JPH1121942A - 集泥機 - Google Patents

集泥機

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JPH1121942A
JPH1121942A JP9190743A JP19074397A JPH1121942A JP H1121942 A JPH1121942 A JP H1121942A JP 9190743 A JP9190743 A JP 9190743A JP 19074397 A JP19074397 A JP 19074397A JP H1121942 A JPH1121942 A JP H1121942A
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sludge
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KABUKI KENSETSU KK
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    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/88Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements acting by a sucking or forcing effect, e.g. suction dredgers
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    • E02F3/9275Active suction heads; Suction heads with cutting elements, i.e. the cutting elements are mounted within the housing of the suction head with rotating cutting elements with axis of rotation parallel to longitudinal axis of the suction pipe
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    • E02F3/8833Floating installations
    • E02F3/8841Floating installations wherein at least a part of the soil-shifting equipment is mounted on a ladder or boom
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
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    • E02F7/005Equipment for conveying or separating excavated material conveying material from the underwater bottom

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  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥の硬度変化に伴う集泥機の浚渫土厚の変
化を、簡易な構造をもってできる限り生じさせないよう
にする。 【解決手段】 採泥用開口11側と反対の側において吸
泥管50を連通させた集泥箱10を有すると共に、開口
11側に先端側を位置させ、かつ、吸泥管50側に向け
てシャフト31を延び出させるスパイラルカッタ30を
二以上並設状態に備える。二以上のスパイラルカッタ3
0、30…はそれぞれ、螺旋状スクリュ32を備えると
共に、スクリュ32により形成される螺旋状をなす溝状
部32a内に隣り合う他のスパイラルカッタ30のスク
リュ32を少なくとも開口11側において収め入れた状
態で回転駆動される構成としてある。集泥箱10の開口
11を含む仮想面zを水平とする向き側から鉛直とする
向き側に向けて可変させるように、集泥箱10を傾動さ
せる傾動手段40を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、海洋、河川、湖
沼に堆積した汚泥の浚渫に用いられる集泥機の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】海洋などの水質を改善し、環境を保全、
あるいは、向上させる観点などから、海洋などに堆積し
た汚泥の浚渫が必要とされている。かかる浚渫には種々
の手法が用いられているが、浚渫にあたり汚泥などを拡
散させて周辺環境を毀損させることをできる限り防止す
るなどの観点から、開口を備えた集泥箱と、この集泥箱
に連通された吸泥管とを備えた集泥機が利用されてい
る。かかる集泥機にあっては、前記集泥箱の前記開口側
を前にしてこの集泥機を水底で移動させることにより、
このように移動される集泥機における集泥箱内に汚泥を
比較的静穏な状態で入れ込ませることができ、このよう
に入れ込ませた汚泥を、前記吸泥管に連通される負圧ポ
ンプにより当該吸泥管を通じて水上、すなわち、浚渫船
上に吸泥させて、汚泥の拡散などを招きにくい状態で取
り除くことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】より具体的には、従来
のこの種の集泥機には、回転バケット型、回転スクレー
プ型、横転オーガ型、チェンスクレープ型あるいは、扇
状型集泥機など種々あるが、いわゆる高粘性固結有機泥
(粘性硬度の高い汚泥)の浚渫に難を有するものであっ
た。
【0004】すなわち、これらの集泥機にあっては、集
泥機の深度、すなわち、浚渫土厚(取り去られる汚泥の
深さ)は、集泥機をラダーにより吊下げ状に支持する浚
渫船の浮力と当該集泥機の接地圧とのバランスにより定
まるものであるため、浚渫される汚泥の硬度変化により
前記浚渫土厚の変化がもたらされる難を有するものであ
った。
【0005】また、従来のこの種の集泥機にあっては、
浚渫の対象となる汚泥の粘性硬度が高い場合、集泥箱の
内壁などにかかる汚泥が付着して集泥箱の開口側から内
奥側への汚泥の移送がスムースになせなかったり、吸泥
管を通じた水上への負圧吸泥に支障をきたす場合があっ
た。
【0006】そこでこの発明は、この種の集泥機におい
て主として、第一に、浚渫される汚泥の硬度変化に伴う
集泥機の浚渫土厚の変化を、簡易な構造をもってできる
限り生じさせないようにすることを目的とする。また、
第二に、高粘性固結有機泥に対しても確実な浚渫が実現
できるようにすることを目的とする。さらに、第三に、
かかる浚渫を汚泥の拡散を生じさせることなく確実に実
現できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、集泥機が以下の
(1)〜(4)の構成を備えたものとした。 (1)採泥用開口を備え、かつ、該開口側と反対の側に
おいて吸泥管を連通させた集泥箱を有すると共に、
(2)前記集泥箱の前記開口側に先端側を位置させ、か
つ、当該集泥箱の前記吸泥管側に向けてシャフトを延び
出させるオーガスクリュ状スパイラルカッタを二以上並
設状態に前記集泥箱に組み付け備えた集泥機であって、
(3)前記二以上のスパイラルカッタはそれぞれ、前記
シャフトの軸方向に亙り、かつ、当該シャフトを巡る螺
旋状スクリュを備えると共に、このスクリュにより形成
される螺旋状をなす溝状部内に隣り合う他のスパイラル
カッタのスクリュを少なくとも前記開口側において収め
入れた状態で回転駆動される構成としてあり、(4)し
かも、前記集泥箱の前記開口を含む仮想面を水平とする
向き側から鉛直とする向き側に向けて可変させるよう
に、当該集泥箱を傾動させる傾動手段を備えている。
【0008】かかる構成によれば、集泥箱の前記傾動手
段により集泥箱の傾動量を適宜変化させることができ
る。これにより、集泥箱の前記開口を含む仮想面が水平
となる向き側から鉛直となる向き側に向けて傾動され、
この傾動量を加減することにより、集泥機を前記開口を
移動前方側として移動させた際に当該開口から前記集泥
箱内に入り込み、取り去られる汚泥の深さ、すなわち、
浚渫土厚を加減することができる。
【0009】また、前記傾動量を可変させることによ
り、前記開口から無用な水が入り込まないように、つま
り、前記開口が常時汚泥により覆われているように遮水
した状態で効率的な採泥、すなわち、高濃度浚渫を実現
することができる。
【0010】また、集泥箱の開口に先端を向けて配され
るスパイラルカッタにより、集泥箱の開口に入り込んだ
汚泥が、粘性硬度の高い場合であっても、かかる汚泥に
スパイラルカッタ先端を切り込ませて、かかる汚泥をス
パイラルカッタの回転に伴って集泥箱内に取り入れるこ
とができる。この結果、取り去られる汚泥の粘性硬度が
高い場合であっても、かかる集泥機の接地圧を高める操
作などをなすことなく、前記集泥箱の傾動により設定さ
せた浚渫土厚での浚渫をなすことができる。
【0011】なお、スパイラルカッタの最先端側に位置
されるスクリュの縁部に、例えば、鋸歯状をなす刃部を
形成させておけば、かかる汚泥に対するスパイラルカッ
タの切り込みをさらに効果的になせるようにすることが
できる。また、かかるスパイラルカッタとしては、前記
スクリュを二条以上有するものを用いても良い。
【0012】また、二以上のスパイラルカッタはそれぞ
れ、前記シャフトの軸方向に亙り、かつ、当該シャフト
を巡る螺旋状スクリュを備えると共に、このスクリュに
より形成される螺旋状をなす溝状内に隣り合う他のスパ
イラルカッタのスクリュを収め入れた状態で回転駆動さ
れる構成としてあることから、各スパイラルカッタは互
いにスクリュをオーバーラップさせており、その回転に
より前記吸泥管側に汚泥の移送を行いながら移送される
汚泥をかかるオーバーラップ部分でより細かく切り刻
み、あるいは、すり潰し、さらには崩壊せしめ、かかる
汚泥を流動化させて前記吸泥管から吸泥容易な状態とす
ることができる。
【0013】なお、スパイラルカッタの縁部および表面
に、凹凸部を形成させておくことにより、かかるオーバ
ーラップ部分での汚泥の切り刻みなどをさらに効果的に
なせるようにすることができる。
【0014】また、かかる作用を有するスパイラルカッ
タは、その先端側を前記開口側に位置させる構成として
あり、したがって、かかるスパイラルカッタはそのシャ
フトの軸方向に亙って略前記集泥箱に覆われた状態とさ
れるので、当該スパイラルカッタの回転に伴う前記各作
用の発揮にあたり、切り刻まれ、あるいは、すり潰さ
れ、さらには崩壊せしめられた汚泥が水中に拡散するこ
とがなく、採泥に伴って採泥作業区域周辺の水質を汚損
させるといった二次公害を発生させないようにすること
ができる。
【0015】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明にかかる集泥機がさらに、スパイラル
カッタのシャフトに、送水路と、この送水路に連通さ
れ、かつ、この送水路に圧送される水を当該スパイラル
カッタのスクリュの面に向けて吐出する吐水口とを備え
ている構成とした。
【0016】かかる構成によれば、前記スクリュの面に
前記水を連続的あるいは断続的に吹きかけて、当該スク
リュの面を水で潤わせておくことができ、かかるスクリ
ュにより移送され、加えて、切り刻まれ、あるいは、す
り潰され、さらには崩壊せしめられる汚泥が、粘性硬度
の高い汚泥であっても、かかるスクリュの面にかかる汚
泥が付着し難いようにすることができ、この結果、スパ
イラルカッタによる汚泥の移送などを常時安定的に行え
るようにすることができる。
【0017】また、吐水量の加減により、集泥箱に取り
込まれた汚泥を、その後の種々の処理を容易にするよう
な含水比を有するように調整することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図7に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態の一つについて説明
する。
【0019】なお、ここで図1は、この実施の形態にか
かる集泥機の使用状態を理解し易いように、当該集泥機
Sを吊下げ状態に支持するラダーRを仮想線で表し、か
つ、特に、集泥補助板80および浚渫船を省略して示し
ている。また、図2は、集泥機Sの要部を一部断面にし
た状態で示しており、上部フレーム20を一部省略し、
かつ、当該集泥機Sを浚渫船の前後方向Maに沿った側
から見て示している。また、図3は、集泥機Sを図2に
おける下側から見た状態として示している。また、図4
は、ラダーRを省略して、集泥機Sを上側から見た状態
として示している。また、図5は、集泥機Sを図1にお
ける右側から見た状態で示した構成図であり、特に集泥
補助板80を省略して示している。また、図6は、集泥
機Sを図4における上側から見た状態で示した構成図で
あり、特に、集泥箱10を省略して示している。さら
に、図7は、集泥機Sを図1における集泥機Sの中間位
置から集泥補助板80の側に向けてみた状態で表した構
成図である。
【0020】この実施の形態にかかる集泥機Sは、いわ
ゆるスイング方式の浚渫船のラダーRの先端側に取り付
けられる集泥機Sとして用いられるのに適したものであ
る。
【0021】かかるスイング方式の浚渫船とは、船首側
に水上から水中に向けて移動されるラダーRを有すると
共に、このラダーRを有する船首側を、船尾側に設けら
れ、かつ、水底地盤に打ち込まれるスパッドを回動中心
として浚渫船の前後方向Ma両側に向けてスイングさせ
る機能を備えたものであり、このスイングに伴って前記
ラダーRの先端側に取り付けた集泥機Sに取り入れられ
た汚泥を船上に負圧吸泥して、前記スイングの幅での汚
泥Dの浚渫をなすものである。かかる浚渫船において
は、一回の前記スイングが終了した後、前記スパッドを
水底地盤から引き抜き、浚渫船を所定距離前進させた
後、再びかかるスパッドを打ち込み、この後、再びスイ
ングを行って次の範囲の浚渫をなす。かかるスイング−
スパッドの引き抜き−浚渫船の前進または後進−スパッ
ドの打ち込み−スイングというサイクルの動作を繰り返
して広範囲の浚渫をなす。前記スイングに伴って集泥機
Sに取り込まれる汚泥Dは、一般に、かかる集泥機Sに
連通された吸泥管を通じて、船上に設置された負圧ポン
プにより船上に負圧吸泥される。
【0022】この実施の形態にかかる集泥機Sは、かよ
うな浚渫船(図示は省略する)のラダーRの先端に吊下
げ状態に取り付けられて用いられる。ラダーRの先端と
集泥機Sの上部Saとは、回動軸Sbを介して接合され
ている。また、集泥機Sは、船体に一体の姿勢制御装置
(図示は省略する。)により、その姿勢を一定に保つよ
うにしてある。
【0023】集泥機Sは、前記回動軸Sbによりラダー
Rに接合された上部フレーム20と、この上部フレーム
20の下側において、浚渫船の前後方向Maに沿って配
された傾動軸Jにより、浚渫船のスイング方向Mbに向
けて首振り状に回動されるように組み付けられた集泥箱
10とを有している。
【0024】集泥箱10は、採泥用開口11を下側に備
えると共に、上側に吸泥管50を連通させた構成として
ある。かかる集泥箱10は、かかる開口11以外の箇所
より集泥箱10内に外部から水が侵入しないように、水
密に構成されている。
【0025】また、かかる集泥箱10は、おおむね、前
記開口11側にある比較的広い下部室14と、前記吸泥
管50との連通側にある集合室12と、この下部室14
と集合室12との間にある中間室13とを有し、各室1
2、13、14を連通させ合った状態に構成してある。
【0026】かかる集泥箱10における、浚渫船の前方
側に位置する側部と、当該側部と反対の側に位置する側
部とには、管軸を同一線上に位置させ、かつ、それぞれ
前記集合室12に連通した管状軸42が設けてある。一
方、前記上部フレーム20には、この管状軸42を軸支
する軸穴22を備えた軸受部21が形成してあり、この
軸受部21の軸穴22に管状軸42を回動可能に軸支さ
せて、前記上部フレーム20に対し集泥箱10が前記の
ように傾動可能に組み付けられている。すなわち、前記
管状軸42の管軸が、浚渫船の前後方向Maに沿って配
されており、この管軸が前記傾動軸Jとされる。
【0027】この実施の形態にあっては、前記集泥箱1
0における浚渫船の前方側に位置する側部にある前記管
状軸42の突き出し端に対し、スイベルジョイント51
を介して浚渫船上に配される負圧ポンプによる負圧の作
用される吸泥管50が連通してある。したがって、前記
傾動軸Jを中心に集泥箱10が傾動されても、前記スイ
ベルジョイント51により当該スイベルジョイントに接
合された吸泥管50は当該傾動に伴って移動されること
がないようにしてある。
【0028】前記開口11から集泥箱10内に入り込
み、かかる負圧と、後述するスパイラルカッタ30によ
り前記下部室14から集合室12に移送された汚泥D
は、当該集合室12より前記吸泥管50を通って船上に
圧送される。この集泥箱10の開口11からの汚泥Dの
取り込みは、前記浚渫船のスイングによりなされる。す
なわち、前記集泥箱10の開口11がかかるスイング方
向Mb前方側に向けられるように、前記傾動軸Jを中心
に集泥箱10を傾動させることにより、かかるスイング
に伴って当該開口11から集泥箱10に汚泥Dを取り込
めるようにすることができる。
【0029】また、浚渫船のスイング方向を切り替える
場合には、前記傾動軸Jを中心に集泥箱10の開口11
を反対側に向けるように当該集泥箱10を回動させるこ
とのみによって、この反対側へのスイングに伴う汚泥の
取り入れを支障なくなすことができる。
【0030】かかる集泥箱10の傾動量を可変すること
により、取り込む汚泥Dの量、つまり、取り去られる汚
泥Dの深さtaを調整することができる。すなわち、前
記集泥箱10の開口11を含む仮想面zを鉛直方向yに
平行となる向きに近付ければ近付ける程、(傾動量を大
きくすればする程)水平線xと前記仮想面zとがなす角
を大きくでき、前記開口11に取り込まれる汚泥Dの深
さta、つまり、前記傾動により上方に位置される前記
開口11の上縁と前記水平線xとの間隔tを大きくする
ことができる。(図5)
【0031】この実施の形態にあっては、前記集泥箱1
0における前記浚渫船のスイング方向Mbに向けられた
側部においてそれぞれ、シリンダ41aのプランジャ4
1bの突き出し側と反対の側の端部を前記上部フレーム
20に回動可能に組み付けた油圧シリンダ41のプラン
ジャ41b先端部を回動可能に組み付け、この左右一組
の油圧シリンダ41のプランジャ41bのシリンダ41
aに対する出没量を調整することにより、前記集泥箱1
0を適宜の傾動量に傾動させることができるようにして
あり、かかる油圧シリンダ41を集泥箱10の傾動手段
としている。
【0032】なお、この実施の形態にあっては、前記集
泥箱10における前記浚渫船の前後方向Maに沿った開
口11縁部にそれぞれ、当該開口11縁部に亙る長さを
備え、かつ、外方に張り出す集泥補助板70がヒンジ部
71を介して取り付けてある。このように設けられる一
対の集泥補助板70は、この集泥補助板70における前
記ヒンジ部71による連設側と反対の側に一端を回動可
能に組み付け、かつ、他端を集泥箱10の上部フレーム
20に回動可能に組み付けたアーム72によって支持さ
れている。かかる一対の集泥補助板70のうち、浚渫船
のスイング前方側にある前記開口11縁部に設けられた
集泥補助板70は、かかるスイングによる汚泥の浮遊・
舞い上がりを防止するバイザとしての役割を有する。ま
た、かかる一対の集泥補助板70のうち、浚渫船のスイ
ング後方側にある前記開口11縁部に設けられた集泥補
助板70は、集泥機移動後方側にある浚渫跡面Daに接
して集泥機を案内する役割を有する。(図5)また、浚
渫船の前記スイング方向の切り替えに伴って前記開口1
1を反対側に向けるように集泥箱10を回動した場合に
は、前記アーム72の作用により、それまで前記バイザ
の役割を有していた集泥補助板70が浚渫跡面Daに接
して集泥機を案内するように位置付けられ、かつ、それ
までS集泥機の案内の役割を有していた集泥補助板70
が、前記バイザの役割をするように位置付けられるよう
にしてある。
【0033】また、前記上部フレーム20における浚渫
船の船首前方に位置される側と反対の側に向けられた縁
部には、下方に向けて延設されたフレーム81に、集泥
箱10の両側および下側に向けて張り出した板面を有す
る集泥補助板80が組み付けてある。
【0034】また、前記集泥箱10内には、当該集泥箱
10の前記開口11側に先端側を位置させ、かつ、当該
集泥箱10の前記吸泥管50側に向けてシャフト31を
延び出させるオーガスクリュ状スパイラルカッタ30
が、三つ並設状態に組み付けてある。
【0035】各スパイラルカッタ30、30・・・はい
ずれも、そのシャフト31を、前記集泥箱10の下部室
14から集合室12に亙るように位置させている。この
実施の形態にあっては、各スパイラルカッタ30、30
・・・のシャフト31は等間隔で並設され、かつ、同一
の仮想の直線上に当該シャフト31の軸中心点が位置さ
れるように配してある。
【0036】また、前記各スパイラルカッタ30、30
・・・はそれぞれ、前記シャフト31の軸方向に亙り、
かつ、当該シャフト31を巡る螺旋状スクリュ32を備
えると共に、このスクリュ32により形成される螺旋状
をなす溝状部32a内に隣り合う他のスパイラルカッタ
30のスクリュ32を収め入れた状態で回転駆動される
構成としてある。すなわち、この実施の形態にあって
は、各スパイラルカッタ30、30・・・のスクリュ3
2のピッチ、リード角および螺旋の向きが同一で、か
つ、各スパイラルカッタ30、30・・・が同一方向に
回転される構成としてある。
【0037】各スパイラルカッタ30、30・・・のシ
ャフト31はいずれも、集泥箱10の上部において、前
記集合室12上部に設けた軸受部21から先端側と反対
の側を突き出させた状態で回転可能に組み付けられてい
る。そして、各スパイラルカッタ30、30・・・はそ
れぞれ、この集合室12に設けた軸受部102と、後述
するギア室100の上部板部101とに設けた軸受部1
02との二か所で、回転可能に軸支されている。(な
お、図中符号102aで示されるのは軸受部102を構
成するベアリングである。)
【0038】二つの軸受部102、102の間に位置さ
れる前記シャフト31の端部外側には、ギア90がそれ
ぞれ嵌込まれている。互いに間隔を開けて配される各シ
ャフト31、31・・・の前記ギア90の間には、当該
ギア90に噛み合う駆動ギア91がそれぞれ設けてあ
り、前記各シャフト31のギア90とかかる駆動ギア9
1とは、水密に構成されたギア室100内に収めてあ
る。前記駆動ギア91はギア室100外側に取り付けら
れたモータ92の駆動軸92aに組み付けてあり、この
モータ92の駆動軸92aを同一の向きに駆動させるこ
とにより、各スパイラルカッタ30、30・・・を同一
の向きに回転させることができる。
【0039】この実施の形態にあっては、各スパイラル
カッタ30、30・・・のスクリュ32がいずれも、集
泥箱10の下側から見た状態においてスパイラルカッタ
30の上端側に向けて時計回りに螺回してあり、したが
って、同じ側から見た場合にスパイラルカッタ30を反
時計回りに回転させることにより、このスパイラルカッ
タ30のスクリュ32の先端側を集泥箱10に取り込ま
れる汚泥Dに切り込ませ、かつ、かかる汚泥Dを集泥箱
10の集合室12側に向けて連続して移送させることが
できる。
【0040】また、この実施の形態にあっては、かかる
各スパイラルカッタ30、30・・・における先端側に
ある、当該スパイラルカッタ30の回転中心に対し放射
方向に沿ったスクリュ32の縁32cに、鋸歯状をなす
刃部32dが形成してあり、前記汚泥Dへの切り込み効
果を高めさせてある。
【0041】また、各スパイラルカッタ30、30・・
・におけるスクリュ32は、当該スパイラルカッタ30
の先端側から前記軸支側に向けて、漸次リード角を急峻
にさせ、かつ、漸次シャフト31からの突き出し幅を小
さくさせるように構成してある。このスクリュ32の形
状にあわせて、前記集泥箱10も、下部室14と中間室
13とにおいて、前記開口11側から集合室12側に向
けて、その向き合った内壁間の間隔を次第に狭めるよう
に、すなわち、開口11側から集合室12側に向けて次
第にその内部空間を絞らせる形状に構成してある。
【0042】また、下部室14では各スパイラルカッタ
30、30・・・はそのスクリュ32を互いにオーバー
ラップさせており、下部室14は前記各スパイラルカッ
タ30、30・・・の並設方向に亙って連続した状態と
されているが、スクリュ32の前記突き出し幅が次第に
小さくなることに伴って、中間室13では各スパイラル
カッタ30、30・・・間に仕切壁15を設けて当該中
間室13を区分させており、この中間室13においては
各スパイラルカッタ30による汚泥Dの移送のみがなさ
れる。つまり、この実施の形態にあっては、この中間室
13と集合室12においては、各スパイラルカッタ3
0、30・・・のスクリュ32は互いにオーバーラップ
しない構成としてある。
【0043】この結果、この実施の形態にあっては、前
記集泥箱10の開口11から取り込まれた汚泥Dを、前
記スパイラルカッタ30の回転に伴って集合室12側に
移送させながら、前記下部室14内においてオーバーラ
ップして回転される隣り合ったスパイラルカッタ30の
スクリュ32の面32b間で切り刻み、あるいは、すり
潰し、さらには、崩壊せしめることができ、汚泥Dの粘
性硬度が高い場合であってもかかる汚泥Dを流動化させ
て、中間室13を通じて集合室12に吸泥管50から吸
い出しし易い状態として移送させることができる。
【0044】なお、かかる汚泥Dの切り刻みなどの効果
を高める観点からは、前記オーバーラップされる箇所に
おいて、スクリュ32の面32bに複数の凹凸部を形成
させておくことが好適である。
【0045】また、この実施の形態にあっては、前記ス
パイラルカッタ30のシャフト31に、前記ギア室10
0の上部板部101から突き出される当該シャフト31
の端部において開口11し、かつ、当該シャフト31の
回転軸方向に沿って当該シャフト31の先端部側まで延
び、この先端部側で行き止まりになった送水路31aが
形成してある。
【0046】また、かかるシャフト31には、前記送水
路31aに連通され、かつ、この送水路31aに圧送さ
れる水を当該スパイラルカッタ30のスクリュ32の面
32bに向けて吐出する吐水口31bが複数設けてあ
る。かかる吐水口31bは、スパイラルカッタ30にお
けるスクリュ32により形成される螺旋状をなす溝状部
32aの底に位置するように設けてある。
【0047】また、かかる送水路31aへの水の圧送
は、前記シャフト31の端部における送水路31aの開
口に対し、スイベルジョイント60を介して、水の圧送
パイプ61を連通状態に接合させることによりなしてい
る。かかるスイベルジョイント60により、シャフト3
1の回転を確保しながら、前記圧送パイプ61からの送
水路31aへの水の圧送を無理なくなすことが可能とさ
れている。
【0048】この結果、この実施の形態にあっては、前
記スクリュ32の面32bに前記水を連続的あるいは断
続的に吹きかけて、当該スクリュ32の面32bを水で
潤わせておくことができ、かかるスクリュ32により移
送され、加えて、切り刻まれ、崩壊せしめられる汚泥D
が、粘性硬度の高い汚泥Dであっても、かかるスクリュ
32の面32bにかかる汚泥Dが付着する事態(いわゆ
るブリッジ現象など)を生じさせないようにすることが
できる。さらに、前記吐水口31bからの吐水量の加減
により、集泥箱に取り込まれた汚泥を、その後の種々の
処理を容易にするような含水比を有するように調整する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】この発明にかかる集泥機によれば、集泥
箱を傾動させることができ、また、この傾動量を可変さ
せることにより、取り去られる汚泥の深さ、すなわち、
浚渫土厚を加減することができる。
【0050】また、前記傾動量を可変させることによ
り、前記開口から無用な水が入り込まないように、つま
り、前記開口が常時汚泥により覆われているように遮水
した状態で効率的な採泥をなすことができる。
【0051】また、集泥箱の開口に先端を向けて配され
るスパイラルカッタにより、集泥箱の開口に入り込んだ
汚泥が、粘性硬度の高い場合であっても、かかる汚泥に
スパイラルカッタ先端を切り込ませて、かかる汚泥をス
パイラルカッタの回転に伴って集泥箱内に取り入れるこ
とができる。この結果、取り去られる汚泥の粘性硬度が
高い場合であっても、かかる集泥機の接地圧を高める操
作などをなすことなく、前記集泥箱の傾動により設定さ
せた浚渫土厚での浚渫をなすことができる。
【0052】また、二以上のスパイラルカッタはそれぞ
れ、前記シャフトの軸方向に亙り、かつ、当該シャフト
を巡る螺旋状スクリュを備えると共に、このスクリュに
より形成される螺旋状をなす溝状内に隣り合う他のスパ
イラルカッタのスクリュを収め入れた状態で回転駆動さ
れる構成としてあることから、各スパイラルカッタは互
いにスクリュをオーバーラップさせており、その回転に
より前記吸泥管側に汚泥の移送を行いながら移送される
汚泥をかかるオーバーラップ部分でより細かく切り刻
み、あるいは、すり潰し、さらには崩壊せしめ、かかる
汚泥を流動化させて前記吸泥管から吸泥容易な状態とす
ることができる。また、かかるスパイラルカッタの回転
数を加減することにより、浚渫土厚、スイング速度、吸
泥能力などの諸条件から導かれるもっともふさわしいス
ピードに、集泥箱に汚泥が取り込まれるスピードを調
整、適合させることができる特長を有する。
【0053】また、かかる作用を有するスパイラルカッ
タは、その先端側を前記開口側に位置させる構成として
あり、したがって、かかるスパイラルカッタはそのシャ
フトの軸方向に亙って略前記集泥箱に覆われた状態とさ
れるので、当該スパイラルカッタの回転に伴う前記各作
用の発揮にあたり、切り刻まれ、あるいは、すり潰さ
れ、さらには崩壊せしめられた汚泥が水中に拡散するこ
とがなく、採泥に伴って採泥作業区域周辺の水質を汚損
させるといった二次公害を発生させないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】集泥機の使用状態を示す側面図
【図2】集泥機の要部側断面図(図4におけるC−C線
断面図)
【図3】集泥機の底面図
【図4】集泥機の平面図
【図5】図1におけるA−A線位置での集泥機の構成図
【図6】集泥機の構成図
【図7】図1におけるB−B線位置での集泥機の構成図
【符号の説明】
S 集泥機 z 仮想面 D 汚泥 10 集泥箱 11 開口 30 スパイラルカッタ 31 シャフト 32 スクリュ 40 傾動手段 50 吸泥管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採泥用開口を備え、かつ、該開口側と反
    対の側において吸泥管を連通させた集泥箱を有すると共
    に、 前記集泥箱の前記開口側に先端側を位置させ、かつ、当
    該集泥箱の前記吸泥管側に向けてシャフトを延び出させ
    るオーガスクリュ状スパイラルカッタを二以上並設状態
    に前記集泥箱に組み付け備えた集泥機であって、 前記二以上のスパイラルカッタはそれぞれ、前記シャフ
    トの軸方向に亙り、かつ、当該シャフトを巡る螺旋状ス
    クリュを備えると共に、このスクリュにより形成される
    螺旋状をなす溝状部内に隣り合う他のスパイラルカッタ
    のスクリュを、少なくとも前記開口側において収め入れ
    た状態で回転駆動される構成としてあり、 しかも、前記集泥箱の前記開口を含む仮想面を水平とす
    る向き側から鉛直とする向き側に向けて可変させるよう
    に、当該集泥箱を傾動させる傾動手段を備えていること
    を特徴とする集泥機。
  2. 【請求項2】 スパイラルカッタのシャフトに、送水路
    と、この送水路に連通され、かつ、この送水路に圧送さ
    れる水を当該スパイラルカッタのスクリュの面に向けて
    吐出する吐水口とを備えていることを特徴とする請求項
    1記載の集泥機。
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