JPH11218753A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11218753A
JPH11218753A JP10021721A JP2172198A JPH11218753A JP H11218753 A JPH11218753 A JP H11218753A JP 10021721 A JP10021721 A JP 10021721A JP 2172198 A JP2172198 A JP 2172198A JP H11218753 A JPH11218753 A JP H11218753A
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JP
Japan
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liquid crystal
light
crystal display
display device
film
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JP10021721A
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English (en)
Inventor
Akira Kobayashi
晃 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】導光板の入光面の稜線における非直角性に金す
る輝度むらを解消して高品質の画像表示を得る。 【解決手段】液晶パネルの背面に設置して当該液晶パネ
ルを照明する背面照明光源を具備し、背面照明装置を透
明板からなる導光体GLBと、この導光体GLBの少な
くとも一側縁を入光面LIPとして当該入光面LIPに
沿って設置した線状光源、および導光体GLBの裏面に
積層した反射板からなり、入光面LIPの稜線部を低透
光性部材LTP1,LTP2で被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に画面全域で輝度むらのない良好な照明光源を具
備した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型コンピユータやコンピユータモ
ニター用の高精細かつカラー表示が可能な液晶表示装置
が広く普及している。
【0003】この液晶表示装置は、基本的には少なくと
も一方が透明なガラス板等からなる二枚の絶縁基板(以
下、単に基板とも言う)の間に液晶組成物の層(液晶
層)を挟持して所謂液晶パネルを構成し、この液晶パネ
ルの絶縁基板に形成した画素形成用の各種電極に選択的
に電圧を印加して所定画素部分の液晶分子の配向方向を
変化させて画素形成を行う形式(単純マトリクス)、上
記各種電極と画素選択用のアクティブ素子を形成してこ
のアクティブ素子を選択することにより所定画素の液晶
分子の配向方向を変化させて画素形成を行う形式(アク
ティブマトリクス)とに大きく分類される。
【0004】一般に、アクティブマトリクス型液晶表示
装置は、一方の基板に形成した電極と他方の基板に形成
した電極との間に液晶層の配向方向を変えるための電界
を印加する、所謂縦電界方式を採用している。
【0005】一方、液晶層に印加する電界の方向を基板
面とほぼ平行な方向とする、所謂横電界方式(IPS方
式とも言う)の液晶表示装置が実用化されている。この
横電界方式の液晶表示装置を開示したものとしては、二
枚の基板の一方に電界形成用の櫛歯電極を用いて非常に
広い視野角を得るようにしたものが知られている。
【0006】横電界方式の液晶表示装置は、複数の走査
信号線および映像信号線と、前記走査信号線および映像
信号線の交点近傍に形成したスイッチング素子と、前記
スイッチング素子を介して駆動電圧が印加される画素電
極と、前記画素電極と同一平面に形成された対向電極と
を備えてアクティブマトリクス基板と、樹脂組成物で形
成したブラックマトリクスと、前記ブラックマトリクス
の開口領域に形成される各画素に対してそれぞれ配置し
たカラーフィルタ層を形成したカラーフィルタ基板と、
前記アクティブマトリクス基板とカラーフィルタ基板の
間に液晶組成物を挟持して液晶パネルとし、この液晶パ
ネルの背面に背面照明装置(バックライト)を設置して
上下のケースで一体化して液晶表示装置を構成してい
る。
【0007】そして、前記画素電極と対向電極との間に
前記各基板面と略平行に形成される前記電界成分により
前記液晶組成物の光透過率を変化させて画像表示を行う
ようにしている。
【0008】このような横電界方式の液晶表示装置は、
縦電界方式とは異なり、その表示面に対して大きな角度
視野から観察しても鮮明な映像(画像)を認識でき、所
謂角度視野に優れたものである。
【0009】なお、このような構成の液晶表示装置を開
示したものとしては、例えば特開平6−160878号
公報を挙げることができる。
【0010】上記した横電界方式の液晶表示装置に限ら
ず、一般に液晶表示装置は、その液晶表示装置を構成す
る液晶パネルの背面に照明装置(照明光源)を備え、当
該照明装置から出射した光を液晶パネルの背面に照射
し、液晶パネルを透過した光の輝度が観察側(表面)に
おいて大きく、かつ均一な分布をなすようにする必要が
ある。
【0011】一方、液晶表示装置は、限られた筺体(ケ
ース)内でその有効表示画面サイズを拡大する要請がな
されており、所謂額縁の狭小化が課題となっている。こ
の額縁の狭小化は、背面に設置する照明装置の小面積化
を伴い、サイドエッジ型ではその導光体サイズも液晶パ
ネルのサイズに近似したものを用いる必要性がある。図
32は従来のサイドエッジ型の背面照明装置を用いた液
晶表示装置の構成例を説明する断面模式図である。液晶
パネルPNLは一対の透明基板(下側基板SUB1、上
側基板SUB2)の間に液晶層LCを挟持して封止し、
その両面に偏光板(下側偏光板POL1、上側偏光板P
OL2)を積層してなる。なお、下側基板SUB1と上
側基板SUB2の内面には各種の電極類や薄膜類が形成
され、その上面に配向膜(下側配向膜ORI1、上側配
向膜ORI2)が成膜されている。
【0012】背面照明装置(以下、バックライトBL)
はアクリル樹脂等の透明板(楔形も含む)からなる導光
板GLBとこの導光板GLBの一端縁に沿って設置した
冷陰極蛍光灯等の線状ランプLP、線状ランプLPの発
光を有効利用するための反射シートLS、反射板RFS
からなる。また、導光板GLBの底面(背面)には当該
導光板GLB内を伝播する光を液晶パネル方向に乱反射
させるためのドット印刷DOTが形成されている。この
ドット印刷DOTは白インクなどが使用される。さらに
導光板GLBの前記線状ランプ設置端縁とは反対側の端
縁に伝播して来た光を導光板内に戻すための反射シート
LEFが貼付されている。
【0013】そして、液晶パネルPNLとバックライト
BLの間には、拡散板SPSとプリズムシートPRSの
積層が介挿されて、画面の輝度むらの低減と正面輝度の
向上を図っている。
【0014】このような構成のバックライトBLは、線
状ランプLPから出射する光を当該線状ランプLPと対
向する導光板GLBの端縁に入射し、点線aに示したよ
うに伝播する途中で前記したドット印刷DOTで乱反射
することにで液晶パネルPNLの背面に面状照明を形成
する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記した背面照明装置
を構成する導光板GLBはアクリル樹脂板を加工して得
られる。この加工時に線状ランプLPを配置する端縁
(入光面)の稜線が欠けや過研磨による非直角となる部
分が残る場合がある。
【0016】図33は導光板の入光面の稜線を拡大して
示す断面模式図であって、通常は線状ランプLPから入
射した光は点線aで示したように導光体GLBの上下面
で全反射しながら伝播する。そして、ドット印刷DOT
で乱反射した光が液晶パネルPNL方向に出射する。
【0017】一方、線状ランプLPと対面する導光板G
LBの入光面LIPの稜線に非直角部K1,K2がある
と、当該線状ランプLPから発射された光の一部がこの
非直角部K1から入射し、点線bで示したように伝播せ
ずに液晶パネルPNL方向に出射してしまったり、K2
から入射した光は点線cで示したように反射板RFSで
乱反射して液晶パネルPNL方向に出射し、液晶パネル
PNLの画面上で輝線むらとなり、画質を劣化させると
いう問題があった。
【0018】また、反射シートLSの取付けは一般的に
両面粘着テープによるが、導光板GLBへの粘着は乱反
射を生じさせる原因になる。このため、反射シートLS
は反射板RFSに粘着することが多用されている。この
場合に反射板RFSの端部が矢印Aに示したように導光
板GLBから浮き上がったり、反射板RFSの端部位置
が線状ランプから離れる方向にずれたりすると、その部
分で反射不良が発生し、上記と同様の輝度むらが生じる
という問題があった。なお、反射シートLSを導光板G
LBへ取付けて、反射シートLSが導光板GLBから上
記と同様の浮き上がりが出れば、上記同様の輝度むらが
生じる。
【0019】本発明の目的は、上記従来技術の諸問題を
解消して画面全域で輝度むらのない良好な照明光源を具
備した液晶表示装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、導光板の入
光面LIPの稜線を線状ランプから光学的に遮蔽するこ
とにより達成される。また、この遮蔽を反射板の端部ま
で延在させることにより達成される。
【0021】すなわち、本発明は下記の(1)〜(4)
に記載の構成とした点に特徴を有する。
【0022】(1)液晶パネルと、この液晶パネルの背
面に設置して前記液晶パネルを照明する背面照明光源を
具備した液晶表示装置において、前記背面照明装置は、
透明板からなる導光体と、この導光体の少なくとも一側
縁を入光面として当該入光面に沿って設置した線状光
源、および前記導光体の裏面に積層した反射板からな
り、前記入光面の稜線部を低透光性部材で被覆した。
【0023】(2)(1)における前記低透光性部材
を、前記稜線部に塗布した光反射性もしくは光吸収性塗
膜とした。
【0024】(3)(1)における前記低透光性部材
を、前記稜線部に貼付した光反射性もしくは光吸収性テ
ープとした。
【0025】(4)(1)における前記低透光性部材
を、前記稜線部を覆うと共に前記稜線部を除く前記入光
面を露呈する開口を有する光反射性もしくは光吸収性の
枠状部材とした。なお、枠状部材に代えて長手方向の稜
線のみを遮蔽する断面く字形部材を用いることも可能で
ある。
【0026】上記(1)〜(4)の構成により、導光板
の入光面の稜線部が線状ランプから遮蔽され、当該稜線
部に光が入射することがないため、輝度むらの発生が防
止される。
【0027】(5)(1)(2)(3)または(4)に
おける前記低透光性部材の前記導光板の反射板設置側の
裏面部分を当該反射板の端縁に重なり合うように延在さ
せた。
【0028】上記(5)の構成により、導光板の入光面
の稜線部が線状ランプから遮蔽され、当該稜線部に光が
入射することがなく、また反射板の貼付不良による不正
反射がないため、輝度むらの発生が防止される。
【0029】なお、前記低透光性部材は不透光性部材も
含み、銀色、白色、灰色、黒色、その他の低透光性、不
透光性の塗料、テープ、樹脂材、金属材が使用可能であ
り、塗料の場合は、スタンプ式やローラ式の印刷方法が
採用できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0031】「実施例1」図1は本発明の液晶表示装置
の第1実施例を説明する導光体の要部斜視図であって、
GLBは導光板、LIPは入光面、LTP1,LTP2
は低透光性部材としての白色塗膜を示す。
【0032】この実施例では、導光板GLBの入光面L
IPの長手方向稜線の上下に白色塗膜LTP1,LTP
2を塗布したものである。この白色塗膜LTP1,LT
P2により、線状ランプからの光は稜線に入射しない。
したがって、前記従来技術で説明した輝度むらの発生が
防止される。
【0033】なお、導光板GLBの入光面LIPの短手
方向稜線の左右にも同様の白色塗膜を塗布してもよい。
これにより、導光板GLBの入光面LIPの短手方向稜
線に欠け等の非直角部が存在している場合でも輝度むら
の発生が防止される。
【0034】「実施例2」この実施例では、図1におけ
る白色塗膜LTP1,LTP2に代えて、白色テープを
貼付した。
【0035】この構成により、線状ランプからの光は稜
線に入射しない。したがって、前記従来技術で説明した
輝度むらの発生が防止される。
【0036】なお、導光板GLBの入光面LIPの短手
方向稜線の左右にも同様の白色テープを貼付してもよ
い。これにより、導光板GLBの入光面LIPの短手方
向稜線に欠け等の非直角部が存在している場合でも輝度
むらの発生が防止される。
【0037】この構成により、導光板GLBの入光面L
IPの短手方向稜線に欠け等の非直角部が存在している
場合でも輝度むらの発生が防止される。
【0038】「実施例3」図2は本発明の液晶表示装置
の第2実施例を説明する導光体の要部斜視図であって、
GLBは導光板、LIPは入光面、LTCは低透光性部
材としての光反射性の枠状部材を示す。
【0039】この枠状部材LTCは白色の薄い樹脂から
なり、導光板GLBの入光面LIPの周囲稜線を被るよ
うに当該入光面LIPに装着される。
【0040】この構成により、線状ランプからの光は稜
線に入射しない。したがって、前記従来技術で説明した
輝度むらの発生が防止される。
【0041】なお、長手方向上下の稜線にのみ断面がく
字形、あるいは稜線の入光側に貼付される当て板形状の
白色樹脂を貼付してもよく、その貼付は適宜の粘着材を
用いればよい。
【0042】「実施例4」図3は本発明の液晶表示装置
の第4実施例を説明する導光体の要部断面図であって、
図1と同一符号は同一部分に対応する。
【0043】この実施例では、導光体GLBの背面に設
置した反射板RFSの端縁に塗布する銀色塗膜LTP1
を上記反射板RFSの端縁と重なる位置まで延在させた
ものである。
【0044】この構成により、反射板RFSの端部に浮
きがあっても、この部分での反射不良による輝度むらが
防止される。また、反射板RFSの端部は貼付不良で線
状ランプLPから離れる方向にずれた場合でもこの部分
での反射不良による輝度むらが防止される。
【0045】なお、上記各実施例では、低透光性部材を
実施例4を除き白色としたが、この白色は所謂乳白色を
意味し、透明を意味するものではない。さらに、上記各
実施例では低透光性部材を白色としたが、これに限ら
ず、照明に影響を及ぼさない銀色、灰色、黒色、その他
の光反射性もしくは光吸収性の着色を有するものであれ
ばよい。なお、実施例4の低透光性部材LTP1が白色
塗料とした場合では、低透光性部材LTP1の延在部で
乱反射が生じ、輝度むらの改善にならず、逆効果になっ
てしまう。また、入光効率低下を防ぐため、低透光性部
材LTP1,LTP2の被覆を入光面LIPに延長させ
る面積は少なくすることが重要である。
【0046】一方、低透光性部材LTP1,LTP2の
色は光吸収性の黒が輝度むら発生を最も生じ難く、光反
射性の銀色は効率低下が最も少ない。
【0047】次に、本発明を適用する液晶表示装置の詳
細構成を説明する。
【0048】図4は本発明による液晶表示装置における
液晶表示モジュールの各構成部品を示す分解斜視図であ
って、SHDは上フレーム、WDはその表示窓、PNL
は液晶パネル、SPSは光拡散シート、GLBは導光
体、RFSは反射板、BLはバックライト、MCAは下
フレームであり、図に示すような上下の配置関係で各部
材が積み重ねられて液晶表示モジュールLCMが組み立
てられる。
【0049】液晶表示モジュールLCMは上フレームS
HDに設けられた爪と下フレームに形成したフックによ
って全体が固定されるようになっている。
【0050】上フレームSHDの周辺には駆動回路基板
(ゲート側回路基板、ドレイン側回路基板)PCB1,
PCB2、インタフェース回路基板PCB3がテープキ
ャリアパッドTCP1,TCP2、あるいはジョイナJ
N1,JN2,JN3で液晶パネルPMLおよび回路基
板相互間が接続されている。
【0051】下フレームMCAは、その開口MOにバッ
クライトBLを構成する光拡散シートSPS、導光体G
LB、反射板RFSを収納する形状になっている。な
お、導光体GLBの側面には線状ランプLPが配置され
る。この線状ランプLPから出射される光を導光体GL
B、反射板RFS、光拡散板SPSにより表示面で一様
な照明光として液晶表示パネルPNL側に出射する。な
お、LSはバックライト蛍光管LPに備えた反射シート
である。そして、導光板GLBの線状ランプLPと対向
する端縁(入光面)には、前記した低透光性部材が設け
られている。
【0052】このバックライトBLと液晶パネルPNL
の間には照明光に進路を調整するためのプリズムシート
PRSが遮光スペーサILSを介して積層されている。
【0053】図5は液晶パネルをバックライトと共に上
フレームと下フレームで一体化した液晶表示モジュール
の構成の説明図であって、(A)は表示面側の平面図、
(B)は左側面図、(C)は右側側面図、(D)は上側
側面、(E)は下側側面図を示す。
【0054】同図において、SHDは上フレーム、AR
は表示域、MCAは下フレーム、HLD1〜4は取り付
け穴、LCTは接続コネクタ、LPC1はランプケーブ
ル、CT1はインターフェースコネクタ、WDは表示領
域を露出する開口である。また、POLは上偏光板(P
OL2)で液晶パネルPNLの上面を覆って貼付されて
いる。
【0055】この液晶表示装置は、上フレームSHDと
下フレームMCAの2種類の収納・保持部材を用いて組
み込まれ、取り付け穴HLD1〜4でノートパソコンや
モニター等の情報処理装置の表示部に実装される。
【0056】取り付け穴HLD1とHLD2の間にある
凹部にはバックライト用のインバータが組み込まれ、接
続コネクタLCTとランプケーブルLPC1でバックラ
イト組立体を構成する線状ランプ(冷陰極蛍光灯)に電
力を供給する。なお、この例では蛍光管は液晶表示素子
PNLの裏下辺に組み込まれている。
【0057】本体コンピユータ(ホスト)からの信号お
よび必要な電源は裏面に位置するインターフェースコネ
クタCT1を介して供給される。
【0058】図示の液晶表示装置は外径寸法が大きく、
表示域ARも大きくなったにも係わらず、表示に寄与し
ない所謂額縁領域が小さい。さらに、重量も軽量化さ
れ、可搬型情報処理装置の可搬性を失うことなく見やす
い大画面表示が得られる。
【0059】図6は本発明による液晶表示装置の実装例
を説明するノート型コンピユータの斜視図である。
【0060】このノート型コンピユータ(可搬型パソコ
ン)はキーボード部(本体部)と、このキーボード部に
ヒンジで連結した表示部から構成される。キーボード部
にはキーボードとホスト(ホストコンピュータ)、CP
U等の信号生成機能を収納し、表示部のケースCASE
には液晶パネルPNLを有し、その周辺に駆動回路基板
FPC1,FPC2、コントロールチップTCONを搭
載したPCB、およびバックライト電源であるインバー
タ電源基板IVなどが実装される。
【0061】そして、上記液晶表示パネルPNL、各種
回路基板FPC1,FPC2,PCB、インバータ電源
基板IV、およびバックライトを一体化した液晶表示モ
ジュールは前記した各実施例の何れかの構造で表示部に
固定される。
【0062】以下、本発明を適用したアクティブ・マト
リクス方式のカラー液晶表示装置の詳細について説明す
る。
【0063】図7は本発明を適用したアクティブ・マト
リクス方式液晶表示装置の一画素とその周辺の構成を説
明する平面図、図8は図7の3−3線に沿って切断した
断面図、図9は図7の4−4線に沿って切断した断面
図、図10は図7に示した画素を複数配置した状態を示
す平面図である。
【0064】図7に示したように、各画素は隣接する2
本の走査信号線(ゲート信号線または水平信号線)GL
と、隣接する2本の映像信号線(ドレイン信号線または
垂直信号線)DLとの交差領域内(4本の信号線で囲ま
れた領域内)に配置されている。
【0065】各画素は薄膜トランジスタTFT、透明画
素電極ITO1および保持容量素子Caddを含む。走
査信号線GLは列方向に延在し、行方向に複数本配置さ
れている。映像信号線DLは行方向に延在し、列方向に
複数本八されている。
【0066】図8に示したように、液晶LCを基準の下
部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1が形成され、上部透明ガ
ラス基板SUB2側にはカラーフィルタFIL、遮光用
ブラックマトリクスのパターンBMが形成されている。
上下の部透明ガラス基板SUB2,1は例えば1.1m
m程度の厚さを有し、それらの各両面にはディップ処理
等によって酸化シリコン膜SIOが形成されている。こ
のため、透明ガラス基板SUB1,SUB2の表面に細
かい傷があっても、この酸化シリコン膜SIOの被覆で
平坦化され、その上に形成される走査信号線GL、遮光
膜(ブラックマトリクス)BM等の膜質を均質に保つこ
とができる。
【0067】上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶
LC側)の表面には、遮光膜BM、カラーフィルタFI
L、および上部配向膜ORI2が順次積層して設けられ
ている。
【0068】《マトリクス周辺の概要》図11は上下の
透明ガラス基板SUB2,SUB1を含む液晶パネルP
NLのマトリクスAR周辺の要部平面図、図12は図1
1に示したマトリクスARの周辺部を更に誇張して示し
た平面図、図13は図11および図12の液晶パネルの
左上角部に対応するシール部SL付近の拡大平面図であ
る。また、図14は図8の断面を中央にして左側に図1
3の線19a−19aに沿った断面図を、右側に映像信
号線駆動回路が接続されるべき外部接続端子DTM付近
の断面図、図15は左側に走査回路が接続されるべき外
部接続端子GTM付近の断面図を、右側に外部接続端子
が無いところのシール部付近の断面図である。
【0069】この液晶パネルの製造では、小さいサイズ
であればスループット向上のため1枚のガラス基板で複
数個分を同時に加工してから分離し、大きいサイズであ
れば製造設備の共用のため、どの品種でも標準化された
大きさのガラス基板を加工してら各品種に合ったサイズ
に小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経てからガ
ラス基板を切断する。
【0070】図11〜図13は後者の例を示すもので、
図11と図12の両図とも、上下のガラス基板SUB
2,SUB1の切断後を、図13は切断前を示してお
り、LNはガラス基板の切断線の縁を、CT1とCT2
はそれぞれガラス基板SUB1,SUB2の切断すべき
位置を示す。
【0071】いずれの場合も、完成状態では外部接続端
子群Tg、Td(添字略)が存在する部分(図では上下
辺と左辺)は、それらを露出するように上側ガラス基板
SUB2の大きさが下側ガラス基板SUB1よりも内側
に制限されている。
【0072】外部接続端子群Tg、Tdはそれぞれ後述
する走査回路接続用端子GTM、映像信号回路接続用端
子DTMとそれらの引出配線部を集積回路チップCHI
が搭載されたテープキャリアパッケージTCP(図1
6、図17参照)の単位に複数本まとめて名付けたもの
である。各群のマトリクス部から外部接続端子部に至る
までの引出配線は、両端に近づくにつれて傾斜してい
る。これは、テープキャリアパッケージTCPの配列ピ
ッチ及び各テープキャリアパッケージTCPにおける接
続端子ピッチに液晶パネルPNLの端子DTM、GTM
を合わせるためである。
【0073】透明ガラス基板SUB1,SUB2の間に
は、その縁に沿って液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSL(以下、シール材
とも言う)が形成されている。このシールパターンの材
料は、例えばエポキシ樹脂からなる。上部透明ガラス基
板SUB2側の共通透明画素電極ITO2は、少なくと
も一箇所において、ここでは液晶パネルの四隅で銀ペー
スト材AGPによって下部透明ガラス基板SUB1側に
形成された引出配線INTに接続されている。この引出
配線INTは後述するゲート端子GTM、ドレン端子D
TMと同一製造工程で形成される。
【0074】配向膜ORI1,ORI2、透明画素電極
ITO1、共通透明画素電極ITO2、それぞれの層
は、シールパターンSLの内側に形成される。偏光板P
OL1,POL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB
1、上部透明ガラス基板SUB2の外側の表面に形成さ
れている。
【0075】液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部
配向膜ORI1と上部配向膜ORI2との間でシールパ
ターンSLで仕切られた領域に封入されている。下部配
向膜ORI1は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜
PSV1の上部に形成されている。
【0076】この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを上部透明ガラ
ス基板SUB2側に形成し、下部透明ガラス基板SUB
1と上部透明ガラス基板SUB2とを重ね合わせ、シー
ル材SLの開口部INJ(注入口)から液晶を注入し、
注入口INJをエポキシ樹脂などで封止し、上下の透明
ガラス基板を切断することによって組立られる。
【0077】《薄膜トランジスタTFT》薄膜トランジ
スタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを印加す
ると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さくな
り、バイアスを零にするとチャネル抵抗は大きくなるよ
うに動作する。
【0078】各画素の薄膜トランジスタTFTは、画素
内において2つ(複数)に分割され、薄膜トランジスタ
(分割薄膜トランジスタ)TFT1およびTFT2で構
成されている。薄膜トランジスタTFT1およびTFT
2のそれぞれは、実質的に同一サイズ(チャネル長、チ
ャネル幅が同じ)で構成されている。この分割された薄
膜トランジスタTFT1およびTFT2のそれぞれは、
ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真性、in
trinsic、導電型決定不純物がドープされていな
い)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層A
S、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有
する。なお、ソース、ドレインは本来その間のバイアス
極性によって決まるもので、この液晶表示装置の回路で
は、その極性は動作中反転するので、ソース、ドレイン
は動作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の説
明では、便宜上、一方をソース、他方をドレインと固定
して表現する。
【0079】《ゲート電極GT》ゲート電極GTは図1
8(図7の第2導電膜g2およびi型半導体層ASのみ
を描いた平面図)に示すように、走査信号線GLから垂
直方向(図7および図18において上方向)に突出する
形状で構成されている(T字形状に分岐されている)。
【0080】ゲート電極GTは薄膜トランジスタTFT
1,TFT2のそれぞれの能動領域を越えるように突出
している。薄膜トランジスタTFT1,TFT2のそれ
ぞれのゲート電極GTは連続して形成されている。ここ
では、ゲート電極GTは、単層の第2導電膜g2で形成
されている。第2導電膜g2は、例えばスパッタで形成
されたアルミニウム(Al)膜を用い、1000〜55
00Å程度の膜厚で形成する。また、ゲート電極GTの
上にはアルミニウムの陽極酸化膜AOFが設けられてい
る。
【0081】このゲート電極GTは、図7、図8および
図18に示したように、i型半導体層ASを完全に覆う
ように(下方から見て)それより大きめに形成される。
したがって、下部透明ガラス基板SUB1の下方に蛍光
管等のバックライトBLを取り付けた場合、この不透明
なアルミニウム膜からなるゲート電極GTが影となって
i型半導体層ASにはバックライトからの光が当たら
ず、光照射による導電現象すなわち薄膜トランジスタT
FTのオフ特性劣化は起き難くなる。なお、ゲート電極
GTの本来の大きさは、ソース電極SD1とドレイン電
極SD2との間に跨がるのに最低限必要な(ゲート電極
GTとソース電極SD1、ドレイン電極SD2との位置
合わせ余裕分も含めて)幅を持ち、チャネル幅Wを決め
るその奥行き長さはソース電極SD1とドレイン電極S
D2との間の距離(チャネル長)Lとの比、すなわち相
互コンダクタンスgmを決定するファクタW/Lをいく
つにするかによって決められる。この液晶表示装置にお
けるゲート電極GTの大きさは、もちろん、上述した本
来の大きさよりも大きくされる。
【0082】《走査信号線GL》走査信号線GLは第2
導電膜g2で構成されている。この走査信号線GLの第
2導電膜g2はゲート電極GTの第2導電膜g2と同一
製造工程で形成され、かつ一体に形成されている。ま
た、走査信号線GL上にもアルミニウムAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。
【0083】《絶縁膜GI》絶縁膜GIは薄膜トランジ
スタTFT1,TFT2のそれぞれのゲート絶縁膜とし
て使用される。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査
信号線GLの上層に形成されている。絶縁膜GIは、例
えばプラズマCVDで形成された窒化シリコン膜を用
い、1200〜2700Åの膜厚(この液晶表示装置で
は、2000Å程度の膜厚)で形成する。ゲート絶縁膜
GIは図13に示したように、マトリクス部ARの全体
を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DTM,
GTMを露出するように除去されている。
【0084】《i型半導体層AS》i型半導体層AS
は、図18に示したように、複数に分割された薄膜トラ
ンジスタTFT1,TFT2のそれぞれのチャネル形成
領域として使用される。i型半導体層ASは非晶質シリ
コン膜または多結晶シリコン膜で形成し、200〜22
0Åの膜厚(この液晶表示装置では、200Å程度の膜
厚)で形成する。
【0085】このi型半導体層ASは、供給ガスの成分
を変えてSi2 4 からなるゲート絶縁膜として使用さ
れる絶縁膜GIの形成に連続して、同じプラズマCVD
装置で、しかもそのプラズマCVD装置から外部に露出
することなく形成される。
【0086】また、オーミックコンタクト用のリン
(P)を2.5%ドープしたN(+)型半導体層d0
(図8)も同様に連続して200〜500Åの膜厚(こ
の液晶表示装置では、300Å程度の膜厚)で形成す
る。しかる後、下部透明ガラス基板SUB1はCVD装
置から外部に取り出され、写真処理技術によりN(+)
型半導体層d0およびi型半導体層ASは図7、図8お
よび図18に示したように独立した島状にパターニング
される。
【0087】i型半導体層ASは、図7および図18に
示したように、走査信号線GLと映像信号線DLとの交
差部(クロスオーバ部)の両者間にも設けられている。
この交差部のi型半導体層ASは交差部における走査信
号線GLと映像信号線DLとの短絡を低減する。
【0088】《透明画素電極ITO1》透明画素電極I
TO1は液晶パネルの画素電極の一方を構成する。透明
画素電極ITO1は薄膜トランジスタTFT2のソース
電極SD1および薄膜トランジスタTFT2のソース電
極SD1の両方に接続されている。このため、薄膜トラ
ンジスタTFT1,TFT2のうちの1つに欠陥が発生
しても、その欠陥が副作用をもたらす場合はレーザ光等
によって適切な箇所を切断し、そうでない場合は他方の
薄膜トランジスタが正常に動作しているので放置すれば
よい。なお、2つの薄膜トランジスタTFT1,TFT
2に同時に欠陥が発生することは稀であり、このような
冗長方式により点欠陥や線欠陥の発生確率を極めて小さ
くすることができる。
【0089】透明画素電極ITO1は第1導電膜d1に
よって構成されている。この第1導電膜d1はスパッタ
リングで形成された透明導電膜(Indium−Tin
−Oxide ITO:ネサ膜)からなり、1000〜
2000Åの膜厚((この液晶表示装置では、1400
Å程度の膜厚)で形成される。
【0090】《ソース電極SD1、ドレイン電極SD
2》複数に分割された薄膜トランジスタTFT1,TF
T2のそれぞれのソース電極SD1とドレイン電極SD
2とは、図7、図8および図19(図7の第1〜第3導
電膜d1〜d3のみを描いた平面図)に示したように、
i型半導体層AS上にそれぞれ離隔して設けられてい
る。
【0091】ソース電極SD1、ドレイン電極SD2の
それぞれは、N(+)型半導体層d0に接触する下層側
から、第2導電膜d2、第3導電膜d3を順次重ね合わ
せて構成されている。ソース電極SD1の第2導電膜d
2および第3導電膜d3は、ドレイン電極SD2の第2
導電膜d2および第3導電膜d3と同一製造工程でけい
せいされる。
【0092】第2導電膜d2はスパッタで形成したクロ
ム(Cr)膜を用い、500〜1000Åの膜厚(この
液晶表示装置では、600Å程度の膜厚)で形成され
る。Cr膜は後述する第3導電膜d3のアルミニウムA
lがN(+)型半導体層d0に拡散することを防止する
所謂バリア層を構成する。第2導電膜d2として、Cr
膜の他に、高融点金属(Mo、Ti、Ta、W等)の
膜、高融点金属シリサイド(MoSi2 、TiSi2
TaSi2 、WSi2 等)の膜を用いることもできる。
【0093】第3導電膜d3はアルミニウムAlのスパ
ッタリングで3000〜5000Åの膜厚(この液晶表
示装置では、4000Å程度の膜厚)で形成される。ア
ルミニウムAl膜はクロムCr膜に比べてストレスが小
さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極S
D1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗
値を低減するように構成されている。第3導電膜d3と
して順アルミニウムの他に、シリコンや銅(Cu)を添
加物として含有させたアルミニウム膜を用いることもで
きる。
【0094】第2導電膜d2、第3導電膜d3を同じマ
スクパターンでパターニングした後、同じマスクを用い
て、あるいは第2導電膜d2、第3導電膜d3をマスク
として、N(+)型半導体層d0が除去される。つま
り、i型半導体層AS上に残っていたN(+)型半導体
層d0は第2導電膜d2、第3導電膜d3以外の部分が
セルファラインで除去される。このとき、N(+)型半
導体層d0はその厚さ分は全て除去されるようにエッチ
ングされるので、i型半導体層ASも若干その表面部分
がエッチングされるが、そのエッチング程度はエッチン
グの処理時間で制御すればよい。
【0095】ソース電極SD1は透明画素電極ITO1
に接続されている。ソース電極SD1は、i型半導体層
ASの段差(第2導電膜d2の膜厚、陽極酸化膜AOF
の膜厚、i型半導体層ASの膜厚およびN(+)型半導
体層d0の膜厚を加算した膜厚に相当する段差)に沿っ
て構成されている。具体的には、ソース電極SD1はi
型半導体層ASの段差に沿って形成された第2導電膜d
2と、この第2導電膜d2の上部に形成した第3導電膜
d3とで構成されている。ソース電極SD1の第3導電
膜d3は第2導電膜d2のCr膜がストレスの増大から
厚くできず、i型半導体層ASの段差を乗り越えられな
いので、このi型半導体層ASを乗り越えるために構成
されている。つまり、第3導電膜d3は厚くするとこと
でステップカバレッジを向上している。第3導電膜d3
は厚く形成できるので、ソース電極SD1の抵抗値(ド
レイン電極SD2や映像信号線DLについても同様)の
低減に大きく寄与している。
【0096】《保護膜PSV1》薄膜トランジスタTF
Tおよび透明画素電極ITO1上には保護膜PSV1が
設けられている。保護膜PSV1は主に薄膜トランジス
タTFTを湿気から保護するために形成されており、透
明性が高く、しかも耐湿性の良いものを使用する。保護
膜PSV1は、例えばプラズマCVD装置で形成した酸
化シリコン膜や窒化シリコン膜で形成されており、1μ
m程度の膜厚で形成される。
【0097】保護膜PSV1は、図13に示したよう
に、マトリクス部ARの全体を囲むように形成され、周
辺部は外部接続端子DTM,GTMを露出するように除
去され、また上側透明ガラス基板SUB2の共通電極C
OMを下側透明ガラス基板SUB1の外部接続端子接続
用引出配線INTに銀ペーストAGPで接続する部分も
除去されている。保護膜PSV1とゲート絶縁膜GIの
厚さ関係に関しては、前者は保護効果を考えて厚くさ
れ、後者はトランジスタの相互コンダクタンスgmを考
慮して薄くされる。従って、図13に示したように、保
護効果の高い保護膜PSV1は周辺部もできるだけ広い
範囲にわたって保護するようゲート絶縁膜GIより大き
く形成されている。
【0098】《遮光膜BM》上部透明ガラス基板SUB
2側には、外部光(図8では上方からの光)がチャネル
形成領域として使用されるi型半導体層ASに入射しな
いように遮光膜BMが設けられている。遮光膜BMは図
19にハッチングで示したようなパターンとされてい
る。なお、図20は図7にお20ITO膜からなる第1
導電膜d1、カラーフィルタFILおよび遮光膜BMの
みを描いた平面図である。
【0099】遮光膜BMは光に対する遮光性が高い膜、
例えばアルミニウム膜やクロム膜等で形成される。この
液晶表示装置では、クロム膜がスパッタリングで130
0Å程度の膜厚に形成される。
【0100】したがって、薄膜トランジスタTFT1,
TFT2のi型半導体層ASは上下にある遮光膜BMお
よび大きめのゲート電極GTによってサンドイッチにさ
れ、その部分は外部の自然光やバックライト光が当たら
なくなる。遮光膜BMは図19にハッチングで示したよ
うに、画素の周囲に形成され、つまり遮光膜BMは格子
状に形成され(所謂、ブラックマトリクス)、この格子
で一画素の有効表示領域が仕切られている。この遮光膜
BMにより、各画素の輪郭がハッキリとし、コントラス
トが向上する。つまり、遮光膜BMはi型半導体層AS
に対する遮光とブラックマトリクスとの2つの機能をも
つ。
【0101】また、透明画素電極ITO1のラビング方
向の根本側のエッジ部に対向する部分(図7の右下部
分)が遮光膜BMによって遮光されているから、上記部
分にドメインが発生したとしても、ドメインが見えない
ので、表示特性が劣化することはない。
【0102】なお、バックライトを上部透明ガラス基板
SUB2側に取り付け、下部透明ガラス基板SUB1を
観察側(外部露出側)とすることもできる。
【0103】遮光膜BMは周辺部にも図11に示したよ
うに額縁状のパターンに形成され、そのパターンはドッ
ト状に複数の開口を設けた図20に示したマトリクス部
のパターンと連続して形成されている。周辺部の遮光膜
BMは図12〜図15に示したように、シール部SLの
外側に延長され、パソコン等の実装機器に起因する反射
光等の漏れ光がマトリクス部に入り込むのを防いでい
る。他方、この遮光膜BMは上側透明ガラス基板SUB
2の縁よりも約0.3〜1.0mm程内側に留められ、
上側透明ガラス基板SUB2の切断領域を避けて形成さ
れている。
【0104】《カラーフィルタFIL》カラーフィルタ
FILはアクリル樹脂等の樹脂材料で形成される染色基
材に染料を着色して構成されている。カラーフィルタF
ILは画素に対向する位置にストライプ状に形成され
(図21)、染め分けられている(図21は図10の第
1導電膜d1、遮光膜BMおよびカラーフィルタFIL
のみを描いたもので、R,G,Bの各カラーフィルタF
ILはそれぞれ45°、135°クロスのハッチングを
施してある。カラーフィルタFILは図20、図21に
示したように、透明画素電極ITO1の全てを覆うよう
に大きめに形成され、遮光膜BMはカラーフィルタFI
Lおよび透明画素電極ITO1のエッジ部分と重なるよ
う透明画素電極ITO1の周縁より内側に形成されてい
る。
【0105】カラーフィルタFILは次のように形成す
ることもできる。先ず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面に染色基材を形成し、フォトリソグラフィ技術で赤
色フィルタ形成領域以外の染色基材を除去する。この
後、染色基材を赤色染料で染め、固着処理を施し、赤色
フィルタRを形成する。次に、同様な工程を施すことに
よって、緑色フィルタG、青色フィルタBを順次形成す
る。
【0106】《保護膜PSV2》保護膜PSV2はカラ
ーフィルタFILを異なる色に染め分けた染料が液晶L
Cに漏れることを防止するために設けられている。保護
膜PSV2は、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等の
透明樹脂材料で形成されている。
【0107】《共通透明画素電極ITO2》共通透明画
素電極ITO2は、下部透明ガラス基板SUB1側に画
素毎に設けられた透明画素電極ITO1に対向し、液晶
LCの光学的な状態は各画素電極ITO1と共通透明画
素電極ITO2との間の電位差(電界)に応答して変化
する。この共通透明画素電極ITO2にはコモン電圧V
comが印加されるように構成されている。このでは、
コモン電圧Vcomは映像信号線DLに印加されるロー
レベルの駆動電圧Vdminとハイレベルの駆動電圧V
dmaxとの中間電位に設定されるが、映像信号駆動回
路で使用される集積回路の電源電圧を約半分に低減した
い場合は、交流電圧を印加すればよい。なお、共通透明
画素電極ITO2の平面形状は図12、図13を参照さ
れたい。
【0108】《ゲート端子部》図22が液晶パターンの
表示マトリクス部の走査信号線GLから外部接続端子G
TMまでの接続構造の説明図であり、(A)は平面図、
(B)は(A)のB−B線に沿った断面図である。な
お、この図は図13の下方付近に対応し、斜め配線の部
分は便宜上一直線状で表した。
【0109】AOは写真処理用のマスクパターン、言い
換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後に除去さ
れ、図に示したパターンAOは完成品としては残らない
が、ゲート配線GLには(B)の断面図に示したように
酸化膜AOFが選択的に形成されるので、その軌跡が残
る。(A)の平面図において、ホトレジストの境界線A
Oを基準にして左側はレジストで覆って陽極酸化をしな
い領域、右側はレジストから露出されて陽極酸化される
領域である。陽極酸化されたアルミニウムAl層g2は
表面にその酸化物AAl2 3 膜AOFが形成され、下
方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はその導
電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して行わ
れる。マスクパターンAOは走査信号線GLに単一の直
線では交差せず、クランク状に折れ曲がって交差させて
いる。
【0110】図中、アルミニウムAl層g2は、分かり
易くするためにハッチングを施してあるが、陽極酸化さ
れない領域は櫛状にパターニングされている。これは、
アルミニウムAl層の幅が広いと、表面にホイスカが発
生するので、一本一本の幅は狭くし、それらを複数本並
列に束ねた構成とすることにより、ホイスカの発生を防
ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最低限に抑える狙
いである。従って、ここでは櫛の根本に相当する部分も
マスクAOに沿ってずらしている。
【0111】ゲート端子GTMは酸化珪素SIO層と接
着性が良く、アルミニウムAlよりも耐電蝕性の高いク
ロームCr層g1と、更にその表面を保護し画素電極I
TO1と同レベル(同層、同時形成)の透明導電層d1
とで構成されている。なお、ゲート絶縁膜GI上および
その側面部に形成された導電層d2およびd3は、導電
層d2およびd3のエッチング時のピンホール等が原因
で導電層g2やg1が一緒にエッチングされないように
その領域をホトレジストで覆っていた結果として残って
いるものである。又、ゲート絶縁膜GIを乗り越えて右
方向に延長されたITO層d1は同様な対策を更に万全
とさせたものである。
【0112】図22の(A)の平面図において、ゲート
絶縁膜GIはその境界線よりも右側に、保護膜PSV1
もその境界線よりも右側に形成されており、左側に位置
する端子部GTMはそれらから露出し外部回路との電気
的接触ができるようになっている。同図では、ゲート線
GLとゲート端子の一つの対のみが示されているが、実
際はこのような対が図12に示したように上下に複数本
並べられて端子群Tg(図12、図13)が構成され、
ゲート端子の左側は、製造過程では基板の切断領域CT
1を越えて延長され、配線SHgによって短絡される。
製造過程におけるこのような短絡線SHgは陽極化成時
(陽極酸化処理時)の給電と、配向膜ORI1のラビン
グ時等に発生する静電破壊を防止する効果を持つ。
【0113】《ドレイン端子DTM》図23は映像信号
線DLからその外部接続端子DTMまでの接続の説明図
であって、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線
に沿った断面図を示す。なお、図23は図13の右上付
近に対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端方向
が下側透明ガラス基板SUB1の上端部(又は下端部)
に該当する。
【0114】TSTdは検査端子であり、ここには外部
回路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう
に配線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端
子DTMも外部回路との接続ができるように配線部より
幅が広げられている。検査端子TSTdと外部接続端子
DTMは上下方向に千鳥状に複数交互に配列され、検査
端子TSTdは図に示したとおり下側透明ガラス基板S
UB1の端部に到達することなく終端しているが、ドレ
イン端子DTMは図13に示したように端子群Td(添
字省略)を構成し、下側透明ガラス基板SUB1の切断
線CT1を越えて更に延長され、製造過程中は静電気破
壊防止のためその全てが互いに配線SHdによって短絡
される。検査端子TSTdが存在する映像信号線DLの
マトリクスを挟んで反対側にドレイン接続端子が接続さ
れ、逆にドレイン端子DTMが存在する映像信号線DL
のマトリクスを挟んで反対側には検査端子が接続され
る。
【0115】ドレイン端子DTMは前述したゲート端子
GTMと同様な理由でクロムCr層g1およびITO層
d1の2層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去
した部分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶
縁膜GIの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶
縁膜GIの縁をテーパ状に映像信号エッチングするため
のものである。ドレイン端子DTM上では外部回路との
接続を行うため保護膜PSV1は勿論、取り除かれてい
る。AOは前述した陽極酸化マスクであり、その境界線
から左側がマスクで覆われるが、この図で覆われない部
分には層g2が存在しないので、このパターンは直接関
係しない。
【0116】マトリクス部からドレイン端子DTM部ま
での引出配線は図14の(C)部にも示したように、ド
レイン端子DTM部と同じレベルの層d1,g1のすぐ
上に映像信号線DLと同じレベルの層d2,d3がシー
ルパターンSLの途中まで積層された構造になっている
が、これは断線の確率を最小限に抑え、電蝕し易いアル
ミニウムAl層d3を保護膜PSV1やシールパターン
SLで出来るだけ保護する狙いである。
【0117】《保持容量素子Caddの構造》透明画素
電極ITO1は、薄膜トランジスタTFTと接続される
端部ト反対側の端部において、隣の走査信号線GLと重
なるように形成されている。この重ね合わせは、図7、
図9からも明らかなように、透明画素電極ITO1を一
方の電極PL2とし、隣りの走査信号線GLを他方の電
極PL1とする保持容量素子(静電容量素子)Cadd
を構成する。この保持容量素子Caddの誘電体膜は薄
膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される
絶縁膜GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
【0118】保持容量素子Caddは、図18からも明
らかなように、走査信号線GLの第2導電膜g2の幅を
広げた部分に形成されている。なお、映像信号線DLと
交差する部分の第2導電膜g2が映像信号線DLとその
短絡の確率を小さくするために細くされている。
【0119】保持容量素子Caddの電極PL1の段差
部において、透明画素電極ITO1が断線しても、その
段差に跨がるように形成された第2導電膜d2および第
3導電膜d3で構成された島領域によってその不良は補
償される。
【0120】《表示装置全体等価回路》図24は表示マ
トリクス部の等価回路とその周辺回路の結線図である。
この図は回路図であるが、実際の幾何学的配置に対応し
て描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列し
たマトリクスアレイである。
【0121】図中、Xは映像信号線DLを意味し、添字
G,BおよびRはそれぞれ緑、装置および赤画素に対応
して付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添
字1,2,3,・・・,endは走査タイミングの順序
に従って付加されている。
【0122】映像信号線X(添字省略)は上側の映像信
号駆動回路Heに接続されている。すなわち、映像信号
線Xは、走査信号線Yと同様に、映像信号パネルPNL
の片側のみに端子が引き出されている。
【0123】走査信号線Y(添字省略)は垂直走査回路
Vに接続されている。
【0124】SUPは1つの電圧源から複数に分圧して
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
【0125】《保持容量素子Caddの等価回路とその
動作》図25は図7に示した画素の等価回路図である。
図25において、Cgsは薄膜トランジスタTFTのゲ
ート電極GTとソース電極SD1との間に形成される寄
生容量である。寄生容量素子Cgsの誘電体膜は絶縁膜
GIおよび陽極酸化膜AOFである。Cpixは透明画
素電極ITO1(PIX)と共通透明画素電極ITO2
(COM)との間に形成される液晶容量である。液晶容
量Cpixの誘電体膜は液晶LC、保護膜PSV1およ
び配向膜ORI1,ORI2である。V1cは中点電位
である。
【0126】保持容量素子Caddの容量(保持容量C
add)は、薄膜トランジスタTFTがスイッチングす
るとき、中点電位(画素電極電位)V1cに対するゲー
ト電位変化ΔVgの影響を低減するように働く。この様
子を式で表すと、次式のようになる。
【0127】ΔV1c={Cgs/(Cgs+Cadd
+Cpix)}×ΔVg ここで、ΔV1cはΔVgによる中点電位の変化分を表
す。この変化分ΔV1cは液晶LCに加わる直流成分の
原因となるが、保持容量Caddを大きくすればする
程、その値を小さくすることができる。また、保持容量
素子Caddは放電時間を長くする作用もあり、薄膜ト
ランジスタTFTがオフした後の映像情報を長く蓄積す
る。液晶LCに印加される直流成分の低減は、液晶LC
の寿命を向上し、液晶表示画面の切替え時に前の画像が
残る、所謂焼付きを低減することができる。
【0128】前述したように、ゲート電極GTはi型半
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバーラップ
面積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、中点
電位V1cはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易く
なるという逆効果が生じる。しかし、保持容量素子Ca
ddを設けることにより、このデメリットも解消でき
る。
【0129】保持容量素子Caddの保持容量Cadd
は画素の書込み特性から、液晶容量Cpixに対して4
〜8倍(4・Cpix<Cadd<8・Cpix)、寄
生容量Cgsに対して8〜32倍(8・Cgs<Cad
d<32・Cgs)程度の値に設定する。
【0130】《保持容量素子Cadd電極線の結線方
法》保持容量電極線としてのみ使用される初段の走査信
号線GL(Y0 )は、図24に示したように、共通透明
画素電極ITO2(Vcom)と同じ電位にする。図1
3に示した例では、初段の走査信号線は端子GTO、引
出線INT、端子DT0および外部配線を通じて共通電
極COMに短絡される。或いは、初段の保持容量電極線
0 は最終段の走査信号線Yendに接続、Vcom以
外の直流電位点(交流接地点)に接続するか、または垂
直走査回路Vから1つ余分に走査パルスY0 を受けるよ
うに接続してもよい。
【0131】《外部回路との接続構造》図16に示した
ように、テープキャリアパッケージTCPは、走査信号
駆動回路V、映像信号駆動回路He,Hoを構成する集
積回路チップCHIをフレキシブル配線基板(通称TA
B;Tape,Automated Bonding)
であり、図17はこれを映像信号パネルPNLの、ここ
では映像信号回路用端子DTMに接続した状態を示した
ものである。
【0132】TBは集積回路CHIの入力端子・配線部
であり、TMは集積回路CHIの出力端子・配線部で、
それぞれの内側の先端部(通称インナーリード)には集
積回路CHIのボンディングパッドPADが所謂フェー
スダウンボンディング法により接続されている。端子T
B、TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれ
ぞれ半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応
し、半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回
路SUPに異方性導電膜ACFによって液晶パネルPN
L側の接続端子DTMを露出した保護膜PSV1を覆う
ように液晶パネルに接続されている。従って、外部接続
端子DTM(GTM)は保護膜PSV1かテープキャリ
アパッケージTCPの少なくとも一方で覆われるので、
電蝕に対して強くなる。
【0133】BF1はポリイミド等からなるベースフィ
ルムであり、SRSは半田付けの際、半田が余計なとこ
ろへ付かないようマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の間
隙は洗浄後にエポキシ樹脂EPX等により保護され、テ
ープキャリアパッケージTCPと上側透明ガラス基板S
UB2の間には更にシリコーン樹脂SILが充填されて
保護が多重化されている。
【0134】《製造方法》次に、上記した液晶表示装置
の下側透明ガラス基板SUB1側の製造方法について図
26〜図28を参照して説明する。なお、各図におい
て、中央の文字は工程名の略称であり、左側は図8に示
した画素部分、右側は図22に示したゲート端子付近の
断面形状で見た加工の流れを示す。また、工程Dを除
き、工程A〜工程Iは各写真処理に対応して区分けした
もので、各工程のいずれの断面図も写真処理後の加工が
終わり、フォトレジストを除去した段階を示している。
なお、写真処理とは、フォトレジストの塗布からマスク
を使用した選択露光を経てそれを現像するまでの一連の
作業を示すものとし、繰り返しの説明は避ける。以下、
区分けした工程に従って説明する。
【0135】工程A(図26) 7059ガラス(商品名)からなる下側透明ガラス基板
SUB1の両面に酸化シリコン膜SIOをディップ処理
により設けた後、500°C、60分間のベークを行
う。下側透明ガラス基板SUB1の上に膜厚が1100
ÅのクロムCrからなる第1導電膜g1をスパッタリン
グにより設け、写真処理後、エッチング液として硝酸第
2セリウムアンモニウム溶液で第1導電膜g1を選択的
にエッチングし、ゲート端子GTM、ドレイン端子DT
M、ゲート端子GTMを接続する陽極酸化バスラインS
Hg、ドレイン端子DTMを短絡するバスラインSH
d、陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化パ
ッド(図示せず)を形成する。 工程B(図26) 膜厚が2800ÅのAl−Pd、Al−Si、Al−S
i−Ta、Al−Si−Cu等からなる第2導電膜g2
をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン酸と
硝酸および氷酢酸の混酸液で第2導電膜g2をエッチン
グする。
【0136】工程C(図26) 写真処理後(前述した陽極酸化マスクAO形成後)、3
%酒石酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に
調整した溶液をエチレングリコール液で1:9に希釈し
た液からなる陽極酸化液中に下側透明ガラス基板SUB
1を浸漬し、化成電流密度が0.5mA/cm2 になる
ように調整(定電流化成)する。次に、所定のAl2
3 膜厚が得られるのに必要な化成電圧125Vに達する
まで陽極酸化を行う。その後、この状態で数10分保持
するのが望ましい(定電圧化成)。これは、均一なAl
2 3 膜を得る上で大事なことである。それによって、
導電膜g2は陽極酸化され、走査信号線GL、ゲート電
極GTおよび電極PL1上に膜厚が1800Åの陽極酸
化膜AOFが形成される。
【0137】工程D(図27) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が2000Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を
形成する。
【0138】工程E(図27) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6 、CC
4 を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質S
i膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体
層ASの島を形成する。
【0139】工程F(図27) 写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6 を使用
して窒化Si膜を選択的にエッチングする。
【0140】工程G(図28) 膜厚が1400ÅのITO膜からなる第1導電膜d1を
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で第1導電膜d1を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTM、ド
レイン端子DTMの最上層および透明画素電極ITO1
を形成する。
【0141】工程H(図28) 膜厚が600ÅのクロムCrからなる第2導電膜d2を
スパッタリングにより設け、さらに膜厚が4000Åの
Al−Pd、Al−Si、Al−Si−Ti、Al−S
i−Cu等からなる第3導電膜d3をスパッタリングに
より設ける。写真処理後、第3導電膜d3を工程Bと同
様な液でエッチングし、第2導電膜d2を工程Aと同様
な液でエッチングし、映像信号線DL、ソース電極SD
1、ドレイン電極SD2を形成する。次に、ドライエッ
チング装置にCCl4 、SF6 を導入して、N(+)型
非晶質Si膜をエッチングすることにより、ソースとド
レイン間のN(+)型半導体層d0を選択的に除去す
る。
【0142】工程I(図28) プラズマCVD装置にアンモニアガス、シランガス、窒
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6
使用した写真蝕刻技術(フォトリソグラフィ技術)で窒
化Si膜を選択的にエッチングすることによって、保護
膜PSV1を形成する。
【0143】このようにして製造した下側透明ガラス基
板SUB1の内側最表面に配向膜を形成し、別途の製造
工程で制作した上側透明ガラス基板SUB2とを貼り合
わせ、貼り合わせギャップに液晶LCを挟持し、シール
材で封止すると共に、両面に偏向板(POL1,2)を
貼付して液晶パネルPNLを得る。
【0144】この液晶パネルPNLを、図3で説明した
ように、バックライト、その他の光学フィルム等と共に
積層し、各種の駆動回路基板を組み込んで液晶表示装置
(液晶表示モジュール)に一体化する。
【0145】そして、上記偏向板(POL1,2)の偏
向軸と配向膜の配向方向を前記図1で説明した関係に設
定することにより、バックライトの光源からの熱に起因
する表示ムラが回避され、高品質の画像表示が可能とな
る。
【0146】図29は液晶パネルと駆動回路基板とを接
続した状態を示す平面図である。CHIは液晶パネルP
NLを駆動する集積回路(IC)チップ(下側の5個は
垂直走査回路側のIC、左側の10個は映像信号駆動回
路側のICである。
【0147】TCPは図16、図17に示したように、
駆動回路のICチップCHIがテープオートメーティッ
ドボンディング(TAB)法により実装されたテープキ
ャリアパッケージ(TCP)、PCB1は上記TCPや
コンデンサ等が実装された駆動回路基板で、映像信号駆
動回路用と走査信号駆動回路用の2つに分割されてい
る。
【0148】FGPはフレームグランドパッドであり、
シールドケースSHDに切り込んで設けられたバネ状の
破片が半田付けされる。FCは下側の駆動回路基板PC
B1と左側の駆動回路基板PCB1を電気的に接続する
フラットケーブルである。
【0149】フラットケーブルFCとしては、図に示し
たように、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金
を施したもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリ
ビニルアルコール層とでサンドイッチして支持したもの
を使用する。
【0150】《TCPの接続構造》前記図16は走査信
号駆動回路Vや映像信号駆動回路Hを構成する集積回路
チップCHIがフレキシブル配線基板に搭載されたテー
プキャリアパッケージの断面図であり、図17はそれを
液晶パネルの、ここでは走査信号回路用端子GTMに接
続した状態を示す要部断面図である。
【0151】TTBは集積回路チップCHIの入力端子
・配線部であり、TTMは集積回路チップCHIの出力
端子・配線部であって、例えばCuからなり、それぞれ
の内側の先端部(インナーリード)には集積回路チップ
CHIのボンディングパッドPADが所謂フェースダウ
ンボンディング法により接続されることは前記した通り
である。
【0152】また、端子TTB、TTMの外側の先端部
(アウターリード)は、それぞれ半導体集積回路チップ
CHIの入力および出力に対応し、半田付け等によりC
RT/TFT変換回路・電源回路SUPに異方性導電膜
ACFによって液晶パネルPNLに接続されることも前
記したとおりである。
【0153】パッケージTCPは、その先端部が液晶パ
ネルPNL側の接続端子GTMを露出した保護膜PSV
1を覆うように液晶パネルPNLに接続されている。従
って、外側接続端子GTM(DTM)は保護膜PSV1
はパッケージTCPの少なくとも一方で覆われるので電
蝕に対して強くなる。
【0154】前記したように、BF1はポリイミド等の
樹脂からなるベースフィルムであり、SRSは半田付け
の際に半田が余計なところに付着しないようにマスクす
るためのソルダレジスト膜である。シールパターンSL
の外側の上下の透明ガラス基板の隙間は、洗浄後にエポ
キシ樹脂EPX等で保護され、パッケージTCPと上側
透明ガラス基板SUB2の間には更にシリコン樹脂SI
Lが充填されて保護が多重化されている。
【0155】《駆動回路基板PCB2》駆動回路基板P
CB2には、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭
載されている。前記したように、この駆動回路基板PC
B2には1つの電圧源から分圧して安定化した複数の電
圧源を得るための電源回路や、ホストからのCRT用の
情報を液晶表示装置用の情報に変換する回路を含む回路
SUPが搭載されている。なお、CJは外部と接続され
る図示しないコネクタのためのコネクタ接続部である。
【0156】駆動回路基板PCB1と駆動回路基板PC
B2とはフラットケーブルFC等のジョイナーJNによ
り電気的に接続される。
【0157】次に、本発明を適用した他の形式の液晶表
示装置の構成について、その概略を説明する。
【0158】図30は本発明を適用した他の形式のアク
ティブ・マトリクス方式カラー液晶表示装置の一画素と
ブラックマトリクスBMの遮光領域およびその周辺を示
す平面図である。この液晶表示装置は所謂横電界方式と
称するものである。
【0159】図30に示すように、各画素は走査信号配
線(ゲート信号線又は水平信号線)GLと、対向電圧信
号線(対向電極配線)CLと、隣接する2本の映像信号
配線(ドレイン信号線又は垂直信号線)DLとの交差領
域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されてい
る。
【0160】各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容
量Cstg、画素電極PX及び対向電極CTを含む。走
査信号線GL、対向電圧信号線CLは、同図では左右方
向に延在し、上下方向に複数本配置されている。映像信
号線DLは上下方向に延在し、左右方向に複数本配置さ
れている。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接
続され、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体にな
っている。
【0161】画素電極PXと対向電極CTは互いに対向
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの配向状態を制御し、透過光を変調して表示を
制御する。画素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成
され、それぞれ同図の上下方向に長細い電極となってい
る。
【0162】1画素内の対向電極CTの本数O(櫛歯の
本数)は、画素電極PXの本数P(櫛歯の本数)とO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=2、P=1)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。
【0163】これにより、対向電極CTと画素電極PX
の間の電界が、映像信号線DLから発生する電界から影
響を受けないように、対向電極CTで映像信号線DLか
らの電気力線をシールドすることができる。
【0164】対向電極CTは、対向電圧信号線CLによ
り常に外部から電位を供給されているため、電位は安定
している。そのため、映像信号線DLに隣接しても、電
位の変動が殆どない。又、これにより、画素電極PXの
映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠くなるので、
画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生容量が大幅に
減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧による変動も
制御できる。
【0165】これらにより、上下方向に発生するクロス
トーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を抑制すること
ができる。
【0166】画素電極PXと対向電極CTの電極幅W
p,Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設
定厚みを超える4.5μmよりも十分大きく設定する。
製造上の加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージ
ンを持った方が好ましいので、望ましくは5.4μmよ
りも十分大きくしたほうが良い。
【0167】これにより、液晶層に印加される基板面に
平行な電界成分が基板面に垂直な方向の電界成分よりも
大きくなり、液晶を駆動する電圧の上昇を抑制すること
ができる。又、各電極の電極幅Wp,Wcの最大値は、
画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lよりも小さい
事が好ましい。
【0168】これは、電極の間隔が小さすぎると電気力
線の湾曲が激しくなり、基板面に平行な電界成分よりも
基板面に垂直な電界成分の方が大きい領域が増大するた
め、基板面に平行な電界成分を効率良く液晶層に印加で
きないからである。従って、画素電極PXと対向電極C
Tの間の間隔Lはマージンを20%とると7.2μmよ
り大きいことが必要である。本実施例では、対角約1
4.5cm(5.7インチ)で640×480ドットの
解像度で構成したので、画素ピッチは約60μmであ
り、画素を2分割することにより、間隔L>7.2μm
を実現した。
【0169】又、映像信号線DLの電極幅は断線を防止
するために、画素電極PXと対向電極CTに比較して若
干広い8μmとし、映像信号線DLと対向電極CTとの
間隔は短絡を防止するために約1μmの間隔を開けると
共に、ゲート絶縁膜の上側に映像信号線DLを下側に対向
電極CTを形成して、異層になるように配置している。
【0170】一方、画素電極PXと対向電極CTの間の
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、約15μmとなる。
【0171】本構成例では、平面的に、ブラックマトリ
クスBMがゲート配線GL上、対向電圧信号線CL、薄
膜トランジスタTFT上、ドレイン配線DL上、ドレイ
ン配線DLと対向電極CT間に形成している。
【0172】図31は横電界方式の液晶表示基板の画像
表示領域における一画素の電極近傍の断面図と基板周辺
部の断面図である。
【0173】図31に示すように、液晶層LCを基準に
して下部透明ガラス基板SUB1側には薄膜トランジス
タTFT、蓄積容量Cstg(図示せず)及び電極群C
T、PXが形成され、上部透明ガラス基板SUB2側に
はカラーフィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスB
Mのパターンが形成されている。尚、公知ではないが、
同一出願人による、特願平7ー198349号に提案さ
れたように、遮光用ブラックマトリクスBMのパターン
を下部透明ガラス基板SUB1側に形成することも可能
である。
【0174】又、透明ガラス基板SUB1、SUB2の
それぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初期
配向を制御する配向膜ORI11、ORI12が設けら
れており、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞ
れの外側の表面には、偏光軸が直交して配置(クロスニ
コル配置)された偏光板POL1、POL2が設けられ
ている。
【0175】その他の構成は、前記した従来からの縦電
界方式液晶表示装置と基本的には略々同様であるので、
これ以上の説明は省略する。
【0176】この液晶パネルPNLをバックライト、そ
の他の光学フィルム等と共に積層し、各種の駆動回路基
板を組み込んで液晶表示装置(液晶表示モジュール)に
一体化する。
【0177】そして、上記偏向板POL1,POL2の
偏向軸と配向膜ORI11、ORI12の配向方向を前
記図1で説明した関係に設定することにより、バックラ
イトの光源からの熱に起因する表示ムラが回避され、高
品質の画像表示が可能となる。
【0178】なお、本発明による液晶表示装置は、図6
に示したようなノート型等の可搬型パソコンに限らず、
ディスクトップ型モニター等の据え置き型パソコン、そ
の他の機器の表示デバイスにも使用できることは言うま
でもない。
【0179】また、本発明は上記した縦電界方式や横電
界方式のアクティブマトリクス型液晶表示装置に限って
適用されるものではなく、単純マトリクス方式の液晶表
示装置にも同様に適用可能である。
【0180】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
導光板の入光面の稜線に欠け等の非直角部が存在してい
る場合でも輝度むらの発生が防止される。また、反射板
の端部に浮きがあっても、あるいは反射板の端部は貼付
不良で線状ランプから離れる方向にずれた場合でもこの
部分での反射不良による輝度むらが防止され、高品質の
液晶表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の第1実施例を説明する
導光体の要部斜視図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の第2実施例を説明する
導光体の要部斜視図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の第4実施例を説明する
導光体の要部断面図である。
【図4】本発明の液晶表示装置における液晶表示モジュ
ールの各構成部品を示す分解斜視図である。
【図5】液晶パネルをバックライトと共に上フレームと
下フレームで一体化した液晶表示モジュールの構成の説
明図である。
【図6】本発明による液晶表示装置を実装したノート型
パソコンの外観図である。
【図7】本発明による縦電界方式のアクティブ・マトリ
クス方式カラー液晶表示装置を構成する一画素とブラッ
クマトリクスBMの遮光領域およびその周辺を示す平面
図である。
【図8】図7の3−3切断線における一画素とその周辺
を示す断面図である。
【図9】図7の4ー4切断線における付加容量素子Ca
ddの断面図である。
【図10】図7の画素を複数配置した液晶表示部の要部
平面図である。
【図11】表示パネルのマトリクス周辺部の構成を説明
するための平面図である。
【図12】図11の周辺部をやや誇張し更に具体的に説
明するための平面図である。
【図13】上下の透明ガラス基板の電気的接続部を含む
液晶パネルの角部の拡大平面図である。
【図14】マトリクスの画素部を中央に、両側に液晶パ
ネルの角付近と映像信号端子付近を示す断面図である。
【図15】左側に走査信号端子を、右側に外部接続端子
の無い液晶パネル縁部分を示す断面図である。
【図16】駆動回路を構成する集積回路チップがフレキ
シブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッケージ
の構造を示す断面図である。
【図17】テープキャリアパッケージを液晶パネルの映
像信号回路用端子に接続した状態を示す要部断面図であ
る。
【図18】図7に示した画素の導電層g2とi型半導体
層ASのみを描いた平面図である。
【図19】図7に示した画素の導電層d1、d2、d3
のみを描いた平面図である。
【図20】図7に示した画素の画素電極層、遮光膜およ
びカラーフィルタ層のみを描いた平面図である。
【図21】図10に示した画素配列の画素電極層、遮光
膜およびカラーフィルタ層のみを描いた要部平面図であ
る。
【図22】ゲート端子とゲート配線の接続部近辺の説明
図である。
【図23】ドレイン端子と映像信号線との接続部付近の
説明図である。
【図24】アクティブ・マトリクス方式のカラー液晶表
示装置の液晶表示部を示す等価回路図である。
【図25】図6に示した画素の等価回路図である。
【図26】下側透明ガラス基板側の製造工程の説明図で
ある。
【図27】下側透明ガラス基板側の製造工程の図26に
続く説明図である。
【図28】下側透明ガラス基板側の製造工程の図27に
続く説明図である。
【図29】液晶パネルと駆動回路基板とを接続した状態
を示す平面図である。
【図30】本発明による横電界方式のアクティブ・マト
リクス方式カラー液晶表示装置を構成する一画素とブラ
ックマトリクスBMの遮光領域およびその周辺を示す平
面図である。
【図31】横電界方式の液晶表示基板の画像表示領域に
おける一画素の電極近傍の断面図と基板周辺部の断面図
である。
【図32】従来のサイドエッジ型の背面照明装置を用い
た液晶表示装置の構成例を説明する断面模式図である。
【図33】導光板の入光面の稜線を拡大して示す断面模
式図である。
【符号の説明】
GLB 導光板 LIP 入光面 LTP1,LTP2 低透光性部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶パネルと、この液晶パネルの背面に設
    置して前記液晶パネルを照明する背面照明光源を具備し
    た液晶表示装置において、 前記背面照明装置は、透明板からなる導光体と、この導
    光体の少なくとも一側縁を入光面として当該入光面に沿
    って設置した線状光源、および前記導光体の裏面に積層
    した反射板からなり、前記入光面の稜線部を低透光性部
    材で被覆したことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記低透光性部材が、前記稜線部に塗布し
    た光反射性もしくは光吸収性塗膜であることを特徴とす
    る請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記低透光性部材が、前記稜線部に貼付し
    た光反射性もしくは光吸収性テープであることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】前記低透光性部材が、前記稜線部を覆うと
    共に前記稜線部を除く前記入光面を露呈する開口を有す
    る光反射性もしくは光吸収性の枠状部材であることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】前記低透光性部材の前記導光板の前記反射
    板設置側の裏面部分を前記反射板の端縁に重なり合うよ
    うに延在させたことを特徴とする請求項1、2、3また
    は4に記載の液晶表示装置。
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