JPH11219358A - 文書データ出力装置およびそのプログラム記録媒体 - Google Patents

文書データ出力装置およびそのプログラム記録媒体

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JPH11219358A
JPH11219358A JP10034101A JP3410198A JPH11219358A JP H11219358 A JPH11219358 A JP H11219358A JP 10034101 A JP10034101 A JP 10034101A JP 3410198 A JP3410198 A JP 3410198A JP H11219358 A JPH11219358 A JP H11219358A
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character string
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JP10034101A
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English (en)
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Shin Mikuni
伸 三国
Kenichi Yasuhara
健一 安原
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロポーショナルスペーシング出力によって
手書き風の味わいのある文字列を作成する場合に、その
文字列を設定書式で出力した場合と略同様の大きさで手
書き風文字列を出力する。 【解決手段】 CPU1は印刷書式にしたがって文字列
データを出力するものと仮定した場合に、その出力領域
の大きさを求めると共に、その文字列を手書き風フォン
トによってプロポーショナルスペーシング印刷するもの
とした場合に、その配置領域の大きさを求めてそれらを
比較し、出力領域に対する配置領域の倍率を算出する。
そして、CPU1は文字列データを構成する各文字の手
書き風フォントを算出倍率に応じた大きさに変更すると
共に、これによって文字サイズを変更した手書き風フォ
ントをプロポーショナル配置制御情報にしたがって文字
配置して印刷装置7から出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プロポーショナ
ルスペーシング出力を行う文書データ出力装置およびそ
のプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサやパーソナルコ
ンピュータ等の文書データ出力装置において、欧文文字
は例えば「i」と「w」のようにその文字幅が大きく相
違するために、文字の配置位置を制御する配置位置情報
を文字フォントに対応付けて設定しておくことによりプ
ロポーショナルスペーシング印刷を行うようにしてい
る。このようなプロポーショナルスペーシング印刷を日
本語文に適用することで手書き風の味わいのある文書を
印刷することができる。図16(A)は予め設定されて
いる書式情報(桁ピッチ、行ピッチ等)にしたがって文
書データを楷書体で書式通りに印刷出力した場合の縦書
き印刷例を示し、図16(B)はこの文書データを手書
き風の文字フォントによってプロポーショナルスペーシ
ング印刷した場合の縦書き印刷例を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、図16に示
す両方の文書印刷例を比較すると、楷書体文書と手書き
風文書とは、各行の文字数が同一であっても各行の長さ
に大きな相違が生じ、行末にバラツキが生じてしまうと
共に、楷書体文書のように用紙の下側一杯に印刷される
ことを意図したにもかかわらず、手書き風文書の各行が
縮み、用紙の下側に予期しない大きな空白が生じてしま
う。また、手書き風の味わいを表現するためには、なる
べく大きな文字で印刷した方が効果的であるが、文字の
大きさをポイント数で指定しようとしても文書印刷の全
体像をイメージすることができないため、どの程度のポ
イトン数を指定すべきかを決定することは極めて困難と
なり、その結果、何度も試し印刷を繰り返さなければな
らないという問題を生じる。この発明の課題は、プロポ
ーショナルスペーシング出力によって手書き風の味わい
のある文字列を作成する場合に、その文字列を設定書式
で出力した場合と略同様の大きさで手書き風文字列を出
力できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の手段は次の通
りである。請求項1記載の発明は、手書き風文字フォン
トを記憶する文字フォント記憶手段と、手書き風文字フ
ォント毎にプロポーショナルスペーシング出力時の文字
配置を制御する配置制御情報を記憶する制御情報記憶手
段と、予め設定されている書式情報にしたがって出力対
象の文字列データを出力するものと仮定した場合に、当
該文字列が出力される出力領域の大きさを当該書式情報
と文字列内の文字数とに基づいて算出する第1のサイズ
算出手段と、前記文字列データを手書き風文字フォント
によってプロポーショナルスペーシング出力を行うもの
と仮定した場合に、プロポーショナル文字列が配置され
るプロポーショナル配置領域の大きさを各文字の手書き
風文字フォントに対応付けられている前記配置制御情報
に基づいて算出する第2のサイズ算出手段と、前記第1
および第2のサイズ算出手段によって求められた出力領
域とプロポーショナル配置領域の大きさとを比較し、配
置領域が出力領域を越えないように配置領域を拡大/縮
小した際の最大倍率を求める倍率算出手段と、前記文字
列データを手書き文字フォントによってプロポーショナ
ルスペーシング出力する際に、その文字列を構成する各
文字の手書き風文字フォントを前記倍率算出手段によっ
て求められた最大倍率に応じた大きさに変更する文字サ
イズ変更手段と、この文字サイズ変更手段によって変更
された各手書き風文字フォントを対応する前記配置制御
情報にしたがって文字配置して出力する出力手段とを具
備するものである。なお、前記第1のサイズ算出手段は
複数行分の文字列データ毎に各行に対応する出力領域の
大きさを求め、前記第2のサイズ算出手段は複数行分の
文字列データ毎に各行に対応するプロポーショナル配置
領域の大きさを求め、前記倍率算出手段は各行毎に求め
られた出力領域の大きさとそれに対応して求められたプ
ロポーショナル配置領域の大きさとを比較することによ
り各行毎に最大倍率を求めると共に、各行毎に求められ
た最大倍率の中から最小の倍率を各行に共通する共通倍
率として求め、前記文字サイズ変更手段は各行毎に手書
き風文字フォントを前記倍率算出手段によって求められ
た共通倍率に応じた大きさに変更するようにしてもよ
い。この場合、前記倍率算出手段によって各行毎に求め
られた最大倍率よりも共通倍率の方が小さい値となる行
が存在している場合に、当該行の文字列データを共通倍
率でプロポーショナル配置した場合のプロポーショナル
配置領域の大きさを求めると共に、前記第1のサイズ算
出手段によって当該行に対応して求められた出力領域の
大きさと、前記共通倍率に基づいて求められたプロポー
ショナル配置領域の大きさとの差を求める演算手段と、
この演算手段によって求められた差を当該行の文字間に
均等割りして配置することにより文字間を調整する均等
割り当て手段とを設けてもよい。また、出力対象の文字
列データを所定のデータ区切りを参照することによって
複数ブロックに分割して切り出すブロック切り出し手段
を設け、このブロック切り出し手段によって切り出され
たブロック毎に前記出力領域の大きさと前記配置領域の
大きさとを求めると共にブロック毎の倍率を求め、前記
ブロック切り出し手段によって切り出されたブロック内
の各文字を対応するブロックの倍率に応じた大きさに変
更してブロック毎にプロポーショナル配置するようにし
てもよい。更にこの場合には、ブロック毎に求められた
最大倍率の中から最小の倍率を各ブロック共通の共通倍
率として求めると共に、最大倍率よりも共通倍率の方が
小さい値となるブロックが存在している場合に、当該ブ
ロック内の文字列を共通倍率でプロポーショナル配置し
た場合のプロポーショナル配置領域の大きさを求め、当
該ブロックに対応して求められた出力領域の大きさと共
通倍率に基づいて求められたプロポーショナル配置領域
の大きさとの差を求め、この差を当該ブロック内の文字
間に均等割りして配分することによりブロック内の文字
間を調整するようにしてもよい。
【0005】請求項1記載の発明においては、予め設定
されている書式情報にしたがって出力対象の文字列デー
タを出力するものと仮定した場合に、書式情報と文字列
内の文字数とに基づいて当該文字列の出力領域の大きさ
を求めると共に、文字列データを手書き風文字フォント
によってプロポーショナルスペーシング出力を行うもの
と仮定した場合に、その文字列を構成する各文字毎の手
書き風文字フォントに対応付けられている配置位置情報
に基づいてプロポーショナル文字列が配置されるプロポ
ーショナル配置領域の大きさを求め、これによって求め
られた出力領域の大きさとプロポーショナル配置領域の
大きさとを比較することにより、配置領域が出力領域を
越えないように配置領域を拡大/縮小した際の最大倍率
を求める。そして、文字列データを手書き風文字フォン
トによってプロポーショナルスペーシング出力する際
に、その文字列を構成する各文字の手書き風文字フォン
トを前記最大倍率に応じた大きさに変更すると共に、文
字サイズが変更された手書き風文字フォントを対応する
配置制御情報にしたがって文字配置しながら印刷出力し
てゆく。したがって、プロポーショナルスペーシング出
力によって手書き風の味わいのある文字列を作成する場
合に、その文字列を設定書式で出力した場合と略同様の
大きさで手書き風文字列を出力することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図1〜図
9を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。図1
(A)は文書データ出力装置の全体構成を示したブロッ
ク図である。CPU1はRAM2内にロードされている
各種プログラムにしたがってこの文書データ出力装置の
全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶装置
3はオペレーティングシステムや各種アプリケーション
プログラム、データファイル、文字フォントデータ等が
予め格納されている記憶媒体4やその駆動系を有してい
る。この記憶媒体4は固定的に設けたもの、もしくは着
脱自在に装着可能なものであり、フロッピーディスク、
ハードディスク、光ディスク、RAMカード等の磁気的
・光学的記憶媒体、半導体メモリによって構成されてい
る。また、記憶媒体4内のプログラムやデータは、必要
に応じてCPU1の制御により、RAM2にロードされ
る。更に、CPU1は通信回線等を介して他の機器側か
ら送信されて来たプログラム、データを受信して記憶媒
体4に格納したり、他の機器側に設けられている記憶媒
体に格納されているプログラム、データを通信回線等を
介して使用することもできる。
【0007】そして、CPU1にはその入出力周辺デバ
イスである入力装置5、表示装置6、印刷装置7がバス
ラインを介して接続されており、入出力プログラムにし
たがってCPU1はそれらの動作を制御する。入力装置
5は文字列データ等を入力したり、各種コマンドを入力
するキーボード、マウス等のポインティングデバイスを
有している。ここで、文書作成時に入力装置5から文字
列データが入力されると、表示装置6のテキスト画面に
表示出力されると共に、かな漢字変換によって確定され
た確定文字列は、RAM2内に格納される。なお、表示
装置6は液晶表示装置やCRT表示装置あるいはプラズ
マ表示装置等であり、また印刷装置7は熱転写やインク
ジェットなどのノンインパクトプリンタあるいはインパ
クトプリンタである。
【0008】図1(B)は記憶装置3に格納されている
主要ファイルを示し、文書ファイルTXFはシステム文
書やユーザ文書を記憶するもので文字コードの他に、罫
線イメージや会社ロゴ等のイメージデータも格納されて
いる。印刷書式ファイルFMFは各文書データに対応付
けて予め設定されている印刷書式を記憶するもので、印
刷書式としてポイント数、行ピッチ、桁ピッチ等が定義
されている。手書き風文字フォント格納ファイルRFF
は仮名、漢字等に対応して文字コード、手書き風文字フ
ォント、プロポーショナルスペーシング印刷時の文字配
置を制御するプロポーショナル配置制御情報を記憶す
る。すなわち、図2(A)は文字「西」に対応するデー
タ構造を示したもので、文字コード、プロポーショナル
配置制御情報、手書き風フォント本体とから成ってい
る。フォント本体は、同図(B)に示す左上を原点
(0、0)とし、フォント全体の右下を(255、25
5)とする平面座標系において、輪郭の線分を座標列と
して表現したアウトラインフォントである。プロポーシ
ョナル配置制御情報は文字を縦書き配置する場合を例示
すると、同図(B)に示す4本のラインa、b、c、d
によって規定されるパラメータとして「上重ね量」、
「文字幅」、「最初の黒ドット出現位置」、「黒ドット
幅」を定義するもので、ラインaは上に配置される文字
に対してどの位置まで重ね合せて配置するかを示す配置
境界ラインを示している。つまり、この配置境界ライン
aは文字毎にその文字幅によってライン位置が違ってお
り、「西」に対して「誠」の文字は配置境界ラインaが
上側に位置している。ここで、「西」の文字の下に
「誠」の文字を配置する場合には、境界ラインaと対の
関係にある境界ラインdを使用し、「西」の下部境界ラ
インdに「誠」の上部境界ラインaを重ね合せる。図
(C)はこの配置状態を示し、これによって手書き風の
味わいのある自然な文字配置を実現する。なお、その他
のラインは行頭、行末の文字を配置する際に使用される
もので、ラインbは行頭において各行の文字の書き出し
位置を一致させる場合に使用される(図(D)参照)。
また、ラインCは行末において文字が印刷範囲を越えな
いようにするために使用される(図(D)参照)。ま
た、図(B)に示すはフォント固有のメッシュサイ
ズ、は上重ね量、は文字幅、は最初の黒ドット出
現位置、は黒ドット幅を示し、ラインa、dは上重ね
量によって特定され、ラインbは最初の黒ドット出現位
置によって特定され、ラインcは最初の黒ドット出現位
置と黒ドット幅によって特定される。なお、図示の例は
縦書き配置のプロポーショナル配置制御情報のみを示し
たが、実際には横書きのプロポーショナル配置制御情報
も同様に格納されているが、ここでは図示省略してあ
る。
【0009】図1(C)はRAM2内の主要構成を示
し、文書メモリ2−1、算出倍率メモリ2−2、共通倍
率メモリ2−3、展開バッファ2−4を有し、文書メモ
リ2−1は出力対象として指定された文書データが文書
ファイルTXFから呼び出されてロードされるもので、
この文書メモリ2−1内の文書データを手書き文字フォ
ントによってプロポーショナルスペーシング印刷する場
合、CPU1は文書メモリ2−1の内容を1行毎に順次
読み出しながら倍率演算を行い、行毎の倍率を算出倍率
メモリ2−2にセットしてゆく。すなわち、CPU1は
出力対象の文書データをそれに対応する印刷書式にした
がって出力するものと仮定した場合に、文書メモリ2−
1から行単位毎に読み出された文字列内の文字数と、そ
の印刷書式内の桁ピッチ、行ピッチに基づいて当該文字
列の出力領域の大きさを求める。例えば、図3(A)に
示す2行構成の文書において、この2行分の文字列デー
タを印刷書式の行ピッチ、桁ピッチにしたがって配置し
たものとすると、図(B)に示すような文字配列状態と
なる。この場合の1マスは縦が行ピッチ、横が桁ピッチ
を表わしている。そして、1行目の出力領域は、縦の長
さ=行ピッチ、横の長さ=桁ピッチ×文字数となり、図
中実線で示した矩形枠がこの出力領域を示している。こ
の横の値が出力領域の長さとして求められる。
【0010】また、この1行目の文字列を手書き風フォ
ントによってプロポーショナルスペーシング印刷を行う
ものと仮定した場合に、その各文字の手書き風フォント
に対応付けられているプロポーショナル配置制御情報に
基づいてプロポーショナル文字列を配置した際のプロポ
ーショナル配置領域の大きさを求める。すなわち、1行
目の各文字の文字幅を基本的に累計(実際の処理は後述
する)することによってプロポーショナル配置領域の横
サイズが求められ、縦サイズはフォント固有の値(メッ
シュサイズ)となり、図3(B)で破線で示した矩形枠
が1行目におけるプロポーショナル配置領域を示し、そ
の横の値がプロポーショナル配置領域の長さとして求め
られる。そして、CPU1はこの1行目における出力領
域の大きさとプロポーショナル配置領域の大きさとを比
較し、配置領域が出力領域を越えないように配置領域を
拡大/縮小した際の最大倍率を求める。この場合、最大
倍率として1.4倍が求められ、1行目の倍率として算
出倍率メモリ2−2にセットされる。また、2行目につ
いても上述の同様の倍率演算が行われるが、1行目と2
行目との文字数が共に9文字であるにもかかわらず、漢
字は1文字しか含まれていないので、2行目のプロポー
ショナル配置領域の長さは、1行目よりも短かくなるた
め倍率は1.6倍となり、算出倍率メモリ2−2にセッ
トされる。このように各行毎にその最大倍率として1行
目が1.4倍、2行目が1.6倍が求められる。CPU
1は各行毎に求められた最大倍率のうち、その最小の値
を各行共通の倍率として求める。共通倍率メモリ2−3
はこのようにして求められた共通倍率がセットされるも
ので、CPU1はプロポーショナルスペーシング印刷時
にこの共通倍率にしたがって各行の文字サイズを変更す
るようにしている。図3(C)は1行目、2行目をプロ
ポーショナルスペーシング印刷時に、各行の文字サイズ
が共通倍率1.4倍に変更されて出力された状態を示
し、1行目においてはそれを印刷書式によって通常印刷
した場合の文字列と略同様の長さとなり、また2行目に
おいては、通常印刷した場合よりもやや短かくなるが、
それに近いものとなる。
【0011】展開バッファ2−4は1行分の印刷データ
が展開されるもので、CPU1は文書メモリ2−1から
行単位毎に読み出された文字列を手書き風フォントに応
じた印刷データに展開するが、その際、手書き風フォン
トを共通倍率にしたがった文字サイズに変更しながら展
開すると共に、その手書き風フォントに対応するプロポ
ーショナル配置制御情報にしたがって文字配置する。印
刷バッファ2−5は展開バッファ2−4内の1行分の印
刷データが転送されるもので、印刷装置7はこの印刷バ
ッファ2−5の内容にしたがって文字列印刷を行う。こ
こで、図3の2行目において、その最大倍率は1.6倍
であるが、この最大倍率よりも小さい共通倍率1.4倍
でプロポーショナルスペーシング印刷が行われるため、
その文字の大きさは1行目の文字サイズに揃えることが
できるものの、図4に示すように、2行目の出力領域の
長さよりもプロポーショナル配置領域の長さの方が短か
くなる。このように最大倍率よりも小さい倍率で配置さ
れた行においてCPU1は、その行の出力領域と共通倍
率で配置したプロポーショナル配置領域との長さの差を
取り、この差を各文字間に均等割り当てして配置するこ
とにより文字間を図示の如く調整するようにしている。
【0012】次に、この文書データ出力装置の動作を図
5および図7に示すフローチャートにしたがって説明す
る。ここで、これらのフローチャートに記述されている
各機能を実現するためのプログラムは、CPU1が読み
取り可能なプログラムコードの形態で記憶媒体4に記憶
されており、その内容がRAM2にロードされている。
なお、後述する他の実施形態におけるフローチャートに
おいても同様である。図5はプロポーショナルスペーシ
ング印刷時の全体動作を示したフローチャートである。
先ず、出力対象の文書データが文書メモリ2−1にロー
ドされている状態において、その1行目の文字列データ
を取り出す(ステップA1)。そして、この文書データ
に対応する印刷書式を参照し、この文字列データを印刷
書式にしたがって出力したものと仮定した場合に、当該
文字列の出力領域の大きさを求める領域算出処理を行う
(ステップA2)。
【0013】図6(A)はこの出力領域算出処理を示し
たフローチャートである。先ず、印刷書式から桁ピッチ
を取り出すと共に着目行(この場合、1行目)の文字列
に含まれている文字数を求め、桁ピッチにこの文字数を
乗算することによって出力領域の横の長さを求める(ス
テップB2)。次に印刷書式から行ピッチを取り出し
(ステップB3)、この行ピッチを出力領域の縦の長さ
とする(ステップB4)。これによって図3(A)に示
すような1行目の出力領域の大きさが算出される。この
ような出力領域算出処理が終ると、図5のステップA3
に進み、1行目の文字列をプロポーショナル配置した際
のプロポーショナル配置領域の大きさを求める。
【0014】図6(B)はプロポーショナル配置領域算
出処理を示したフローチャートである。この場合、基本
的には上述したように文字列の各文字に対応するプロポ
ーショナル配置制御情報から文字幅をそれぞれ取り込ん
でそれを累計することによってその値をプロポーショナ
ル配置領域の横の長さとして求めるが、行頭、行末の文
字についてはその文字幅を単純に累計せずに特別な演算
によって求められた値を累計するようにしている。先
ず、着目行の先頭から1文字抽出し(ステップC1)、
この文字コードで手書き風フォント格納ファイルRFF
を検索し、該当するプロポーショナル配置制御情報を取
り出す(ステップC2)。そして、この先頭文字の制御
情報から図2に示す各種のパラメータ、つまり文字幅
、最初の黒ドット出現位置、上重ね量をそれぞれ
取り出し、それに基づいて下記の演算式にしたがった演
算を行い、その値をプロポーショナル配置領域の横の長
さの初期値とする(ステップC3)。すなわち、横の長
さ=文字幅−最初の黒ドット出現位置+上重ね量
の演算を行い、その結果、行頭においては、ラインbか
らラインdまでの幅がその文字幅として求められる。こ
れは上述したように行頭の書き出し位置をラインbで揃
えるようにしたためであり、プロポーショナル配置制御
情報として定義されている文字幅をそのまま使わず、
上述の演算によって求められた値を行頭文字の文字幅と
する。
【0015】次に、着目行の最終文字(行末)かを調べ
るが(ステップC4)。いま、先頭文字を抽出した場合
であるから次の文字を抽出し(ステップC5)、この文
字コードで手書き風フォント格納ファイルRFFを検索
し、該当するプロポーショナル配置制御情報を取り出す
(ステップC6)。そして、この制御情報に定義されて
いる文字幅をそのまま当該文字の文字幅としてプロポ
ーショナル配置領域の横の長さに累計する(ステップC
7)。そして、ステップC4に戻り、最終文字かを調
べ、以下、最終文字を抽出するまで1文字毎に上述の動
作を繰り返すことによって各文字の文字幅を横の長さ
に累計してゆく。これによってステップC4で行末が検
出されると、ステップC8に進み、最終文字の文字幅を
下記の演算によって求めてその値を横の長さに累計す
る。すなわち、行末位置をラインcとするために、最終
文字に対応するプロポーショナル配置制御情報から文字
幅、黒ドット幅、最初の黒ドット出現位置、上重
ね量を取り出し、横の長さ=横の長さ−++−
の演算を行う。このようにして文字列全体の横の長さ
を求めたら、メッシュサイズ(システム固定値)をプロ
ポーショナル配置領域の縦の長さとする(ステップC
9)。
【0016】そして、図5のステップA4に進み、ステ
ップA2で求めた印刷書式で文字列を出力した際の出力
領域の大きさとステップA3で求めたプロポーショナル
配置する際の配置領域の大きさとを比較することによっ
て、配置領域が出力領域を越えないように配置領域を拡
大/縮小した際の最大倍率を求め、これを着目行に対応
付けて算出倍率メモリ2−2にセットしておく(ステッ
プA5)。そして、このような倍率演算を出力対象の文
書を構成する全行分繰り返し実行したかを調べ(ステッ
プA6)、全行分の倍率演算が終了していなければ、次
の行を着目し、その着目行の文字列を文書メモリ2−1
から取り出す(ステップA7)。そして、ステップA2
に戻り、その行を印刷書式で出力した際の出力領域の大
きさを求めると共に(ステップA2)、その行をプロポ
ーショナル配置した際の配置領域の大きさを求め、それ
に応じて着目行の最大倍率を求める。以下、同様の動作
を繰り返すことによって全行分の最大倍率を求めたら、
ステップA8に進み、CPU1は算出倍率メモリ2−2
内にセットされている各行毎の最大倍率のうちその最小
の値を各行共通の共通倍率として求める。
【0017】次に、文書メモリ2−1内の文書データを
行単位毎に取り出してプロポーショナルスペーシング印
刷を行うために、先ず、文書メモリ2−1から1行目の
文字列データを出力対象行の文字列として読み出す(ス
テップA9)。そして、プロポーショナルスペーシング
印刷の印刷形態として予めユーザ指定により上述した均
等割り当てが選択されているかを調べるが(ステップA
10)、いま、均等割り当てが指定されていなければ、
ステップA11に進み、出力対象行の文字列データに基
づいて手書き風フォント格納ファイルRFFを検索して
該当する手書き風フォントおよびプロポーショナル配置
制御情報を1文字毎に読み出し、展開バッファ2−4上
でこの手書き風フォントを共通倍率メモリ2−3内の共
通倍率で展開すると共に、プロポーショナル配置制御情
報にしたがって文字配置する。これによって作成された
1行分のプロポーショナル印刷データを印刷バッファ2
−5に転送すると、印刷装置7はこの印刷バッファ2−
5の内容にしたがって1行印字を行う(ステップA1
2)。そして全行分の印刷が終了したかを調べるが(ス
テップA13)、いま1行目の印刷が終了した場合であ
るから、ステップA14に進み、次の行を出力対象行と
して文書メモリ2−1からその行の文字列データを読み
出す。そして、ステップA10に戻り、以下、同様の動
作を繰り返すことによってプロポーショナルスペーシン
グ印刷を行単位毎に実行する。
【0018】一方、ステップA10で均等割り当てが指
定されていることが検出された場合には、ステップA1
5に進み、出力対象行に対応する算出倍率メモリ2−2
内の最大倍率と共通倍率メモリ2−3内にセットされて
いる共通倍率とを比較し、その行の最大倍率に比べ共通
倍率の方が小さいかを調べる。いま、小さくなければ、
ステップA11に移り、上述と同様のプロポーショナル
配置処理が行われるが、最大倍率よりも共通倍率が小さ
い行であれば、その行に対応してステップA2で求めら
れた出力領域の長さと、共通倍率で当該行の文字列をプ
ロポーショナル配置した際の配置領域の長さとの差を求
め、この差を当該行の各文字間に均等割り当てする(ス
テップA16、A17)。すなわち、先ず、ステップA
3で求められた当該行のプロポーショナル配置領域の長
さを共通倍率に応じた長さに変更することによって当該
行の文字列を共通倍率でプロポーショナル配置した際の
配置領域の長さを求め、この共通倍率で配置した配置領
域の長さとステップA2で求められた出力領域の長さと
の差を求める(ステップA16)。そして、当該行の文
字列データに基づいて手書き風フォント格納ファイルR
FFを検索して該当する手書き風フォントおよびプロポ
ーショナル配置制御情報を1文字毎に読み出し、展開バ
ッファ2−4上でこの手書き風フォントを共通倍率で展
開すると共に、プロポーショナル配置制御情報にしたが
って文字配置する他、上述のようにして求められた長さ
の差を各文字間に均等配分するように各文字の配置位置
を制御する(ステップA17)。これによって作成され
た1行分のプロポーショナル印刷データを印刷バッファ
2−5に転送すると、印刷装置7はこの印刷バッファ2
−5の内容にしたがって1行印字を行う(ステップA1
2)。以下、全行分の印字が終了するまで上述の動作が
繰り返される。
【0019】以上のようにこの文書データ出力装置にお
いては、出力対象の文書データに対応して予め設定され
ている印刷書式にしたがって当該文書を行単位毎に出力
するものと仮定した場合にその行の文字列データが出力
される出力領域の大きさを求めると共に、その行の文字
列データをプロポーショナルスペーシング印刷する際の
プロポーショナル配置領域の大きさを求め、この配置領
域が出力領域を越えないように配置領域を拡大/縮小し
た際の最大倍率を求め、この倍率に応じて手書き風フォ
ントの大きさを変更してプロポーショナルスペーシング
印刷を行うようにしたから図7に示すように、印刷書式
にしたがって文書データを楷書体で出力した場合の楷書
体文書(図(A)参照)と、この文書をプロポーショナ
ルスペーシング印刷した場合の手書き風文書(図(B)
参照)とは、各行の長さが略一致するようになり、ユー
ザがイメージした通りの手書き風文書を得ることが可能
となる。この場合、手書き風文書の各文字は楷書体文書
よりも大き目に印刷されるので、手書き風の味わいがよ
り強調され、更に良質な文書を得ることが可能となる。
【0020】この場合、各行毎に求められた最大倍率の
中からその最小値を各行共通の倍率として求め、この共
通倍率で手書き風フォントの大きさを変更するようにし
たから、手書き風文書を構成する各文字の大きさを比率
的に統一することが可能となり、全体的な文書の美しさ
を保つことができる。この場合、共通倍率で各行の文字
サイズを変更したとしても、共通倍率でプロポーショナ
ル配置した際の配置領域の長さが、その行の出力領域の
長さよりも短かくなる行については、つまり、最大倍率
よりも共通倍率の方が小さい行については、それらの長
さの差を求めてその差を各文字間に均等配分してプロポ
ーショナル配置するようにしたから、楷書体文書と手書
き風文書とにおいて、当該行の長さのバラツキを無く
し、行末を揃えることが可能となる。
【0021】図8は印刷書式として設定されているポイ
ント数が小さな値である場合における楷書体文書(図
(A)参照)と手書き風文書(図(B)参照)との印刷
例を示したもので、ポイント数が小さくても手書き風文
書の各行を楷書体文書に略揃えることができ、逆に、図
9に示すように、印刷書式内のポイント数が大きい値に
設定されていても、手書き風文書の各行を楷書体文書に
略揃えることができるので、手書き風文書の文字サイズ
は最適なものとなり、ユーザがポイント数をラクに設定
したとしてもそれに影響されず、美しい手書き風文書を
得ることが可能となる。
【0022】(第2実施形態)以下、図10〜図15を
参照してこの発明の第2実施形態を説明する。なお、上
述した第1実施形態においては行単位毎にプロポーショ
ナルスペーシング印刷を制御する場合を例に挙げたが、
この第2実施形態は1行分の文字列を所定のデリミッタ
によって複数のブロックに分割して各ブロック毎にプロ
ポーショナルスペーシング印刷を制御するようにしたも
ので、その他は第1実施形態と基本的に同様であるた
め、以下、本実施形態の特徴部分を中心に説明するもの
とする。
【0023】図10は各行の文字列を罫線によって区切
られた複数の文字列配置枠内に分割してそれぞれ配置す
る場合の文書例を示し、この文書データと罫線データと
は別個に管理されているものとする。同図aはこのよう
な文書を罫線と共に印刷書式にしたがって印刷した場合
を示し、また、図bはポイント数を大きくして通常のプ
ロポーショナルスペーシング印刷によって印刷した場合
を例示している。ここで、プロポーショナルスペーシン
グ印刷は各文字毎のプロポーショナル配置制御情報に応
じた文字の大きさに合わせてその配置位置を変えてゆく
が、3行目〜5行目の各行を空白を含めて行単位毎に配
置した場合、各行には文字配置位置を詰める仮名文字は
含まれておらず、しかもその上側配置枠内の各漢字も配
置位置を詰めずに配置される文字であるため、その行の
下側配置枠内の文字列は罫線位置よりも下側に大きくズ
レてしまう。逆に2行目の文字列には仮名文字が含まれ
ているので、その下側配置枠内の文字列は罫線位置に接
近してしまう。このように、各行において文字列と罫線
との位置関係がズレて印刷される。このことは罫線の場
合に限らず、図形イメージを文字列で囲むようなロゴ的
なデザインの文書をプロポーショナルスペーシング印刷
した場合においても同様であり、文書編集によってそれ
らの位置関係を修正してから印刷しなければならない。
そこで、この第2実施形態においては、図10cに示す
ように、罫線等と文字列との位置関係を崩さずに元の文
書イメージ通りのプロポーショナルスペーシング印刷を
可能とするもので、各行の下側配置枠内に出力される文
字列の書き出し位置を行毎に揃えて印刷するようにして
いる。
【0024】図11(A)はこのような文書のテキスト
構造を示したもので、各行は上側配置枠、下側配置枠に
対応付けて所定位置に空白コードが挿入されている。こ
のようなテキスト構造の文書データを行単位毎に読み出
しながら、上側配置枠、下側配置枠に対応する文字列を
空白コードをデリミッタとしてブロック毎に区切り、図
(B)に示すように第1ブロックのデータ、第2ブロッ
クのデータとして抽出し、各ブロック毎に上述した第1
実施形態と同様のプロポーショナルスペーシング印刷制
御を行うようにしている。すなわち、上述した第1実施
形態は行単位毎にプロポーショナルスペーシング印刷制
御を行うようにしたが、この第2実施形態においてはブ
ロック単位毎にプロポーショナルスペーシング印刷制御
を行うようにしたもので、その他は第1実施形態と基本
的に同様である。
【0025】以下、図12、図13に示すフローチャー
トにしたがってこの第2実施形態の動作を説明する。図
12は1行分の文字列をブロックに分割する場合の動作
を示したフローチャートである。先ず、行頭の文字を文
書メモリ2−1かから読み出し(ステップD1)、所定
のデリミッタコードかを調べ(ステップD2)、デリミ
ッタコードであればそれをスキップするために次の文字
を読み出し(ステップD3)、デリミッタコードを検出
する毎に上述の動作を繰り返す。ここでのデリミッタコ
ードは空白コードであり、図9(A)に示す1行目の文
字列においては、2文字分の空白コードがスキップされ
る。そして、次に文字コード「交」が検出されると、ス
テップD4に進み、その文字位置をブロックの開始位置
として確定する。そして、更に次の文字を取り出し(ス
テップD5)、デリミッタコードかを調べるが(ステッ
プD6)、文字コード「通」であるので、以下、文字コ
ードを順次スキップしてゆく。ここでのデリミッタコー
ドは空白コード、改行コード、行末コードであり、い
ま、「交通安全」の次に空白コードが挿入されているの
で、ステップD6でデリミッタコードが検出される。す
ると、このデリミッタコードの1つ前の文字位置(文字
「全」の位置)をブロックの終了位置として確定する
(ステップD7)。そして、次の文字を取り込み(ステ
ップD8)、テキスト終了かを調べるが(ステップD
9)、いま、次の文字として1行目の「五」が取り出さ
れるので、ステップD2に戻り、デリミッタコードでな
いことが検出されるため、当該文字を次のブロックの開
始位置として確定する(ステップD4)。そして、それ
に続く文字列をスキップしたのち、空白コードや改行コ
ード、行末コードが検出されると、1つ前の文字位置を
ブロックの終了位置として確定する(ステップD7)。
以下、同様の動作をテキスト終了まで繰り返すことによ
って図11(B)に示すように各行毎に第1のブロッ
ク、第2のブロックがそれぞれ検出される。
【0026】図13はこのようにして各行を複数のブロ
ックに分割したのちにプロポーショナルスペーシング印
刷をブロック単位毎に実行する場合の動作を示したフロ
ーチャートである。なお、このフローチャートは上述し
た第1実施形態における図5と基本的に同様であるた
め、その動作を簡単に説明するものとする。先ず、文書
メモリ2−1から1ブロック目の文字列を取り出し(ス
テップE1)、このブロック内の文字数と印刷書式の行
ピッチ、桁ピッチに基づいて当該ブロック内の文字列を
印刷書式にしたがって出力した場合の出力領域の大きさ
を求める(ステップE2)。次にこのブロック内の文字
列をプロポーショナルスペーシング印刷した際にその文
字列が配置されるプロポーショナル配置領域の大きさを
求める(ステップE3)。そして、当該ブロックの出力
領域と配置領域の大きさとを比較し、配置領域が出力領
域を越えないように配置領域を拡大/縮小した際の最大
倍率を求めてブロック毎にその最大倍率を算出倍率メモ
リ2−2にセットしておく(ステップE4、E5)。そ
して、全ブロック分の倍率演算を行うために次のブロッ
クの文字列を取り出し(ステップE6、E7)、以下、
ブロック毎に上述の動作を繰り返す。これによって全ブ
ロック分の倍率を求めたら、ステップE8に進み、その
中から最小の値を各ブロック共通の共通倍率として求め
る。
【0027】このような前処理が終ると、文書メモリ2
−1から1ブロック目の文字列データを取り出すと共に
(ステップE9)、そのブロックの最大倍率よりも共通
倍率の方が小さければ、そのブロックに対応してステッ
プE2で求められた出力領域の長さと、共通倍率で当該
ブロック内の文字列をプロポーショナル配置した際の配
置領域の長さとの差を求め(ステップE10)、この差
をそのブロック内の各文字間に均等割り当てしながら共
通倍率にしたがってプロポーショナル配置を行う(ステ
ップE11)。そして、この1ブロック分のデータを印
刷出力させる(ステップE12)。そして、全ブロック
終了かを調べ(ステップE13)、終了していなけれ
ば、ステップE14に進み、次のブロックの文字列デー
タを文書メモリ2−1から読み出してステップE10に
戻り、以下、同様の動作を1ブロック毎に繰り返す。
【0028】以上のようにこの第2実施形態において
は、各行の文字列データをデリミッタコード(空白コー
ド、行末コード、改行コード)にしたがって複数のブロ
ックに分割して各ブロックを検出し、以下、各ブロック
毎に上述した第1実施形態と基本的に同様なプロポーシ
ョナルスペーシング印刷を行うようにしたから、図10
cあるいは図11(C)に示すように、罫線によって囲
まれた各行の上側配置枠内や下側配置枠内の文字列は、
罫線との位置関係を保持し、レイアウトの乱れのない良
好な印刷結果となり、特に、図10aに示すように下側
配置枠内の書き出し位置を揃えることが可能となり、見
た目に美しい手書き風の味わいのある文書を得ることが
できる。また共通倍率で各ブロック内の文字列データを
印刷したり、均等割り当てを行うことによって各ブロッ
ク内の文字サイズや文字列の配列状態は第1実施形態と
同様に良好なものとなる。
【0029】図14はこの第2実施形態における他の例
を示し、上述した例ではデリミッタコードとして空白コ
ードを基本としてブロックを切り出すようにしたが、こ
の例ではデリミッタコードとして画像イメージを貼り付
ける枠コードをきほんとしてブロックの切り出しを行う
ようにしたものである。これによってイメージの両側に
文字列を配置したような文書をプロポーショナルスペー
シング印刷する際に適用することもできる。図14
(A)は印刷書式にしたがって文字列を楷書体で印刷し
た場合を示し、図(B)、(C)はこの文字列を手書き
風フォントによってプロポーショナルスペーシング印刷
を行った場合を示している。ここで、前半の文字列がプ
ロポーショナル配置によって詰められると、図(B)に
示すようにイメージと前半の文字列との間に大きな隙間
が生じてしまうが、図(C)に示すように後半の文字列
の先頭部分が前半に回り込んでしまう。そこで、空白コ
ードやイメージ枠をデリミッタコードとして適用するこ
とで、図15(A)に示すようにイメージ枠の前半部分
を第1ブロック、後半部分を第2ブロックとして検出す
ることができる。この検出動作は図12のフローチャー
トにしたがって行われる。このようにして複数ブロック
に分割したのち、図13に示すプロポーショナルスペー
シング印刷を行えば、図15(B)に示すような印刷結
果を得ることができ、罫線を含む場合と同様に、レイア
ウトの乱れのない手書き風の印刷結果を得ることが可能
となる。
【0030】なお、上述した各実施形態においては、手
書き風フォント格納ファイルRFF内にフォントデータ
本体とプロポーショナル配置制御情報を1文字毎に対応
付けて格納するようにしたが、これを別個に記憶管理す
るようにしてもよい。その場合、フォントデータは通常
の(非プロポーショナル)フォントと同じデータ構造と
なり、プロポーショナルスペーシング印刷を行わない印
刷に対応可能となる。また、第2実施形態において各ブ
ロックを検出する場合、空白コードを検出するようにし
たが、罫線で区切られている文字列の場合には罫線コー
ドをデリミッタコードとして検出するようにすれば、空
白を含む文字列を1ブロックのデータとして検出するこ
とが可能となる。また、アウトラインフォントに限ら
ず、ビットマップイメージデータをフォントデータ本体
としてもよい。また、文書データ出力装置はスタンド・
アロンタイプに限らず、各種の装置を有機的に結合した
文書データ出力処理システムにも適用可能である。ま
た、プロポーショナルスペーシング印刷に限らず表示に
おいても同様である。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、プロポーショナルス
ペーシング出力によって手書き風の味わいのある文字列
を作成する場合に、その文字列を設定書式で出力した場
合と略同様の大きさで手書き風文字列を出力することが
できるのでプロポーショナルスペーシング印刷の場合
は、、従来のように用紙一杯に印刷されることを意図し
たにもかかわらず、プロポーショナル配置によって各行
が縮んだり、用紙に大きな空白が生じることはなく、ま
た、それを防ぐためにポイント数を変えながら試し印刷
を繰り返す必要もなく、手書き風の味わいのある印刷結
果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は文書データ出力装置の全体構成を示し
たブロック図、(B)は記憶装置3に格納されている主
要ファイルを示した図、(C)はRAM2の主要構成を
示した図。
【図2】(A)は手書き風フォント格納ファイルRFF
のデータ構造を説明するための図、(B)は文字
「西」、「誠」のプロポーショナル配置制御情報を説明
するための図、(C)は文字「西」、「誠」をプロポー
ショナル配置によって重ね合せた状態を示した図、
(D)は行頭位置、行末位置をどのように調整するかを
説明するための図。
【図3】(A)は文書メモリ2−1内のテキスト例を示
した図、(B)はこのテキストの各行毎にどのようにし
て倍率を求めるかを説明するためのず、(C)は各行毎
にプロポーショナルスペーシング印刷された状態を示し
た図。
【図4】図3に示した2行において、プロポーショナル
配置文字列の長さをその行を通常印刷した場合の長さに
近似させる長さ調整を説明するための図。
【図5】プロポーショナルスペーシング印刷の全体動作
を示したフローチャート。
【図6】(A)は図5のステップA2(出力領域の大き
さを算出する処理)を説明するためのフローチャート、
(B)は図5のステップA3(プロポーショナル配置領
域の大きさを算出する処理)を説明するためのフローチ
ャート。
【図7】手紙文書印刷例を示し、(A)は印刷書式にし
たがって文書データを通常印刷した場合、(B)はプロ
ポーショナルスペーシング印刷した場合の出力結果を示
した図。
【図8】印刷書式として設定されているポイント数が小
さい値の場合における手紙文書印刷例を示し、(A)は
通常印刷、(B)はプロポーショナルスペーシング印刷
の出力結果を示した図。
【図9】印刷書式として設定されているポイント数が大
きい値の場合における手紙文書の印刷例を示し、(A)
は通常印刷、(B)はプロポーショナルスペーシング印
刷の出力結果を示した図。
【図10】第2実施形態における技術的課題を説明する
ための図。
【図11】第2実施形態における特徴部分を説明するた
めの図で、(A)は文書のデータ構造を示した図、
(B)はこの文書の1行分の文字列を複数ブロックに分
割した場合の各ブロックを示した図、(C)はこの文書
のプロポーショナルスペーシング印刷した状態を示した
図。
【図12】第2実施形態におけるブロック検出処理を示
したフローチャート。
【図13】第2実施形態におけるプロポーショナルスペ
ーシング印刷時の動作を示したフローチャート。
【図14】第2実施形態における他の技術的課題を説明
するための図で、(A)はイメージ枠を含む文書データ
を印刷書式にしたがって通常印刷した場合の印刷例、
(B)、(C)は通常のプロポーショナルスペーシング
印刷した場合の印刷例を示した図。
【図15】第2実施形態において、イメージ枠を含む文
書データをプロポーショナルスペーシング印刷する際
に、その文書データを複数ブロックに分割して印刷され
ることを示すと共にその印刷例を示した図。
【図16】従来例を説明するための図で、(A)は手紙
文書を印刷書式にしたがって印刷した通常の印刷例、
(B)はこの文書を通常のプロポーショナルスペーシン
グ印刷によって出力した場合の印刷例を示した図。
【符号の説明】
1 CPU 2 RAM 2−1 文書メモリ 2−2 算出倍率メモリ 2−3 共通倍率メモリ 2−4 展開バッファ 2−5 印刷バッファ 3 記憶装置 4 記憶媒体 5 入力装置 7 印刷装置 TXF 文書ファイル FMF 印刷書式ファイル RFF 手書き風フォント格納ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/26 G06F 15/20 562C 5/32 630 15/62 325A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手書き風文字フォントを記憶する文字フォ
    ント記憶手段と、 手書き風文字フォント毎にプロポーショナルスペーシン
    グ出力時の文字配置を制御する配置制御情報を記憶する
    制御情報記憶手段と、 予め設定されている書式情報にしたがって出力対象の文
    字列データを出力するものと仮定した場合に、当該文字
    列が出力される出力領域の大きさを当該書式情報と文字
    列内の文字数とに基づいて算出する第1のサイズ算出手
    段と、 前記文字列データを手書き風文字フォントによってプロ
    ポーショナルスペーシング出力を行うものと仮定した場
    合に、プロポーショナル文字列が配置されるプロポーシ
    ョナル配置領域の大きさを各文字の手書き風文字フォン
    トに対応付けられている前記配置制御情報に基づいて算
    出する第2のサイズ算出手段と、 前記第1および第2のサイズ算出手段によって求められ
    た出力領域とプロポーショナル配置領域の大きさとを比
    較し、配置領域が出力領域を越えないように配置領域を
    拡大/縮小した際の最大倍率を求める倍率算出手段と、 前記文字列データを手書き文字フォントによってプロポ
    ーショナルスペーシング出力する際に、その文字列を構
    成する各文字の手書き風文字フォントを前記倍率算出手
    段によって求められた最大倍率に応じた大きさに変更す
    る文字サイズ変更手段と、 この文字サイズ変更手段によって変更された各手書き風
    文字フォントを対応する前記配置制御情報にしたがって
    文字配置して出力する出力手段とを具備したことを特徴
    とする文書データ出力装置。
  2. 【請求項2】前記第1のサイズ算出手段は複数行分の文
    字列データ毎に各行に対応する出力領域の大きさを求
    め、 前記第2のサイズ算出手段は複数行分の文字列データ毎
    に各行に対応するプロポーショナル配置領域の大きさを
    求め、 前記倍率算出手段は各行毎に求められた出力領域の大き
    さとそれに対応して求められたプロポーショナル配置領
    域の大きさとを比較することにより各行毎に最大倍率を
    求めると共に、各行毎に求められた最大倍率の中から最
    小の倍率を各行に共通する共通倍率として求め、 前記文字サイズ変更手段は各行毎に手書き風文字フォン
    トを前記倍率算出手段によって求められた共通倍率に応
    じた大きさに変更するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の文書データ出力装置。
  3. 【請求項3】前記倍率算出手段によって各行毎に求めら
    れた最大倍率よりも共通倍率の方が小さい値となる行が
    存在している場合に、当該行の文字列データを共通倍率
    でプロポーショナル配置した場合のプロポーショナル配
    置領域の大きさを求めると共に、前記第1のサイズ算出
    手段によって当該行に対応して求められた出力領域の大
    きさと、前記共通倍率に基づいて求められたプロポーシ
    ョナル配置領域の大きさとの差を求める演算手段と、 この演算手段によって求められた差を当該行の文字間に
    均等割りして配置することにより文字間を調整する均等
    割り当て手段とを設けてなることを特徴とする請求項2
    記載の文書データ出力装置。
  4. 【請求項4】出力対象の文字列データを所定のデータ区
    切りを参照することによって複数ブロックに分割して切
    り出すブロック切り出し手段を設け、 このブロック切り出し手段によって切り出されたブロッ
    ク毎に前記出力領域の大きさと前記配置領域の大きさと
    を求めると共にブロック毎の倍率を求め、 前記ブロック切り出し手段によって切り出されたブロッ
    ク内の各文字を対応するブロックの倍率に応じた大きさ
    に変更してブロック毎にプロポーショナル配置するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の文書データ出力
    装置。
  5. 【請求項5】ブロック毎に求められた最大倍率の中から
    最小の倍率を各ブロック共通の共通倍率として求めると
    共に、最大倍率よりも共通倍率の方が小さい値となるブ
    ロックが存在している場合に、当該ブロック内の文字列
    を共通倍率でプロポーショナル配置した場合のプロポー
    ショナル配置領域の大きさを求め、 当該ブロックに対応して求められた出力領域の大きさと
    共通倍率に基づいて求められたプロポーショナル配置領
    域の大きさとの差を求め、この差を当該ブロック内の文
    字間に均等割りして配分することによりブロック内の文
    字間を調整するようにしたことを特徴とする請求項4記
    載の文書データ出力装置。
  6. 【請求項6】コンピュータに対して、 予め設定されている書式情報にしたがって出力対象の文
    字列データを出力するものと仮定した場合に、当該文字
    列が出力される出力領域の大きさを当該書式情報と文字
    列内の文字数とに基づいて算出する機能と、 前記文字列データを手書き風文字フォントによってプロ
    ポーショナルスペーシング出力を行うものと仮定した場
    合に、プロポーショナル文字列が配置されるプロポーシ
    ョナル配置領域の大きさを各文字の手書き風文字フォン
    トに対応付けられている配置制御情報に基づいて算出す
    る機能と、 前記算出された出力領域とプロポーショナル配置領域の
    大きさとを比較し、配置領域が出力領域を越えないよう
    に配置領域を拡大/縮小した際の最大倍率を求める機能
    と、 前記文字列データを手書き文字フォントによってプロポ
    ーショナルスペーシング出力する際に、その文字列を構
    成する各文字の手書き風文字フォントを前記最大倍率に
    応じた大きさに変更する機能と、 変更された各手書き風文字フォントを対応する前記配置
    制御情報にしたがって文字配置して出力する機能を実現
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
JP10034101A 1998-01-30 1998-01-30 文書データ出力装置およびそのプログラム記録媒体 Abandoned JPH11219358A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000063895A (ko) * 2000-08-09 2000-11-06 윤웅철 컴퓨터와 오프 라인 상에서의 개인 서체 구현 기술
KR100482270B1 (ko) * 2002-02-23 2005-04-13 최석천 친필을 이용한 전자 메일 서비스 방법
JP2013063618A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Casio Computer Co Ltd 印字装置、印字方法、及びプログラム

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