JPH11219671A - 偏向ヨーク装置 - Google Patents

偏向ヨーク装置

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JPH11219671A
JPH11219671A JP10033660A JP3366098A JPH11219671A JP H11219671 A JPH11219671 A JP H11219671A JP 10033660 A JP10033660 A JP 10033660A JP 3366098 A JP3366098 A JP 3366098A JP H11219671 A JPH11219671 A JP H11219671A
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JP
Japan
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core
coil
bobbin
inductance
deflection
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Application number
JP10033660A
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English (en)
Inventor
Keiji Morimoto
桂司 森本
Takahiro Nozawa
崇浩 野澤
Kenichi Ikeda
健一 池田
Naoki Hatakeyama
直樹 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの巻数を必要以上に増やしたり、コア
の長さを必要以上に長くすることなく、インダクタンス
の可変量を大きくとることができ、XHミスコンバーゼ
ンスを良好に補正することができる偏向ヨーク装置を提
供する。 【解決手段】 ボビン121の空洞部121eには、円
柱状のコア124が装着されている。コイル123は補
助偏向コイルに並列接続されている。コア124の端面
124aの面積よりも大きな面積の端面125aを有す
る円盤状のコア125を、コイル123に隣接して設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インライン型カラ
ー受像管に装着される偏向ヨーク装置に係り、特に、補
助偏向コイルに並列接続された可変インダクタンスコイ
ルの構造を改良した偏向ヨーク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3電子銃インライン型カラー受像管を使
用した画像表示装置において、3本の電子銃から発せら
れる3つの電子ビームをスクリーン面(画面)上に良好
に集中(コンバーゼンス)させるための方法の1つとし
て、セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨーク装置があ
る。セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨーク装置は、上
下一対のサドル型水平偏向コイルと、左右一対のサドル
型垂直偏向コイルから構成されるのが一般的で、良好な
コンバーゼンス特性を得ることができる。
【0003】しかしながら、実際には、一般に量産され
る偏向ヨーク装置においては、サドル型コイルの特性の
ばらつき等の理由により、ミスコンバーゼンスが生じ
る。従って、ミスコンバーゼンスを補正するために、磁
性片をコイルの適切な位置に貼り付けて調整したり、補
正回路を用いたりしている。
【0004】図11(a),(b)は、水平偏向磁界の
ばらつきによって生じる代表的なミスコンバーゼンスを
示している。図11(a)は、水平偏向磁界のピンクッ
ションが強くなりすぎたために発生するX(水平)軸の
ピンクッションミスコンバーゼンスパターン、図11
(b)は水平偏向磁界のピンクッションが弱くなりすぎ
たために発生するX軸のバレルミスコンバーゼンスパタ
ーンを示している。なお、図11中、実線はR(赤)、
破線はB(青)の縦線の輝線を示している。これらのミ
スコンバーゼンスは、一般的にXHミスコンバーゼンス
と称される。
【0005】この種のXHミスコンバーゼンスを補正す
るための従来例として、特開平2−215031号公報
(従来例1)に記載されている偏向ヨーク装置がある。
他の従来例として、特開平7−162880号公報(従
来例2)に記載されている偏向ヨーク装置もある。これ
らの公報には、水平偏向コイルを主水平偏向コイルと補
助偏向コイルとで構成し、この補助偏向コイルに可変イ
ンダクタンスコイルを並列に接続した構成が記載されて
いる。
【0006】ここで、可変インダクタンスコイルの一般
的構成について、図12を用いて説明する。なお、図1
2に示す可変インダクタンスコイルは、上記の従来例2
に記載されているものに相当する。
【0007】図12において、可変インダクタンスコイ
ル2は、プラスチック樹脂等の絶縁素材により成形され
た中空のボビン21を備え、このボビン21のフランジ
21a,21b間に電線22を巻回することによって、
コイル23を形成している。ボビン21の中空部には、
フェライト等からなる円柱状のコア24が挿入されてい
る。このコア24の表面にはねじが形成され、ボビン2
1の内周面にもねじが形成されているので、コア24は
ボビン21の中空部内を図中の左右方向に移動自在とな
っている。なお、コア24の長さはフランジ21a,2
1b間の間隔(巻幅)Wとほぼ同一とする。
【0008】この可変インダクタンスコイル2のインダ
クタンスは、コア24をボビン21の中空部内にどれだ
け挿入しているかによって変化する。コア24のボビン
21の中空部内への挿入部分の長さをxとすると、コア
24をボビン21より抜き出した状態、即ち、x=0の
ときインダクタンスは最小値となる。コア24を全てボ
ビン21に挿入した状態、即ち、x=Wのときインダク
タンスは最大値となる。
【0009】そして、可変インダクタンスコイル2のイ
ンダクタンスの最小値と最大値との差、即ち、インダク
タンスの可変量が大きい程、画面上に発生するXHミス
コンバーゼンスを大きく補正することが可能となる。
【0010】可変インダクタンスコイル2のインダクタ
ンスの可変量について、図13及び図14を用いて説明
する。まず、図14において、(a)は、電線22を巻
幅Wでn1回巻回したコイル23を備えた可変インダク
タンスコイル2を示している。(b)は、電線22を巻
幅Wでn2(n1<n2)回巻回したコイル23を備え
た可変インダクタンスコイル2を示している。なお、図
14では、ボビン21及びコア24のねじの図示を省略
している。
【0011】図13は、これら図14(a),(b)に
示すそれぞれの可変インダクタンスコイル2において、
コア24の挿入量xを変化させた場合のインダクタンス
Lの変化を示している。図13において、aは、図14
(a)に示す可変インダクタンスコイル2のインダクタ
ンスLの変化特性、bは、図14(b)に示す可変イン
ダクタンスコイル2のインダクタンスLの変化特性を示
している。
【0012】まず、図14(a)に示す可変インダクタ
ンスコイル2のインダクタンスLは、特性aにて示すよ
うに、コア24の挿入量xが0のとき最小値Lmin aと
なり、挿入量xがWのとき最大値Lmax aとなる。一
方、図14(b)に示す可変インダクタンスコイル2の
インダクタンスLは、特性bにて示すように、コア24
の挿入量xが0のとき最小値Lmin bとなり、挿入量x
がWのとき最大値Lmaxbとなる。
【0013】そして、コア24の挿入量xを0からWま
で変化させたとき、特性aの場合では、インダクタンス
Lの変化量はΔLa、特性bの場合では、インダクタン
スLの変化量はΔLbである。また、コア24の挿入量
xが0のとき、コイル23の巻数をn1回からn2回に
増加させると、インダクタンスLは、ΔLmin だけ増加
し、コア24の挿入量xがWのとき、コイル23の巻数
をn1回からn2回に増加させると、インダクタンスL
は、ΔLmax だけ増加することが分かる。
【0014】ところで、図14に示すように、可変イン
ダクタンスコイル2のインダクタンスLは、コイル23
の巻数をn(n1,n2の総称)、コイル23の巻幅を
W、コア24の断面積(端面の面積)をS、コイル23
の軸心の物質の透磁率をμとすると、次の式(1)で表
すことができる。厳密には、コイル23の内側の空間の
断面積をSとする必要があるが、便宜上、コア24の断
面積をSとして説明する。なお、真空,空気の透磁率μ
は、1.26×10-6である。また、インダクタンスL
の単位は[H]、巻幅Wの単位は[m]、断面積Sの単
位は[m2 ]、巻数nの単位は[回(ターン)]であ
る。 L=μ・n2 ・S/W …(1)
【0015】この(1)式は、コイル23の巻幅Wがコ
イル23の直径Dに比べてはるかに長いときは成立する
が、実際には、コイル23の両端部の影響により少し弱
められ、(1)式の通りとはならない。しかし、説明を
簡略化するため、その影響を無視して説明することとす
る。
【0016】(1)式より、インダクタンスLは、透磁
率μに比例し、コイル23の巻数nの2乗に比例し、コ
ア24の断面積Sに比例し、さらに、コイルの巻幅Wが
小さいほど大きくなる。従って、コイル23の巻幅Wが
一定の場合、インダクタンスLを大きくするには、コイ
ル23の巻数nを増やし、透磁率μの大きい材料をコア
24に用いればよいことが分かる。
【0017】図14(a)に示す可変インダクタンスコ
イル2において、コア24の挿入量xが0のとき、空気
の透磁率をμ0とすると、インダクタンスLの最小値L
minaは、 となる。なお、αはn2 ・S/Wなる係数とする。
【0018】コア24の挿入量xがWのとき、コア24
の透磁率をμ1とすると、インダクタンスLの最大値L
max aは、 となる。
【0019】ここで、コイル23の巻幅Wは一定とし、
コイル23の巻数nをn1からn2に増加させたときの
係数αの増分をΔαとすると、図13におけるΔLmin
,ΔLmax は以下のようになる。 ΔLmin =μ0・Δα …(4) ΔLmax =μ1・Δα …(5)
【0020】コア24としては、フェライト等の磁性体
を用い、フェライトの透磁率μ1は約50〜2000で
あるので、μ0<<μ1である。従って、(4)式,
(5)式より、ΔLmin <<ΔLmax となる。従って、
コイル23の巻数nを増加させると、可変インダクタン
スコイル2のインダクタンスLは、インダクタンスLの
最小値の増分ΔLmin よりも、インダクタンスLの最大
値の増分ΔLmax のほうがはるかに大きくなる。
【0021】前述のように、可変インダクタンスコイル
2を用いてXHミスコンバーゼンスを補正する場合に
は、インダクタンスLの可変量が小さければXHミスコ
ンバーゼンスを補正しきれないので、コイル23の巻数
をある程度大きくし、インダクタンスLの可変量を大き
くすることが必要となる。
【0022】図15において、(a)は、電線22を巻
幅W1でn1回巻回したコイル23を備えた可変インダ
クタンスコイル2を示している。この状態のコイル23
の直径をD1とする。この状態の可変インダクタンスコ
イル2でインダクタンスLの可変量が小さいとすれば、
(b)に示すように、巻幅W1の範囲でさらに重ねて電
線22を巻き、巻数をn2とすればよい。このとき、コ
イル23の直径はD2(D1<D2)となる。
【0023】この図15(b)は、巻幅を一定として巻
数を増加させたものであるが、巻幅を増加させて巻数を
増加させることもできる。図15の(c)は、電線22
を巻幅W2でn3(n1<n3)回巻回したコイル23
を備えた可変インダクタンスコイル2を示している。こ
の状態では、コイル23の直径はD1である。ボビン2
1のフランジ21a,21b間(巻幅W2)が大きくな
ったので、それに合わせて、コア24も長くする必要が
ある。
【0024】この図15(c)に示す巻幅Wを増加させ
る方法は、フランジ21a,21bの大きさや他の部品
との関係等で、コイル23の直径方向に可変インダクタ
ンスコイル2を拡大することが不可能な場合に有効であ
る。なお、上記の(1)式より分かるように、可変イン
ダクタンスコイル2のインダクタンスLは、巻幅Wの増
加に比例して減少するが、コイル23の巻数nの増加に
対してはほぼ2乗で比例して増加するため、結果的にイ
ンダクタンスLは増加する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らの実験によると、図15(b),(c)で説明した
ような方法では、インダクタンスLの可変量を必要かつ
十分に大きくすることができず、XHミスコンバーゼン
スを補正しきれない場合があるということが明らかとな
った。
【0026】さらには、コイル23の巻数nを増加させ
る方法では、コイル23の巻線時間が増え、作業効率が
落ち、電線22の使用量も増えるので、大幅なコストア
ップとなる。巻数nが増えると、発熱が大幅に増加する
という問題点もある。偏向ヨーク装置の限られた範囲
(基板等)に可変インダクタンスコイル2を装着しなけ
ればならないので、上記のように、コイル23を直径方
向に拡大しにくい場合もある。
【0027】また、ボビン21やコア24を長くする
と、可変インダクタンスコイル2の組み立て時にコア2
4の挿入時間が多くかかって、作業効率が落ち、コスト
アップとなる。XHミスコンバーゼンスの補正のためコ
ア24の位置を調整する際、コア24の移動量が大きく
なるので、調整時間が長くなり、作業効率が悪い。さら
に、コア24が長くなると、コストアップとなったり、
偏向ヨーク装置の限られた範囲(基板等)に可変インダ
クタンスコイル2を装着できない場合もある。
【0028】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、コイルの巻数を必要以上に増やしたり、コ
アの長さを必要以上に長くすることなく、インダクタン
スの可変量を大きくとることができ、もって、XHミス
コンバーゼンスを良好に補正することができる偏向ヨー
ク装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、 (1)空洞部を有するボビンと、前記ボビンの前記空洞
部に装着されて前記空洞部内を長手方向に移動自在とさ
れた第1のコアと、補助偏向コイルに並列接続され、前
記ボビンに巻線したコイルとを有する可変インダクタン
スコイルを備える偏向ヨーク装置において、(A)前記
第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を有す
る前記第1のコアとは別体の第2のコアを、前記空洞部
の端部の近傍に配置したことを特徴とする偏向ヨーク装
置、及び、(B)前記第1のコアの端面の面積よりも大
きな面積の端面を有する第2のコアを、前記第1のコア
と一体に形成したことを特徴とする偏向ヨーク装置を提
供する。 (2)水平偏向コイルと、垂直偏向コイルとを備える偏
向ヨーク装置において、前記水平偏向コイルに接続さ
れ、前記水平偏向コイルの内周部である窓部から外周部
までの範囲に巻線されて配置された補助偏向コイルと、
前記補助偏向コイルに流れる水平偏向電流を制御する可
変インダクタンスコイルとを有し、前記可変インダクタ
ンスコイルを、(C)空洞部を有するボビンと、前記ボ
ビンの前記空洞部に装着されて前記空洞部内を長手方向
に移動自在とされた第1のコアと、前記補助偏向コイル
に並列接続され、前記ボビンに巻線したコイルと、前記
第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を有
し、前記空洞部の端部の近傍に配置した前記第1のコア
とは別体の第2のコアとを設けて構成したことを特徴と
する偏向ヨーク装置、及び、(D)空洞部を有するボビ
ンと、前記ボビンの前記空洞部に装着されて前記空洞部
内を長手方向に移動自在とされた第1のコアと、前記補
助偏向コイルに並列接続され、前記ボビンに巻線したコ
イルと、前記第1のコアの端面の面積よりも大きな面積
の端面を有する前記第1のコアと一体の第2のコアとを
設けて構成したことを特徴とする偏向ヨーク装置を提供
する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の偏向ヨーク装置に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の
偏向ヨーク装置の一実施例を示す一部破断の斜視図、図
2は本発明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す平面図、
図3は図1中の水平巻線部20を示す側面図、図4は本
発明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す回路図、図5は
本発明の要部である図1中の可変インダクタンスコイル
12の構成例を示す側面図、図6は本発明の偏向ヨーク
装置を説明するための特性図、図7〜図10は本発明の
要部である図1中の可変インダクタンスコイル12の他
の構成例を示す図である。
【0031】図1において、この偏向ヨーク装置は、例
えば一対の半環状のものを組み合わせたセパレータ14
により、一方(図中の下側)が大径部とされ、他方(図
中の上側)が小径部とされた漏斗状に形成されている。
なお、大径部は陰極線管の画面側であり、小径部はネッ
ク側である。このセパレータ14の内面にはサドル型の
水平偏向コイル10が装着され、外面にはサドル型の垂
直偏向コイル23が装着され、セパレータ14は水平偏
向コイル10と垂直偏向コイル23とを電気的に絶縁し
て保持する。垂直偏向コイル23の外面にはフェライト
等からなるコア24が装着されている。
【0032】セパレータ14のネック側には、フランジ
(以下、ネック側フランジと称する)14aが設けられ
ており、フェイス側にはフランジ(以下、フェイス側フ
ランジと称する)14bが設けられている。ネック側フ
ランジ14a上には、一対の4Pコイルと称される4極
の補正コイル27が嵌着されている。
【0033】このように構成される偏向ヨーク装置に
は、通常、偏向特性を補正する回路が必要であり、この
ような回路等を搭載した基板25がセパレータ14の側
面に取り付けられている。この基板25には、ミスコン
バーゼンスを補正するための差動コイル13が装着され
ている。
【0034】さらに、基板25にはリード線(引き出し
線)を接続するための端子である複数のピン30が圧入
されており、これらのピン30には、水平偏向コイル1
0のリード線10aや垂直偏向コイル23のリード線2
3a、補正コイル27のリード線27aがからませてあ
る。
【0035】また、この偏向ヨーク装置に電流を供給す
るため、電源に接続するコネクタ31には、コネクタワ
イヤ32が接続されており、コネクタワイヤ12のリー
ド線32aも基板25のピン30にからませてある。
【0036】基板25には、本発明の要部である可変イ
ンダクタンスコイル12も装着されている。この可変イ
ンダクタンスコイル12の詳細な構成及び動作について
は、後に詳述する。
【0037】図2は、図1に示す偏向ヨーク装置をセパ
レータ14の大径部側より見た状態を示している。図2
において、セパレータ14の内面には、上下一対の水平
偏向コイル10が装着されている。水平偏向コイル10
は窓部15を備えてサドル型に形成されており、突き合
わせ部16を介して一対の水平偏向コイル10が互いに
対向している。
【0038】この上下一対の水平偏向コイル10の巻き
始めと巻き終わりの中間位置、即ち、水平偏向コイル1
0の内周部である窓部15側の端部と外周側の端部との
間の中間領域には、補助偏向コイル11が配置されてい
る。水平偏向コイル10と補助偏向コイル11とを水平
巻線部20と称することとする。この補助偏向コイル1
1は、水平偏向コイル10の巻線工程において、水平偏
向コイル10の間に挟まれるようにして巻線されたもの
である。なお、補助偏向コイル11の巻数は1〜2ター
ン程度でよい。
【0039】ここで、水平巻線部20について詳細に説
明する。水平偏向コイル10を図示していない巻線機に
よって巻線する際には、通常、水平偏向コイル10の内
周部である窓部15側より巻線する。そこで、水平偏向
コイル10を窓部15側より外周部へと巻線する際に、
窓部15側の端部と外周側の端部との間の中間領域にお
いて、水平偏向コイル10と補助偏向コイル11を併せ
て、あるいは、補助偏向コイル11を単独で巻線する。
【0040】すると、図3に示すように、水平偏向コイ
ル10と共に補助偏向コイル11が巻線された水平巻線
部20を得ることができる。なお、補助偏向コイル11
を水平偏向コイル10の巻線工程において巻線しない場
合には、補助偏向コイル11を水平偏向コイル10の窓
部15側の端部と外周側の端部との間の中間領域に張り
付けてもよい。図3において、11aは補助偏向コイル
11のリード線(引き出し線)である。
【0041】ここで、本発明の偏向ヨーク装置の回路構
成の一例について、図4を用いて説明する。図4に示す
ように、上下一対の水平偏向コイル10は並列に接続さ
れ、上下一対の補助偏向コイル11も並列に接続されて
いる。これら水平偏向コイル10と補助偏向コイル11
とは差動コイル13を介して直列に接続されている。な
お、差動コイル13は本発明に直接関係するものではな
いので、省略可能である。
【0042】さらに、補助偏向コイル11には、コンバ
ーゼンス調整用の可変インダクタンスコイル12が並列
に接続されている。可変インダクタンスコイル12のイ
ンダクタンスを減少させると、補助偏向コイル11に流
れる電流が減少し、水平偏向磁界はピンクッションが強
くなり、図11(b)に示すバレルミスコンバーゼンス
を補正することができる。逆に、可変インダクタンスコ
イル12のインダクタンスを増加させると、図11
(a)に示すピンクッションミスコンバーゼンスを補正
することができる。
【0043】図2〜図4に示す発明は、本出願人が先に
出願した特願平9−219114号,特願平9−331
163号,平成10年1月7日提出の特許願(整理番号
409001450)にて示したものである。この補助
偏向コイル11を水平偏向コイル10の中間部の適切な
位置に巻線した構成によれば、XHミスコンバーゼンス
を補正した結果、画面のコーナ部でさらに他のミスコン
バーゼンスが発生するという不具合を解決することがで
きるものである。従って、図2〜図4に示す構成は、上
記の従来例1,2よりもXHミスコンバーゼンスを良好
に補正することができるものである。
【0044】次に、図1中の可変インダクタンスコイル
12の構成について、図5を用いて説明する。図5にお
いて、可変インダクタンスコイル12は、プラスチック
樹脂等の絶縁素材により成形されたボビン121を備え
る。このボビン121は、コア保持部121aと巻線部
121bと円盤コア保持部121cとを有する。コア保
持部121aと巻線部121bとの間にはフランジ12
1dが形成されている。ボビン121のコア保持部12
1aと巻線部121bには、円筒状の中空部121eが
形成されている。
【0045】フランジ121dと円盤コア保持部121
cとの間には電線122が巻回され、コイル123を形
成している。ボビン121の中空部121eには、フェ
ライト等からなる円柱状のコア(以下、円柱コア)12
4が挿入されている。この円柱コア124の表面にはね
じが形成され、ボビン121の内周面にもねじが形成さ
れているので、円柱コア124はボビン121の中空部
121e内を図中の左右方向に移動自在となっている。
【0046】本実施例では、コア保持部121aを設け
ているので、円柱コア124が巻線部121bの端部に
位置しても、円柱コア124が巻線部121bより脱落
することがない。なお、円柱コア124の長さは、例え
ば、巻線部121bの間隔(巻幅)Wとほぼ同一とす
る。勿論、円柱コア124の長さを、巻線部121bの
間隔Wより短くしても長くしてもよい。
【0047】さらに、ボビン121の円盤コア保持部1
21c内には、円柱コア124の直径より大きな直径を
有する略円盤状のコア(以下、円盤コア)125が収納
されている。円盤コア125は円柱コア124と同軸上
に配置され、円柱コア124の端面124aと円盤コア
125の一方の端面125aとが対向している。なお、
この構成では、円盤コア125は円盤コア保持部121
cの閉じた空間内に収納されているので、円柱コア12
4の端面124aと円盤コア125の端面125aとの
間には、円盤コア保持部121cの壁121c1が介在し
ている。円盤コア125は壁121c1を介して中空部1
21eの端部の近傍に位置していることになる。
【0048】このように構成される可変インダクタンス
コイル12のボビン121は、一例として、ボビン12
1の直径方向の所定位置で長手方向に沿って2分割した
2つの半体として形成する。そして、円柱コア124と
円盤コア125とをボビン121の所定位置に配置した
後、その2つ半体を組み合わせることにより、図5に示
すような構成の可変インダクタンスコイル12を得る。
2つ半体をヒンジによって結合した構成としてもよい。
【0049】この可変インダクタンスコイル12のイン
ダクタンスは、コア124を巻線部121bにおける中
空部121e内にどれだけ挿入しているかによって変化
する。コア124の巻線部121bにおける中空部12
1e内への挿入部分の長さをxとすると、コア124を
巻線部121bにおける中空部121eより抜き出した
状態、即ち、x=0のときインダクタンスは最小値とな
る。コア124を全て巻線部121bにおける中空部1
21eに挿入した状態、即ち、x=Wのときインダクタ
ンスは最大値となる。なお、コイル123の巻数をn、
コア124の断面積(端面124aの面積)をSとす
る。
【0050】図6は、可変インダクタンスコイル12に
おいて、コア124の挿入量xを変化させた場合のイン
ダクタンスLの変化を示している。図6において、c
は、図5に示す可変インダクタンスコイル12より円盤
コア125を取り外した状態のインダクタンスLの変化
特性、dは、円盤コア125を装着した図5に示す可変
インダクタンスコイル12のインダクタンスLの変化特
性を示している。なお、特性cは、図13における特性
aとほぼ同一である。
【0051】まず、可変インダクタンスコイル12より
円盤コア125を取り外した状態のインダクタンスL
は、特性cにて示すように、コア124の挿入量xが0
のとき最小値Lmin cとなり、挿入量xがWのとき最大
値Lmax cとなる。一方、円盤コア125を装着した本
発明の可変インダクタンスコイル12のインダクタンス
Lは、特性dにて示すように、コア124の挿入量xが
0のとき最小値Lmin dとなり、挿入量xがWのとき最
大値Lmax dとなる。
【0052】そして、コア124の挿入量xを0からW
まで変化させたとき、特性cの場合では、インダクタン
スLの変化量はΔLc、特性dの場合では、インダクタ
ンスLの変化量はΔLdである。また、コア124の挿
入量xが0のとき、円盤コア125の有無によって、イ
ンダクタンスLは、ΔLmin ′だけ増加し、コア124
の挿入量xがWのとき、円盤コア125の有無によっ
て、インダクタンスLは、ΔLmax ′だけ増加すること
が分かる。
【0053】この図6より分かるように、円柱コア12
4を巻線部121bにおける中空部121e内に挿入し
ない状態では、円盤コア125を装着することによるイ
ンダクタンスLの増分ΔLmin ′は非常にわずかであ
る。一方、円柱コア124を全て巻線部121bにおけ
る中空部121e内に挿入した状態では、円盤コア12
5を装着することによるインダクタンスLの増分ΔLma
x ′は、ΔLmin ′よりはるかに大きくなる。
【0054】これは、円盤コア125がない状態では、
特性cに示すように、インダクタンスLはほぼ直線的に
増加するのに対し、円盤コア125を装着した状態で
は、特性dに示すように、インダクタンスLは2次曲線
的に増加するからである。
【0055】図6には、比較のため、コイルの巻数をた
だ単に増加させた場合の図23の特性bを一点鎖線にて
併せて示している。特性bと特性dとを比較すれば明ら
かなように、本発明の可変インダクタンスコイル12で
は、コイル123の巻数を増加させることなく、インダ
クタンスLの可変量(ΔLd)を大きくとることができ
る。しかも、コイルの巻数をただ単に増加させた特性b
の可変量(ΔLb)よりもさらに大きな可変量を得るこ
とができる。
【0056】本発明の可変インダクタンスコイル12の
一実施形態として、コイル123の巻数nを48ター
ン、巻幅Wを24mm、円柱コア124の端面124a
の面積Sを130〜150mm2 とし、円盤コア125
を装着しない状態では、特性cのように、インダクタン
スLの可変量が小さく、XHミスコンバーゼンスを良好
に補正することができない。これに対し、円盤コア12
5を装着した状態では、特性dのように、インダクタン
スLの可変量が大きく、XHミスコンバーゼンスを良好
に補正することができることが確かめられている。な
お、このとき、円盤コア125の直径は15mm、厚さ
は3.5mmとしている。
【0057】このように、本発明者らは、補助偏向コイ
ル11に並列接続するコンバーゼンス調整用の可変イン
ダクタンスコイルにおいては、コイルの巻数を単純に巻
き足したりしただけでは、XHミスコンバーゼンスを良
好に補正することができず、円柱コア124の直径より
大きな直径を有する他のコア、例えば円盤コア125を
装着することによって、XHミスコンバーゼンスを良好
に補正することができることを見いだし、上記の図5に
示す構成を発明するに至ったのである。
【0058】本発明の可変インダクタンスコイル12
は、図5に示す構成に限定されることなく、種々変更可
能である。可変インダクタンスコイル12の他の構成例
について、図7〜図10に沿って説明する。
【0059】図5における円柱コア124を巻線部12
1bの最も奥まで挿入したとき、円柱コア124の端面
124aと円盤コア125の一方の端面125aとの間
隔が狭ければ狭いほど、インダクタンスLを大きくする
ことができ、ΔLmax も大きくすることができる。そこ
で、図7は、円柱コア124と円盤コア125とを一体
化したT字状のコア(T字コア)126を用いる例を示
している。図7において、(a)はT字コア126の側
面図であり、(b)はT字コア126の斜視図である。
【0060】T字コア126は円柱部126aと円盤部
126bとよりなり、円柱部126aもしくは円盤部1
26bにねじを形成する。ここでは、ねじの図示を省略
している。この場合は、円柱部126aの側より、図示
していない巻線部121bにおける中空部121e内に
挿入する。そして、T字コア126を矢印方向に移動さ
せ、XHミスコンバーゼンスを補正する。このとき、コ
ア保持部121aは円盤部126bを収納できるだけ径
を大きくする。
【0061】図8は、T字コア126を2つ用いる例を
示している。図8において、(a)は側面図であり、
(b)は斜視図である。2つのT字コア126の円柱部
126aどうしが対向して配置されている。そして、2
つのT字コア126を矢印方向に移動させ、XHミスコ
ンバーゼンスを補正する。この場合は、コア保持部12
1aは円盤部126bを収納できるだけ径を大きくし、
2つのT字コア126のそれぞれに対しコア保持部12
1aを設けるようにすればよい。
【0062】図9は、図5に示す円柱コア124と円盤
コア125との構成に、さらに、中央部に貫通穴127
aを形成したリング状のコア(リングコア)127を用
いる例を示している。図7おいて、(a)は側面図であ
り、(b)は斜視図である。リングコア127の貫通穴
127aには円柱コア124が挿入され、円柱コア12
4を矢印方向に移動させ、XHミスコンバーゼンスを補
正する。
【0063】図10は、図7に示すT字コア126と円
盤コア125とを組み合わせて用いる例を示している。
図10において、(a)は側面図であり、(b)は斜視
図である。T字コア126を矢印方向に移動させ、XH
ミスコンバーゼンスを補正する。
【0064】以上のように、本発明の可変インダクタン
スコイル12としては、巻線部121bにおける中空部
121e内に例えば円柱コア124(第1のコア)を装
着し、円柱コア124の端面124aの面積Sより大き
い面積の端面を有する他のコア(第2のコア)を、円柱
コア124と一体もしくは別体で設ければよい。
【0065】ところで、円柱コア124と他のコアであ
る円盤コア125とを別体とした図5の構成において
は、円柱コア124が円盤コア125に近付くに従っ
て、インダクタンスLが増加する傾斜が大きくなる。従
って、円柱コア124を中空部121e内を移動させて
XHミスコンバーゼンスを補正するに際し、インダクタ
ンスLが増加する傾斜が大きすぎて、XHミスコンバー
ゼンスの補正の調整がしずらいような場合は、円盤コア
125を巻線部121bの端部より多少離間させて、円
柱コア124と円盤コア125との最短距離を長くした
り、本実施例のように、円盤コア保持部121cの壁1
21c1によって円柱コア124と円盤コア125とを隔
てたりすればよい。
【0066】逆に、インダクタンスLが増加する傾斜を
より大きくしたい場合には、巻線部121bと円盤コア
保持部121cとの間の壁121c1をなくしたり、ある
いは、その壁121c1に円柱コア124が挿通する穴を
設けることによって、円柱コア124と円盤コア125
との最短距離を短くすればよい。円柱コア124と他の
コアである円盤コア125とを別体とした構成は、この
ような調整ができる点でより好ましい実施形態であると
言える。
【0067】本実施例では、円盤コア125のように、
円柱コア124の端面124aの面積Sより大きい面積
の端面を有する他のコアを円盤状としたが、これに限定
されることなく、三角,四角等の角形状でもよい。ま
た、円柱コア124と他のコアとは、望ましくは同心軸
上に配置するが、効果が得られる範囲で軸からずれた
り、他のコアが円柱コア124に対して斜めに配置され
ていてもよい。さらに、本実施例では、円柱コア124
にねじを形成し、ねじによって中空部121e内を移動
させるような構成としたが、円柱コア124の移動方法
に限定されないので、ねじを形成しない場合も本発明に
含まれる。中空部121e内に装着するコアは一般的に
は円柱状のコアであるが、円柱状でなくても本発明に含
まれる。
【0068】このように、本発明は、以上説明した本実
施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々変更可能である。本発明の構成は、上
述した従来例1,2における可変インダクタンスコイル
に用いてもよい。また、本発明の構成を差動コイル13
等の他の補正コイルに応用することも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の偏
向ヨーク装置は、空洞部を有するボビンと、ボビンの空
洞部に装着されて空洞部内を長手方向に移動自在とされ
た第1のコアと、補助偏向コイルに並列接続され、ボビ
ンに巻線したコイルとを有する可変インダクタンスコイ
ルを備え、第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の
端面を有する第1のコアとは別体の第2のコアを、空洞
部の端部の近傍に配置したり、第1のコアの端面の面積
よりも大きな面積の端面を有する第2のコアを、第1の
コアと一体に形成することによって、コイルの巻数を必
要以上に増やしたり、コアの長さを必要以上に長くする
ことなく、インダクタンスの可変量を大きくとることが
でき、もって、XHミスコンバーゼンスを良好に補正す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部破断の斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図3】図1中の水平巻線部20を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の要部である図1中の可変インダクタン
スコイル12の構成例を示す側面図である。
【図6】本発明を説明するための特性図である。
【図7】本発明の要部である図1中の可変インダクタン
スコイル12の他の構成例を示す図である。
【図8】本発明の要部である図1中の可変インダクタン
スコイル12の他の構成例を示す図である。
【図9】本発明の要部である図1中の可変インダクタン
スコイル12の他の構成例を示す図である。
【図10】本発明の要部である図1中の可変インダクタ
ンスコイル12の他の構成例を示す図である。
【図11】XHミスコンバーゼンスパターンを示す図で
ある。
【図12】従来例を示す側面図である。
【図13】従来例を説明するための特性図である。
【図14】従来例を説明するための斜視図である。
【図15】従来例を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 水平偏向コイル 10a,11a,23a,27a リード線 11 補助偏向コイル 12 可変インダクタンスコイル 13 差動コイル 14 セパレータ 15 窓部 16 突き合わせ部 20 水平巻線部 23 垂直偏向コイル 24 コア 25 基板 27 補正コイル 121 ボビン 121a コア保持部 121b 巻線部 121c 円盤コア保持部 121d フランジ 121e 中空部 122 電線 123 コイル 124 コア(第1のコア) 125 コア(第2のコア)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 直樹 茨城県北相馬郡守谷町御所ケ丘4丁目12番 地1号 シャトーエクセリーヌ105号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空洞部を有するボビンと、前記ボビンの前
    記空洞部に装着されて前記空洞部内を長手方向に移動自
    在とされた第1のコアと、補助偏向コイルに並列接続さ
    れ、前記ボビンに巻線したコイルとを有する可変インダ
    クタンスコイルを備える偏向ヨーク装置において、 前記第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を
    有する前記第1のコアとは別体の第2のコアを、前記空
    洞部の端部の近傍に配置したことを特徴とする偏向ヨー
    ク装置。
  2. 【請求項2】空洞部を有するボビンと、前記ボビンの前
    記空洞部に装着されて前記空洞部内を長手方向に移動自
    在とされた第1のコアと、補助偏向コイルに並列接続さ
    れ、前記ボビンに巻線したコイルとを有する可変インダ
    クタンスコイルを備える偏向ヨーク装置において、前記
    第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を有す
    る第2のコアを、前記第1のコアと一体に形成したこと
    を特徴とする偏向ヨーク装置。
  3. 【請求項3】水平偏向コイルと、垂直偏向コイルとを備
    える偏向ヨーク装置において、 前記水平偏向コイルに接続され、前記水平偏向コイルの
    内周部である窓部から外周部までの範囲に巻線されて配
    置された補助偏向コイルと、 前記補助偏向コイルに流れる水平偏向電流を制御する可
    変インダクタンスコイルとを有し、 前記可変インダクタンスコイルを、 空洞部を有するボビンと、 前記ボビンの前記空洞部に装着されて前記空洞部内を長
    手方向に移動自在とされた第1のコアと、 前記補助偏向コイルに並列接続され、前記ボビンに巻線
    したコイルと、 前記第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を
    有し、前記空洞部の端部の近傍に配置した前記第1のコ
    アとは別体の第2のコアとを設けて構成したことを特徴
    とする偏向ヨーク装置。
  4. 【請求項4】水平偏向コイルと、垂直偏向コイルとを備
    える偏向ヨーク装置において、 前記水平偏向コイルに接続され、前記水平偏向コイルの
    内周部である窓部から外周部までの範囲に巻線されて配
    置された補助偏向コイルと、 前記補助偏向コイルに流れる水平偏向電流を制御する可
    変インダクタンスコイルとを有し、 前記可変インダクタンスコイルを、 空洞部を有するボビンと、 前記ボビンの前記空洞部に装着されて前記空洞部内を長
    手方向に移動自在とされた第1のコアと、 前記補助偏向コイルに並列接続され、前記ボビンに巻線
    したコイルと、 前記第1のコアの端面の面積よりも大きな面積の端面を
    有する前記第1のコアと一体の第2のコアとを設けて構
    成したことを特徴とする偏向ヨーク装置。
JP10033660A 1997-07-22 1998-01-30 偏向ヨーク装置 Pending JPH11219671A (ja)

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TW087111419A TW409268B (en) 1997-07-22 1998-07-14 Deflection yoke and a method of winding a deflection coil
US09/116,251 US6469458B1 (en) 1997-07-22 1998-07-16 Deflection yoke and a method of winding a deflection coil
CNB981163599A CN1163941C (zh) 1997-07-22 1998-07-22 偏转系统和绕制偏转线圈的方法
KR1019980029382A KR100306101B1 (en) 1997-07-22 1998-07-22 Deflection yoke and method of winding deflection coil

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1168413A2 (en) * 2000-06-15 2002-01-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color TV tube apparatus and color display tube apparatus

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