
【0061】図では、単板状基板31を用いて、この基
板31上に、導電性ペースト、誘電体ペースト、希釈ガ
ラスペースト、導電性ペーストを用いて第1容量電極3
2、誘電体層33、ガラス緩衝層34、第2容量電極3
5を順次積層している。
【0062】基板1は、アルミナセラミックなどからあ
り、素子の形状に応じて、予め格子状に分割溝が形成さ
れている。そして素子領域内において、基板31の一方
の端部にとなる位置に導出するように第1容量電極32
が被着形成されている。また、第1容量電極32の上部
に、少なくとも第1容量電極32の他方の端辺を覆っ
て、誘電体層33が被着形成されている。また、誘電体
層33の上面に、ガラス緩衝層34が被着されている。
さらに、ガラス緩衝層34の上面には、基板31の他方
の端部にとなる位置に導出するように第2容量電極35
が被着形成されている。
【0063】そして、格子状の分割溝に沿って素子領域
毎に分割された基板31の一対の端部には外部電極8、
9が形成されている。外部電極8は基板31の一方端部
に延出する第1容量電極32の一部と接続されている。
また、外部電極9は基板31の他方端部に延出する第2
容量電極35の一部と接続されている。
【0064】そして、上述の第2容量電極35の一部
は、レーザー照射により、電極膜除去溝36が形成され
る。
【0065】図2では、第1容量電極4と第2容量電極
6との間に配置され誘電体層は、積層体1の一部(表面
側の誘電体層)で構成していたが、図3では、第1容量
電極32と第2容量電極35との間に配置される誘電体
層33は厚膜技法で後付けで形成されるものである。
【0066】いずれのコンデンサにおいても、上述した
ように、レーザーの照射によって切断・除去する対象で
ある第2容量電極6、35は、その下部にガラス緩衝層
5、34が配置されているため、電極膜除去溝7、36
を形成した際の電極の切れ味が優れ、容量値の調整が精
度よく行える。また、レーザーの出力が大きく、誘電体
層にマイクロクラックが発生しても、ガラス緩衝層5、
34がその表面を覆うため、耐湿信頼性、耐酸化性に優
れたものとなる。
【0067】尚、図3では、第1容量電極32と第2容
量電極35との間で1つの容量成分が発生するようにな
っているが、第1容量電極32を各外部電極8、9に接
続する一対の第1容量電極とし、第2容量電極を両第1
容量電極の一部に跨がるように配置しても構わない。
【0068】尚、上述した第2容量電極6、35の電極
膜除去溝7、36の形成方法は、レーザー光線の照射で
行っているが、金属でできた刃先に超音波振動を与えて
第2容量電極の一部または幅方向の全部にわたって切断
しても構わない。
【0069】この場合、刃先はガラス緩衝層5、34の
表面に摺動するため、不必要な第2容量電極をきれいに
取り除くことができ、下部のガラス緩衝層5、34を傷
つけることがない。
【0070】
【発明の効果】以上本発明では、容量値調整のために第
2容量電極に電極膜除去溝が形成されている。そして、
第2容量電極は、誘電体層を被覆するガラス緩衝層上
に形成されている。このガラス緩衝層は、誘電体層の表
面に比較して非常になめらかな面となる。
【0071】従って、第2容量電極に電極膜除去溝をレ
ーザー照射によって形成しても、ガラス緩衝層の表面に
不要な第2容量電極の一部が残存することがないため、
電極除去溝の形状に比例した安定した容量値の調整が可
能となる。
【0072】また、レーザー照射によって、誘電体層に
マイクロクラックが形成されても、ガラス緩衝層が覆う
ことになるため、耐湿信頼性や耐酸化性が劣化すること
がない。同時に、レーザー照射の強度管理が緩和され、
レーザー照射による電極膜除去溝の形成工程管理が非常
に簡略化できる。
【0073】また、誘電体層にマイクロクラックなどが
発生しても、その表面にはガラス緩衝層が残存するた
め、長期的にわたり耐湿信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンデンサの外観斜視図である。
【図2】本発明のコンデンサの縦断面図である。
【図3】本発明の別のコンデンサの縦断面図である。
【図4】従来のコンデンサの縦断面図である。
【図5】従来のコンデンサの縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・積層体 2・・・誘電体層 3a、3b・・・内部電極層 4、32・・・・・第1容量電極 5、34・・・・・ガラス緩衝層 6、35・・・・・第2容量電極 7、36・・・・・電極膜除去溝 31・・・基板 33・・・誘電体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体表面に、第1容量電極、誘電体層、
    ガラス緩衝層、第2容量電極を順次積層配置して成り、
    かつ前記第2容量電極に、電極膜除去溝を形成し、第1
    容量電極との対向面積を減少させたことを特徴とするコ
    ンデンサ。
JP1841498A 1998-01-30 1998-01-30 コンデンサ Pending JPH11219848A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1841498A JPH11219848A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1841498A JPH11219848A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11219848A true JPH11219848A (ja) 1999-08-10

Family

ID=11971008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1841498A Pending JPH11219848A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11219848A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270013A (ja) * 2004-11-26 2006-10-05 Kyocera Corp 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2013043319A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド
US9618317B2 (en) 2012-12-27 2017-04-11 Wacom Co., Ltd Position indicator and capacitor

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006270013A (ja) * 2004-11-26 2006-10-05 Kyocera Corp 電子部品収納用パッケージおよび電子装置
JP2013043319A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Toshiba Tec Corp インクジェットヘッドの製造方法およびインクジェットヘッド
US9618317B2 (en) 2012-12-27 2017-04-11 Wacom Co., Ltd Position indicator and capacitor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101854519B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서 및 그 제조 방법
US20150062775A1 (en) Multilayer ceramic capacitor
KR20120082029A (ko) 적층형 세라믹 콘덴서
JP3891737B2 (ja) 発振器及びその発振特性調整方法
JP2013183009A (ja) 積層型コイル部品
JP2002015939A (ja) 積層型電子部品およびその製法
US20060261924A1 (en) Method of forming passive electronic components on a substrate by direct write technique using shaped uniform laser beam
JP2003022929A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JPH11219848A (ja) コンデンサ
JP5318600B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JPH10241992A (ja) 積層コンデンサとそのトリミング方法
JP6377957B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP7280697B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP2022049403A (ja) セラミック電子部品およびその製造方法
JP4881557B2 (ja) チップ抵抗器の製造方法
JPH0563007B2 (ja)
US20230335340A1 (en) Multilayer ceramic electronic component, circuit board, and method of manufacturing multilayer ceramic electronic component
JPH10208979A (ja) 積層電子部品及びその製造方法
JP6616929B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JPH0714111B2 (ja) コンデンサ内蔵多層基板
JP2022021734A (ja) セラミック電子部品およびその製造方法
JPH10172864A (ja) 積層型コンデンサおよびその製法
JP2002175933A (ja) 積層セラミックコンデンサ
KR20220117822A (ko) 세라믹 전자 부품, 기판 배열체 및 세라믹 전자 부품의 제조 방법
JPH10214750A (ja) コンデンサ及びその容量調整方法